JP2020152400A - 袋状包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品や荷物などの種々の収容物を収容する袋状包材について、収容物の収納に際しての作業性が良いうえに、包装後の形態が美麗であって、広い用途が得られるようにする。【解決手段】可撓性を有するシート材からなる正面シート12と背面シート13と側面シート14と底面シート15を有し、背面シート13の上端に延設されたフラップ16による開口の閉鎖時に直方体形状になる袋状包材11において、側面シートと底面シートに、これらを正面シートと背面シートの間に折り込む折り込み線25,26を形成する。底の4辺と側面の4辺に、シート材同士が接合されて面方向に延びる補強縁31,32,33を、辺の長手方向の全体に直線状に形成する。正面シート12における底面シート15の折り込み線に対応する位置に、谷折りの折り線35を形成する。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば包装や梱包などに広く用いられる袋状包材に関し、より詳しくは、樹脂や紙などの可撓性を有するシート材で形成された袋状包材に関する。
前述のような包材の一つとして、下記特許文献1に開示の包装用袋がある。
この包装用袋は、側面シート部に側面フラップを備えたものであり、包装後の外観品質を高められるように工夫されている。
包装用袋は、正面シート部を有する第1シートと、背面シート部を有する第2シートを備えている。第1シートと第2シートは、それぞれ上部にフラップを、両側部に側面シート部を有し、側面シート部の上部には、フラップとの間に切り込みを介して側面フラップを有している。
しかし、包装前の側面シート部は第1シート及び第2シートと同一平面上にあり、収容物の収納に際しては互いに密着した第1シートと第2シートを剥がさなければならず、作業性がよくない。また、包装後に直方体形状になる包装用袋の各辺は、シート材を折り曲げで構成されているので、高い強度を得ようとすると、シート材に厚く強靭なものを採用しなければならない。
登録実用新案第3186273号公報
この発明は、収容物の収納に際しての作業性が良いうえに、包装後の形態が美麗であって、商品の包装はもちろんのこと、荷物の梱包などにも広く使用できるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、可撓性を有するシート材からなる正面シートと背面シートと側面シートと底面シートを有し、前記背面シートの上端に延設されたフラップによる開口の閉鎖時に直方体形状になる袋状包材であって、前記側面シートと前記底面シートに、これらを前記正面シートと前記背面シートの間に折り込む折り込み線が形成され、前記正面シートと前記側面シートの上端位置が同一であるとともに、底の4辺と側面の4辺に、前記シート材同士が接合されて前記正面シートまたは前記背面シートの面方向に延びる補強縁が辺の長手方向の全体に直線状に形成され、前記正面シートにおける前記底面シートの前記折り込み線に対応する位置に、折りの折り線が形成された袋状包材である。
この構成では、正面シートと背面シートの間に折り込まれた側面シートと底面シートが、収容物の収容に際して正面シートと背面シートを分離しやすくする。また、正面シートと背面シートを離して収容物を内部に収容物を入れると、側面シートと底面シートは、収容物に押されて折り込み線での折りを解いて広がり、底と側面の補強縁を立てる。補強縁は補強縁が形成された辺を補強し、包装後の袋状包材の形態を保つ。正面シートの谷折り線は、正面シートの下端部を背面シートの下端部から離れる方向に指向させ、収容物の収容に際して生じる抵抗を低減し、袋状包材を起立させたときには安定性を得る。包装後に袋状包材を立てたときには、底に位置する2辺の補強縁は撓みながら載置面に面接触する。
この発明によれば、収容物の収納に際しての作業性が良いうえに、包装後の形態が美麗であって、商品の包装はもちろんのこと、荷物の梱包や配送などにも広く使用可能な袋状包材が得られる。
収容物を収容した袋状包材の斜視図。 使用前の袋状包材の斜視図。 少し開いた状態の袋状包材の斜視図。 袋状包材の本体部分の正面図と縦断面図。 袋状包材の本体部分の横断面図。 袋状包材の製造法を示す概略構成図。 閉鎖途中の袋状包材の斜視図。 収容物の収容の前後の状態を示す袋状包材の斜視図。 袋状包材を整列した状態の斜視図。 袋状包材を積み重ねた状態の斜視図。 袋状包材を載置した部分の拡大断面図。 他の例に係る袋状包材の少し開いた状態の斜視図。 図12の袋状包材についての収容物の収容の前後の状態を示す斜視図。 他の例に係る袋状包材の少し開いた状態の斜視図。 図14の袋状包材の閉鎖状態の斜視図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
