JP3632946B2 - 商品包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動包装工程に適するヘッダー付き商品包装袋であって、比較的高価な小型の商品、例えばボタン電池、半導体モジュールなどの電子部品、メタル、コイン類、指輪、イアリングなどの装身具などの物品を2個以上収納する包装体に用いる商品包装袋に関する。
特に、収納された2個の物品が電池のように接触すると互いに放電する不都合を生じるもの又は接触すると傷がつき易い場合に、それぞれを隔離して収納することができる商品包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヘッダー付き商品包装袋は、比較的小型の物品の包装袋として広く使用されている。
しかしながら、2個の商品を商品包装袋に収納するときは、商品包装袋の袋体部に2個の商品を収納して陳列していた。
このような商品包装袋の場合には、2個の商品が袋体部の中で接触する。商品が電池等の場合は、その接触の結果、放電する不都合も生じ、また、商品によっては互いの接触で傷が付く不都合も発生する。
さらに、商品包装袋を売場に陳列した場合に2個の商品が重なって、2個の商品が収納されていることが需要者に明瞭でないという商品陳列の上から致命的な欠点を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、袋体部を段違いに2個以上設けることによって、各袋体部に収納された2個以上の商品が直接接触しないようにして、かつ、収納された2個の商品が商品包装袋の陳列時の吊り下げ状態で袋表面から2個の商品が2個とも明瞭に見えることを確保したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
一般に、プラスチック製商品包装袋は安価に製造されるべきものであり、安価に製造するには、長尺のフイルム及び厚手のシートを連続的に加工する連続製袋工程によって製造されることが経済性から必須事項である。連続製袋工程では長尺のフイルム及びシートが連続的に送り出され、これを適宜折り曲げて所望の断面構造の長尺の帯び状積層体を連続的に形成して、最後に袋体部の幅毎に行う溶断工程によって個々の商品包装袋に分離して製造する。
このような連続製袋工程が必須の前提において、本発明者は、連続製袋工程で製造可能な形状であって、2個の袋体部において、表から2個の商品が明瞭に確認できるためには、商品包装袋の陳列時の吊り下げ状態で2個の商品が上下に段違いの位置に収納される必要があると考えて、底部の位置が上下に相違する2個の袋体部を有し、連続製袋工程によって製造できる構造を案出して本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は次の各項よりなる発明である。
(1)ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部Aを有し、該外部袋体部のヘッダー側シート1から上方に延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムを厚手熱可塑性樹脂シート5に積層してなるヘッダー部Cを有し、該ヘッダー部の下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、該外部開口縁8とヘッダー部下縁の間に、外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10は、開口縁から下方に延設されて、外部袋体部の両側縁においてヘッダー側シート1及び開口縁側シート2と同時に融着されてなる両側縁部と該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの下端とヘッダー側シート1を融着して設けた底部11とによって内部袋体部Bを形成することによって内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が上下に段違いに形成されたことを特徴とする2個以上の商品用商品包装袋。
(2)ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部Aを有し、該外部袋体部のヘッダー側シート1から上方に延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムを厚手熱可塑性樹脂シート5に積層してなるヘッダー部Cを有し、該ヘッダー部の下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、該外部開口縁8とヘッダー部下縁の間に、外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムは、開口縁から下方に延設されて、内部袋体部の底部の位置で折り返されて内部袋体部の底部11を形成し、その折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの上端をヘッダー側シート1又はヘッダー部に固定して形成し、外部袋体部の両側縁において、折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの側縁とヘッダー側シート1の側縁及び開口縁側シート2の側縁と同時に融着されてなる両側縁部と前記底部11によって内部袋体部Bを形成することによって内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が上下に段違いに形成されたことを特徴とする2個以上の商品用商品包装袋。
