JP2002016532A - 移動無線端末 - Google Patents

移動無線端末

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JP2002016532A
JP2002016532A JP2000200215A JP2000200215A JP2002016532A JP 2002016532 A JP2002016532 A JP 2002016532A JP 2000200215 A JP2000200215 A JP 2000200215A JP 2000200215 A JP2000200215 A JP 2000200215A JP 2002016532 A JP2002016532 A JP 2002016532A
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Yutaka Asanuma
裕 浅沼
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路変動の速度を正確に検出することが可
能な移動無線端末を提供。 【解決手段】 伝送路変動速度検出部150が、伝送路
特性の変動速度が遅いと判定する場合には、FBI生成
切換部151が切換スイッチ152を切換制御して、従
来通り振幅位相比較部120にて検出した位相差と振幅
差に基づいてFBI生成部130がFBIデータを生成
して、基地局の送信アンテナダイバーシチ制御を行い、
一方、伝送路変動速度検出部150が、伝送路特性の変
動速度が速いと判定する場合には、FBI生成切換部1
51が切換スイッチ152を切換制御して、ランダム補
正値生成部121にて生成されたランダムな位相差と振
幅差に基づいてFBI生成部130がFBIデータを生
成して、基地局の送信アンテナダイバーシチ制御を行う
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の送信アン
テナを有し、移動局からの制御情報に応じて振幅と位相
を制御して送信を行う機能を備えた基地局と通信する移
動無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムに適用されるダイバー
シチは、装置構成および効果を考慮してアンテナダイバ
ーシチ方式が採用されることが多い。アンテナダイバー
シチ方式を採用する際、移動局側のハードウェア構成が
大型化するのを避けるために、基地局側に複数の送信ア
ンテナを持たせる送信アンテナダイバーシチ方式が適用
される場合がある。
【0003】特に、CDMA(Code Division Multiple
Access)方式の移動通信システムでは、異なる符号を
使用することにより、同一帯域内で異なるアンテナから
基準となるパイロット信号を容易に同時に伝送できる。
【0004】このため、送信アンテナダイバーシチ方式
との親和性が高いと考えられており、例えば、IMT2
000に対応した方式の1つであるW(Wide-band)−
CDMA方式では、標準規格に用されている。
【0005】送信アンテナダイバーシチ方式には、送信
側の複数のアンテナから送信される信号を、規定時間毎
にパターン変化させる方法と、受信側で最適な受信信号
が得られるように、位相と振幅を制御する方法が考えら
れる。
【0006】前者の方法は、受信側の受信状況を知る必
要はないが、後者の方法は、何らかの方法で受信側の受
信状況を送信側で知る必要がある。ここでは、前者の方
法をオープンループモードと呼び、後者の方法は、受信
側が受信状況を送信側に返す必要があることからクロー
ズドループモードと呼ぶことにする。
【0007】すなわち、クローズドループモードによる
送信アンテナダイバーシチ方式を移動通信システムに適
用するには、複数の基地局アンテナから送信される各々
の送信信号の位相および振幅を、移動局側の受信時に最
適になるように制御する必要がある。
【0008】最適な送信制御を行う方法のひとつとし
て、移動局側で、基地局から受信した基準信号から受信
状態を最適化する情報を求め、この求めた情報を上り回
線を通して基地局に伝送し、これに対して、基地局側
は、移動局より受信した情報を元にして、各アンテナか
ら送信する信号の位相および振幅を決定する方法があ
る。
【0009】なお、移動局と基地局の間でやりとりされ
る情報は、基地局と移動局の間で予め取り決められた数
種類のパターンにパターン化されており、これにより上
記情報の量が縮小されている。W−CDMAでは、上記
パターン信号をFBI(FeedBack Information)と呼ん
でいる。
【0010】次に、FBIを用いたクローズドループモ
ードによる送信アンテナダイバーシチ制御を行う移動通
信システムの一例について説明する。図4は、このシス
テムの従来の構成を示すもので、図5は、その制御を説
明するための図である。
【0011】移動局100は、アンテナ101を通じて
