JP3271432B2 - 電気炊飯器 - Google Patents
電気炊飯器Info
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- JP3271432B2 JP3271432B2 JP16395494A JP16395494A JP3271432B2 JP 3271432 B2 JP3271432 B2 JP 3271432B2 JP 16395494 A JP16395494 A JP 16395494A JP 16395494 A JP16395494 A JP 16395494A JP 3271432 B2 JP3271432 B2 JP 3271432B2
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Description
使用される電気炊飯器に関する。
器本体とそれらの上面開口を開閉する蓋体とを備えてい
る。そして、最近の電気炊飯器は、蓋体に蓋ヒータを設
けており、この蓋ヒータを適当に通断電制御することに
より、炊飯直後に蓋体を開けたとき、および、その後の
保温時に、蓋体の内面に蒸気が結露しないようにしてお
り、通常は、蓋体の内面に結露が生じて、その露が器本
体の周囲の上面部に垂れ落ちたりするようなことはな
い。
ようと、炊飯終了後より電源コードをコンセントから抜
いてしまい、保温をしない使用者もいる。この場合、蓋
ヒータの加熱はないから、蓋体の内面に結露が生じ、蓋
体を開けたとき、その内面についた露が器本体の周囲の
上面部に垂れ落ちる。このような露を受けるために、従
来より、器本体の周囲の上面部は、その内周側と外周側
とに立上り部を形成して、凹溝状にしている。そして、
従来の電気炊飯器では、内周側の立上り部と外周側の立
上り部とを同高にするか、あるいは、内周側の立上り部
を外周側の立上り部よりも低くしていた。そのため、万
一、器本体の上面部に水がかなり溜まった状態で、電気
炊飯器を移動させたりすると、器本体の上面部に溜まっ
た水は、器本体の内部に流れ落ちやすい。そして、器本
体内に流れ落ちた水が電装部にかかったりすると、トラ
ッキングが生じ、短絡により発火が生じて、火災の原因
になるおそれもある。
加熱のための誘導コイルを用いた電気炊飯器において
は、誘導コイルおよびその駆動用などの電気部品の冷却
のために送風機を設けている。また、器本体の内枠部の
外側下部に設けた誘導コイルの他に、炊飯時の補助的な
加熱および保温のために、加熱量の小さい胴ヒータを内
枠部の外側上部に設けた電気炊飯器もある。そして、従
来のこの種の炊飯器においては、胴ヒータが送風機にあ
まり抵抗なく連通していた。そのため、送風によって胴
ヒータが冷却されやすく、効率が悪くなるとともに、加
熱効果も悪くなっていた。また、送風が器本体内の広い
空間部に対してなされるため、誘導コイルなどの冷却の
効率が悪くなっていた。
電気炊飯器では、器本体の周囲の上面部において、内周
側の立上り部と外周側の立上り部とを同高にするか、あ
るいは、内周側の立上り部を外周側の立上り部よりも低
くしていたため、蓋体の内面に結露が生じ、これが垂れ
落ちて器本体の上面部に溜まった場合、この溜まった水
が器本体内へ流れ落ちやすく、電装部品などに悪影響を
及ぼしやすい問題があった。
ある誘導コイルなどの冷却のための送風機が副加熱源で
ある胴ヒータにあまり抵抗なく連通していたため、副加
熱源による加熱の効率が悪くなる一方、誘導コイルなど
の冷却の効率は悪い問題があった。
とするもので、蓋体の内面に結露が生じ、これが垂れ落
ちて器本体の上面部に溜まったような場合でも、この溜
まった水が器本体の内部には流れ落ちにくく、器本体内
の電装部品にかかりにくい安全な電気炊飯器を提供する
ことを第1の目的とする。また、器本体内における電装
部品のある部分への水の侵入をより確実に防止すること
を第2の目的とする。さらに、主加熱源である誘導コイ
ルなどの冷却すべき部品を効率よく冷却できる一方、副
加熱源による加熱は効率のよいものとできる電気炊飯器
を提供することを第3の目的とする。
