JP3274427B2 - ロールスクリーン - Google Patents

ロールスクリーン

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JP3274427B2
JP3274427B2 JP08724099A JP8724099A JP3274427B2 JP 3274427 B2 JP3274427 B2 JP 3274427B2 JP 08724099 A JP08724099 A JP 08724099A JP 8724099 A JP8724099 A JP 8724099A JP 3274427 B2 JP3274427 B2 JP 3274427B2
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裕臣 山中
賢一郎 江上
正行 秋元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールスクリーン
に関し、特に、スクリーンの巻取速度を減速させること
ができるロールスクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロールスクリーンとして
は、実公昭58−26316号公報に記載されたものが
ある。 これは、スクリーンの巻取パイプの回転軸上に
配設固定される静止ネジと、静止ネジ上を巻取パイプの
回転に伴って移動可能な移動カプラーと、巻取パイプ内
に設けられる油圧ダンパと、からなり、油圧ダンパは、
移動カプラーに従動して静止ネジの軸線方向に移動する
ピストンロッド及びピストンと、巻取パイプに固定され
ているシリンダとを具備している。そして、スクリーン
の巻き取りに伴ってピストンロッドが油圧ダンパ内でオ
イルを押し込み、ブレーキが作動するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなブレーキを備えたロールスクリーンでは、巻取り
始めを除き巻取時に油圧ダンパが常に作動するため、ス
クリーン巻取速度は減速されるが、スクリーン巻取りの
最終段階においては、スクリーンの巻径が大きくなり、
スクリーンの荷重も減るため、巻取速度が抑えきれず、
完全に巻き取ったときにウエイトバーによる衝撃音が発
生し、衝撃力が過大になるという課題がある。
【0004】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、請求項1ないし請求項3記載の発明は、スクリーン
巻取り最終段階におけるウエイトバーによる衝撃音や衝
撃力を緩和することができるロールスクリーンを提供す
ることをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち、請求項1記載のロールスクリーンは、
サイドプレートに回転可能に支持された巻取パイプの内
部にスプリングを収容し、スプリングの蓄勢力によって
巻取パイプにスクリーンを巻き取るようにし、巻取パイ
プに内蔵したブレーキ装置によってスクリーンの巻取速
度を減速するようにしたロールスクリーンにおいて、ブ
レーキ装置は、サイドプレートに固定的に支持されるネ
ジ軸と、巻取パイプに対して軸線方向移動可能に且つ相
対回転不能に配設され巻取パイプの回転に伴ってネジ軸
上を移動するクラッチケースと、ネジ軸の端部側に設け
られると共にロータリブレーキを有するブレーキ部と、
からなり、クラッチケースがブレーキ部に係合すること
によってブレーキ部が作動する。
【0006】また、請求項2記載のロールスクリーン
は、請求項1記載のものにおいて、前記ブレーキ部が、
さらに、クラッチケース側に向けて軸線方向に伸びるブ
レーキピンを有しており、クラッチケースがブレーキピ
ンと係合することによってブレーキ部が作動する。
【0007】また、請求項3記載のロールスクリーン
は、請求項1または2記載のものにおいて、スクリーン
巻取り最終段階前からスクリーンの巻取速度を減速し、
スクリーン巻取り最終段階において、前記ブレーキ装置
によって、さらにスクリーンの巻取速度を減速する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図5を用いて本
発明の実施の形態を説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態に係るロールス
クリーンを示しており、ロールスクリーン10は、主
に、窓枠等に固定されるセットフレーム12に取り付け
られる一対のサイドプレート14と、一対のサイドプレ
ート14によって両端を回転可能に支持された巻取パイ
プ16と、巻取パイプ16に一端が連結され且つ巻取パ
イプ16に巻取り、巻解き可能に吊り下げられるスクリ
ーン18と、スクリーン18の下端に取り付けられたウ