受信した基地局200からの信号をサーキュレータ10
2を通じて個別信号受信機110、共通パイロット信号
受信機111,112に入力する。
【0012】個別信号受信機110は、自局宛てに個別
に送信される個別信号を受信する受信機である。個別信
号には、音声データをはじめとする伝送データが含まれ
ている。
【0013】共通パイロット信号受信機111は、基地
局200のアンテナ201より送信される共通パイロッ
ト信号C1を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0014】共通パイロット信号受信機112は、基地
局200のアンテナ202より送信される共通パイロッ
ト信号C2を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0015】振幅位相比較部120は、共通パイロット
信号受信機111,112より通知される振幅と位相を
それぞれ比較し、この比較結果に基づいて、基地局20
0のアンテナ201,202より送信される個別信号間
の適正な位相差と振幅差を求める。
【0016】FBI生成部130は、振幅位相比較部1
20にて求められた位相差と振幅差に対応するパターン
のFBIデータを生成し、送信機140に出力する。送
信機140は、音声データなどの伝送データと上記FB
Iデータを合わせた送信信号を生成し、サーキュレータ
102を通じてアンテナ101より基地局200に送信
する。
【0017】一方、基地局200は、アンテナ201を
通じて受信した移動局100からの信号をサーキュレー
タ203を通じて合成部210に入力する。また、アン
テナ202を通じて受信した移動局100からの信号を
サーキュレータ204を通じて合成部210に入力す
る。
【0018】合成部210は、入力される2つの受信信
号を合成し、受信機220に入力する。受信機220
は、移動局100からの受信信号を復調/復号して、伝
送データとFBIデータを再生し、伝送データを後段の
信号処理部(図示しない)に出力するとともに、FBI
データをFBI解読部230に出力する。
【0019】FBI解読部230は、入力されるFBI
データを解読し、アンテナ201を通じて送信する個別
信号の振幅と位相、およびアンテナ202を通じて送信
する個別信号の振幅と位相をそれぞれ決定する。
【0020】個別信号送信機241は、前段の図示しな
い信号処理部より入力される伝送データより送信信号を
生成し、この送信信号を上記FBI解読部230より指
定される振幅と位相に制御する。
【0021】同様に、個別信号送信機242は、前段の
図示しない信号処理部より入力される伝送データより送
信信号を生成し、この送信信号を上記FBI解読部23
0より指定される振幅と位相に制御する。
【0022】共通パイロット信号送信機251は、予め
設定された振幅と位相で共通パイロット信号を生成し、
加算器261に入力する。同様に、共通パイロット信号
送信機252は、予め設定された振幅と位相で共通パイ
ロット信号を生成し、加算器262に入力する。
【0023】加算器261は、個別信号送信機241に
て生成された送信信号と共通パイロット信号送信機25
1にて生成された共通パイロット信号を加算し、サーキ
ュレータ203を通じてアンテナ201より送信する。
【0024】同様に、加算器262は、個別信号送信機
242にて生成された送信信号と共通パイロット信号送
信機252にて生成された共通パイロット信号を加算
し、サーキュレータ204を通じてアンテナ202より
送信する。
【0025】以上のように、従来の移動通信システム
は、移動局100が基地局200の2つのアンテナ20
1,202より送信される共通パイロット信号に基づい
て、各アンテナ201,202より送信される個別信号
の位相と振幅の適正値を求め、FBIデータとして、基
地局200に送信する。
【0026】そして、基地局200は、移動局より通知
されるFBIデータに基づいて、各アンテナ201,2
02より送信する個別信号の位相と振幅を制御するよう
にしている。
【0027】したがって、ダイバーシチ制御された個別
信号が移動局100にて受信されるまでには、移動局1
00にて共通パイロット信号の受信、FBIデータの生
成/送信、基地局200にてFBIデータの受信/解
読、個別信号の送信という過程が必要であり、大きな制
御遅延が生じる。
【0028】このため、伝送路特性変動が大きければ、
FBIデータに基づいて基地局200でなされるダイバ
ーシチ制御は、送信時の伝送路特性に対応するものでな
くなるので、ダイバーシチ効果はほとんど得られなくな
る。すなわち、伝送路特性が変動すると、送信ダイバー
シチの効果は減少する。
【0029】例えば、移動局100の移動速度が速い場
合は、レーリーフェージングによる伝送路の変動速度が
大きいため、クローズドループモード送信ダイバーシチ
の効果は得られなくなる。
【0030】さらに、遅延時間は、伝搬遅延を除けば一