(3)ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部Aを有し、該外部袋体部のヘッダー側シート1から上方に延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムを厚手熱可塑性樹脂シート5に積層してなるヘッダー部Cを有し、該ヘッダー部の下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、開口縁側シートの薄手熱可塑性樹脂フイルムが外部開口縁8の位置で折り返して下方延設され、内部袋体部の底部の位置で再び上方に折り返されて、該折目を内部袋体部の底部11として、前記折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの上端によって外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が形成され、折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの側縁とヘッダー側シート1の側縁及び開口縁側シート2の側縁と同時に融着されてなる両側縁部と前記底部11によって内部袋体部を形成することによって、内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が上下に段違いに形成されたことを特徴とする2個以上の商品用商品包装袋。
(4)内部開口縁9が外部開口縁8よりも段違いに高く形成されている第1項、第2項又は第3項記載の2個以上の商品用商品包装袋。
(5)ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部を有し、該袋体部のヘッダー側シート1の上方に延設された厚手熱可塑性樹脂シートに薄手熱可塑性樹脂フイルムを積層してなるヘッダー部を有し、該ヘッダー部の下縁近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、該外部開口縁8とヘッダー部下縁の間に、外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムは、開口縁から下方に延設されて、外部袋体部の両側縁においてヘッダー側シート1及び開口縁側シート2と同時に融着されてなる両側縁部と該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの下端とヘッダー側シート1と融着して設けた底部とによって、内部袋体部を形成することによって内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が外部袋体部に収納すべき商品の収納時の正面高さの70%以上になる上下に段違いに形成された商品包装袋の該内部袋体部及び該外部袋体部のそれぞれに商品を分離して収納させてなり、該内部袋体部の商品及び該外部袋体部の商品が直接接触せず、かつ吊り下げ状態で両者とも明瞭に見える状態で収納されてなり、商品包装袋の内部開口縁9が外部開口縁8よりも段違いに高く形成されていることを特徴とする商品包装体。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明商品包装袋は熱可塑性樹脂製であり、通常60μ以上の厚さの厚手の熱可塑性樹脂シートと10〜70μ程度の厚さの薄手の樹脂フイルム又はその薄手のフイルムのラミネートフイルム並びに厚手の熱可塑性樹脂樹脂シートに薄手の樹脂フイルムを積層した積層シートが原材料として使用されるものである。
本発明に使用される原材料は長尺の帯状になっていて、本発明商品包装袋は、長尺の薄手熱可塑性樹脂フイルム及び長尺の厚手の熱可塑性樹脂シートを製袋工程に連続的に送りだして製造することができる。
これらの長尺の原材料は、長尺のままで、製造すべき所定の商品包装袋の縦断面の構造に対応する積層構造体を形成してから、各袋体部の幅毎に溶断して製造することができる。
本発明商品包装袋は、基本的にヘッダー部Cと二つの外部袋体部A及び内部袋体部Bを有する構造からなるものである。
ヘッダー部Cは通常の商品陳列時の吊り下げ機能及び商品情報印刷機能を有する以外に自動包装のときに、袋体部の開口操作と商品挿入時に袋体部を機械に固定する保持部分として役に立つ。
二つの袋体部である外部袋体部A及び内部袋体部Bは、内部袋体部の底部が段違いの高さになっていて、外部袋体部Aと内部袋体部Bに収納された2個の商品が陳列時に外側から見て、2個存在することが分かるようになっている。