この発明の袋状包材11は、たとえば商品や荷物など種々の物品(収容物)の包材として、商品の包装や荷物の梱包、配送などに広く使用されるものであり、図1に示したように、収容物の収容後の開口の閉鎖時に直方体形状になるものである。すなわち袋状包材11は、可撓性を有する長方形のシート材からなる正面シート12と背面シート13と側面シート14と底面シート15を有し、背面シート13の上端に延設されたフラップ16により開口が閉鎖される構成である。
図2は、袋状包材11の使用前の状態を示す斜視図であり、図3は袋状包材11の正面シート12と背面シート13を少し離して立てた状態の斜視図である。この袋状包材11は、特に商品の包装に使用するのに好適なものであり、全体が合成樹脂シートからなるシート材で構成されている。商品としては、例えば化粧品などのようなセット商品や、正月に販売されるいわゆる福袋に収容される商品などがある。あらかじめ収容して販売する商品のほか、購入された商品をその場で詰めて引き渡す場合にも使用できる。
図1〜図3に示したように袋状包材11はマチ付きの角封筒形状であり、正面シート12と背面シート13は縦長の長方形である。背面シート13の上端には、前述のようにフラップ16が一体に形成されている。フラップ16は、背面シート13と同じ幅であり、使用前の状態において図2に示したように正面シート12の上部の表面に重なっている。
フラップ16の先端部における裏面には、閉鎖時に正面シート12に対して貼り付けるための直線状の粘着部21と、粘着部21を有する部分を分離する直線状の破断手段22が平行に形成されている。粘着部21はフラップ16の幅方向全体に形成され、表面に離型紙を有している。破断手段22には、いわゆる開封テープが好適に用いられる。
フラップ16の付け根、換言すれば背面シート13の上端には、フラップ16と同一幅で適宜高さの提げ手17が一体に形成されている。提げ手17は、シート材同士を溶着により二重に重ね合わせた構造である。提げ手17はフラップ16とは反対方向、つまり背面シート13の上端方向に延びており、中央に、手を入れられる長穴17aを有している。
側面シート14は、正面シート12と背面シート13を連結して、これらの間に折り込まれる部分である。このため、側面シート14には折り込み線25が形成されている。折り込み線25は、側面シート14の幅方向の中間位置において縦(長手方向)に延びる縦折り込み線25aと、下部において三角形状をなす傾斜した2本の傾斜折り込み線25bである。
側面シート14と同様に、底面シート15も、正面シート12と背面シート13を連結して、これらの間に折り込まれる部分である。このため、底面シート15の幅方向の中間位置には、横(長手方向)に延びる折り込み線26が形成されている。
側面シート14と底面シート15の幅は同一であり、その幅は、収容する商品(収容物)に応じて適宜設定される。
正面シート12と側面シート14の上端12a,14a位置は同一であり、正面シート12と側面シート14の内側の高さ(深さ)は、収容物Xの高さよりも高く設定される。つまり、袋状包材11本体部分の正面図と断面図を示す図4に示したように、正面シート12と側面シート14の内側の高さH1は、収容する収容物Xの高さがH2よりも高い。高さの差H3は、底面シート15の折り込み深さH4と同じ程度でよい。
正面シート12と側面シート14の内側の高さが収容する収容物Xの高さよりも高いので、正面シート12と背面シート13と側面シート14の上端部は、フラップ16を閉じての閉鎖時に、内側に折り曲げられて収容した収容物の上方を覆う部分となる。
全体としてこのような形態の袋状包材11における底の4辺と側面の4辺、つまり、正面シート12と背面シート13の上端を除く3辺と、側面シート14の下端の1辺に、シート材同士が接合されて面方向に延びる補強縁31,32,33が形成されている。すべての補強縁31,32,33は、辺の長手方向に沿った直線状であり、辺の長手方向の全体に形成されている。使用前の袋状包材11は図2に示したように正面シート12と背面シート13が重なり合った偏平なシート状であるので、補強縁31,32,33は正面シート12と背面シート13の面方向に延びる。
補強縁31,32,33の幅は、所望の強度を得られる幅であり、シート材の性状や収容物の重量などの諸条件に応じて適宜設定される。また補強縁31,32,33の幅は長手方向全体において一定である。また、底の4辺の補強縁31,32と、側面の4辺の補強縁33の交点は一体である。