定なので、フェージングの周期によっては、送信ダイバ
ーシチを行うことにより、かえって特性が劣化する可能
性もある。
【0031】伝送路変動の速度によって、クローズドル
ープモードとオープンループモードを切換える方法も考
えられるが、この場合は、クローズドループモードとオ
ープンルームモード両方の構成が必要であり、モード切
替時に基地局、移動局間で事前に信号をやりとりする必
要があるなどの問題がある。このため、十分なダイバー
シチ効果を得るためには、移動無線端末側で、伝送路変
動の速度を正確に検出することが肝要である。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動通信システ
ムでは、移動無線端末(移動局)側からの情報に基づい
て基地局側の送信アンテナをダイバーシチ制御する場
合、制御遅延が大きいため、伝送路特性の変動が大きい
と、十分なダイバーシチ効果が得られなくなるという問
題があり、この問題を解消するためには、伝送路変動の
速度を正確に検出することが肝要である。
【0033】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、移動無線端末側からの情報に基づいて基地局
側の送信アンテナをダイバーシチ制御する場合に、伝送
路変動の速度を正確に検出することが可能な移動無線端
末を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係わる本発明は、複数の送信アンテナ
を有し、パイロット信号については複数の送信アンテナ
間で共通の振幅と位相で送信し、移動局毎に個別に送信
する個別信号については、対応する移動局からの制御情
報に応じて振幅と位相を制御して送信する機能を備えた
基地局と通信を行う移動無線端末において、パイロット
信号を、送信される複数の送信アンテナ毎にそれぞれ受
信する受信手段と、この受信手段で受信されたパイロッ
ト信号間の振幅差と位相差を検出する検出手段と、この
検出手段にて検出された振幅差と、受信したパイロット
信号のうち、振幅差を含む制御情報により振幅制御され
た個別信号と同じタイミングで送信されたパイロット信
号とに基づいて、振幅のみが制御された個別信号の受信
電力を求める第1の受信電力推定手段と、検出手段にて
検出された振幅差および位相差と、受信したパイロット
信号のうち、振幅差および位相差を含む制御情報により
振幅と位相が制御された個別信号と同じタイミングで送
信されたパイロット信号とに基づいて、振幅および位相
が制御された個別信号の受信電力を求める第2の受信電
力推定手段と、第1の受信電力推定手段で求めた受信電
力と第2の受信電力推定手段で求めた受信電力とを比較
し、この比較結果から基地局との間の伝送路特性の変動
速度を判定する判定手段とを具備して構成するようにし
た。
【0035】また、請求項2に係わる本発明は、複数の
送信アンテナを有し、パイロット信号については複数の
送信アンテナ間で共通の振幅と位相で送信し、移動局毎
に個別に送信する個別信号については、対応する移動局
からの制御情報に応じて振幅と位相を制御して送信する
機能を備えた基地局と通信を行う移動無線端末におい
て、パイロット信号を、送信される複数の送信アンテナ
毎にそれぞれ受信する受信手段と、この受信手段で受信
されたパイロット信号間の振幅差と位相差を検出する検
出手段と、この検出手段にて検出された振幅差と、この
振幅差を含む制御情報により振幅制御された個別信号と
に基づいて、振幅のみが制御された個別信号の受信電力
を求める第1の受信電力推定手段と、検出手段にて検出
された振幅差および位相差と、この振幅差および位相差
を含む制御情報により振幅と位相が制御された個別信号
とに基づいて、振幅および位相が制御された個別信号の
受信電力を求める第2の受信電力推定手段と、第1の受
信電力推定手段で求めた受信電力と第2の受信電力推定
手段で求めた受信電力とを比較し、この比較結果から基
地局との間の伝送路特性の変動速度を判定する判定手段
とを具備して構成するようにした。
【0036】上記構成の移動無線端末では、振幅のみが
制御された個別信号の受信電力と、振幅および位相が制
御された個別信号の受信電力とをそれぞれ求めてこれら
を比較し、この比較結果から基地局との間の伝送路特性
の変動速度を判定するようにしている。
【0037】したがって、上記構成の移動無線端末によ
れば、移動無線端末側からの情報に基づいて基地局側の
送信アンテナをダイバーシチ制御する場合に、伝送路変
動の速度を正確に検出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係わる移動無線端末の構成を示すものであ
る。但し、図1において、従来の移動無線端末(移動局
100)の構成を示す図4と同一部分には同一符号を付
して示し、ここでは異なる部分を中心に述べる。基地局
側の構成については、図4に示した構成と同じであるこ
とより、図示および説明を省略する。
