JP3273268B2 - 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置

Info

Publication number
JP3273268B2
JP3273268B2 JP927193A JP927193A JP3273268B2 JP 3273268 B2 JP3273268 B2 JP 3273268B2 JP 927193 A JP927193 A JP 927193A JP 927193 A JP927193 A JP 927193A JP 3273268 B2 JP3273268 B2 JP 3273268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
tank
waste liquid
developer
waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP927193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06222565A (ja
Inventor
真也 渡辺
正文 上原
隆之 菅岩
裕 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP927193A priority Critical patent/JP3273268B2/ja
Publication of JPH06222565A publication Critical patent/JPH06222565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3273268B2 publication Critical patent/JP3273268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版を自
動現像機で処理する際に生じる現像廃液の処理方法及び
処理装置に関し、さらに詳しくは該現像廃液のpHを低
下させる処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】自動現像機による感光性平版印刷版の処
理は、現像液で非画像部の感光層を膨潤ないし溶解して
除去する現像処理を行った後、水洗して版面の現像液及
び感光層の溶出物を洗い流し、次いでリンス液を版面に
付与する処理(リンス処理)及び/又はガム液(不感脂
化液)を版面に付与する処理(ガム引き処理)を行うこ
とが一般的である。
【0003】現在用いられる感光性平版印刷版用現像液
は苛性カリや珪酸カリなどのアルカリ剤を主成分として
おり、pHが12.7〜13.5の強アルカリである。そのた
め、感光性平版印刷版を現像処理した際に生じる現像廃
液もpHが12.5以上の強アルカリとなる。一般に、生じ
た現像廃液は廃液タンクに収容され、一定期間保管され
た後廃液処理業者によって回収され、処理される。しか
しながら、現像廃液が強アルカリであるため、廃液タン
クを交換する際や、保管、輸送、および処理をする際に
非常に危険を伴うという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、感光性平版印刷版を処理する際に生じる現像廃液の
pHを下げ、取り扱う際の危険を低減できる感光性平版
印刷版の処理方法及び処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の手段により達成される。
【0006】(1) 自動現像機を用いて、感光性平版
印刷版を現像処理する感光性平版印刷版の処理方法にお
いて、該現像処理によって生じる現像廃液に硫酸の酸性
塩を添加することによって、該現像廃液のpHを下げる
事を特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
【0007】(2) 前記硫酸の酸性塩が硫酸水素ナト
リウムであることを特徴とする(1)記載の感光性平版
印刷版の処理方法。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】本発明に用いられる現像液は水を主たる溶
媒とする(具体的には溶媒の50重量%以上が水である)
アルカリ性の現像液であり、その詳細については特開平
3-105345号公報2頁右下欄16行目〜5頁右下欄19行目を
参照することができる。
【0012】本発明に用いられるリンス液としては界面
活性剤の水溶液を使用することができ、その詳細につい
ては特開平3-77951号公報5頁右下欄4行目〜7頁右下
欄10行目を参照することができる。
【0013】また、リンス液を用いる際には、補充液を
添加してpHの上昇を抑制することが好ましい。
【0014】本発明に用いられるガム液(不感脂化液と
も言う)については、特開平3-77951号公報8頁左上欄
8行目〜12頁右下欄13行目を参照することができる。
【0015】また、ガム液を用いる際には、補充液を添
加してpHの上昇を抑制することが好ましい。
【0016】本発明において現像液に炭酸ガスを吹き込
んでもよく、現像廃液に吹き込む炭酸ガスは100%炭酸
ガスである必要はなく、窒素や酸素などの他のガスが混
じっていても良い。またガスだけでなく、ドライアイス
のような固体状の物を現像廃液に投入することもでき
る。
【0017】炭酸ガスを吹き込む際に現像廃液に泡が立
つ場合、現像廃液に消泡剤を添加することが好ましい。
消泡剤については、特開昭62-73270号公報2頁左下欄4
行目〜3頁左下欄7行目を参照することができる。
【0018】本発明には、硫酸の塩が用いられる。
【0019】塩を用いる場合は、酸性塩を用いることが
好ましく、硫酸水素塩を用いることがより好ましい。
【0020】これらは取扱い性を向上させるため、顆粒
状や錠剤として用いることもできる。また、水溶液等の
溶液状として用いることもできる。
【0021】次に、本発明に用いられる自動現像機を示
す図1、図2および図3によって本発明を詳細に説明す
る。
【0022】図1は、現像廃液とリンス液廃液及び/又
はガム廃液を自動的に混合する機構を有する自動現像機
の概略構成図である。自動現像機は、感光性平版印刷版
を挿入する挿入部A、現像を行う現像部B、水洗を行う
水洗部C、リンス処理又はガム引き処理を行うリンス・
ガム部D、乾燥を行う乾燥部E、及び感光性平版印刷版
の自動現像機への挿入を検知し、かつ挿入された感光性
平版印刷版の面積を検出するセンサ及び制御機構から主
として構成されている。同図及び以下の図面において、
PSは感光性平版印刷版又はその搬送路である。
【0023】挿入部Aは、感光性平版印刷版の挿入を案
内する挿入台1、感光性平版印刷版を反射光で検知する
光センサ2、感光性平版印刷版をニップして搬送するニ
ップ搬送ローラ3A、3Bを備えている。
【0024】現像部Bは、感光性平版印刷版をニップ搬
送ローラ3A、3B、搬送ローラ4により、現像槽5に容れ
た現像液中を湾曲して搬送するようになっており、現像
槽5中での浸漬現像中に現像液を感光性平版印刷版の感
光層面に噴射させる処理液吐出ノズル6A、6B、処理液吐
出ノズル6A、6Bへ現像液を送るマグネットポンプ7、感
光性平版印刷版の表面をこすって現像を促進させるブラ
シローラ8、感光性平版印刷版を支持する版押えローラ
9、現像液の温度を所定の温度範囲に保たせるためのヒ
ータ10、濃縮現像補充液を容れる濃縮現像補充液タンク
11、濃縮現像補充液を現像槽5へ送るベローズポンプ1
2、希釈水を容れる希釈水タンク15、希釈水を現像槽5
へ送るベローズポンプ16、感光性平版印刷版の処理に応
じて補充を行う補充回路35、廃液タンク17、オーバーフ
ローを現像廃液タンク17へ導く配管18、現像液排出バル
ブ19から主として構成されている。