第1の目的を達成するために、電装部を内蔵する空間部
を相互間に形成する外枠部および内枠部を有するととも
にこの内枠部の上側に上面開口を有する器本体と、この
器本体内に着脱自在に収容される上面を開口した鍋と、
前記器本体にヒンジ部により回動自在に支持され前記器
本体および鍋の上面開口を開閉自在に閉塞する蓋体と、
前記内枠部の外側下部に配設された主加熱源と、前記蓋
体の内面側に配設された蓋加熱源と、前記器本体の空間
部内に配設された送風機とを備えるとともに、前記ヒン
ジ部の下方に位置して前記器本体の外枠部の下部に前記
送風機の排気側に連通する排気口を有し、前記器本体
は、上面部の外枠部側に外側立上り部および前記ヒンジ
部側に位置するヒンジ部側立上り部を有するとともに、
上面部の内枠部側に内側立上り部を有し、前記外側立上
り部は、前記ヒンジ部側立上り部および内側立上り部よ
りも低くし、前記ヒンジ部側立上り部は、水平な方向に
おいて前記排気口よりも広い範囲に設けたものである。
するために、電装部を内蔵する空間部を相互間に形成す
る外枠部および内枠部を有するとともにこの内枠部の上
側に上面開口を有する器本体と、この器本体内に着脱自
在に収容される上面を開口した鍋と、前記器本体にヒン
ジ部により回動自在に支持され前記器本体および鍋の上
面開口を開閉自在に閉塞する蓋体と、前記内枠部の外側
下部に配設された主加熱源と、前記蓋体の内面側に配設
された蓋加熱源と、前記器本体の空間部内に配設された
送風機とを備え、前記器本体は、上面部の内枠部側に内
側立上り部を有し、この内側立上り部に上方へ突出させ
て部分的に設けられ前記鍋の上部のフランジ部が載る鍋
支持台を備え、この鍋支持台は、前記器本体の上面部で
内側立上り部の外側に形成された嵌合孔に嵌合される嵌
合部を有し、前記器本体の上面部に、前記嵌合孔の外側
に位置して前記鍋支持台の嵌合部を覆う覆い片を下方へ
垂下させて設け、前記器本体の内枠部に、前記覆い片を
下側および外側から覆う覆い縁部を設けたものである。
明の電気炊飯器において、前記第3の目的をも達成する
ために、誘導コイルからなる前記主加熱源と、前記内枠
部の外側に沿って設けられ前記主加熱源を支持するコイ
ルベースと、前記内枠部の外側上部に配設された副加熱
源とを備え、前記コイルベースの上部に、前記器本体内
の空間部内で前記主加熱源および送風機側と前記副加熱
源側とを遮断するフランジ部を設けたものである。
熱源による加熱によって、炊飯中、および、その後の保
温時に、蓋体の内面に蒸気が結露しないようにする。し
かし、使用者が炊飯終了後および保温時に電源を切って
しまったような場合には、蓋体の内面に結露が生じ、蓋
体を開けたとき、その内面についた露が器本体の上面部
に垂れ落ち、外側立上り部およびヒンジ部側立上り部と
内側立上り部との間に溜まる。こうして溜まった水は、
流れ落ちるにしても、外側立上り部がヒンジ部側立上り
部および内側立上り部よりも低いために、外側立上り部
を乗り越えて器本体の外部へ流れ落ちやすく、器本体の
内部には流れ落ちにくい。これとともに、水はヒンジ部
側立上り部をも乗り越えにくいが、このヒンジ部側立上
り部は、水平な方向において排気口よりも広い範囲にあ
るから、流れ落ちた水が器本体の外面を伝い、排気口か
ら器本体内に侵入することも防止される。
器本体の上面部で内側立上り部の外側に鍋支持台の嵌合
部が嵌まる嵌合孔があるが、万一、鍋などについていた
水が前記嵌合孔を伝って垂れ落ちても、嵌合孔から流れ
落ちた水は、器本体の上面部から垂下し嵌合部を外側か
ら覆う覆い片と、内枠部にあって覆い片を下側および外
側から覆う覆い縁部とにより案内されて、内枠部の内部
へ導かれ、電装部のある内枠部と外枠部との間の空間部
に侵入することはない。
は、炊飯時、器本体の内枠部の下部の主加熱源である誘
導コイルにより内枠部が誘導加熱されるが、内枠部の上
部の副加熱源が、内枠部を炊飯時に補助的に加熱すると
ともに、保温時に加熱する。そして、送風機が主加熱源
を冷却するが、主加熱源を支持しているコイルベースの
フランジ部が器本体の空間部内で主加熱源および送風機