【0039】また、以下に説明する例では、伝送データ
に対して符号化率1/3〜1/2の誤り訂正符号化を実
施し、さらに符号化後のデータは、10ミリ秒から80
ミリ秒の範囲内でインターリーブが行われるものとす
る。そして、FBIデータは、2/3ミリ秒間隔で移動
無線端末から基地局に向け送信される。
【0040】アンテナ101を通じて受信した基地局2
00からの信号をサーキュレータ102を通じて個別信
号受信機110、共通パイロット信号受信機111,1
12に入力する。
【0041】個別信号受信機110は、自局宛てに個別
に送信される個別信号を受信する受信機である。個別信
号には、音声データをはじめとする伝送データが含まれ
ている。
【0042】共通パイロット信号受信機111は、基地
局200のアンテナ201より送信される共通パイロッ
ト信号C1を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0043】共通パイロット信号受信機112は、基地
局200のアンテナ202より送信される共通パイロッ
ト信号C2を受信するもので、その振幅と位相を検出
し、この検出結果を振幅位相比較部120に出力する。
【0044】振幅位相比較部120は、共通パイロット
信号受信機111,112より通知される振幅と位相を
それぞれ比較し、この比較結果に基づいて、基地局20
0のアンテナ201,202より送信される個別信号間
の適正な位相差と振幅差を求める。
【0045】ランダム補正値生成部121は、ランダム
関数を用いて、基地局200のアンテナ201,202
より送信される個別信号間に生じ得る位相差と振幅差
を、ランダムな値で生成する。
【0046】伝送路変動速度検出部150は、受信信号
に基づいて、基地局との間の伝送路特性の変動速度を求
めるもので、例えば図2に示すように構成される。な
お、図2には、上記伝送路変動速度検出部150の構成
例と、この検出部150で用いられる移動局からの受信
信号を模式的に示している。
【0047】メモリ501は、後述するFBI生成部1
30にて生成されるFBIデータを複数個記憶する。F
BIデコード部502は、メモリ501に記憶されるF
BIデータを読み出してデコードし、FBIデータが示
す位相差と振幅差を求める。
【0048】振幅推定部503は、FBIデコード部5
02にてデコードされた振幅差を用いて、この振幅差が
デコードされた基のFBIデータが反映された個別信号
と同じタイミングで受信された共通パイロット信号C1
の振幅を補正して、基地局200のアンテナ201より
送信される個別信号レベルを推定する。なお、ここで推
定される個別信号レベルは、振幅のみが補正されたもの
である。
【0049】同様に、振幅推定部504は、FBIデコ
ード部502にてデコードされた振幅差を用いて、この
振幅差がデコードされた基のFBIデータが反映された
個別信号と同じタイミングで受信された共通パイロット
信号C2の振幅を補正して、基地局200のアンテナ2
02より送信される個別信号レベルを推定する。なお、
ここで推定される個別信号レベルは、振幅のみが補正さ
れたものである。
【0050】位相推定部505は、FBIデコード部5
02にてデコードされた位相差を用いて、この位相差が
デコードされた基のFBIデータが反映された個別信号
と同じタイミングで受信された共通パイロット信号C1
の位相を補正して、基地局200のアンテナ201より
送信される個別信号レベルを推定する。なお、ここで推
定される個別信号レベルは、振幅と位相が補正されたも
のである。
【0051】同様に、位相推定部506は、FBIデコ
ード部502にてデコードされた振幅差を用いて、この
振幅差がデコードされた基のFBIデータが反映された
個別信号と同じタイミングで受信された共通パイロット
信号C2の位相を補正して、基地局200のアンテナ2
02より送信される個別信号レベルを推定する。なお、
ここで推定される個別信号レベルは、振幅と位相が補正
されたものである。
【0052】電力測定部507は、振幅推定部503に
て推定された個別信号レベルの電力レベルを測定する。
そして、電力測定部508は、振幅推定部504にて推
定された個別信号レベルの電力レベルを測定する。そし
て、電力測定部507および電力測定部508にて推定
された電力レベルは、加算器509にて加算される。
【0053】同相合成部511は、位相推定部505に
て推定された個別信号レベルと、位相推定部506にて
推定された個別信号レベルを同相合成する。電力測定部
512は、同相合成部511にて同相合成された個別信
号レベルの電力レベルを測定する。
【0054】比較部510は、加算器509の加算結果
と電力測定部512の測定結果とを比較して、その差を
求める。すなわち、比較部510は、振幅のみについて
ダイバーシチ制御した場合に得られる個別信号の合成電
力レベルと、振幅と位相についてダイバーシチ制御した