エイトバー17と、同じくスクリーン18の下端に取り
付けられた引き具19とを備えている。
【0010】巻取パイプ16内にはコイルスプリング2
0が収容されており、コイルスプリング20の一端はサ
イドプレート14に間接的に固定され、その他端は第1
ブレーキ22を介して巻取パイプ16に固定される。そ
して、巻取パイプ16がスクリーン巻解き方向に回転さ
れると、コイルスプリング20の他端が巻取パイプ16
と一体に回転して蓄勢され、巻取パイプ16の巻取方向
への回転が許容されるとコイルスプリング20の蓄勢力
によって巻取パイプ16が巻取方向へと回転し、第1ブ
レーキ22によって常時減速されながら、スクリーン1
8を巻き取るようになっている。
【0011】また、巻取パイプ16内には、巻取パイプ
16の回転をコイルスプリング20の蓄勢力に抗して停
止させて、スクリーン18を所望の位置で停止させるス
トッパー装置24が設けられる。
【0012】さらに、巻取パイプ16内には、スクリー
ン巻取り最終段階からスクリーン巻取速度を減速するた
めの第2ブレーキ26(ブレーキ装置)が設けられる。
【0013】図2に詳細に示したように、第2ブレーキ
26は、主に、サイドプレート14に固定されたストッ
パーシャフト28を介してサイドプレート14に固定的
に支持されるネジ軸30と、ネジ軸30上を巻取パイプ
16の回転に伴って移動するクラッチケース32と、ネ
ジ軸30の端部側に設けられるブレーキ部34とからな
る。クラッチケース32は、その外周面に、巻取パイプ
16の内径方向に突出し長手方向に伸びる複数の突出部
に嵌合する溝部32a、32b(図3参照)が形成され
ており、これによって巻取パイプ16に対して軸線方向
移動可能且つ相対回転不能であり、さらに、その中心孔
はネジ孔となっていてネジ軸30に螺合している。従っ
て、巻取パイプ16が回転することにより、巻取パイプ
16と共に回転するクラッチケース32がネジ軸30の
ネジに沿ってネジ軸30上を巻取パイプ16の軸線方向
に移動することになる。図2において、巻取パイプ16
が巻解き方向に回転するとクラッチケース32は左方向
へ、巻取パイプ16が巻取方向に回転するとクラッチケ
ース32は右方向へと移動するようになっている。
【0014】ネジ軸30には、ネジが形成されていない
断面円形の非ネジ軸31が連設されており、非ネジ軸3
1の外径はネジ軸30のネジの谷部と同じ外径に設定さ
れる。そして、巻取パイプ16が完全にスクリーン18
を巻き取った状態ではクラッチケース32はネジ軸30
から外れて非ネジ軸31上に位置するように設定され
る。また、非ネジ軸31の外周側にはブッシュプレート
54が設けられており、このプッシュプレート54と、
非ネジ軸31の反ネジ軸30側に設けられた拡径部31
aとの間にブッシュスプリング56が介挿されている。
後述のようにこれら非ネジ軸31及びブッシュスプリン
グ56はクラッチケース32の巻取パイプ16内の軸線
方向の位置決めを行う位置決め手段を構成している。
【0015】ブレーキ部34は、主に、ロータリブレー
キ38と、ロータリブレーキ38を内部に収容すると共
にクラッチケース32側に向けて軸線方向に伸びるブレ
ーキピン40aを有するブレーキケース40とからな
る。ブレーキピン40aは、周方向に180度離間され
て2つ設けられる。
【0016】ロータリブレーキ38は、非ネジ軸31、
ネジ軸30及びストッパーシャフト28を介してサイド
プレート14に固定的に支持される固定軸36に取り付
けられており、例えばオイルブレーキで構成される。即
ち、オイルブレーキは、固定軸36に固定されるステー
タ42と、該ステータ42の外周側に配置され前記ブレ
ーキケース40に固定されるロータ44と、ステータ4
2の外周面とロータ44の内周面との間にはめ込まれた
軸線方向に離間された2個のOリング46と、この2つ
のOリング46、46、ステータ42の外周面及びロー
タ44の内周面によって画成された空間に充填されたシ
リコンオイル等の粘性流体48とからなる。
【0017】図3に示したように、前記クラッチケース
32は、ピン51によって一端側がケース本体32cに
軸着されるクラッチ片50と、クラッチ片50をクラッ
チケース32の外側へ常時開く方向へ付勢するねじりコ
イルバネ52とを備えている。クラッチ片50はピン5
1を中心として揺動可能であり、ねじりコイルバネ52
がクラッチ片50の一端を常時軸心側に引張ることによ
って、クラッチ片50の他端側が溝部32bの内側の壁
に当接し、クラッチ片50はクラッチケース32の外側
へ開いた位置にある。クラッチ片50の他端には、ブレ
ーキピン40aと係合可能な凹状の係合部50aが形成
されている。クラッチ片50は、クラッチケース32の
外側へ開いた位置において、その係合部50aがブレー