側と副加熱源側とを遮断しており、送風機からの送風
は、副加熱源にはほとんどとどかない。
て、図面を参照しながら説明する。1は器本体、2はこ
の器本体1内に着脱自在に収容される鍋、3はこれら器
本体1および鍋2の上面開口を開閉自在に閉塞する蓋体
である。
板13などにより構成されており、これら外枠11、内枠12
および底板13間に、後述する電装部を内蔵した空間部14
が形成されている。なお、前記外枠11および底板13は、
ポリプロピレンなどのプラスチックからなり、前記内枠
12は、非金属材料である自己消火性プラスチックからな
る。そして、前記外枠11は、器本体1の外周の外枠部お
よび周囲の上面部15を形成するものである。前記内枠12
は、上面を開口した容器状になっていて、器本体1の内
周の内枠部を形成するものである。前記底板13は、器本
体1の下面側を形成するものである。そして、前記空間
部14に臨ませて、底板13の下面部に吸気口16が開口形成
されているとともに、外枠11の後面下部に複数のスリッ
ト状の排気口17が開口形成されている。なお、前記底板
13の下面には、複数の脚18が突設されているとともに、
電源コードを巻き取るコードリール装置19が設けられて
いる。
に外側立上り部21およびヒンジ側立上り部22が上方へ突
出形成されているとともに、内枠部側に内側立上り部23
が上方へ突出形成されている。これら立上り部21,22,
23は、器本体1の全周に渡っているが、ヒンジ側立上り
部22は、器本体1の後面部に位置するものである。そし
て、外側立上り部21は、ヒンジ側立上り部22よりH1低く
なっているとともに、内側立上り部23よりもH2低くなっ
ている。また、ヒンジ側立上り部22は、前記排気口17の
上方に位置しているが、水平な方向において、この排気
口17よりも両側でそれぞれ長さLだけ張り出しており、
この排気口17よりも広い範囲に渡っている。
開口部を均等に囲む複数か所、例えば3か所に鍋支持台
26が上方へ突出させてそれぞれ固定されている。これら
鍋支持台26は、シリコーンゴムなどの弾性材からなって
いる。そして、鍋支持台26は、断面ほぼU字形状になっ
ていて、内側立上り部23に嵌合されているが、外側の嵌
合部27が、器本体1の上面部15で内側立上り部23の外側
形成された嵌合孔28に嵌合されている。さらに、器本体
1の上面部15には、嵌合孔28の外側に位置して、鍋支持
台26の嵌合部27を覆う覆い片29が下方へ垂下させて形成
されている。一方、前記内枠12の上縁部には、外周側へ
屈曲し、さらに上方へ屈曲した断面ほぼL字形状の覆い
縁部30が全周に渡って形成されている。そして、覆い縁
部30の水平部30a 上に前記覆い片29の下縁が突き当たっ
ており、覆い縁部30の鉛直部30bが覆い片29を外側から
覆っている。
央部および下面周辺部から周面下部にかけての位置に主
加熱源である誘導コイル36,37が設けられている。これ
とともに、この誘導コイル36,37を外側から覆って内枠
12に固定し、非金属材料である自己消火性プラスチック
からなるコイルベース38がねじ39,40により外枠11およ
び内枠12に固定されている。コイルベース38は、内枠12
の外側下部に沿って位置しているが、上縁部にフランジ
部41を有している。そして、このフランジ部41の外周縁
は、外枠11の内面に近接して位置しており、これによ
り、器本体1内の空間部14は、ほぼ遮断された下側空間
部14a と上側空間部14b とに区画されている。なお、誘
導コイル36,37の外側に位置して、かつ、この誘導コイ
ル36,37と直交する方向性をもって、そこからの漏れ磁
束を防止するフェライトコア42がコイルベース38に設け
られている。さらに、内枠12の外面上部には、副加熱源
である抵抗型の胴ヒータ43が設けられている。この胴ヒ
ータ43は、コイルベース38のフランジ部41よりも上方に
位置しており、したがって、前記上側空間部14b 内に位
置している。なお、胴ヒータ43の上下方向の幅をH3とす
ると、前記フランジ部41から胴ヒータ43の上縁までの高