【0025】水洗部Cは、水洗水を容れる水洗水槽20、
マグネットポンプ21、処理液吐出ノズル6A、6B、ニップ
搬送ローラ3A、3Bから主として構成されている。
【0026】リンス・ガム部Dはリンス液又はガム液を
容れるリンス・ガム液槽30、マグネットポンプ31、処理
液吐出ノズル6A、6B、濃縮リンス・ガム液タンク32、ベ
ローズポンプ33、34、希釈水タンク15、オーバーフロー
を廃液タンク17へ導く配管37、リンス・ガム液排出バル
ブ39から主として構成されている。
【0027】乾燥部Eは、温風吐出ノズル40A、40B、ニ
ップ搬送ローラ3A、3Bから主として構成されている。
【0028】上記自動現像機の挿入部Aに設けた光セン
サ2は、搬送幅方向に搬送幅に亙って等間隔に多数個配
設されており、これらの光センサは感光性平版印刷版の
表面による反射光を検知し、この検知信号を補充回路35
によって積分して積分信号を得て、この積分された面積
に比例する所要の補充量が補充されるようにベローズポ
ンプ12、16、33、34の作動を制御するように構成されて
いる。
【0029】図2は、現像廃液に炭酸ガスを吹き込む機
構を有する自動現像機の概略構成図である。
【0030】自動現像機が、現像廃液タンク17、タンク
内の現像廃液量を検出するセンサー41および42、センサ
ー41、42からの信号に基づいてバルブ39を作動させる制
御回路40、炭酸ガスボンベ43、現像廃液中に吹き込まれ
る炭酸ガスの気泡を細かくするためのフィルター44、リ
ンス・ガム廃液タンク36を有する以外は、図1と同様に
構成されている。
【0031】図3は、現像廃液とリンス液及び/又はガ
ム廃液を自動的に混合する機構を有しない自動現像機の
概略構成図である。
【0032】現像廃液及びリンス・ガム廃液をそれぞれ
別々に現像廃液タンク17、リンス・ガム廃液タンク36に
導くようにした以外は図1と同様に構成されている。
【0033】次に本発明方法の実施例を示す。
【0034】参考例1 図1に示す自動現像機の現像槽5に、以下に示す組成を
有する現像液を60リットル仕込み液温を30℃に調節し
た。また、現像時間が12秒間になるように感光性平版印
刷版(以下PS版という)の搬送速度を調節した。
【0035】 〈現像液組成〉 β-アニリノエタノール 2.6重量部 プロピレングリコール 124重量部 p-tert-ブチル安息香酸 33.5重量部 50%水酸化カリウム水溶液 150重量部 エマルゲン147 1.1重量部 (花王(株)製、ノニオン界面活性剤) ペレックスNB−L 31重量部 (花王(株)製、アニオン界面活性剤) A珪酸カリウム 125重量部 (日本化学工業(株)製、珪酸カリウム水溶液) 40%亜硫酸カリウム水溶液 267重量部 50%グルコン酸水溶液 59重量部 トリエタノールアミン 62重量部 水 5300重量部 濃縮現像補充液タンク11に以下に示す組成を有する濃縮
現像補充液10リットルを入れ、この現像補充液と水が1
対3の割合で現像槽5に補充されるようにベローズポン
プ12、16を調整した。
【0036】 〈濃縮現像補充液組成〉 β-アニリノエタノール 1.7重量部 プロピレングリコール 79重量部 p-tert-ブチル安息香酸 43.6重量部 50%水酸化カリウム水溶液 319重量部 エマルゲン147 8.2重量部 (花王(株)製、ノニオン界面活性剤) ペレックスNB−L 21重量部 (花王(株)製、アニオン界面活性剤) A珪酸カリウム 311重量部 (日本化学工業(株)製、珪酸カリウム水溶液) 40%亜硫酸カリウム水溶液 274重量部 50%グルコン酸水溶液 39重量部 トリエタノールアミン 64重量部 水 150重量部 水洗水槽20に水を18リットル入れ、リンス・ガム液槽30
にはガム液SGW−2(コニカ(株)製)を水で2倍に
希釈したものを15リットル入れた。更に濃縮リンス・ガ
ム液タンク32にSGW−2を10リットル入れ、SGW−
2と水が1対2の割合でリンス・ガム液槽30に補充され
るようにベローズポンプ33、34を調整した。
【0037】次に、現像補充液の補充量がPS版を5m2
処理する毎に21ml、自動現像機の稼働時間が1時間に達
する毎に110ml、自動現像機の停止時間1時間当たり167
mlになるように、またガム液の補充量がPS版を5m2
理する毎に30ml、自動現像機の稼働時間が1時間に達す
る毎に17ml、自動現像機の停止時間1時間当たり17mlに
なるように、補充回路35を設定した。
【0038】このような条件で、ポジ型PS版KM(コ
ニカ(株)製)の1003mm×800mmのサイズのもの(2kW
メタルハライドランプを用いて60cmの距離から30秒間露
光した)を80版/日、ネガ型PS版SWN−X(コニカ
(株)製)の1003mm×800mmのものを20版/日の
割合で3日間処理した。その間に廃液タンク17に溜まっ
た廃液のpHを測定したところ、12.5未満であった。
【0039】次に、廃液タンク17を容量100リットルの
物に交換し、バルブ19及び39を開いて現像槽5の現像液
及びリンス・ガム液槽30のガム液を全て廃液タンク17に
移した。廃液タンク17に溜まった廃液のpHを測定した
ところ12.5未満であった。
【0040】比較例 図3に示す自動現像機(現像廃液とガム液廃液が混合さ
れない)を用いて参考例1と同様の実験を行った。
【0041】現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のp
Hを測定したところ12.7であった。次に、現像廃液タン
ク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開い
て現像槽5の現像廃液を全て現像廃液タンク17に移し
た。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpHを測定
したところ、12.8であった。
【0042】参考例2 図2に示す自動現像機において、現像廃液タンク17に2
リットルの現像廃液が溜まった時点でセンサー41が作動
し、20リットルの現像廃液が溜まった時点でセンサー42
が作動し、センサー41が作動してからセンサー42が作動
するまでの間バルブ39が開いて炭酸ガスボンベ43から炭
酸ガスが現像廃液に吹き込まれるように制御回路40を設
定した。炭酸ガスの流量は30ml/分であった。
【0043】この自動現像機を用いて、参考例1と同様
の条件で、センサー42が作動するまでPS版を処理し続
けた。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpHを測
定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タンク
17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開いて
現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移した。こ
の現像液に炭酸ガスを20時間吹き込みpHを測定したと
ころ、12.5未満であった。
【0044】実施例3 自動現像機PSU−820(コニカ(株)製)に現像液S
D−32(コニカ(株)製、ネガ、ポジ共通現像液)を取
り付け、水洗槽に水を15リットル、リンス・ガム液槽に
SGW−2を水で2倍に希釈したものを10リットル仕込
んだ。次に、硫酸水素ナトリウムを錠剤に成形したもの
(1個20g)を11個入れた廃液タンクを自動現像機に取
り付け、現像条件を27℃、20秒に設定した。実施例1で
用いた物と同じPS版を現像廃液が廃液タンクに20リッ
トル溜まるまで処理し続けた。廃液タンクに溜まった現
像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。