本発明に用いる薄手熱可塑性樹脂フイルムとしては、種々のポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル、ナイロン等の高強度樹脂又は塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のガスバリヤ樹脂並びにこれらの樹脂の薄手の積層体を使用することができる。
本発明厚手熱可塑性樹脂シートには、剛性付与及び印刷の鮮明化を目的として薄手熱可塑性樹脂フイルムに積層されるものであり、薄手熱可塑性樹脂フイルムと同様の熱可塑性樹脂によって形成したものを使用することができる。
本発明商品包装袋の袋体部を形成するヘッダー側シート1又は開口縁側シート2は、薄手熱可塑性樹脂フイルム又は薄手熱可塑性樹脂フイルムに厚手のプラスチックシートを積層したものを使用することができる。
【0007】
本発明の実施態様を図面によってさらに詳細に説明する。この実施態様の説明は、特に薄手熱可塑性樹脂フイルムの繋がり形状に関しては、本発明の商品包装袋を制限するものではない。
図1は本発明の参考例の商品包装袋の平面図である。図2はその断面図である。
図1及び図2は、ヘッダー側シート1と開口縁側シート2の側縁を融着して形成されている外部袋体部Aを有し、ヘッダー側シート1の上方に延設された厚手熱可塑性樹脂シート5に薄手熱可塑性樹脂フイルム6を積層してなるヘッダー部Cを有する本発明参考例の商品包装袋である。
図2の断面図で示すように、該ヘッダー部Cの下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部Aの外部開口縁8とする商品包装袋であり、該外部開口縁8とヘッダー部下縁7の間に、外部開口縁8に沿って袋体部の幅と同一の幅の内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10は、開口縁から下方に延設されて、外部袋体部Aの両側縁3、4においてヘッダー側シート1及び開口縁側シート2と同時に融着されてなる両側縁部と該内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の下部が開口縁側シートの内側に融着された底部11よりなる内部袋体部Bを形成している。
ヘッダー部Cの下縁の両側面には、ヘッダー部下縁ヒートシール13、14によって、薄手熱可塑性樹脂フイルム6と厚手熱可塑性樹脂シート5とを融着固定している。
【0008】
図1の態様では、ヘッダー部Cの下縁7から、ヘッダー部Cの厚手熱可塑性樹脂シート5及びこれに積層されている薄手熱可塑性樹脂フイルム6は下方に連続的に延設されて、積層構造のまま外部袋体部Aのヘッダー側シート1を形成している。そして、薄手熱可塑性樹脂フイルム6は外部袋体部底部12で折り返されて開口縁側シート2を形成している。すなわち、外部袋体部Aのヘッダー部側シートに厚手熱可塑性樹脂シート5と薄手熱可塑性樹脂フイルム6の積層体シートが使用されている。この外部袋体部を構成するシートの厚手熱可塑性樹脂シート5は、袋体部に直線性を維持させる剛性を付与して、陳列時の体裁をよくするとともに、商品の自動収納操作を円滑にする役割がある。
なお、ヘッダー側シート1に関しては、ヘッダー部Cからは薄手熱可塑性樹脂フイルム6のみが下方に延設されてヘッダー側シート1を薄手熱可塑性樹脂フイルム6から延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムのみで形成する態様も本発明の基本的実施態様である。
図1の商品包装袋を略垂直の状態にして、内部開口縁9とヘッダー部下縁7の間の開口から第一の商品を落とし込むように挿入して、内部開口縁9と外部開口縁8の間の開口に第2の商品を落とし込むように挿入する。
【0009】
そして、外部開口縁8及び内部開口縁9をヘッダー部下縁7の上にヒートシールすることによって外部袋体部A及び内部袋体部Bを同時に密封することができる。
このようにして、2個のボタン電池を収納した図1−図2の商品包装袋包装体は図3の正面図のような陳列状態になる。
商品を陳列する場合は、不透明な厚手の熱可塑性樹脂シートの積層シートがあるヘッダー側シート1は裏面となり、薄手のフイルムのみからなる開口縁側シート2が表となり、この表面から商品を視認することができる。商品の宣伝又は使用説明等の印刷は薄手熱可塑性樹脂フイルムに印刷される。
図3では、外部袋体部A及び内部袋体部Bの底部の段差がボタン電池の直径よりも大きい。すなわち、商品のボタン電池の正面寸法高さに相当する直径より段差が大きいので、商品包装袋を吊り下げ孔15で吊り下げたとき、2個のボタン電池は両者とも開口縁側シート面から見て100%確認することができる。
この2個の袋体部の底部段差は、外部袋体部の収納商品の正面高さの70%以上、好ましくは80%以上であることが2個の商品の存在を明瞭にする点で望ましい。
二つの商品の種類が相違する場合には100%以上にして、2個の商品が完全に重ならなくして、2個の商品の全貌が見えるようにするのが望ましい。
