JP3271183B2 - 点字表示付き物品及びその製造方法 - Google Patents

点字表示付き物品及びその製造方法

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JP3271183B2
JP3271183B2 JP31189899A JP31189899A JP3271183B2 JP 3271183 B2 JP3271183 B2 JP 3271183B2 JP 31189899 A JP31189899 A JP 31189899A JP 31189899 A JP31189899 A JP 31189899A JP 3271183 B2 JP3271183 B2 JP 3271183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として物品を店
頭で陳列販売する際に資するため、顧客に知らしめるべ
き情報を表す盲人用の点字表示を設けた点字表示付き物
品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を店頭で陳列販売するに際
し、文字や数字を記述することにより顧客に知らしめる
べき情報を印刷表示し、顧客の便宜に供している。例え
ば、商品の表面に情報を直接に印刷表示したり、商品に
吊下げたタッグや貼付したラベルに情報を印刷表示して
いる。また、商品を包装した商品包装体の物品にあって
は、袋体の表面に該物品の内容物である商品に関する事
項を印刷表示している。このような商品包装体を構成す
る包装袋は、例えば、物品収納室を挟んで重合された合
成樹脂製の表裏フィルムの少なくとも一方のフィルムに
おける少なくとも一部に厚手の合成樹脂シートから成る
保形シートを重合固着したものが公知であり、保形シー
トにより袋体を吊下げ陳列可能とするヘッダー部を構成
したり、或いは、保形シートにより物品収納室を保形し
表裏フィルムの自由な変形を防止する台紙機能を持たせ
たりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】身障者の福祉が論議さ
れて久しいが、未だ小売店における身障者に対する配慮
が充分とは言い難い。即ち、物品(商品)の表面に直接
表示される情報はもとより、該商品に吊下げられるタッ
グや貼付されるラベル等の物品においても、必要な情報
は全て肉眼で視認可能なようにのみ印刷表示されてい
る。特に、商品を袋体により包装した商品包装体におい
ては、触覚だけで袋体の外部から商品に関する事項を知
得することは困難であり、袋に印刷された記述文字や、
袋の透明部分から包装された商品を肉眼で視認する必要
があり、盲人に対する配慮に欠ける問題がある。
【0004】この点に関して、本発明者は、例えば、点
字による記述を表した表示テープを別途準備し、このよ
うな表示テープを商品に接着せしめることを着想した
が、具体的に実施するために更なる研究を必要とした。
【0005】また、商品包装体に関する限りは、袋体の
表面に手作業により表示テープを貼着するとすれば、多
大の労力を必要とし、商品のコストアップを生じる虞れ
があり、しかも、作業者が点字を読解できる者でなけれ
ば、別の異なる内容を表した表示テープを貼着してしま
う誤作業の虞れがあり、混乱を招来するという問題があ
る。
【0006】ところで、通常、商品包装袋は、商品メー
カー等の商品供給者の依頼により製袋され、特定の商品
を特定の包装袋により包装されるため、前述のような商
品に関する事項を点字表示するためには、製袋工程にお
いて、製造される袋に点字表示を設けることが可能であ
る。例えば、乾電池を商品とする包装袋であれば、製袋
時に、メーカーの社名等は勿論のこと、その袋が単3電
池用であるのか単4電池用であるのか等々、商品に関す
る情報が特定されているから、その特定された事項を製
袋時に袋に表示することが可能である。
【0007】然しながら、例えば、前述の表示テープの
ように、袋の構成素材以外の部材を必要とするならば、
シビアなコストダウンを求められている製袋工業には馴
染まないという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
した点字表示付き物品を提供するものである
【0009】
【0010】 即ち、本発明の点字表示付き物品が手段
として構成したところは、厚手の合成樹脂シートをフィ
ルムにより被覆して成る保形シートを顧客が指先で触れ
る個所に設けて成る物品において、熱間プレスにより保
形シートの裏面から凹入してフィルムの表面に突出する
突起群を形成し、該突起群により顧客に知らしめるべき
情報を記述する盲人用の点字表示を構成すると共に、該
突起により合成樹脂シートとフィルムを相互に溶着せし
めて成る点にある。
【0011】更に、本発明は、上記課題を解決した点字
表示付き商品包装体及びその製造方法を提供するもので
あり、従来の商品包装袋の構造に着目し、フィルムと保
形シートの重合部分に位置して、フィルムと保持シート
を一体にプレスすることにより盲人用の点字表示を可能
とした点に特徴を有する。即ち、薄いフィルム部分にプ
