JPH08201998A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH08201998A
JPH08201998A JP2581095A JP2581095A JPH08201998A JP H08201998 A JPH08201998 A JP H08201998A JP 2581095 A JP2581095 A JP 2581095A JP 2581095 A JP2581095 A JP 2581095A JP H08201998 A JPH08201998 A JP H08201998A
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JP
Japan
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group
sensitive material
general formula
silver halide
coupler
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Application number
JP2581095A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Watanabe
敏幸 渡辺
Yutaka Fukuzawa
裕 福澤
Michio Ono
三千夫 小野
Takashi Nakamura
隆 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色再現性に優れ、かつ感材の経時保存性およ
び、画像保存性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料
を提供する。 【構成】支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、
該感光材料を構成する少なくとも一層の親水性コロイド
層に下記一般式[M]で表されるカプラーを含有し、か
つ、少なくとも一層の親水性コロイド層に下記一般式
[H]で表される化合物を含有することを特徴とするハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。一般式[M] 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関するものである。詳しくは色再現性に優
れ、かつ感光材料の保存安定性,画像の保存安定性が改
良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー写真感光材料は、ハロゲン
化銀乳剤,カプラー,他の機能性有機素材等の技術的進
歩により、高感度化、高画質化、色再現性改良が成され
てきた。一方、感光材料の保存安定性,画像安定性につ
いても、大きく進歩してきてはいるが、まだまだ十分と
はいえず、改良が望まれているのが現状である。しかも
これらはしばしば、高感度化,高画質化と両立できず、
今後とも解決すべき重要な課題である。カラー撮影感
材、とりわけカラー反転感材では、これら高感度,高画
質,保存安定性などを両立することが特に重要課題とな
る。
【0003】ところで、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料に用いられるマゼンタカプラーとしては、5−ピラゾ
ロン型が一般的であるが、発色色素が不要な副吸収を有
しているために、色再現性が損なわれる欠点があった。
あるいは、副吸収を補正するためにカラードカプラーの
使用,重層効果を余分にかける等の負荷を有していた。
したがって副吸収の少ない色素を形成するカプラーの開
発が行われてきている。従来の5−ピラゾロン型マゼン
タカプラーに代わり、ピラゾロアゾール系マゼンタカプ
ラーが開発され、例えば、米国特許第3,725,06
7号,同第4、540,654号等に記載されている。
これらは不要吸収の少ないマゼンタ色素を生成する点で
好ましく、一部実用化されるに至っている。しかしなが
ら、これら特許に記載されたピラゾロアゾール系マゼン
タカプラーの具体的化合物は感光材料に導入した場合、
感材の経時保存性に悪影響を及ぼす,色像保存性が悪い
等の問題があり、十分満足のゆく使用法が確立されてい
ないのが現状である。これらの問題点を解決するべくピ
ラゾロアゾール環上の置換基に種々の工夫を加えたカプ
ラーが提案されている。例えば色像の光堅牢性について
米国特許第4、882、266号,欧州公開特許第55
8,145号,さらには、米国特許第4、675、28
0号,欧州公告特許第183,445号,には6位の置
換基を嵩高くしたカプラーによる改良が提示されてい
る。しかしながら、近年要求される保存性にはまだ十分
なレベルにない。
【0004】一方、従来からカラー感光材料には、乳剤
層間の色濁り防止(混色防止)の目的や、色像の階調調
節(足切り),乳剤のかぶり防止,共存する有機素材の
分解防止などの目的で、還元性の有機素材が用いられて
いる。(以下簡単のために上記目的に使用する化合物を
「混色防止剤」という言葉で代表させる。)これらの目
的には、通常ハイドロキノンの誘導体が用いられてきて
いる。ハイドロキノン誘導体以外では、ヒドラジン誘導
体が知られており(US4923787,US5230
992等)、一部実用化されてきた。しかしながら、こ
れらハイドロキノン誘導体等がまだ十分な効果を発現で
きていない。本発明者らは、これらハイドロキノン誘導
体等が、ある保存条件下で感材の保存性の悪化、色像安
定性の悪化をもたらすことを見出だした。この原因は十
分解明されていないが、とりわけ別層に存在するピラゾ
ロアゾールマゼンタカプラー色素の光退色に悪化作用を
もたらすことは予想外であった。ピラゾロアゾールマゼ
ンタカプラーをヒドラジン化合物と併用することにより
層間の色濁りを防止する技術が特開平3−154051
に開示されているが、本発明に係わる、光退色,保存性
に関する記述は無い。以上から、本発明でいうところの