さH4は、H3以上であるが、H3×2以内としてある。
導コイル36,37およびその駆動用などの電気部品の冷却
のための送風機46が設けられている。この送風機46は、
ファン47およびこれを回転駆動するモータ48からなって
おり、吸気側が前記吸気口16に連通しているとともに、
排気側が前記排気口17に連通している。
して、鍋センサー51が所定範囲上下動自在に設けられて
いる。この鍋センサー51は、スプリング52により上方へ
付勢されているとともに、内枠12の下面中央部に形成さ
れた開口部53を介して上方へ突出しており、内枠12内に
収容された前記鍋2の下面に弾性的に当接するものであ
る。そして、鍋センサー51には、鍋2の温度を検知する
ためのサーミスタ54が内蔵されている。さらに、前記開
口部53の近くに位置して、内枠12には下方へ開口した筒
部55が形成されており、この筒部55に温度ヒューズ56が
内蔵されている。
は、前記フェライトコア42の下方に位置して高周波回路
基板61が配設されている。この高周波回路基板61には、
前記誘導コイル36,37に高周波電流を通電するためのイ
ンバータなどが組み込まれている。一方、前記器本体1
の空間部14内の前部には、制御基板をなす電源基板62お
よび操作基板63がその固定用の金属製のユニットケース
66を介して組み込まれている。このユニットケース66
は、ほぼ平板状の板金を一体成形したもので、上下方向
の中央部に段差部67を有し、その下側に電源基板62を支
持し、上側に操作基板63を支持するものである。図4に
詳しく示すように、ユニットケース66の左右両側部に
は、その器本体1への固定のために、カール部68が上部
に形成されているとともに、下部取り付け片70が下部に
形成されている。そして、前記両カール部68が、前記外
枠11の上面部15の下側に形成された凹溝71に嵌合されて
いるとともに、前記両下部取り付け片70が、前記コイル
ベース38に形成されたボス73にねじ74により固定されて
いる。こうして、ユニットケース66が器本体1内に固定
されている。
部67の上側中央部に中間支持片76が前方へ切り起こし形
成されているとともに、下部両側に下部支持片77が前方
へ切り起こし形成されている。そして、前記中間支持片
76の後側に形成された通孔78に、電源基板62の上縁中央
部に形成された突片79が挿入されているとともに、両下
部支持片77に電源基板62の下部両側がねじ80により固定
されている。こうして、電源基板62がユニットケース66
に10mm以上の一定寸法の隙間を介して支持されている。
また、ユニットケース66には、前記中間支持片76ととも
に、操作基板63の周辺部を後側から押さえる押さえ片8
1,82が左右両側の上部と上側中央部に前方へ折曲形成
されているともに、上側の押さえ片82の両側に上部支持
片83が前方へ折曲形成されている。そして、これら上部
支持片83に形成された通孔84に、操作基板63の上縁両側
に形成された突片85が挿入されているとともに、前記中
間支持片76の先端縁に形成された突片86が操作基板63の
下部中央に形成された通孔87に挿入されている。こうし
て、操作基板63がユニットケース66に10mm以上の一定寸
法の隙間を介して支持されている。なお、この隙間を10
mm以上としているのは、金属製のユニットケース66と基
板62,63との絶縁を確実にするためである。
ランスなどが組み込まれている。一方、前記操作基板63
には、タイマの設定状況や炊飯コースなどを表示する液
晶表示板91と、炊飯および保温の工程を表示する発光ダ
イオードとマイクロコンピューターなどが組み込まれて
いる。さらに、操作基板63に対向して、外枠11の前面上
部には操作パネル92が設けられている。
76の切り起こしによる切り欠き孔96の上方に位置して、
水切りガイド片97が後下方へ向かって切り起こし形成さ
れている。
ているが、上縁にフランジ部101 を有している。このフ
ランジ部101 は、前記器本体1の鍋支持台26上に載るも
のである。そして、器本体1内に鍋2を収容した状態