レスによる微細な突起群を成形しても、商品包装時にお
けるフィルムの伸長等により実際に点字表示を読み取る
ことができないのに対して、フィルムと保形シートの重
合部分をプレス成形することにより、保形性の高い点字
表示を得ることが可能になる。特に、本発明は、帯状の
袋半製品形成工程において、フィルムと保持シートを一
体にプレスすることにより点字表示を構成する突起群を
成形し、その際、突起により暫定的又は永久的にフィル
ムと保持シートを相互に弱く又は強く固着せしめ、これ
により袋半製品形成工程それ自体、又はその後に袋半製
品を分断して一枚宛の袋体を得る分断工程におけるフィ
ルムと保持シートの相互の位置決めないし仮止め機能と
して有効に活用せしめる点に特徴を有する。
【0012】そこで、本発明の点字表示付き商品包装袋
第一の手段として構成したところは、物品収納室を挟
んで重合された合成樹脂製の表裏フィルムの少なくとも
一方のフィルムにおける少なくとも一部の内面側に厚手
の合成樹脂シートから成る保形シートを重合固着した商
品包装用の袋体において、前記フィルムと保形シートの
重合部分を熱間プレスすることにより、保形シートの内
面側から凹入してフィルムの表面に突出する突起群を形
し、フィルムと保形シートを該突起により相互に遊動
しないように溶着すると共に、袋体に包装された商品に
関する事項を表す盲人用の点字表示を構成して成る点に
ある。
【0013】また、本発明の点字表示付き商品包装袋が
第二の手段として構成したところは、袋体の上部に位置
して合成樹脂製の表裏フィルムの間に厚手の合成樹脂シ
ートから成る保形シートを介装して成るヘッダー部を形
成した商品包装袋において、前記ヘッダー部における保
形シートと該保形シートを挟む表裏フィルムの三者を熱
間プレスすることにより、一方のフィルム側から保形シ
ートと一体に凹入すると共に、他方のフィルム側に向け
て保形シートと一体に突出する突起群を形成し、両フィ
ルムと保形シートを該突起により相互に遊動しないよう
に溶着すると共に、袋体に包装された商品に関する事項
を表す盲人用の点字表示を構成して成る点にある
に、本発明の点字表示付き商品包装袋が第三の手段とし
て構成したところは、物品収納室を挟んで重合された合
成樹脂製の表裏フィルムのうち、物品収納室に臨む一方
のフィルムの内面側に厚手の合成樹脂シートから成る保
形シートを添設することにより保形部を形成して成る商
品包装用の袋体であり、袋体の底部又は両側部にフィル
ムを物品収納室に向けて断面ほぼV形に折曲することに
よりガゼット部を形成した構成において、前記保形部を
熱間プレスすることにより、保形シートの内面側から凹
入しフィルムの外面側に突出する突起群を形成すること
により、フィルムと保形シートを該突起により相互に遊
動しないように溶着すると共に、袋体に包装された商品
に関する事項を表す盲人用の点字表示を構成して成る点
にある
【0014】また、本発明の点字表示付き商品包装袋の
製造方法が手段として構成したところは、帯状に連続す
る合成樹脂製の表裏フィルムを重合せしめると共に、表
裏フィルムの少なくとも一方のフィルムにおける少なく
とも一部に、帯状に連続する厚手の合成樹脂シートから
成る保形シートを遊動可能に重合することにより、帯状
に連続する袋半製品を形成する半製品形成工程と、前記
帯状の袋半製品から一枚宛の袋体を形成すると共に、該
袋体を袋半製品から分離せしめる分断工程とから成る製
袋方法において、前記半製品形成工程に際し、前記フィ
ルムと保形シートの重合部分を熱間プレスすることによ
り、保形シートの内面側から凹入し、該 保形シートとフ
ィルムを一体化して袋半製品の表面に突出する突起群を
成形すると共に、該突起によりフィルムと保形シートを
相互に遊動しないように溶着せしめる点字表示形成工程
構成し、その後、分断工程を行う点にある。
【0015】これにより前述のように、薄いフィルム部
分にプレスによる微細な突起群を成形しても、商品包装
時におけるフィルムの伸長等により実際に点字表示を読
み取ることができないのに対して、フィルムと保形シー
トの重合部分をプレス成形することにより、保形性の高
い点字表示を得ることが可能になる。しかも、帯状の袋
半製品形成工程において、フィルムと保持シートを一体
にプレスすることにより点字表示を構成する突起群を成
形し、その際、突起により暫定的又は永久的にフィルム
と保持シートを相互に弱く又は強く固着せしめ、これに
より袋半製品形成工程それ自体、又はその後に袋半製品
を分断して一枚宛の袋体を得る分断工程におけるフィル
ムと保持シートの相互の位置決めないし仮止め機能とし
て有効に活用せしめることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
【0017】(一般的物品に関する実施形態) 後述するような商品包装体やその他の種々の物品を含む
一般的概念としてのシート状の物品1Gを図1(A)に
示しており、物品1Gは、シートの裏面から表面に向け
て一体にプレス成形された複数の突起13から成る突起
群を形成し、顧客に知らしめるべき情報を記述した点字
表示12を構成している。例えば、本やバインダーの物