図5は袋状包材11の本体部分の横断面図であり、その一部、つまり背面シート13または正面シート12と側面シート14が接合された補強縁33の拡大図に示したように、シート材同士は熱溶着により面接合して一体化している。
ここで、正面シート12と背面シート13の側面シート14と底面シート15を構成するシート材には、図5に一部を拡大して示したように、3層構造のシート材が好適に使用される。シート材の内層18aは、互いに接合し合う部分であり、低密度ポリエチレン(LDPE)で構成される。中間層18bはアルミ蒸着フィルム、例えばPETフィルムにアルミ蒸着したフィルム(VM−PET)で構成される。外層18cは二軸延伸のPETフィルムで構成される。
また、正面シート12の下端部における底面シート15の折り込み線26に対応する位置には、正面シート12の表面から見て谷折りの折り線35が形成されている。この折り線35は、前述した側面の補強縁33を含めた全体に、正面シート12の下端縁の補強縁31と平行に、左右の端から端まで一直線に形成されている。
折り線35は、それより下の部分を背面シート13側から離す方向に指向させるので、袋状包材11を途中まで開いた状態にすると、図3に示したように、底部が広がり自立する。
つぎに、以上のような構成の袋状包材11の製造方法について説明する。袋状包材11の製造方法は、図6に示したように、側面シート基材固定工程と、第2シート基材のせ工程と、第1折り返し工程と、第2折り返し工程と、第3折り返し工程と、シール工程と、分離工程を有する。
はじめの側面シート基材固定工程は、帯状の第1シート基材51を間欠搬送中に、第1シート基材51の上に偏平な筒状をなし側面シート14となる側面シート基材52を定間隔に固定する工程である。第1シート基材51は、のちにフラップ16と背面シート13と底面シート15になる部分を一体に有している。
第1シート基材51は、詳しくはフラップ16と二重構造の提げ手17と背面シート13と底面シート15の長さを合わせたよりも若干幅広の帯状であり、内層を上にして搬送される。側面シート基材52は、第1シート基材51と同様のシート材を丸めるようにしてシート材の端縁(図6の破線参照)同士を突き合わせるとともに圧潰して、必要な側面シート14の長さに対応する偏平な筒状に形成される。
側面シート基材52は、第1シート基材51の搬送方向Yと直交する方向から供給されて、第1シート基材51の幅方向の所定位置、つまり側面シート14が形成されるべき位置に固定される。固定は、側面シート基材52の下面側の部分と第1シート基材51の表面との間に熱シールによるシール部分61が形成されて行われる(シール工程)。側面シート基材52は、前述の突き合わせた端縁位置においてのちに分離されて、それぞれ袋状包材11の片方の側面シート14になる。
次の第2シートのせ工程は、側面シート基材52が固定された第1シート基材51の上に、正面シート12となる帯状の第2シート基材53を載せる工程である。第2シート基材53は、正面シート12の高さよりも若干幅広に設定されている。載せる際には、第2シート基材53は、側面シート基材52の上端52aに対応する側の辺である上端53aを、側面シート基材52の上端52aの辺に一致させる。
続く工程では、袋状包材11の底部が形成される。
第1折り返し工程は、第2シート基材53の下端部53bを側面シート基材52の下端部と共に上端側に折り返して側面シート基材52の下端部52bを平面視正方形にする工程である。ここでいう正面視正方形は、側面シート基材52の下端縁52c同士を搬送方向Yに沿った方向で対向させる態様での正方形である。なお、正方形とは、完全な正方形のみを指すのではなく、図6に示したように側面シート基材52の下端縁52c同士が接していない、換言すれば第1シート基材51の幅方向における端が直角になっていない形状を含むものである。
この折り返しは、第2シート基材53の下部の折り返し位置にガイド板(図示せず)を置くなどして折り位置を定めながら第2シート基材53と側面シート基材52の下端部52bを上端側に折り上げて行う。このときに、折り返される側面シート基材52の下端部52bの搬送方向Yに沿った方向の両側部分を相対向する内側に倒す。側面シート基材52の正方形をなす搬送方向Yに沿った方向の両側の角52dが第2シート基材53の折り返し位置となる。
