JP3273525B2 - 紡機のスピンドル回転制御方法 - Google Patents

紡機のスピンドル回転制御方法

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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリング精紡機、リング
撚糸機等の紡機のスピンドル駆動制御方法に関し、詳し
くはトラベラ交換後に、トラベラにリングフランジとの
間で接触摩耗痕を形成するためのスピンドル駆動方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機ではリングフランジ上を滑
走するトラベラを介してボビンに糸が巻付けられる。こ
のトラベラはリングフランジとの間の摩擦によって摩耗
するので一定期間(2週間程度)毎に交換される。そし
てトラベラの交換後には、通常のスピンドル回転より低
速の慣らし運転を行ない、トラベラとリングフランジを
馴染ませてトラベラがリング上を円滑に滑走するように
し、その後、高速の通常紡出運転として糸切れを防ぐよ
うにしている。
【0003】この慣らし運転から通常紡出運転へ移行さ
せる技術は、最近の超高速精紡機(通常紡出時のスピン
ドル回転数が18000〜25000rpm)に対応し
て種々提案されている。例えば特開平3−104935
号には精紡機の紡出開始から停止時までのスピンドル回
転を段階的に変速させると共にその最高回転数を違えた
複数の変速パターンを予め設定、記憶させておき、これ
を組合わせて慣らし運転から通常紡出回転に至る間のス
ピンドルの最高回転数をドッフィングの毎に徐々に増速
するようにしたものが開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では慣ら
し運転中のスピンドルの最高回転を徐々に上げるように
しているので、高速紡出時にトラベラはリングと馴染み
易く好ましいとはいえる。しかし、上記従来技術では、
トラベラの滑走状態と、慣らし運転時のスピンドルの最
高回転数との間の関係についてなんら言及していない。
即ち、新品のトラベラは、リングとの間での接触摩耗痕
が全く無いので、滑走抵抗が大きく、交換直後では、ト
ラベラは、通常紡出時の最高回転数に対応した状態では
なく、それより3番手ほど重い状態のトラベラとなって
いる。こうしたトラベラを、通常紡出時の最高回転数よ
り低い慣らし回転数で回転させると、トラベラに初期接
触摩耗痕が形成され、滑走抵抗が小さくなって軽い状態
となる。このとき、慣らし回転数を、その軽い状態とな
ったトラベラに対応した回転数に増速しないと、トラベ
ラの状態に対して、適正なスピンドル回転数とならず、
バルーニングが崩れて糸切れが生じる問題があった。ま
た、前記従来技術では、慣らし運転用に、スピンドルの
最高回転数を違えた多くの運転パターンを設定入力して
いるので、その設定入力に手間がかかる問題もあった。
【0005】本発明の第一の課題は、トラベラを慣らし
回転させるとき、スピンドルを最高回転させる区間にお
けるスピンドル回転数を、初期接触摩耗痕が形成された
トラベラに対応して増速制御し、バルーニング崩れを生
じさせないようにすることにある。また、第二の課題
は、このような制御を、多くの慣らし運転パターンを設
定することなく実施できる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第一の課題の解決の
ために、本願の請求項1では、スピンドルを、通常紡出
時に最高回転となる紡出区間において、トラベラに初期
接触摩耗痕を形成するための初期慣らし回転数で回転さ
せ、次いで、初期慣らしの終わった状態のトラベラに対
応する通常慣らし開始回転数に増速させ、その後、通常
紡出回転数へ増速するに際し、その増速度合を、初期慣
らし回転数から通常慣らし開始回転数への増速度合より
小さくしたことを特徴とする。また、第二の課題の解決
のために、請求項3では、初期慣らし回転データ、初期
増速データ、中間増速データを予め与えておき、これら
から、慣らし回転パターンを演算して、通常紡出時に最
高回転となる紡出区間のスピンドル回転数を、初期慣ら
し回転数から通常慣らし開始回転数に増速させ、その
後、初期慣らし回転数から通常慣らし開始回転数への増
