JP2000356842A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びマゼンタステイン抑制方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びマゼンタステイン抑制方法

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JP2000356842A
JP2000356842A JP16971899A JP16971899A JP2000356842A JP 2000356842 A JP2000356842 A JP 2000356842A JP 16971899 A JP16971899 A JP 16971899A JP 16971899 A JP16971899 A JP 16971899A JP 2000356842 A JP2000356842 A JP 2000356842A
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JP16971899A
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English (en)
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Takashi Mikoshiba
尚 御子柴
Naoto Matsuda
直人 松田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シアンカプラーに起因して、発色現像処理後
の経時で発生するマゼンタステインの発生を抑制する方
法を提供すること。 【解決手段】 支持体上に少なくとも一種の下記一般式
(C−1)で表されるシアンカプラーと少なくとも一層
の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の発色現像処理後の経時で発生するマゼ
ンタステインの発生を、少なくとも一種の下記一般式
(I)で表される化合物をハロゲン化銀カラー写真感光
材料に含有させることにより抑制するマゼンタステイン
抑制方法。 【化1】 一般式(C−1)中、Ga、Gbは-C(R13)=又は-N=を
表す。R11、R12はハメットの置換基定数σp値が0.20
以上1.0以下の電子吸引基、R13は水素原子又は置換基
を表す。一般式(I)中、R1、R2、R3は、各々炭素
原子で結合する置換基又は水素原子を表す。ただしR1
とR2が同時に水素原子であることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
感光材料に関する。より詳しくは、色再現性を改良した
シアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー感光材料
に関する。さらに詳しくは、シアンカプラーに起因する
マゼンタステインを改良したハロゲン化銀カラー感光材
料に関する。また、本発明は、発色現像処理後の経時で
発生する、前記マゼンタステインの発生を抑制する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー感光材料において色
再現性は重要な性能である。ハロゲン化銀カラー写真感
光材料は通常、イエロー、マゼンタ、シアンの3色の画
像形成色素でフルカラー画像を形成する。そして、いわ
ゆるコンベンショナルカラー感光材料の分野では、画像
形成は芳香族第1級アミン現像主薬の酸化体とカップリ
ングして色素を与える画像形成カプラーが使用されるこ
とが一般的である。
【0003】シアン色素を形成するシアンカプラーとし
ては、従来からフェノール誘導体が一般的に使用されて
いたが、この種のカプラーではマゼンタ〜イエロー領域
に好ましくない副吸収があり、これに対して副吸収の少
ないシアンカプラーとして、ピロロトリアゾール系のシ
アンカプラーが例えば特開平5−313324号、同6
−347960号に開示されている。
【0004】色相の良い色素を形成するカプラーを使用
することは、如何なるハロゲン化銀カラー写真感光材料
においても好ましいが、本発明者らが検討した結果、カ
ップリングして脱離する基が水素原子である4当量のピ
ロロトリアゾールカプラーを芳香族第1級アミン現像薬
を含有するカラー現像液でカラー現像し、そののちにホ
ルマリンまたはホルマリン誘導体を含有する液で後処理
した場合、処理後の画像が経時期間中に白地部分にマゼ
ンタの着色を生じるという問題があることが判った。白
地部分が画像保存中に着色することは製品の品質を大き
く落とすことであり、この問題により4当量ピロロトリ
アゾールカプラーの実用は未だ困難な課題であった。
【0005】当業界において、かかる白地の着色や色素
の褪色といった画像保存性の問題を、更なる添加剤(例
えば色像安定剤)の使用により改良することは広く行わ
れていることである。ピロロトリアゾールシアンカプラ
ーに対する色像安定剤の例としては、例えば、特開平5
−333501号や同10−3147号にはハイドロキ
ノン類、スルホンアミドフェノール類との組み合わせ、
同5−232651号にヒドラジン類との組み合わせが
開示されているし、特開平8−278613号には1,
2−ジアルコキシフェノール誘導体や、4−アルコシキ
シアニリン誘導体との組み合わせが記載されている。
【0006】一方、例えば特開平9−80708号や、
同9−222710号には4当量ピロロトリアゾールシ
アンカプラーをカラー現像後、ホルマリン供与体を含有
する液で後処理する処理方法が記載されている。
【0007】しかしながら、これら特許には白地のマゼ
ンタ着色の問題は記載が無く、これまで4当量ピロロト
リアゾールカプラーにかかる問題があることは知られて
おらず、更にこの改良方法は知られていなかった。特開
平9−80708号、同9−222710号には実施例
において4当量ピロロトリアゾールカプラーにヒドラジ
ン誘導体を共存させた感光材料をホルマリン供与体を含
む液で後処理する方法の記載があるが、ここで開示のあ
るヒドラジン誘導体では問題の改良程度は満足出来るも
のではなく、有効な改良手段が望まれていた。
【0008】特開平5−216188号、同7−199
430号には、ヒドロキシルアミン誘導体とピロロトリ
アゾールカプラーの組み合わせ例が記載されている。同
7−230148号には、ヒドロキサム酸化合物または
ヒドロキシルアミンとピロロトリアゾールカプラーの組
み合わせ例が記載されている。しかし、ここにはホルマ
リン供与体を含有する処理液で処理する方法でのマゼン
タステインに関する記載はなく、本発明とは無関係であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色再
現性が良く、且つ画像の保存性に優れた、発色現像処理
後のマゼンタステインの少ないハロゲン化銀カラー写真
感光材料を提供することである。更に本発明の目的は、
前記マゼンタステインの発生を抑制する方法を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の1)、
2)の構成および方法によって達成された。
【0011】1)支持体上に少なくとも一種の下記一般
式(C−1)で表されるシアンカプラーと少なくとも一
層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の発色現像処理後の経時で発生するマ
ゼンタステインの発生を、少なくとも一種の下記一般式
(I)で表される化合物をハロゲン化銀カラー写真感光
材料に含有させることにより抑制するマゼンタステイン
抑制方法。
【0012】
【化5】
【0013】一般式(C−1)中、GaおよびGbは、
−C(R13)=もしくは−N=を表す。ただし、Gaが
−N=を表すとき、Gbは−C(R13)=を表し、Ga
が−C(R13)=を表すときGbは−N=を表す。
【0014】R11およびR12は、それぞれハメットの置
換基定数σp値が0.20以上1.0以下の電子吸引基
を表す。R13は水素原子または置換基を表す。
【0015】
【化6】
【0016】一般式(I)中、R1 、R2 、R3 は、各
々、炭素原子で結合する置換基または水素原子を表す。
ただしR1 とR2 が同時に水素原子であることはない。
【0017】2)支持体上に少なくとも一層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、少なくとも一種の下記一般式(C−1)
で表されるシアンカプラーと少なくとも一種の下記一般
式(II)または(III)で表される化合物を含有すること
を特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0018】
【化7】
【0019】式(C−1)中、GaおよびGbは、−C
(R13)=もしくは−N=を表す。ただし、Gaが−N
=を表すとき、Gbは−C(R13)=を表し、Gaが−
C(R13)=を表すときGbは−N=を表す。
【0020】R11およびR12は、それぞれハメットの置
換基定数σp値が0.20以上1.0以下の電子吸引基
を表す。R13は水素原子または置換基を表す。
【0021】
【化8】
【0022】式(II)中、R21、R22は、それぞれ同じ
でも異なっていてもよい置換もしくは無置換のアルキル
基(ただし、R21、R22の少なくとも一方は炭素数が2
以上である)、置換もしくは無置換のシクロアルキル
基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは
無置換のアリール基、または水素原子を表す。ただし、
21、R22が同時に水素原子であることはない。
【0023】式(III)中、R23は、置換もしくは無置換
の炭素数1から60のアルキル基、置換もしくは無置換
の炭素数6から60のアリール基、置換もしくは無置換
の炭素数2から60のアルケニル基、置換もしくは無置
換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のシクロア
ルケニル基、置換もしくは無置換のビシクロアルケニル
基、置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、−OR
25(ここで、R25は炭素数2から60の置換もしくは無
置換のアルキル基、炭素数6から60の置換もしくは無
置換のアリール基、炭素数2から60の置換もしくは無
置換のアルケニル基を表す)、−N(R26)R27(ここ
で、R26は水素原子、アルキル基、アリール基を表し、
27は、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしく
は無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアルコキ
シ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換も
しくは無置換のアシル基、置換もしくは無置換のアルキ
ルカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールカルボ
ニル基、置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、置換
もしくは無置換のアリールアミノ基、置換もしくは無置
換のアシルアミノ基を表す。)を表す。
【0024】R24は、水素原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換
もしくは無置換のアリール基を表す。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。まず一般式(C−1)について説明する。
【0026】一般式(C−1)中、Ga、Gbは−C
(R13)=もしくは−N=を表し、Gaが−N=を表す
とき、Gbは−C(R13)=を表し、Gaが−C
(R13)=を表すとき、Gbは−N=を表す。尚、R13
については後述する。
【0027】R11及びR12はいずれも0.20以上1.