「混色防止剤」の開発が新たな課題となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、色再現性に優れ、かつ感材の経時保存性および、画
像保存性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
の構成(1)ないし(5)の感光材料により達成でき
る。すなわち、 (1) 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、
該感光材料を構成する少なくとも一層の親水性コロイド
層に下記一般式[M]で表されるカプラーを含有し、か
つ、少なくとも一層の親水性コロイド層に下記一般式
[H]で表される化合物を含有することを特徴とするハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式[M]
【0007】
【化3】
【0008】式中、R11は水素原子または、置換基を表
わす。Zは窒素原子を2〜4個含む5員のアゾール環を
形成するのに必要な非金属原子群を表わし、該アゾール
環は置換基(複素環を含む)を有していても良い。Xは
水素原子または現像主薬の酸化体とのカップリング反応
により離脱可能な基を表す。 一般式[H]
【0009】
【化4】
【0010】式[H]において、R21はアリール基また
はヘテロ基を表わし、R22はアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基またはアリーロキシ基
を表わす。A21およびA22は、水素原子またはアルカリ
により離脱しうる基を表わす。mは1,2あるいは3を
表わし、nは0,1あるいは2を表わし、mとnの合計
は3であり、nが2のとき2つのR22は同じであっても
異なっていてもよく、互いに連結してP原子を含む環状
構造を形成してもよい。Yはイオウ原子または酸素原子
を表わし、R21またはR22で結合して2量体以上の多量
体を形成してもよい。ただし、R21はp位にアシルアミ
ノ基が置換したフェニル基であることはなく、R22が無
置換フェノキシ基である場合にはR21は置換もしくは無
置換のベンゼンスルフォンアミド基および水酸基がp位
に置換したフェニル基であることはない。 (2) 少なくとも、一般式[M]で表わされるカプラ
ーを含有する乳剤層に隣接した非感光性層に、一般式
[H]で表わされる化合物を含有することを特徴とする
(1)記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (3) 少なくとも、一般式[M]で表わされるカプラ
ーを含有する乳剤層に、一般式[H]で表わされる化合
物を含むことを特徴とする(1)記載のハロゲン化銀写
真感光材料。 (4) 一般式[M]で表わされるカプラーを含有する
乳剤層および該乳剤層に隣接した非感光性層に一般式
[H]で表わされる化合物を含むことを特徴とする
(1)記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (5) ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、黒白現像
工程の後、カラー現像処理されることを特徴とする
(1)ないし(4)記載のハロゲン化銀カラー写真感光
材料。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。まず、一
般式[M]で表わされる化合物について説明する。本発
明に用いられる一般式〔M〕で表わされるカプラー骨格
のうち好ましいものは、1H−イミダゾ〔1,2−b〕
ピラゾール、1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕
〔1,2,4〕トリアゾールおよび1H−ピラゾロ
〔1,5−d〕テトラゾールであり、それぞれ式〔M−
I〕、〔M−II〕、〔M−III 〕および〔M−IV〕で表
わされる。
【0012】更に好ましくは〔M−II〕および〔M−II
I 〕で表わされる化合物である。
【0013】
【化5】
【0014】これらの式における置換基R11、R12、R
13およびXについて詳しく説明する。R11は水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、
シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル
基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ルアミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ基、ウレイド
基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンア
ミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニ
ル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、ア
ゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリル
オキシ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド
基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、スルホニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシル基、アゾリル基を
表し、R11は2価の基でビス体を形成していてもよい。
【0015】さらに詳しくは、R11は各々水素原子、ハ
ロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子)、アルキル基
(例えば炭素数1〜32の直鎖、または分岐鎖アルキル