速度合より小さい増速度合で増速させることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】請求項1によれば、通常紡出時に最高回転とな
る紡出区間において、トラベラ交換直後では、スピンド
ルは初期慣らし回転数で回転され、トラベラには、初期
接触摩耗痕が形成される。次に、初期接触摩耗痕が形成
された状態のトラベラに対応した通常慣らし開始回転数
に増速される。このとき、トラベラの状態にスピンドル
回転が適応しているので、バルーニング崩れは生じな
い。そして、その後は、初期慣らし回転数から通常慣ら
し開始回転数への増速度合より小さい増速度合で増速
し、通常紡出回転付近において、充分なトラベラ慣らし
を行う。また、請求項3によれば、慣らし回転パターン
を演算により求めるので、多くの慣らしパターンを設定
入力する手間がない。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。第1図に示すように多数のスピンドル1が機台に等
ピッチで配設され、スピンドル1に挿着したボビン2に
フロントローラ3から送り出されてくる紡出糸4がトラ
ベラ22によって加熱されつつ巻取られるようにしてあ
る。図は紡出糸4がボビン2一杯に巻かれた満管状態で
示してある。スピンドル1を駆動する駆動モータ5には
プーリ6が楔着され、このプーリ6とチンプーリシャフ
ト9aの駆動用のプーリ7との間に巻き掛けられたベル
ト8、及びスピンドル1に対応して配設されたチンプー
リ9に巻き掛けられたスピンドル駆動用のベルト10を
介してスピンドル1が回転駆動されるようになってい
る。駆動モータ5はインバータ12で可変速制御される
ようにしてあり、このインバータ12には制御装置11
の速度指令出力信号が入出力インタフェース18及びデ
ィジタル・アナログ変換器19を介して入力されるよう
になっている。またこの駆動モータ5は他の動伝機構を
介して前記フロントローラ3を含むドラフト部も回転駆
動するようにしてある。
【0009】制御装置11は中央演算処理装置13と、
制御プログラム等を記憶した読出し専用のメモリ(RO
M)からなるプログラムメモリ14と、中央演算処理装
置13における演算処理結果やキーボード16から入力
される速度データ等を記憶する読取り及び書き替え可能
なメモリ(RAM)よりなる操作メモリ15とを備えて
いる。入力手段としてのキーボード16からは、通常紡
出回転データとして、図4に示す通常紡出回転パターン
Peにおけるスピンドル回転数の初速(初期値)N0
初期慣らし回転データとして、初期慣らし回転パターン
0におけるスピンドル回転数の初速Na0、初期慣らし
回転パターンP0の実施回数、初期慣らし回転により、
初期接触摩耗痕の形成されたトラベラ22の状態に対応
する通常慣らし開始回転パターンP1への初速Na0から
の初速の初期増速データΔV0(この初期増速データΔ
0は、本実施例ではスピンドル最高回転領域を含む全
ての区間S0〜S9で同一の値となり、通常慣らし開始回
転パターンP1 での最高回転時(速度Na3 +ΔV0
に、バルーニング崩れを生じない値に設定される)、及
び、通常慣らし開始回転パターンP1 以後、漸滅される
中間増速データΔV1、ΔV2…(これらの値も全ての区
間で同一の値)の限界増速値、及びトラベラ22の慣ら
し運転に必要な慣らし生産高、及び巻始めから満管まで
の区間を10等分した各区間S0〜S9に対応した速度勾
配V0〜V9が設定入力されるようにしてある。
【0010】制御装置11には更にフロントローラ3に
接続された生産高検出器17からの生産高情報(紡出
長)が入力されるようになっている。中央演算処理装置
13は、図2,3に示すフローチャートに従って、トラ
ベラ交換後のスピンドル1の各回転パターンに対応する
初速と速度勾配及びその時の生産高(紡出長)からその
時の生産高に対応したスピンドル回転数を後述の計算式
によって算出し、その算出されたスピンドル回転数に対
応する回転数指令信号をインバータ12に出力するよう
になっている。
【0011】次に前記のように構成された装置の作用を
図2〜図5に従って説明する。一般に駆動モータ5が通
常運転速度に達するまでの立ち上がり時間は予め与えら
れた増速勾配に従って数秒で立ち上がり、満管後のスピ
ンドル回転停止までの時間も予め与えられた減速勾配に
