JP3271854B2 - 自動車のステアリング装置 - Google Patents

自動車のステアリング装置

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JP3271854B2 JP13854794A JP13854794A JP3271854B2 JP 3271854 B2 JP3271854 B2 JP 3271854B2 JP 13854794 A JP13854794 A JP 13854794A JP 13854794 A JP13854794 A JP 13854794A JP 3271854 B2 JP3271854 B2 JP 3271854B2
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弘志 宗時
明 下西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のステアリング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリング装置としては、図
3に示すように、車輪21に結合されたナックルアーム
22をタイロッド23にて連結するとともにこのタイロ
ッド23を移動するステアリングギヤボックス24を設
け、ステアリングハンドル25とステアリングギヤボッ
クス24をクロスジョイント27を介装したステアリン
グシャフト26にて連結した構成のものが一般的であ
り、ステアリングギヤボックス24は通常ステアリング
ハンドル25のほぼ前方位置でかつ車輪21のドライブ
シャフト28の後方に配設されており、ステアリングシ
ャフト26はクロスジョイント27で屈折しながら斜め
前方下方に向かって延出されている。
【0003】また、特開昭61−220932号公報に
は、図3に図示の如く、クランク軸が車幅方向に沿いか
つシリンダ軸芯が略水平方向前方を向くように配設され
た横置きエンジン30を搭載し、そのエンジン本体31
のクランク軸に直結された変速機32とドライブシャフ
ト28に直結された差動装置33を連動連結し、かつ差
動装置33の軸芯をクランク軸の軸芯よりも下側に配置
することにより、エンジン30の高さ寸法を低減すると
ともにドライブシャフト28の直上もしくはその近傍に
エンジン30の重心を配して車室の拡大を図りながら操
縦安定性の向上を図った自動車が開示されている。この
ようなエンジンの配置構成において、タイロッド23は
ドライブシャフト28の後方でエンジン30の下側に配
設され、ステアリングギヤボックス24は変速機32の
後部に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成では、ステアリングハンドル25の前方にステア
リングギヤボックス24のステアリングシャフトとの連
結点を配置し、ステアリングシャフト26を前方斜め下
方に向けて延出しているため、車両前突時にステアリン
グシャフト26及びステアリングハンドル25の突出量
が多くなるという問題があった。
【0005】又、図3の構成ではエンジン本体31の右
側に変速機32が突出しており、その変速機32の後部
下方の空間にステアリングギヤボックス24を配置して
いるが、エンジン本体31の左側に変速機32が突出し
ているようなエンジンの場合には、右ハンドルの自動車
ではエンジン本体31がステアリングハンドル25の前
方に位置するため、ステアリングギヤボックス24の配
置スペースがなく、そのためにクランク軸が車幅方向に
沿いかつシリンダ軸芯が略水平方向前方を向くように配
設した横置きスラントエンジンを搭載できないという問
題もあった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、車両前突時にステアリングシャフトが突出する恐れ
が小さく、またエンジン本体の左側に変速機が突出して
いる場合でも横置きスラントエンジンを搭載することが
できる自動車のステアリング装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク軸が
車幅方向に沿いかつシリンダ軸芯が斜め前方上方を向く
ように傾斜させて配設されると共にエンジン本体と変速
機とが車幅方向に並んで配置された横置きスラントエン
ジンを搭載し、車輪に結合されたナックルアームを連結
するタイロッドを移動するステアリングギヤボックスと
ステアリングハンドルをクロスジョイントを介装したス
テアリングシャフトにて連結した自動車において、車輪
のドライブシャフトに対してエンジン本体の出力軸を後
方に配置し、ステアリングギヤボックスをドライブシャ
フトより前方でかつ前記変速機前方位置に配置する一
方、ステアリングハンドルを前記エンジン本体後方位置
に配置し、車幅方向において変速機側に位置するように
設けたステアリングギヤボックスとの連結点と、車幅方
向においてエンジン本体側に位置するように設けたステ
アリングハンドルとの連結点との間に、エンジンの上部