品においては、表紙を構成する合成樹脂製シートに点字
表示12を形成することにより、価格その他の情報を表
示する。或いは、商品に吊下げられるタッグやラベル等
の物品においては、それが商品に付設可能とされた合成
樹脂製シートに点字表示12を形成することにより、当
該商品の価格その他の情報を表示する。その他、合成紙
や厚手の合成樹脂製シートから成る保形性シートを備え
た物品1Gが対象とされ、突起群から成る点字表示12
が設けられる。
【0018】(比較例) 図1(B)に実線で示す比較
において、物品G1の一部又は全部を構成する合成紙
を含む合成樹脂製シート6Gは、プレス成形により裏面
から表面に向けて形成された複数の突起13から成る突
起群により点字表示12を設けている。このような点字
表示12は、突起群を成形するための凸部を設けた雄型
を合成樹脂製シート6Gの裏面に対面させると共に、該
凸部に対応する凹部を設けた雌型を合成樹脂製シート6
Gの表面に対面させた状態で、エアシリンダ又は油圧シ
リンダ等を用いたプレス機で挟圧することによりプレス
成形される。従って、突起13に対応する合成樹脂製シ
ート6Gの裏面には凹部13Cが形成され、これにより
突起13を必要十分な高さだけ突出せしめる。冷間プレ
スの場合は、プレス圧力を強くし、各突起13をエンボ
ス成形せしめる。雄型及び/又は雌型にヒータを内蔵す
ることにより加熱しながら熱間プレスを行う場合は、プ
レス圧を比較的弱くしても良く、合成樹脂製シート6G
を加熱し軟化せしめながら各突起13をエンボス成形せ
しめる。
【0019】(第1実施形態) 図1(B)に鎖線で示
すように、本発明の場合、前記比較例の構成において、
合成樹脂製シート6Gの少なくとも表面を合成樹脂製フ
ィルム3Gにより被覆し、接着剤又は溶着手段により積
層一体化している。この際、合成樹脂製フィルム3Gの
表面及び/又は裏面には、適宜必要事項が印刷表示され
ている。そこで、前述と同様に、突起群を成形するため
の凸部を設けた雄型を合成樹脂製シート6Gの裏面に対
面させると共に、該凸部に対応する凹部を設けた雌型を
合成樹脂製シート6Gの表面に位置する合成樹脂製フィ
ルム3Gに対面させた状態で、エアシリンダ又は油圧シ
リンダ等を用いたプレス機で挟圧することにより、シー
ト6Gの裏面から凹入してフィルム3Gの表面に突出す
る突起13をプレス成形される。このように厚手の合成
樹脂製シート6Gをフィルム3Gにより被覆した構成に
おいては、雄型及び/又は雌型にヒータを内蔵すること
により加熱しながら熱間プレスを行うことが望ましく、
プレス圧を比較的弱くしても良いが、合成樹脂製フィル
ム3Gと合成樹脂製シート6Gを加熱軟化せしめながら
各突起13をエンボス成形せしめ、該突起13の部分に
おいて合成樹脂製フィルム3Gと合成樹脂製シート6G
を相互に一体的に溶着せしめる。
【0020】(第2実施形態) 図1(C)は、合成樹
脂製シート6Gの少なくとも表面を合成樹脂製フィルム
3Gにより被覆せしめた前記第1実施形態を更に発展さ
せた第2実施形態を示しており、合成樹脂製シート6G
の裏面に感熱性接着剤から成る熱着層20を積層一体化
せしめている。その他の構成は、前記第1実施形態と
様である。従って、この第2実施形態によれば、物品1
Gは、商品等に貼付されるラベルを構成するのに適して
おり、突起群による点字表示12を備えた物品1G(ラ
ベル)を任意の商品等に沿わせた状態で、加熱すること
により、溶融する熱着層20により該物品1G(ラベ
ル)を商品等の表面に熱着することができる。尚、熱着
層20の融点に対して、合成樹脂製フィルム3G及び合
成樹脂製シート6Gは、相対的に高融点の樹脂素材を選
択することが好ましい。この第2実施形態においても、
突起群を成形するための凸部を設けた雄型を合成樹脂製
シート6Gの裏面に位置する熱着層20に対面させると
共に、該凸部に対応する凹部を設けた雌型を合成樹脂製
シート6Gの表面(又は該表面に位置する合成樹脂製フ
ィルム3G)に対面させた状態で、エアシリンダ又は油
圧シリンダ等を用いたプレス機で挟圧することにより突
起13を熱間プレスによりプレス成形される。雄型及び
/又は雌型にヒータを内蔵することにより加熱しながら
熱間プレスを行うと、凹部13Cの内面に低融点の熱着
層20が溶融して入り込み、その後に固化するので、凹
部13Cの側から突部13の形状を維持し保形するため
に役立つ。
【0021】(商品包装体の物品に関する実施形態) 図2ないし図8は、商品包装体の物品に関し、該物品に
点字表示を設けた実施形態と、このような点字表示を設
けた物品(商品包装体)の製造方法の実施形態を示して
いる。
【0022】(商品包装体の第1実施形態) 図2及び図3に示す第1実施形態において、袋体1は、
物品収納室2を挟んで重合された合成樹脂製の表裏フィ
ルム3、4から構成されており、図例の場合、一枚のフ
ィルムを袋体1の頂部において折返しほぼ半折状に重合
することにより表裏フィルム3、4を形成し、前記半折
部分に位置して表裏フィルム3、4の間に合成紙等の厚
手の合成樹脂シートから成る保形シート5を介装するこ
とにより、ヘッダー部6を形成している。表裏フィルム
