JP3374438B2 - アンテナ切り替えダイバーシチ受信装置 - Google Patents
アンテナ切り替えダイバーシチ受信装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】ＴＤＭＡ（Time Division Multip
le Access）あるいはＴＤＤ（Time DivisionDuplex）あ
るいはパケット等、データをバースト状に繰り返し伝送
するディジタル無線伝送装置に関するものである。
le Access）あるいはＴＤＤ（Time DivisionDuplex）あ
るいはパケット等、データをバースト状に繰り返し伝送
するディジタル無線伝送装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】移動体無線伝送においては、電磁波の伝
搬経路に存在する種々の障害物等での反射や回折によっ
て、受信点では種々の位相や振幅を有する複数の到来波
が干渉し、移動に伴って、著しい受信信号強度の変動、
いわゆる、フェージングを生じる。ダイバーシチは、こ
のフェージング対策としては極めて効果的であり、種々
の手法が検討されてきた経緯がある。
搬経路に存在する種々の障害物等での反射や回折によっ
て、受信点では種々の位相や振幅を有する複数の到来波
が干渉し、移動に伴って、著しい受信信号強度の変動、
いわゆる、フェージングを生じる。ダイバーシチは、こ
のフェージング対策としては極めて効果的であり、種々
の手法が検討されてきた経緯がある。
【０００３】ダイバーシチは、変動の相関が互いに小さ
いブランチの構成手法と、それぞれのブランチを選択あ
るいは合成する手法とで分類され、それぞれの組合せに
よって多様なものがある。一般的なブランチ構成手法と
しては、空間上、相互相関が小さくなるように十分離し
て設置した複数のアンテナを用いる「空間（アンテナ）
ダイバーシチ」がある。そして、受信機が一系統のみで
実現できる、ブランチの選択切り替え手法として代表的
なものとして、現在使用中のアンテナの受信信号強度が
予め設定したレベル以下になると他方のアンテナに切り
替える方法「切り替えダイバーシチ」がある。この両者
の構成法および手法を組み合わせたダイバーシチは、一
般に、「アンテナ切り替えダイバーシチ」と呼ばれる。
いブランチの構成手法と、それぞれのブランチを選択あ
るいは合成する手法とで分類され、それぞれの組合せに
よって多様なものがある。一般的なブランチ構成手法と
しては、空間上、相互相関が小さくなるように十分離し
て設置した複数のアンテナを用いる「空間（アンテナ）
ダイバーシチ」がある。そして、受信機が一系統のみで
実現できる、ブランチの選択切り替え手法として代表的
なものとして、現在使用中のアンテナの受信信号強度が
予め設定したレベル以下になると他方のアンテナに切り
替える方法「切り替えダイバーシチ」がある。この両者
の構成法および手法を組み合わせたダイバーシチは、一
般に、「アンテナ切り替えダイバーシチ」と呼ばれる。
【０００４】以下図面を参照しながら、上記、従来のア
ンテナ切り替えダイバーシチ受信装置の構成および動作
について説明する。
ンテナ切り替えダイバーシチ受信装置の構成および動作
について説明する。
【０００５】図５は、従来のアンテナ切り替えダイバー
シチ受信装置の一例のブロック図を示すものである。図
５において、１１、１２はアンテナ、２０は切替器、３
０は受信機、４０は信号強度測定器、７２は制御回路、
８０は受信データ出力端子である。空間的に離して設置
された２つのアンテナ１１および１２の出力は、切替器
２０で選択された後、受信機３０に入力復号され、受信
データ出力端子８０に出力される。一方、信号強度測定
器４０は、受信機３０に接続されており、受信信号強度
を測定出力する。制御回路７２は、信号強度測定器４０
の出力で以て受信信号強度が予め設定されたしきい値よ
り下回ったと判定すると、切替器２０を制御して、異な
るアンテナに切り替える。
シチ受信装置の一例のブロック図を示すものである。図
５において、１１、１２はアンテナ、２０は切替器、３
０は受信機、４０は信号強度測定器、７２は制御回路、
８０は受信データ出力端子である。空間的に離して設置
された２つのアンテナ１１および１２の出力は、切替器
２０で選択された後、受信機３０に入力復号され、受信
データ出力端子８０に出力される。一方、信号強度測定
器４０は、受信機３０に接続されており、受信信号強度
を測定出力する。制御回路７２は、信号強度測定器４０
