JP3272251B2 - 防虫剤包装体 - Google Patents

防虫剤包装体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は防虫剤包装体に関し、さ
らに詳しくは安定したガスバリヤー性を発揮するととも
にガスバリヤー性の制御が容易であって生産効率の優れ
たな防虫剤包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】包装袋の内部に防虫剤を封入してなる防
虫剤包装体は、衣類の保存に広く用いられている。
【0003】この防虫剤包装体は、積層フィルムからな
る包装袋と、該包装袋の内部に封入される昇華性の防虫
剤とで構成されており、包装袋としては、ガスを通さな
いフィルムを用いて形成されたものと、ガス透過性フィ
ルムを用いて形成されたものとが知られている。
【0004】そして、包装袋がガスを通さないフィルム
を用いて形成されたものである場合、そのような防虫剤
包装体の使用にあたっては、包装袋に多孔の加工を施
し、この孔の多い少ないによりガス量を制御している。
一方、包装袋がガス透過性フィルムを用いて形成された
ものである場合、ガス量の制御は、ガス透過性フィルム
の一部を残して他の部分にガスを通さない層を積層する
ことによりガス透過面の面積を調整することにより行わ
れている。
【0005】これらの包装袋は、使用にあたって包装袋
の一部を使用者が切り取る必要がなく、また使用者が設
定する開口部の口径によりガス量が変動するという欠点
がないため、広く用いられるに至っている。
【0006】具体的には、最外層から最内層に向かう層
構成が、たとえば、セルロース層/化繊紙層/ポリエチ
レン(PE)層/印刷層/未延伸ポリプロピレン(CP
P)層からなる積層フィルムを用いて形成された包装袋
の内部に防虫剤を封入してなる防虫剤包装体が広く用い
られている。
【0007】この防虫剤包装体において、ガス量の制御
は最外層に設けたセルロース層により行われている。す
なわち、化繊紙層/ポリエチレン(PE)層/印刷層/
未延伸ポリプロピレン(CPP)層からなり、セルロー
ス層を設けない積層フィルムは防虫剤包装体にしたとき
のガスバリヤー性が十分ではないため、化繊紙層が露出
したガス透過面を残して化繊紙層にセルロース層を積層
してなる積層フィルムを用いて包装袋が形成されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように最外層にガスバリヤー層を設けた積層フィルムを
用いて形成された包装袋の内部に防虫剤が封入された従
来の防虫剤包装体においては、ガスバリヤー層が最外層
に設けられているので、製品輸送時の擦れ等によりガス
バリヤー層が摩耗することがあり、ガスバリヤー性が変
動し易いという問題がある。
【0009】また、包装袋に用いられる積層フィルムを
構成するセルロース層のガスバリヤー性は高温多湿環境
下で劣化するため、防虫包装体のガス量は温度および湿
度の影響を受け易いという問題もある。
【0010】さらに、セルロース層は化繊紙層上にセル
ロース層形成塗工液を塗布して形成されているが、化繊
紙層の表面は凹凸が大きいため、セルロース層の厚みが
均一とならず、ガスバリヤー性の制御が困難であるとい
う問題もある。
【0011】さらにまた、前述のセルロース層/化繊紙
層/ポリエチレン(PE)層/印刷層/未延伸ポリプロ
ピレン(CPP)層からなる積層フィルムは、その製造
上、未延伸ポリプロピレン(CPP)層上に印刷層を形
成する工程と、この印刷層と化繊紙層とをポリエチレン
(PE)層を介して積層する工程と、化繊紙層上にセル
ロース層を塗設する工程との3工程を要するので、製造
工程が煩雑であるという欠点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明の防虫剤包装体は、ガスバリヤー性を有する
積層フィルムを用いてなる包装袋と、この包装袋中に封
入された防虫剤とを有する防虫剤包装体において、前記
包装袋が、少なくとも、最外層/バリヤー性コート層/
最内層からなる積層フィルムを用いて形成されている構
成とした。
【0013】本発明の防虫剤包装体は、最外層/バリヤ
ー性コート層/最内層からなる積層フィルムを用いて形
成された包装袋を有し、この包装袋の内部には防虫剤が