で、この鍋2の外面と内枠12の内面との間に隙間102 が
生じるようになっており、さらに、鍋支持台26が部分的
にのみあることから、前記フランジ部101 と器本体1の
内側立上り部23との間にも、前記隙間102 を鍋1の上方
の空間へ連通させる隙間103 が生じるようになってい
る。また、鍋2は、内面側がアルミニウム板104 からな
っているとともに、外面側の下部がフェライト系SUS
430などの磁性金属材料105 からなっている。
スチックからなる外蓋110 およびその内側すなわち下側
に固定された蓋下部材111 と、この蓋下部材111 の下側
に固定された金属製の蓋下面板112 と、この蓋下面板11
2 の下側に着脱可能に取り付けられた金属製の内蓋113
とからなっている。この内蓋113 は、前記鍋2の上面開
口を閉塞するものである。また、蓋下面板112 の周辺部
には、蓋体3を閉じたとき鍋2のフランジ部101 上に密
着するパッキング114 が設けられている。前記外蓋110
は、ヒンジ部116 により前記器本体1の上側後部に回動
自在に支持されている。ヒンジ部116 の支軸117 の軸方
向は左右方向である。また、この支軸117 に巻装された
トーションスプリング118 の一端が器本体1に係合され
ているとともに、他端が外蓋110 に係合されており、こ
れにより、蓋体3は開方向へ付勢されている。また、器
本体1の前面上部にはクランプボタン119 が枢着されて
おり、一方、外蓋110 には、クランプボタン119 が係脱
自在に係合する受け爪120が形成されている。クランプ
ボタン119 は、スプリング121 により受け爪120 との係
合が保持される方向へ付勢されている。
加熱源である抵抗型の蓋ヒータ126と、蓋下面板112 の
温度の検知するためのサーミスタなどからなる蓋センサ
ー127 とが固定されている。また、蓋下面板112 および
外蓋110 を貫通して蒸気口部128 が設けられている。
説明する。蓋体3を閉じた状態で、クランプボタン119
を押すと、これが受け爪120 から外れる。それに伴い、
トーションスプリング118 の力により蓋体3が上方へ自
動的に回って開き、鍋2の上面開口が開放される。そし
て、炊飯するには、鍋2を取り出して、この鍋2内に米
と水を入れた後、この鍋2を再び器本体1内に入れ、蓋
体3を閉じる。それに伴い、クランプボタン119 が受け
爪120 に係合し、蓋体3が閉じた状態に保たれる。この
状態で、鍋2の上面開口は、内蓋113 およびパッキング
114 により密閉される。
めると、誘導コイル36,37に高周波電流が通電されるこ
とにより、鍋2が誘導加熱される。また、炊飯時、胴ヒ
ータ43および蓋ヒータ126 も適宜通電される。直接に
は、胴ヒータ43は内枠12を加熱し、蓋ヒータ126 は蓋下
面板112 を加熱する。炊飯が終了すると、その後は、保
温行程に移行し、炊き上がったご飯がほぼ一定温度に保
たれる。この保温行程においては、胴ヒータ43および蓋
ヒータ126 が適宜通電され、その後、誘導コイル36,37
も断続的に通電されるようになる。以上の炊飯および保
温の行程において、誘導コイル36,37およびヒータ43,
126 への通電は、マイクロコンピュータに設定されたプ
ログラムや鍋センサー51および蓋センサー127 が検知す
る温度に応じて制御される。なお、炊飯は、タイマを設
定して行うことも可能であり、また、炊飯についても、
いくつかのコースを選択可能である。
空間部14内で吸気口16から排気口17への気流が生じる。
これにより、誘導コイル36,37や高周波回路基板61付近
が冷却される。
きや保温時には、蓋ヒータ126 の加熱により、蓋体3の
内面すなわち内蓋113 の下面に結露が生じることが防止
される。ところが、使用者が炊飯終了後に電源を切って
しまったような場合には、蓋体3の内面に結露が生じ、
蓋体3を開けたとき、その内面についた露が器本体1の
上面部15に垂れ落ち、立上り部21,22,23間に溜まるよ
うになる。この状態で、電気炊飯器を不用意に移動させ
たりすると、立上り部21,22,23間に溜まった水が流れ