0以下の電子吸引性基であるが、R 11とR12のσp値の
和が0.65以上である事が望ましい。本発明のカプラ
ーはこのような強い電子吸引性基の導入によりシアンカ
プラーとして優れた性能を有するものである。R11とR
12のσp値の和としては、好ましくは0.70以上であ
り、上限としては1.8程度である。
【0028】本発明においてR11及びR12はハメットの
置換基定数σp 値(以下、単にσp値という)が0.2
0以上1.0以下の電子吸引性基である。好ましくは、
σp値が0.30以上0.8以下の電子吸引性基であ
る。ハメット則はベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼ
す置換基の影響を定量的に論ずるために1935年に
L.P.Hammett により提唱された経験則であるが、こ
れは今日広く妥当性が認められている。ハメット則によ
りもとめられた置換基定数にはσp 値とσm 値があり、
これらの値は多くの一般的な成書に記載あるが、例え
ば、J.A.Dean編「Lange's Handbook of Chemistr
y」第12版、1979年(Mc Graw−Hill)や「化学の
領域増刊」、122号、96〜103頁、1979年
(南江堂)ChemicalReviews,91巻、165頁〜195
頁、1991年に詳しい。本発明においてR11及びR12
はハメットの置換基定数σp値により規定されるが、こ
れらの成書に記載の文献既知の値がある置換基にのみ限
定されるという意味ではなくその値が文献未知であって
もハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含
まれる限り包含されることは勿論である。
【0029】σp値が0.20以上1.0以下の電子吸
引性基であるR11及びR12の具体例としては、アシル
基、アシルオキシ基、カルバモイル基、脂肪族オキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、
ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ
基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル
基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチ
オ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカル
ボニル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換さ
れたアルキル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で
置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲ
ン原子で置換されたアリールオキシ基、少なくとも2つ
以上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少
なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル
チオ基、σp 0.20以上の他の電子吸引性基で置換さ
れたアリール基、複素環基、塩素原子、臭素原子、アゾ
基、又はセレノシアネート基があげられる。これらの置
換基のうち更に置換基を有することが可能な基は、後述
するR13で挙げるような置換基を更に有してもよい。
【0030】尚、脂肪族オキシカルボニル基は、その脂
肪族部位が直鎖状、分枝鎖状または環状でもよく、飽和
でも不飽和結合を含んでいてもよい脂肪族部位であり、
脂肪族オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニル、
シクロアルコキシカルボニル、アルケニルオキシカルボ
ニル、アルキニルオキシカルボニル、シクロアルケニル
オキシカルボニル等を含むものである。
【0031】代表的なσp値が0.20以上1.0以下
の電子吸引性基のσp値を挙げると、臭素原子(0.2
3)、塩素原子(0.23)、シアノ基(0.66)、
ニトロ基(0.78)、トリフルオロメチル基(0.5
4)、トリブロモメチル基(0.29)、トリクロロメ
チル基(0.33)、カルボキシル基(0.45)、ア
セチル基(0.50)、ベンゾイル基(0.43)、ア
セチルオキシ基(0.31)、トリフルオロメタンスル
ホニル基(0.92)、メタンスルホニル基(0.7
2)、ベンゼンスルホニル基(0.70)、メタンスル
フィニル基(0.49)、カルバモイル基(0.3
6)、メトキシカルボニル基(0.45)、エトキシカ
ルボニル基(0.45)、フェノキシカルボニル基
(0.44)、ピラゾリル基(0.37)、メタンスル
ホニルオキシ基(0.36)、ジメトキシホスホリル基
(0.60)、スルファモイル基(0.57)などであ
る。
【0032】R11として好ましくはシアノ基、脂肪族オ
キシカルボニル基(炭素数2〜36の直鎖または分岐鎖
アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル
基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシ
カルボニル基、シクロアルコキシカルボニル基、シクロ
アルケニルオキシカルボニル基であり、例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、ドデシルオキシカ
ルボニル、オクタデシルオキシカルボニル、2−エチル
ヘキシロキシカルボニル、sec−ブチルオキシカルボ
ニル、オレイルオキシカルボニル、ベンジルオキシカル
ボニル、プロパギルオキシカルボニル、シクロペンチル
オキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルシクロヘキシルオ
キシカルボニル)、ジアルキルホスホノ基(炭素数2〜
36のジアルキルホスホノ基であり、例えば、ジエチル
ホスホノ、ジメチルホスホノ)、アルキルもしくはアリ
ールスルホニル基(炭素数1〜36のアルキルまたはア
リールスルホニル基であり、例えばメタンスルホニル
基、ブタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p−
トルエンスルホニル基)、フッ素化アルキル基(炭素数
1〜36のフッ素化アルキル基であり、例えばトリフロ
ロメチル)を表わす。R11として特に好ましくはシアノ
基、脂肪族オキシカルボニル基、フッ素化アルキル基で
あり、シアノ基が最も好ましい。
【0033】R12として好ましくは、R11で挙げたよう
な脂肪族オキシカルボニル基、カルバモイル基(炭素数
1〜36のカルバモイル基であり、例えば、ジフェニル
カルバモイル、ジオクチルカルバモイル)、スルファモ
イル基(炭素数1〜36のスルファモイル基であり、例
えば、ジメチルスルファモイル、ジブチルスルファモイ
ル)、R11で挙げたようなジアルキルホスホノ基、ジア
リールホスホノ基(炭素数12〜50のジアリールホス
ホノ基であり、例えばジフェニルホスホノ、ジ(p−ト
ルイル)ホスホノ)を表わす。R12として特に好ましく
は、下記一般式(Z)で表わされる、脂肪族オキシカル
ボニル基である。
【0034】
【化9】
【0035】式中、R15、R16は、水素原子または脂肪
族基を表し、好ましくは、水素原子、炭素数1から36
の直鎖または分岐アルキル基(例として、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、t−アミ
ル、t−オクチル、トリデシル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル等が挙げられる。)、炭素数7から36のア
ラルキル基(例えばベンジル、2−フェネチル)、炭素
数2から36のアルケニル基(ビニル、アリル、ホモア
リル)、炭素数2から36のアルキニル基(例えば、エ
チニル、プロパルギル)、炭素数3から36のシクロア
ルキル基(例えば、シクロヘキシル、シクロペンチ
ル)、炭素数4から36のシクロアルケニル基(例え
ば、シクロヘキセニル、シクロペンテニル)である。
【0036】R15、R16は、炭素数1から18の無置換
アルキル基が好ましい。
【0037】R14、R17、R18は、水素原子、または脂
肪族基を表す。脂肪族基としては、R15、R16で挙げた
基が例として挙げられる。R14、R17、R18は水素原子
が好ましい。
【0038】Wは、5〜8員環を形成するのに必要な、
非金属原子群を表わし、この環は置換されていてもよい
し、飽和環であっても不飽和結合を有していてもよい。
好ましい非金属原子としては、窒素原子、酸素原子、イ
オウ原子又は炭素原子が挙げられ、更に好ましくは、炭
素原子である。
【0039】Wで形成される環としては、例えばシクロ
ペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シ
クロオクタン環、シクロヘキセン環、ピペラジン環、オ
キサン環、チアン環等が挙げられ、これらの環は、後述
するR13で表わされるような置換基で置換されていても
よい。
【0040】Wで形成される環として好ましくは置換さ
れてもよいシクロヘキサン環であり、特に好ましくは、
4位が炭素数1〜36のアルキル基(後述のR13で表わ
されるような置換基で置換されていてもよい)で置換さ
れたシクロヘキサン環である。