基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シク
ロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しくは、例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチ
ル、トリデシル、2−メタンスルホニルエチル、3−
(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3−{4−
{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ〕ドデカンアミド}フェニル}プロピル、2−
エトキシトリデシル、トリフルオロメチル、シクロペン
チル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロ
ピル)、アリール基(例えばフェニル、4−t−ブチル
フェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、4−テト
ラデカンアミドフェニル)、ヘテロ環基(例えば2−フ
リル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチ
アゾリル)、シアノ環、ヒドロキシル基、ニトロ基、カ
ルボキシル基、アミノ基、アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ドデシルエ
トキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオ
キシ基(例えばフェノキシ、2−メチルフェノキシ、4
−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−
t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキ
シカルバモイル)、アシルアミノ基(例えばアセトアミ
ド、ベンズアミド、テトラデカンアミド、2−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド、4−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミ
ド、2−{4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)
フェノキシ}デカンアミド)、アルキルアミノ基(例え
ばメチルアミノ、ブチルアミノ、ドデシルアミノ、ジエ
チルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニリノ基(例え
ばフェニルアミノ、2−クロロアニリノ、2−クロロ−
5−テトラデカンアミノアニリノ、2−クロロ−5−ド
デシルオキシカルボニルアニリノ、N−アセチルアニリ
ノ、2−クロロ−5−{α−(3−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェノキシ)ドデカンアミド}アニリノ)、ウ
レイド基(例えばフェニルウレイド、メチルウレイド、
N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基
(例えばN,N−ジプロピルスルファモイルアミノ、N
−メチル−N−デシルスルファモイルアミノ)、アルキ
ルチオ基(例えばメチルチオ、オクチルチオ、テトラデ
シルチオ、2−フェノキシエチルチオ、3−フェノキシ
プロピルチオ、3−(4−t−ブチルフェノキシ)プロ
ピルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、2
−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、3−ペン
タデシルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ、
4−テトラデカンアミドフェニルチオ)、アルコキシカ
ルボニルアミノ基(例えばメトキシカルボニルアミノ、
テトラデシルオキシカルボニルアミノ)、スルホンアミ
ド基(例えばメタンスルホンアミド、ヘキサデカンスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンス
ルホンアミド、オクタデカンスルホンアミド、2−メチ
ルオキシ−5−t−ブチルベンゼンスルホンアミド)、
カルバモイル基(例えばN−エチルカルバモイル、N,
N−ジブチルカルバモイル、N−(2−ドデシルオキシ
エチル)カルバモイル、N−メチル−N−ドデシルカル
バモイル、N−(3−(2,4−ジ−t−アミルフェノ
キシ)プロピル}カルバモイル)、スルファモイル基
(例えばN−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピ
ルスルファモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)
スルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモ
イル、N,N−ジエチルスルファモイル)、スルホニル
基(例えばメタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルコキシ
カルボニル基(例えばメトキシカルボニル、ブチルオキ
シカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシ
ルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば1−
フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロ
ピラニルオキシ)、アゾ基(例えばフェニルアゾ、4−
メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニル
アゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルア
ゾ)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ)、カルバモ
イルオキシ基(例えばN−メチルカルバモイルオキシ、
N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基
(例えばトリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリ
ルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例え
ばフェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えばN
−スクシンイミド、N−フタルイミド、3−オクタデセ
ニルスクシンイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば2−ベ
ンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,
3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチ
オ)、スルフィニル基(例えばドデカンスルフィニル、
3−ペンタデシルフェニルスルフィニル、3−フェノキ
シプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えばフェ
ノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニ
ルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば
フェノキシカルボニル)、アシル基(例えばアセチル、
3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル、4−ドデシル
オキシベンゾイル)、アゾリル基(例えばイミダゾリ
ル、ピラゾリル、3−クロロ−ピラゾール−1−イル、
トリアゾール)を表す。
【0016】これらの置換基のうち、更に置換基を有す
ることが可能な基は炭素原子、酸素原子、窒素原子又は
イオウ原子で連結する有機置換基又はハロゲン原子を更
に有してもよい。
【0017】これらの置換基のうち、好ましいR11とし
てはアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、ウレイド基、ウレタン基、
アシルアミノ基を挙げることができる。
【0018】R12はR11について例示した置換基と同義
の基であり、好ましくは水素原子、アルキル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、スルフィニル基、アシル基
およびシアノ基である。
【0019】またR13は、R11について例示した置換基
と同様の基であり、好ましくは水素原子、アルキル基、
アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、アシル基であり、より好
ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アル
キルチオ基およびアリールチオ基である。
【0020】Xは、水素原子または芳香族1級アミン発
色現像主薬の酸化体との反応において離脱可能な基を表
わすが、離脱可能な基を詳しく述べればハロゲン原子、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ア
ルキルもしくはアリールスルホニルオキシ基、アシルア
ミノ基、アルキルもしくはアリールスルホンアミド基、
アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、アルキル、アリールもしくはヘテロ環チ
オ基、カルバモイルアミノ基、5員もしくは6員の含窒
素ヘテロ環基、イミド基、アリールアゾ基などがあり、
これらの基は更にR11の置換基として許容された基で置
換されていてもよい。
【0021】さらに詳しくは、ハロゲン原子(例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルコキシ基(例
えばエトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバ
モイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルス
ルホニルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、ア
リールオキシ基(例えば4−メチルフェノキシ、4−ク
ロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−カルボ
キシフェノキシ、3−エトキシカルボキシフェノキシ、
3−アセチルアミノフェノキシ、2−カルボキシフェノ
キシ)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ、テトラデ
カノイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルキルもしく
はアリールスルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニ
ルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシルアミノ
基(例えばジクロルアセチルアミノ、ヘプタフルオロブ
チリルアミノ)、アルキルもしくはアリールスルホンア
ミド基(例えばメタンスルホンアミノ、トリフルオロメ
タンスルホンアミノ、p−トルエンスルホニルアミ
ノ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例えばエトキシ
カルボニルオキシ、ベンジルオキシカルボニルオキ
シ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えばフェ