場合に得られる個別信号の合成電力レベルとの差を求め
る。
【0055】判定部513は、比較部510にて求めた
差を所定数のサンプルにわたって監視し、加算器509
の加算結果(振幅のみについてダイバーシチ制御した場
合に得られる個別信号の合成電力レベル)の方が小さい
頻度が高いときは、低速移動により伝送路特性の変動速
度が遅いものと判定する。一方、上記以外の場合は、高
速移動により伝送路特性の変動速度が速いものと判定す
る。
【0056】そして、FBI生成切換部151は、判定
部513の判定結果に応じて、切換スイッチ152を切
換制御する。この切換制御では、伝送路特性の変動速度
が遅い場合には、振幅位相比較部120の出力をFBI
生成部130に出力するように切換制御し、一方、伝送
路特性の変動速度が速い場合には、ランダム補正値生成
部121の出力をFBI生成部130に出力するように
切換制御する。
【0057】FBI生成部130は、切換スイッチ15
2を通じて入力される位相差と振幅差に対応するパター
ンのFBIデータを生成し、送信機140に出力する。
送信機140は、音声データなどの伝送データと上記F
BIデータを合わせた送信信号を生成し、サーキュレー
タ102を通じてアンテナ101より基地局200に送
信する。
【0058】次に、上記構成の移動無線端末の動作につ
いて説明する。アンテナ101を通じて受信した基地局
200からの信号は、サーキュレータ102を通じて個
別信号受信機110、共通パイロット信号受信機11
1,112に入力される。
【0059】そして、このようにして受信される基地局
200からの信号のうち、基地局200のアンテナ20
1より送信される共通パイロット信号C1は、共通パイ
ロット信号受信機111にて受信され、その位相と振幅
が検出される。この検出結果は、振幅位相比較部120
に出力される。
【0060】同様に、基地局200からの受信信号のう
ち、基地局200のアンテナ202より送信される共通
パイロット信号C2は、共通パイロット信号受信機11
2にて受信され、その位相と振幅が検出される。この検
出結果は、振幅位相比較部120に出力される。
【0061】共通パイロット信号受信機111,112
にてそれぞれ検出された位相と振幅は、振幅位相比較部
120にて、位相同士、振幅同士がそれぞれ比較され、
基地局200のアンテナ201,202より送信される
個別信号間の適正な位相差と振幅差が求められる。
【0062】このようにして求められた位相差と振幅差
は、切換スイッチ152の一方の入力端子に出力され
る。また、切換スイッチ152の他方の入力端子には、
ランダム補正値生成部121にてランダムに生成された
位相差と振幅差が入力される。
【0063】そして、FBI生成切換部151は、伝送
路変動速度検出部150(比較部510)の出力に基づ
き、低速移動により伝送路特性の変動速度が遅いと判定
される場合には、切換スイッチ152を切換制御して、
振幅位相比較部120の出力をFBI生成部130に出
力する。
【0064】一方、上記以外の場合は、FBI生成切換
部151は、高速移動により伝送路特性の変動速度が速
いものと見なし、ランダム補正値生成部121の出力を
FBI生成部130に出力する。
【0065】切換スイッチ152を通じてFBI生成部
130に入力される位相差と振幅差は、FBI生成部1
30にて対応するパターンのFBIデータに変換され、
送信機140に出力される。
【0066】送信機140に入力されたFBIデータ
は、音声データなどの伝送データと合わせられた送信信
号となり、サーキュレータ102を通じてアンテナ10
1より基地局200に向け送信される。
【0067】以上のように、上記構成の移動無線端末で
は、低速移動により伝送路特性の変動速度が遅いと判定
される場合には、従来通り振幅位相比較部120にて検
出した位相差と振幅差に基づくFBIデータを生成し
て、基地局200の送信アンテナダイバーシチ制御を行
い、一方、上記以外の場合は、高速移動により伝送路特
性の変動速度が速いものと見なし、ランダム補正値生成
部121にて生成されたランダムな位相差と振幅差に基
づくFBIデータを生成して、基地局200の送信アン
テナダイバーシチ制御を行うようにしている。
【0068】すなわち、低速移動により伝送路特性の変
動速度が遅いと判定される場合には、従来通りのダイバ
ーシチ制御によりダイバーシチ効果を発揮し、高速移動
により伝送路特性の変動速度が速いものと見なされる場
合には、ランダムな位相差と振幅差に基づくダイバーシ
チ制御により、通常の制御によってかえって特性を劣化
させることを防止するので、結果として、高速移動によ
り伝送路特性の変動速度が速い場合のダイバーシチ効果
を改善することができる。
【0069】したがって、上記構成の移動無線端末によ
れば、移動無線端末側からの情報に基づいて基地局側の
送信アンテナをダイバーシチ制御する場合に、伝送路特
性に大きな変動が生じても、十分なダイバーシチ効果を
得ることができる。