3、4は、保形シート5の直下に位置して相互に溶着さ
れ、又は図示しないが保形シート5の下縁を挟んでサン
ドイッチ状に溶着されることにより、区画シール部7を
形成し、袋体1の両側縁に沿ってサイドシール部8、8
を形成している。サイドシール部8、8は、熱刃による
溶断溶着により形成され、従って、ヘッダー部6の両側
縁においては、保形シート5を挟んで表裏フィルム3、
4がサンドイッチ状に溶着され、物品収納室2の両側縁
においては、表裏フィルム3、4が相互に溶着されてい
る。尚、ヘッダー部6には、貫通孔やフック状切欠等の
吊下げ手段9が形成されている。また、袋体1の下部の
開口部には、一方のフィルムから延長された封口片10
が形成され、該封口片10に接着テープ等の封緘手段1
1を設けている。
【0023】そこで、前記ヘッダー部6において、保形
シート5と、該保形シート5を挟んで重合された表裏フ
ィルム3、4の三者は、一方のフィルム4側から他方の
フィルム3側に向けて一体にプレス成形された突起群を
形成し、袋体1に包装される商品に関する事項を表す点
字表示12を構成している。即ち、点字表示12を構成
する突起13は、表裏フィルム3、4と保形シート5を
一体にプレスすることにより袋体1の表面(図例の場
合、表フィルム3の表面)に突出され、突起群13の配
列が点字表示12として商品に関する事項を記述する。
このような点字表示12は、突起群を成形するための凸
部を設けた雄型を一方のフィルム4に対面させると共
に、該凸部に対応する凹部を設けた雌型を他方のフィル
ム3に対面させた状態で、エアシリンダ又は油圧シリン
ダ等を用いたプレス機で挟圧することによりプレス成形
される。この際、雄型及び/又は雌型にヒータを内蔵す
ることにより加熱しながら熱間プレスを行うことが望ま
しく、プレス圧を比較的弱くしても良いが、各突起13
を加熱しながらエンボス成形せしめ、該突起13により
表裏フィルム3、4と保形シート5を相互に一体的に溶
着せしめる。
【0024】図3に製袋方法を示している通り、半折重
合された表裏フィルム3、4と、表裏フィルムの半折部
に介装された保形シート5は、帯状に連続しており、帯
長手方向(図示矢印F方向)に間欠移送されながら、上
述した区画シール部7を形成された後、ヘッダー部6に
吊下げ手段9を形成され、これにより帯状に連続する袋
半製品14を形成せしめられる(半製品形成工程)。そ
の後、帯状の袋半製品14を帯幅方向に溶断等により分
断され、一枚宛の袋体1を形成せしめられ、該袋体1を
袋半製品14から分離せしめられ(分断工程)、この溶
断と同時に袋体1の両側縁を溶着することによりサイド
シール部8、8が形成される。
【0025】そこで、前記分断工程前の半製品形成工程
において、表裏フィルム3、4と保形シート5の重合部
分に、雄型15と雌型16によるプレス圧着により突起
群13が成形される。このプレス工程を区画シール部7
の実施に先立って行えば、突起の成形と同時に表裏フィ
ルム3、4と保形シート5が相互に溶着され、これによ
り相互に位置決めされるので、引き続いて区画シール部
7を形成し、吊下げ手段9を形成する際に外力が与えら
れても、表裏フィルム3、4と保形シート5が相互に位
置ずれしないという利点がある。また、プレス工程を区
画シール部7及び/又は吊下げ手段9を実施した後に行
う場合でも、サイドシール部8を形成される前の表裏フ
ィルム3、4は、折返部分において保形シート5の上で
遊動可能であるから、突起群13を形成することにより
表裏フィルム3、4と保形シート5を相互に係止又は溶
着しておけば、引き続いて行われる分断工程に際し、表
裏フィルム3、4が遊動しないので、ヘッダー部6に位
置するサイドシール部8、8の仕上げを美麗に行うこと
ができ有利である。
【0026】(商品包装体の第2実施形態) 図4ないし図6に示す第2実施形態において、袋体1
は、物品収納室2を挟んで重合された合成樹脂製の表裏
フィルム3、4から構成されており、図例の場合、一枚
のフィルムを袋体1の底部において折返しほぼ半折状に
重合することにより表裏フィルム3、4を形成し、該底
部においてフィルムを物品収納室2に向けて断面ほぼV
形に折曲することによりガゼット部3aを形成すると共
に、表フィルム3の内側面の全面に沿って合成紙等の厚
手の合成樹脂シートから成る保形シート5aを添設する
ことにより、保形部6aを形成している。尚、保形部6
aの上縁部において保形シート5aと表フィルム3が相
互に幅方向に溶着シール7aされている。
【0027】裏フィルム4は、袋体1の頂部において折
返されることにより相互に対向する表裏ヘッダーフィル
ム部4a、4bを構成し、表裏フィルム部4a、4bの
間に合成紙等の厚手の合成樹脂シートから成る保形シー
ト5bを介装することにより、ヘッダー部6bを形成し
ている。表裏ヘッダーフィルム部4a、4bは、それぞ
れ保形シート5bの下縁近傍に溶着シール7b、7cさ
れ、表ヘッダーフィルム部4aから下向きに封口フィル
ム部4cを延設している。従って、前述した保形部6a
の上端部とヘッダー部6bとの間に形成された物品収納
室2の開口部2aは、封口フィルム部4cにより開閉自
