JP3269930B2 - ハロゲン化銀カラー感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー感光材料

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JP3269930B2
JP3269930B2 JP30941794A JP30941794A JP3269930B2 JP 3269930 B2 JP3269930 B2 JP 3269930B2 JP 30941794 A JP30941794 A JP 30941794A JP 30941794 A JP30941794 A JP 30941794A JP 3269930 B2 JP3269930 B2 JP 3269930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なカプラーを含有す
るハロゲン化銀カラー感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、露光されたハロゲン化銀を酸化剤として、酸化され
た芳香族第一級アミン系カラー現像主薬とカプラーが反
応して、インドフェノール、インドアニリン、インダミ
ン、アゾメチン、フェノキサジン、フェナジン及びそれ
に関する色素ができ、色画像が形成されることは良く知
られている。その様な写真方式においては、減色法が用
いられており、イエロー、マゼンタ及びシアン色素によ
って色画像が形成される。これらのうち、シアン色素画
像を形成するためにはフェノール又はナフトール系カプ
ラーが一般に使用されている。しかしながら、これらの
カプラーは、緑色の領域において、好ましくない吸収を
持っているために、色再現性を著しく低下させるという
大きな問題を持っており、これを解決することが望まれ
ている。
【0003】この問題を解決する手段として、米国特許
第4,728,598号、同4,873,183号、欧
州特許第0249453A2号等に記載のヘテロ環化合
物が提案されている。しかしながらこれらのカプラー
は、カップリング活性が低いなどの致命的な問題を抱え
ている。これらの問題点を克服したカプラーとして欧州
特許公開第491197A1、同488248号、同5
45,300号、同484,909号、米国特許第5,
164,289号に記載のピロロアゾール類が提案され
ている。これらのカプラーは従来のフェノール又はナフ
トール系のカプラーに比べ、色相、カップリング活性、
という点で優れ、また色素の分子吸光係数が大きいとい
う点でも優れている。
【0004】しかしながら反転系などといった極めて高
活性のカプラーが要求される系においては、これらのカ
プラーの発色性は不十分と言えるものであった。また、
これらのカプラーから得られる色素は高湿熱条件下にお
ける経時保存後の色素濃度が低下してしまうという問題
点があった。さらに、これらのカプラーから得られる画
像の光堅牢性は必ずしも満足できるレベルではなく、特
に低濃度部での光堅牢性の改良が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、カップリング活性、発色性に優れ、かつ色像の色
相、湿熱堅牢性、光堅牢性、特に低濃度部での光堅牢性
に優れたカプラーを含有するハロゲン化銀カラー感光材
料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ピロロト
リアゾール系カプラーについて、鋭意検討したところ、
下記の手段により本発明の目的が達成されることを見出
した。 (1) 支持体上の少なくとも一層に、一般式(I)で表さ
れるカプラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀
カラー感光材料。
【0007】
【化4】
【0008】一般式(I)中、Zaは−C(R3)=もし
くは−N=を表し、Zaが−C(R3)=であるときZb
は−N=を表し、Zaが−N=であるときZbは−C
(R3)=を表す。R1 及びR2 は、それぞれハメットの
置換基定数σp の値が0.2以上1.0以下の電子吸引
性基を表す。R3 は水素原子または置換基を表す。Xは
水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、複素環オキシ
基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、
アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基を表す。ただし、R1 、R2 、R3 又はXの少なく
とも1つは一般式(II)又は一般式(III) で表される基
を含む。
【0009】
【化5】
【0010】一般式(II)及び一般式(III) 中、Lは二
価の有機基、R4 は水素原子、脂肪族基、アリール基、
複素環基又はR5 で表される基を表し、R5 は脂肪族・
アリール若しくは複素環アシル基、脂肪族・アリール若
しくは複素環スルホニル基、脂肪族・アリール若しくは
複素環オキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファ
モイル基を表し、R6 は水素原子又はR5 で表される基
を表し、m、nは0もしくは1を表す。
【0011】(2) 上記一般式(I)においてR1 及びR
2 の一方がシアノ基、他方が一般式(IV)で表される基
であることを特徴とする上記(1) に記載のハロゲン化銀
カラー感光材料。
【0012】
【化6】
【0013】一般式(IV)中、R1 ′及びR2 ′はそれ
ぞれ脂肪族基を表し、R3 ′、R4′及びR5 ′はそれ
ぞれ水素原子又は脂肪族基を表し、Zは5〜8員環を形
成するのに必要な非金属原子群を表す。 (3) ハロゲン化銀カラー感光材料がハロゲン化銀カラー
反転感光材料であることを特徴とする上記(1) 又は(2)
に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
【0014】以下に本発明の化合物について詳しく述べ
る。本発明のカプラーは具体的には下記一般式(Ia)
及び(Ib)で表わすことができる。
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R1 、R2 、R3 及びXは一般式
(I) におけるそれぞれと同義である。)本発明において
は、特に上記一般式(Ia)で表わされるカプラーが好
ましい。
【0017】本発明のカプラーは、R1 及びR2 がいず
れも0.20以上1.0以下の電子吸引性基であるが、
1 とR2 のσp 値の和が0.65以上である事が望ま
しい。本発明のカプラーはこのような強い電子吸引性基
の導入によりシアンカプラーとして優れた性能を有する
ものである。R1 とR2 のσp 値の和としては、好まし
くは0.70以上であり、上限としては1.8程度であ
る。
【0018】本発明において、R1 及びR2 はハメット
の置換基定数σp 値(以下、単にσp 値という)が0.
20以上1.0以下の電子吸引性基である。好ましく
は、σp 値が0.30以上0.80以下、より好ましく
は0.40以上0.75以下の電子吸引性基である。ハ
メット則はベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換
基の影響を定量的に論ずるために1935年に L. P. H
ammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広
く妥当性が認められている。ハメット則によりもとめら
れた置換基定数にはσp 値とσm 値があり、これらの値
は多くの一般的な成書に記載があるが、例えば、 J. A.