キピン40aと係合できるように、クラッチ片50とブ
レーキピン40aの径方向相対位置関係が設定されてい
る。また、係合部50aは、巻取パイプ16と共にクラ
ッチケース32が巻取方向に回転しているときのみブレ
ーキピン40aと係合できるようにその凹状の開口の向
きが設定されており、クラッチケース32が巻解き方向
に回転しているときには、ブレーキピン40がクラッチ
片50の円弧状外周部へ回り込み、ブレーキピン40a
をねじりコイルバネ52のバネ力に抗して内側へ揺動さ
せるため、係合部50aはブレーキピン40aと係合し
ない。
【0018】前記第1ブレーキ22は、ロータリブレー
キ38と同様のオイルブレーキで構成することができ
る。
【0019】以上のように構成されるロールスクリーン
の作用を説明する。
【0020】スクリーン18の下端に取り付けられた引
き具19を引っ張り、スクリーン18を巻取パイプ16
から巻き解いていくと、巻取パイプ16が回転しコイル
スプリング20にバネ反力が蓄勢されつつスクリーン1
8が下降していく。このとき巻取パイプ16は第1ブレ
ーキ22によってその速度は減速されながら回転する。
こうして、所望の高さまでスクリーン18を下降させた
後、ストッパー装置24を作用させると、コイルスプリ
ング20の蓄勢力に抗して巻取パイプ16の回転が阻止
され、スクリーン18は停止する。
【0021】次に、スクリーン18を上昇させるときに
は、ストッパー装置24を解除して、コイルスプリング
20の蓄勢力によって巻取パイプ16を巻取方向へ回転
させて、スクリーン18を巻き取っていく。このとき、
第1ブレーキ22によって巻取パイプ16の巻取速度は
減速される。しかしながら、巻き取りの初期段階から継
続的に作動する第1ブレーキ22だけでは、スクリーン
18の巻取りの最終段階においてスクリーンの巻取速度
が速くなってしまい、完全に巻き取ったときにウエイト
バー17による衝撃音や衝撃力が過大になる。そのた
め、巻取りの最終段階において第2ブレーキ26が作動
するようになっている。
【0022】即ち、クラッチケース32は、巻取パイプ
16の巻取方向の回転と共にネジ軸30上を図2中右方
向へ移動しているが、巻取り最終段階、即ち、残り2〜
3巻きになったときに、図4に示すように、クラッチケ
ース32はブレーキピン40aと係合する位置へと到達
する。この巻取り最終段階において、クラッチケース3
2内のクラッチ片50の係合部50aは回転しながら2
つのブレーキピン40aのいずれか一方に係合する。こ
れによって、ブレーキケース40及びロータ44は、ク
ラッチケース32及び巻取パイプ16と共に回転し、他
方、ステータ42は固定したままであるから、ロータ4
4とステータ42との間に充填された粘性流体48の粘
性抵抗によってロータ44を介して巻取パイプ16は減
速される。このように第2ブレーキ26が巻取り最終段
階に作動することにより、スクリーン18の巻取速度を
減速させて、ウエイトバー17による衝撃音や衝撃力を
緩和させることができる。
【0023】クラッチケース32はスクリーン18が完
全に巻き取られるまで、そのクラッチ片50がブレーキ
ピン40aと係合しながら、同時にクラッチ片50がブ
レーキピン40aをスライドしながら、ネジ軸30上を
移動する。そして、クラッチケース32は、スクリーン
18が完全に巻き取られる直前に、プッシュプレート5
4を押圧しながら、ネジ軸30から非ネジ軸31へと移
動し、非ネジ軸31上で空転する。例えば、クラッチケ
ース32の巻取パイプ16内の軸線方向の位置が設計位
置からずれており、クラッチケース32がネジ軸30か
ら非ネジ軸31に移動するタイミングが早くなっていた
としても、非ネジ軸31上で空転する回数が多くなるだ
けであり、最終的にスクリーン18が完全に巻き取られ
たときには、常に、クラッチケース32はネジ軸30か
ら非ネジ軸31に移動した所で位置決めされる。次に巻
取パイプ16が巻解き方向に回転されると、クラッチケ
ース32はプッシュプレート54によってネジ軸30方
向へ押圧されているのでネジ軸30と螺合し、図2及び
図4中左方向へと移動する。こうして、クラッチケース
32の位置が校正される。
【0024】巻解き時、クラッチケース32は先と反対
の方向へ回転するため、そのクラッチ片50の係合部5
0aとブレーキピン40aとの係合は外れ、クラッチ片
50はブレーキピン40aを外側にかわしながら通過す
る。2〜3周した後、クラッチケース32はブレーキピ
ン40aと完全に離れ、ネジ軸30をブレーキ部34と
離反する方向へ移動していく。
【0025】以上のようにして第2ブレーキ26は、ス
クリーン巻取り最終段階のみ作動することとなる。
【0026】図5及び図6は、本発明のクラッチケース
内のクラッチ片の第2の実施の形態を示す図3相当図で