【0041】R13は水素原子または置換基を表わす。以
下R13について詳しく説明する。
【0042】R13としては水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アミノ基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、アルキ
ルアミノ基、アニリノ基、ウレイド基、スルファモイル
アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキ
シカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカ
ルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリール
オキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ
基、スルフィニル基、ホスホニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アシル基、アゾリル基が挙げられる。また
13は2価の基でビス体を形成していてもよい。
【0043】さらに詳しくは、R13の例としては水素原
子、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子)、アル
キル基(例えば炭素数1〜80の直鎖、または分岐鎖ア
ルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しく
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
t−ブチル、トリデシル、2−メタンスルホニルエチ
ル、3−(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3
−{4−{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ〕ドデカンアミド}フェニル}プロピ
ル、2−エトキシトリデシル、トリフルオロメチル、シ
クロペンチル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)プロピル)、アリール基(例えばフェニル、4−t
−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、
4−テトラデカンアミドフェニル)、ヘテロ環基(例え
ば2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−
ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、カルボキシル基、アミノ基、アルコキシ基(例え
ばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ド
デシルエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、ア
リールオキシ基(例えばフェノキシ、2−メチルフェノ
キシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキ
シ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3
−メトキシカルバモイルフェノキシ)、アシルアミノ基
(例えばアセトアミド、ベンズアミド、テトラデカンア
ミド、2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタ
ンアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)ブタンアミド、2−{4−(4−ヒドロキシフ
ェニルスルホニル)フェノキシ}デカンアミド)、アル
キルアミノ基(例えばメチルアミノ、ブチルアミノ、ド
デシルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミ
ノ)、アニリノ基(例えばフェニルアミノ、2−クロロ
アニリノ、2−クロロ−5−テトラデカンアミノアニリ
ノ、2−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルアニリ
ノ、N−アセチルアニリノ、2−クロロ−5−{α−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ドデカ
ンアミド}アニリノ)、ウレイド基(例えばフェニルウ
レイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイ
ド)、スルファモイルアミノ基(例えばN,N−ジプロ
ピルスルファモイルアミノ、N−メチル−N−デシルス
ルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えばメチル
チオ、オクチルチオ、テトラデシルチオ、2−フェノキ
シエチルチオ、3−フェノキシプロピルチオ、3−(4
−t−ブチルフェノキシ)プロピルチオ)、アリールチ
オ基(例えばフェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オ
クチルフェニルチオ、3−ペンタデシルフェニルチオ、
2−カルボキシフェニルチオ、4−テトラデカンアミド
フェニルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基(例え
ばメトキシカルボニルアミノ、テトラデシルオキシカル
ボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えばメタンスル
ホンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド、ベンゼンス
ルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オクタデ
カンスルホンアミド、2−メチルオキシ−5−t−ブチ
ルベンゼンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば
N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモイル、
N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、N−{3−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル}カル
バモイル)、スルファモイル基(例えばN−エチルスル
ファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−
(2−ドデシルオキシエチル)スルファモイル、N−エ
チル−N−ドデシルスルファモイル、N,N−ジエチル
スルファモイル)、スルホニル基(例えばメタンスルホ
ニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トル
エンスルホニル)、アルコキシカルボニル基(例えばメ
トキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、ドデシル
オキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル)、
ヘテロ環オキシ基(例えば1−フェニルテトラゾール−
5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ
基(例えばフェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、
4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−
4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例
えばアセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えばN−
メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイル
オキシ)、シリルオキシ基(例えばトリメチルシリルオ
キシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシ
カルボニルアミノ基(例えばフェノキシカルボニルアミ
ノ)、イミド基(例えばN−スクシンイミド、N−フタ
ルイミド、3−オクタデセニルスクシンイミド)、ヘテ
ロ環チオ基(例えば2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4
−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チ
オ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えばドデ
カンスルフィニル、3−ペンタデシルフェニルスルフィ
ニル、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホ
ニル基(例えばフェノキシホスホニル、オクチルオキシ
ホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカ
ルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、アシル基