封入されている。したがって、この防虫剤包装体におい
ては、ガス量を調整するバリヤー層が最外層と最内層と
の間に設けられ、バリヤー層が表面に露出していないの
で、製品輸送時の擦れ等によってもガスバリヤー層が摩
耗することがないとともに、ガスバリヤー性が温度およ
び湿度の影響を受けにくい。しかも、バリヤー性コート
層は表面平滑性の高い最内層上に塗設されるので、バリ
ヤー層の厚みの均一化が容易であり、ガスバリヤー性を
比較的に容易に制御することができる。また、この防虫
剤包装体の包装袋を形成する積層フィルムは、最内層上
に直接にあるいは印刷層を介してバリヤー性コート層を
塗設する工程と、このバリヤー性コート層と最外層とを
積層する工程との2工程により製造できるので、生産効
率の点で有利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防虫剤包装体につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明の防虫剤包
装体の一例を示す斜視図である。
【0015】図1に示すように、この防虫剤包装体は、
ガスバリヤー性を有する積層フィルム1を用いてなる包
装袋2と、この包装袋2の内部に封入された昇華性の防
虫剤3とを有している。
【0016】積層フィルム1は、図2に示すように、少
なくとも、最外層1aとバリヤー性コート層1bと最内
層1cとを有し、通常、バリヤー性コート層1bと最内
層1cとの間には印刷層1dが設けられている。また、
最外層1aとバリヤー性コート層1bとは接着層1eを
介してサンドイッチラミネーションされている。
【0017】最外層1aは、防虫剤包装体の最表面を形
成する層であり、形成材料としては化繊紙が好適に用い
られる。化繊紙を用いる場合、その坪量は、通常、10
〜50g/m2 程度であり、好ましくは12〜30g/
2 程度である。
【0018】バリヤー性コート層1bは、この防虫剤包
装体のガス量を制御する作用乃至機能を有する層であ
り、図3に示すように、ガス透過面4である最内層1c
または印刷層1dの露出面が一部に残存する状態で最内
層1cまたは印刷層1d上に積層される。
【0019】このバリヤー性コート層1bは、ガスバリ
ヤー性を有する樹脂を塗布することにより形成され、そ
のような樹脂としては、例えばポリビニルアルコール
(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニ
ルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリ塩化ビニリ
デン(PVDC)などが挙げられる。これらのなかで
も、好ましいのはポリ塩化ビニル(PVC)のみ、ポリ
ビニルアルコール(PVA)のみ、およびポリビニルア
ルコール(PVA)とポリ塩化ビニル(PVC)との組
合わせである。具体的には、バリヤー性コート層1b
を、ポリビニルアルコール(PVA)層1bとポリ塩
化ビニル(PVC)層1bとの2層で構成することが
好ましいが、ポリ塩化ビニル(PVC)1b又はポリ
ビニルアルコール(PVA)層1bのみで構成しても
よい。
【0020】本発明においては、ポリビニルアルコール
(PVA)層1bとポリ塩化ビニル(PVC)層1b
の2層を組み合わせることにより、所望のガスコント
ロールが特に容易に得られる。その際、ポリビニルアル
コール(PVA)層1bは、印刷層又は最内層に対す
る密着性が悪い、そこで、ポリ塩化ビニル(PVC)層
1bはポリビニルアルコール(PVA)層1bに対
するアンカー層としての作用乃至機能を主目的とし、さ
らにガスバリヤー性を適度なものとする目的で設けられ
る。したがって、ポリ塩化ビニル層1bは最内層1c
または印刷層1d上に設けられ、このポリ塩化ビニル層
1b上にポリビニルアルコール(PVA)層1b
積層される。
【0021】バリヤー性コート層1bは、最内層1cに
印刷層1dを形成するのと同じ工程で印刷層1d上に塗
工液を塗布することにより最内層1c上に積層される。
ただし、印刷層1dを形成しない場合には、後述する最
内層1c上に積層してもよい。バリヤ性コート層1bを
ポリ塩化ビニルのみで構成する場合、ポリ塩化ビニル
(PVC)層の形成に用いられるポリ塩化ビニル(PV
C)層塗工液の塗布量は、通常、0.5g/m2 〜2.