の出力で以て受信信号強度が予め設定されたしきい値よ
り下回ったと判定すると、切替器２０を制御して、異な
るアンテナに切り替える。
【０００６】図５の従来例では、アンテナ１１および１
２の相互相関が小さければ、使用中のアンテナの受信信
号がフェードアウトしても、もう一方のそれはフェード
アウトしていないことが多く、フェードアウトすれば、
他方のアンテナに切り替えることによって、切り替え選
択後の品質は格段に改善される（例えば、「移動通信の
基礎」第７章、（社）電子情報通信学会編、１９８
６）。
２の相互相関が小さければ、使用中のアンテナの受信信
号がフェードアウトしても、もう一方のそれはフェード
アウトしていないことが多く、フェードアウトすれば、
他方のアンテナに切り替えることによって、切り替え選
択後の品質は格段に改善される（例えば、「移動通信の
基礎」第７章、（社）電子情報通信学会編、１９８
６）。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記に説明した従来の
「切り替えダイバーシチ」による改善効果は、一般に、
その設定しきい値の辺りの受信信号強度で大きく、その
設定しきい値レベルから離れると改善効果が減少する
（同様、例えば、「移動通信の基礎」第７章、（社）電
子情報通信学会編、１９８６）。従って、この手法を無
線データ伝送に応用する場合、しきい値を高く設定し、
受信信号強度が大なる領域を改善しても、もともとビッ
ト誤りを生じていない領域を改善することになるので効
果が薄く、通常、ビット誤りを生じ始める辺りにしきい
値を低く設定するのが効果的である。
「切り替えダイバーシチ」による改善効果は、一般に、
その設定しきい値の辺りの受信信号強度で大きく、その
設定しきい値レベルから離れると改善効果が減少する
（同様、例えば、「移動通信の基礎」第７章、（社）電
子情報通信学会編、１９８６）。従って、この手法を無
線データ伝送に応用する場合、しきい値を高く設定し、
受信信号強度が大なる領域を改善しても、もともとビッ
ト誤りを生じていない領域を改善することになるので効
果が薄く、通常、ビット誤りを生じ始める辺りにしきい
値を低く設定するのが効果的である。
【０００８】しかしながら、上記に説明した従来の「切
り替えダイバーシチ」の手法では、同一・隣接チャネル
からの干渉および他装置の不要輻射などの妨害信号電力
や、外来雑音電力が大きい場合、これらの妨害・雑音電
力により、見かけ上受信信号強度が大きくなり、これら
の妨害・雑音電力が無いとして設定したしきい値は不適
切となってしまう。つまり、これらの妨害・雑音電力の
みで、見かけ上受信信号強度が設定しきい値を上回って
しまい、アンテナ切り替えが起こらなくなり、ダイバー
シチ改善効果が消滅するという問題を生じる。
り替えダイバーシチ」の手法では、同一・隣接チャネル
からの干渉および他装置の不要輻射などの妨害信号電力
や、外来雑音電力が大きい場合、これらの妨害・雑音電
力により、見かけ上受信信号強度が大きくなり、これら
の妨害・雑音電力が無いとして設定したしきい値は不適
切となってしまう。つまり、これらの妨害・雑音電力の
みで、見かけ上受信信号強度が設定しきい値を上回って
しまい、アンテナ切り替えが起こらなくなり、ダイバー
シチ改善効果が消滅するという問題を生じる。
【０００９】また、データ伝送速度が十分に速く、伝搬
路を構成する遅延広がりが無視できなくなった場合、受
信信号強度が十分にあるにも関わらず、マルチパス信号
歪によるビット誤りを生じるようになるが、この時も、
上記に説明した従来の「切り替えダイバーシチ」の手法
では、アンテナ切り替えがうまく行われず、ダイバーシ
チ改善効果が減少するという問題を生じる。
路を構成する遅延広がりが無視できなくなった場合、受
信信号強度が十分にあるにも関わらず、マルチパス信号
歪によるビット誤りを生じるようになるが、この時も、
上記に説明した従来の「切り替えダイバーシチ」の手法
では、アンテナ切り替えがうまく行われず、ダイバーシ
チ改善効果が減少するという問題を生じる。
【００１０】本発明は、上記問題点を解決するもので、
妨害信号や雑音信号が存在しても、また、高速データ伝
送時でマルチパス信号歪によるビット誤りが発生する場
合においても、ダイバーシチ改善効果が失われず、良好
な特性を示すアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置を
提供することを目的とする。
妨害信号や雑音信号が存在しても、また、高速データ伝