第2折り返し工程は、第1シート基材51の下端部51aを上端側に折り返して第2シート基材53と側面シート基材52の下端部の上に重ねる工程である。第1シート基材51の折り返し位置は、側面シート基材52の下端位置、つまり正方形をなす部分の下端側の端の位置である。第1シート基材51の下端部51aを折り返することで、折り返された第2シート基材53と側面シート基材52の下端部の全体が被覆される。第1シート基材51が被覆された範囲内であって、前述した底の4辺の補強縁31,32を形成する位置に、直線状のシール部分62を形成する(シール工程)。
第3折り返し工程は、第1シート基材51と側面シート基材52と第2シート基材53の下端部を、側面シート基材52の下端部52bの正方形をなす部分の中間位置で第1折り返し工程及び第2折り返し工程とは逆方向に折り返す工程である。第3折り返し工程での折り返し位置は、第1折り返し工程での折り返し位置と同じである。この折り返しにより、第1折り返し工程で正面シート12の下端部に形成された谷折りの折り線35が露出することになる。
このあと、第2シート基材53の上から前述した補強縁32,33を形成するために必要な直線状のシール部分63,64を形成する(シール工程)。
なお、前述のシール工程は、第1シート基材51と側面シート基材52と第2シート基材53の重合部分であって、底の4辺と側面の4辺に相当する部位をシールして第1シート基材51と第2シート基材53の面方向に広がりを持つ直線状のシール部分61,62,63,64などを形成する工程である。このシール工程は適宜の段階で順次行われる。
前述の第3折り返し工程と同期して、または別途に、フラップ16の提げ手17と粘着部21と破断手段22を形成する。つまり、第1シート基材51の幅方向における上端部51bの表面に、粘着部21と破断手段22を貼り付けたのち、提げ手17の上端位置に相当する位置で下端側に向けて折り返す。この折り返しにより第1シート基材51の上端部分は第2シート基材53の上に重なる。折り返し後は、折り返した部分における第2シート基材53の上端よりも上側の部分の全体にシール部分65を形成して(シール工程)、提げ手17となる部分を形成する。
必要なシール工程をすべて終えたのち、分離工程に移行する。分離工程は、第1シート基材51と側面シート基材52と第2シート基材53におけるシール工程でシールされたシール部分61,62,63,64で、シール部分61,62,63,64を残して裁断する工程である。つまり、側面シート基材52の搬送方向Yに沿った方向の中間位置と、第1シート基材51と第2シート基材53の幅方向における下端縁で、所望幅の補強縁31,32,33が得られるように切断を行う。この裁断工程と同期して、提げ手17となる部分の中央に長穴17aを打ち抜いて形成する。
以上のようにして製造された前述の構成の袋状包材11は、フラップ16を開けて正面シート12と背面シート13の間を離して、内部に収容物を収容する。正面シート12と背面シート13の間には側面シート14と底面シート15が折り込まれた構成であるので、収容物の収容に際しての正面シート12と背面シート13の分離は行いやすい。
また、袋状包材11の上端の開口を少し開いた状態では、図3に示したように正面シート12の下端部の折り線35によって底部が開き、その状態が維持されるので、内部に収容物を入れる前の状態、換言すれば空(から)の状態でも自立させることができる。
また、正面シート12の折り線35は、正面シート12の下端部を背面シート13の下端部から離れる方向に指向させ、収容する収容物を押し込んだ際に、底部の折り込みが開きやすい。このため、収容物の収容に際して生じる抵抗が低減される。
これらの結果、袋状包材11への収容物の収容作業は容易であり、作業性が良い。
収容物を入れた後は、図7に示したように、正面シート12の上端部を内側に倒して、側面シート14の上端部を三角形に折り込みながら、背面シート13の上端部を正面シート12側に倒す。そしてフラップ16の粘着部21を露出させてフラップ16を正面シート12の表面に貼り付ける。粘着部21を備えているので、閉鎖作業は容易である。
フラップ16を貼り付けて閉鎖すると、図8に示したように、フラップ16は正面シート12に重なり、提げ手17は直方体形状をなす上面の前後方向の中間に位置して起立する状態となる。このとき、側面シート14の上端部は内側に折り込まれており、包装後の袋状包材11の上端部の形状を保持するとともに、内部異物が入ることを抑制する。
収容物を収容した袋状包材11では、側面シート14と底面シート15は、収容物に押されて折り込み線25,26での折りを解いて広がり、底と側面の補強縁31,32,33を立てる。これによって補強縁31,32,33は、補強縁31,32,33が形成された辺を補強し、包装後の袋状包材11の形態を保つ。しかも、保持される形態は、角が立った状態であり、美麗である。