【0045】参考例4 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にしゅう酸
(二水和物)を72g入れておき、参考例1と同様の条件
で現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまで
PS版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現
像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。次
に、現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換
し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液
タンク17に移した。この現像液にしゅう酸(二水和物)
を216g投入し、撹拌溶解した後pHを測定したところ、1
2.5未満であった。
【0046】参考例5 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にグルタル酸
を80g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液タ
ンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処理
を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpH
を測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タ
ンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開
いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移し
た。この現像液にグルタル酸を240g投入し、撹拌溶解し
た後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0047】参考例6 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にマレイン酸
を68g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液タ
ンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処理
を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpH
を測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タ
ンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開
いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移し
た。この現像液にマレイン酸を204g投入し、撹拌溶解し
た後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0048】参考例7 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に酒石酸を84
g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液タンク1
7に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処理を行
った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpHを測
定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タンク
17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開いて
現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移した。こ
の現像液に酒石酸を252g投入し、撹拌溶解した後pHを
測定したところ、12.5未満であった。
【0049】参考例8 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にtrans-1,2-
シクロヘキサンジカルボン酸を104g入れておき、参考
1と同様の条件で現像廃液タンク17に現像廃液が20リッ
トル溜まるまでPS版の処理を行った。現像廃液タンク
17に溜まった現像廃液のpHを測定したところ12.5未満
であった。次に、現像廃液タンク17を容量100リットル
の物に交換し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全
て現像廃液タンク17に移した。この現像液にtrans-1,2-
シクロヘキサンジカルボン酸を312g投入し、撹拌溶解し
た後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0050】参考例9 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に安息香酸を
140g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液タン
ク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処理を
行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpHを
測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タン
ク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開い
て現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移した。
この現像液に安息香酸を420g投入し、撹拌溶解した後p
Hを測定したところ、12.5未満であった。
【0051】参考例10 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にp-tert-ブ
チル安息香酸を188g入れておき、参考例1と同様の条件
で現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまで
PS版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現
像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。次
に、現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換
し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液
タンク17に移した。この現像液にp-tert-ブチル安息香
酸を564g投入し、撹拌溶解した後pHを測定したとこ
ろ、12.5未満であった。
【0052】参考例11 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にp-ヒドロキ
シ安息香酸を80g入れておき、参考例1と同様の条件で
現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでP
S版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像
廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。次に、
現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バ
ルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク
17に移した。この現像液にp-ヒドロキシ安息香酸を240g
投入し、撹拌溶解した後pHを測定したところ、12.5未
満であった。
【0053】参考例12 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にフタル酸を
100g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液タン
ク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処理を
行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpHを
測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タン
ク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開い
て現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移した。
この現像液にフタル酸を300g投入し、撹拌溶解した後p
Hを測定したところ、12.5未満であった。
【0054】参考例13 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に1-ナフトエ
酸を184g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液
タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処
理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のp
Hを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液
タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を
開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移し
た。この現像液にナフトエ酸を552g投入し、撹拌溶解し
た後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0055】参考例14 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に2-ヒドロキ
シ-3-ナフトエ酸を156g入れておき、参考例1と同様の
条件で現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まる
までPS版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まっ
た現像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。
次に、現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換
し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液
タンク17に移した。この現像液に2-ヒドロキシ-3-ナフ
トエ酸を468g投入し、撹拌溶解した後pHを測定したと
ころ、12.5未満であった。
【0056】参考例15 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にスルホサリ
チル酸二水和物を108g入れておき、参考例1と同様の条
件で現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるま
でPS版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった
現像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。次
に、現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換
し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液
タンク17に移した。この現像液にスルホサリチル酸二水
和物を324g投入し、撹拌溶解した後pHを測定したとこ
ろ、12.5未満であった。
【0057】参考例16 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にスルファニ
ル酸を200g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃
液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の
処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液の
pHを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃
液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19
を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移
した。この現像液にスルファニル酸を600g投入し、撹拌
溶解した後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0058】参考例17 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にメタンスル
ホン酸を112g入れておき、参考例1と同様の条件で現像
廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版
の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液
のpHを測定したところ12.5未満であった。次に、現像
廃液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ1
9を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に
移した。この現像液にメタンスルホン酸を336g投入し、
撹拌溶解した後pHを測定したところ、12.5未満であっ
た。
【0059】参考例18 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にチオサリチ
ル酸を92g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃
液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の
処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液の
pHを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃
液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19
を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移
した。この現像液にチオサリチル酸を276g投入し、撹拌