本発明において、収納商品の正面高さとは、外部袋体部Aに収納され、陳列される状態で底部から測定した開口縁方向への収納商品の最大長さである。例えば矩形形状の商品を外部袋体部Aに入れる場合に、長辺より袋体部の幅が大きいときは、収納商品は長辺が横方向になって収納されるので正面高さは短辺の長さになる。
図2で示されるように、外部開口縁8より内部開口縁9が高く、段差が設けられている。この段差は、商品を自動包装するに際してこの段差を機械で押さえて、外部開口縁8と内部開口縁9との間を開口するときに役に立つ。
自動包装は、ヘッダー部を機械で挟んで商品包装袋を固定して、空気流若しくは機械的開口機構で順次外部袋体部A及び内部袋体部Bを開口させて、収納商品を1個毎各袋体部の内に落とし込むことによって実行することができる。
このとき、外部開口縁8と内部開口縁9の間を開口するときに、この段差が役に立つ。段差の寸法は、機械の精度によるが、2mm以上、好ましくは5mm以上あることが望ましい。
【0010】
図4は、本発明商品包装袋の一態様の断面図である。
図2とは、内部開口縁9から下方に延設された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の先端がヘッダー側シート1に融着して内部袋体部Bの底部を形成している点が相違している。
ヘッダー側シート1が厚手熱可塑性樹脂シート5と薄手熱可塑性樹脂フイルム6の積層体の場合は図4のように、内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の下端は厚手シートに融着されて、内部袋体底部11を形成する。ヘッダー側シート1が薄手熱可塑性樹脂フイルム6のみの場合は、内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10と薄手熱可塑性樹脂フイルム6の内面が融着されて内部袋体部の底部を形成する。
図4に示されるように、自動包装を容易にするために、外部開口縁8よりも内部開口縁9の方が高くなっている。
図5の本発明の別の態様の商品包装袋の断面図は、内部開口縁9から下方に延設された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10が内部袋体部Bの底部で折り返されて、ヘッダー部Cの下縁で固定されている態様を示している。この図5の場合は、ヘッダー部Cの厚手熱可塑性樹脂シート5に積層されている薄手熱可塑性樹脂フイルム6と内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10が連続している。
図5の断面図は、1枚の薄手熱可塑性樹脂フイルム6から、一方ではヘッダー側シート1の積層薄手熱可塑性樹脂フイルムから、開口縁側シート2に連続的に繋がり、他方は内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10に連続的に繋がっていて、厚手熱可塑性樹脂シート5に図5の積層構造を連続的にガゼット折り工程で形成して、袋体部の幅毎に溶断すると連続的に本発明商品包装袋が製造できることを示している。
図5の商品包装袋では、内部袋体部Bの開口は、内部開口縁9とヘッダー部の下縁7の間になる。
図6は、図5の内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10が開口縁側シート2の薄手熱可塑性樹脂フイルムに連続的に繋がった態様である。本考案では内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の折り返し先端は、連続製袋工程の都合によって、一旦開口縁で切断して開口縁で別個にヒートシールして固定することもできる。
図6の場合は、内部袋体部Bの開口は、内部開口縁9と外部開口縁8の間になる。
第1〜6図において、ヘッダー側シート1の積層シートから厚手シートを除去して薄手熱可塑性樹脂フイルムのみとし、厚手シートはヘッダー部の芯材シートとしてのみ使用した商品包装袋も図面は省略するが本発明の商品包装袋の基本的態様である。これらの態様の図面は、第1〜6図のヘッダー部下縁ヒートシール13、14の位置から下方に延設している厚手熱可塑性樹脂シートを削除したものである。
【0011】
次に、第7図及び第9〜10図の態様は、開口縁側シート2が厚手熱可塑性樹脂シート5と薄手熱可塑性樹脂フイルムとの積層体の場合である。
本発明商品包装袋は、袋体部を構成するヘッダー側シート1と開口縁側シート2の両方とも厚手のシートにする必要はない。いずれか一方のみが積層されていれば袋体部の剛性を達成することができる。
図7の商品包装袋は、内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の下縁がヘッダー側シート1と融着して内部袋体底部11を形成している。
このように開口縁側シート2に厚手シートを積層した袋体部の場合は、商品を収納して陳列する場合は、ヘッダー側シート1の方から収納商品が見える。
内部袋体部Bの開口は、内部開口縁9とヘッダー部下縁7との間となる。