Dean 編「Lange's Handbook of Chemistry 」第12
版、1979年(Mc Graw-Hill) や「化学の領域増
刊」、122号、96〜103頁、1979年(南江
堂)、Chemical Reviews、91巻、165頁〜195
頁、1991年に詳しい。本発明においてR1 及びR2
はハメットの置換基定数σp 値により規定されるが、こ
れらの成書に記載の文献既知の値がある置換基にのみ限
定されるという意味ではなくその値が文献未知であって
もハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含
まれる限り包含されることは勿論である。
【0019】σp 値が0.20以上1.0以下の電子吸
引性基であるR1 及びR2 の具体例としては、アシル
基、アシルオキシ基、カルバモイル基、脂肪族オキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、
ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ
基、ジアリールホスフィニル基、脂肪族スルフィニル
基、アリールスルフィニル基、脂肪族スルホニル基、ア
リールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ
基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボ
ニル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換され
たアルキル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置
換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン
原子で置換されたアリールオキシ基、少なくとも2つ以
上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少な
くとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチ
オ基、σp 0.20以上の他の電子吸引性基で置換され
たアリール基、複素環基、塩素原子、臭素原子、アゾ
基、又はセレノシアネート基があげられる。これらの置
換基のうち更に置換基を有することが可能な基は、後述
するR3 で挙げるような置換基を更に有してもよい。
【0020】尚、脂肪族オキシカルボニル基は、その脂
肪族部位が直鎖状、分枝鎖状または環状でもよく、飽和
でも不飽和結合を含んでいてもよい脂肪族部位であり、
脂肪族オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニル、
シクロアルコキシカルボニル、アルケニルオキシカルボ
ニル、アルキニルオキシカルボニル、シクロアルケニル
オキシカルボニル等を含むものである。
【0021】代表的なσp 値が0.2以上1.0以下の
電子吸引性基のσp 値を挙げると、臭素原子(0.2
3)、塩素原子(0.23)、シアノ基(0.66)、
ニトロ基(0.78)、トリフルオロメチル基(0.5
4)、トリブロモメチル基(0.29)、トリクロロメ
チル基(0.33)、カルボキシル基(0.45)、ア
セチル基(0.50)、ベンゾイル基(0.43)、ア
セチルオキシ基(0.31)、トリフルオロメタンスル
ホニル基(0.92)、メタンスルホニル基(0.7
2)、ベンゼンスルホニル基(0.70)、メタンスル
フィニル基(0.49)、カルバモイル基(0.3
6)、メトキシカルボニル基(0.45)、エトキシカ
ルボニル基(0.45)、フェノキシカルボニル基
(0.44)、ピラゾリル基(0.37)、メタンスル
ホニルオキシ基(0.36)、ジメトキシホスホリル基
(0.60)、スルファモイル基(0.57)などであ
る。
【0022】R1 の置換基の例として好ましくはシアノ
基、脂肪族オキシカルボニル基(炭素数2〜36の直鎖
または分岐鎖アルコキシカルボニル基、アラルキルオキ
シカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アル
キニルオキシカルボニル基、シクロアルコキシカルボニ
ル基、シクロアルケニルオキシカルボニル基であり、例
えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、iso-
プロピルオキシカルボニル、sec-ブチルオキシカルボニ
ル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカ
ルボニル、2−エチルヘキシロキシカルボニル、 sec−
ブチルオキシカルボニル、オレイルオキシカルボニル、
ベンジルオキシカルボニル、プロパギルオキシカルボニ
ル、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシル
オキシカルボニル、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルシクロヘキシルオキシカルボニル)、ジアルキルホス
ホノ基(炭素数2〜36のジアルキルホスホノ基であ
り、例えば、ジエチルホスホノ、ジメチルホスホノ)、
アルキルもしくはアリールスルホニル基(炭素数1〜3
6のアルキルまたはアリールスルホニル基であり、例え
ばメタンスルホニル基、ブタンスルホニル基、ベンゼン
スルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、フッ素化
アルキル基(炭素数1〜36のフッ素化アルキル基であ
り、例えばトリフロロメチル)を表わす。R1 の置換基
として特に好ましくはシアノ基、脂肪族オキシカルボニ
ル基、フッ素化アルキル基であり、シアノ基が最も好ま
しい。
【0023】R2 の置換基の例として好ましくは、R1
で挙げたような脂肪族オキシカルボニル基、カルバモイ
ル基(炭素数1〜36のカルバモイル基であり、例えば
ジエチルカルバモイル、ジオクチルカルバモイル)、ス
ルファモイル基(炭素数1〜36のスルファモイル基で
あり、例えばジメチルスルファモイル、ジブチルスルフ
ァモイル)、R1 で挙げたようなジアルキルホスホノ
基、ジアリールホスホノ基(炭素数12〜50のジアリ
ールホスホノ基であり、例えばジフェニルホスホノ、ジ
(p−トルイル)ホスホノ)を表わす。R2 の置換基と
して特に好ましくは、下記一般式(IV)で表わされる脂
肪族オキシカルボニル基である。
【0024】
【化8】
【0025】式中、R1 ′、R2 ′は、脂肪族基を表わ
し、例えば炭素数1〜36の、直鎖または分岐鎖アルキ
ル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
クロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しくは、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブ
チル、t−アミル、t−オクチル、トリデシル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルを表わす。R1 ′、R2 ′と
して好ましくは炭素数3〜30の分岐鎖または環状のア
ルキル基であり、さらに好ましくは炭素数4〜16の三
級アルキル基であり、特に好ましくはtert−ブチル基、
tert−アミル基、tert−オクチル基、1−メチルシクロ
ヘキシル基、1−メチル−1−シクロヘキシルエチル基
である。R3 ′、R4 ′、R5 ′は、水素原子又は、脂
肪族基を表わす。脂肪族基としては、先にR1 ′、
2 ′で挙げた基が挙げられる。R3 ′、R4 ′、
5 ′は好ましくは水素原子である。
【0026】Zは、5〜8員環を形成するのに必要な非
金属原子群を表わし、この環は置換されていてもよい
し、飽和環であっても、不飽和結合を有していてもよ
い。非金属原子として好ましくは、窒素原子、酸素原
子、イオウ原子又は炭素原子であり、更に好ましくは、
炭素原子である。
【0027】Zで形成される環としては、例えばシクロ
ペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シ
クロオクタン環、シクロヘキセン環、ピペラジン環、オ
キサン環、チアン環等が挙げられ、これらの環は後述す
るR3 で表わされるような置換基で置換されていてもよ
い。Zで形成される環として好ましくは置換されてもよ
いシクロヘキサン環であり、特に好ましくは、4位が炭
素数1〜24のアルキル基(後述のR3 で表わされるよ
うな置換基で置換されていてもよい)で置換されたシク
ロヘキサン環である。
【0028】R1 とR2 の組み合わせとして好ましく
は、一方がシアノ基でかつ他方がフッ素化アルキル基若
しくは脂肪族オキシカルボニル基である。特に好ましく
は、一方がシアノ基でかつ他方が脂肪族オキシカルボニ
ル基である。この時、他方は好ましくは、分岐アルキル
鎖を有するアルコキシカルボニル基、若しくは環状のア
ルキル鎖を有するシクロアルコキシカルボニル基であ
り、特に好ましくは一般式(IV)で表されるシクロアル
コキシカルボニル基である。最も好ましくはR1 がシア
ノ基でR2 が一般式(IV)で表されるシクロアルコキシ
カルボニル基である。
【0029】R3 は水素原子又は置換基(原子を含
む。)を表わし、置換基としてはハロゲン原子、脂肪族
炭化水素基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキル・アリール若しくは複素環チ
オ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリル
オキシ基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ基、アル
キルアミノ基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、アルケニルオキシ基、ホルミル基、
アシル基、スルホニル基、スルフィニル基、アルキル・
アリール若しくは複素環オキシカルボニル基、アルキル
・アリール若しくは複素環オキシカルボニルアミノ基、
スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル
基、ホスホリル基、ホスホニル基、スルファミド基、イ
ミド基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシル基、ニ
トロ基、スルホ基、無置換のアミノ基等をあげることが
できる。これらの基に含まれるアルキル基、アリール基
若しくは複素環基は、R3 で例示したような置換基で更
に置換されていてもよい。
【0030】さらに詳しくは、R3 は水素原子、ハロゲ
ン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、脂肪族炭化水
素基(例えば、炭素数1〜36の直鎖、または分岐鎖ア
ルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、脂環式炭化水素基(シクロアルキル基、シクロアル
ケニル基)で、詳しくは例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、t−ブチル、トリデシル、2−メ
タンスルホニルエチル、3−(3−ペンタデシルフェノ
キシ)プロピル、3−{4−{2−[4−(4−ヒドロ
キシフェニルスルホニル)フェノキシ]ドデカンアミ
ド}フェニル}プロピル、2−エトキシトリデシル、ト
リフルオロメチル、シクロペンチル、3−(2,4−ジ
−t−アミルフェノキシ)プロピル)、アリール基(好
ましくは炭素数6〜36、例えば、フェニル、ナフチ
ル、4−ヘキサデシルオキシフェニル、4−t−ブチル
フェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、4−テト
ラデカンアミドフェニル、3−(2,4−ジ−tert−ア
ミルフェノキシアセトアミド)フェニル)、複素環基
(好ましくは炭素数1〜36、例えば、3−ピリジル、
2−フリル、2−チエニル、2−ピリジル、2−ピリミ
ジニル、2−ベンゾチアゾリル)、アルコキシ基(好ま
しくは炭素数1〜36、例えば、メトキシ、エトキシ、
2−メトキシエトキシ、2−ドデシルオキシエトキシ、
2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基
(好ましくは炭素数6〜36、例えば、フェノキシ、2
−メチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、
2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ、2−クロロフェ
ノキシ、4−シアノフェノキシ、3−ニトロフェノキ
シ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3
−メトキシカルバモイルフェノキシ)、アルキル・アリ
ール若しくは複素環チオ基(好ましくは炭素数1〜3
6、例えば、メチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ、
テトラデシルチオ、2−フェノキシエチルチオ、3−フ
ェノキシプロピルチオ、3−(4−tert−ブチルフェノ
キシ)プロピルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−5
−tert−オクチルフェニルチオ、3−ペンタデシルフェ
ニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ、4−テトラデ
カンアミドフェニルチオ、2−ベンゾチアゾリルチオ、
2,4−ジ−フェノキシ−1,3,4−トリアゾール−
6−チオ、2−ピリジルチオ)、アシルオキシ基(好ま
しくは炭素数2〜36、例えば、アセトキシ、ヘキサデ
カノイルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは
炭素数2〜36、例えば、N−エチルカルバモイルオキ
シ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ
基(好ましくは炭素数3〜36、例えば、トリメチルシ
リルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、スルホニ
ルオキシ基(好ましくは炭素数1〜36、例えば、ドデ
シルスルホニルオキシ)、アシルアミノ基(好ましくは
炭素数2〜36、例えば、アセトアミド、ベンズアミ
ド、テトラデカンアミド、2−(2,4−ジ−tert−ア
ミルフェノキシ)アセトアミド、2−[4−(4−ヒド
ロキシフェニルスルホニル)フェノキシ)]デカンアミ
ド、イソペンタデカンアミド、2−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)ブタンアミド、4−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アル
キルアミノ基(好ましくは炭素数1〜36、例えば、メ
チルアミノ、ブチルアミノ、ドデシルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アリ
ールアミノ基(好ましくは炭素数6〜36、例えば、フ
ェニルアミノ、2−クロロアニリノ、2−クロロ−5−
テトラデカンアミドアニリノ、N−アセチルアニリノ、
2−クロロ−5−[α−2−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェノキシ)ドデカンアミド]アニリノ、2−クロ
ロ−5−ドデシルオキシカルボニルアニリノ)、ウレイ
ド基(好ましくは炭素数2〜36、例えば、メチルウレ
イド、フェニルウレイド、N,N−ジブチルウレイド、
ジメチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(好まし
くは炭素数0〜36、例えば、N,N−ジプロピルスル
ファモイルアミノ、N−メチル−N−デシルスルファモ
イルアミノ)、アルケニルオキシ基(好ましくは炭素数
2〜36、例えば、2−プロペニルオキシ)、ホルミル
基、アルキル・アリール若しくは複素環アシル基(好ま
しくは炭素数2〜36、例えば、アセチル、ベンゾイ
ル、2,4−ジ−tert−アミルフェニルアセチル、3−
フェニルプロパノイル、4−ドデシルオキシベンゾイ
ル)、アルキル・アリール若しくは複素環スルホニル基
(好ましくは炭素数1〜36、例えば、メタンスルホニ
ル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエ
ンスルホニル)、アルキル・アリール若しくは複素環ス
ルフィニル基(好ましくは炭素数1〜36、例えば、オ
クタンスルフィニル、ドデカンスルフィニル、フェニル
スルフィニル、3−ペンタデシルフェニルスルフィニ
ル、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、アルキル
・アリール若しくは複素環オキシカルボニル基(好まし
くは炭素数2〜36、例えば、メトキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタ
デシルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、
2−ペンタデシルオキシカルボニル)、アルキル・アリ
ール若しくは複素環オキシカルボニルアミノ基(好まし
くは炭素数2〜36、例えば、メトキシカルボニルアミ
ノ、テトラデシルオキシカルボニルアミノ、フェノキシ
カルボニルアミノ、2,4−ジ−tert−ブチルフェノキ
シカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは
炭素数1〜36、例えば、メタンスルホンアミド、ヘキ
サデカンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p
−トルエンスルホンアミド、オクタデカンスルホンアミ
ド、2−メトキシ−5−tert−ブチルベンゼンスルホン
アミド)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜3
6、例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチ
ルカルバモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カ
ルバモイル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、
N−[3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)プ
ロピル]カルバモイル)、スルファモイル基(好ましく
は炭素数0〜36、例えば、N−エチルスルファモイ
ル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−(2−ド
デシルオキシエチル)スルファモイル、N−エチル−N
−ドデシルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファ
モイル)、ホスホリル基(好ましくは炭素数1〜36、
例えば、ジフェノキシホスホリル、ジオクチルオキシホ
スホリル、ジフェニルホスホリル)、ホスホニル基(好
ましくは炭素数1〜36、例えば、フェニルホスホニ
ル)、イミド基(好ましくは炭素数1〜36、例えば、
N−サクシンイミド、ヒダントイニル、N−フタルイミ
ド、3−オクタデセニルスクシンイミド)、ヒドロキシ
基、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基、スルホ基、
無置換のアミノ基などが挙げられる。
【0031】R3 として好ましくは、アルキル基、アリ
ール基、ヘテロ環基、シアノ基、ニトロ基、アシルアミ
ノ基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイル
アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環
チオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキ
シカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキ
シ基、カルバモイルオキシ基、イミド基、スルフィニル
基、ホスホリル基、アシル基を挙げることができる。更
に好ましくはアルキル基、アリール基であり、より好ま
しくは、無置換もしくはアルコキシ基、アルキルアミノ
基、スルホニル基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アシルアミド基もしくはスルホンアミド基を置換基
として有するアルキル基若しくはアリール基である。
【0032】一般式(I)においてXは、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、複素環オキシ基、アシルオ
キシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキ
シカルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基を表わ
し、これらの離脱基に含まれるアルキル部位・アリール
部位若しくは複素環部位は、R3 で挙げた置換基で置換
されていてもよく、これらの置換基が2つ以上のときは
同一でも異なっていてもよく、これらの置換基がさらに
3 で挙げた置換基を有していてもよい。
【0033】離脱基はさらに詳しくは、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルコ
キシ基(好ましくは炭素数1〜36、例えば、エトキ
シ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバモイルメト
キシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルスルホニルエ
トキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、複素環オキシ
基(好ましくは炭素数1〜36、例えば、5−フェニル
テトラゾリルオキシ、2−ベンゾチアゾリルオキシ)、
アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜36、例えば、
アセトキシ、テトラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキ
シ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素
数2〜36、例えば、エトキシカルボニルオキシ、ベン
ジルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基(好ましくは炭素数6〜36、例えば、フ
ェノキシカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基
(好ましくは炭素数1〜36、例えば、N,N−ジエチ
ルカルバモイルオキシ、N−メチルカルバモイルオキ
シ)などを挙げることができる。
【0034】Xとして好ましくは、水素原子、塩素原
子、アルコキシ基、複素環オキシ基、アシルオキシ基、
アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基又はカルバモイルオキシ基であり、更に好
ましくはアシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ
基又はカルバモイルオキシ基である。
【0035】本発明のシアンカプラーは、R1 、R2
3 又はXの少なくとも1つが一般式(II)又は(III)
で表される基を含んでいる。すなわち、R1 、R2 、R
3 又はXの少なくとも1つが、一般式(II)又は(III)
で表される基を、それぞれで定義された基として、又は
それぞれで定義された基において置換基として有してい
る。本発明においては、一般式(II)又は(III)で表さ
れる基を、R1 、R2、R3 又はXの少なくとも1つに
それぞれで定義された基において置換基として有してい
ることが好ましく、R3 又はXの少なくとも1つにそれ
ぞれで定義された基において置換基として有しているこ
とが更に好ましく、Xにそれぞれで定義された基におい
て置換基として有していることが特に好ましい。
【0036】一般式(II)および一般式(III) において
Lは二価の有機基を表す。二価の有機基とは二価の非金
属原子団を表し、具体的な例としてはR3 の例として挙
げたもののうち水素原子を有するものから水素原子を一
つ除き、そこをもう一つの結合端としたものを挙げるこ
とができる。Lは置換基を有していてもよく、置換基の
例としてはR3 の例として挙げたものを挙げることがで
きる。
【0037】二価の有機基としては、具体的には、アル
キレン基(例えば、メチレン、トリメチレン、gem-ジメ
チルメチレン、プロピレン、2,6−ジ−tert−ブチル
シクロヘキシル−4−メチレン)、アルケニレン基(例
えば、cis-またはtrans-ビニレン)、アセチレン基、ア
リーレン基(例えば、o−、m−、p−フェニレン、
1,2−ナフチレン)、二価の複素環基(例えば、2,
4−二置換ピリジン)、酸素原子(エーテル結合)、硫
黄原子(チオエーテル結合、スルホキシド、スルホニ
ル)、無置換もしくは置換基R3 で置換された二価の窒
素原子(例えば、二価のアミノ基、二価のN−メチルア
ミノ基、二価のN−フェニルアミノ基)、無置換もしく
は置換基R3 で置換された二価のリン原子(例えば、−
P(CH3)−、−P(=O)(OC2 5)−)、無置換
もしくは置換基R3 で置換された二価の珪素原子(例え
ば、ジメチルシリレン)、カルボニル基、チオカルボニ
ル基、イミノ基(例えば、−C(=NH)−)、含窒素
二重結合(例えば、−C=N−、−N=C−、−N=N
−、−C=N(→O)−、−N=N(→O)−、−N=
C=N−)などを挙げることができる。また、これらの
組み合わせ及び繰り返しによって構成されている二価の
置換基(具体的には、アルキレン基と酸素原子との組み
合わせ(例えば、メチレンオキシ、エチレンオキシ、オ
キシメチレン)、アリーレン基と酸素原子との組み合わ
せ(例えば、フェニル−4−オキシ、オキシ−2−フェ
ニル)、二価の複素環基と酸素原子との組み合わせ(例
えば、4−ピリジル−2−オキシ)、アルキレン基、ア
リーレン基もしくは複素環基と硫黄原子との組み合わせ
(例えば、メチレンチオ、チオ−p−フェニレン、4−
ピリジル−2−チオ)、カルボニル基と酸素原子及び/
又は無置換もしくは置換基R3 で置換された二価の窒素
原子との組み合わせ(例えば、−C(=O)O−、−O
C(=O)−、−C(=O)NH−、−C(=O)N
(CH3)−、−NHC(=O)−、−OC(=O)O
−、−OC(=O)NH−、−NHC(=O)O−、−
NHC(=O)NH−、−C(=O)OC(=O)−、
−C(=O)NHC(=O)−)、二価の珪素原子と酸
素原子との組み合わせ(例えば、−Si(CH3)2
−)、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−と酸素原
子及び/又は無置換もしくは置換基R3 で置換された二
価の窒素原子との組み合わせ(例えば、−S(=O)O
−、−S(=O)NH−、−OS(=O)−、−NHS
(=O)−、−S(=O)2O−、−S(=O)2NH−、
−OS(=O)2−、−NHS(=O)2−、−NHS(=
O)2NH−)、無置換もしくは置換基R3 で置換された
二価のリン原子と酸素原子及び/又は無置換もしくは置
換基R3 で置換された二価の窒素原子との組み合わせ
(例えば、−P(=O)(CH3)O−、−P(=O)
(C6 5)NH−、−OP(=O)(OC2 5)−、−
NHP(=O)(N(CH3)2)−)、硫黄原子の繰り返
し(例えば、−S−S−)、無置換もしくは置換基R3
で置換された二価の窒素原子の繰り返し(例えば、−N
HNH−)等)も二価の有機基に含まれる。また、これ
らの二価の有機基が複数連結する事によって二価の有機
基を構成しても良い。
【0038】一般式(II)および(III) がR3 に含まれ
る場合、Lは、好ましくは下記連結基L′を表す。 連結基L′: −(La)c −(Lb)d −(Lc)e −(Ld)f − 上記連結基Lにおいて、La は下記化9に記載の基から
選ばれる二価の基を表し、Lb は下記化10に記載の基
から選ばれる二価の基を表し、Lc は下記化11に記載
の基から選ばれる二価の基を表し、Ld は下記化12に
記載の基から選ばれる二価の基を表す。c、d、eおよ
びfはそれぞれ0または1を表す。ただし、c、d、e
およびfのうち少なくとも1つは1を表す。
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】
【化12】
【0043】上記において、R8 は置換基を表し、pは
0から4の整数である。R7 及びR9 はそれぞれ、水素
原子、炭素数1〜20の脂肪族基、または炭素数6〜2
0のアリール基を表し、Yは−O−または−S−を表
し、Qは−C(=O)−または−SO2 −を表し、gお
よびhはそれぞれ0または1を表し、sは0から10の
整数を表す。R8 における置換基としては、R3 で挙げ
たような置換基が挙げられ、好ましくは、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホン
アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイ
ド基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
アミノ基、スルホニル基、アルキルチオ基、シアノ基、
ニトロ基またはカルボキシル基である。これらの置換基
のうち、更に置換基を有することが可能な基は、前述の
3 で挙げるような置換基を更に有していてもよい。
【0044】一般式(II)及び一般式(III) 中、R4
水素原子、脂肪族基、アリール基、複素環基又はR5
表される基を表し、R5 は脂肪族・アリールもしくは複
素環アシル基、脂肪族・アリールもしくは複素環スルホ
ニル基、脂肪族・アリールもしくは複素環オキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、スルファモイル基を表し、R
6 は水素原子もしくはR5 で表される基を表し、m及び
nはそれぞれ0もしくは1を表す。
【0045】R4 で挙げた脂肪族基としては、例えば炭
素数1から36の脂肪族炭化水素基であり、直鎖、分
岐、環状のいずれであってもよく、置換基を有していて
もよく、また飽和であっても不飽和であってもよい。さ
らに詳しくはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アラルキ
ル基であり、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t
−ブチル、t−オクチル、n−ドデシル、トリフルオロ
メチル、2−エトキシエチル、ベンジル、シクロヘキシ
ル、ビニル等を挙げることができる。
【0046】また、R4 で挙げたアリール基としては、
例えば炭素数6から36のアリール基であり、置換基を
有していてもよい。さらに詳しくは、例えばフェニル、
ナフチル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、4−テト
ラデカンアミドフェニル等を挙げることができる。ま
た、R4 で挙げた複素環基としては、炭素数1から36
の窒素原子、酸素原子、硫黄原子又はリン原子を含む複
素環基であり、置換基を有していてもよく、例えば2−
ピリジル、3−ピリジル、2−フリル、3−フリル、4
−ピリジル、2−ベンゾチアゾリル等を挙げることがで
きる。脂肪族基、アリール基、複素環基が有してもよい
置換基としては、R3 で挙げたような置換基が挙げられ
る。
【0047】R5 で挙げた脂肪族・アリールもしくは複
素環アシル基、脂肪族・アリールもしくは複素環スルホ
ニル基、脂肪族・アリールもしくは複素環オキシカルボ
ニル基に含まれる脂肪族部位、アリール部位、複素環部
位としては、詳しくはR4 で挙げた脂肪族基、アリール
基、複素環基を挙げることができる。
【0048】さらに詳しくは、脂肪族・アリールもしく
は複素環アシル基としては、例えばアセチル、ベンゾイ
ル、2−ジ−tert−アミルフェニルアセチル、3−フェ
ニルプロパノイル、4−ドデシルオキシベンゾイル、2
−テトラヒドロピラノイル等を挙げることができ、脂肪
族・アリールもしくは複素環スルホニル基としては、例
えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエン
スルホニル等を挙げることができ、脂肪族・アリールも
しくは複素環オキシカルボニル基としては、例えばメト
キシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ドデシル
オキシカルボニル、フェノキシカルボニル等を挙げるこ
とができる。
【0049】R5 で挙げたカルバモイル基、スルファモ
イル基とは、詳しくは無置換、N−置換、もくしはN,
N−二置換のカルバモイル基もしくはスルファモイル基
であって、Nの置換基としては例えば脂肪族基、アリー
ル基、複素環基を挙げることができ、これらの置換基と
してはさらに詳しくは、R4 で挙げた脂肪族基、アリー
ル基を挙げることができる。N,N−二置換カルバモイ
ル、N,N−二置換スルファモイルにおいては2つの置
換基は同じであっても異なっていてもよい。
【0050】さらに詳しくは、カルバモイル基として
は、無置換カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N
−フェニルカルバモイル、N−2−ピリジンカルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−
ドデシルカルバモイル等を挙げることができ、スルファ
モイル基としては、無置換スルファモイル、N−エチル
スルファモイル、N−フェニルスルファモイル、N−4
−ピリジルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファ
モイル、N−フェニル−N−ドデシルスルファモイル等
を挙げることができる。一般式(II)で表される基とし
ては、例えば−L−COOH、−L−CON(R12)O
H、−L−CON(COR11)OH、−L−CON(S
2 11)OH、−L−CON(COOR11)OH、−
L−CON(CONR1112)OH、−L−CON(S
2 NR1112)OHなどを挙げることができるが、こ
れらに限られるものではない。ここでLは一般式(II)
と同様、二価の有機基を表わす。
【0051】また、一般式(III) で表される基として
は、例えば−L−CONH2 、−L−CONHCO
11、−L−CONHSO2 11、−L−CONHCO
OR11、−L−CONHCONR1112、−L−CON
HSO2 NR1112、−L−CON(COR11)NHC
OR13、−L−CON(COR11)NHSO2 13、−
L−CON(COR13)NHCOOR14、−L−CON
(COR11)NHCONR1314、−L−CON(CO
11)NHSO2 NR1314、−L−CON(SO2
11)NHCOR13、−L−CON(SO2 11)NHS
2 13、−L−CON(SO2 11)NHCOO
13、−L−CON(SO2 11)NHCONR
1314、−L−CON(SO2 11)NHSO2 NR13
14、−L−CON(COOR11)NHCOR13、−L
−CON(COOR11)NHSO2 13、−L−CON
(COOR11)NHCOOR13、−L−CON(COO
11)NHCONR1314、−L−CON(COO
11)NHSO2 NR1314、−L−CON(CONR
1112)NHCOR13、−L−CON(CONR
1112)NHSO2 13、−L−CON(CONR11
12)NHCOOR13、−L−CON(CONR1112
NHCONR1314、−L−CON(CONR1112
NHSO2 NR1314、−L−CON(SO2 NR11
12)NHCOR13、−L−CON(SO2NR1112
NHSO2 13、−L−CON(SO2 NR1112)N
HCOOR13、−L−CON(SO2 NR1112)NH
CONR1314、−L−CON(SO2 NR1112)N
HSO2 NR1314などを挙げることができるが、これ
らに限られるものではない。
【0052】ここでLは一般式(III) と同様、二価の有
機基を表わし、R11、R12、R13、R14は水素原子、脂
肪族基、アリール基または複素環基を表す。R11
12、R13、R14の脂肪族基、アリール基、複素環基と
しては、詳しくはR4 で挙げた脂肪族基、アリール基、
複素環基を挙げることができる。これらR41、R42、R
43、R44の脂肪族基、アリール基および複素環基は置換
基を有していてもよく、置換基の例としてはR3 の例と
したものを挙げることができる。
【0053】一般式(II)においてmは0であることが
好ましい。またm=1の場合、R4は水素原子、脂肪族
基、アリール基又は脂肪族・アリールもしくは複素環ア
シル基であることが好ましく、水素原子又はアルキル基
であることが更に好ましい。よって、一般式(II)にお
いて最も好ましい構造は−COOHであり、次いで好ま
しい構造は−CONHOH、−CONR21OHである。
ここでR21は脂肪族基を表す。R21としては、詳しくは
4 で挙げた脂肪族基を挙げることができる。
【0054】一般式(III)においてnは0であることが
好ましい。またn=1の場合、R5は脂肪族・アリール
もしくは複素環アシル基であることが好ましい。よっ
て、一般式(III) において最も好ましくは一般式(III
a)で表される構造であり、次いで好ましくは一般式(I
IIb)で表される構造である。
【0055】
【化13】
【0056】(式中、R6 は一般式(III) におけるR6
と同義であり、R11は水素原子、脂肪族基、アリール基
又は複素環基を表す。) 一般式(II)で表される基としては、具体的には、以下
の基を挙げることができる。
【0057】
【化14】
【0058】また、一般式(III) で表される基として
は、具体的には、以下の基を挙げることができる。
【0059】
【化15】
【0060】
【化16】
【0061】
【化17】
【0062】
【化18】
【0063】
【化19】
【0064】一般式(I)の中のR1 およびR2 が一般
式(II)または一般式(III) で表される基を含む場合、
一般式(II)または一般式(III) 中の二価の有機基Lが
1およびR2 として定義された基として直接カプラー
骨格に連結しても良い。また、一般式(I)中のXが一
般式(II)または一般式(III) で表される基を含む場
合、一般式(II) または一般式(III) 中の二価の有機基
LがXとして定義された基として直接カプラー骨格に連
結しても良い。一般式(I)中のR1 およびR2 が一般
式(II)で表される基を含む場合、R1 およびR2 の具
体例としては以下の基を挙げることができる。
【0065】
【化20】
【0066】
【化21】
【0067】一般式(I)中のR1 およびR2 が一般式
(III)で表される基を含む場合、R1 およびR2 の具体
例としては以下の基を挙げることができる。
【0068】
【化22】
【0069】
【化23】
【0070】一般式(I)中のR3 が一般式(II)で表
される基を含む場合、R3 の具体例としては以下の基を
挙げることができる。
【0071】
【化24】
【0072】一般式(I)中のR3 が一般式(III)で表
される基を含む場合、R3 の具体例としては以下の基を
挙げることができる。
【0073】
【化25】
【0074】一般式(I)中のXが一般式(II)で表さ
れる基を含む場合、Xの具体例としては以下の基を挙げ
ることができる。
【0075】
【化26】
【0076】一般式(I)中のXが一般式(III)で表さ
れる基を含む場合、Xの具体例としては以下の基を挙げ
ることができる。
【0077】
【化27】
【0078】一般式(I)で表されるカプラーは、
1 、R2 、R3 又はXの基が一般式(I)で表される
カプラーの残基を含有していて二量体以上の多量体を形
成していたり、R1 、R2 、R3 又はXの基が高分子鎖
を含有していて単重合体若しくは共重合体を形成してい
てもよい。高分子鎖を含有している単重合体若しくは共
重合体とは一般式(I)で表されるカプラーの残基を有
する付加重合体エチレン型不飽和化合物の単独もしくは
共重合体が典型例である。この場合、一般式(I)で表
されるカプラーの残基を有するシアン発色繰り返し単位
は重合体中に一種類以上含有されていてもよく、共重合
成分としてアクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、マレイン酸エステル類の如き芳香族一級アミン現像
薬の酸化生成物とカップリングしない非発色性のエチレ
ン型モノマーの1種または1種以上を含む共重合体であ
ってもよい。以下に本発明のカプラーの具体例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0079】
【化28】
【0080】
【化29】
【0081】
【化30】
【0082】
【化31】
【0083】
【化32】
【0084】
【化33】
【0085】
【化34】
【0086】
【化35】
【0087】
【化36】
【0088】
【化37】
【0089】
【化38】
【0090】
【化39】
【0091】
【化40】
【0092】本発明のカプラー群の合成は、例えば欧州
特許0491197A1号、同0545300A1号、
同0484909A1号、米国特許5164289号、
特開平5−202004号および同5−202049号
などに記載の方法、それらに引用されている文献または
類似の方法によって合成することができる。また、合成
例2で述べる方法によっても合成することができる。
【0093】次に本発明に係わるカプラーの具体的合成
法を述べる。 (合成例1)例示化合物12の合成 下記スキームIに従って例示化合物12の合成を行っ
た。
【0094】
【化41】
【0095】化合物bの合成:特開平5−202004
号及び同5−202049号に記載の方法によって得ら
れたカプラーa(50g、141ミリモル)、2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルシクロヘキサノール(8
9g、394ミリモル)、チタンテトライソプロポキシ
ド(4.0g、14.1ミリモル)及びスルホラン85
mlを200℃にて4時間攪拌した。反応液を室温まで冷
却した後、酢酸エチル2リットル及びアルミナ20gを加
え、20分間攪拌した。反応液をセライト濾過した。濾
液に1N塩酸水2リットルを加えた。有機層を水2リットルで洗
った。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣にメタノール500mlを加えると結晶が析出し
た。析出した結晶を濾取し、乾燥することにより化合物
b(48g、89.6ミリモル、64%)を得た。
【0096】化合物cの合成:化合物b(21.4g、
40ミリモル)のジクロロメタン(100ml)溶液に0
℃にてスルフリルクロリド(5.5g、40ミリモル)
を滴下した。0℃にて30分間攪拌した後、水100ml
を加え分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。残渣にメタノール200mlを加えると結
晶が析出した。析出した結晶を濾取し、乾燥することに
より化合物c(19.2g、33.7ミリモル、84
%)を得た。
【0097】化合物dの合成:化合物c(12g、21
ミリモル)、還元鉄(6g)、塩化アンモニウム(0.