(例えばアセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾ
イル、4−ドデシルオキシベンゾイル)、アゾリル基
(例えばイミダゾリル、ピラゾリル、3−クロロ−ピラ
ゾール−1−イル、トリアゾール)が挙げられる。
【0044】これらの置換基のうち、更に置換基を有す
ることが可能な基は炭素原子、酸素原子、窒素原子又は
イオウ原子で連結する有機置換基又はハロゲン原子を更
に有してもよい。
【0045】これらの置換基のうち、好ましいR13とし
てはアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、ウレイド基、アルコキシカ
ルボニルアミノ基、アシルアミノ基を挙げることができ
る。
【0046】一般式(C−1)で表されるカプラーは、
12またはR13の基が一般式(C−1)で表されるカプ
ラー残基を含有していて二量体以上の多量体を形成して
いたり、R12又はR13の基が高分子鎖を含有していて単
重合体若しくは共重合体を形成していてもよい。高分子
鎖を含有している単重合体若しくは共重合体とは一般式
(C−1)で表されるカプラー残基を有する付加重合体
エチレン型不飽和化合物の単独もしくは共重合体が典型
例である。この場合、一般式(C−1)で表されるカプ
ラー残基を有するシアン発色繰り返し単位は重合体中に
1種類以上含有されていてもよく、共重合成分としてア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸
エステル類の如き芳香族一級アミン現像薬の酸化生成物
とカップリングしない非発色性のエチレン型モノマーの
1種または1種以上を含む共重合体であってもよい。
【0047】一般式(C−1)で表されるシアンカプラ
ーのうち、好ましいものとして、下記一般式(C−2)
で表される構造を挙げることができる。
【0048】
【化10】
【0049】一般式(C−2)の式中R19は置換基を表
し、pは1から5の自然数を表し、pが2以上であると
き複数のR19は同じであっても異なっていても良い。R
14、R15、R16、R17、R18およびWは、式(Z)のR
14、R15、R16、R17、R18およびWと同義である。
【0050】一般式(C−2)について説明する。R19
で表される置換基は一般式(C−1)のR13で挙げたも
のが例として挙げられるが、好ましくは塩素原子、フッ
素原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、アリールオキシ基、アシル
アミノ基、スルホニルアミノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、カルボニルオキシ基、オキシカルボニル
基、ウレイド基、オキシカルボニルアミノ基、アミノカ
ルボニルオキシ基、カルボキシル基、シアノ基であり、
pが2以上であるとき少なくとも1つのR19は総炭素数
6以上80以下の置換基、特に総炭素数6以上80以下
(より好ましくは総炭素数10以上60以下)のアルキ
ル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミ
ノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボニル
オキシ基、オキシカルボニル基、ウレイド基、オキシカ
ルボニルアミノ基、アミノカルボニルオキシ基であるこ
とが好ましい。また、R19が総炭素数6以上80以下の
基である場合、置換位置は一般式(C−2)のフェニル
基上でピロロトリアゾール部分に対して、メタまたはパ
ラの位置が好ましく、より好ましくはメタ位置換であ
る。
【0051】一般式(C−2)で表されるカプラーとし
て最も好ましいものは、R15、R16が第3級アルキル
基、R14、R17、R18が水素原子、Wで形成される環が
シクロヘキサン環であり、pが2以上、さらに好ましく
はp=2で、少なくとも1つのR19が総炭素数10以上
60以下のアルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、、カル
ボニルオキシ基、オキシカルボニル基、ウレイド基、オ
キシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルオキシ基か
ら選ばれる基のものである。その中でもフェニル基上で
ピロロトリアゾール部分に対し少なくとも1つのR19
メタ位に置換しており、かつ該フェニル基上のピロロト
リアゾール部分に対してパラ位に別なR19として塩素原
子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基が置換してい
るものが好ましい。
【0052】更にその中でも、パラ位に置換した別のR
19が塩素原子、アルキル基、アルコキシ基のものが好ま
しい。
【0053】以下に一般式(C−1)のカプラーの具体
例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0054】
【化11】
【0055】
【化12】
【0056】
【化13】
【0057】
【化14】
【0058】
【化15】
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】本発明の一般式(C−1)で表わされる化
合物は、公知の方法、例えば J.C.S.,1961年、第5
18頁、 J.C.S.,1962年、第5149頁、Angew.Ch
em.,第72巻、第956頁(1960年)、Berichte,
第97巻、第3436頁(1964年)等に記載の方法
及びそれらに引用されている文献または類似の方法によ
って合成することができる。
【0062】一般式(I)について詳しく説明する。一
般式(I)中、R1 、R2 、R3 は各々炭素原子で結合
する置換基または水素原子である。ただしR1 とR2
同時に水素原子であることはない。R1 、R2 、R
3 は、好ましくは、水素原子、置換または無置換のアル
キル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノ
カルボニル基、脂肪族カルボニル基、アリールカルボニ
ル基である。
【0063】更に好ましくは、水素原子、アルキル基
(置換または無置換の炭素数1から30のアルキル基、
例えばメチル、エチル、t−ブチル、2−シアノエチ
ル、イソプロピル、n−オクチル、n−エイコシル、n
−オクタデシル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノ
キシプロピル)、トリデシル)、アルケニル基(置換ま
たは無置換の炭素数2から30のアルケニル基、例え
ば、アリル、プレニル、ホモアリル、ゲラニル、ゲラニ
ルゲラニル、オレイル)、シクロアルキル基(置換また
は無置換の炭素数3から30のシクロアルキル、例え
ば、シクロペンチル、シクロヘキシル、2−n−オクチ
ルオキシシクロヘキシル)、アリール基(置換または無
置換の炭素数6から30のアリール基、例えば、フェニ
ル、ナフチル、p−テトラデシルフェニル、m−ペンタ
デシルカルボニルアミノフェニル)、ヘテロ環基(置換
または無置換の炭素数2から30のヘテロ環基、例え
ば、2−フリル、2−テトラヒドロフリル、2−ピリミ
ジニル、2−ピリジル)、シアノ基、カルボキシル基、
アルコキシカルボニル基(置換または無置換の炭素数2
から30のアルコキシカルボニル基、例えば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボ
ニル、イソプロコキシカルボニル、n−オクタデシルオ
キシカルボニル)、アリールオキシカルボニル(置換ま
たは無置換の炭素数7から30のアリールオキシカルボ
ニル基、例えば、フェノキシカルボニル、p−メチルフ
ェノキシカルボニル、p−n−テトラデシルオキシフェ
ニルカルボニル)、アミノカルボニル基(置換または無
置換の炭素数1から30のアミノカルボニル基、例え
ば、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジ
−n−オクチルアミノカルボニル、N−フェニルアミノ
カルボニル、ジシクロヘキシルアミノカルボニル)、脂
肪族カルボニル基(置換または無置換の炭素数1から3
0の脂肪族カルボニル基、例えばアセチル、ピバロイ
ル、オクタデシルカルボニル、1−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)エチルカルボニル)、アリールカル
ボニル基(置換または無置換の炭素数7から30のアリ
ールカルボニル基、例えば、ベンゾイル、p−t−ブチ
ルベンゾイル、3,4,5−トリオクチルオキシベンゾ
イル)である。
【0064】更に好ましくは、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アミノカルボニル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールカルボニル基、脂肪族カルボニル基
である。
【0065】一般式(I)は好ましくは、R1 が、アル
キル基、アルケニル基、アリール基であり、R2 は、ア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、アミノカルボニ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールカルボニル
基、脂肪族カルボニル基であり、R3 が水素原子のもの