ノキシカルボニルオキシ)、アルキル、アリールもしく
はヘテロ環チオ基(例えばドデシルチオ、1−カルボキ
シドデシルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t
−オクチルフェニルチオ、テトラゾリルチオ)、カルバ
モイルアミノ基(例えばN−メチルカルバモイルアミ
ノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、5員もしくは
6員の含窒素ヘテロ環基(例えばイミダゾール、ピラゾ
リル、トリアゾリル、テトラゾリル、1,2−ジヒドロ
−2−オキソ−1−ピリジル)、イミド基(例えばスク
シンイミド、ヒダントイニル)、アリールアゾ基(例え
ばフェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ)などであ
る。Xは、これら以外に炭素原子を介して結合した離脱
基としてアルデヒド類又はケトン類で4当量カプラーを
縮合して得られるビス型カプラーの型を取る場合もあ
る。また、Xは現像抑制剤、現像促進剤など写真的有用
基を含んでいてもよい。好ましいXは、ハロゲン原子、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルもしくはア
リールチオ基、カップリング活性位に窒素原子で結合す
る5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基である。
【0022】前記一般式〔M〕で表わされるマゼンタカ
プラーの化合物例を下記に例示するが、これらに限定さ
れるわけではない。
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【化16】
【0034】前記一般式〔M〕で表わされるカプラーの
合成法を記載した文献を以下に挙げる。前記式〔M−
I〕の化合物は米国特許第4、500,630号など、
式〔M−11〕の化合物は米国特許第4,540,654
号、同4,705,863号、特開昭61−65245
号、同62−209457号、同62−249155号
など、式〔M−III 〕の化合物は特公昭47−2741
1号、米国特許第3,725,067号など、式〔M−
IV〕の化合物は特開昭60−33552号などに記載の
方法により合成することができる。
【0035】本発明の一般式〔M〕で表わされるマゼン
タカプラーは、緑感性乳剤層および/またはその隣接層
に添加されるが、その総添加量は、0.01〜5.0g
/m2、好ましくは0.05〜1.0g/m2、より好まし
くは0.1〜0.8g/m2である。本発明のマゼンタカ
プラーの感光材料中への添加方法は後述の他のカプラー
の方法に準ずるが、分散溶媒として用いる高沸点有機溶
媒の量は、該マゼンタカプラー含有層に添加される全カ
プラーに対する重量比として0〜10.0であり、好ま
しくは0〜3.0、より好ましくは0.1〜1.5であ
る。
【0036】次に一般式[H]で表される化合物につい
て詳細に説明する。一般式[H]において、R21のアリ
ール基およびヘテロ環基は、置換基を有していてもよ
く、アリール基としては、好ましくは炭素数6から30
のもので具体的にはフェニル基、ナフチル基などであ
り、ヘテロ環基としては、好ましくは3〜8員環で、ヘ
テロ原子としては酸素原子、窒素原子または硫黄原子を
含むものであり、具体的には2−ピリジル、2−フリ
ル、2−ベンゾオキサゾリル、2−チエニルなどであ
る。R21として特に好ましいものはフェニル基である。
【0037】R21が置換基を有する場合、その置換基と
しては、具体的にはアルキル基、アリール基、アシルア
ミノ基(炭素数2〜60。例えば、アセチルアミノ、n
−ブタノイルアミノ、オクタノイルアミノ、2−ヘキサ
デカノイルアミノ、2−(2′,4′−ジ−t−アミル
フェノキシ)ブタノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、ニ
コチノイルアミノ)、アルコキシ基(炭素数1〜60。
例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、n−オクチル
オキシ、ヘキサデシルオキシ、2−メトキシエトキ
シ)、アリールオキシ基(炭素数6〜60。例えば、フ
ェノキシ、2,4−t−アミルフェノキシ、4−t−ブ
チルフェノキシ、ナフトキシ)、アルキルチオ基(炭素
数1〜60。例えば、メチルチオ、エチルチオ、ブチル
チオ、ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基(炭素数6
〜60。例えば、フェニルチオ、4−ドデシルオキシフ
ェニルチオ)、アシル基(炭素数1〜60。例えば、ア
セチル、ベンゾイル、ブタノイル、ドデカノイル)、ス
ルホニル基(炭素数1〜60。例えば、メタンスルホニ
ル、ブタンスルホニル、トルエンスルホニル)、スルホ
ニルアミノ基(炭素数1〜60。メタンスルホニルアミ
ノ、フェニルスルホニルアミノ)、シアノ基、カルバモ
イル基(炭素数1〜60。例えば、N,N−ジシクロヘ
キシカルバモイル)またはスルファモイル基(炭素数0
〜60。例えば、N,N−ジメチルスルファモイル)、
カルボキシル基、ハロゲン原子及びヒドロキシル基が挙
げられる。
【0038】これらの置換基は更にこれらの置換基で置
換されていてもよく、また可能な場合は、これらの置換
基が互いに連結して環を形成していても良い。
【0039】R22がアルキル基を表す場合、置換もしく
は無置換のアルキル基であり、好ましくは炭素数1〜6
0のもので具体的には、メチル、エチル、プロピル、is
o −ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ノニ
ル、ウンデシル、ペンタデシル、n−ヘキサデシル、3
−デカンアミドプロピル等である。R22がシクロアルキ
ル基を表す場合、置換または無置換のシクロアルキル基
であり、好ましくは炭素数3〜60のもので具体的に