空間を斜めに交差させてステアリングシャフトを配設し
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、ステアリングシャフトのステ
アリングハンドルとの連結点とステアリングギヤボック
スとの連結点とを、車幅方向におけるエンジン本体側と
変速機側とにそれぞれ配設しているので、それらを連結
するステアリングシャフトがエンジン本体の上部空間を
斜めに交差して配設されることになり、前突時にステア
リングシャフトの前部に後方に向けて大きな荷重が作用
してもステアリングシャフトの途中のクロスジョイント
での屈曲にて簡単に吸収され、ステアリングシャフトの
後部及びステアリングハンドルが運転者に向けて突出す
る恐れが小さく、前突時の安全性を高めることができ
る。
【0009】また、ステアリングシャフトをエンジン本
体の上部空間を斜めに交差させて配設することにより、
右ハンドルでかつエンジン本体の左側に変速機が突出し
ている場合でもステアリング装置を配設できてそのよう
な横置きスラントエンジンを搭載することができ、しか
もステアリングギヤボックスをドライブシャフトより前
方に配置していることによりステアリングシャフトの車
幅方向への傾斜角が大きくならず、クロスジョイントで
の屈折角が極端に大きくならないので円滑なステアリン
グ操作を行うことができる。またエンジン本体の出力軸
をドライブシャフトより後方に配置しているので、操縦
安定性や車両の運動性が良く、かつエンジンのステアリ
ングシャフトが交差する部分の高さを低くできるため上
記ステアリングシャフトの交差配置に支障もない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2を参照
して説明する。
【0011】1は、クランク軸が車幅方向に沿いかつシ
リンダ軸芯が斜め前方上方を向くように傾斜させて配設
された横置きスラントエンジンであり、そのエンジン本
体1aは車体の幅方向右側に配設され、左側に変速機2
が突出されている。車輪3に連結されたドライブシャフ
ト4は差動装置5に直結されており、この差動装置5は
変速機2の斜め前方下方に配設されて変速機2に連動連
結されている。従って、スラントエンジン1のクランク
軸芯Aは差動装置5の軸芯Bより後方の斜め上方に配設
されている。Cは車輪3の軸芯である。
【0012】6は車輪3のステアリング装置であり、そ
のステアリングハンドル7は車室前部の右側に配設され
ている。車輪3に結合されたナックルアーム8は車体前
方に向けて突設され、このナックアーム8がタイロッド
9を介して連結されているステアリングギヤボックス1
1のステアリングラック10はドライブシャフト4の前
方に配設されている。ステアリングラック10を車幅方
向に移動するステアリングギヤボックス11の入力軸
(ステアリングシャフトとの連結点)は、変速機2の前
方位置に配設されている。ステアリングハンドル7のス
テアリングシャフトとの連結点とステアリングギヤボッ
クス11の入力軸は途中に2つのクロスジョイント13
を介装されたステアリングシャフト12にて連結されて
いる。このステアリングシャフト12は、ステアリング
ハンドル7から真っ直ぐ前方に向けて斜め下方に延出さ
れた第1シャフト12aと、エンジン本体1aの上部空
間を車体の右側から左側に向けて交差するように斜め前
方に向けてかつ若干下方に傾斜させて延出された第2シ
ャフト12bと、ステアリングギヤボックス11の入力
軸の軸芯の延長線上に延出された第3シャフト12cに
て構成されている。
【0013】図1、図2において、14はエンジン本体
1aの下部のオイルパン、15は吸気マニホールド、1
6はラジエータである。
【0014】以上の構成において、ステアリングギヤボ
ックス11のステアリングシャフトとの連結点がドライ
ブシャフト4より前方でかつ変速機2の前方位置に配置
され、ステアリングハンドル7とステアリングギヤボッ
クス11のステアリングシャフトとの連結点が車幅方向
の中心線に対して互いに反対側に配設され、それらを連
結するステアリングシャフト12が横置きスラントエン
ジン1のエンジン本体1aの上部空間を斜めに交差させ
て配設されていることにより、右ハンドルでかつエンジ
ン本体1aの左側に変速機2が突出している場合でもス
テアリング装置6を配設することができ、そのためこの
種横置きスラントエンジン1をコンパクトにエンジンル
ームに搭載することができ、車室スペースを大きくする
ことができる。
【0015】また、ステアリングシャフト12が車両の
車幅方向中央部を斜めに交差して配設されているため、
前突時にステアリングシャフト12の前部に後方に向け
て大きな荷重が作用してもステアリングシャフト12の
途中のクロスジョイント13での屈曲により、その衝撃
荷重が簡単に吸収され、ステアリングシャフト12の第
1シャフト12a及びステアリングハンドル7が運転者
に向けて突出する恐れが小さく、前突時の安全性を高め
ることができる。しかも、ステアリングギヤボックス1