である。一般式(I)の化合物は、分子量200以上が
好ましく、250以上が更に好ましく、300以上が更
に好ましい。分子量は、2000以下が好ましい。
【0066】一般式(I)の好ましい構造は、以下の一
般式(II)、(III)の構造である。以下に一般式(I
I)、(III)について詳しく説明する。
【0067】式(II)中、R21、R22は、それぞれ水素
原子、または同じでも異なっていてもよい置換もしくは
無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアル
キル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もし
くは無置換のアリール基を表す。ただし、R21、R22
同時に水素原子であることはなく、R21、R22が同じで
あることが好ましい。ただし、R21、R22の少なくとも
一方は炭素数が2以上である。
【0068】R21、R22は、好ましくは置換もしくは無
置換の炭素数1〜30のアルキル基である。その具体例
は、一般式(I)のR1 、R2 で述べたものを例として
挙げることができる。更に好ましくは、置換アルキル基
である。置換基としては、アルコキシ基(置換もしくは
無置換の炭素数1から30のアルコキシ基)、アルコキ
シカルボニル基(置換もしくは無置換の炭素数2から3
0のアルコキシカルボニル基)、アミノカルボニル基
(置換もしくは無置換の炭素数1から30のアミノカル
ボニル基)、アシルオキシ基(置換もしくは無置換の炭
素数2から30のアシルオキシ基)が好ましい。R21
よびR22は、好ましくは、それぞれ置換基を含めた炭素
数が10以上であることが好ましい。
【0069】R21、R22は好ましくは以下の構造であ
る。
【0070】
【化18】
【0071】式(X)中、L1 は、炭素数1から8の置
換もしくは無置換のアルキレン基であり、L2 は、−C
OO−、−CON(R31)−、−O−、−OCO−(左
端がL1 に結合し、右端がL3 と連結する)を表す。こ
こでR31は、水素原子または炭素数1から30の置換も
しくは無置換のアルキル基、炭素数6から30の置換も
しくは無置換のアリール基を表す。L3 は、置換もしく
は無置換の炭素数1から30のアルキル基、または置換
もしくは無置換の炭素数1から30のアルケニル基を表
す。L1 およびL3 の置換基は、R13で述べた置換基が
例として挙げられる。
【0072】式(X)は好ましくは、L1 が炭素数2か
ら5の無置換のアルキレン基であり、L2 が−COO−
であり、L3 が無置換の炭素数1から30のアルキル
基、無置換の炭素数1から30のアルケニル基である。
(II)で表わされる化合物の分子量は200以上が好ま
しく、250以上が更に好ましく、300以上が最も好
ましい。又、分子量は、2000以下が好ましい。
【0073】式(III)中、R23は、置換もしくは無置換
の炭素数1から60のアルキル基、置換もしくは無置換
の炭素数6から60のアリール基、置換もしくは無置換
の炭素数2から60のアルケニル基、置換もしくは無置
換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のシクロア
ルケニル基、置換もしくは無置換のビシクロアルケニル
基、置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、−OR
25(ここで、R25は炭素数2から60の置換もしくは無
置換のアルキル基、炭素数6から60の置換もしくは無
置換のアリール基、炭素数2から60の置換もしくは無
置換のアルケニル基を表す)、−N(R26)R27(ここ
で、R26は水素原子、アルキル基、アリール基を表し、
27は、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしく
は無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアルコキ
シ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換も
しくは無置換のアシル基、置換もしくは無置換のアルキ
ルカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールカルボ
ニル基、置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、置換
もしくは無置換のアリールアミノ基、置換もしくは無置
換のアシルアミノ基を表す。)を表す。
【0074】R24は、水素原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換
もしくは無置換のアリール基を表す。
【0075】R23がアルキル基、アリール基、アルケニ
ル基、シクロアルキル基であるときの例は、R1
2 、R3 で述べたものを例として挙げることができ
る。また、R23がシクロアルケニル基であるときは、炭
素数5から30の置換もしくは無置換のシクロアルケニ
ル基であり、例えばシクロヘキセニル、シクロペンテニ
ルが挙げられる。また、R23がビシクロアルキル基であ
るときは、炭素数4から30の置換もしくは無置換のビ
シクロアルキル基であり、ビシクロアルケニル基である
ときは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシ
クロアルケニル基である。
【0076】R23のビシクロアルキル基とは、ビシクロ
アルカンの水素原子を一つ取り去った1価の基を表し、
ビシクロアルカンの例としては、ビシクロ[2,2,
1]ヘプタン、ビシクロ[2,2,2]オクタン、ビシ
クロ[2,1,1]ヘキサン、ビシクロ[1,1,1]
ペンタン等が挙げられる。また、R23のビシクロアルケ
ニル基とは、ビシクロアルケン(ビシクロアルカンから
水素原子を二つ取り去り、二重結合を一つ導入した化合
物をいう。)の水素原子を一つ取り去った1価の基を表
し、ビシクロアルケンの例としては、ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−2−エン、ビシクロ[2,2,2]オ
クト−2−エン等が挙げられる。
【0077】R23は、炭素数7から30の置換もしくは
無置換のビシクロアルキル基、炭素数7から30の置換
もしくは無置換のビシクロアルケニル基、−N(R26
27であり、R26は、水素原子、または、炭素数1から
20の置換もしくは無置換のアルキル基、R27は炭素数
1から20の置換もしくは無置換のアルキル基が好まし
い。
【0078】R24は、水素原子、炭素数1から30の置
換もしくは無置換のアルキル基、炭素数2から30の置
換もしくは無置換のアルケニル基、炭素数6から30の
置換もしくは無置換のアリール基を表す。好ましくは、
水素原子、炭素数1から5の無置換アルキル基、炭素数
2から5の無置換アルケニル基、炭素数6から12の無
置換アリール基を表す。更に好ましくは、水素原子、炭
素数1から5の無置換アルキル基である。
【0079】式(III)で表わされる化合物の分子量は、
200以上が好ましく、250以上が更に好ましく、3
00以上が最も好ましい。又、分子量は、2000以下
が好ましい。
【0080】一般式(I)、(II)、(III)で表される
化合物は、マゼンタステインの防止剤であり、造核作用
を有さない。また、可視域に吸収は有さない。以後、一
般式(I)、(II)、(III)で表される化合物を、非
発色性化合物ともいう。
【0081】一般式(I)で表される化合物は、公知の
方法で合成することができる。以下、一般式(I)で表
される化合物の合成法を説明する。一般式(I)で表さ
れる化合物がN,N,O−トリアルキルヒドロキシルア
ミンである場合は、N,N−ジアルキルヒドロキシルア
ミンをナトリウムヒドリド(NaH)のような強塩基を
用いてアルキルハライドと反応させて合成することがで
きる。
【0082】また、O−アルキルヒドロキシルアミンを
アクリル酸エステルやアクリロニトリルに付加させて合
成することができる。このとき、O−アルキルヒドロキ
シルアミン1当量に対して1当量のアクリル酸エステル
またはアクリロニトリルを用いれば、N,O−ジアルキ
ルヒドロキシルアミンを合成することができる。
【0083】O−アルキルヒドロキシルアミン1当量に
対して、2当量以上のアクリル酸エステルまたはアクリ
ロニトリルを用いれば、N,N,O−トリアルキルヒド
ロキシルアミンを合成することができる。
【0084】一般式(I)で表される化合物がN−ヒド
ロキシセミカルバジドである場合は、ヒドラジン誘導体
とヒドロキシルアミン、クロロ蟻酸フェニルを反応させ
て合成することができる。
【0085】また、一般式(II)で表されるものは特開
平8−314051号、同8−333325号、同9−
5920号、同9−59243号、同9−90546
号、同9−133983号に記載されている。一般式
(III)で表されるものは、ヒドロキシルアミンとアクリ
ル酸の誘導体、メタクリル酸誘導体との共役付加反応で
合成することができる。
【0086】一般式(I)、(II)、(III)で表される
化合物の例を以下に挙げる。
【0087】
【化19】
【0088】
【化20】
【0089】
【化21】
【0090】
【化22】
【0091】
【化23】
【0092】
【化24】
【0093】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
において用いる一般式(C−1)で表されるシアンカプ