従いわずかであるのでこれらが生産高に与える影響はほ
とんどなく、起動後に直ちにスピンドル回転が初速とな
ると考えて差支えないので、ステップR1では、巻始か
ら満管までの生産高を10等分して区間S0 〜S9 に分
割する。それから前もって決めた紡出条件に従ってスピ
ンドルの回転速度が所定の変速パターンになるように各
区間S0〜S9に対応して速度勾配V0 〜V9をキーボー
ド16から入力し、各区間S0〜S9に対応させて図5の
ように操作メモリ15に記憶する。ここでいう速度勾配
0〜V9とは分割した各区間S0〜S9 の夫々初期回転
数と最終回転数の差であってこの実施例では1分玉当り
の回転数増加分を示し、この速度勾配V0〜V9は、初期
慣らし回転パターンP0 、通常慣らし開始回転パターン
1 、中間慣らし回転パターンP2,P3…、通常紡出回
転パターンPeで全て同じ値である。
【0012】また、ステップR1では、初期慣らし回転
パターンP0における初速Na0、通常慣らし開始回転パ
ターンP1への初期増速データΔV0、通常紡出回転パタ
ーンPeにおける初速N0、初期慣らし回転パターンP0
の実行回数、トラベラ慣らしに要する慣らし生産高、及
び、本実施例では後述のステップR16で、中間増速デ
ータΔV1、ΔV2…を初期増速データΔV0 を用いて等
比級数的に滅少させているので、中間増速データが小さ
くなり過ぎることを防止するために、中間増速データの
限界増速値を設定入力する。続いてステップR2で起動
されると、ステップR3で、図示しない慣らし運転指示
スイッチの信号により、慣らし運転かどうかが判別され
る。
【0013】慣らし運転でないとき、ステップR10で
通常紡出運転が行われる。スピンドル回転は起動後直ち
に初速N0 に達する。そして生産高検出器17からの生
産高(紡出長)を制御装置11内で積算し、現在、10
分割したどの区間にあるのかを判別し、その紡出長が単
位長さ(例えば2m)増加するごとに、次式により現在
の紡出長Xにおけるスピンドル回転数Nを算出する。
【0014】スピンドル回転数N=Nn+Vn×(X−
10・n)/10(n=0〜9) ただしNnは各区間の初期回転数を示し、 Nn=N0(初速) (区間S0
【数1】 紡出長Xは%表示とする。そして、求まったスピンドル
回転数Nとなるようにインバータ12へ回転指令を出力
し、インバータ12はこれにより駆動モータ5を変速制
御し、スピンドル1を算出されたスピンドル回転数に変
速し、通常紡出回転パターンPeとなるように制御す
る。加減速の際、スピンドル回転数は紡出長の単位長さ
毎に細かく漸増、または漸減されてほぼ直線的に変化す
る。この制御を繰り返し、満管長となるとステップR1
1で判断されてステップR7で駆動モータ5は停止さ
れ、ドッフィングされたことをスイッチ20の信号で確
認して(ステップR8)、再びステップR2へ戻る。
【0015】次に、トラベラ22が交換された時は、以
下のようになる。起動後のステップR3で慣らし回転と
判別され、ステップR4で、初期慣らし回転かどうか判
別する。トラベラ交換直後では初期慣らし運転なので、
ステップR5へ進む。ステップR5では初期慣らし回転
パターンP0 に対応する初速Na0 と前記速度勾配V0
〜V9及び紡出長Xから、前記した式を用いてその時の
紡出長Xにおけるスピンドル回転数を算出し、インバー
タ12へ変速指令を出力する。これにより、スピンドル
回転数は、初期慣らし回転パターンP0 に従って変速さ
れる。この時、最高回転数区間ZZの回転数はNa3
Na0+V0+V1+V2である。そして、満管となったこ
とを判別し(ステップR6)、停止し(ステップR
7)、ドッフィングして(ステップR8)、ステップR
3へ戻る。この初期慣らし回転パターンP0 は、初期慣
らし運転回数だけ繰り返され(この初期慣らし運転回数
は、最高スピンドル回転や、トラベラの種類により変更
される。)、初期慣らし運転回数繰り返されると、トラ
ベラ22には、リングフランジとの間に初期接触摩耗痕
が形成される。次いで、ステップR9へ進み、通常慣ら
し回転となる。
【0016】図3において、通常慣らし回転パターンの
初回(通常慣らし開始回転パターンP1)であること
が、現在の初速が初速Na0であることから判別され、
ステップR13で通常慣らし開始回転パターンP1 の初
速を、初期慣らし開始回転パターンP0 の初速Na0