送時でマルチパス信号歪によるビット誤りが発生する場
合においても、ダイバーシチ改善効果が失われず、良好
な特性を示すアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置を
提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】複数のアンテナと、前記
複数のアンテナの出力を選択切り替える切替器と、前記
切替器の出力に接続された受信機と、前記受信機に接続
され順次到来する前記バーストごとにビット誤りを検出
するビット誤り検出器と、前記ビット誤り検出器の出力
に基づいて前記切替器を制御する制御回路を具備する。
複数のアンテナの出力を選択切り替える切替器と、前記
切替器の出力に接続された受信機と、前記受信機に接続
され順次到来する前記バーストごとにビット誤りを検出
するビット誤り検出器と、前記ビット誤り検出器の出力
に基づいて前記切替器を制御する制御回路を具備する。
【００１２】
【作用】制御回路は、所定の数だけ連続する前記バース
トで続けて、ビット誤り検出器によってビット誤りを検
出した場合に、切替器を制御して、複数のアンテナの中
から前とは異なるアンテナを選択することによって、受
信信号強度によらず、直接伝送品質を表わす、復号され
た各バースト内にビット誤りを含むかどうかの情報でア
ンテナを切り替えるので、妨害信号や雑音信号が存在し
ても、また、高速データ伝送時でマルチパス信号歪によ
るビット誤りが発生する場合においても、ダイバーシチ
改善効果が失われず、良好な特性を得ることができる。
また、ダイナミックレンジと精度が要求されるため、具
現化が比較的難しく、高価になる、信号強度測定器が不
要となる。
トで続けて、ビット誤り検出器によってビット誤りを検
出した場合に、切替器を制御して、複数のアンテナの中
から前とは異なるアンテナを選択することによって、受
信信号強度によらず、直接伝送品質を表わす、復号され
た各バースト内にビット誤りを含むかどうかの情報でア
ンテナを切り替えるので、妨害信号や雑音信号が存在し
ても、また、高速データ伝送時でマルチパス信号歪によ
るビット誤りが発生する場合においても、ダイバーシチ
改善効果が失われず、良好な特性を得ることができる。
また、ダイナミックレンジと精度が要求されるため、具
現化が比較的難しく、高価になる、信号強度測定器が不
要となる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例のアンテナ切り替えダ
イバーシチ受信装置について、図面を参照しながら説明
する。
イバーシチ受信装置について、図面を参照しながら説明
する。
【００１４】本発明の実施例においては、ＴＤＭＡ（Ti
me Division Multiple Access）あるいはＴＤＤ（Time
Division Duplex）あるいはパケット等、データはバー
スト状に繰り返し無線伝送され、受信点に到来する。一
般に、フェージングの変化速度は移動速度に比例し波長
に反比例するが、本発明の前提として、バーストの繰り
返し周期に比べるとフェージングの変化は遅いものとす
る。なお、この前提は、歩行移動等が主体である携帯機
等、あるいは、波長の比較的長い超短波帯を使用する比
較的低速移動の機器等には容易に当てはまる。
me Division Multiple Access）あるいはＴＤＤ（Time
Division Duplex）あるいはパケット等、データはバー
スト状に繰り返し無線伝送され、受信点に到来する。一
般に、フェージングの変化速度は移動速度に比例し波長
に反比例するが、本発明の前提として、バーストの繰り
返し周期に比べるとフェージングの変化は遅いものとす
る。なお、この前提は、歩行移動等が主体である携帯機
等、あるいは、波長の比較的長い超短波帯を使用する比
較的低速移動の機器等には容易に当てはまる。
【００１５】図１は、本発明の第１の実施例のアンテナ
切り替えダイバーシチ受信装置のブロック図を示すもの
である。図１において、１１、１２はアンテナ、２０は
切替器、３０は受信機、５０はビット誤り検出器、７０
は制御回路、８０は受信データ出力端子である。そし
て、図２は、バースト状に送られてくるデータの内部構
造説明図である。図２において、６１〜６４はバース
ト、９１はプリアンブル、９２はユニークワード、９３
は情報データ、９４はビット誤り検出符号である。ま
た、図３は、制御回路７０の動作を主に、本実施例のア
ンテナ切り替えダイバーシチ受信装置の動作説明図であ