落ちるおそれがあるが、外側立上り部21がヒンジ部側立
上り部22および内側立上り部23よりも低いので、立上り
部21,22,23間に溜まった水は、流れ落ちるにしても、
外側立上り部21を乗り越えて器本体1の外部へ排出され
ることになる。すなわち、立上り部21,22,23間に溜ま
った水は、内側立上り部23を乗り越えにくく、器本体1
の内部には流れ落ちにくい。これとともに、水はヒンジ
部側立上り部22をも乗り越えにくいが、このヒンジ部側
立上り部22は、水平な方向において排気口17よりも広い
範囲にあるから、流れ落ちた水が器本体1の後側の外面
を伝い、その下部にある排気口17から器本体1内に侵入
することも防止される。したがって、器本体1内の電装
部に水がかかることを防止でき、火災発生や感電などの
危険性もなくなり、安全である。
23の外側に鍋支持台26の組み込みのための嵌合孔28があ
るが、万一、鍋2のフランジ部101 などについていた水
が嵌合孔28を伝って少量垂れ落ちても、嵌合孔28から流
れ落ちた水は、器本体1の上面部15と一体で鍋支持台26
の嵌合部27を外側から覆っている覆い片29と、内枠12の
上縁部にあって覆い片29を下側および外側から覆う覆い
縁部30とにより案内されて、内枠12の内部へと導かれ、
電装部のある内枠12と外枠11との間の空間部14に侵入す
ることはまずない。したがって、空間部14内の電装部に
水がかかることを防止できる。なお、内枠12内に入った
水は、その下面中央部の開口部53から流れ落ちるが、そ
の下方には電装部はないので、電装部にかかることな
く、底板13の下面部にある吸気口16などの孔部から器本
体1外へ円滑に排出される。
嵌合孔28などから侵入した水滴がユニットケース66の裏
側すなわち後側を伝って落下するようなことがあって
も、図1に矢印Aで示すように、ユニットケース66の裏
側を伝う水は、その水切りガイド片97の案内により、切
り欠き孔96から基板62,63側に侵入することはない。
を使う場所で使用されるものであることから、誤って電
気炊飯器に水がかかり、嵌合孔28から水が侵入するおそ
れがあるが、この場合でも、前述のようにして電装部に
水がかかることは防止される。
ベース38の上部に形成したフランジ部41により、器本体
1の空間部14内で誘導コイル36,37および送風機46側と
胴ヒータ43とを遮断したので、送風機46からの送風は、
胴ヒータ43にはほとんどとどかない。したがって、送風
機46により胴ヒータ43が冷却されてしまうことを防止で
き、この胴ヒータ43による加熱を効率よいものとでき
る。一方、送風機46の送風が有効なのが、器本体1内の
空間部14においてより狭い下側空間部14a に制約される
ため、誘導コイル36,37や高周波回路基板61などの冷却
すべき部品を効率よく冷却できる。しかも、胴ヒータ43
の幅H3に対して、フランジ部41から胴ヒータ43の上縁ま
での高さH4をH3×2以内としたので、製造に際して胴ヒ
ータ43の取り付けを容易にできるとともに、保温効率も
いっそう高められる。
は、器本体内の前部に配設する制御基板などの制御ユニ
ットをポリプロピレンなどの樹脂製ケースに保持してい
た。しかし、ポリプロピレンなどの樹脂製ケースでは、
万一水の侵入などにより短絡が生じた場合、発火が生じ
るおそれがある。これを防止するには、樹脂製ケースに
難燃性の材料を用いなければならないが、それでは、コ
ストアップを招く。これに対して、前記実施例では、制
御基板である電源基板62および操作基板63を金属製のユ
ニットケース66に保持したので、何らかの原因で、もし
万一基板62,63のパターン側が短絡、リークしたとして
も、ユニットケース66が発火、燃焼するおそれがなく、
安全性が向上する。
にでき、部品コストを低減できる。これとともに、廃材
リサイクルの点でも有利である。
み付けるには、このユニットケース66の上部のカール部
68を外枠11の凹溝71に挿入して位置決めした後、ユニッ
トケース66の下部の下部取り付け片70をコイルベース38
にねじ止めするのみでよいので、組立工数を低減でき