外部袋体部Aの開口は、外部開口縁8と内部開口縁9の間となる。
図8の態様は、図7の態様において、内部開口縁9から下方に延設された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の下縁が開口縁側シート2の厚手の厚手熱可塑性樹脂シート5に融着している点が相違する商品包装袋である。
図9は、内部開口縁9から下方に延設された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の下縁が内部袋体部の底部で開口縁側シート2の方に折り返され、その先端が外部開口縁で固定されている態様である。しかも、内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の先端は開口縁側シート2に積層されている薄手熱可塑性樹脂フイルムに連続している。
【0012】
図10及び図11は、内部開口縁9から下方に延設された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の下縁が内部袋体部の底部で折り返され、その先端がヘッダー部Cの下縁で固定されている態様である。
図10は、折り返された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の先端はヘッダー部下縁ヒートシール14で固定されている薄手熱可塑性樹脂フイルム6の先端に一体的に連続している。
図11は、折り返された内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10の先端はヘッダー部に積層されている薄手の熱可塑性樹脂フイルム6の上に重ねられて、薄手熱可塑性樹脂フイルム6の上にヒートシール16によって固定されている。
図11において、ヒートシール16は内部開口縁9よりも上方に位置している方がヒートシール16を施工する操作に便利である。
これら第9〜11図の商品包装袋は、連続製袋工程での製造の容易性は一長一短であるが、総合的に見ると、図11の形状が最も連続製袋装置に適していて好ましい。
図9、図10及び図11の態様は、1枚の薄手熱可塑性樹脂フイルムがヘッダー部の積層からヘッダー側シート1及び開口縁側シート2にまで繋がっているので、ヘッダー部及び袋体部に施工される印刷の模様が完全に一致する利点がある。
【0013】
【発明の効果】
本発明商品包装袋は、外部袋体部と内部袋体部が垂直陳列状態で底部が段違いに形成されているので、複数の商品が陳列時に確認でき、かつ、複数の商品が接触しないので、接触に伴う商品の変化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の参考例の商品包装袋の一態様の平面図。
【図2】図2は、図1の断面図。
【図3】図3は、本発明商品包装袋に2個のボタン電池を収納した場合の陳列時の状態を示す正面図。
【図4】図4は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【図5】図5は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【図6】図6は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【図7】図7は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【図8】図8は、本発明の参考例の別の態様の断面図。
【図9】図9は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【図10】図10は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【図11】図11は、本発明商品包装袋の別の態様の断面図。
【符号の説明】
A:外部袋体部
B:内部袋体部
C:ヘッダー部
1:ヘッダー側シート
2:開口縁側シート
3、4:袋体部側縁
5:厚手熱可塑性樹脂シート
6:薄手熱可塑性樹脂フイルム
7:ヘッダー部下縁
8:外部開口縁
9:内部開口縁
10:内部薄手熱可塑性樹脂フイルム
11:内部袋体底部
12:外部袋体部底部
13、14:ヘッダー部下縁ヒートシール
15:吊り下げ孔
16:ヒートシール

Claims (5)

  1. ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部Aを有し、該外部袋体部のヘッダー側シート1から上方に延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムを厚手熱可塑性樹脂シート5に積層してなるヘッダー部Cを有し、該ヘッダー部の下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、該外部開口縁8とヘッダー部下縁の間に、外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10は、開口縁から下方に延設されて、外部袋体部の両側縁においてヘッダー側シート1及び開口縁側シート2と同時に融着されてなる両側縁部と該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの下端とヘッダー側シート1を融着して設けた底部11とによって内部袋体部Bを形成することによって内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が上下に段違いに形成されたことを特徴とする2個以上の商品用商品包装袋。