る。
切り替えダイバーシチ受信装置のブロック図を示すもの
である。図１において、１１、１２はアンテナ、２０は
切替器、３０は受信機、５０はビット誤り検出器、７０
は制御回路、８０は受信データ出力端子である。そし
て、図２は、バースト状に送られてくるデータの内部構
造説明図である。図２において、６１〜６４はバース
ト、９１はプリアンブル、９２はユニークワード、９３
は情報データ、９４はビット誤り検出符号である。ま
た、図３は、制御回路７０の動作を主に、本実施例のア
ンテナ切り替えダイバーシチ受信装置の動作説明図であ
る。
【００１６】図１の例では、アンテナ１１および１２で
受信されたバースト状の信号は、切替器２０で選択切り
替えられ、受信機３０に入力される。繰り返し伝送され
てくる各バーストの構造は、図２に一例を示すように、
９１〜９４の４つの部分に大別される。受信機３０内部
では、検波後、プリアンブル９１を用いて、シンボルク
ロック再生同期を確立し、ユニークワード９２で、情報
データ９３の先頭を検出し、情報データ９３と、予め送
信側で付加されたビット誤り検出符号９４を抜き出し処
理する。各バーストから抽出された情報データ９３は、
繋ぎ合わされ、連続する復号された受信データとして、
受信データ出力端子８０に出力される。一方、情報デー
タ９３とビット誤り検出符号９４は、各バーストごと
に、ビット誤り検出器５０に送られ、各バーストごと
に、情報データ９３とビット誤り検出符号９４にビット
誤りが含まれているか、否かを判定し、判定結果を制御
回路７０に送出する。
受信されたバースト状の信号は、切替器２０で選択切り
替えられ、受信機３０に入力される。繰り返し伝送され
てくる各バーストの構造は、図２に一例を示すように、
９１〜９４の４つの部分に大別される。受信機３０内部
では、検波後、プリアンブル９１を用いて、シンボルク
ロック再生同期を確立し、ユニークワード９２で、情報
データ９３の先頭を検出し、情報データ９３と、予め送
信側で付加されたビット誤り検出符号９４を抜き出し処
理する。各バーストから抽出された情報データ９３は、
繋ぎ合わされ、連続する復号された受信データとして、
受信データ出力端子８０に出力される。一方、情報デー
タ９３とビット誤り検出符号９４は、各バーストごと
に、ビット誤り検出器５０に送られ、各バーストごと
に、情報データ９３とビット誤り検出符号９４にビット
誤りが含まれているか、否かを判定し、判定結果を制御
回路７０に送出する。
【００１７】なお、ビット誤り検出符号は、一般に知ら
れている、ＣＲＣ （Cyclic Redundancy Check）符号あ
るいはパリティ符号等、あるいは、誤り訂正が主ではあ
るが、十分なビット誤り検出能力を有するものなら、種
々の誤り訂正符号も使用することができる。また、予め
各バーストの一部に所定の探査用の参照データ系列を埋
め込み、受信側で対応する復号後の参照データ系列を比
較照合することによって、ビット誤りを検出するもので
あってもよい。例えば、参照データ系列は、図２のビッ
ト誤り検出符号９４と入れ替え、末尾にあってもよい
し、情報データ９３の一部であってもよいし、複数のデ
ータで構成され、分散されて埋め込まれていてもよい。
さらには、ユニークワード９２を参照データとして用い
てもよい（この場合は、ユニークワード検出失敗で以
て、ビット誤りを検出したことになる）。
れている、ＣＲＣ （Cyclic Redundancy Check）符号あ
るいはパリティ符号等、あるいは、誤り訂正が主ではあ
るが、十分なビット誤り検出能力を有するものなら、種
々の誤り訂正符号も使用することができる。また、予め
各バーストの一部に所定の探査用の参照データ系列を埋
め込み、受信側で対応する復号後の参照データ系列を比
較照合することによって、ビット誤りを検出するもので
あってもよい。例えば、参照データ系列は、図２のビッ
ト誤り検出符号９４と入れ替え、末尾にあってもよい
し、情報データ９３の一部であってもよいし、複数のデ
ータで構成され、分散されて埋め込まれていてもよい。
さらには、ユニークワード９２を参照データとして用い
てもよい（この場合は、ユニークワード検出失敗で以
て、ビット誤りを検出したことになる）。
【００１８】さて、制御回路７０は、ビット誤り検出器
５０からの判定結果に基づいて、切替器２０を制御す
る。制御回路７０の動作の基本は、図３に示すように、
ａ〜ｃの状態を循環的に遷移しながら、切替器２０を制
御して、アンテナ１１および１２を選択切り替える。図