る。また、基板62,63のユニットケース66への組み付け
も、このユニットケース66に一体に形成した支持片76,
77,83などにより、少ない工数で容易にできる。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、器本体1の上面部15を外枠11と一体に
したが、器本体の上面部は、内枠と一体にしてもよく、
また、内枠および外枠とは別体の枠部材により構成して
もよい。
部の外枠部側に外側立上り部と蓋体用のヒンジ部側に位
置するヒンジ部側立上り部とを設けるとともに、内枠部
側に内側立上り部を設け、外側立上り部は、ヒンジ部側
立上り部および内側立上り部よりも低くし、ヒンジ部側
立上り部は、水平な方向において排気口よりも広い範囲
に設けたので、蓋体の内面に生じた結露が立上り部間に
溜まってしまったような場合、立上り部間に溜まった水
は、垂れ落ちるにしても、外側立上り部を乗り越えて器
本体の外部へ排出されることになり、かつ、排気口に垂
れ落ちることもなく、器本体の内部に水が入ることを防
止でき、したがって、器本体内の電装部に水がかかるこ
とを防止でき、安全性が向上する。
台が、器本体の上面部で内側立上り部の外側に形成され
た嵌合孔に嵌合される嵌合部を有しているのに対して、
器本体の上面部に、嵌合孔の外側に位置して前記嵌合部
を覆う覆い片を下方へ垂下させて設け、器本体の内枠部
に、覆い片を下側および外側から覆う覆い縁部を設けた
ので、鍋などについていた水が嵌合孔から垂れ落ちたと
しても、この水は、内枠部内へ導かれ、内枠部と外枠部
との間の空間部に入ることはなく、したがって、この空
間部内の電装部に水がかかることを防止でき、安全性が
向上する。
下部に設けられた誘導コイルからなる主加熱源と、内枠
部の外側に設けられ主加熱源を支持するコイルベース
と、内枠部の上部に設けられた副加熱源とがあるのに対
して、コイルベースの上部に、器本体内の空間部内で主
加熱源および送風機側と副加熱源側とを遮断するフラン
ジ部を設けたので、送風機により副加熱源が冷却されて
しまうことを防止でき、この副加熱源による加熱を効率
のよいものとでき、一方、空間部の冷却される部分は狭
くなることにより、主加熱源である誘導コイルなどの冷
却すべき部品を効率よく冷却できる。
図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 電装部を内蔵する空間部を相互間に形成
する外枠部および内枠部を有するとともにこの内枠部の
上側に上面開口を有する器本体と、この器本体内に着脱
自在に収容される上面を開口した鍋と、前記器本体にヒ
ンジ部により回動自在に支持され前記器本体および鍋の
上面開口を開閉自在に閉塞する蓋体と、前記内枠部の外
側下部に配設された主加熱源と、前記蓋体の内面側に配
設された蓋加熱源と、前記器本体の空間部内に配設され
た送風機とを備えるとともに、前記ヒンジ部の下方に位
置して前記器本体の外枠部の下部に前記送風機の排気側
に連通する排気口を有し、前記器本体は、上面部の外枠
部側に外側立上り部および前記ヒンジ部側に位置するヒ
ンジ部側立上り部を有するとともに、上面部の内枠部側
に内側立上り部を有し、前記外側立上り部は、前記ヒン
ジ部側立上り部および内側立上り部よりも低くし、前記
ヒンジ部側立上り部は、水平な方向において前記排気口
よりも広い範囲に設けたことを特徴とする電気炊飯器。 - 【請求項2】 電装部を内蔵する空間部を相互間に形成
する外枠部および内枠部を有するとともにこの内枠部の
上側に上面開口を有する器本体と、この器本体内に着脱
自在に収容される上面を開口した鍋と、前記器本体にヒ
ンジ部により回動自在に支持され前記器本体および鍋の
上面開口を開閉自在に閉塞する蓋体と、前記内枠部の外
側下部に配設された主加熱源と、前記蓋体の内面側に配
設された蓋加熱源と、前記器本体の空間部内に配設され
た送風機とを備え、前記器本体は、上面部の内枠部側に
内側立上り部を有し、この内側立上り部に上方へ突出さ
せて部分的に設けられ前記鍋の上部のフランジ部が載る