在であり、該封口フィルム部4cと保形部6aの相互に
は、剥離フィルムにより被覆された接着テープ等から成
る封緘手段11が設けられている。
【0028】このような構成において、袋体1は、後述
するように両側縁に沿ってサイドシール部8、8を形成
している。サイドシール部8、8は、熱刃による溶断溶
着により形成され、従って、ヘッダー部6bの両側縁に
おいては、保形シート5bを挟んで表裏ヘッダーフィル
ム部4a、4bがサンドイッチ状に溶着され、物品収納
室2の両側縁においては、保形シート5aを挟んで表裏
フィルム3、4がサンドイッチ状に溶着されている。
尚、ヘッダー部6bには、貫通孔やフック状切欠等の吊
下げ手段9が形成されている。
【0029】そこで、前記保形部6aにおいて、相互に
重合された保形シート5aと表フィルム3は、保形シー
ト5a側から表フィルム3側に向けて一体にプレス成形
された突起群を形成し、袋体1に包装される商品に関す
る事項を表す点字表示12を構成している。即ち、点字
表示12を構成する突起13は、保形シート5aと表フ
ィルム3を一体にプレスすることにより袋体1の表面
(図例の場合、表フィルム3の表面)に突出され、突起
群13の配列が点字表示12として商品に関する事項を
記述する。このような点字表示12は、後述する袋の半
製品形成工程において、突起群を成形するための凸部を
設けた雄型を保形シート5aに対面させると共に、該凸
部に対応する凹部を設けた雌型を表フィルム3に対面さ
せた状態で、エアシリンダ又は油圧シリンダ等を用いた
プレス機で挟圧することによりプレス成形される。この
、雄型及び/又は雌型にヒータを内蔵することにより
加熱しながら熱間プレスが行われ、プレス圧を比較的弱
くしても良いが、各突起13を加熱しながらエンボス成
形せしめ、該突起13により保形シート5aと表フィル
ム3を相互に一体的に溶着せしめる。
【0030】第2実施形態の袋体の製袋方法を図5及び
図6に示している。図5に示すように、表裏フィルム
3、4を展開状態とした一枚の帯状フィルムが連続して
繰出し移送される。この移送中、表フィルム3には保形
シート5aが重合される。裏フィルム4は、折返し状に
折曲されることにより表裏ヘッダーフィルム部4a、4
bを形成し、保形シート5bを介装せしめられる。この
際、表フィルム3は保形シート5aに対して上述の溶着
シール7aを施され(保形部形成工程)、表裏ヘッダー
フィルム4a、4bのそれぞれは保形シート5bに対し
て上述の溶着シール7b、7cを施される(ヘッダー部
形成工程)。
【0031】次いで、図6に示すように、表裏フィルム
3、4をほぼ半折状に折曲して重合し(半折工程)、そ
の際、該半折部分にガセット部3aを形成し(ガゼット
形成工程)、以上の工程により帯状に連続する袋半製品
14を形成する(半製品形成工程)。尚、ヘッダー部6
bに対する吊下げ手段9の形成は、前述のヘッダー部形
成工程において同時に実施しても良く、或いは、袋半製
品14を形成した後に実施しても良い。そして、半製品
形成工程の後、引き続いて、帯長手方向(図示矢印F方
向)に間欠移送される帯状の袋半製品14を帯幅方向に
溶断等により分断し、一枚宛の袋体1を形成すると共
に、該袋体1を袋半製品14から分離せしめ(分断工
程)、この溶断と同時に袋体1の両側縁を溶着すること
によりサイドシール部8、8を形成する。
【0032】そこで、前記分断工程前の半製品形成工程
において、保形部6aを構成する表フィルム3と保形シ
ート5aの重合部分に、上述した第1実施形態と同様の
雄型と雌型によるプレス圧着により突起群13が成形さ
れる。このプレス工程を溶着シール7aの実施に先立っ
て行えば、そこで表フィルム3と保形シート5aが相互
溶着され、これにより相互に位置決めされるので、引
き続き保形部形成工程において溶着シール7aを形成す
る際に外力が与えられても、表フィルム3と保形シート
5aが相互に位置ずれしないという利点がある。また、
プレス工程を溶着シール7aの実施後に行う場合でも、
その後のガゼット形成工程を伴う半折工程において、単
に縁部にのみ溶着シール7aを設けた保形部6aを折曲
げる際に、相互に位置ずれし易い表フィルム3と保形シ
ート5aが突起群13の部分でも溶着されているので、
位置ずれを防止された安定状態にて折曲を可能にする点
において有利である。更に、サイドシール部8を形成さ
れる前の保形シート5aは、表フィルム3に対して、ガ
ゼット部3aの近傍で相互に遊動可能であるから、突起
群13を形成することにより表フィルム3と保形シート
5aを相互に溶着しておけば、引き続いて行われる分断
工程に際し、保形シート5aが遊動しないので、ガゼッ
ト部3aの部分に位置するサイドシール部8、8の仕上
げを美麗に行うことができる利点がある。
【0033】(商品包装体の第3実施形態) 図7及び図8に示す第3実施形態において、袋体1は、
物品収納室2を挟んで重合された合成樹脂製の表裏フィ
ルム3、4から構成されており、図例の場合、一枚のフ
ィルムを袋体1の一側部において折返しほぼ半折状に重
合することにより表裏フィルム3、4を形成し、袋体の