３において、「ａ. 起動条件」は、具体的には、ビット
誤り検出器５０から、連続するｍケのバーストで連続し
てビット誤りを検出した場合を以て起動する（ｍ＞
１）。ｍ連続バーストでのビット誤りで切り替えを起動
する理由は、インパルスノイズ等によって生じるランダ
ムビット誤りによって不要な切り替えを回避するためで
ある。一方、バーストの繰り返し周期に比べ、フェージ
ングの変化が遅ければ（低速移動等）、フェージングの
フェードアウト区間では連続するバーストでビット誤り
が発生するので、フェージングによるフェードアウトを
より確実に捉えて、切り替えへの起動を行なうことがで
きる。
５０からの判定結果に基づいて、切替器２０を制御す
る。制御回路７０の動作の基本は、図３に示すように、
ａ〜ｃの状態を循環的に遷移しながら、切替器２０を制
御して、アンテナ１１および１２を選択切り替える。図
３において、「ａ. 起動条件」は、具体的には、ビット
誤り検出器５０から、連続するｍケのバーストで連続し
てビット誤りを検出した場合を以て起動する（ｍ＞
１）。ｍ連続バーストでのビット誤りで切り替えを起動
する理由は、インパルスノイズ等によって生じるランダ
ムビット誤りによって不要な切り替えを回避するためで
ある。一方、バーストの繰り返し周期に比べ、フェージ
ングの変化が遅ければ（低速移動等）、フェージングの
フェードアウト区間では連続するバーストでビット誤り
が発生するので、フェージングによるフェードアウトを
より確実に捉えて、切り替えへの起動を行なうことがで
きる。
【００１９】さて、ビット誤り検出器５０からの判定結
果に基づき、「ａ. 起動条件」を満足した場合、つま
り、現在使用中のアンテナがフェードアウトに入ったと
判定されると、制御回路７０は、切替器２０を制御し
て、前とは異なるアンテナに切り替える（図３「ｂ.切
替え」。図３では、アンテナ１１から１２への場合を例
示）。なお、切り替え後は、「ｃ. 保留区間」として、
クロック再生等の同期系など受信機３０の過渡応答時間
に充てるため、連続するｓケのバースト期間、切り替え
等の動作を行なわない区間を設けてもよいし（ｓ＞
１）、受信機３０の過渡応答が十分速い場合、ｓ＝１と
して、保留区間を無くしてもよい。
果に基づき、「ａ. 起動条件」を満足した場合、つま
り、現在使用中のアンテナがフェードアウトに入ったと
判定されると、制御回路７０は、切替器２０を制御し
て、前とは異なるアンテナに切り替える（図３「ｂ.切
替え」。図３では、アンテナ１１から１２への場合を例
示）。なお、切り替え後は、「ｃ. 保留区間」として、
クロック再生等の同期系など受信機３０の過渡応答時間
に充てるため、連続するｓケのバースト期間、切り替え
等の動作を行なわない区間を設けてもよいし（ｓ＞
１）、受信機３０の過渡応答が十分速い場合、ｓ＝１と
して、保留区間を無くしてもよい。
【００２０】本発明のアンテナ切り替えダイバーシチ受
信装置においては、妨害信号や雑音信号によって誤差を
生じ得る、受信信号強度による情報で切り替え起動を行
なうのではなく、直接伝送品質を表わす、復号された各
バースト内にビット誤りを含むかどうかの情報でアンテ
ナを切り替えるので、妨害信号や雑音信号が存在して
も、また、高速データ伝送時でマルチパス信号歪による
ビット誤りが発生する場合においても、ダイバーシチ改
善効果が失われず、良好な特性を得ることができる。な
お、本発明のアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置に
おいては、ダイナミックレンジと精度が要求されるた
め、具現化が比較的難しく、高価になる、信号強度測定
器が不要となる効果もある。
信装置においては、妨害信号や雑音信号によって誤差を
生じ得る、受信信号強度による情報で切り替え起動を行
なうのではなく、直接伝送品質を表わす、復号された各
バースト内にビット誤りを含むかどうかの情報でアンテ
ナを切り替えるので、妨害信号や雑音信号が存在して
も、また、高速データ伝送時でマルチパス信号歪による
ビット誤りが発生する場合においても、ダイバーシチ改
善効果が失われず、良好な特性を得ることができる。な
お、本発明のアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置に
おいては、ダイナミックレンジと精度が要求されるた
め、具現化が比較的難しく、高価になる、信号強度測定
器が不要となる効果もある。
【００２１】なお、図１において、制御回路７０は、図
３に示す機能を有する論理回路であってもよいし、マイ