鍋支持台を備え、この鍋支持台は、前記器本体の上面部
で内側立上り部の外側に形成された嵌合孔に嵌合される
嵌合部を有し、前記器本体の上面部に、前記嵌合孔の外
側に位置して前記鍋支持台の嵌合部を覆う覆い片を下方
へ垂下させて設け、前記器本体の内枠部に、前記覆い片
を下側および外側から覆う覆い縁部を設けたことを特徴
とする電気炊飯器。 - 【請求項3】 誘導コイルからなる前記主加熱源と、前
記内枠部の外側に沿って設けられ前記主加熱源を支持す
るコイルベースと、前記内枠部の外側上部に配設された
副加熱源とを備え、前記コイルベースの上部に、前記器
本体内の空間部内で前記主加熱源および送風機側と前記
副加熱源側とを遮断するフランジ部を設けたことを特徴
とする請求項1又は2記載の電気炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16395494A JP3271432B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 電気炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16395494A JP3271432B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 電気炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0824124A JPH0824124A (ja) | 1996-01-30 |
JP3271432B2 true JP3271432B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=15783984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16395494A Expired - Fee Related JP3271432B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 電気炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3271432B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013165876A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Zojirushi Corp | 加熱調理器 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5139729Y2 (ja) * | 1973-12-14 | 1976-09-29 | ||
JPS59151515U (ja) * | 1983-03-29 | 1984-10-11 | 三洋電機株式会社 | 電気調理器 |
JP2745591B2 (ja) * | 1988-11-29 | 1998-04-28 | 松下電器産業株式会社 | 炊飯器 |
JPH0691865B2 (ja) * | 1990-11-28 | 1994-11-16 | 松下電器産業株式会社 | 炊飯器 |
JPH05123242A (ja) * | 1991-11-08 | 1993-05-21 | Hitachi Home Tec Ltd | 炊飯器 |
JP3100831B2 (ja) * | 1994-05-27 | 2000-10-23 | 象印マホービン株式会社 | 調理器およびその組立方法 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16395494A patent/JP3271432B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0824124A (ja) | 1996-01-30 |
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