ラー、および一般式(II)または(III)で表される非発色
性化合物は、種々の公知分散法により感光材料に導入で
き、高沸点有機溶媒(必要に応じて低沸点溶媒を併用)
に溶解し、ゼラチン水溶液に乳化分散してハロゲン化銀
乳剤に添加する水中油滴分散法が好ましい。
【0094】水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の
例は米国特許第2,322,027号などに記載されて
いる。また、ポリマー分散法のひとつとしてのラテック
ス分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの具体例
は、米国特許第4,199,363号、西独特許出願第
(OLS)2,541,274号、同2,541,23
0号、特公昭53−41091号及び欧州特許公開第0
29104号などに記載されており、また有機溶媒可溶
性ポリマーによる分散についてはPCT国際公開第WO
88/00723号明細書に記載されている。
【0095】前述の水中油滴分散法に用いることのでき
る高沸点溶媒としては、フタール酸エステル類(例え
ば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシ
クロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタ
レート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert−
アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエ
チルプロピル)フタレート)、リン酸またはホスホン酸
のエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、トリ
フェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、2
−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチル
ブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホ
スフェート)、安息香酸エステル類(例えば、2−エチ
ルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエー
ト、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−
ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N
−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリル
アミド)、アルコール類またはフェノール類(例えば、
イソステアリルアルコール,2,4−ジ−tert−ア
ミルフェノール)、脂肪族エステル類(例えば、コハク
酸ジブトキシエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、テトラデカン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリ
ブチル、ジエチルアゼレート、イソステアリルラクテー
ト、トリオクチルトシレート)、アニリン誘導体(例え
ば、N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オク
チルアニリン)、塩素化パラフィン類(塩素含有量10
%〜80%のパラフィン類)、トリメシン酸エステル類
(例えば、トリメシン酸トリブチル)、ドデシルベンゼ
ン、ジイソプロピルナフタレン、フェノール類(例え
ば、2,4−ジ−tert−アミルフェノール、4−ドデシ
ルオキシフェノール、4−ドデシルオキシカルボニルフ
ェノール、4−(4−ドデシルオキシフェニルスルホニ
ル)フェノール)、カルボン酸類(例えば、2−(2,
4−ジ−tert−アミルフェノキシ)酪酸、2−エトキシ
オクタンデカン酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−
(2−エチルヘキシル)リン酸、ジフェニルリン酸)等
が挙げられる。また、上記高沸点溶媒以外に、例えば特
開平6−258803に記載の化合物を高沸点溶媒とし
て用いることも好ましい。
【0096】また補助溶媒としては沸点が30℃以上約
160℃以下の有機溶剤(例えば、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチ
ルホルムアミド)を併用してもよい。
【0097】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
における一般式(C−1)で表されるシアンカプラーの
含有量は、1m2あたり0.01g〜10g、好ましく
は1m2あたり0.1g〜2gであり、同一感光性乳剤
層中のハロゲン化銀1モルあたり1×10-3モル〜1モ
ルが適当であり、好ましくは2×10-3モル〜3×10
-1モルである。本発明の一般式(C−1)で表されるシ
アンカプラーを添加する感光性乳剤層は、赤感光性乳剤
層が好ましい。また、本発明の一般式(C−1)で表さ
れるシアンカプラーは、同一感色性の感光性ユニットの
各層全てに添加することが好ましい。
【0098】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
における一般式(II)、(III)の非発色性化合物の含
有量は、1m2あたり、0.001g〜10g、好まし
くは0.001g〜3gであり、同一感光性乳剤層中の
本発明の一般式(C−1)で表されるシアンカプラー1
モルに対して、1×10-3モル〜10モルが適当であ
り、好ましくは5×10-3モル〜4モルである。
【0099】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
では、一般式(C−1)のカプラーを含有し、かつ一般
式(II)または(III)の化合物を少なくとも1種含有
すればよいが、一般式(II)または(III)で表される
化合物を複数組み合わせて使用することも、好ましい結
果を与える。本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
において一般式(II)または(III)の化合物は如何な
る層に添加してもよいが、一般式(C−1)のシアンカ
プラーを含む層と同一層または直接隣接する層(例えば
中間層)もしくは感光性乳剤層に添加することが好まし
く、特に一般式(C−1)のシアンカプラーと同一の感
光性乳剤層に添加することが好ましい。
【0100】本発明の感光材料には、競争化合物(画像
形成カプラーと競争して発色現像薬酸化体と反応し、か
つ色素画像を形成しない化合物)を併用してもよい。競
争化合物としては、ハイドロキノン類、カテコール類、
ヒドラジン類、スルホンアミドフェノール類などの還元
性化合物、または発色現像薬酸化体とカップリングする
が実質的にカラー画像を形成しない化合物(例えばドイ
ツ国特許1,155,675号、英国特許861,13
8号、米国特許3,876,428号、同3,912,
513号に開示されたような無呈色カプラー、あるいは
特開平6−83002号に開示されたような流出カプラ
ーなど)が挙げられる。
【0101】競争化合物は、本発明の一般式(C−1)
で表されるシアンカプラーを含有する感光性乳剤層また
は非感光性層に添加することが好ましく、特に好ましく
は本発明の一般式(C−1)で表されるシアンカプラー
と同一の感光性乳剤層に添加する。競争化合物の添加量
は感光材料1m2あたり0.01g〜10gであり、好
ましくは0.10g〜5.0gであって、本発明の一般
式(C−1)で表されるシアンカプラーに対して1〜1
000モル%、好ましくは20〜500モル%で使用す
る。
【0102】また本発明の感光材料においては同一感色
性の感光性ユニット中に非発色性の中間層を有しても良
く、さらに該中間層には上記競争化合物として選択しう
る化合物を含有させることが好ましい。
【0103】本発明の感光材料には、ホルムアルデヒド
ガスによる写真性能の劣化を防止するために米国特許
4,411,987号や、同4,435,503号に記
載されたホルムアルデヒドガスと反応して固定化できる
化合物を感光材料中に含有することが好ましい。
【0104】次に本発明のハロゲン化銀写真感光材料の
処理方法について説明する。本発明の一般式(C−1)
で表されるシアンカプラーと一般式(II)または(II
I)で表される非発色性化合物との組み合わせは、本発
明の目的とした効果以外の目的で使用されてもよいが、
本発明の目的とした効果は芳香族第1級アミンカラー現
像薬を含む現像液でカラー現像処理した後に、ホルマリ
ンまたはホルマリン供与体を含む処理液で後処理する場
合に得られる。ホルマリンまたはホルマリン供与体を含
む浴はカラー現像処理の後工程のいずれの段階にあって
もよいが、本発明の組み合わせの効果はカラー現像処理
の直後にホルマリンまたはホルマリン供与体を含む処理
液で後処理する場合に顕著である。ホルマリン供与体と
しては、例えばホルマリンと亜硫酸ナトリウムとの付加
体、ホルマリンとイミダゾールの付加体、ホルマリンと
1,2,4−トリアゾールとの付加体などが挙げられる
が、もちろん本発明はこれら具体例に限定されない。ホ
ルマリンまたはホルマリン供与体を含む液のpHはほぼ
中性であることが好ましく、具体的には5.0〜9.