ある。
【0027】クラッチケース32は、ピン51によって
一端側がケース本体32cに軸着されるクラッチ片50
と、クラッチ片50をクラッチケース32の軸心側へ常
時閉じる方向へ付勢する渦巻バネ57とを備えている。
クラッチ片50はピン51を中心として揺動可能であ
り、最大、溝部32bの内側の壁に当接するまでクラッ
チケース32の外側へ開くことができる。クラッチ片5
0は、図6に示したように、クラッチケース32の外側
へ最大開いた状態のときに、その係合部50aがブレー
キピン40aと係合できるように、クラッチ片50とブ
レーキピン40aの径方向相対位置関係が設定されてい
る。
【0028】このように構成されるクラッチケース32
では、巻取り最終段階において、所定速度より大きな巻
取速度となっている場合、図6に示すように、クラッチ
ケース32のクラッチ片50は遠心力により渦巻バネ5
2のバネ力に抗してクラッチケース32の外側方向へ開
くことになり、その係合部50aは回転しながら2つの
ブレーキピン40aのいずれか一方に係合する。これに
よって、巻取り最終段階に作動することにより、スクリ
ーン18の巻取速度を減速させることができる。
【0029】一方、スクリーン18を上下方向途中位置
で停止している状態から巻き取ったため巻取り最終段階
でスクリーン18の巻取速度が所定以上に達しないとき
には、クラッチ片50に大きな遠心力がかからず、クラ
ッチ片50が最大開いた状態にならない。そのため、係
合部50aはブレーキピン40aと係合せず、従ってロ
ータリブレーキ38は作動しない。このように第2ブレ
ーキ26が作動しないため、スクリーン18が減速され
すぎてスクリーン18が最後まで巻き取れなくなること
を防止できる。
【0030】クラッチケース32が巻解き方向へ回転し
て、クラッチ片50の係合部50aとブレーキピン40
aとの係合が外れると、渦巻バネ57のバネ力によって
クラッチ片50は、クラッチケース32内方へ閉じ図6
の状態となる。
【0031】こうして、第2ブレーキ26がスクリーン
巻取り最終段階で且つ巻取速度が所定以上のときのみ、
作動することとなる。
【0032】次に、図7及び図8を用いて本発明の第3
の実施の形態を説明する。図において、第1の実施の形
態と同一の部品は同一の符号を付しており、その詳細説
明は省略する。
【0033】本実施の形態のクラッチケース58は、第
2の実施の形態と同様に、ピン61によって一端側がケ
ース本体に軸着されるクラッチ片50と、ピン61の回
りに巻回されクラッチ片50をクラッチケース58の軸
心側へ常時引張るコイルバネ62とを備えている。反ブ
レーキ部34側のクラッチケース58内側には、スリッ
プリング64が収容されており、スリップリング64の
中心孔のみがネジ孔となっていてネジ軸30に螺合して
いる。また、スリップリング64のボス部64aの外周
とクラッチケース58の内周との間にクラッチバネ66
が介設されている。クラッチバネ66の一端66aは、
クラッチケース58の内周に1カ所設けられた切欠部5
8aに挿入される。
【0034】また、ネジ軸30の端部はネジが形成され
ていない非ネジ部70となっており、非ネジ軸70の外
径はネジ軸30のネジの山部と同じ外径に設定される。
この非ネジ軸70は、上記クラッチバネ66と共にクラ
ッチケース58の位置決めを行う位置決め手段を構成し
ている。
【0035】第1の実施の形態と同様に、巻取パイプ1
6が巻取方向に回転され、クラッチケース58が図6の
右方向に移動すると、クラッチ片50がブレーキピン4
0aと係合し、ブレーキ部34が作動して巻取速度が減
速される。このとき、クラッチケース58は、ネジ軸3
0の図6の最右端まで移動すると非ネジ軸70には移動
できないため、スリップリング64は回転不能となりそ
こで停止する。一方、クラッチケース58は引き続き、
巻取パイプ16と共に巻取方向へ回転しているので、図
7に示すように、クラッチバネ66の一端66aがクラ
ッチバネ66を緩める方向に押して、クラッチバネ66
はクラッチケース58と共に空転する。こうして、最終
的にスクリーン18が完全に巻取られたときにクラッチ
ケース58はネジ軸30の端部に位置決めされる。次に
クラッチケース58が巻取パイプ16に伴って巻解き方
向に回転すると、クラッチバネ66の一端66aはクラ
ッチバネ66を締める方向に押すため、クラッチバネ6
6はスリップリング64に締結し、クラッチケース58
とスリップリング64が一体的に回転しながら、ネジ軸
30上を左方向に移動する。
【0036】このようにして、スクリーン18が完全に
巻取パイプ16に巻き取られる度にクラッチケース58
の位置の校正を行うことができる。
【0037】尚、以上の各実施の形態において、ロータ