【0070】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では、伝送路
変動速度検出部150の構成を図2に示すものとして説
明した。
【0071】しかし、これに代わって例えば、図3に示
すような構成で実現するようにしてもよい。図3は、図
2と同様に、上記伝送路変動速度検出部150の構成例
と、ここで用いられる移動局からの受信信号を模式的に
示している。
【0072】ここで、通信方式としてCDMA(Code D
ivision Multiple Access)方式などを用いることによ
り、個別信号は、送信された基地局200のアンテナ2
01,202毎に既知信号がそれぞれ受信可能となって
いる。
【0073】電力測定部601は、基地局200のアン
テナ201から送信された個別信号内の既知信号の受信
電力レベルを平均化して測定する。同様に、電力測定部
602は、基地局200のアンテナ202から送信され
た個別信号内の既知信号の受信電力レベルを平均化して
測定する。電力測定部601,602にてそれぞれ検出
された受信電力レベルは、加算器603にて加算され、
比較部604に出力される。
【0074】一方、同相合成部605は、基地局200
のアンテナ201から送信された個別信号と、基地局2
00のアンテナ202から送信された個別信号とを同相
合成し、電力測定部606に出力する。
【0075】電力測定部606は、同相合成部605の
合成結果の電力レベルを平均化して測定し、比較部60
4に出力する。比較部604は、加算器603の加算結
果と、電力測定部606の測定結果を比較し、その差を
求める。すなわち、比較部604は、振幅のみについて
ダイバーシチ制御した場合に得られる個別信号の合成電
力レベルと、振幅と位相についてダイバーシチ制御した
場合に得られる個別信号の合成電力レベルとの差を求め
る。
【0076】判定部607は、比較部604にて求めた
差を所定数のサンプルにわたって監視し、加算器603
の加算結果(振幅のみについてダイバーシチ制御した場
合に得られる個別信号の合成電力レベル)の方が小さい
頻度が高いときは、低速移動により伝送路特性の変動速
度が遅いものと判定する。一方、上記以外の場合は、高
速移動により伝送路特性の変動速度が速いものと判定す
る。
【0077】このようにして伝送路変動速度検出部15
0を構成した場合には、加算器603の加算結果の方が
小さい頻度が高いときは、低速移動により伝送路特性の
変動速度が遅いものと判定し、振幅位相比較部120の
出力をFBI生成部130に出力する。
【0078】一方、上記以外の場合は、高速移動により
伝送路特性の変動速度が速いものと判定し、ランダム補
正値生成部121の出力をFBI生成部130に出力す
る。このようにして、FBI生成部130の入力切換を
行うことにより、図2に示した構成の時と同様の効果を
得られる。
【0079】また、伝送路変動速度検出部150は、図
2に示した判定部513や図3に示した判定部607の
説明にあるように、入力される電力レベル差を所定数の
サンプルにわたって監視するものとしたが、具体的に
は、FBIの送信周期の数倍以上の期間の電力レベル差
に基づいて速度判定を行うことにより、伝送路変動速度
の時間的なばらつきの影響を軽減することができる。
【0080】また、速度判定を行う際には、複数の閾値
を設けることにより、伝送路変動速度を他段階に判定す
ることができる。その他、この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であること
はいうまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、振幅
のみが制御された個別信号の受信電力と、振幅および位
相が制御された個別信号の受信電力とをそれぞれ求めて
これらを比較し、この比較結果から基地局との間の伝送
路特性の変動速度を判定するようにしている。
【0082】したがって、この発明によれば、移動無線
端末側からの情報に基づいて基地局側の送信アンテナを
ダイバーシチ制御する場合に、伝送路変動の速度を正確
に検出することが可能な移動無線端末を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動無線端末の一実施形態の
構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した移動無線端末の伝送路変動速度検
出部の構成を示す回路ブロック図とその動作を説明する
図。
【図3】図1に示した移動無線端末の伝送路変動速度検
出部の構成を示す回路ブロック図とその動作を説明する
図。
【図4】従来の移動無線端末および基地局の構成を示す
回路ブロック図。
【図5】従来の移動無線端末により送信アンテナダイバ
ーシチ制御を説明するための図。
【符号の説明】