クロプロセッサを中心として構成し、プログラムによっ
て図３に示す機能を実現してもよく、この場合は、ビッ
ト誤り検出器５０の機能の一部あるいはすべても、同
様、プログラムによって実現されていてもよい。
３に示す機能を有する論理回路であってもよいし、マイ
クロプロセッサを中心として構成し、プログラムによっ
て図３に示す機能を実現してもよく、この場合は、ビッ
ト誤り検出器５０の機能の一部あるいはすべても、同
様、プログラムによって実現されていてもよい。
【００２２】図４は、本発明の第２の実施例のアンテナ
切り替えダイバーシチ受信装置のブロック図を示すもの
である。図４において、３０は受信機、５０はビット誤
り検出器、８０は受信データ出力端子であり、以上は、
図１に示した第１の実施例のアンテナ切り替えダイバー
シチ受信装置と同様であり、説明を省略する。第１の実
施例と異なるのは、アンテナ数を３以上に一般拡張した
ことであって、１１〜１３のアンテナが３以上の複数で
構成され、２１の切替器がそれに対応して多対１切り替
えとなり、制御回路７１はそれらに対応して、図３と
は、若干制御手順が異なる。つまり、制御回路７１の動
作は、大略は、図３に示したようにａからｃの３段階に
循環的に遷移を行いながら切替器２１を制御する所は同
じであるが、ｂの段階では、例えば、切り替えるアンテ
ナの順番を決めておき、順々にｂの段階にくるたびにア
ンテナをこの順番によって切り替える所が若干異なる。
なお、図３におけるその他の段階での動作や、制御回路
７１、あるいは、ビット誤り検出器５０の種々の構成方
法は、第１の実施例のアンテナ切り替えダイバーシチ受
信装置と全く同様であるので説明を省略する。
切り替えダイバーシチ受信装置のブロック図を示すもの
である。図４において、３０は受信機、５０はビット誤
り検出器、８０は受信データ出力端子であり、以上は、
図１に示した第１の実施例のアンテナ切り替えダイバー
シチ受信装置と同様であり、説明を省略する。第１の実
施例と異なるのは、アンテナ数を３以上に一般拡張した
ことであって、１１〜１３のアンテナが３以上の複数で
構成され、２１の切替器がそれに対応して多対１切り替
えとなり、制御回路７１はそれらに対応して、図３と
は、若干制御手順が異なる。つまり、制御回路７１の動
作は、大略は、図３に示したようにａからｃの３段階に
循環的に遷移を行いながら切替器２１を制御する所は同
じであるが、ｂの段階では、例えば、切り替えるアンテ
ナの順番を決めておき、順々にｂの段階にくるたびにア
ンテナをこの順番によって切り替える所が若干異なる。
なお、図３におけるその他の段階での動作や、制御回路
７１、あるいは、ビット誤り検出器５０の種々の構成方
法は、第１の実施例のアンテナ切り替えダイバーシチ受
信装置と全く同様であるので説明を省略する。
【００２３】本実施例では、図４のような構成および上
記に説明したような動作を行なうことにより、第１の実
施例の場合に説明したと同様に、特性の向上が期待でき
る。特に、第１の実施例のそれと比べると、第２の実施
例のアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置は、フェー
ドアウトしていないアンテナを見つけるまで、切り替え
続け、より多数のアンテナの中から、良好な受信状態の
アンテナを見つけ出せるので、一層のダイバーシチ効果
が期待でき、より良い品質の受信が可能となる。
記に説明したような動作を行なうことにより、第１の実
施例の場合に説明したと同様に、特性の向上が期待でき
る。特に、第１の実施例のそれと比べると、第２の実施
例のアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置は、フェー
ドアウトしていないアンテナを見つけるまで、切り替え
続け、より多数のアンテナの中から、良好な受信状態の
アンテナを見つけ出せるので、一層のダイバーシチ効果
が期待でき、より良い品質の受信が可能となる。
【００２４】
【発明の効果】以上のように、受信信号強度によらず、
直接伝送品質を表わす、復号された各バースト内にビッ
ト誤りを含むかどうかの情報でアンテナを切り替えるの
で、妨害信号や雑音信号が存在しても、また、高速デー
タ伝送時でマルチパス信号歪によるビット誤りが発生す
る場合においても、ダイバーシチ改善効果が失われず、
良好な特性を得ることができる。また、ダイナミックレ
ンジと精度が要求されるため、具現化が比較的難しく、
高価になる、信号強度測定器が不要となる効果もある。