6g)をイソプロパノール/水/ジメチルホルムアミド
(100ml/20ml/100ml)混合溶媒中、80℃で
3時間攪拌した。反応液をセライト濾過した。濾液に水
100mlを攪拌しながらゆっくり滴下した。析出した結
晶を濾取し、乾燥することにより化合物d(9.6g、
17.8ミリモル、85%)を得た。
【0098】例示化合物12の合成 化合物d(4.8g、8.9ミリモル)およびベンゼン
スルホニルクロリドe(3.6g、10ミリモル)ジメ
チルホルムアミド(50ml)溶液に室温下にてピリジン
(0.97ml、12ミリモル)を滴下し、室温にて3時
間攪拌した。反応の終了をTLCで確認した後、1N塩
酸水200mlに注加し、酢酸エチル200mlにて3回抽
出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。
【0099】これを60mlのテトラヒドロフランに溶解
させ、室温下で攪拌し、8.8gのNaOHを44mlの
水に溶かした水溶液をゆっくりと滴下した。反応液を室
温下3時間攪拌した後、終液で放置した。1N塩酸水を
反応液が弱酸性になるまで加え、200mlの酢酸エチル
で3度抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製(溶離液:塩化メチレン:メタノ
ール=20:1)することにより、例示化合物12
(6.3g、7.4ミリモル、83%)を得た。化合物
の構造はNMRスペクトル及びマススペクトルによって
決定した。
【0100】(合成例2)化合物例17の合成 下記スキームIIに従って化合物例17の合成を行った。
【0101】
【化42】
【0102】化合物gの合成 2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルシクロヘキサノ
ール(67.8g、300ミリモル)とトリアゾールf(2
0.6g、60ミリモル)、オルトチタン酸テトライソ
ブチル(1.7g、6ミリモル)を190℃で30分間
加熱、攪拌した。室温まで冷却した後、5%塩酸水溶液
500mlにあけ、塩化メチレン500mlを加えて激しく
攪拌した後、これをセライト濾過した。有機層を分液し
た後、水層をさらに塩化メチレンで抽出(200ml×2
回)した。有機層を集めて水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。これを濃縮して得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレン→塩化メチレ
ン:メタノール=10:1)にて精製することにより、
化合物g(22.5g、43ミリモル)を得た。
【0103】化合物iの合成 化合物g(20.9g、40ミリモル)の200mlエタ
ノール溶液にヒドラジン一水和物(10g、200ミリ
モル)を加え、氷冷下で1時間攪拌した。反応溶媒の大
半をエバポレータで溜去した後、飽和塩化アンモニウ
ム、水溶液および酢酸エチルを加え、抽出した。有機層
を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。これを200mlのジメチルホルムアミドに溶かし、
スルホニルクロリドh27gを加えて室温下攪拌した。
ここにピリジン(4.0ml、50ミリモル)をゆっくり
と滴下した後、さらに室温下12時間攪拌した。反応液
を1N塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水洗後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによ
り、化合物i(33.3g、37ミリモル)を得た。
【0104】化合物jの合成 化合物i 33.3gのテトラヒドロフラン300ml溶
液に、室温にてピリジニウムブロミドペルブロミド(1
2.8g、40ミリモル)を加え8時間攪拌した。反応
液に亜硫酸ナトリウム3g水溶液300mlを加えた後酢
酸エチル300mlで2度抽出した。有機層を水及び食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去して粗化合物j(35.3g)を得た。粗化合
物jは精製することなく次工程に用いた。
【0105】化合物kの合成 シアノ酢酸メチル(9.5g、96ミリモル)のテトラ
ヒドロフラン50ml溶液に、0℃にて水素化ナトリウム
(3.2g、80ミリモル)をゆっくり加え、室温にて
30分攪拌した(溶液s)。粗化合物j(35.3g)
のテトラヒドロフラン300ml溶液に、0℃にて溶液s
を滴下して室温にて1時間攪拌した。反応液に1N塩酸
200ml及び酢酸エチル200mlを加え抽出した。有機
相を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥し
た後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロ
マトグラフィーにて精製することにより化合物k(3
1.2g)を得た。
【0106】化合物mの合成 化合物k(31.2g)のメタノール300ml溶液に水
酸化ナトリウム15g水溶液150mlを加え、50℃に
て2時間攪拌した。反応液に1N塩酸600mlを加え、
酢酸エチル500mlで2回抽出した。有機相を水及び食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られたアチルファス状のm(32.2
g)をそのまま次の工程に用いた。
【0107】例示化合物17の合成 粗化合物m(32.2g)を300mlのピリジンに溶解
し、氷冷下攪拌する。ここにモルホリルカルバモイルク
ロリド(4.5g、30ミリモル)を滴下し、ゆっくり
と室温まで温度を上昇させながら3時間攪拌した。それ
ぞれ500mlの酢酸エチルと5%塩酸水溶液を加え抽出
し、有機層を水及び飽和食塩水で洗った。無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒をエバポレータにて減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製したところ、例示化合物17を27.9
g(24ミリモル)得た。化合物の構造はNMRスペク
トル及びマススペクトルによって決定した。他の化合物
も同様に合成できる。
【0108】本発明の感光材料は、本発明のカプラーを
含有する層を支持体上に少なくとも1層有すればよく、
本発明のカプラーを含有する層としては、支持体上の親
水性コロイド層であればよい。一般的な感光材料は、支
持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化
銀乳剤層および赤感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも
一層ずつこの順で塗設して構成することができるが、こ
れと異なる順序であっても良い。また、赤外感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を前記の感光性乳剤層の少なくとも一つ
の替りに用いることもできる。これらの感光性乳剤層に
は、それぞれの波長域に感度を有するハロゲン化銀乳剤
と、感光する光と補色の関係にある色素を形成するカラ
ーカプラーを含有させることで減色法の色再現を行うこ
とができる。但し、感光性乳剤層とカラーカプラーの発
色色相とは、上記のような対応を持たない構成としても
良い。本発明においては特に赤感性ハロゲン化銀乳剤層
にシアンカプラーとして使用することが好ましい。本発
明のカプラーの感光材料中の含有量は、同一層中のハロ
ゲン化銀1モル当り1×10-3モル〜1モルが適当であ
り、好ましくは、2×10-3モル〜3×10-1モルであ
る。
【0109】本発明のカプラーは、種々の公知分散方法
により感光材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必要に応
じて低沸点有機溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン水溶液
に乳化分散してハロゲン化銀乳剤に添加する水中油滴分
散法が好ましい。水中油滴分散法に用いられる高沸点溶
媒の例は米国特許第2,322,027号などに記載さ
れている。また、ポリマー分散法の1つとしてのラテッ
クス分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの具体例
は、米国特許第4,199,363号、西独特許出願第
(OLS)2,541,274号、同2,541,23
0号、特公昭53−41091号及び欧州特許公開第0
29104号等に記載されており、また有機溶媒可溶性
ポリマーによる分散についてPCT国際公開第WO88
/00723号明細書に記載されている。
【0110】前述の水中油滴分散法に用いることのでき
る高沸点有機溶媒としては、フタール酸エステル類(例
えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジ
シクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert
−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジ
−エチルプロピル)フタレート)、リン酸又はホスホン
酸のエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、ト
リフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、
2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチ
ルブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホ
スフェート)、安息香酸エステル類(例えば、2−エチ
ルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエー
ト、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−
ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N
−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリル
アミド)、アルコール類又はフェノール類(イソステア
リルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノール
など)、脂肪族エステル類(例えば、コハク酸ジブトキ
シエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラデ
カン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリブチル、ジエ
チルアゼレート、イソステアリルラクテート、トリオク
チルシトレート)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル
−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリンなど)、
塩素化パラフィン類(塩素含有量10%〜80%のパラ
フィン類)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリメ
シン酸トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプロピ
ルナフタレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ−te
rt−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノー
ル、4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−
(4−ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノー
ル)、カルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert
−アミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン
酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−2(エチルヘキ
シル)リン酸、ジフェニルリン酸)などが挙げられる。
また補助溶媒として沸点が30℃以上約160℃以下の
有機溶剤(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオ
ン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムアミ
ド)を併用してもよい。
【0111】高沸点有機溶媒はカプラーに対して重量比
で0〜10.0倍量、好ましくは0〜5.0倍量、更に
好ましくは0.5〜4.5倍量で使用できる。
【0112】本発明において適用されるハロゲン化銀乳
剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層
配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用
される処理法や処理用添加剤としては、欧州特許EP
0,355,660A2号、特開平5−34889号、
同4−359249号、同4−313753号、同4−
270344号、同5−66527号、同4−3454
8号、同4−145433号、同2−854号、同1−
158431号、同2−90145号、同3−1945
39号、同2−93641号、同6−43611号、同
6−3779号、同6−208196号、同6−118
546号、欧州特許EP0520457A2号等に記載
のハロゲン化銀カラー写真感光材料やその処理方法も好
ましい。
【0113】本発明に用いられるハロゲン化銀として
は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀、沃臭化銀
などいかなるハロゲン組成のものも用いることができる
が、特に迅速処理の目的には沃化銀を実質的に含まない
塩化銀含有率が90モル%以上100モル%以下、更に
は95モル%以上100モル%以下、特に98モル%以
上100モル%以下の塩臭化銀又は純塩化銀乳剤の使用
が好ましい。
【0114】また、高感度を目的とする感光材料におい
ては、沃化銀を0.5モル%以上20モル%以下含有す
る沃臭化銀、沃塩化銀もしくは沃塩臭化銀乳剤の使用が
好ましい。
【0115】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、
いかなるハロゲン化銀カラー感光材料にも用いることが
でき、撮影用カラーネガ感光材料、撮影用カラー反転感
光材料、印画紙用カラーペーパー感光材料、カラー反転
ペーパー感光材料、直接ポジカラー感光材料などに用い
ることができ、本発明はカラー反転感光材料であること
が特に好ましい。
【0116】
【実施例】以下に、実施例を使って本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれに限定されるものでは
ない。 実施例1 (試料101の作製)下塗りを施した厚み127μm の
三酢酸セルロースフィルム支持体上に、下記の組成の各
層より成るカラー感光材料を作製し、試料101とし
た。数字はm2当りの添加量を表わす。なお添加した化合
物の効果は記載した用途に限らない。
【0117】 第1層 赤感性感光層 沃臭化銀乳剤A 銀量 0.50g 沃臭化銀乳剤B 銀量 0.33g ゼラチン 1.33g カプラーC−1 0.25g カプラーC−2 0.08g カプラーC−3 0.08g 化合物Cpd−C 8.3 mg 化合物Cpd−J 8.3 mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.17g 添加物P−1 0.17g
【0118】 第2層 保護層 ゼラチン 2.40g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μm ) 0.30g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6共重合体 (平均粒径1.5μm ) 0.30g 界面活性剤W−1 20mg 界面活性剤W−2 20mg
【0119】また乳剤層には上記組成物の他に添加剤F
−1〜F−8を添加した。さらに各層には上記組成物の
他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳化用界面活性
剤W−3、W−4、W−5、W−6を添加した。更に防
腐、防黴剤としてフェノール、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オン、2−フェノキシエタノール、フェネ
チルアルコール、p−安息香酸ブチルエステルを添加し
た。
【0120】
【表1】
【0121】
【表2】
【0122】
【化43】
【0123】
【化44】
【0124】
【化45】
【0125】
【化46】
【0126】
【化47】
【0127】(試料102〜104の作製)試料101
の第1層のシアンカプラー(C−1、C−2、C−3)
に換えて、下記に示す比較カプラーEx−2、Ex−
3、Ex−4を各1/2モル量で置き換え、かつ乳剤銀
量も1/2 に変更した以外は試料101と全く同様に試料
102〜104を作製した。
【0128】
【化48】
【0129】(試料105〜111の作製)試料102
の第1層のシアンカプラー(比較カプラーEx−2)に
換えて、表Aに示した本発明のシアンカプラーにそれぞ
れ等モル置き換える他は試料102と全く同様に試料1
05〜111を作製した。
【0130】(試料の評価)上記の試料に対して、光学
ウェッジを使って階調露光を与えた後、後述の処理(処
理A)を施した。これらの試料について以下の評価を行
った。
【0131】評価1.色相(Y/C):シアン発色層に
おいて、シアン濃度1.0を与える点のイエロー濃度を
X-Rite310濃度計(X-Rite Company製)で測定した。
このイエロー濃度が低い程副吸収が少なく色相的に優れ
ることを表す。 評価2.発色性:処理後の試料の赤色光光学濃度を測定
し、最大発色濃度Dmaxを求めた。Dmaxの値が大きいほど
発色性に優れることを表す。
【0132】評価3.光堅牢性:処理後の試料を20万
ルックスのXe光源(5時間明/1時間暗の間欠照射)
下で、390nmで約50%をカットできるシャープカッ
トフィルターを通して5日間光照射を行なった。光照射
後の試料の赤色光光学濃度を測定し、光照射後の色像残
存率を求めた。色像残存率はDmax部とDmaxの1/5 の発色
濃度を示す低濃度部の2点について評価し、初濃度を1
00%としたときの百分率で示した。値が100に近い
ほど光堅牢性が優れており、特に1/5 Dmaxでの値が大き
いほど低濃度部の光堅牢性が優れていることを表す。
【0133】評価4.湿熱堅牢性 処理後の試料を80℃相対湿度70%で3週間保存し、
保存前後での濃度低下を最大発色濃度における色像残存
率で評価した。値は初濃度を100%としたときの百分
率で示した。試料101〜111についての評価結果を
表Aに示す。
【0134】
【表3】
【0135】表Aより、本発明によれば色相、発色性、
色像の湿熱堅牢性および光堅牢性、特に低濃度部での光
堅牢性に優れた感光材料が得られることが判る。
【0136】 (処理A) 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 第一水洗 2分 38℃ 4リットル 7500ミリリットル/m2 反 転 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 発色現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 前漂白 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 漂 白 6分 38℃ 12リットル 220ミリリットル/m2 定 着 4分 38℃ 8リットル 1100ミリリットル/m2 第二水洗 4分 38℃ 8リットル 7500ミリリットル/m2 最終リンス 1分 25℃ 2リットル 1100ミリリットル/m2
【0137】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 1.5g 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g 30g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 20g 炭酸カリウム 15g 20g 重炭酸ナトリウム 12g 15g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチ ル−3−ピラゾリドン 1.5g 2.0g 臭化カリウム 2.5g 1.4g チオシアン酸カリウム 1.2g 1.2g ヨウ化カリウム 2.0mg − ジエチレングリコール 13g 15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0138】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 タンク液 ・5ナトリウム塩 3.0g に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0139】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36g 36g 臭化カリウム 1.0g − ヨウ化カリウム 90mg − 水酸化ナトリウム 3.0g 3.0g シトラジン酸 1.5g 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・ 1水塩 11g 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 1.0g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0140】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・ 2水塩 8.0g 8.0g 亜硫酸ナトリウム 6.0g 8.0g 1−チオグリセロール 0.4g 0.4g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30g 35g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0141】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・ 2水塩 2.0g 4.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III)/アンモ ニウム・2水塩 120g 240g 臭化カリウム 100g 200g 硝酸アンモニウム 10g 20g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0142】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0g 〃 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 〃 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0143】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニル エーテル(平均重合度10) 0.3g 0.3g ポリマレイン酸(平均分子量2,000) 0.1g 0.15 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 7.0 7.0
【0144】実施例2 試料201の作製 下塗りを施した厚み 127μの三酢酸セルロースフィルム
支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感光
材料を作製し、試料201とした。数字はm2当りの添加
量を表わす。なお添加した化合物の効果は記載した用途
に限らない。
【0145】第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.10g ゼラチン 1.90g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.10g
【0146】第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−J 5.0mg 化合物Cpd−K 3.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g 染料D−4 0.80mg
【0147】第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒
径0.06μm、変動係数18%、AgI含量 1モル%)銀量
0.050g 黄色コロイド銀 銀量 0.030g ゼラチン 0.40g