袋状包材11の載置に際しては、図9に示したように底部を載置面Zに接した状態で展示や陳列等をすることも、図10に示したように背面シート13を載置面Zに接した状態で展示や陳列等をすることもできる。このとき、いずれの場合にも補強縁31,32,33や折り込まれた側面シート14の上端部が形態を保持するので、箱を並べるがごとくに整列したり、箱を積み重ねるがごとくに積み重ねたりすることができる。
袋状包材11の底部を載置面Zに接した状態においては、図11の(a)に示したように、正面シート12と背面シート13の下端の補強縁31は、下方ほど外方に広がり、撓みながら載置面Zに面接触し、安定して自立する。
正面シート12又は背面シート13を載置面Zに接した状態においては、正面シート12と背面シート13の下端の補強縁31と両側縁の補強縁33は、図11の(b)に示したように、正面シート12や背面シート13の面方向に延びる。このように広く平らな接触面積が得られる。
正面シート12と背面シート13の双方の側縁の補強縁33を載置面Zに接した載置状態においては、図11の(c)に示したように、側縁の補強縁33は、側面シート14の下端の補強縁32とともに起立して、袋状包材11の全体を支える。
このように簡素な構成でありながらも、収容物の収容作業が容易であり、収容物の収容後の閉鎖状態では美麗な形態が保持され、形態安定性が高く、箱のように様々な置き方ができるので、袋状包材11は前述のような商品の包装や販売に好適に使用できるものである。また袋状包材11は箱のように扱えながらも外観は袋のようであり、提げ手17も有するので、袋状包材11が比較的大きくても手に取りやすく扱いやすい包みにできる。
しかも、使用前の状態は薄いシート状であり、場所も取らずに保管等ができるので、非常に使いやすい。
また、フラップ16には粘着部21と破断手段22が形成されているので、前述のように閉鎖作業が容易である上に、開封時に粘着部21を剥がす必要がない。このため、粘着部21の粘着力を強力にすることができる。高い粘着力の粘着部21を備えることによって、フラップ16の閉鎖状態は確実なものとなるので、袋状包材11の形態保持性や安定性が得られる。この結果、前述のような多様な置き方を可能にすることや、取り扱いに際して収容物を保護することができるようになる。
つぎに、他の例に係る袋状包材11について説明する。この説明において、前述の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図12に示した袋状包材11は、図1に示した袋状包材11とは異なり、提げ手17を有しない構成である。つまり、図12の袋状包材11は、背面シート13の上端にフラップ16のみが形成されている。フラップ16は、背面シート13の上端から背面シート13の面方向に延びており、粘着部21と破断手段22は、フラップ16における閉じたときに内側になる露出している内面に形成されている。
また、この袋状包材11は、用途を、特に梱包用、例えば宅配袋として使用するのに好適なように、シート材にクラフト紙を用いたものを使用している。具体的には、シート材は3層構造であり、内層が低密度ポリエチレン(LDPE)、中間層18bがクラフト紙、外層18cがマット調の二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)で構成される。
その他の構成は、前述した図1の袋状包材11の構成と同一である。
このような構成の袋状包材11は、前述と同様に使用され、フラップ16を閉じて閉鎖すると、図13に実線で示したような閉鎖形態になる。この閉鎖形態は、提げ手17がないだけで図1に示した袋状包材11の場合と同じである。
この袋状包材11の製造方法は、基本的には前述の方法と同一であり、提げ手17を形成する必要がないため、第1シート基材51の上端側を折り返す必要がない点などで前述の製造方法とは異なる。
図14に示した閉鎖のための折り罫線37,38を有する袋状包材11の斜視図である。この袋状包材11の背面シート13の上端部と、フラップ16の先端部におけるフラップ16の閉鎖時に折れ曲がるべき位置に、幅方向全体に延びる折り罫線37,38を有している。折り罫線は、閉鎖時に三角形に折り込まれる側面シート14の上端部にも形成することができる。