直接伝送品質を表わす、復号された各バースト内にビッ
ト誤りを含むかどうかの情報でアンテナを切り替えるの
で、妨害信号や雑音信号が存在しても、また、高速デー
タ伝送時でマルチパス信号歪によるビット誤りが発生す
る場合においても、ダイバーシチ改善効果が失われず、
良好な特性を得ることができる。また、ダイナミックレ
ンジと精度が要求されるため、具現化が比較的難しく、
高価になる、信号強度測定器が不要となる効果もある。
【図１】本発明の第１の実施例におけるアンテナ切り替
えダイバーシチ受信装置のブロック図
えダイバーシチ受信装置のブロック図
【図２】本発明の実施例におけるバースト状に送られて
くるデータの内部構造説明図
くるデータの内部構造説明図
【図３】本発明の第１の実施例におけるアンテナ切り替
えダイバーシチ受信装置の動作説明図
えダイバーシチ受信装置の動作説明図
【図４】本発明の第２の実施例におけるアンテナ切り替
えダイバーシチ受信装置のブロック図
えダイバーシチ受信装置のブロック図
【図５】従来のアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置
の一例のブロック図
の一例のブロック図
１１、１２、１３ アンテナ
２０、２１ 切替器
３０ 受信機
４０ 信号強度測定器
５０ ビット誤り検出器
６１、６２、６３、６４ バースト
７０、７１、７２ 制御回路
８０ 受信データ出力端子
９１ プリアンブル
９２ ユニークワード
９３ 情報データ列
９４ ビット誤り検出符号
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平４−341020（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−207237（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−129728（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H04B 7/02 - 7/12
H04L 1/02 - 1/06
Claims (5)
- 【請求項１】バースト状に順次繰り返し無線伝送される
データ列を受信するアンテナ切り替えダイバーシチ受信
装置において、 複数のアンテナと、前記複数のアンテナの出力を選択切
り替える切替器と、前記切替器の出力に接続された受信
機と、前記受信機に接続され順次到来する前記バースト
ごとにビット誤りを検出するビット誤り検出器と、前記
ビット誤り検出器の出力に基づいて前記切替器を制御す
る制御回路を具備し、 前記制御回路は、所定の数だけ連続する前記バーストで
続けて、前記ビット誤り検出器によってビット誤りを検
出した場合に、前記切替器を制御して、前記複数のアン
テナの中から前とは異なるアンテナを選択することを特
徴とするアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置。 - 【請求項２】制御回路は、切替器を制御して、前とは異
なるアンテナを選択した後、所定の時間、切り替えを行
なわないことを特徴とする請求項１記載のアンテナ切り
替えダイバーシチ受信装置。 - 【請求項３】ビット誤り検出器は、予め各バーストに冗
長付加したビット誤り検出符号に基づいて、ビット誤り
の検出を行なうものであることを特徴とする請求項１記
載のアンテナ切り替えダイバーシチ受信装置。 - 【請求項４】ビット誤り検出器は、バースト内の一部で
ある特定の参照データ系列と、前記参照データ系列に対
応する受信されたデータ系列とをビットごとに比較照合
することにより、ビット誤りの検出を行なうものである
ことを特徴とする請求項１記載のアンテナ切り替えダイ
バーシチ受信装置。 - 【請求項５】複数のアンテナは２つのアンテナであるこ
とを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のアン
テナ切り替えダイバーシチ受信装置。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08961693A JP3374438B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | アンテナ切り替えダイバーシチ受信装置 |
| US08/227,446 US5561673A (en) | 1993-04-16 | 1994-04-14 | Antenna switched diversity reciever |