  2. ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部Aを有し、該外部袋体部のヘッダー側シート1から上方に延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムを厚手熱可塑性樹脂シート5に積層してなるヘッダー部Cを有し、該ヘッダー部の下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、該外部開口縁8とヘッダー部下縁の間に、外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムは、開口縁から下方に延設されて、内部袋体部の底部の位置で折り返されて内部袋体部の底部11を形成し、その折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの上端をヘッダー側シート1又はヘッダー部に固定して形成し、外部袋体部の両側縁において、折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの側縁とヘッダー側シート1の側縁及び開口縁側シート2の側縁と同時に融着されてなる両側縁部と前記底部11によって内部袋体部Bを形成することによって内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が上下に段違いに形成されたことを特徴とする2個以上の商品用商品包装袋。
  3. ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部Aを有し、該外部袋体部のヘッダー側シート1から上方に延設された薄手熱可塑性樹脂フイルムを厚手熱可塑性樹脂シート5に積層してなるヘッダー部Cを有し、該ヘッダー部の下縁7近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、開口縁側シートの薄手熱可塑性樹脂フイルムが外部開口縁8の位置で折り返して下方延設され、内部袋体部の底部の位置で再び上方に折り返されて、該折目を内部袋体部の底部11として、前記折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの上端によって外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が形成され、折り返した内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの側縁とヘッダー側シート1の側縁及び開口縁側シート2の側縁と同時に融着されてなる両側縁部と前記底部11によって内部袋体部を形成することによって、内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が上下に段違いに形成されたことを特徴とする2個以上の商品用商品包装袋。
  4. 内部開口縁9が外部開口縁8よりも段違いに高く形成されている請求項1、2又は3記載の2個以上の商品用商品包装袋。
  5. ヘッダー側シート1及び開口縁側シート2の側縁を融着してなる外部袋体部を有し、該袋体部のヘッダー側シート1の上方に延設された厚手熱可塑性樹脂シートに薄手熱可塑性樹脂フイルムを積層してなるヘッダー部を有し、該ヘッダー部の下縁近くの開口縁側シート2の上縁を袋体部の外部開口縁8とする商品包装袋であって、該外部開口縁8とヘッダー部下縁の間に、外部開口縁8の内側に沿って内部開口縁9が内部薄手熱可塑性樹脂フイルム10によって形成され、該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムは、開口縁から下方に延設されて、外部袋体部の両側縁においてヘッダー側シート1及び開口縁側シート2と同時に融着されてなる両側縁部と該内部薄手熱可塑性樹脂フイルムの下端とヘッダー側シート1と融着して設けた底部とによって、内部袋体部を形成することによって内部袋体部の底部と外部袋体部の底部が外部袋体部に収納すべき商品の収納時の正面高さの70%以上になる上下に段違いに形成された商品包装袋の該内部袋体部及び該外部袋体部のそれぞれに商品を分離して収納させてなり、該内部袋体部の商品及び該外部袋体部の商品が直接接触せず、かつ吊り下げ状態で両者とも明瞭に見える状態で収納されてなり、商品包装袋の内部開口縁9が外部開口縁8よりも段違いに高く形成されていることを特徴とする商品包装体。
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