0g/m2 であり、好ましくは0.8g/m2 〜1.0
g/m2 である。
【0022】バリヤー性コート層1bをポリビニルアル
コール(PVA)層1bとポリ塩化ビニル(PVC)
層1bとで構成する場合、ポリビニルアルコール(P
VA)層1bの形成に用いられるポリビニルアルコー
ル(PVA)層塗工液の塗布量は、通常、0.2g/m
2 〜0.8g/m2 であり、好ましくは0.35g/m
2 〜0.45g/m2 である。また、ポリ塩化ビニル
(PVC)層1bの形成に用いられるポリ塩化ビニル
(PVC)層塗工液の塗布量は、通常、0.2g/m2
〜0.8g/m2 であり、好ましくは0.35g/m2
〜0.45g/m 2 である。
【0023】最内層1cは防虫剤3と直接に接触すると
ともに積層フィルム1を用いて包装袋2を形成するとき
のシーラント層としての作用乃至機能を有する層であ
る。最内層1cの形成材料としては、例えば未延伸ポリ
プロピレン(CPP)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレ
ン系アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)など
が用いられる。これらのなかでも、好ましいのは未延伸
ポリプロピレン(CPP)である。
【0024】この最内層1cには、通常、印刷が行われ
て印刷層1cが形成されるが、印刷インクの定着を良好
なものとするために最内層1cにおける印刷層形成面に
は、例えばコロナ処理等の表面処理が施されていること
が好ましい。
【0025】最内層1cの厚さは、通常、15〜60μ
m程度であり、好ましくは20〜40μm程度である。
以上に説明した層を有する積層フィルム1は、次のよう
な工程で製造される。
【0026】先ず、例えば未延伸ポリプロピレン(CP
P)フィルムからなる最内層1cの印刷層形成面に印刷
を行って印刷層1dを形成するとともに、この印刷層1
d上にバリヤー性コート層塗工液を所定の塗布量で塗布
することによりバリヤー性コート層1bを形成し、積層
材とする。
【0027】一方、最外層1aを形成する化繊紙を予め
用意し、この化繊紙と上記の積層材とを積層する。この
積層は、例えばポリエチレン(PE)からなる接着層1
eを介したサンドイッチラミネート法を採用して行う。
ここで、接着層1eの厚さは、通常、10〜30μm程
度であり、好ましくは12〜18μm程度である。
【0028】このようにして、積層フィルム1は、上記
の積層材を形成する工程と該積層材と最外層1とを積層
する工程との2工程で製造される。包装袋2は、積層フ
ィルム1を用いて形成されている。例えば、所望の大き
さの長方形に切断された積層フィルム1の長手方向両端
を折り合わせて最内層1c同士をヒートシールするとと
もに幅方向の両端部で最内層1c同士をヒートシールす
ることにより中央合掌シール形の小袋の形状とされる。
このとき、最内層1cまたは印刷層1dが露出している
ガス透過面4が包装袋2の中央部に設けられていること
が好ましい。また、必要に応じて、包装袋2の所望の部
位に貫通孔を形成することもできる。
【0029】この包装袋2には、昇華性の防虫剤3が封
入されている。このようにして形成される本発明の防虫
剤包装体は、ガス量を制御するバリヤー性コート層1b
が最外層1aと最内層1cとの間に設けられた積層フィ
ルム1を用いてなる包装袋2を用いているので、輸送時
の擦れ等によりバリヤー性コート層1bが摩耗すること
がなく、また表面平滑性の高い最内層1c上にバリヤー
性コート層1bが塗設されているので、バリヤー性コー
ト層1bの厚さが均一であり、安定したガスバリヤー性
を発揮する。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例及び比較例を示し、本
発明についてさらに具体的に説明する。実施例1 厚さ40μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィル
ムの片面上に印刷を行うとともに、この印刷層上にポリ
塩化ビニル(PVC)層を、一定の幅で印刷層が露出し
たガス透過面を残して塗工液を塗布することにより塗設