1がドライブシャフト4より前方に配置されていること
によりステアリングシャフト12の第2のシャフト12
bの車幅方向への傾斜角が大きくならず、その両端のク
ロスジョイント13での屈折角が極端に大きくならない
ので円滑にステアリング操作を行うことができる。ま
た、横置きスラントエンジン1の出力軸をドライブシャ
フト4より後方に配置しているので、エンジン本体1a
のステアリングシャフト12が交差する部分の高さを低
くでき、上記ステアリングシャフト12の交差配置に支
障もない。
【0016】また、横置きスラントエンジン1の出力軸
をドライブシャフト4より後方に配置し、横置きスラン
トエンジン1の重心がドライブシャフト4の近傍ないし
後方に位置させているので、操縦安定性や車両の運動性
が良い。
【0017】なお、上記実施例ではステアリング装置6
としてラックピニオン方式のものを例示したが、他の方
式のステアリング装置にも本発明は適用可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の自動車のステアリング装置によ
れば、ステアリングシャフトが車両の車幅方向中央部を
斜めに交差して配設されることになり、前突時の衝撃荷
重がステアリングシャフトの途中のクロスジョイントで
の屈曲にて簡単かつ確実に吸収され、ステアリングシャ
フトの後部及びステアリングハンドルが運転者に向けて
突出する恐れが小さく、前突時の安全性を高めることが
できる。
【0019】また、右ハンドルでかつエンジン本体の左
側に変速機が突出している場合でもステアリング装置を
配設できてそのような横置きスラントエンジンを搭載す
ることができ、エンジンの配置スペースを小さくして車
室スペースを大きく取ることができる。しかもステアリ
ングギヤボックスをドライブシャフトより前方に配置し
ていることによりステアリングシャフトの車幅方向への
傾斜角が大きくならず、クロスジョイントでの屈折角が
極端に大きくならないので円滑なステアリング操作を行
うことができる。またスラントエンジンの出力軸をドラ
イブシャフトより後方に配置しているので、操縦安定性
や車両の運動性が良く、かつエンジンのステアリングシ
ャフトが交差する部分の高さを低くできるため上記ステ
アリングシャフトの交差配置に支障もない等の効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のステアリング装置の配置構
成を示す平面図である。
【図2】同実施例の側面図である。
【図3】従来例のステアリング装置の配置構成を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 横置きスラントエンジン 2 変速機 3 車輪 4 ドライブシャフト 6 ステアリング装置 7 ステアリングハンドル 8 ナックルアーム 9 タイロッド 11 ステアリングギヤボックス 12 ステアリングシャフト 13 クロスジョイント
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 3/12 B62D 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸が車幅方向に沿いかつシリン
    ダ軸芯が斜め前方上方を向くように傾斜させて配設され
    ると共にエンジン本体と変速機とが車幅方向に並んで配
    置された横置きスラントエンジンを搭載し、車輪に結合
    されたナックルアームを連結するタイロッドを移動する
    ステアリングギヤボックスとステアリングハンドルをク
    ロスジョイントを介装したステアリングシャフトにて連
    結した自動車において、車輪のドライブシャフトに対し
    てエンジン本体の出力軸を後方に配置し、ステアリング
    ギヤボックスをドライブシャフトより前方でかつ前記変
    速機前方位置に配置する一方、ステアリングハンドルを
    前記エンジン本体後方位置に配置し、車幅方向において
    変速機側に位置するように設けたステアリングギヤボッ
    クスとの連結点と、車幅方向においてエンジン本体側に
    位置するように設けたステアリングハンドルとの連結点
    との間に、エンジンの上部空間を斜めに交差させてステ
    アリングシャフトを配設したことを特徴とする自動車の
    ステアリング装置。
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JP2013108382A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Honda Motor Co Ltd 吸気マニホールド
JP2014121973A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置

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