初期増速データΔV0 を加算して求める。そして、ステ
ップR14で、この求まった初速(Na0+ΔV0)を前
記式に適用して、その時の紡出長Xに対応してスピンド
ル回転数を求め、スピンドル回転数を通常慣らし開始回
転パターンP1 に従って変速する。従ってスピンドルが
最高回転となる紡出区間ZZにおいては回転数はNa3
+ΔV0となり、この値は、初期慣らし回転によって初
期接触摩耗痕の形成されたトラベラ状態と対応している
ので、バルーニング崩れが生じない。この初期増速デー
タΔV0は、初期慣らし回転パターンP0の最高回転数N
3を通常紡出回転パターンPeの最高回転数N3の90
%としたとき、2つの最高回転数の差の1/2(最高回
転数N3 の5%)程度である。
【0017】こうして通常慣らし開始回転パターンP1
が終ると、今度はステップR12を経てステップR16
へ進む。ステップR16では初期増速データΔV0 を用
いて通常慣らし開始回転以後の中間増速データを、公比
を1/2とした次式によって等比級数的に漸減しつつ求
める。
【数2】 そして、求められた中間増速データが、予め設定された
限界増速値となったことをステップR17で判別し、そ
うであれば中間増速データを限界増速値として固定し
(ステップR18)、ステップR19で、その直前の初
速に中間増速データを加算して中間慣らし回転パターン
2、P3…の初速を求め、この初速を前記スピンドル回
転を求める式に適用してスピンドル回転数を中間慣らし
回転パターンP2 、P3 …に従って変速する。中間増速
データは、1/2ずつ順に小さくなっていくため通常紡
出回転パターンPeに近い部分では、極めて念入りに慣
らし回転が実行されて接触摩耗痕が確実に形成されてい
くことになり、極めて好ましい。そして、この中間慣ら
し回転中に慣らし生産高となると(ステップR21)、
ステップR10へ進んで、以後通常紡出回転パターンP
eとなる。
【0018】次に他の実施例について説明する。図6で
は全ての運転パターンにおいて、生産高が0%のときの
初速を一定値(N0 )とし、生産高の固定した一点(こ
こでは生産高30%)以後、満管となるまでの高速紡出
区間の速度を、初期慣らし回転パターンP0 、通常慣ら
し開始回転パターンP1 、それ以後の複数の中間慣らし
回転パターンP2、P3…に対応して夫々与えておき、初
速を示す点Y1と、生産高30%の点Y2,Y3,Y4
…との間で速度勾配を求めて、慣らし運転時に高速紡出
区間のスピンドル回転数を、初期慣らし回転パターンP
0 から、この初期慣らし回転パターンP0 で初期接触摩
耗痕を形成したトラベラ22の状態に対応した通常慣ら
し開始回転パターンP1 に増速し、それ以後は初期慣ら
し回転パターンP0 と通常慣らし開始回転パターンP1
の増速度合ΔV0 より小さい一定の増速度合ΔV1 で中
間慣らしの増速をしてもよい。
【0019】更に図7に示すように、従来よく行われて
いるステップ変速にも適用できる。即ち、生産高を区間
1,Z2,Z3,Z4に区分し、各区間Z1〜Z4に対応し
て初期慣らし速度L1〜L4と、通常紡出運転時の速度H
1〜H4及び通常慣らし開始運転への初期増速分ΔL1
ΔL4、初期増速分ΔL1〜ΔL4より小さく、速度H1
4 に向うにつれて漸減する中間増速データΔM1〜Δ
4、ΔQ1〜ΔQ4…を設定しておき、ドッフイングの
都度、これらを用いて各区間Z1〜Z4でのスピンドル回
転速度を求めるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明では、初期
慣らし回転により、リングとの間に初期接触摩耗痕を形
成したトラベラに対して、初期慣らし回転数から、この
状態のトラベラに応じた通常慣らし開始回転数となるよ
うに増速するので、トラベラの滑走状態にスピンドル回
転が適応され、バルーニング崩れを起こさず、糸切れが
無くなる。そして、その後の増速度合を初期慣らし回転
数から通常慣らし開始回転数への増速度合より小さくし
たので、通常紡出回転近傍におけるトラベラ慣らしが良
好に行われる利点がある。また、請求項3の発明では、
初期慣らし回転データ、初期増速データ、中間増速デー
タを用いて、慣らし運転時に、初期慣らしパターンから
通常慣らし開始回転パターンを演算により求め、その
後、中間増速パターンも演算により求めて、スピンドル