このような折り罫線37,38を有する袋状包材11では、前述した効果に加えて、閉鎖状態において折り罫線37,38の位置で図15に示したように角が立つので、より美麗に収容物を包むことができるという効果を有する。また、折り罫線37,38によって袋状包材11の上面が平らになるので、立てた袋状包材11の上に別の袋状包材11を積み上げることもできる。
以上の構成はこの発明を実施するための一形態の構成であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えば、補強縁31,32,33の幅は、形成される部位によって違えてもよい。
折り罫線37,38は、図1に示したような提げ手17を有する態様の袋状包材11に形成してもよい。
提げ手17の形状は適宜設定することができ、提げ手17の長穴17aは、打ち抜きに代えて切り込みで形成することもできる。
シート材には、透明の材料を用いてもよい。
11…袋状包材
12…正面シート
12a…上端
13…背面シート
14…側面シート
14a…上端
15…底面シート
16…フラップ
17…提げ手
21…粘着部
22…破断手段
25,26…折り込み線
31,32,33…補強縁
35…折り線
37,38…折り罫線
51…第1シート基材
52…側面シート基材
53…第2シート基材
61,62,63,64…シール部分
X…収容物

Claims (6)

  1. 可撓性を有するシート材からなる正面シートと背面シートと側面シートと底面シートを有し、前記背面シートの上端に延設されたフラップによる開口の閉鎖時に直方体形状になる袋状包材であって、
    前記側面シートと前記底面シートに、これらを前記正面シートと前記背面シートの間に折り込む折り込み線が形成され、
    前記正面シートと前記側面シートの上端位置が同一であるとともに、
    底の4辺と側面の4辺に、前記シート材同士が接合されて面方向に延びる補強縁が辺の長手方向の全体に直線状に形成され、
    前記正面シートにおける前記底面シートの前記折り込み線に対応する位置に、谷折りの折り線が形成された
    袋状包材。
  2. 前記正面シートと前記側面シートの上端位置が、収容される収容物の高さよりも高い
    請求項1に記載の袋状包材。
  3. 前記フラップに提げ手が一体形成された
    請求項1または請求項2に記載の袋状包材。
  4. 前記フラップと前記背面シートに、前記正面シートの上端と平行に延びる折り罫線が形成された
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の袋状包材。
  5. 前記フラップの先端部に、前記正面シートに対する貼り付けの粘着部と、前記粘着部を有する部位を分離する破断手段が形成された
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の袋状包材。
  6. 可撓性を有するシート材からなる正面シートと背面シートと側面シートと底面シートを有し、前記背面シートの上端に延設されたフラップによる開口の閉鎖時に直方体形状になる袋状包材を製造する袋状包材の製造方法であって、
    前記フラップと前記背面シートと前記底面シートになる部分を有する帯状の第1シート基材を間欠搬送しつつ、前記第1シート基材の上に偏平な筒状をなし前記側面シートとなる側面シート基材を定間隔に固定する側面シート基材固定工程と、
    前記側面シート基材が固定された前記第1シート基材の上に前記正面シートとなる帯状の第2シート基材を載せる第2シート基材のせ工程と、
    前記第2シート基材の下端部を前記側面シート基材の下端部と共に上端側に折り返して前記側面シート基材の下端部を平面視正方形にする第1折り返し工程と、
    前記第1シート基材の下端部を上端側に折り返して前記第2シート基材と前記側面シート基材の下端部に重ねる第2折り返し工程と、
    前記第1シート基材と前記側面シート基材と前記第2シート基材の下端部を、前記側面シート基材の下端部の正方形をなす部分の中間位置で前記第1折り返し工程及び前記第2折り返し工程とは逆方向に折り返す第3折り返し工程と、
    前記第1シート基材と前記側面シート基材と前記第2シート基材の重合部分であって、底の4辺と側面の4辺に相当する部位をシールして前記第1シート基材と前記第2シート基材の面方向に広がりを持つ直線状のシール部分を形成するシール工程と、
    前記第1シート基材と前記側面シート基材と前記第2シート基材における前記シール工程でシールされた部位で、前記シール部分を残して裁断する分離工程を有する
    袋状包材の製造方法。
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