JP3272728B2 - 拡散通信システムにおけるダイナミックセクタ化 - Google Patents

拡散通信システムにおけるダイナミックセクタ化

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JP3272728B2
JP3272728B2 JP52140095A JP52140095A JP3272728B2 JP 3272728 B2 JP3272728 B2 JP 3272728B2 JP 52140095 A JP52140095 A JP 52140095A JP 52140095 A JP52140095 A JP 52140095A JP 3272728 B2 JP3272728 B2 JP 3272728B2
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Description

【発明の詳細な説明】 1.発明の技術分野 本発明は拡散スペクトル信号を利用する通信システ
ム、特に拡散スペクトル通信システム内のダイナミック
チャンネルセクタ化用の優れた、改良された方法および
装置に関する。
2.関連技術の説明 通信システムはソース位置から物理的に異なった使用
者目的地への情報信号の送信を可能にするために開発さ
れた。アナログおよびデジタルの両方法がソースと使用
者位置とを連結している通信チャンネル上でこのような
情報信号を送信するために使用されている。デジタル方
法はアナログ技術に比較して例えばチャンネル雑音およ
び干渉に対する改良された免疫性、増加した容量、暗号
の使用による通信の秘密保持の改良を含む幾つかの利点
を与える可能性がある。
通信チャンネル上でソース位置から情報信号を送信す
るとき、情報信号は最初にチャンネル上での実効的な送
信に適切な形態に変換される。情報信号の変換または変
調は結果的な変調された搬送波のスペクトルがチャンネ
ル帯域内に限定されるように情報信号を基にして搬送波
のパラメータを変化することを含んでいる。使用者位置
で、本来のメッセージ信号はチャンネル上で伝播した後
に受信された変調された搬送波から複製される。このよ
うな複製は通常ソース送信機により使用される変調プロ
セスの反対のプロセスを使用して達成される。
変調はまた多重化、即ち共通のチャンネル上での幾つ
かの信号の同時送信を容易にする。多重化された通信シ
ステムは通常、通信チャンネルへの連続アクセスよりも
比較的短期間の断続サービスを必要とする複数の遠隔加
入者ユニットを含んでいる。1組の加入者ユニットで短
期間にわたる通信を可能にするように設計されているシ
ステムは多重アクセス通信システムと呼ばれる。
特定のタイプの多重アクセス通信システムは拡散スペ
クトルシステムとして知られている。拡散スペクトルシ
ステムでは、使用される変調技術は通信チャンネル内の
広い周波数帯域にわたる送信信号の拡散を生じる。1つ
の形式の多重アクセス拡散スペクトルシステムはコード
分割多重アクセス(CDMA)変調システムである。時分割
多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDM
A)等の他の多重アクセス通信システム技術と、振幅圧
伸されたシングルサイドバンドのようなAM変調方式も技
術で知られている。しかしながら、CDMAの拡散スペクト
ル変調は多重アクセス通信システムの変調技術にまさる
重要な利点を有する。多重アクセス通信システムにおけ
るCDMA技術の使用は“Spread Spectrum Multiple Acces
s Communication System Using Satellite or Terrestr
ial Repeaters"と題する1990年2月13日出願の米国特許
第4,901,307号明細書に開示されている。
前述参照の米国特許第4,901,307号明細書には多重ア
クセス技術が説明されており、それにおいてはそれぞれ
トランシーバを有する多数の自動車システム使用者は衛
星中継器または地上のベース局を介してCDMA拡散スペク
トル通信信号を使用して通信する。CDMA通信を使用し
て、周波数スペクトルは多数回再使用されることがで
き、したがってシステム使用者容量の増加が可能とな
る。CDMAの使用は他の多重アクセス技術を使用して達成
されるよりも非常に高いスペクトル効率を生じる。
特定のセルCDMAシステムでは、ベース局と周囲セル領
域内の加入者ユニット間の通信は、特有の使用者拡散コ
ードを使用して各送信された信号を有効なチャンネル帯
域幅にわたって拡散することによって達成される。この
ようなCDMAシステムでは、スペクトル拡散に使用される
コードシーケンスは2つの異なったタイプのシーケンス
から構成され、それぞれ異なった機能を与えるように異
なった特性を有する。多重通路信号間の弁別に使用され
るセルまたはセクタには全ての信号により共有される外
部コードが存在する。さらに、外部コードの位相調節は
所定のセル内で“セクタ”にグループ化された使用者の
組を弁別することに使用されることを許容する。例え
ば、所定のセル内の使用者は外部コードの3つの位相を
与えることにより3つのセクタに区分されてもよい。各
使用者セクタに関連する複数の“通信チャンネル”上で
送信される使用者信号を弁別するために使用される内部
コードも存在する。特定の送信された信号は通信チャン
ネルの複合信号エネルギを、抽出される送信された信号
に関係する内部コードでデスプレッドすることにより通
信チャンネルから抽出される。
図1Aを参照すると、第1の例示のセル10が示されてお
り、ここに複数の加入者ユニット12とベース局14が配置
されている。図1Aで示されているように、セル10は6つ
のカバー区域C1乃至C6に区分されている。ベース局14は
カバー区域C1乃至C6の加入者ユニットとの通信をそれぞ
れ助けるために割当てられている1組の6つの固定した
ビームアンテナ(図示せず)を含んでもよい。加入者ユ
ニット12は複数の使用者セクタにグループ化され、その
それぞれは同数の通信チャンネルを支持する。図1のA
で示されているように、第1の居住使用者セクタはカバ
ー区域C1とC6を含み、第2の居住使用者セクタはカバー
区域C4にわたっている。同様に、主として他方の地域を
含む使用者セクタはカバー区域C2とC3に関連し、ビジネ
ス使用者はカバー区域C5に集中される。
図1Aで示されているように、ある使用者セクタはシス
テム利用のピーク期間の要求に適合するため非常に狭い
ことが必要である。例えば午前8時と午後5時の間のビ
ジネス時間に通信することを要望するカバー区域C5内で
はビジネス使用者が高密度に集中するため、ビジネス使
用者セクタは比較的狭い幅であることを必要とされる。
即ち、ビジネス使用者セクタの範囲がカバー区域C5以外
の地域を含むように拡張されるならば、ビジネス時間中
に要求される全ての呼びに適合するために不充分な数の
通信チャンネルが利用できる。対照的に、地方の居住地
区域の加入者ユニット12の分散された集中度は、地方の
使用者セクタに関連する通信チャンネルが2つのカバー
区域C2乃至C3で分散される使用者間で割当てられること
を可能にする。
残念ながら、勤務時間外ではビジネスの呼びの数は非
常に少なくなり、対応して居住地区の呼びを行う人数が
増えるので、ビジネス使用者セクタ専用の多数の通信チ
ャンネルは使用されなくなる。従って、ビジネス時間中
に高い集中度の通信チャンネルをビジネス使用者に与
え、勤務時間外に低い集中度の通信チャンネルを与える
ことができることが望ましい。
変化する使用者の要求に応答して投射ビームを適合可
能に成型することができるアンテナアレイが存在する
が、図1Aのシステム内のこのようなアンテナアレイの構
成はベース局14の固定したビーム装置の対応した変形を
必要とする。さらに、典型的に適合性のビーム成型回路
網で使用される比較的精巧なRF/マイクロ波回路はシス
テム価格と複雑性を増す。従って本発明の目的は、拡散
スペクトルセル通信システム内の使用者の分布の変化に
応答して通信チャンネルの集中度を変化する価格が効果
的な技術を提供することである。
CDMA通信システムの特別の例では、各使用者セクタは
所定のレベルの通信要求を支持することができる。従っ
て、本発明のさらに別の目的はCDMA通信内の特別な使用
者セクタの大きさをセクタ内の通信チャンネル要求に対
応して調整することである。このような効率的な通信チ
ャンネル割当ては通信システムリソースの最適な利用を
可能にし、単位使用者当りの価格を減少する。
前述の使用者要求の短期間の変化の結果としてフレキ
シブルな通信チャンネル割当ての必要性を満たすことに
加えて、本発明のさらに別の目的は使用者需要の長期間
の変化に適合することである。このような需要の長期間
の変化は例えば所定の地理的範囲内の人口分布、ビルデ
ィングパターンのシフトから生じる。
図1Aのシステムのような一般的な固定ビームシステム
のさらに別の欠点は、使用者需要の比較的正確な評価が
典型的にシステム設備の設定前に得られなければならな
いことである。即ち、固定ビームのベース局が各使用者
セクタに必要な通信チャンネル容量を与えるように構成
されるように、システムの設計者には予測された需要パ
ラメータに関連する詳細な情報が通常与えられなければ
ならない。設備の設定期間近くに生じる使用パターンの
変化は従って有効な通信チャンネルの最適な使用を阻止
する可能性がある。それ故、本発明のさらに別の目的
は、設備の設定のときに通信チャンネル要求の既存パタ
ーンに従って調節されることができる通信システムを提
供することである。
[発明の要約] 本発明は、拡散スペクトル通信システム内でダイナミ
ックに変化する通信チャンネルセクタ化用のシステムお
よび方法を提供する。
好ましい実施形態では、本発明のシステムは拡散スペ
クトル通信システムで少なくとも1人の特定された使用
者に情報を伝送するために動作可能である。システムは
予め定められたチップ速度で、第1の予め定められたPN
コードの第1の疑似ランダム雑音(PN)を発生する第1
の回路網を含んでいる。第1のPN信号は結果的な第1の
変調信号を与えるため第1の情報信号を結合される。シ
ステムはさらに、PNチップ速度に反比例する予め定めら
れた遅延により第1の変調信号を遅延することによって
第2の変調信号を与える第2の回路網を含んでいる。ス
イッチング送信回路網は第1、第2の変調信号をそれぞ
れ第1、第2のカバー区域に選択的に送信するために配
置されている。このように、第1、第2の変調信号の選
択的送信は異なったシステムの動作期間中に第1の使用
者セクタの大きさを変化するために使用されてもよい。
第1の使用者セクタは第1の組の通信チャンネルと関連
され、そのうちの1つが特定された使用者に割当てられ
る。
[図面の簡単な説明] 本発明の付加的な目的および特徴は添付図面を伴った
後述の詳細な説明と請求の範囲から容易に明白であろ
う。
図1Aはセル通信システム内に含まれ、複数の加入者ユ
ニットとベース局が配置されているセルの1例を示して
いる。
図1Bは本発明にしたがって通常のビジネス時間中にセ
クタ化されたときの第2のセルの例を示している。
図1Cは本発明にしたがって夜間時間にセクタ化された
ときの第2のセルの例を示している。
図1Dは本発明のダイナミックセクタ化システムが実施
されているベース局通信トランシーバの1例のブロック
図である。
図2は本発明にしたがってダイナミック使用者セクタ
化を行うように構成されているベース局送信機回路網の
ブロック図である。
図3は各使用者セクタと関連する情報信号と1組の6
つのアンテナ駆動装置との切換え可能な接続を行うため
のベース局送信機内に配置されたスイッチマトリックス
を示している。
図4は水平および垂直の両者に偏波されたアンテナビ
ームの使用により増加した使用者セクタ化を与えること
ができるベース局送信機回路網のブロック図である。
図5Aおよび5Bはベース局アンテナの好ましい構造内に
含まれた二重モード共振パッチアンテナの平面図および
側面図を示している。
図6は本発明にしたがってダイナミックな使用者のセ
クタ化を行うように構成されたベース局受信機回路網の
ブロック図である。
図7は拡散スペクトル送信機の1例のブロック図であ
る。
図8はIおよびQチャンネルパイロットシーケンスを
与えるためのパイロット発生回路網を示している。
図9はRFベース局送信機の構成の1例を示している。
図10は加入者ユニット内に配置されたダイバーシティ
受信機の1例のブロック図である。
図11Aはカバー区域C1乃至C6(図1A)の1つに関連す
る第1のベース局アンテナにより投射されると仮定され
た40度の固定ビームの方位角パターンの1例を表してい
る。
図11Bは隣接する1対の固定ビームのベース局アンテ
ナが同位相で駆動されるときに発生される方位角パター
ンを表している。
図12は1組の同位相ビームを各使用者セクタに投射す
ることによってダイナミックな使用者のセクタ化を与え
るように構成されたベース局送信機回路網のブロック図
である。
図13は1組の同位相ビームの投射によりダイナミック
な使用者のセクタ化を与えるための別のベース局構造を
示している。
図14は1組の9つのアンテナビームを与えるように集
合的に動作する第1、第2、第3の位相アレイアンテナ
パネルの3角形の装置を示している。
図15はパッチ素子の4×4アレイをそれぞれ含む図14
のアンテナパネルの好ましい構成を示している。
図16は位相アレイアンテナパネルを駆動するために使
用されるビーム成形回路網のブロック図である。
[好ましい実施形態の詳細な説明] I.序文 図1Bを参照すると、一般的なビジネス時間中、本発明
にしたがってセクタ化されたときの第2の例示的なセル
18が示されている。図1Bにより示されているように、第
2のセル18は1組の9つの使用者セクタU1−U9にセクタ
化されている。第2のセル18はビジネス時間中は、それ
ぞれ例えば20度の角度で広がる1組の4つの使用者セク
タU1−U4が人口が過密したビジネス中心部に割当てられ
ているように区分される。ビジネス時間中、人口が少な
い地方および居住区域のセルはそれぞれ比較的広い使用
者セクタU5、U6−U9によりサービスされる。例示の実施
例では、地方の使用者セクタU5の角度の幅は100度に設
定され、居住使用者セクタU6、U8およびU9はそれぞれ40
度に設定され、居住使用者セクタU7は60度に設定され
る。勤務時間に通信を所望するビジネス中心部内の使用
者が高密度であるので、使用者セクタU1−U4は狭い幅で
あることが必要とされる。このように、使用者セクタU1
−U4の限定された範囲は、勤務時間中、ビジネス中心部
内の使用所望者数に適合するためのに十分な数の通信チ
ャンネルが有効であることを確実にする。
図1Cは夜間(即ち、勤務時間外)に本発明にしたがっ
て複数の9つの使用者セクタU1'−U9'にセクタ化される
ときの第2の例示セル18を示している。図1Cにより示さ
れているように、勤務時間中に20度の4つのセクタU1−
U4を必要としたが、勤務時間外は80度の単一の使用者セ
クタU1'がビジネス中心部内で需要されるサービスのた
めに使用される。同様に、夕方に居住区域にシフトする
人口は昼間に必要とされた4つのセクタU6−U9に関連し
て、7つの使用者セクタU2'−U6'とU7'−U9'により与え
られる増加したセクタ化を必要とする。1実施例では、
居住使用者セクタU2'−U4'とU8'−U9'の角度の幅は20度
に設定され、居住使用者セクタU6'−U7'の幅は40度に設
定される。地方の使用者セクタU5'は典型的に地方地域
を通じて使用者の需要が最小の一時的変化である結果と
して昼間および夜間の両者の期間で100度である。図1B
乃至1Cにより示されているセクタ化の変化は本発明のダ
イナミックなセクタ化システムを使用して達成されても
よく、その動作を図1Dのブロック図を参照して後述す
る。
図1Dは本発明のダイナミックなセクタ化システムが実
施される例示的なベース局通信トランシーバ25のブロッ
ク図を示している。以下説明するように、トランシーバ
25はセル内の種々の使用者セクタ間の通信チャンネルの
割当てをダイナミックに変化することによってセル通信
システムの第1のセル内に配置された使用者に改良され
たサービスを提供するように動作する。トランシーバ25
は制御装置27、アンテナシステム29、送信/受信チャン
ネルバンク31を含むものとして示されている。制御装置
27は典型的にチャンネル設定/送信/受信チャンネルバ
ンク31の割当てを行うようにプログラムされている。送
信/受信チャンネルバンク31は導波体送信ライン32等を
経て電磁的にアンテナシステム29と結合されている。各
個々のチャンネルバンクは例えば特定の使用者との通信
を容易に行うことのできる複数のチャンネルユニットを
具備してもよい。図1Dの実施例では、送信/受信チャン
ネルバンク31は第1のセルを複数の使用者セクタへセク
タ化するようにビーム成形信号をアンテナシステム29へ
供給し、そのそれぞれは複数の使用者通信チャンネルと
関連している。情報信号はデータバス33上でチャンネル
バンク31と外部通信回路網、例えば公共交換電話回路網
(PSTN)との間で中継される。
本発明の第1の好ましい実施例では、固定した数の通
信チャンネルが各使用者セクタと関連される。この制限
下で、本発明は各使用者セクタの関連する大きさを調節
することによってセルの種々の地域内の使用者需要の変
化に対する適合を行う。例えば、複数の比較的狭い使用
者セクタは高い使用者需要の期間にセルの特定区域内の
使用者にサービスするため使用される。これは通信チャ
ンネルがこのような需要が高くされた期間に通信を行う
ことを要求する全ての使用者に有効である可能性を最大
にする。反対に、最小の需要期間には、より広い幅の比
較的少数の使用者セクタが必要な通信チャンネル容量を
与えるために使用される。需要が減少した期間に特定の
セル範囲に関連する使用者セクタの幅をこのように広げ
ることは各使用者セクに割当てられた固定した数の通信
チャンネルを効率的に使用することを可能にする。即
ち、最小の需要期間に使用者セクタの地理的範囲を増加
することによって、各使用者セクタ内に含まれるおおよ
そのシステム使用者数は比較的一定に保持されることが
できる。このことは使用者密度、即ち所定範囲内の需要
が減少した場合、過剰な通信チャンネル容量が所定の地
理的範囲に与えられて使用者セクタで過密することを防
止する。
しかしながら、本発明の別の実施例では、特定の使用
者セクタに割当てられる通信チャンネルの数が需要状態
の変化に応じて変化されることができる。さらに、本発
明は所定の使用者セクタに関連する通信チャンネルの地
理的大きさおよびその数の両者の変更を可能にすること
によって通信チャンネルの利用をさらに改良することさ
えも可能にする。
本発明の好ましい実施例では、各使用者セクタ内のチ
ャンネル使用に関する統計は関連するチャンネルバンク
31の1つにより監視され、第1の制御バス34により制御
装置27へ伝送される。第1の制御バス34と第2の制御バ
ス35上でチャンネルバンク31とアンテナシステム29によ
りそれぞれ受信される制御装置27からの制御情報は通信
チャンネルがチャンネルバンク31により供給される使用
者統計を基礎として使用者セクタに割当てられることを
可能にする。即ち、アンテナシステム29により投射され
るビームパターンは選択された1組の通信チャンネルが
各使用者セクタに与えられるように調節される。現在好
ましい実施例では、監視されたチャンネル使用は制御装
置27によりオペレータ(図示せず)へ表示され、従って
所望のセルのセクタ化の特定を可能にする。自動モード
では、制御装置27はチャンネルおよび/またはチャンネ
ル使用統計に基づいたセクタの大きさを割当てるために
プログラムされる。
本発明の他の実施例では、制御装置27は第1の制御バ
ス34によってチャンネルバンク31から受信される情報に
よりチャンネル使用を監視するように構成されてもよ
い。適切なチャンネル使用情報は再度、各使用者セクタ
の大きさを適切に調節できるようにオペレータに表示さ
れる。その代りに、制御装置27は監視されたチャンネル
使用に基づいてチャンネルバンク31へチャンネル設定/
割当て指令を自動的に与えるようにプログラムされ、再
度、オペレータにより供給される制御情報の必要性を防
ぐ。
本発明の好ましい実施例では、各使用者セクタの大き
さはアンテナシステム29により投射されるビームパター
ンの変更を通じて調節されるが、他の構造では、セクタ
の大きさが等しい変形がチャンネルバンク31により供給
されるビーム成形信号のプロセスを通じて達成される。
このような構造では、チャンネルバンク31によりプロセ
スされたビーム成形信号は加重され、アンテナシステム
29に与えられるかまたは受信される前に結合される。こ
のように、ダイナミックなセクタ化はこのような情報を
アンテナシステム29へ供給するよりも、チャンネルバン
ク31に結合する信号処理電子装置(図示せず)に制御情
報を与えることにより達成される。
図1Dを再度参照すると、使用者需要の変化に適合する
1方法は、関連する1組の固定ビームアンテナ素子を使
用して複数の固定したアンテナビームを与えるようにベ
ース局アンテナシステム29を構成することが明白であ
る。このような装置では、各ベース局アンテナは1組の
隣接カバー区域のうちの1つにわたって固定した幅のビ
ームを投射する。異なった数のカバー区域は予期された
使用要求に基づいて各使用者セクタへ割当てられる。こ
のように使用者密度の変化は所定のセクタに関連する通
信チャンネルの伝送に使用される複数の固定アンテナビ
ームをダイナミックに変化することによりアドレスされ
る。
このような方法で示される1つの困難な点は、ビーム
パターンの顕著な歪みが所定の使用者セクタ内に含まれ
るカバー区域間の境界近くで生じることが予測されるこ
とである。本発明の背景で説明したように、あるセル通
信システムでは、予め定められた位相のPNロングコード
が所定の使用者セクタの通信チャンネルにより伝送され
る情報信号を変調するために使用される。所定の使用者
セクタのPNロングコードで変調されたこのような情報信
号が1対の固定ビームアンテナにより隣接したカバー区
域に投射されるならば、任意の位相差が各ビームにより
伝送される同一のPN変調信号間に存在する。このような
位相差は例えば、ベース局のビーム成型回路網から各固
定ビームアンテナへの信号路の長さにおける変化により
生じる。これらのPN変調信号は同位相で整列されず、ビ
ームカバー区域の境界では、結果的なコヒーレントな干
渉が、発生したナルその他の不規則性によってビームパ
ターンを歪ませる可能性がある。このようなパターンの
歪みを伴う結果的な信号フェーディングは近接して位置
する加入者ユニット受信機により受信されるPN変調信号
の信号対雑音比を劣化する。
II.送信アンテナアレイを使用したダイナミックなセク
タ化 以下説明するように、好ましい実施例では本発明は各
使用者セクタに含まれる区域をダイナミックに変化する
ために固定ビームアンテナの装置を使用して考察する。
ここで使用されている用語“ダイナミックな使用者セク
タ化”は連続したシステム動作期間の間の1組の使用者
セクタの大きさを変化するプロセスを示しているものと
する。本発明にしたがって、所定の使用者セクタ内の隣
接カバー区域に投射されたそれぞれ1対の同一のPN変調
された信号間に遅延が導入され、それによってこのよう
な1対の信号のそれぞれを相関解除する。好ましい実施
例では、PNの長いコードのチップ期間よりも僅かに長い
期間を有する遅延は各使用者セクタ内の隣接カバー区域
に投射される信号を相関解除する。カバー区域の境界に
位置される加入者ユニットは従って境界を弁別されるこ
とができ、隣接カバー区域に与えられた相関解除された
PN復調信号を別々に受信することができる。別々に受信
した信号はダイバーシティ受信の一般的技術を使用して
受信機内で時間整列され、PNロングコードの局部的に生
成された複製を使用してデスプレッドされる。
本発明の技術を図1Aのシステムに適用すると、少なく
とも第1の居住使用者セクタのカバー区域C1とC6に投射
された信号間と、地方の使用者セクタのカバー区域C2/C
3に与えられた信号対の間に遅延が発生される。好まし
い実施例では、異なった使用者セクタ(例えば、カバー
区域C3/C4に与えられた信号対の間)内の隣接カバー区
域に投射された信号対の間に遅延が導入されるが、この
ような信号対は各使用者セクタに関連する異なったPNの
長いコード位相の結果として独立して相関解除されるも
のと想定される。
図2を参照すると、本発明にしたがってダイナミック
な使用者セクタ化を行うように構成されたベース局送信
回路網40のブロック図が示されている、回路網40はベー
スバンド情報信号が第1(#1)、第2(#2)、第3
(#3)の使用者セクタに関連して、通信チャンネルで
送信されるように処理するために第1、第2、第3の拡
散スペクトル送信機42,44,46を含むものとして示されて
いる。PNロングコード発生器50は、各使用者セクタに送
信される情報信号を変調するために送信機42,44,46によ
り使用されるPNロングコードを提供する。送信機42,44,
46に供給されたPNロングコードの相対的位相は位相遅延
素子52,54による予め定められたマージンによりオフセ
ットされる。好ましい実施例では、位相遅延素子52,54
は期間が768PNチップにほぼ等しい遅延を与える。送信
機42,44,46内で、PN変調された情報信号は直角の1対の
正弦波を二相変調するために使用される。変調された正
弦波は合計され、帯域通過フィルタで処理され、RF搬送
波周波数にシフトされ、送信増幅器58,60,62へ与えられ
る。増幅器58,60,62により発生された増幅された信号は
RF搬送波を経て使用者セクタ#1、#2、#3にそれぞ
れ与えられるPN変調情報信号を含んでいる。各増幅器5
8,60,62の出力はそれぞれ6ウェイ分割回路網66,68,70
へ接続される。図2により示されているように、分割回
路網66,68,70はスイッチマトリックス74に結合される。
図3を参照してさらに詳細に説明されるように、スイ
ッチマトリックス74は各使用者セクタに関連する情報信
号と1組の6つのアンテナ駆動装置75−80との間で切換
え可能な接続を行う。即ちスイッチマトリックス74は使
用者セクタからの情報信号がカバー区域C1−C6内の使用
者に経路設定されることを可能にする。アンテナ駆動装
置75−80は1組の6つのベース局アンテナ85−90と関連
され、各アンテナ85−90はカバー区域C1−C6(図1A)の
1つにわたってビームを投射するように動作可能であ
る。各アンテナ駆動装置75−80はさらに入力合計ノード
92を含むものとして示されている。合計ノード92はそれ
ぞれ1組の3つの入力信号ラインを通ってスイッチマト
リックス74に結合され、各信号ラインは使用者セクタ#
1、#2または#3に対応してPN変調された情報信号を
伝送する。
前述したように、好ましい実施例では、任意の対の隣
接カバー区域に投射される信号間に遅延が誘発される。
従って、アンテナ駆動装置75−80はPNロングコード発生
器50により与えられるPNコードのチップ期間よりも僅か
に長い遅延を与えることができる遅延素子95A−95Fを含
むものとして示されている。好ましい実施例では、1つ
おきの遅延素子95A−95F(例えば95B,95C,95F)は単一
のPNチップ期間よりも僅かに長い遅延を与えるように設
計されており、残りの遅延素子(例えば95A,95C,95E)
は省略されている(ゼロ遅延)。遅延素子95A−95Fは1
以上の表面弾性波(SAW)フィルタを使用して実現され
る。代りに、予め定められた長さのコイル状光ファイバ
は所望の遅延を生成するために使用される。各アンテナ
駆動装置75−80はまた出力信号をアンテナ85−90の1つ
に与えるためのパワー増幅器96を含んでいる。
図3を参照すると、各アンテナ駆動装置75−80へ6ウ
ェイ分割回路網66を切換え可能に接続するように作用す
るスイッチマトリックス74の一部を示している。特に、
デジタル制御された減衰器97A−97Fは分割回路網66の出
力とアンテナ駆動装置75−80との間に挿入されている。
例えば第1の使用者セクタがカバー区域C2−C4を含むこ
とを望むならば、減衰器97A,97E,97Fは最大の減衰に設
定され、一方、減衰器97B−97Dはオフに切換えられる
(即ち、ゼロ減衰を与えるように設定される)。好まし
い実施例では、スイッチマトリックス74は2つの他の組
の6つのデジタル減衰器(図示せず)を含んでおり、実
際に、分割回路網68と70をアンテナ駆動装置75−80に切
換え可能に接続するための減衰器97A−97Fと同一であ
る。
減衰器97A−97Fは好ましくは約30dBのダイナミック範
囲を有しており、1dBの増分で調節されることができる
べきである。このように、特定のカバー区域に投射され
たビームは漸進的に消滅され、セクタ構造間の転移期間
に漸進的に再度設定される。例えば、カバー区域C2−C4
よりもC3−C4のみに含まれるように第1の使用者セクタ
の範囲を変更することが望まれるならば、減衰器97Bは
ゼロから最大の減衰まで段階的に調節される。同時に第
2の使用者セクタの範囲を増加することが望まれるもの
と仮定すると、第2のアンテナ駆動装置76と分割回路網
68のセクタ間に接続される減衰器(図示せず)の設定は
最大値からゼロの減衰へ同時に変化される。デジタル減
衰器97A−97Fは例えばアンザック社の部品番号AT−210
から入手可能なタイプである。
図3の構造では、スイッチマトリックス74は任意の使
用者セクタがカバー区域C1−C6の任意の組合わせを含む
ことを可能にするように構成されているが、代りの実施
例では、マトリックス74は3または4のカバー区域に潜
在範囲を限定することによって簡単化できることが理解
できよう。
図1および2を参照すると、各アンテナ85−90は6つ
のカバー区域C1−C6のうち1つへ60度のビームを投射す
るように設定されている。しかしながら、増加したセク
タ化は9のアンテナを使用することにより達成され、そ
れぞれ40度のビームを投射するように設計されているこ
とが理解されよう。さらに、水平および垂直に偏波され
たビームを与えることができる二重モードアンテナは各
カバー区域内で2倍までの使用者数に適合させるために
使用される。図4を参照して後述するように、別々のア
ンテナ駆動装置はそれぞれ水平および垂直に偏波された
ビームにより投射される信号を発生するために使用され
る。
図4を参照すると、水平および垂直の両者に偏波され
たアンテナビームの使用により増加した使用者セクタ化
を与えるように配置されたベース局送信機回路網100の
ブロック図が示されている。回路網100は対応する3つ
の使用者セクタの組に関連してベースバンド情報信号が
第1(#1A−B)、第2(#2A−B)、第3(#3A−
B)の対の組の通信チャンネルにわたって送信されるよ
うに処理するために、拡散スペクトル送信機102A−102
B、104A−104B、106A−106Bの第1、第2、第3の対を
含むものとして示されている。以下説明するように、通
信チャンネル#1A、#2A、#3Aの組は水平偏波されたビ
ームを使用して各カバー区域に選択的に投射されてもよ
く、通信チャンネル#1B、#2B、#3Bは同様に垂直偏波
されたビームを使用して選択的に投射される。PNロング
コード発生器(図示せず)は、送信機102A−102B、104A
−104B、106A−106Bにより各使用者セクタへ送信される
情報信号を変調するために使用されるPNロングコードを
与える。送信機102A−102B、104A−104B、106A−106Bに
供給されるPNロングコードの相対的位相は予め定められ
たPNチップ数に等しい位相マージンによりオフセットさ
れる。
送信機102A−102B、104A−104B、106A−106B内で、PN
変調された情報信号は直角の正弦波対を二相変調するた
めに使用される。変調された正弦波は合計され、帯域通
過フィルタで処理され、PF搬送波周波数にシフトされ、
増幅される。各送信機102A−102B、102A−104B、106A−
106Bの出力はそれぞれ6ウェイ分割回路網112A−112B、
114A−114B、116A−116Bに接続される。図4で示されて
いるように、分割回路網112A−112B、114A−114B、116A
−116Bはスイッチマトリックス120へ結合される。
スイッチマトリックス120は各使用者セクタの対をな
した通信チャンネル(例えば#1Aと#1B)の組と、1組
の6つのアンテナ駆動装置125A−125B乃至130A−130Bに
わたって送信される情報信号間で切換え可能な接続を行
う。各アンテナ駆動装置125A−130Aの出力をアンテナ13
5−140に供給することによって水平偏波されたビームを
カバー区域C1−C6に投射する結果を生じ、各アンテナ駆
動装置125B−130Bの出力をアンテナ135−140に供給する
ことによって垂直偏波されたビームを各カバー区域C1−
C6に投射する結果を生じる。図4に示されているよう
に、スイッチマトリックス120は、各使用者セクタに関
連する2つの組の使用者がカバー区域C1−C6内でサービ
スされることができるように構成される。
図4を参照すると、各アンテナ駆動装置125A−B乃至
130A−Bへ6ウェイ分割装置112A−Bを切換え可能に接
続するように作用するスイッチマトリックス120の一部
が示されている。特に、デジタル制御された減衰器142
と144は6ウェイ分割装置112A−Bの出力と、駆動装置1
25A−B乃至130A−Bの間に挿入されている。好ましい
実施例ではスイッチマトリックス120は分割装置114A−1
14Bと116A−116Bをアンテナ駆動装置125A−125B乃至130
A−130Bへ切換え可能に接続するための、2つの他の組
の12のデジタル減衰器(図示せず)を含んでいる。
各対のアンテナ駆動装置(例えば駆動装置125A−B)
は6つのベース局アンテナ135−140のうちの1つに接続
され、各アンテナ135−140はカバー区域C1−C6(図1A)
のうちの1つにわたって水平偏波および垂直偏波された
ビームを投射するように動作可能である。前述したよう
に、好ましい実施例では、隣接カバー区域の1つに投射
される信号間に遅延が導入される。従って、1つおきの
対のアンテナ駆動装置(例えば駆動装置105A−B、107A
−B)は単一のPNチップ期間よりも僅かに長い遅延を与
えるように配置される。他の観点では、アンテナ駆動装
置105A−105B乃至110A−110Bは実質的にアンテナ駆動装
置75−80に類似している。
図5Aと5Bはそれぞれアンテナ135−140を実現すること
ができる二重モードの共振パッチアンテナの平面および
側面図を与えている。図5Aで示されているパッチ素子16
0は各辺で1/2搬送波波長であり、ポスト163により接地
平面162(図5B)上に懸架されている。パッチ素子160は
分離距離Sだけ接地平面162から離れているように示さ
れている。好ましい実施例では距離Sは十分な帯域幅が
送信および受信の両周波数帯域にわたて得られるように
与えられるため選択されている。垂直偏波モードはパッ
チ素子160を共振することにより生成され、それによっ
て、電圧の最大値がパッチ素子160の上部および下部エ
ッジ170,172近くに生じ、電圧ゼロが中間で生じる。同
様に、水平偏波モードはパッチ160を共振することによ
り生成され、それによって電圧の最大値はパッチ素子16
0の左および右エッジ176,178で生じる。好ましい実施例
では垂直偏波モードはパッチ素子160の上部170と下部17
2エッジの中心部に供給される電圧プローブを介して励
振される。このような方法で、水平モードは右および左
エッジ176、178へ接続される電圧プローブを使用して誘
導される。
III.受信回路網内のダイナミックなセクタ化 図6を参照すると、本発明にしたがってダイナミック
な使用者セクタ化を行うように構成されたベース局受信
回路網200のブロック図が示されている。回路網200は相
関解除遅延が隣接カバー区域から受信された信号間で導
入される点で送信機回路網40(図2)と通常相補型であ
るように示されている。受信機回路網200および送信機
回路網40はデュプレクサ(図示せず)を通ってアンテナ
85−90に同時に結合されてもよい。
アンテナ85−90を通ってカバー区域C1−C6から受信さ
れた信号はそれぞれ受信増幅器210−215に与えられてい
る。受信増幅器210−215はそれぞれ受信RF搬送波の周波
数を中心とするパスバンドを有する低雑音増幅器(LN
A)220を含んでいる。増幅器210−215はさらに使用者セ
クタを弁別するために使用されるPNロングコードのチッ
プ期間よりも僅かに長い遅延を与えることができる遅延
素子225A−225Fを含むものとして示されている。好まし
い実施例では、1つおきの遅延素子225A−225F(例えば
素子225B、225D、225F)は単一のPNチップ期間よりも僅
かに長い遅延を与えるように設計されており、残りの遅
延素子は省略されている(ゼロ遅延)。遅延素子225A−
225Fは1以上の表面音響波(SAW)フィルタを使用して
実現される。その代りに、予め定められた長さのコイル
状の光ファイバは所望の遅延を生成するために使用され
る。
各遅延素子225A−225Fの出力はスイッチマトリックス
232に接続された3ウェイ分割装置230へ与えられる。ス
イッチマトリックス232は実質上スイッチマトリックス7
4と同一であり、3ウェイ分割装置230の各出力と、3つ
の6ウェイ合計回路網240−242の1つの入力との間の切
換え可能な接続を行う。合計回路網240−242は増幅器25
4−256を通って対応する1組の3つのダイバーシティ受
信機250−252に結合され、各ダイバーシティ受信機は図
10を参照して後述する方法で構成されることができる。
各ダイバーシティ受信機250−252周波数は下方向変換
し、受信信号を複合IおよびQ成分にデジタル化する。
複合IおよびQ成分は復調され、結合され、デインター
リーブされ、デコードされる。
各IおよびQ成分は、所定のユーザーセクタの隣接し
たカバー区域C1乃至C6と関連した2以上のアンテナ85乃
至90によって受信された所定の加入者装置からのデータ
信号から構成されていてもよい。各カバー区域と関連し
た受信された信号は制御装置と組合せられた探索受信機
によって選択され、“フィンガ”(示されていない)と
も呼ばれる多重データ受信機または復調器の異なったも
のによってそれぞれ処理される。各フィンガは、各カバ
ー区域と関連したパイロットおよびデータ信号のI成分
RIおよびQ成分RQを複合IおよびQ成分からデスプレッ
ドすることによって抽出する。PNロングコード発生器26
0は、各ユーザーセクタから受信された情報信号を復調
する時に受信機250乃至252によって使用されるPNロング
コードを供給する。受信機250乃至252に供給されるPNロ
ングコードの相対的な位相は、位相遅延素子270および2
72によって予め定められたマージンだけオフセットされ
る。好ましい実施形態では、位相遅延素子52および54
は、768期間がPNチップとほぼ等しい遅延を与える。
IV.CDMAシステム内におけるダイナミックセクタ処理 図7を参照すると、拡散スペクトル送信機42、44およ
び46(図2)を構成するのに適した拡散スペクトル送信
機のブロック図が示されている。図7の拡散スペクトル
送信機は、本出願人に譲渡された1992年に出願された米
国特許第5,103,459号明細書(“System and Method for
Generating Singnal Waveforms in a CDMA Cellular T
elephone System")に記載されているタイプのものであ
る。図7の送信機において、例えばボコーグによってデ
ータに変換された音声から構成されたデータビット300
は、入力データ速度にしたがったコードシンボル反復速
度によりビットがコンボリューション的にエンコードさ
れるエンコーダ302に供給される。データビット速度が
エンコーダ302のビット処理速度より遅い場合、コード
シンボル反復速度は、エンコーダ302がエンコーダ302の
動作速度に整合したビット速度で反復データ流を生成す
るために入力データビット300を反復することを示す。
その後、エンコードされたデータは、それがコンボリュ
ーション的にインターリーブされるインターリーバ304
に供給される。インターリーブされたシンボルデータ
は、例えば19.2kspsの速度でインターリーバ304から排
他オアゲート306の入力に出力される。
図7のシステムにおいて、インターリーブされたデー
タシンボルは、チャンネル上の伝送時にさらに高い秘密
保持性を与えるためにスクランブルされる。音声チャン
ネル信号のスクランブルは、対象とする加入者受信装置
に特有のPNコードでインターリーブされたデータをPNコ
ーディングすることによって行われることができる。こ
れらのスクランブルコードは、本発明の背景において参
照にされた“内部"PNコードを含む。このようなPNスク
ランブルは、適切なPNシーケンスまたは暗号化方式を使
用してPN発生器308によって行われる。PN発生器308は、
典型的に1.2288MHzの固定速度で特有のPNコードを生成
するPNロング発生器を含む。その後、このPNコードはデ
シメータ(示されていない)を通過させられ、結果的な
9.2MHzのスクランブルシーケンスがそこに供給された加
入者装置識別情報にしたがって排他オアゲート306の別
の入力に供給される。その後、排他オアゲート306の出
力は排他オアゲート310の1つの入力に供給される。
図7を再び参照すると、排他オアゲート310の別の入
力はウォルシュコード発生器312に接続されている。ウ
ォルシュコード発生器312は、情報が伝送されているデ
ータチャンネルに割当てられたウォルシュシーケンスに
対応した信号を発生する。発生器312によって供給され
るウォルシュコードは、長さ64の1組の64ウォルシュコ
ードから選択される。64個の直交コードは、ウォルシュ
コードがマトリクスの単一の行または列である64×64ア
ダマールマトリクスからのウォルシュコードに対応す
る。スクランブルされたシンボルデータおよびウォルシ
ュコードは排他オアゲート310によって排他オア処理さ
れ、その結果が排他オアゲート314および316の両者に入
力として供給される。
排他オアゲート314はまたPN1信号を受信し、一方排他
オアゲート316の別の入力はPNQ信号を受信する。CDMAに
おける使用において、PNロングコード発生器50(図2)
は、拡散スペクトル送信機42、44および46にPNIおよびP
NQシーケンスを供給するように動作する。PNIおよびPNQ
信号は、CDMAシステムによってカバーされた特定のユー
ザーセクタに対応した疑似ランダム(PN)信号であり、
同位相(I)および直角位相(Q)通信チャンネルにそ
れぞれ関連している。PNIおよびPNQ信号は、伝送前にユ
ーザーデータをさらに拡散するように排他オアゲート31
0の出力によりそれぞれ排他オア処理される。結果的な
Iチャンネルコード拡散シーケンス332およびQチャン
ネルコード拡散シーケンス326は、正弦曲線の直角位相
対を二相(バイ・フェーズ)変調するために使用され
る。正弦曲線の各直角位相対は送信機42、44および46内
において合計され、RF周波数にシフトされ、増幅器58、
60および62の1つに供給される。
好ましい実施形態において、データ変調を含まないパ
イロットチャンネルは、IチャンネルおよびQチャンネ
ル拡散シーケンスSIおよびSQと共に伝送される。パイロ
ットチャンネルは、信号獲得および追跡のために使用さ
れる変調されない拡散スペクトル信号として特徴付けら
れる。隣接したセル中に複数のベースステーション送信
機を含むシステムにおいて、それぞれによって供給され
る1組の通信チャンネルは、特有のパイロット信号で識
別される。しかしながら、1組のパイロット信号を生成
するさらに効果的な方法は、パイロット信号に対して別
個の組のPN発生器を使用するよりもむしろ同一の基本シ
ーケンスにおけるシフトを使用することである。この技
術を使用することにより、対象とする受信装置は全パイ
ロットシーケンスを順次探索し、最も強い相関を生成す
るオフセットまたはシフトに同調する。
したがって、パイロットシーケンスは、システムにお
いて非常に多数のパイロット信号を支持するように基本
シーケンスをシフトすることによって多数の異なるシー
ケンスが生成されることができる程十分に長いことが好
ましい。さらに、分離またはシフトは、パイロット信号
において干渉が存在しないことを保証する程十分に大き
くなければならない。したがって、1実施形態におい
て、パイロットシーケンス長は、215であるように選択
され、これは64個のチップの基本シーケンスにおけるオ
フセットにより512個の異なるパイロット信号を可能に
する。
図8を参照すると、パイロット発生ネットワーク330
は、全てゼロからなるウォルシュ“ゼロ"W0シーケンス
を排他オア結合器344および346に供給するウォルシュ発
生器340を含んでいる。ウォルシュシーケンスW0は、排
他オア結合器344および346をそれぞれ使用してPNIおよ
びPNQシーケンスにより乗算される。シーケンスW0はゼ
ロだけを含んでいるため、結果的なシーケンスの情報内
容はPNIおよびPNQシーケンスだけに依存する。排他オア
結合器344および346によって生成されたシーケンスは、
有限インパルス応答(FIR)フィルタ350および352へ入
力として供給される。IチャンネルおよびQチャンネル
パイロットシーケンスPIおよびPQにそれぞれ対応するFI
Rフィルタ350および352からフィルタ処理されたシーケ
ンス出力はRF送信機382に供給される。
図9を参照すると、RF送信機382の1実施形態が示さ
れている。送信機382は、i=1乃至NであるPNI拡散デ
ータ信号SIiをIチャンネルパイロット信号PIと合計す
るIチャンネル合計装置370を含む。同様にして、Qチ
ャンネル合計装置372は、i=1乃至NであるPNQ拡散デ
ータ信号SQiをQチャンネルパイロット信号PIと結合す
るように機能する。デジタルアナログ(D/A)変換器374
および376は、IチャンネルおよびQチャンネル合計装
置370および372からのデジタル情報をアナログ形態にそ
れぞれ変換するために設けられる。D/A変換器374および
376によって生成されたアナログ波形は、局部発振器(L
O)の搬送波周波数信号Cos(2πft)およびSin(2πf
t)と共にミキサ388および390にそれぞれ供給され、こ
こでそれらが混合されて合計装置392に供給される。直
角位相搬送波信号Sin(2πft)およびCos(2πft)
は、適切な周波数源(示されていない)から供給され
る。これらの混合されたIF信号は、合計装置392におい
て合計され、ミキサ394に供給される。
ミキサ394は、RF周波数帯域への周波数上方変換を行
うように周波数シンセサイザ396からのRF周波数信号と
合計された信号を混合する。RF信号は同位相(I)およ
び直角位相(Q)成分を含み、バンドパスフィルタ398
によってバンドパスフィルタ処理され、RF増幅器58、6
0、62の1つに対して出力される(図2)。RF送信機382
の異なる構成は、ここには説明されていないが、当業者
によく知られている種々の信号合計、混合、フィルタ処
理および増幅技術を使用してもよいことを理解すべきで
ある。
図10は加入者装置12(図1A)の1つと関連したダイバ
ーシティ受信機のブロック図であり、したがってベース
ステーション40(図2)の1以上のアンテナ85乃至90に
よって送信されたRF信号を受信するように配置されてい
る。図10において、ベースステーション40によって送信
されたRF信号はアンテナ410によって受信され、アナロ
グ受信機412およびデジタル受信機414から構成されたダ
イバーシティRAKE受信機に供給される。アンテナ410に
よって受信され、アナログ受信機412に供給された信号
は、個々または多数の加入者受信機に対して意図された
同じパイロットおよびデータ信号の多重通路を伝播した
ものから構成されてもよい。1実施形態においてQPSKモ
デムとして構成されているアナログ受信機412は、受信
された信号を周波数下方変換して、複合IおよびQ成分
にデジタル化する。複合IおよびQ成分は、復調のため
にデジタル受信機414に供給される。その後、復調され
たデータは結合、デインターリーブおよびデコードする
ためにデジタル回路416に供給される。
アナログ受信機412から出力された各IおよびQ成分
は、所定のユーザーセクタの隣接したカバー区域C1乃至
C6と関連した2以上のアンテナ85乃至90によって送信さ
れた対応したデータ信号から構成されてもよい。上述さ
れたように、特定のユーザーセクタでは隣接したカバー
区域に供給されたデータ信号の間に位相オフセットが導
入される。デジタル受信機414において、各カバー区域
と関連した受信された信号は制御装置418と組合せられ
た探索装置受信機415によって選択され、“フィンガ”
とも呼ばれる多重データ受信機または復調器420A乃至42
0Cの異なったものによってそれぞれ処理される。図10に
は3個のデータ復調フィンガ(復調器420A乃至420C)し
か示されていないが、もっと多いまたは少ないフィンガ
が使用されてもよいことが理解されるべきである。各フ
ィンガは、各カバー区域と関連したパイロットおよびデ
ータ信号のI成分RIおよびQ成分RQを複合IおよびQ成
分からデスプレッドすることによって抽出する。
1実施形態において、各加入者装置12は長さ64の1組
の64直交ウォルシュコードWiの1つを割当てられる。こ
れは、パイロットチャンネル、63個のIチャンネルおよ
び63個のQチャンネルを含む1組のチャンネルが所定の
対の拡散シーケンスPNIおよびPNQを使用して伝送される
ことを可能にする。抽出されたパイロット信号は、加入
者装置の受信機内のシンボル結合器(示されていない)
内における時間割当てのために使用される。加入者装置
が同一のユーザーセクタに割当てられた隣接するカバー
区域の境界の近くに位置された時に、各カバー区域に伝
送されたデータの評価が時間整列されて加算され、それ
によって信号対雑音比を改良する。
V.同位相ビームパターンを使用したダイナミックセクタ
処理 上述されたように好ましい実施形態では、各区域に送
信された信号の相関を除去するように隣接したアンテナ
カバー区域に投射されたビームの間に遅延が導入され
る。この方法は、隣接したカバー区域に供給されたビー
ムの間の破壊的干渉を実質的に取除き、それによってゼ
ロおよびその他のビームパターン歪みの形成を阻止する
ように設計される。したがって、カバー区域境界の近く
に位置された加入者装置と関連したダイバーシティ受信
機は、相関を除去された信号を別々に受信し、続いて別
々に受信された信号を結合することができる。
本発明の別の実施形態において、セルラーベースステ
ーションは、正確に位相整列した状態で投射された1組
の固定したビームを供給することによってダイナミック
なユーザーセクタ処理を行うように設計される。図11A
を参照すると、カバー区域C1乃至C6(図1A)の1つと関
連した第1のベースステーションアンテナによって投射
されると仮定した40゜の固定したビームの方位角パター
ンが示されている。第2の40゜の固定したビームを隣接
したカバー区域に供給するように配置された第2のベー
スステーションアンテナが第1のベースステーションア
ンテナと同位相で駆動された場合、図11Bに示されたパ
ターンが生成される。したがって、ユーザーセクタの幅
は、励起されたビームの数に比例して増加されることが
明らかである。ビームは同位相で発生されているため、
カバー区域境界の近くで構成的に干渉し、したがって加
入者装置の受信機内ではなくベースステーション内で効
果的にコヒーレントに結合される。
図12を参照すると、各ユーザーセクタに1組の同位相
ビームを投射することによってダイナミックなユーザー
セクタ処理を行うように構成されたベースステーション
送信機ネットワーク440のブロック図が示されている。
ネットワーク440は、図2のネットワークに実質的に類
似していることが認められる。なお、図2と実質的に同
じシステム素子を示す時には同じ参照符号が使用されて
いる。アンテナ駆動装置75乃至80は、位相遅延素子95A
乃至95Fではなく、アンテナ85乃至90が同位相で駆動さ
れるように調節された位相イコライザ444A乃至444Fを含
んでいることが認められる。イコライザ444乃至444Fの
調節は、例えば各駆動装置75乃至80に同一の試験信号を
供給することによってベースステーション設置中に行わ
れてもよい。
特に較正通過中に、同一の振幅および位相の1組の試
験信号がアンテナ駆動装置75乃至80に供給される。その
後、アンテナ85乃至90とそれぞれ関連した隣接した対の
アンテナケーブル445A乃至445Fの出力が電力結合器の二
重入力ポートに接続される。アンテナケーブルの1つに
結合されたアンテナ駆動装置内の位相イコライザは、電
力結合器の出力が最大にされるまで調節される。この過
程は、各隣接する対のアンテナ駆動装置、すなわち駆動
装置75および76、駆動装置76および77等に対して繰返さ
れる。
同様の過程は、受信ネットワーク200を較正するため
に使用される(図6)。特に、同一の振幅および位相の
1組の試験信号は、正規の状態ではアンテナ85乃至90に
結合されるアンテナケーブル224乃至224Fのポートで注
入される。6個の入力ポートおよび単一の出力ポートを
有する電力結合器は、受信増幅器210乃至215の隣接した
対の分割装置230に接続される。その後、電力結合器に
接続された受信増幅器の1個内の位相イコライザ(示さ
れていない)は、結合器からの出力電力が最大にされる
まで調節される。この過程は、各隣接した対の受信増幅
器210乃至215に対して繰返される。
図13は、1組の同位相ビームを投射することによって
ダイナミックなユーザーセクタ処理を行う別のベースス
テーション構造450を示す。図13によって示されている
ように、アンテナ85乃至90の近くにスイッチマトリクス
およびアンテナ駆動装置を配置することによって隣接し
たビーム間において位相整列状態が維持される。すなわ
ち図13の構造では、スイッチマトリクス74およびアンテ
ナ駆動装置75乃至80はベースステーションのアンテナタ
ワー458内の伝送ケーブル452乃至454に先行するのでは
なく、それに後続する。アンテナ85乃至90に対する駆動
装置75乃至80の直接的な結合は、ケーブル長の変化等に
よる位相差が隣接したカバー区域に送信されたビーム間
に導入されることを有効に阻止する。
VI.アンテナサブシステム 本発明の相関の除かれた位相および制御された位相の
両実施形態(例えば、図2および12参照)において、所
定のユーザーセクタの大きさは、セクタに情報信号を供
給するために1以上のビームの組合せを使用することに
よって変化される。このような各ビームは、多数の通常
の技術のうちの任意の1つを使用して生成されてもよ
い。例えば、予め定められた角度の1組のビームを投射
するために1組の異なる固定したビームのアンテナが使
用されることができる。この方法において、アンテナ
は、各ビームが予め定められたカバー区域を包含するよ
うに取付けられ、整列される。1実施形態において、1
組の6個のアンテナが60゜のビームを6つの各カバー区
域に供給するために使用される(例えば、図1A参照)。
その代わりとして、1以上のビームを同時に形成する
ためにフェーズドアレイアンテナが使用されてもよい。
例えば、図14には、第1、第2および第3のフェーズド
アレイアンテナパネル480、482および484の三角形配列
が示されており、それらは1組の9つのアンテナビーム
をカバー区域C1乃至C9に投射するように集合的に動作す
る。特に、アンテナパネル480は3つの40゜の固定した
ビームをカバー区域C1乃至C3に投射し、一方アンテナパ
ネル482および484は40゜の固定したビームをカバー区域
C4乃至C6およびC7乃至C9にそれぞれ投射する。
図15によって示されているように、好ましい構造にお
いて、各アンテナパネルの面はパッチ素子の4×4アレ
イを含んでおり、各列内の素子が参照符号486乃至489で
それぞれ示されている。850MHzのRF搬送波周波数を仮定
すると、各パッチ素子は、面積が4平方インチの誘電体
で負荷されたパッチ材料の方形部分から製造されてもよ
い。この結果、それぞれほぼ4平方フィートの面積の方
形アンテナパネル482乃至484が生成される。
図16を参照すると、単一のアンテナ面から3つのビー
ムを放射するように配置されたフェイズドアレイアンテ
ナおよびビーム形成ネットワーク490が示されている。
スイッチマトリクス(示されていない)は、入力信号ラ
イン494A乃至494Cを介してユーザーセクタ#1、#2お
よび#3に対応した情報信号を供給する。ビーム形成ネ
ットワーク490は、信号ライン494A乃至Cにそれぞれ接
続された4ウエイ分割装置495A乃至Cを含んでいる。各
分割装置495A乃至Cからの4個の出力は、4個の合計ノ
ード498乃至501の1つに位相遅延素子496を介して接続
されている。合計ノード498乃至501からの複合信号は、
電力増幅器504乃至507にそれぞれ供給される。図16に示
されているように、アレイ素子486乃至489の各列は、増
幅器504乃至507の1つによって駆動される。別の構造で
は、別個の電力増幅器が各アレイ素子486乃至489を駆動
するために使用されている。
1実施形態において、遅延素子496は、3つの各ビー
ムが3つの隣接したカバー区域の1つに40゜の角度で投
射されるように調節される。それ故、単一のアンテナパ
ネルによって投射された3つのビームは、120゜の弧に
わたって広がる。このような3つのパネルは、360゜の
弧を含む1組の9つのビームを供給するように取付けら
れることができる。
上記の好ましい実施形態の説明は、当業者が本発明を
形成または使用することを可能にするために与えられて
いる。これらの実施形態に対する種々の修正は当業者に
容易に明らかになり、ここに定められた一般的な原理は
発明力を要することなくその他の実施形態に適用される
ことができる。したがって、本発明はここに示された実
施形態に限定されるものではなく、ここに記載された原
理および新しい特徴と矛盾しない広い技術的範囲を提供
する。例えば、ユーザー需要の短期的な変化の結果とし
てフレキシブルなトラフィックチャンネル割当てが必要
になる問題を解決することに加えて、本発明の方法およ
び装置は、ユーザー需要の長期的な変化に適合するため
に使用されてもよい。このような需要の長期的な変化
は、例えば所定の地理的区域内の人口分布および建造的
パターンの変更に伴って生じる可能性が高い。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−336027(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の予め定められたPNコードの第1のPN
    信号を発生する第1のPN信号発生装置と、 前記第1のPN信号と第1の情報信号とを結合して第1の
    変調された情報信号を発生する前記第1のPN信号発生装
    置に結合された第1の信号結合器と、 予め定められた時間だけ前記第1の変調信号を遅延する
    ことによって第2の変調信号を発生する遅延ネットワー
    クと、 第1の時間期間中に前記第1の変調信号を第1のカバー
    区域へ送信し、第2の時間期間中に前記第1および第2
    の変調信号を前記第1および第2のカバー区域に送信す
    ることによって第1の使用者セクタの境界を変化するア
    ンテナとを含んでいる拡散スペクトル通信システムにお
    いて第1の使用者セクタ中における1以上の使用者に情
    報を伝送するためのシステム。
  2. 【請求項2】前記第1、第2の変調信号は前記第2のシ
    ステム動作期間中に前記第1、第2のカバー区域に共通
    の区域へ送信される請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】遅延することによって、第3の変調信号を
    発生する第2の遅延ネットワークと、 第3および第4の変調信号を前記第2のカバー区域およ
    び第3のカバー区域にそれぞれ送信するアンテナとをさ
    らに含んでいる請求項2記載のシステム。
  4. 【請求項4】第1のPN信号と位相がずれている前記予め
    定められたPNコードの第2のPN信号を発生する第2のPN
    信号発生器と、 前記第2のPN信号発生器に結合され、前記第2のPN信号
    と第2の情報信号とを結合し、第3の変調された情報信
    号を発生する第2の信号結合器と、 前記第2の信号結合器に結合され、予め定められた遅延
    により前記第3の変調信号を遅延することによって第4
    の変調信号を発生する遅延回路とをさらに含んでいる請
    求項2記載のシステム。
  5. 【請求項5】前記第1および第2の駆動装置が、前記第
    1のシステム動作期間のみにおいて、前記第1および第
    2の変調信号をそれぞれ前記第1および第2のカバー区
    域へ送信し、前記第2のシステム動作期間のみにおい
    て、前記第3および第4の変調信号をそれぞれ前記第1
    および第2のカバー区域へ送信する請求項4記載のシス
    テム。
  6. 【請求項6】前記第1および第2の変調信号を受信し、
    前記第1および第2の変調信号に基づいて第1の復調さ
    れた情報信号を前記1以上の使用者に対して発生する受
    信機をさらに含んでいる請求項1記載のシステム。
  7. 【請求項7】前記第1のPN信号の複製を発生する第2の
    PN信号発生器と、 前記第1のPN信号の前記複製を受信する前記第2のPN発
    生器に接続され、前記第1のPN信号の前記複製を使用し
    て前記第1および第2の変調信号を第1および第2の復
    調された信号へ復調する復調器とをさらに含んでいる請
    求項6記載のシステム。
  8. 【請求項8】前記受信機が、前記復調器に接続され、前
    記第1および第2の復調された信号をコヒーレントに結
    合する結合器をさらに具備している請求項7記載のシス
    テム。
  9. 【請求項9】使用者が1つ以上のセル内において、拡散
    スペクトル通信信号を使用して、セルサイト送信機ネッ
    トワークをそれぞれ含む1つ以上のセルサイトを介して
    互いの間で情報信号を通信するセルラ加入者通信システ
    ムにおける送信機ネットワークにおいて、 第1の組の拡散スペクトル情報信号を受信し、前記第1
    の組の拡散スペクトル情報信号内に含まれている前記各
    拡散スペクトル情報信号を予め定められた期間だけ遅延
    することによって、前記第1の組の拡散スペクトル情報
    信号から第2の組の拡散スペクトル情報信号を発生する
    遅延回路と、 前記第1の組の拡散スペクトル情報信号を受信し、前記
    第1の組の拡散スペクトル情報信号をセル内の第1のカ
    バー区域へ送信するように構成された第1のアンテナ
    と、 前記遅延回路に結合され、前記第2の組の拡散スペクト
    ル情報信号を前記セル内の第2のカバー区域へ送信する
    ように構成された第2のアンテナとを具備し、 前記第1の使用者セクタは前記第2の組の拡散スペクト
    ル情報信号が送信されないとき、前記第1のカバー区域
    を含み、前記第1および第2の組の拡散スペクトル情報
    信号が送信されるとき、前記第1および第2のカバー区
    域を含んでいる送信機ネットワーク。
  10. 【請求項10】前記第1の組の中に含まれている各前記
    情報信号を1対の構成信号へ分割し、各対の構成信号の
    一方の位相を遅延するためのスプリッタをさらに含んで
    いる請求項9記載の送信機ネットワーク。
  11. 【請求項11】前記第1の組の変調された情報信号を受
    信してそれを選択的に減衰させる減衰器と、 前記組の減衰器に結合され、前記第1の組の変調された
    情報信号内の前記遅延回路に対する前記信号のうち選択
    的な1つの信号と前記第1のアンテナ内の選択的な他の
    信号へ誘導するスイッチマトリックスとをさらに含んで
    いる請求項10記載の送信機ネットワーク。
  12. 【請求項12】前記第3の組内に含まれている各前記拡
    散スペクトル情報信号を予め定められた時間だけ遅延す
    ることによって前記第1のセルの第2の使用者セクタ内
    の使用者によって受信されるための第3の組の拡散スペ
    クトル情報信号を発生する第2の遅延回路と、 前記第3および第4の組の拡散スペクトル情報信号を前
    記第1のセル内の前記第1、第2のカバー区域へそれぞ
    れ送信するアンテナとをさらに含んでいる請求項9記載
    の送信機ネットワーク。
  13. 【請求項13】復調器と、 前記復調器に接続され、復調された情報信号をコヒーレ
    ントに結合する結合器とをさらに含んでいる請求項9記
    載のシステム。
  14. 【請求項14】第1の予め定められたPNコードの第1の
    PN信号を発生する手段と、 前記第1のPN信号と第1の情報信号とを結合し、それに
    よって第1の変調された情報信号を発生する第1の手段
    と、 前記第1の変調された情報信号を受信し第1の変調信号
    を発生する手段と、 前記第1の変調された情報信号を受信し、前記第1の変
    調信号を同一に複製することによって第2の変調信号を
    発生する手段と、 前記第1および第2の変調信号の位相を整列する手段
    と、 第1の使用者セクタを限定する第1のカバー区域にわた
    って前記第1の変調信号を送信し、位相の整列された第
    1および第2の変調信号をそれぞれ前記第1のカバー区
    域および第2のカバー区域へ送信することによって第1
    の使用者セクタの境界を変化させる送信機手段とを具備
    している拡散スペクトル通信システムにおける1以上の
    使用者へ情報を送信するためのシステム。
  15. 【請求項15】前記送信機手段が、第1のシステム動作
    期間のみにおいて前記第1および第2の変調信号をそれ
    ぞれ前記第1および第2のカバー区域へ送信し、第2の
    システム動作期間のみにおいて第3および第4の変調信
    号をそれぞれ前記第1および第2のカバー区域へ送信
    し、前記第3および第4の変調信号が、第2の変調され
    た情報信号から発生され、位相において相互に整列され
    ている請求項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】使用者が1つ以上のセル内において、拡
    散スペクトル通信信号を使用して、セルサイト送信機ネ
    ットワークをそれぞれ含む1つ以上のセルサイトを介し
    て互いの間で情報信号を通信するセルラ加入者通信シス
    テムにおける送信機ネットワークにおいて、 第1の組の変調された情報信号を選択的に受信し、第1
    の組の変調信号を提供する第1の駆動装置と、 前記第1の組の変調された情報信号を選択的に受信し、
    第2の組の変調信号を提供し、前記第2の組の変調信号
    内の各信号を前記第1の組の変調信号内の対応する信号
    に整列させる位相等化装置を備えている第2の駆動装置
    と、 前記第1の駆動装置に接続され、前記第1の組の変調信
    号を受信し、前記第1の組の変調信号を第1のカバー区
    域へ送信する第1の送信機と、 前記第2の駆動装置に接続され、前記第2の組の変調信
    号を受信し、前記第2の組の変調信号を第2のカバー区
    域へ送信する第2の送信機とを具備し、 前記第1の組の変調された情報信号内の各変調された情
    報信号に対応する使用者セクタは、前記変調された情報
    信号にそれぞれ対応する前記第1および第2の組の変調
    信号中の第1および第2の変調信号の送信によりカバー
    される区域を包含し、 前記使用者セクタの大きさが変動して前記使用者セクタ
    の境界の少なくとも一部が変化する送信機ネットワー
    ク。
  17. 【請求項17】第1の予め定められたPNコードの第1の
    PN信号を発生し、 前記第1のPN信号と第1の情報信号を結合し、第1の変
    調された信号を発生し、 前記第1の変調された情報信号から第1の変調信号を選
    択的に発生し、 予め定められた時間だけ前記第1の変調信号から遅延さ
    れた第2の変調信号を前記第1の変調された信号から選
    択的に発生し、 前記第1および第2の変調信号をそれぞれ第1の使用者
    セクタの境界を限定している第1および第2のカバー区
    域へ送信するステップを含み、 前記第1の使用者セクタの境界は前記第1および第2の
    変調信号のうちの1つのみをそれぞれのカバー区域へ送
    信することによって調節される拡散スペクトル通信シス
    テムにおける1以上の使用者へ情報を送信する方法。
  18. 【請求項18】前記第1および第2の変調信号は、前記
    送信のステップ中に送信され、それによって前記第2の
    カバー区域を前記第1のカバー区域と少なくとも部分的
    に重なり合うように変化させる請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】第2の変調信号から第3の変調信号を発
    生し、前記第3の変調信号から予め定められた時間だけ
    遅延した第4の変調信号を発生し、 前記第3および第4の変調信号をそれぞれ前記第2のカ
    バー区域および第3のカバー区域へ送信し、前記第2の
    カバー区域および第3のカバー区域は第2の使用者セク
    タを限定している請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】前記予め定められたPNコードの第2のPN
    信号を発生し、前記第1および第2のPN信号は位相がず
    れており、 前記第2のPN信号と第2の情報信号とを結合し、第2の
    変調された情報信号を発生し、 前記第3の変調信号と、前記予め定められた時間だけ前
    記第3の変調信号から遅延された第4の変調信号とを選
    択的に発生するステップをさらに含んでいる請求項18記
    載の方法。
  21. 【請求項21】第1のシステム動作期間中のみにおいて
    前記第1および第2の変調信号をそれぞれ前記第1およ
    び第2のカバー区域へ送信し、 第2のシステム動作期間中のみにおいて前記第3および
    第4の変調信号をそれぞれ前記第1および第2のカバー
    区域へ送信するステップをさらに有している請求項20記
    載の方法。
  22. 【請求項22】前記第1および第2の変調信号を受信
    し、 受信した前記第1および第2の変調信号に基づいて前記
    第1の情報信号を発生するステップをさらに具備してい
    る請求項17記載の方法。
  23. 【請求項23】前記第1のPN信号の複製を使用して、前
    記第1および第2の変調信号を第1および第2の復調さ
    れた信号へ復調するステップをさらに有している請求項
    22記載の方法。
  24. 【請求項24】前記第1および第2の復調された信号を
    コヒーレントに結合するステップをさらに有している請
    求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】使用者が1つ以上のセル内において、拡
    散スペクトル通信信号を使用して、セルサイト送信機ネ
    ットワークをそれぞれ含む1つ以上のセルサイトを介し
    て互いの間で情報信号を通信するセルラ加入者通信シス
    テムにおけるセルサイトから信号を送信する方法におい
    て、 第1のセルの第1の使用者セクタ内の使用者へ伝送され
    る第1および第2の組の拡散スペクトル情報信号を発生
    し、前記第2の組の拡散スペクトル情報信号は前記第1
    の組内に含まれている各前記情報信号を予め定められた
    時間だけ遅延することによって発生され、 第1のシステム動作期間中において、前記第1および第
    2の組の拡散スペクトル情報信号をそれぞれ前記第1の
    セル内の第1および第2のカバー区域へ送信し、前記第
    1の使用者セクタの境界は第2のシステム動作期間にお
    いて前記第1および第2の組の位相の遅延された情報信
    号のうちの一方を送信することによって変化されるステ
    ップを含んでいる信号送信方法。
  26. 【請求項26】予め定められたチップ速度において、第
    1の予め定められたPNコードの第1のPN信号を発生し、 前記第1のPN信号と第1の情報信号とを結合して、第1
    の変調された情報信号を発生し、 前記第1の変調された情報信号から第1および第2の変
    調信号を発生し、 前記第1および第2の変調信号の位相を整列し、 その結果得られた位相の整列された第1および2の変調
    信号をそれぞれ第1および第2のカバー区域へ送信する
    ステップを有し、 使用者セクタの大きさが変動して前記使用者セクタの境
    界の少なくとも一部が変化する拡散スペクトル通信シス
    テムにおいて1以上の使用者へ情報を送信する方法。
  27. 【請求項27】第1および第2のカバー区域に関連して
    いる第1および第2のアンテナを通してそれぞれ受信さ
    れ、第1の予め定められたPNコードの第1のPN信号によ
    って復調される第1および第2の信号を、第1の信号を
    第1のカバー区域から受信し、第2の信号を第2のカバ
    ー区域から受信する手段と、 前記第1のアンテナを通して受信された前記第1の信号
    を予め定められた時間だけ遅延することによって遅延さ
    れた信号を発生する手段と、 前記第2のアンテナを通して受信された前記第2の信号
    を前記遅延された信号とコヒーレンントに結合し、前記
    第1および第2のカバー区域を包含する第1の使用者セ
    クタに対応するその結果の第1の復調信号を発生する手
    段と、 第1のセクタの大きさに対応する前記第1および第2の
    アンテナのうちの一方を通して前記第1および第2の信
    号のうちの一方のみを受信し、第2のセクタの大きさに
    対応する前記第1および第2のアンテナを通して前記第
    1および第2の信号を受信することによって前記第1の
    使用者セクタの境界を調節する手段とを具備している拡
    散スペクトル通信システムにおいて1以上の使用者によ
    り送信された情報を受信するシステム。
  28. 【請求項28】前記第2および第3のアンテナを通して
    それぞれ受信される第3および第4の信号を、第3の信
    号を前記第2のカバー区域から受信し、第4の信号を第
    3のカバー区域から受信する手段と、 前記第2のアンテナを通して受信された前記第3の信号
    を第2の予め定められた時間だけ遅延することによって
    第2の遅延された信号を発生する手段と、 前記第3のアンテナを通して受信された前記第4の信号
    を前記第2の遅延された信号とコヒーレントに結合する
    手段とをさらに具備している請求項27記載のシステム。
  29. 【請求項29】第1の駆動装置が、前記第1の変調信号
    の第1および第2の偏波成分を生成する偏波装置を具備
    している請求項1記載のシステム。
  30. 【請求項30】複数の使用者セクタにセクタ化されてい
    る1つ以上のセルを含んでいるセルラ通信システムにお
    ける1以上のセルの使用者のセクタ化をダイナミックに
    変化させる方法において、 前記複数の各使用者セクタに割当てられた複数のトラフ
    ィックチャンネルの使用を監視し、前記各使用者セクタ
    は、予め定められた組の前記通信チャンネルに割当てら
    れており、 前記トラフィックチャンネルの前記監視された使用に基
    づいて前記使用者セクタの境界を調節するステップを有
    しており、 前記予め定められた組の前記トラフィックチャンネルは
    それぞれ前記使用者セクタの前記境界を調節した後に同
    一の前記使用者セクタに割当てられたままであり、 前記複数の使用者セクタの少なくとも1つへの信号が少
    なくとも1つの他の使用者セクタに関して遅延される方
    法。
  31. 【請求項31】前記1つ以上のセルにわたって、前記複
    数の使用者トラフィックチャンネルと関連している情報
    信号を搬送するアンテナビームパタンを投射し、 前記複数のトラフィックチャンネルの前記監視される使
    用に基づいて前記投射アンテナビームパタンを変化させ
    るステップをさらに含んでいる請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】拡散スペクトル通信システムにおける1
    以上の使用者に情報を送信する装置において、 第1の予め定められたPNコードの第1のPN信号を発生す
    るPN信号発生手段と、 前記第1のPN信号と第1の情報信号を結合し、第1の変
    調された情報信号を発生する信号結合手段と、 前記第1の変調された情報信号を受信し、第1の変調信
    号を出力する第1の駆動手段と、 第1の予め定められた時間期間だけ前記第1の変調され
    た情報信号を遅延する第1の遅延素子を備え、前記第1
    の変調された情報信号を受信し、第2の変調信号を出力
    する第2の駆動手段とを具備しており、 前記第1および第2の変調信号はそれぞれ第1および第
    2のカバー区域へ送信され、前記第1および第2のカバ
    ー区域は第1の使用者セクタの境界を限定し、前記第1
    の使用者セクタの前記境界は前記第1および第2の変調
    信号のうちの一方のみを前記第1および第2のカバー区
    域のうちの一方へ送信することによって変化する情報送
    信装置。
  33. 【請求項33】第1のセルの第1の使用者セクタにわた
    って、前記第1の使用者セクタ内の使用者に割当てられ
    た予め定められた1組のトラフィックチャンネルを搬送
    するアンテナパターンを投射するアンテナシステムと、 前記第1の使用者セクタ内の使用者の需要を監視し、前
    記使用者の需要に基づいて前記第1の使用者セクタの境
    界を調節するために、前記アンテナパターンのカバー区
    域を調節し、前記予め定められた1組のトラフィックチ
    ャンネルは前記第1の使用者セクタの境界を調節した後
    に前記第1の使用者セクタに割当てられたままであるダ
    イナミックセクタ化システムとを具備し、 前記第1の使用者セクタへの信号が少なくとも1つの他
    の使用者セクタに関して遅延されるセル通信システムの
    第1のセル内に配置された通信トランシーバ。
  34. 【請求項34】前記アンテナシステムは第1および第2
    のアンテナビームを発生するため少なくとも第1および
    第2のアンテナ素子を含んでおり、前記ダイナミックセ
    クタ化システムは前記予め定められた1組の通信チャン
    ネルを前記第1のアンテナ素子へ供給し、前記予め定め
    られた1組の通信チャンネルの複製を前記第1のアンテ
    ナ素子へ供給するためのチャンネルバンクのアレイを具
    備している請求項33記載の通信トランシーバ。
  35. 【請求項35】第1の予め定められたPNコードの第1の
    PN信号を発生する第1のPN信号発生器と、 前記第1のPN信号発生器に接続され、前記第1のPN信号
    を受信し、前記第1のPN信号と第1の情報信号を結合し
    て第1の変調された情報信号を発生する第1の信号結合
    器と、 前記第1の信号結合器に接続され、遅延素子を備え、前
    記第1の変調された情報信号を選択的に受信し、前記遅
    延素子にしたがってそれぞれの第1の変調信号を発生
    し、前記第1の変調信号をそれぞれのカバー区域へ送信
    する複数の駆動装置を具備し、 使用者セクタの境界は前記第1の変調信号を前記カバー
    区域へ送信することによって変化する拡散スペクトル通
    信システムにおいて1以上の使用者に情報を送信するシ
    ステム。
  36. 【請求項36】前記第1の変調信号は、第1のシステム
    動作期間に第1、第2のカバー区域に共通の区域へ送信
    される請求項35記載のシステム。
  37. 【請求項37】第2の変調された情報信号を発生する第
    2の信号結合器をさらに具備し、 各前記複数の駆動装置は、前記第2の信号結合器に接続
    されて前記第2の変調された情報信号を選択的に受信
    し、前記遅延素子にしたがってそれぞれの第2の変調信
    号を発生し、前記第2の変調信号をそれぞれのカバー区
    域へ送信する請求項36記載のシステム。
  38. 【請求項38】第1のPN信号と位相がずれている前記予
    め定められたPNコードの第2のPN信号を発生する第2の
    PN信号発生器と、 前記第2のPN信号を受信するように前記第2のPN信号発
    生器に接続され、前記第2のPN信号と第2の情報信号と
    を結合して第2の変調された情報信号を発生する第2の
    信号結合器とをさらに具備し、 前記複数の駆動装置のそれぞれは、前記第2の信号結合
    器に接続され、さらに前記第2の変調された情報信号を
    選択的に受信し、前記遅延素子にしたがってそれぞれ第
    2の変調信号を発生し、前記第2の遅延された変調信号
    をそれぞれのカバー区域へ送信する請求項36記載のシス
    テム。
  39. 【請求項39】前記遅延素子のうちの選択的な1つの遅
    延素子はゼロの遅延を有する請求項35記載のシステム。
  40. 【請求項40】前記遅延素子のうちの選択的な1つの遅
    延素子は前記第1のPN信号の1チップ期間よりも大きい
    遅延を有する請求項35記載のシステム。
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