して積層材を作成した。ここで、ポリ塩化ビニル(PV
C)塗工液の塗布量は深度の深い版を用い0.8g/m
2 とした。
【0031】一方、化繊紙(坪量14g/m2 )を用意
し、この化繊紙と上記の積層材とをポリエチレン(P
E)層を介してサンドイッチラミネーションすることに
より積層フィルムを作成した。ここで、ポリエチレン
(PE)層の厚さは15μmとした。
【0032】次いで、上記の積層フィルムを用い、未延
伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを最内層とするも
のであって一端が開口した中央合掌シール形の包装袋を
ハンドシールにより作成し、この包装袋の内部に昇華性
の防虫剤を封入して防虫剤包装体を得た。
【0033】この防虫剤包装体を温度条件25℃にて放
置し、3日後、7日後、10日後、23日後、25日
後、31日後および45日後のそれぞれの防虫剤減少率
を測定することにより、防虫剤包装体のガスバリヤー性
(ガスコントロール性)を評価した。結果を表1に示
す。
【0034】
【表1】 実施例2 前記実施例1において、包装袋の最内層を形成する未延
伸ポリプロピレン(CPP)フィルムの厚さを40μm
から25μmに変えたほかは、前記実施例1と同様にし
て積層フィルムを作成し、この作成フィルムを用いて防
虫剤包装体を得た。
【0035】得られた防虫剤包装体について、前記実施
例1と同様に減少率を測定することによりガスバリヤー
性の評価を行った。結果を表1に示す。実施例3 未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム25μmの外
面層の印刷層上に、ポリ塩化ビニル(PVC)塗工液と
ポリビニルアルコール(PVA)塗工液とをこの順で塗
布してガスバリアコート層を形成したほかは前記実施例
1と同様にして積層フィルムを作成し、この作成フィル
ムを用いて防虫剤包装体を得た。なお、ポリ塩化ビニル
(PVC)塗工液の塗布量は0.35g/m2 としポリ
ビニルアルコール(PVA)塗工液の塗布量は0.30
g/m2 とした。
【0036】得られた防虫剤包装体について、前記実施
例1と同様に減少率を測定することによりガスバリヤー
性の評価を行った。結果を表1に示す。実施例4 前記実施例3において、ガスバリヤー性コート層を形成
する際にポリ塩化ビニル(PVC)塗工液とポリビニル
アルコール(PVA)塗工液の塗布量をいずれも0.3
5g/m2 としたほかは、前記実施例3と同様にして積
層フィルムを作成し、この作成フィルムを用いて防虫剤
包装体を得た。
【0037】得られた防虫剤包装体について、前記実施
例1と同様に減少率を測定することによりガスバリヤー
性の評価を行った。結果を表1に示す。実施例5 未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムの厚さを25
μmから40μmに変更したほかは、前記実施例3と同
様にして積層フィルムを作成し、この作成フィルムを用
いて防虫剤包装体を得た。
【0038】得られた防虫包装体について、前記実施例
1と同様に減少率を測定することによりガスバリア性の
評価を行った。結果を表1に示す。比較例1 厚さ20μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィル
ムの片面に印刷を行って印刷層を形成した。
【0039】一方、化繊紙(坪量14g/m2 )を用意
し、この化繊紙と上記の印刷層を形成した未延伸ポリプ
ロピレン(CPP)フィルムとを印刷層側でポリエチレ
ン(PE)層を介してサンドイッチラミネーションを行
った。ここで、ポリエチレン(PE)層の厚さは15μ
mとした。
【0040】次いで、上記の化繊紙の表面にセルロース
加工を行ってガスバリヤー層を形成して積層フィルムを
作成した。次いで、上記の積層フィルムを用い、未延伸
ポリプロピレン(CPP)フィルムを最内層とするもの
であって一端が開口した中央合掌シール形の包装袋を充
填機によるシールにより作成し、この包装袋の内部に昇
華性の防虫剤を封入して防虫剤包装体を得た。