の最高回転を初期慣らし回転数から、通常慣らし開始回
転数へ増速し、その後、初期慣らし回転数から通常慣ら
し開始回転数への増速度合より小さく増速するようにし
ているので、多くの慣らし回転パターンを予め設定入力
する手間がない利点がある。更に、請求項4では、中間
増速データを初期増速データを基に等比級数的に演算さ
せているので、中間増速データを設定入力する手間もな
い利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体説明図である。
【図2】制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】制御プログラムを示すフローチャートである。
【図4】スピンドル回転数の増速状態を示す説明図であ
る。
【図5】区間と速度デ−タを示す表である。
【図6】他の実施例である。
【図7】他の実施例である。
【符号の説明】
1 スピンドル、 11 制御装置、 16 キーボー
ド、22 トラベラ、 Na3 初期慣らし回転数、P
0 初期慣らし回転パターン、 P1 通常慣らし開始回
転パターン、ΔV0,ΔV1,ΔV2 増速度合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 正明 滋賀県長浜市西上坂町478 審査官 吉澤 秀明 (56)参考文献 特開 平1−239122(JP,A) 特開 平5−302222(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 1/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラベラ交換後に、スピンドル回転を変
    速して、スピンドルを低速で慣らし運転した後に自動的
    に通常紡出回転に移行するようにした紡機のスピンドル
    回転制御方法において、スピンドルを、通常紡出時に最
    高回転となる紡出区間において、トラベラに初期接触摩
    耗痕を形成するための初期慣らし回転数で回転させ、次
    いで、初期慣らしの終わった状態のトラベラに対応する
    通常慣らし開始回転数に増速させ、その後、通常紡出回
    転数へ増速するに際し、その増速度合を、初期慣らし回
    転数から通常慣らし開始回転数への増速度合より小さく
    したことを特徴とする紡機のスピンドル回転制御方法。
  2. 【請求項2】 通常慣らし開始回転数に増速させた後の
    増速度合を、初期慣らし回転数から通常慣らし開始回転
    数への増速度合より小さく、かつ、通常紡出回転へ向か
    うにつれて、漸減するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の紡機のスピンドル回転制御方法。
  3. 【請求項3】 トラベラ交換後に、スピンドル回転を変
    速して、スピンドルを慣らし運転した後に自動的に通常
    紡出回転に移行するようにした紡機のスピンドル回転制
    御方法において、トラベラに初期接触摩耗痕を形成する
    ための初期慣らし回転デ−タ、初期慣らしの終わった状
    態のトラベラに対応する通常慣らし開始回転への初期増
    速デ−タ、通常慣らし開始回転以後の、上記初期増速デ
    −タによる増速度合より小さい増速度合の中間増速デ−
    タを予め制御装置へ設定入力し、トラベラ交換後の慣ら
    し運転時に、前記初期慣らし回転データと、初期、中間
    増速データを用いて、通常紡出時に最高回転となる紡出
    区間の紡出回転数を算出し、この回転となるようにスピ
    ンドル回転を制御することを特徴とする紡機のスピンド
    ル回転制御方法。
  4. 【請求項4】 中間増速データを設定入力することに替
    えて、初期増速データを用いて中間増速データを等比級
    数的に漸減させて算出することを特徴とする請求項3記
    載の紡機のスピンドル回転制御方法。
  5. 【請求項5】 中間増速データが予め設定される限界増
    速値となった時に、それ以降の中間増速データを、その
    限界増速値とすることを特徴とする請求項4記載の紡機
    のスピンドル回転制御方法。
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