両側部においてフィルムを物品収納室2に向けて断面ほ
ぼV形に折曲することによりサイドガゼット部3b、3
bを形成している。表フィルム3の内側面の全面には合
成紙等の厚手の合成樹脂シートから成る保形シート5c
が添設され、これにより保形部6cを形成する。袋体1
の上部には、表裏フィルム3、4と保形シート5cの積
層体から成るヘッダー部6dが形成され、ヘッダー部6
dの頂縁に位置して表裏フィルム3、4が保形シート5
cを挟んで溶断されることにより溶着シール7dされ、
ヘッダー部6dの下端に位置して表裏フィルム3、4が
保形シート5cを挟んで溶着されることにより区画シー
ル部7e、7fを形成している。また、保形シート5c
は、両側縁を表フィルム3に対して溶着シール7gさ
れ、該溶着シール7gは物品収納室2とヘッダー部6d
を含む袋体1の全長にわたり形成されている。尚、前記
ヘッダー部6dには吊下げ手段9が形成され、また、袋
体1の下部は開口せしめられ、図示省略しているが該開
口部を開閉自在に封緘する封口テープが設けられる。
【0034】そこで、前記物品収納室2に位置する保形
部6cにおいて、相互に重合された保形シート5cと表
フィルム3は、保形シート5c側から表フィルム3側に
向けて一体にプレス成形された突起群を形成し、袋体1
に包装される商品に関する事項を表す点字表示12を構
成している。即ち、点字表示12を構成する突起13
は、保形シート5cと表フィルム3を一体にプレスする
ことにより袋体1の表面(図例の場合、表フィルム3の
表面)に突出され、突起群13の配列が点字表示12と
して商品に関する事項を記述する。このような点字表示
12は、後述する袋の半製品形成工程において、突起群
を成形するための凸部を設けた雄型を保形シート5cに
対面させると共に、該凸部に対応する凹部を設けた雌型
を表フィルム3に対面させた状態で、エアシリンダ又は
油圧シリンダ等を用いたプレス機で挟圧することにより
プレス成形される。この際、雄型及び/又は雌型にヒー
タを内蔵することにより加熱しながら熱間プレスを行う
のが望ましく、プレス圧を比較的弱くしても良く、各突
起13を加熱しながらエンボス成形せしめ、該突起13
により保形シート5cと表フィルム3を相互に一体的に
溶着せしめる。
【0035】第3実施形態の袋体の製袋方法を図8に示
している。図8(A)に示すように、表裏フィルム3、
4を展開状態とした一枚の帯状フィルムが連続して繰出
し移送される。即ち、図示省略しているが帯状フィルム
は移送方向Fに連続する。この移送中、表フィルム3に
は保形シート5cが重合される。この際、保形シート5
cの両側縁に位置して表フィルム3と保形シート5cを
溶着する上述の溶着シール7g、7gが施される(保形
部形成工程)。尚、表フィルム3の側縁は保形シート5
cからはみ出す余縁3Bを形成する。
【0036】次いで、図8(B)に示すように、裏フィ
ルム4が表フィルム3及び保形シート5cの上に半折状
に重合せしめられる。この際、半折部に一方のサイドガ
ゼット部3bが形成される。同時に、表フィルム3の余
縁3Bを折曲することにより他方のサイドガゼット部3
bを形成すると共に、表裏フィルム3、4の側縁を揃え
た状態で、帯長手方向(図示矢印F方向に移送され
る)。この移送中、前記揃えられた表裏フィルム3、4
の側縁が溶断刃17により溶断され、これによりサイド
ガゼット部3b、3bを備えたチューブ体14aが得ら
れる(チューブ体形成工程)。
【0037】その後、チューブ体14aを長手方向に間
欠移送しながら、所定の長手方向寸法の下にチューブ体
14aを帯幅方向に溶着することにより上述の区画シー
ル部7e、7fを施し、ヘッダー部6dを形成し(ヘッ
ダー部形成工程)、更に、該ヘッダー部6dに吊下げ手
段9を形成し、以上の工程によりチューブ体14aにヘ
ッダー部6dを備えた帯状に連続する袋半製品14を形
成する(半製品形成工程)。
【0038】そして、半製品形成工程の後、引き続い
て、帯長手方向(図示矢印F方向)に間欠移送される帯
状の袋半製品14を帯幅方向に溶断し分断することによ
り上述の溶着シール7dを施した一枚宛の袋体1を形成
し、該袋体1を袋半製品14から分離せしめ(分断工
程)、更に、袋体1の下端部を幅方向に切断することに
より開口部を形成する。
【0039】そこで、前記分断工程前の半製品形成工程
において、溶着シール7g、7gを施す保形部形成工程
に際し、表フィルム3と保形シート5cの重合部分に、
上述した第1実施形態と同様の雄型と雌型によるプレス
圧着により突起群13が成形される。このプレス工程を
溶着シール7gの実施に先立って行えば、そこで表フィ
ルム3と保形シート5cが相互に溶着され、これにより
相互に位置決めされるので、引き続き保形部形成工程に
おいて溶着シール7gを形成する際に外力が与えられて
も、表フィルム3と保形シート5cが相互に位置ずれし
ないという利点がある。
【0040】(その他の実施形態) 本発明が上記第1ないし第3実施形態に限定されないこ
とは勿論であり、種々の形式及び構造の袋体に突起群か
ら成る点字表示を設けることにより本発明を実施するこ
とが可能であり、その際、突起群は、保形シートとフィ