リブレーキとしてオイルブレーキを用いたが、これに限
るものではなく、遠心ブレーキを用いることもできる。
遠心ブレーキは、例えば実開昭59−24893号公報
に記載されたようなものを使用することができ、クラッ
チケースがブレーキピンと係合したときに、巻取パイプ
と同じ方向に回転する第1の回転体と、ドラムと異なる
方向または異なる速度で回転する第2の回転体と、第2
の回転体に取り付けられた遠心部材と、遠心部材と第1
の回転体との間に設けられた制動部材から構成される。
【0038】また、第1ブレーキ22は常時作動するよ
うに構成してもよいが、クラッチ機構を設けて巻取時の
み作動するように構成してもよく、また第2ブレーキ2
6と同様に遠心ブレーキを用いることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし3
記載の発明によれば、クラッチケースがネジ軸上を移動
してブレーキ部に係合することにより、確実にスクリー
ン巻取り最終段階にスクリーン巻取速度を減速させるこ
とができ、ウエイトバーによる衝撃音や衝撃力を緩和さ
せることができる。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、スク
リーン巻取り最終段階前からスクリーンを減速し、さら
にスクリーン巻取り最終段階でブレーキ部を作動させる
ので、スクリーンを効果的に減速することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るロールスクリ
ーンを示す正面図である。
【図2】図1のロールスクリーンの要部断面図である。
【図3】図2のクラッチケースの矢印3方向から見た矢
視図である。
【図4】図1のロールスクリーンの作用を示す図2相当
図である。
【図5】クラッチケースの第2の実施の形態を示す図3
相当図である。
【図6】クラッチケースの第2の実施の形態を示す図3
相当図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るロールスクリ
ーンを示す要部断面図である。
【図8】図7のクラッチケースの矢印8方向から見た矢
視図である。
【符号の説明】
10 ロールスクリーン 14 サイドプレート 16 巻取パイプ 18 スクリーン 20 スプリング 26 第2ブレーキ(ブレーキ装置) 30 ネジ軸 32 クラッチケース 34 ブレーキ部 38 ロータリブレーキ 40 ブレーキケース 40a ブレーキピン 58 クラッチケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−67987(JP,A) 特開 平9−4347(JP,A) 実開 昭56−109397(JP,U) 実開 平6−51495(JP,U) 実開 昭59−98100(JP,U) 実開 昭49−118546(JP,U) 実公 昭58−26316(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/82 E06B 9/40 E06B 9/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドプレートに回転可能に支持された
    巻取パイプの内部にスプリングを収容し、スプリングの
    蓄勢力によって巻取パイプにスクリーンを巻き取るよう
    にし、巻取パイプに内蔵したブレーキ装置によってスク
    リーンの巻取速度を減速するようにしたロールスクリー
    ンにおいて、 ブレーキ装置は、サイドプレートに固定的に支持される
    ネジ軸と、巻取パイプに対して軸線方向移動可能に且つ
    相対回転不能に配設され巻取パイプの回転に伴ってネジ
    軸上を移動するクラッチケースと、ネジ軸の端部側に設
    けられると共にロータリブレーキを有するブレーキ部
    と、からなり、クラッチケースがブレーキ部に係合する
    ことによってブレーキ部が作動するロールスクリーン。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ部は、さらに、クラッチケ
    ース側に向けて軸線方向に伸びるブレーキピンを有して
    おり、クラッチケースがブレーキピンと係合することに
    よってブレーキ部が作動するようにした請求項1記載の
    ロールスクリーン。
  3. 【請求項3】 スクリーン巻取り最終段階前からスクリ
    ーンの巻取速度を減速し、スクリーン巻取り最終段階に
    おいて、前記ブレーキ装置によって、さらにスクリーン
    の巻取速度を減速するようにした請求項1または2記載
    のロールスクリーン。
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