溶解した後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0060】参考例19 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にイミノ二酢
酸を76g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液
タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処
理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のp
Hを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液
タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を
開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移し
た。この現像液にイミノ二酢酸を228g投入し、撹拌溶解
した後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0061】参考例20 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にニトリロ三
酢酸を72g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃
液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の
処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液の
pHを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃
液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19
を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移
した。この現像液にニトリロ三酢酸を216g投入し、撹拌
溶解した後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0062】参考例21 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にグリシンを
88g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液タン
ク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処理を
行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のpHを
測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液タン
ク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を開い
て現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移した。
この現像液にグリシンを264g投入し、撹拌溶解した後p
Hを測定したところ、12.5未満であった。
【0063】参考例22 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17にβ-アラニ
ンを106g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃液
タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の処
理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液のp
Hを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃液
タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19を
開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移し
た。この現像液にβ-アラニンを318g投入し、撹拌溶解
した後pHを測定したところ、12.5未満であった。
【0064】参考例23 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に2-メチルレ
ゾルシノールを84g入れておき、参考例1と同様の条件
で現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまで
PS版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現
像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。次
に、現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換
し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液
タンク17に移した。この現像液に2-メチルレゾルシノー
ルを252g投入し、撹拌溶解した後pHを測定したとこ
ろ、12.5未満であった。
【0065】参考例24 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に1,4-ジヒド
ロキシナフタレンを160g入れておき、参考例1と同様の
条件で現像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まる
までPS版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まっ
た現像廃液のpHを測定したところ12.5未満であった。
次に、現像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換
し、バルブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液
タンク17に移した。この現像液に1,4-ジヒドロキシナフ
タレンを480g投入し、撹拌溶解した後pHを測定したと
ころ、12.5未満であった。
【0066】参考例25 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に9%硫酸水
溶液を520g入れておき、参考例1と同様の条件で現像廃
液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS版の
処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃液の
pHを測定したところ12.5未満であった。次に、現像廃
液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バルブ19
を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17に移
した。この現像液に9%硫酸水溶液を1560g投入し、撹
拌溶解した後pHを測定したところ、12.5未満であっ
た。
【0067】参考例26 図3に示す自動現像機の現像廃液タンク17に硫酸水素ナ
トリウムを200g入れておき、参考例1と同様の条件で現
像廃液タンク17に現像廃液が20リットル溜まるまでPS
版の処理を行った。現像廃液タンク17に溜まった現像廃