0、より好ましくは6.0〜8.0の範囲であることが
好ましい。
【0105】本発明のマゼンタステイン抑制方法におい
て、対象となるハロゲン化銀カラー写真感光材料は、支
持体上に少なくとも一種の下記一般式(C−1)で表さ
れるシアンカプラーと少なくとも一層の感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有するものである。本発明のマゼンタステ
イン抑制方法は、少なくとも一種の下記一般式(I)で
表される化合物をこのハロゲン化銀カラー写真感光材料
に含有させることによりマゼンタステインを抑制するこ
とができる。本発明のマゼンタステイン抑制方法におけ
る、一般式(C−1)のシアンカプラーと一般式(I)
の化合物との組み合わせは、pHが11.5以上のカラ
ー現像処理を伴う処理工程において特に重要であり、一
般式(II)、(III)で表される非発色性化合物の少な
くとも一種との組み合わせによりさらに顕著な効果が得
られる。
【0106】例えば、カラーリバーサル写真感光材料の
処理プロセスであるE−6プロセス、CR−56プロセ
スではカラー現像処理のpHは11.8〜12.0の範
囲が標準的であり、本発明の組み合わせは重要である。
【0107】本発明のマゼンタステイン抑制方法におい
て用いるハロゲン化銀カラー写真感光材料への一般式
(I)の化合物の添加方法、添加量、添加層等は、一般
式(II)及び一般式(III)について上述したとおりであ
る。また、このハロゲン化銀カラー写真感光材料に添加
する一般式(C−1)のシアンカプラーの添加方法、添
加量及び添加層等、並びにこれに適用する発色現像処理
条件及びその他の添加物などについても本発明のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料について上述したとおりであ
る。
【0108】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
及び本発明のマゼンタステイン抑制方法において用いる
ハロゲン化銀カラー写真感光材料、並びにこれらの感光
材料において用いるハロゲン化銀写真乳剤に用いること
のできる種々の技術や無機・有機の素材については一般
にはリサーチ・ディスクロージャーNo. 308119
(1989年)や同37038(1995年)、同40
145(1997年)に記載されたものが使用できる。
【0109】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0110】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)併用しうる 第147頁26行目〜第148頁12行目 ハロゲン化銀乳剤 3)併用しうる 第137頁35行目〜第146頁33行目、 イエローカプラー 第149頁21行目〜23行目 4)併用しうる 第149頁24行目〜28行目;欧州特許 マゼンタカプラー 第421,453A1号の第3頁5行目〜第25頁 55行目 5)併用しうる 第149頁29行目〜33行目;欧州特許 シアンカプラー 第432,804A2号の第3頁28行目〜第40 頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許 第435,334A2号の第113頁39行目〜 第123頁37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、 第149頁39行目〜45行目 8)併用しうる 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 機能性カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10)ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11)併用し得る 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 その他の添加剤 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12)分散方法 第150頁4行目〜24行目 13) 支持体 第150頁32行目〜34行目 14)膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15)発色現像工程 第150頁50行目〜第151頁47行目 16)脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17)自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18)水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目。
【0111】(実施例−1)以下、本発明を実施例によ
って具体的に説明するがこれに限定されるものではな
い。
【0112】試料101の作製 下塗りを施した厚み 127μの三酢酸セルロースフィルム
支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感光
材料を作製し、試料101とした。数字はm2当りの添
加量を表わす。なお添加した化合物の効果は記載した用
途に限らない。
【0113】第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.13g ゼラチン 2.00g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.15g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料D−4 1.0mg 染料D−8 2.5mg 染料E-1の微結晶固体分散物 0.10g。
【0114】第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−C 0.5mg 化合物Cpd−J 1.0mg 化合物Cpd−K 2.5mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−5 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−7 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−8 5.0mg 染料D−7 2.5mg 紫外線吸収剤U−6 5.0mg。
【0115】第3層:中間層 黄色コロイド銀 銀量 5mg ゼラチン 0.60g 化合物Cpd−M 0.030g 高沸点有機溶媒0il−3 0.030g。
【0116】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.15g 乳剤B 銀量 0.15g 乳剤C 銀量 0.25g ゼラチン 0.55g カプラーC−1 0.090g カプラーC−2 0.040g カプラーC−3 0.010g カプラーC−9 5.0mg 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−I 0.015g 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.060g 添加物P−1 0.10g。
【0117】第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤C 銀量 0.20g 乳剤D 銀量 0.15g ゼラチン 0.55g カプラーC−1 0.10g カプラーC−2 0.070g カプラーC−3 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15g 添加物P−1 0.10g。
【0118】第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.12g 乳剤F 銀量 0.10g ゼラチン 1.10g カプラーC−1 0.10g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.70g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 化合物Cpd−K 2.5mg 添加物P−1 0.10g。
【0119】第7層:中間層 ゼラチン 0.70g 添加P−2 0.30g 化合物Cpd−I 2.6mg 染料D−5 0.010g 染料D−6 0.010g 化合物Cpd−M 0.030g 化合物Cpd−P 2.5mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−6 0.040g。
【0120】第8層:中間層 黄色コロイド銀 銀量 5.0mg ゼラチン 0.60g 添加物P−1 0.05g 化合物Cpd−A 0.10g 化合物Cpd−M 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−6 0.10g。
【0121】第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤G 銀量 0.20g 乳剤H 銀量 0.40g 乳剤I 銀量 0.20g ゼラチン 1.20g カプラーC−7 0.15g カプラーC−8 0.15g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−G 2.5mg 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−K 2.0mg 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g。
【0122】第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.22g 乳剤J 銀量 0.20g ゼラチン 0.70g カプラーC−4 0.22g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−F 0.050g 化合物Cpd−G 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g。
【0123】第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤K 銀量 0.50g ゼラチン 0.60g カプラーC−4 0.35g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−K 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15g。
【0124】第12層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−M 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.025g 高沸点有機溶媒Oil−6 0.025g。
【0125】第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 5.0mg ゼラチン 1.00g 化合物Cpd−C 0.010g 化合物Cpd−M 0.030g 化合物Cpd−L 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.030g 染料E−3の微結晶固体分散物 0.020g。
【0126】第14層:中間層 ゼラチン 0.30g。
【0127】第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.20g 乳剤M 銀量 0.25g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.070g カプラーC−10 0.10g 化合物Cpd−I 0.010g 化合物Cpd−M 0.010g。
【0128】第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.15g ゼラチン 0.90g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.10g 化合物Cpd−K 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.050g。
【0129】第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤O 銀量 0.22g 乳剤P 銀量 0.25g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.80g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 化合物Cpd−Q 0.20g。
【0130】第18層:第1保護層 ゼラチン 0.50g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g 化合物Cpd−A 0.030g 化合物Cpd−H 0.20g 染料D−1 0.10g 染料D−2 0.050g 染料D−3 0.07g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g。
【0131】 第19層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量 1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 0.70g。
【0132】 第20層:第3保護層 ゼラチン 0.80g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5 μ) 0.10g メチルメタクリレートとメタクリル酸の6:4の共重合体 (平均粒径1.5 μ) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤W−1 3.0mg 界面活性剤W−2 0.030g 界面活性剤W−7 2.5mg。
【0133】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−10を添加した。さらに各層には
上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳
化用界面活性剤W−3、W−4、W−5、W−6を添加
した。
【0134】更に防腐、防黴剤としてフェノール、1,
2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシ
エタノール、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチ
ルエステルを添加した。
【0135】
【表1】
【0136】
【表2】
【0137】
【表3】
【0138】
【化25】
【0139】
【化26】
【0140】
【化27】
【0141】
【化28】
【0142】
【化29】
【0143】
【化30】
【0144】
【化31】
【0145】
【化32】
【0146】
【化33】
【0147】
【化34】
【0148】
【化35】
【0149】
【化36】
【0150】
【化37】
【0151】
【化38】
【0152】
【化39】
【0153】
【化40】
【0154】
【化41】
【0155】有機固体分散染料の分散物の調製 染料E−1を以下の方法で分散した。即ち、メタノール
を30%含む染料のウェットケーキ1430gに水及び
BASF社製Pluronic F88(エチレンオキシド−プロピ
レンオキシド ブロック共重合体)200gを加えて攪
拌し、染料濃度6%のスラリーとした。次に、アイメッ
クス(株)製ウルトラビスコミル(UVM−2)に平均
粒径0.5mmのジルコニアビースを1700ミリリット
ル(以下「mL」と表記する)充填し、スラリーを通し
て周速約10m/sec 、吐出量0.5リットル/min で
8時間粉砕した(以下リットルを「L」と表記する)。
ビーズを濾過して除き、水を加えて染料濃度3%に希釈
した後、安定化のために90℃で10時間加熱した。得
られた染料微粒子の平均粒径は0.60μm であり、粒
径の分布の広さ(粒径標準偏差×100/平均粒径)は
18%であった。
【0156】同様にして、染料E−2、E−3の固体分
散物を得た。平均粒径は0.54μm および0.56μ
mであった。
【0157】以上のように得られた試料101の第4、
5、6層のカプラーC−1、2、3を表4に示したとお
りにピロロトリアゾールカプラーに置き換えた。置き換
えにあたっては各層のC−1、2に対しては0.5倍モ
ルで、C−3に対しては0.55倍モルで置き換え、更
に置き換えたカプラーに対して重量比で1.0倍の高沸
点有機溶媒Oil−2を添加した。
【0158】更に表4に示したとおりに、各層に非発色
性化合物を添加した。添加量は4、5、6層に添加した
場合は特に記載無いときはピロロトリアゾールカプラー
に対して20モル%、それ以外の層に添加した場合は、
特に記載無いときは4、5、6層のピロロトリアゾール
カプラーの合計に対して20モル%とした。
【0159】
【表4】
【0160】
【表5】
【0161】
【化42】
【0162】
【化43】
【0163】本実施例では下記の現像処理−Aを施し
た。処理にあたってはフジクロームRVP、RAP(以
上、富士写真フイルム(株)製)、エクタクロームEP
R、E100S(以上、コダック社製)および試料10
1と111の60%を白色光で完全に露光したものをそ
れぞれ1:3:2:1:1:2の割合で、補充量がタン
ク容量の5倍になるまで通した後に使用した。
【0164】 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12L 2200mL/m2 第二水洗 2分 38℃ 4L 7500mL/m2 反 転 2分 38℃ 4L 1100mL/m2 発色現像 6分 38℃ 12L 2200mL/m2 前漂白 2分 38℃ 4L 1100mL/m2 漂 白 6分 38℃ 12L 220mL/m2 定 着 4分 38℃ 8L 1100mL/m2 第二水洗 4分 38℃ 8L 7500mL/m2 最終リンス 1分 25℃ 2L 1100mL/m2
【0165】各処理液の組成は以下の通りであった。
【0166】 〔第一現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 1.5 g 1.5 g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0 g 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 30 g 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20 g 20 g 炭酸カリウム 15 g 20 g 重炭酸カリウム 12 g 15 g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル −3−ピラゾリドン 1.5 g 2.0 g 臭化カリウム 2.5 g 1.4 g チオシアン酸カリウム 1.2 g 1.2 g ヨウ化カリウム 2.0 mg − ジエチレングリコール 13 g 15 g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0167】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 タンク液に ・5ナトリウム塩 3.0 g 同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0 g p−アミノフェノール 0.1 g 水酸化ナトリウム 8 g 氷酢酸 15mL 水を加えて 1000mL pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0168】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 2.0 g 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 7.0 g 7.0 g リン酸3ナトリウム・12水塩 36 g 36 g 臭化カリウム 1.0 g − ヨウ化カリウム 90 mg − 水酸化ナトリウム 3.0 g 3.0 g シトラジン酸 1.5 g 1.5 g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・ 1水塩 11 g 11 g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0 g 1.0 g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0169】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 8.0 g 8.0 g 亜硫酸ナトリウム 6.0 g 8.0 g 1−チオグリセロール 0.4 g 0.4 g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30 g 35 g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0170】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 2.0 g 4.0 g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・アンモニウム ・2水塩 120 g 240 g 臭化カリウム 100 g 200 g 硝酸アンモニウム 10 g 20 g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0171】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80 g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0 g タンク液に同じ 重亜硫酸ナトリウム 5.0 g タンク液に同じ 水を加えて 1000mL タンク液に同じ pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0172】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3 g 0.3 g ポリマレイン酸(平均分子量 2,000) 0.1 g 0.15g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 7.0 7.0 。
【0173】(試料の評価) (処理後の着色の評価)試料101〜134を日中の日
向の屋外で1秒間曝光したのち上記に示した現像処理−
Aを施し、濃度を測定した。その後、試料を摂氏40度
湿度70%の条件下に7日間保存し、再び濃度を測定し
た。測定はX−ライト社製X−ライトのステータスAモ
ードで行った。保存前に比較して保存後の濃度が高いほ
ど白地の着色が多く好ましくない。結果をマゼンタ濃度
の上昇幅で表4に示した。
【0174】試料101および2等量のピロロトリアゾ
ールカプラーを使用した試料103では、処理後の経時
によるマゼンタ濃度の上昇は起きていないが、4等量ピ
ロロトリアゾールカプラーを使用した試料102ではマ
ゼンタ濃度が上昇し好ましくない。
【0175】これに対して本発明の化合物を添加した試
料111から134は、いずれもマゼンタ着色が改良で
きている。一方、試料104から110はマゼンタ濃度
上昇の抑制が不十分である。これは、比較化合物d,
e,f,gについては、分子量が低く処理時に処理液に
流出し感光材料中に存在していないためと思われる。ま
た、比較化合物a,b,cについては、本発明の化合物
との構造の違いのためであると考えられる。また、本発
明の化合物を添加した試料111から134は、シアン
画像部の色相が優れていた。
【0176】
【発明の効果】本発明によれば、色忠実再現性に優れ、
色再現域が広い鮮やかな画像を与える、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を得ることができる。また、処理後の
経時で発生するマゼンタステインの発生が少なく、白地
の着色の少ない優れた画像を与える、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一種の下記一般式
    (C−1)で表されるシアンカプラーと少なくとも一層
    の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料の発色現像処理後の経時で発生するマゼ
    ンタステインの発生を、少なくとも一種の下記一般式
    (I)で表される化合物をハロゲン化銀カラー写真感光
    材料に含有させることにより抑制するマゼンタステイン
    抑制方法。 【化1】 一般式(C−1)中、GaおよびGbは、−C(R13
    =もしくは−N=を表す。ただし、Gaが−N=を表す
    とき、Gbは−C(R13)=を表し、Gaが−C
    (R13)=を表すときGbは−N=を表す。R11および
    12は、それぞれハメットの置換基定数σp値が0.2
    0以上1.0以下の電子吸引基を表す。R13は水素原子
    または置換基を表す。 【化2】 一般式(I)中、R1 、R2 、R3 は、各々、炭素原子
    で結合する置換基または水素原子を表す。ただしR1
    2 が同時に水素原子であることはない。
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
    料において、少なくとも一種の下記一般式(C−1)で
    表されるシアンカプラーと少なくとも一種の下記一般式
    (II)または(III)で表される化合物を含有することを
    特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化3】 式(C−1)中、GaおよびGbは、−C(R13)=も
    しくは−N=を表す。ただし、Gaが−N=を表すと
    き、Gbは−C(R13)=を表し、Gaが−C(R13
    =を表すときGbは−N=を表す。R11およびR12は、
    それぞれハメットの置換基定数σp値が0.20以上
    1.0以下の電子吸引基を表す。R13は水素原子または
    置換基を表す。 【化4】 式(II)中、R21、R22は、それぞれ同じでも異なって
    いてもよい置換もしくは無置換のアルキル基(ただし、
    21、R22の少なくとも一方は炭素数が2以上であ
    る)、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換も
    しくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のア
    リール基、または水素原子を表す。ただし、R21、R22
    が同時に水素原子であることはない。式(III)中、R23
    は、置換もしくは無置換の炭素数1から60のアルキル
    基、置換もしくは無置換の炭素数6から60のアリール
    基、置換もしくは無置換の炭素数2から60のアルケニ
    ル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換も
    しくは無置換のシクロアルケニル基、置換もしくは無置
    換のビシクロアルケニル基、置換もしくは無置換のビシ
    クロアルキル基、−OR25(ここで、R25は炭素数2か
    ら60の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数6か
    ら60の置換もしくは無置換のアリール基、炭素数2か
    ら60の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す)、
    −N(R26)R27(ここで、R26は水素原子、アルキル
    基、アリール基を表し、R27は、置換もしくは無置換の
    アルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換も
    しくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のア
    リールオキシ基、置換もしくは無置換のアシル基、置換
    もしくは無置換のアルキルカルボニル基、置換もしくは
    無置換のアリールカルボニル基、置換もしくは無置換の
    アルキルアミノ基、置換もしくは無置換のアリールアミ
    ノ基、置換もしくは無置換のアシルアミノ基を表す。)
    を表す。R24は、水素原子、置換もしくは無置換のアル
    キル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もし
    くは無置換のアリール基を表す。
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