【0041】得られた防虫剤包装体について、前記実施
例1と同様に減少率を測定することによりガスバリヤー
性の評価を行った。結果を表1に示す。比較例2 前記比較例1において、包装袋および防虫剤包装体の作
成を充填機シール法からハンドルシール法に変えて行っ
たほかは、前記比較例1と同様にして防虫剤包装体を作
成し、得られた防虫剤包装体について、前記実施例1と
同様に減少率を測定することによりガスバリヤー性の評
価を行った。結果を表1に示す。結果の検討 表1から明らかなように、実施例1〜5の防虫剤包装体
の減少率は、比較例1及び2の防虫剤包装体の減少率と
比べていずれも同等以上であり、ガスバリヤー性の制御
が容易であることがわかる。しかも,比較例1及び2の
防虫剤包装体における包装袋を形成する積層フィルムの
作成には、いずれも未延伸ポリプロピレン(CPP)
層に印刷層を形成する工程、印刷層を形成した未延伸
ポリプロピレン(CPP)層の印刷層側にポリエチレン
(PE)層を介して化繊紙層を積層する工程及び化繊
紙層上にセルロース加工を行ってガスバリヤー層を形成
する工程の3工程を要するのに対し、実施例1〜4の防
虫剤包装体における包装袋を形成する積層フィルムの作
成には、未延伸ポリプロピレン(CPP)層に印刷層
およびガスバリヤー性コート層を形成する工程及びガ
スバリヤー性コート層を有する積層材と化繊紙層とをポ
リエチレン(PE)層を介して積層する工程の2工程で
足りることから、本発明の防虫剤包装体は生産効率に優
れている。
【0042】
【発明の効果】本発明は、バリヤー層を最内層と最外層
との間に塗設してなる構成としたので、本発明の防虫剤
包装体は、製品輸送時の擦れ等によってもバリヤー層が
摩耗することがなくてガスバリヤー性が安定しており、
またバリヤー層を表面が平滑な最内層あるいは印刷層上
に塗設することからバリヤー層の厚みの均一化が容易で
あってガスバリヤー性の制御が容易であり、しかも簡略
化された工程で製造可能であることから生産効率に優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防虫剤包装体の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の防虫剤包装体における包装袋の形成に
用いられる積層フィルムの層構成の一例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の防虫剤包装体における包装袋の形成に
用いられる積層フィルムの製造過程における一例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1…積層フィルム 1a…最外層 1b…バリヤー性コート層 1c…最内層 2…包装袋 3…防虫剤
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−237976(JP,A) 特開 平7−60913(JP,A) 特開 昭61−206158(JP,A) 実開 昭61−100526(JP,U) 実開 昭56−56762(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、最外層/ガスバリヤー性コ
    ート層/最内層からなる積層フィルムを用いて形成され
    ている包装袋中に防虫剤が封入された防虫剤包装体にお
    いて、ガスバリヤー性コート層がポリ塩化ビニルを0.
    5g/m 2 〜2.0g/m 2 を塗工した層であることこと
    を特徴とする防虫剤包装体
  2. 【請求項2】 少なくとも、最外層/ガスバリヤー性コ
    ート層/最内層からなる積層フィルムを用いて形成され
    ている包装袋中に防虫剤が封入された防虫剤包装体にお
    いて、ガスバリヤー性コート層がポリビニルアルコール
    を0.2g/m 2 〜0.8g/m 2 とポリ塩化ビニルを
    0.2g/m 2 〜0.8g/m 2 を塗工した層であること
    ことを特徴とする防虫剤包装体
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