【0148】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.30g 乳剤B 銀量 0.20g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.15g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.050g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 添加物P−1 0.10g
【0149】第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B 銀量 0.20g 乳剤C 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.20g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 添加物P−1 0.10g
【0150】第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.40g ゼラチン 1.10g カプラーC−1 0.30g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.70g 添加物P−1 0.10g
【0151】第7層:中間層 ゼラチン 0.60g 添加物M−1 0.30g 混色防止剤Cpd−I 2.6mg 染料D−5 0.020g 染料D−6 0.010g 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g
【0152】第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06
μm、変動係数16%、AgI含量 0.3モル%)銀量
0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.020g ゼラチン 1.00g 添加物P−1 0.20g 混色防止剤Cpd−A 0.10g 化合物Cpd−C 0.10g
【0153】第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.10g 乳剤F 銀量 0.20g 乳剤G 銀量 0.20g ゼラチン 0.50g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.050g カプラーC−8 0.10g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−J 10 mg 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0154】第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G 銀量 0.30g 乳剤H 銀量 0.10g ゼラチン 0.60g カプラーC−4 0.070g カプラーC−7 0.050g カプラーC−8 0.050g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.050g 化合物Cpd−L 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.010g
【0155】第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.50g ゼラチン 1.00g カプラーC−4 0.20g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.050g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−K 5.0mg 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.020g
【0156】第12層:中間層 ゼラチン 0.60g 化合物Cpd−L 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.050g
【0157】第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.070g ゼラチン 1.10g 混色防止剤Cpd−A 0.010g 化合物Cpd−L 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.010g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.050g
【0158】第14層:中間層 ゼラチン 0.60g
【0159】第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.20g 乳剤K 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.40g
【0160】第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.30g 乳剤M 銀量 0.30g ゼラチン 0.90g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.60g
【0161】第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.20g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.60g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0162】第18層:第1保護層 ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g ホルマリンスカベンジャー Cpd−H 0.40g 染料D−1 0.15g 染料D−2 0.050g 染料D−3 0.10g
【0163】第19層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量 1
モル%)銀量 0.10g ゼラチン 0.40g
【0164】第20層:第3保護層 ゼラチン 0.40g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5 μ)0.10g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体 (平均粒径1.5 μ) 0.10g シリコーンオイル 0.030g 界面活性剤W−1 3.0mg 界面活性剤W−2 0.030g
【0165】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−8を添加した。さらに各層には上
記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳化
用界面活性剤W−3、W−4、W−5、W−6を添加し
た。更に防腐、防黴剤としてフェノール、1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシエタノー
ル、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチルエステ
ルを添加した。
【0166】
【表4】
【0167】
【表5】
【0168】
【表6】
【0169】
【化49】
【0170】
【化50】
【0171】
【化51】
【0172】
【化52】
【0173】
【化53】
【0174】
【化54】
【0175】
【化55】
【0176】
【化56】
【0177】
【化57】
【0178】
【化58】
【0179】
【化59】
【0180】
【化60】
【0181】
【化61】
【0182】
【化62】
【0183】上記の試料に対して、実施例1と全く同じ
方法で露光、処理を行なった後、実施例1と全く同じ方
法で色相、発色性、光堅牢性、湿熱堅牢性の評価を行な
った。その結果、本発明のカプラーを使用した試料20
5〜211は比較カプラーを使用した試料201〜20
4に比べて、色相、発色性、湿熱堅牢性、光堅牢性、特
に低濃度部の光堅牢性が改良されていることがわかっ
た。以上より、本発明によれば発色性、色像の湿熱堅牢
性、および光堅牢性、特に低濃度部の光堅牢性に優れた
感光材料が得られることが判る。
【0184】実施例3 特願平6−121719号の実施例3の試料101と同
じ試料301を作成した。また試料301において第5
層のカプラーExCを本発明のカプラー(12)、(10)、(1
3)、(17)、(3) 、(21)と1/2 モル量で置き換え、かつ乳
剤銀量も1/2 に変更したほかは該試料301と全く同様
にして試料302〜307を作成した。
【0185】以上のようにして作成した試料を光学ウェ
ッジを使って階調露光し、前述の特願平6−12171
9号の実施例1に記載の現像処理を行った。
【0186】各試料に対して実施例1で行った発色性及
び湿熱堅牢性の評価を行ったところ、本発明の試料は発
色性及び湿熱堅牢性に優れることが判った。
【0187】実施例4 特開平6−250331号の実施例3の試料301と同
じ試料401を作成した。また試料401において第5
層のカプラーExCを本発明のカプラー(12)、(10)、(1
3)、(17)、(3) 、(21)と1/2 モル量で置き換え、かつ乳
剤銀量も1/2 に変更したほかは該試料301と全く同様
にして試料402〜407を作成した。
【0188】以上のようにして作成した試料を光学ウェ
ッジを使って階調露光し、前述の特開平6−25033
1号の実施例1に記載の現像処理を行った。
【0189】各試料に対して実施例1で行った発色性及
び湿熱堅牢性の評価を行ったところ、本発明の試料は発
色性及び湿熱堅牢性に優れることが判った。
【0190】
【発明の効果】本発明により、発色性、色像の湿熱堅牢
性、および光堅牢性、特に低濃度部の光堅牢性に優れた
感光材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 孝 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−557(JP,A) 特開 平5−297537(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の少なくとも一層に、一般式
    (I)で表されるカプラーを含有することを特徴とする
    ハロゲン化銀カラー感光材料。 【化1】 一般式(I)中、Zaは−C(R3)=もしくは−N=を
    表し、Zaが−C(R3)=であるときZbは−N=を表
    し、Zaが−N=であるときZbは−C(R3)=を表
    す。R1 及びR2 は、それぞれハメットの置換基定数σ
    p の値が0.2以上1.0以下の電子吸引性基を表す。
    3 は水素原子または置換基を表す。Xは水素原子、ハ
    ロゲン原子、アルコキシ基、複素環オキシ基、アシルオ
    キシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキ
    シカルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基を表す。
    ただし、R1 、R2 、R3 又はXの少なくとも1つは一
    般式(II)又は一般式(III) で表される基を含む。 【化2】 一般式(II)及び一般式(III) 中、Lは二価の有機基、
    4 は水素原子、脂肪族基、アリール基、複素環基又は
    5 で表される基を表し、R5 は脂肪族・アリール若し
    くは複素環アシル基、脂肪族・アリール若しくは複素環
    スルホニル基、脂肪族・アリール若しくは複素環オキシ
    カルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基を表
    し、R6 は水素原子又はR5 で表される基を表し、m及
    びnはそれぞれ0もしくは1を表す。
  2. 【請求項2】 上記一般式(I)においてR1 及びR2
    の一方がシアノ基、他方が一般式(IV)で表される基で
    あることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カ
    ラー感光材料。 【化3】 一般式(IV)中、R1 ′及びR2 ′はそれぞれ脂肪族基
    を表し、R3 ′、R4′及びR5 ′はそれぞれ水素原子
    又は脂肪族基を表し、Zは5〜8員環を形成するのに必
    要な非金属原子群を表す。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化銀カラー感光材料がハロゲン
    化銀カラー反転感光材料であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
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