101…アンテナ 102…サーキュレータ 110…個別信号受信機 111,112…共通パイロット信号受信機 120…振幅位相比較部 121…ランダム補正値生成部 130…FBI生成部 140…送信機 150…伝送路変動速度検出部 151…FBI生成切換部 152…切換スイッチ 501…メモリ 502…デコード部 503,504…振幅推定部 505,506…位相推定部 507,508,512,601,602,606…電
力測定部 509,603…加算器 510,604…比較部 511,605…同相合成部 513,607…判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 13/00 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信アンテナを有し、パイロット
    信号については前記複数の送信アンテナ間で共通の振幅
    と位相で送信し、移動局毎に個別に送信する個別信号に
    ついては、対応する移動局からの制御情報に応じて振幅
    と位相を制御して送信する機能を備えた基地局と通信を
    行う移動無線端末において、 前記パイロット信号を、送信される複数の送信アンテナ
    毎にそれぞれ受信する受信手段と、 この受信手段で受信されたパイロット信号間の振幅差と
    位相差を検出する検出手段と、 この検出手段にて検出された振幅差と、前記受信したパ
    イロット信号のうち、前記振幅差を含む制御情報により
    振幅制御された個別信号と同じタイミングで送信された
    パイロット信号とに基づいて、振幅のみが制御された個
    別信号の受信電力を求める第1の受信電力推定手段と、 前記検出手段にて検出された振幅差および位相差と、前
    記受信したパイロット信号のうち、前記振幅差および位
    相差を含む制御情報により振幅と位相が制御された個別
    信号と同じタイミングで送信されたパイロット信号とに
    基づいて、振幅および位相が制御された個別信号の受信
    電力を求める第2の受信電力推定手段と、 前記第1の受信電力推定手段で求めた受信電力と前記第
    2の受信電力推定手段で求めた受信電力とを比較し、こ
    の比較結果から前記基地局との間の伝送路特性の変動速
    度を判定する判定手段とを具備することを特徴とする移
    動無線端末。
  2. 【請求項2】 複数の送信アンテナを有し、パイロット
    信号については前記複数の送信アンテナ間で共通の振幅
    と位相で送信し、移動局毎に個別に送信する個別信号に
    ついては、対応する移動局からの制御情報に応じて振幅
    と位相を制御して送信する機能を備えた基地局と通信を
    行う移動無線端末において、 前記パイロット信号を、送信される複数の送信アンテナ
    毎にそれぞれ受信する受信手段と、 この受信手段で受信されたパイロット信号間の振幅差と
    位相差を検出する検出手段と、 この検出手段にて検出された振幅差と、この振幅差を含
    む制御情報により振幅制御された個別信号とに基づい
    て、振幅のみが制御された個別信号の受信電力を求める
    第1の受信電力推定手段と、 前記検出手段にて検出された振幅差および位相差と、こ
    の振幅差および位相差を含む制御情報により振幅と位相
    が制御された個別信号とに基づいて、振幅および位相が
    制御された個別信号の受信電力を求める第2の受信電力
    推定手段と、 前記第1の受信電力推定手段で求めた受信電力と前記第
    2の受信電力推定手段で求めた受信電力とを比較し、こ
    の比較結果から前記基地局との間の伝送路特性の変動速
    度を判定する判定手段とを具備することを特徴とする移
    動無線端末。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7366247B2 (en) 2002-07-03 2008-04-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Adaptive transmit antenna diversity apparatus and method in a mobile communication system
WO2009031184A1 (ja) * 2007-09-06 2009-03-12 Fujitsu Limited 適応マルチアンテナを用いる移動体通信システム
JP2012047241A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Yurtec Corp 免震装置及びその免震装置を用いた電気配線設備
WO2015022823A1 (ja) * 2013-08-13 2015-02-19 株式会社Nttドコモ 基地局装置、およびキャリブレーション方法

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