ルムを一体プレス成形により溶着することにより、袋の
半製品形成工程における位置決め手段として有利に利用
できる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、厚手
の合成樹脂シートにより表紙を構成する本又はバインダ
ーの物品を提供するに際し、又は、厚手の合成樹脂シー
トにより形成され商品に吊下げられるタッグ又はラベル
の物品を提供するに際し、該合成樹脂シートをプレスす
ることにより裏面から凹入して表面に突出する突起群を
形成することにより、顧客に知らしめるべき情報を記述
する盲人用の点字表示を構成したものであるから、商
を店頭で陳列販売するに際して、盲人の利便に供するこ
とができるという効果がある。
【0042】 この際、請求項1に記載の本発明によれ
ば、厚手の合成樹脂シートをフィルムにより被覆して成
る保形シートに対して、熱間プレスにより保形シートの
裏面から凹入してフィルムの表面に突出する突起群を形
成した構成であるから、突起を加熱しながら好適にエン
ボス成形せしめることができ、しかも、相互に遊動自在
なシートとフィルムを該突起により遊動しないように一
体的に溶着できるという利点がある。
【0043】 そして、請求項2ないし4に記載の本発
明によれば、商品包装袋が提供され、商品包装袋のフィ
ルムと厚手の合成樹脂シートから成る保形シートの重合
部分に位置して、該重合部分を熱間プレスすることによ
り、保形シートの内面側から凹入してフィルムの表面に
突出する突起群を形成し、フィルムと保形シートを該突
起により相互に遊動しないように溶着すると共に、袋体
に包装された商品に関する事項を表す盲人用の点字表示
を設けた構成であるから、袋に包装された商品を店頭で
陳列販売するに際し、商品に関する事項の情報を盲人に
知らしめることができ、社会福祉に資することができ
る。この点に関して、例えば、薄いフィルム部分にプレ
スによる微細な突起群を成形しても、商品包装時におけ
るフィルムの伸長等により実際に点字表示を読み取るこ
とができないのに対して、本発明によれば、フィルムと
厚手の合成樹脂シートから成る保形シートの重合された
複合積層体部分をプレス成形することにより、保形性の
高い点字表示を得ることが可能である。
【0044】 この際、請求項3に記載の本発明によれ
ば、ヘッダー部における保形シートと該保形シートを挟
む表裏フィルムの三者を熱間プレスすることにより、一
方のフィルム側から保形シートと一体に凹入すると共
に、他方のフィルム側に向けて保形シートと一体に突出
する突起群を形成した構成であるから、吊下げられたヘ
ッダー部を顧客が指先で触れることにより、袋体に包装
された商品に関する事項を好適に読み取ることができ、
しかも、該突起によりヘッダー部における両フィルムと
保形シートを相互に遊動しないように溶着せしめる利点
がある。
【0045】 更に、請求項4に記載の本発明によれ
ば、物品収納室に臨んで一方のフィルムの内面側に厚手
の合成樹脂シートから成る保形シートを添設することに
より保形部を形成した袋体において、前記保形部を熱間
プレスすることにより、保形シートの内面側から凹入し
フィルムの外面側に突出する突起群を形成した構成であ
るから、該保形部を顧客が指先で触れることにより、袋
体に包装された商品に関する事項を好適に読み取ること
ができる。そして、袋体の底部又は両側部にフィルムを
物品収納室に向けて断面ほぼV形に折曲することにより
ガゼット部を形成した構成でありながら、突起によりフ
ィルムと保形シートを相互に遊動しないように溶着せし
める利点がある。
【0046】 そして、請求項5に記載の本発明によれ
ば、このような商品包装袋の製造方法が提供され、特
に、帯状の袋半製品形成工程において、フィルムと保形
シートを一体にプレスすることにより点字表示を構成す
る突起群を成形し、その際、突起により暫定的又は永久
的にフィルムと保形シートを相互に溶着せしめる構成で
あるから、これにより袋半製品形成工程それ自体におい
て、又はその後に袋半製品を分断して一枚宛の袋体を得
る分断工程において、フィルムと保形シートの相互の位
置決めないし仮止め機能として有効に活用せしめること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的シート状物品に関する本発明の1実施形
態を示しており、(A)は物品の要部を破断して示す正
面図、(B)はY−Y線に沿う断面拡大であり、実線に
より比較例を示し鎖線により第1実施形態を示す断面
図、(C)は第2実施形態を示す断面図である。
【図2】商品包装体の物品に関する本発明の第1実施形
態を示しており、(A)は正面図、(B)はB−B線の
断面拡大図である。
【図3】商品包装体に関する第1実施形態の製袋方法を
説明する斜視図である。
【図4】商品包装体の物品に関する本発明の第2実施形
態を示す縦断面図である。
【図5】商品包装体に関する第2実施形態の製袋方法に
おける半製品形成工程前の状態を説明する斜視図であ
る。
【図6】商品包装体に関する第2実施形態の製袋方法に
おける半製品形成工程及び分断工程を説明する斜視図で
ある。