液のpHを測定したところ12.5未満であった。次に、現
像廃液タンク17を容量100リットルの物に交換し、バル
ブ19を開いて現像槽5の現像液を全て現像廃液タンク17
に移した。この現像液に硫酸水素ナトリウムを600g投入
し、撹拌溶解した後pHを測定したところ、12.5未満で
あった。
【0068】
【発明の効果】本発明により、感光性平版印刷版を処理
する際に生じる現像廃液のpHを簡便な方法と装置によ
り下げ、取り扱う際の危険を低減することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理廃液を自動的に混合する機構を有する自動
現像機の概略構成図。
【図2】処理廃液に炭酸ガスを吹き込む機構を有する自
動現像機の概略構成図。
【図3】処理廃液を自動的に混合する機構を有しない自
動現像機の概略構成図。
【符号の説明】
A 挿入部 B 現像部 C 水洗部 D リンス・ガム部 E 乾燥部 5 現像槽 11 濃縮現像補充液タンク 17 廃液タンク 30 リンス・ガム液槽 32 濃縮リンス・ガム液タンク 43 炭酸ガスボンベ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−304463(JP,A) 特開 平1−307755(JP,A) 特開 平5−4097(JP,A) 特開 昭50−112272(JP,A) 特開 昭49−42571(JP,A) 特開 昭61−71883(JP,A) 特開 昭60−28881(JP,A) 特開 平4−322784(JP,A) 特開 平5−341534(JP,A) 特開 平5−68980(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/30 B41N 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動現像機を用いて、感光性平版印刷版
    を現像処理する感光性平版印刷版の処理方法において、
    該現像処理によって生じる現像廃液に硫酸の酸性塩を添
    することによって、該現像廃液のpHを下げる事を特
    徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記硫酸の酸性塩が硫酸水素ナトリウム
    であることを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷
    版の処理方法。
JP927193A 1993-01-22 1993-01-22 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置 Expired - Fee Related JP3273268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP927193A JP3273268B2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP927193A JP3273268B2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06222565A JPH06222565A (ja) 1994-08-12
JP3273268B2 true JP3273268B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=11715797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP927193A Expired - Fee Related JP3273268B2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3273268B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100704460B1 (ko) * 2007-01-12 2007-04-09 주식회사 세일종합기술공사 항만 호안 및 방조제 시공장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06222565A (ja) 1994-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3273268B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置
JPH0428296B2 (ja)
JP2534102B2 (ja) 感光性平版印刷版現像処理装置
JPH048777B2 (ja)
US2178896A (en) Process of making photographs
US5037727A (en) Activator solution with cold image tone-providing agent
JPH04249259A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
US5321458A (en) Method and apparatus for developing presensitized offset printing plates
US4965177A (en) Activator solution with cold image tone-providing agent
JP2532275B2 (ja) 感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法
JPH10123717A (ja) 感光性平版印刷版処理方法及び該処理装置
JPS63100460A (ja) 現像処理の安定性等が改良される感光材料の処理方法と自動現像機
JPH0627683A (ja) 非銀塩感光材料の処理方法及びそれに用いる装置
JPS63109442A (ja) ネガ型とポジ型を共通に安定に処理できる感光材料の処理方法
JPH0611843A (ja) 感光性平版印刷版の処理装置及び処理方法
JP3013110B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置
JPH04296861A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び自動現像機
JPH0416844A (ja) 節水効率の優れた自動現像装置
JPH0588305A (ja) ハロゲン化銀黒白感光材料の処理方法
JPH10133391A (ja) 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPH0391750A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
EP0566181A1 (en) Method of processing photographic material
JPH10177253A (ja) 自動現像機における感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置
JPS6315252A (ja) 現像の安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法
JPH02250056A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090201

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100201

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees