JP3272302B2 - アンテナ選択ダイバーシチ受信装置 - Google Patents

アンテナ選択ダイバーシチ受信装置

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JP3272302B2
JP3272302B2 JP18779798A JP18779798A JP3272302B2 JP 3272302 B2 JP3272302 B2 JP 3272302B2 JP 18779798 A JP18779798 A JP 18779798A JP 18779798 A JP18779798 A JP 18779798A JP 3272302 B2 JP3272302 B2 JP 3272302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(Personal
Handyphone System)等の移動通信システムに用いられ
る受信装置、特に複数のアンテナを有するアンテナ選択
ダイバーシチ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PHSや自動車・携帯電話におけるPD
C(Personal Digital Cellular)等に代表される移動
通信システムにおいては、電波の反射や散乱などの影響
で受信レベルが激しく変動するフェージング現象によっ
て受信性能が著しく劣化することが知られている。フェ
ージング現象による受信レベルの低下を改善する有効な
方法としては、複数の受信系から選択して受信を行うア
ンテナ選択ダイバーシチ受信等があり、一部実用化され
ている。
【0003】図4は、従来のPDCに備えられるアンテ
ナ選択ダイバーシチ受信装置の概略ブロック図である。
また、図5は、図4の概略ブロック図における各部の信
号波形(S41〜S44)の様子を示した図である。図
5の「受信スロット」は、主に受信信号の信号レベルの
確認を行うための「受信レベル検出期間」と、実際の通
信データが変調されている「データ期間」から構成され
ている。
【0004】図4に示されるように、従来のPDCに備
えられるアンテナ選択ダイバーシチ受信装置は、第1ア
ンテナ41、第2アンテナ42、アンテナスイッチ4
3、無線処理部44、ディジタル処理部45、平滑部4
6、アンテナ選択制御部47から構成される。
【0005】アンテナスイッチ43は、アンテナ選択制
御部47から出力されるアンテナスイッチ制御信号S4
4に基づいて、受信レベル検出期間Tの中間のタイミン
グで第1アンテナ41から第2アンテナ42への切り換
えを行う。無線処理部44は、アンテナスイッチ43を
介して受信した信号の復調を行い、この復調された信号
S40をディジタル処理部45に出力する。また、アン
テナスイッチ43を介して受信したそのままの信号S4
1を平滑部46に出力する。
【0006】ディジタル処理部45は、無線処理部44
から入力した復調信号S40に基づいて、より受信レベ
ルの高い信号を受信し得るアンテナの選択を行うため
に、受信レベル検出期間の中央t1と受信レベル検出期
間の終端t2で2つのトリガ信号S43を生成し、アン
テナ選択制御部47に出力する。平滑部46は、無線処
理部44から入力した信号S41の振幅変動に対する平
滑化を行う。
【0007】アンテナ選択制御部47は、平滑部46に
よって平滑化された信号S42に対して、ディジタル処
理部45で生成された1つめのトリガ信号のタイミング
t1でサンプリングを行い、A/D変換する。これによ
り、第1アンテナ41から受信した信号におけるレベル
aのディジタル値が得られる。また、アンテナ選択制御
部47は、ディジタル処理部45で生成された2つめの
トリガ信号のタイミングt2でサンプリングを行い、A
/D変換する。
【0008】これにより、第2アンテナ42から受信し
た信号におけるレベルbのディジタル値が得られる。さ
らに、アンテナ選択制御部47は、これらのディジタル
値に変換された2信号のレベルを比較して、第1アンテ
ナ41と第2アンテナ42のうち、信号レベルの高い受
信信号に係るアンテナを選択するためのアンテナスイッ
チ制御信号S44を生成し、アンテナスイッチ43に出
力する。
【0009】以上のように、2本のアンテナを有する従
来のPDCに備えられるアンテナ選択ダイバーシチ受信
装置においては、受信レベル検出期間中に、より大きな
受信電界強度(Received Signal Strength Indicator:
以下、「RSSI」と称する。)を有する信号を受信し
得るアンテナが選択され、このアンテナからの信号をデ
ータ期間のデータとして受信することが可能となる。
【0010】また、従来のPHSにおけるアンテナ選択
ダイバーシチ受信装置としては、異なるアンテナから受
信した複数の時分割多重フレームにおける受信スロット
のRSSIを比較することにより、より受信レベルの大
きなRSSIを有する信号を受信し得るアンテナへ切り
換える方法がある。具体的には、PHSの制御信号に対
して、第1フレームの受信スロットの信号は第1アンテ
ナから受信し、第2フレームの受信スロットの信号は第
2アンテナから受信し、この2つの受信信号の信号レベ
ルを比較して、第3フレーム以降は、第1アンテナと第
2アンテナのうち、受信レベルの大きなRSSIを有す
る信号を受信したアンテナに切り換えるという方法であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PHS
の場合は、上記のPDCの方法と同様の方法によって
は、1スロット期間内に信号レベルの測定からアンテナ
選択までの処理を行うことができないという問題があっ
た。というのは、PHSの場合は、1スロット期間が6
25μsecであり、PDCにおける1スロット期間約
3.3msecに比べ短く、また、スロットの先頭から
通話内容のデータが開始するまでの期間が十数μsec
と短いため、スロットの先頭区間において、平滑化やA
/D変換のための期間を設けることができない。
【0012】そこで本発明は上記課題に鑑みてなされた
ものであり、受信レベル検出期間が設けられていない信
号の場合であっても、1スロット期間内に信号レベルの
測定からアンテナ選択までの処理を高速に行うことがで
きるアンテナ選択ダイバーシチ受信装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るアンテナ選択ダイバーシチ受信装置
は、複数のアンテナを有し、受信タイムスロット毎にア
ンテナを選択するダイバーシチ受信装置であって、受信
タイムスロットの先頭部分における固定シンボル列の存
在する区間であって受信信号のピーク値が得られるタイ
ミングを示す第1のタイミング信号及びこの第1のタイ
ミング信号より時間的に遅れた前記固定シンボル列の存
在する区間であって受信信号のピーク値が得られるタイ
ミングを示す第2のタイミング信号を生成するタイミン
グ生成手段と、第1のタイミング信号に従って一のアン
テナを、第2のタイミング信号に従って他のアンテナを
選択するアンテナ選択手段と、第1のタイミング信号に
従って選択された一のアンテナの受信信号レベルを保持
する保持手段と、第2のタイミング信号に従って選択さ
れた他のアンテナの受信信号レベルと、保持手段に保持
された受信信号レベルとを比較する比較手段とを備え、
前記アンテナ選択手段は、比較の結果、受信信号レベル
が高いアンテナを同一タイムスロット内の後続するデー
タ通信区間において選択する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、本発明に係るアンテナ
選択ダイバーシチ受信装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0015】(実施の形態)図1は、PHS電話機に備
えられるアンテナ選択ダイバーシチ受信装置100の構
成図である。本装置100は、第1アンテナ11、第2
アンテナ12、アンテナスイッチ13、受信部14、デ
ィジタル処理部15、アナログスイッチ16、コンデン
サ17、コンパレータ18、Dフリップフロップ19、
ゲート回路20から構成される。
【0016】第1アンテナ11及び第2アンテナ12
は、フェージング現象による受信レベルの低下を改善す
るために設けられた2本のアンテナである。例えば、第
1アンテナ11をモノポールアンテナで、第2アンテナ
12を内蔵型の逆Fアンテナで構成する。
【0017】アンテナスイッチ13は、ゲート回路20
から出力されるアンテナスイッチ制御信号S21に基づ
いて、第1アンテナ11と第2アンテナ12におけるア
ンテナ切換を行う。このアンテナ切換は、アンテナスイ
ッチ制御信号S21が「Hレベル」の場合は第1アンテ
ナ11の信号を、「Lレベル」の場合は第2アンテナ1
2の信号を受信するように切り換えることとする。な
お、アンテナスイッチ制御信号S21は、受信スロット
の先頭期間において、それぞれのアンテナから受信した
信号のレベルを比較するための切換と、受信スロットの
先頭期間に後続するデータ期間の信号として、レベルが
高い方の信号を受信し得るアンテナを選択するための切
換とを制御する。
【0018】受信部14は、アンテナスイッチ13を介
して受信された信号の復調を行い、この復調信号S14
をディジタル処理部15に出力する。また、受信部は、
アンテナスイッチ13からの信号を復調した受信レベル
信号(例えばRSSI信号)S15をコンパレータ18
の「+端子」、アナログスイッチ16及びディジタル処
理部15に出力する。
【0019】ディジタル処理部15は、本発明において
特徴的な機能を有する部分の1つであり、受信部14か
ら入力された復調信号S14に基づいて、2種類の制御
信号の生成を行う。1つは、アナログスイッチ16を制
御するための制御信号S16である。この制御信号16
は、Dフリップフロップ19の「クロック入力端子(以
下、「CLK端子」と称する。)」及びゲート回路20
のB端子に入力される。もう1つの制御信号は、Dフリ
ップフロップ19の「リセット端子(以下、「R端子」
と称する。)」に入力されるR端子制御信号S17であ
る。このR端子制御信号S17を「Lレベル」にするこ
とにより、Dフリップフロップ19の「Q ̄端子」の出
力を常に「Hレベル」にすることができる。
【0020】アナログスイッチ16は、アンテナスイッ
チ13及び受信部14を介して入力された第2アンテナ
12からの受信レベル信号S15の信号レベルをコンデ
ンサ17に保持するためのスイッチである。なお、アナ
ログスイッチ16を制御する制御信号S16は、ディジ
タル処理部15において生成される。コンデンサ17
は、第1アンテナ11から受信された信号のレベルと、
第2アンテナ12から受信された信号のレベルを比較す
るために、第2アンテナ12から受信された受信レベル
信号S15の信号レベルを保持するためのコンデンサで
あり、数十[pF]の容量を有する。
【0021】コンパレータ18は、例えばオペレーショ
ンアンプであり、コンデンサ17に保持されている第2
アンテナ12から受信された信号S18のレベルを「−
端子」に入力し、第1アンテナ11から受信された受信
レベル信号S15のレベルを「+端子」に入力すること
により、これら2信号のレベルの比較を行い、その結果
を「Hレベル」又は「Lレベル」の信号として出力す
る。この際、「+端子」に入力された第1アンテナ11
から受信された信号のレベルが「−端子」に入力された
第2アンテナ12から受信された信号のレベルより大き
い場合は、「Hレベル」の信号が出力される。
【0022】Dフリップフロップ19は、コンパレータ
18の出力信号S19、ディジタル処理部15で生成さ
れた制御信号S16及びR端子制御信号S17によっ
て、ゲート回路20のA端子に入力されるQ ̄端子の出
力信号S20を生成する。Dフリップフロップ19の動
作としては、R端子が「Lレベル」(即ち、制御信号S
17が「Lレベル」)の期間は、Q ̄端子が常に「Hレ
ベル」となる。また、R端子が「Hレベル」の期間は、
CLK端子に入力される制御信号S16の立ち上がりの
タイミングでD端子の入力レベルが保持され、Q ̄端子
からは、このD端子の入力レベルの論理否定のレベルが
出力される。なお、R端子が「Hレベル」の期間におけ
る制御信号S16の立ち上がり以外の期間では、Q ̄端
子の出力のレベルがそのまま保持される。
【0023】ゲート回路20は、NAND回路と論理的
に等価な回路であり、アンテナスイッチ13を制御する
アンテナスイッチ制御信号S21を生成するための回路
である。この回路のA端子には、Dフリップフロップ1
9のQ ̄端子からの出力信号S20が入力され、B端子
には、ディジタル処理部15で生成された制御信号S1
6が入力される。
【0024】次に、本装置100の動作について、図2
及び図3を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施
形態では、第1アンテナ11から受信した受信信号のレ
ベルが、第2アンテナ12から受信した受信信号のレベ
ルより大きい場合(ケース1)と、第1アンテナ11か
ら受信した受信信号のレベルが、第2アンテナ12から
受信した受信信号のレベルより小さい場合(ケース2)
を想定する。
【0025】図2は、本装置100を動作させた場合の
各信号の概要を示すタイミングチャートである。図2に
おいて、期間b〜期間dまでが、上記ケース1における
動作期間であり、期間eが上記ケース2における動作期
間を示す。なお、図2の期間aは、本装置100によっ
てアンテナの選択が実施される任意の間隔を示す。ま
た、R端子制御信号S17は、時刻T2から時刻T10ま
での期間「Hレベル」となるように生成される。
【0026】最初に、時刻T1のタイミングで、制御信
号S16が「Hレベル」となり、本装置100の動作が
開始する。この場合、時刻T1から時刻T2の期間のアン
テナスイッチ制御信号S21は、R端子制御信号S17
が「Lレベル」のため(即ち、出力信号S20は「Hレ
ベル」)、制御信号S16の値のみで確定し、「Lレベ
ル」となる。つまり、時刻T1のタイミングでは第2ア
ンテナ12の受信信号が選択される。また、制御信号S
16が「Hレベル」になると、アナログスイッチ16は
導通状態となり、コンデンサ17には第2アンテナ12
の受信レベル信号S15が蓄積される。
【0027】次に、時刻T2から時刻T4の期間において
は、R端子制御信号S17が「Hレベル」であるが、D
フリップフロップ19のCLK端子に入力される制御信
号S16が「立ち上がり」エッジではなく、アンテナス
イッチ制御信号S21は、「Lレベル」を保持する。さ
らに、時刻T4から時刻T5の期間においては、Dフリッ
プフロップ19のQ ̄端子の出力信号S20には変化が
ないが、制御信号S16が「Lレベル」に変化するた
め、アンテナスイッチ制御信号S21は、T5のタイミ
ングで「Hレベル」に変化する。従って、この時刻T5
のタイミングで、第2アンテナ12から第1アンテナ1
1に切り換えられる。同時に、アナログスイッチ16は
絶縁状態となり、コンデンサ17には、制御信号S16
が「Lレベル」に変化する直前の第2アンテナ12から
の受信レベル信号S15の信号レベルが保持される。
【0028】この後、時刻T5から時刻T8の期間におい
ては、時刻T8のタイミングで制御信号S16が「立ち
上がる」ため、コンパレータ18の出力信号S19の値
(Hレベル)の論理否定の値がDフリップフロップ19
のQ ̄端子の出力信号S20となるが、アンテナスイッ
チ制御信号S21の値は「Hレベル」のままで変化はな
い。つまり、第1アンテナ11がそのまま選択されたこ
とを表している。
【0029】最後に、時刻T8から時刻T10の期間にお
いては、Dフリップフロップ19のQ ̄端子の出力信号
S20の値が「Lレベル」であるので、アンテナスイッ
チ制御信号S21の値は「Hレベル」のままで変化はな
い。また、図2の期間eに示されるようにケース2の場
合は、ケース1とは逆に、第1アンテナ11から受信し
た受信信号のレベルが、第2アンテナ12から受信した
受信信号のレベルより小さい。この場合、時刻T11のタ
イミングで、コンパレータ18の出力信号S19が「L
レベル」であるため、このタイミングでアンテナスイッ
チ制御信号S21の値が「Lレベル」に変化し、第2ア
ンテナ12が選択されるように切り換えられている。
【0030】図3は、本装置100における、さらに詳
細な各信号の様子を示すタイミングチャートである。図
3では、アナログスイッチ制御信号S16を基準とし
て、各信号の様子を示している。なお、図3に示される
信号S13と信号S14は、それぞれアンテナスイッチ
13から出力された変調信号S13と受信部14から出
力された復調信号S14の内容を模式的に示したもので
あり、2信号の間には受信部14による遅延時間TDが
生じている。また、信号S15は、信号S14の実際の
波形の様子を表している。
【0031】ここで、図3の信号S13及び信号S14
における「R」は、過渡応答期間のランプビットを表
し、「S」は、スタートシンボルビットを表し、「P」
は、プリアンブルビットを表している。これらのビット
の内容は予め規定されており、通信内容に関係がない共
通のビットである。なお、これらのビットの詳細につい
ては、「第2世代コードレス電話システム標準規格 R
CR STD−28」(電波システム開発センター発
行)等に詳細が記述されている。
【0032】図3における、コンパレータ18の「+端
子」に入力される信号S15と、「−端子」に入力され
る信号S18に注目すると、制御信号S16が「Lレベ
ル」に変わるタイミングT5において、第2アンテナ1
2から受信された信号が遮断され、その時点での信号レ
ベルがコンデンサ17に保持される。この際、信号S1
8を保持するタイミングT5は、信号S15の波形がピ
ーク値になるタイミングである。
【0033】また、タイミングT7では、アンテナスイ
ッチ13に入力するアンテナスイッチ制御信号S21が
「Hレベル」になり、第2アンテナ12から第1アンテ
ナ11に切り換えられるため、コンパレータ18の「+
端子」に入力される信号S15の波形が変化している。
【0034】さらに、タイミングT8では、制御信号S
16の「立ち上がり」エッジで、コンパレータ18の出
力信号19の値(Hレベル)が保持され、Dフリップフ
ロップ19のQ ̄端子の出力が反転している。この場
合、図3に示されるように、コンパレータ18の「+端
子」には、信号S15を波形がピーク値となるタイミン
グT8で入力している。なお、タイミングT8以降のアン
テナスイッチ制御信号S21は「Hレベル」のままであ
り、第1アンテナ11による受信が継続される。
【0035】ここで、信号19における斜線区間は、レ
ベルが確定しない区間であり、「Hレベル」又は「Lレ
ベル」の何れかであることを示す。
【0036】以上のように、本発明に係るアンテナ選択
ダイバーシチ受信装置100によって、受信レベル検出
期間を有しないPHSにおいても、より大きな受信電界
強度を有する信号を受信し得るアンテナがを瞬時に選択
することが可能となる。なお、図1のDフリップフロッ
プ19の「CLK端子」に入力する制御信号S16を、
別途ディジタル処理部15から生成し、図2における信
号S16の「立ち上がり」タイミングT8をより好適に
微調整できるようにしても良い。
【0037】また、上記実施形態では、π/4シフトQ
PSK変調信号のような振幅変動を有する受信信号に対
して、PHSの受信タイムスロット先頭部分における固
定シンボルを有する区間を利用して、振幅のピーク値が
得られるタイミングで一方のアンテナからの受信信号の
レベルを保持し、さらに振幅のピーク値が得られる他の
タイミングで他方のアンテナからの受信信号のレベルと
を比較するように構成しているが、PHS以外の場合で
も、受信タイムスロットのできるだけ先頭の区間におい
てピーク値となる区間を利用すれば良い。また、振幅変
動を有しない場合であっても、シンボル区間とは無関係
に保持及び比較のためのそれぞれのタイミングを設定す
ることにより、本発明と同等の構成を実現し有る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るアンテナ選択ダイバーシチ受信装置は、複数のア
ンテナを有し、受信タイムスロット毎にアンテナを選択
するダイバーシチ受信装置であって、受信タイムスロッ
トの先頭部分における固定シンボル列の存在する区間で
あって受信信号のピーク値が得られるタイミングを示す
第1のタイミング信号及びこの第1のタイミング信号よ
り時間的に遅れた前記固定シンボル列の存在する区間で
あって受信信号のピーク値が得られるタイミングを示す
第2タイミング信号を生成するタイミング生成手段と、
第1のタイミング信号に従って一のアンテナを、第2の
タイミング信号に従って他のアンテナを選択するアンテ
ナ選択手段と、第1のタイミング信号に従って選択され
た一のアンテナの受信信号レベルを保持する保持手段
と、第2のタイミング信号に従って選択された他のアン
テナの受信信号レベルと、保持手段に保持された受信信
号レベルとを比較する比較手段とを備え、前記アンテナ
選択手段は、比較の結果、受信信号レベルが高いアンテ
ナを同一タイムスロット内の後続するデータ通信区間に
おいて選択する。これにより、複数のアンテナから受信
された信号の受信スロットの先頭部分で信号のレベルを
比較し、信号レベルが高いアンテナからの信号を後続す
る受信信号として選択するまでの処理を高速に行うこと
が可能となる。
【0039】また、前記保持手段は、受信信号レベルを
保持するキャパシタ素子と、第1のタイミング信号に従
って選択されたアンテナの受信信号レベル出力とキャパ
シタ素子とを接続するスイッチとを備え、前記比較手段
は、コンパレータによって構成することもできる。これ
により、非常に短期間で複数の受信信号の信号レベルを
比較し、受信レベルの高いアンテナの選択を行うことが
可能となる。
【0040】さらに、前記アンテナ選択ダイバーシチ受
信装置は、パーソナル・ハンディフォン・システムに用
いられ、前記タイミング生成手段は、ランプビット、ス
タートビットを示すシンボル列を含む区間の中のピーク
値のタイミングを第1のタイミングとし、前記区間に後
続し、プリアンブルを示すシンボル列を含む区間の中の
ピーク値のタイミングを第2のタイミングとするように
構成することもできる。これにより、PHSにおいて、
より高い信号レベルの信号を受信し得るアンテナを、受
信タイムスロットの先頭部分の非常に短い期間で選択す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナ選択ダイバーシチ受信装
置100の構成図である。
【図2】アンテナ選択ダイバーシチ受信装置100にお
ける各信号の概略を示すタイミングチャートである。
【図3】アンテナ選択ダイバーシチ受信装置100にお
ける各信号の詳細を示すタイミングチャートである。
【図4】従来のPDCに備えられるアンテナ選択ダイバ
ーシチ受信装置の概略ブロック図である。
【図5】従来のPDCに備えられるアンテナ選択ダイバ
ーシチ受信装置における各部の信号波形の様子を示す図
である。
【符号の説明】
11、41 第1アンテナ 12、42 第2アンテナ 13、43 アンテナスイッチ 14 受信部 15 ディジタル処理部 16 アナログスイッチ 17 コンデンサ 18 コンパレータ 19 Dフリップフロップ 20 ゲート回路 44 無線受信部 45 ディジタル処理部 46 平滑部 47 アンテナ選択制御部 100 アンテナ選択ダイバーシチ受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−321678(JP,A) 特開 平9−186637(JP,A) 実開 平5−28144(JP,U) 実開 昭60−59645(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナを有し、受信タイムスロ
    ット毎にアンテナを選択するダイバーシチ受信装置であ
    って、 受信タイムスロットの先頭部分における固定シンボル列
    の存在する区間であって、受信信号のピーク値が得られ
    るタイミングを示す第1のタイミング信号及びこの第1
    のタイミング信号より時間的に遅れた前記固定シンボル
    列の存在する区間であって受信信号のピーク値が得られ
    るタイミングを示す第2のタイミング信号を生成するタ
    イミング生成手段と、 第1のタイミング信号に従って一のアンテナを、第2の
    タイミング信号に従って他のアンテナを選択するアンテ
    ナ選択手段と、 第1のタイミング信号に従って選択された一のアンテナ
    の受信信号レベルを保持する保持手段と、 第2のタイミング信号に従って選択された他のアンテナ
    の受信信号レベルと、保持手段に保持された受信信号レ
    ベルとを比較する比較手段とを備え、 前記アンテナ選択手段は、比較の結果、受信信号レベル
    が高いアンテナを同一タイムスロット内の後続するデー
    タ通信区間において選択することを特徴とするダイバー
    シチ受信装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段は、受信信号レベルを保持す
    るキャパシタ素子と、第1のタイミング信号に従って選
    択されたアンテナの受信信号レベル出力とキャパシタ素
    子とを接続するスイッチとを備え、 前記比較手段は、コンパレータであることを特徴とする
    請求項1記載のダイバーシチ受信装置。
  3. 【請求項3】前記アンテナ選択ダイバーシチ受信装置
    は、パーソナル・ハンディフォン・システムに用いら
    れ、 前記タイミング生成手段は、ランプビット、スタートビ
    ットを示すシンボル列を含む区間の中のピーク値のタイ
    ミングを第1のタイミングとし、前記区間に後続し、プ
    リアンブルを示すシンボル列を含む区間の中のピーク値
    のタイミングを第2のタイミングとするタイミング信号
    を生成することを特徴とする請求項1又は2記載のダイ
    バーシチ受信装置。
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