| DE69434597T DE69434597T2 (de) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Diversitätsempfänger mit Antennenumschaltung |
| CA002121448A CA2121448C (en) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Antenna switched diversity receiver |
| DK94302691T DK0620657T3 (da) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Antenne omkoblet diversitetsmodtager |
| DE69433312T DE69433312T2 (de) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Antennenumschaltanordnung für einen Diversity-Empfänger |
| DK02004164T DK1239609T3 (da) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Antenneomkoblet diversitetsmodtager |
| EP94302691A EP0620657B1 (en) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Antenna switching circuit for a diversity receiver |
| EP02004164A EP1239609B1 (en) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | Antenna switched diversity receiver |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08961693A JP3374438B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | アンテナ切り替えダイバーシチ受信装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06303218A JPH06303218A (ja) | 1994-10-28 |
| JP3374438B2 true JP3374438B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=13975690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08961693A Expired - Lifetime JP3374438B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | アンテナ切り替えダイバーシチ受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374438B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002223248A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Sharp Corp | 無線通信装置 |
| JP2007288570A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Nec Corp | 指令信号処理装置、指令信号処理方法 |
| JP5615078B2 (ja) * | 2010-07-22 | 2014-10-29 | アルパイン株式会社 | データ伝送システム |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP08961693A patent/JP3374438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06303218A (ja) | 1994-10-28 |
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