【図7】商品包装体の物品に関する本発明の第3実施形
態を示しており、(A)は正面図、(B)は縦断面図、
(C)は要部の横断面拡大図である。
【図8】商品包装体に関する第3実施形態の製袋方法を
示し、(A)はフィルム展開状態を説明する斜視図、
(B)はチューブ体形成工程を説明する斜視図、(C)
は半製品形成工程及び分断工程を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
1G 物品 3G 合成樹脂製フィルム 6G 合成樹脂製シート 1 袋体 2 物品収納室 3 表フィルム 4 裏フィルム 5、5a、5b、5c 保形シート 6、6b、6d ヘッダー部 6a、6c 保形部 12 点字表示 13 突起 14 袋半製品 15 雄型 16 雌型 20 熱着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/00 - 33/38 B31B 1/00 - 49/04 G09B 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚手の合成樹脂シートをフィルムにより
    被覆して成る保形シートを顧客が指先で触れる個所に設
    けて成る物品において、 熱間プレスにより保形シートの裏面から凹入してフィル
    ムの表面に突出する突起群を形成し、該突起群により顧
    客に知らしめるべき情報を記述する盲人用の点字表示を
    構成すると共に、該突起により合成樹脂シートとフィル
    ムを相互に溶着せしめて成ることを特徴とする点字表示
    付き物品。
  2. 【請求項2】 物品収納室を挟んで重合された合成樹脂
    製の表裏フィルムの少なくとも一方のフィルムにおける
    少なくとも一部の内面側に厚手の合成樹脂シートから成
    る保形シートを重合固着した商品包装用の袋体におい
    て、 前記フィルムと保形シートの重合部分を熱間プレスする
    ことにより、保形シートの内面側から凹入してフィルム
    の表面に突出する突起群を形成し、フィルムと保形シー
    トを該突起により相互に遊動しないように溶着すると共
    に、袋体に包装された商品に関する事項を表す盲人用の
    点字表示を構成して成ることを特徴とする点字表示付き
    商品包装袋。
  3. 【請求項3】 袋体の上部に位置して合成樹脂製の表裏
    フィルムの間に厚手の合成樹脂シートから成る保形シー
    トを介装して成るヘッダー部を形成した商品包装袋にお
    いて、 前記ヘッダー部における保形シートと該保形シートを挟
    む表裏フィルムの三者を熱間プレスすることにより、一
    方のフィルム側から保形シートと一体に凹入すると共
    に、他方のフィルム側に向けて保形シートと一体に突出
    する突起群を形成し、両フィルムと保形シートを該突起
    により相互に遊動しないように溶着すると共に、袋体に
    包装された商品に関する事項を表す盲人用の点字表示を
    構成して成ることを特徴とする点字表示付き商品包装
    袋。
  4. 【請求項4】 物品収納室を挟んで重合された合成樹脂
    製の表裏フィルムのうち、物品収納室に臨む一方のフィ
    ルムの内面側に厚手の合成樹脂シートから成る保形シー
    トを添設することにより保形部を形成して成る商品包装
    用の袋体であり、袋体の底部又は両側部にフィルムを物
    品収納室に向けて断面ほぼV形に折曲することによりガ
    ゼット部を形成した構成において、 前記保形部を熱間プレスすることにより、保形シートの
    内面側から凹入しフィルムの外面側に突出する突起群を
    形成することにより、フィルムと保形シートを該突起に
    より相互に遊動しないように溶着すると共に、袋体に包
    装された商品に関する事項を表す盲人用の点字表示を構
    成して成ることを特徴とする点字表示付き商品包装袋。
  5. 【請求項5】 帯状に連続する合成樹脂製の表裏フィル
    ムを重合せしめると共に、表裏フィルムの少なくとも一
    方のフィルムにおける少なくとも一部に、帯状に連続す
    る厚手の合成樹脂シートから成る保形シートを遊動可能
    に重合することにより、帯状に連続する袋半製品を形成
    する半製品形成工程と、 前記帯状の袋半製品から一枚宛の袋体を形成すると共
    に、該袋体を袋半製品から分離せしめる分断工程とから
    成る製袋方法において、 前記半製品形成工程に際し、前記フィルムと保形シート
    の重合部分を熱間プレスすることにより、保形シートの
    内面側から凹入し、該保形シートとフィルムを一体化し
    て袋半製品の表面に突出する突起群を成形すると共に、
    該突起によりフィルムと保形シートを相互に遊動しない
    ように溶着せしめる点字表示形成工程を構成し、その
    後、分断工程を行うことを特徴とする点字表示付き商品
    包装袋の製造方法。
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