は、シクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル等である。R22がアルコキ
シ基の場合、そのアルキル部位は具体的にはR22で説明
したアルキル基及びシクロアルキル基と同義である。R
22が炭素数7以上のアリールオキシ基の場合、そのアリ
ール部位は具体的にはR21で説明したアリール基及びそ
の置換基と同義である。
【0040】R22の置換基としては前記R21に関して列
挙した置換基が適用できる。置換基として好ましくはア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基
及びヒドロキシル基であり、さらに好ましい基としては
アルキル基、アルコキシ基及びアシル基である。
【0041】A21及びA22は水素原子であることが好ま
しいが、加水分解する基を表す場合には、具体的にはス
ルホニル基、アシル基、オキザリル基などが好ましい。
【0042】Yは酸素原子あるいはイオウ原子を表す
が、酸素原子であることがより好ましい。
【0043】R21及びR22のうち少なくとも一つはその
中にカプラー等の不動性写真用添加剤において常用され
ているバラスト基が組み込まれているのが好ましい。バ
ラスト基は8以上の炭素数を有する写真性に対して不活
性な基であり、例えばアルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基、アリールオキシ基、アミド基、ウレイド基、ス
ルホンアミド基、エステル基、スルホニル基、アシル
基、ヒドロキシ基など及びこれらの基の組み合わせから
なるものの中から選ぶことができる。
【0044】式[H]で示される化合物群の中で、好ま
しい化合物群は、式[H−A]である。
【0045】式[H−A]
【0046】
【化17】
【0047】式[H−A]においてR23は、前記、一般
式[H]のR21が有する置換基として列挙したものが挙
げられるが、置換位置がp位のアシルアミノ基であるこ
とはない。
【0048】式[H−A]において、R22が無置換のフ
ェニル基である場合、R23はp位の置換あるいは無置換
ベンゼンスルフォンアミド基でないことが好ましい。
【0049】式[H−A]において、rは、1から5の
整数を表し、rが2以上の時、複数のR23は同じであっ
ても異なっていてもよく、隣接したR23が互いに結合し
て環状構造を形成してもよい。
【0050】式[H−A]のR22、m及びnは、それぞ
れ前記一般式[H]のR22、m及びnと同じ意味を持
つ。
【0051】式[H−A]で表される化合物群の中で、
式[H−B]で表される化合物群がさらに好ましい。
【0052】式[H−B]
【0053】
【化18】
【0054】式[H−B]のR24は、アルキル基、シク
ロアルキル基、あるいはアリール基を表し、それらは式
[H−A]のR22で示された基の中のアルキル基、シク
ロアルキル基、およびアリール基と同じ意味を持つ。
【0055】式[H−B]のR23およびrは、式[H−
A]のR23およびrと同義であり、R23のうちの少なく
とも一つが、アルコキシ基あるいはスルフォンアミド基
であることが好ましい。
【0056】式[H−B]においてp位に置換したR23
が、置換あるいは無置換のベンゼンスルフォンアミド基
である場合には、2つのR22が共同して、Pを含む5か
ら8員環の構造を形成することが好ましい。
【0057】本発明の式[H]に含まれる化合物の具体
例を以下に挙げるが、本発明がこれらに限定されるもの
ではない。
【0058】
【化19】
【0059】
【化20】
【0060】
【化21】
【0061】
【化22】
【0062】
【化23】
【0063】
【化24】
【0064】本発明の化合物は以下に示す合成例および
それに準ずる方法により合成することができる。
【0065】1.例示化合物(H−1)の合成 1−ビス(ドデカオキソ)ホスホリオ−2−p−フェニ
ルスルホニルアミノフェニルヒドラジン(H−1)の合
【0066】オキシ塩化リン4.6mlのヘキサン30ml
溶液に室温下、n−ドデカノール22.7mlとトリエチ
ルアミン21mlのヘキサン12ml溶液を徐々に滴下し
た。そのまま2時間攪拌したのち、p−フェニルスルホ
ニルアミノフェニルヒドラジンの1,5−ナフタレンジ
スルホン酸塩16.3gとトリエチルアミン7.0mlを
添加し、室温で3時間攪拌した。反応液を水200mlに
加え、常法に従って酢酸エチルで抽出した。抽出液を濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン
/酢酸エチル)で精製し、エタノールで晶析し乾燥後、
例示化合物(H−1)を得た(収量20.2g、収率6
1%)。1 H NMR(CDCl3) 0.90(t,6H) 1.25(m,36H) 1.
56(m,4H) 4.00(m,4H) 4.80(d,1H) 5.4
1(s,1H) 6.62(s,1H) 6.28(d,2H) 6.9
2(d,2H) 7.40(m,3H) 7.75(m,2H)
【0067】2.例示化合物(H−8)の合成 アセトニトリル50ml中にヒドラジン塩酸塩A7.0g
を分散し、室温でジエチルリン酸クロリド3.0mlとト
リエチルアミン3.6mlを添加し、室温で5時間攪拌し
た。反応液を水100mlに加え、常法に従って酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、エ
タノールで晶析し乾燥後、例示化合物(H−8)を得た
(収量6.6g、収率80%)。1 H NMR(CDCl3) 0.55(s,9H) 0.90(t,3H) 1.2
5(m,18H) 1.50(s,6H) 1.95(m,2H) 4.2
0(m,6H) 4.25(d,1H) 5.30(s,1H) 6.2
0(m,3H) 6.92(m,3H) 7.45(m,1H) 7.2
0(m,1H)
【0068】本発明の一般式[H]で表わされる化合物
の感材への添加量は、0.001〜1g/m2 であり、
好ましくは0.01〜0.5g/m2 である。本発明の
化合物は2種以上併用してもよい。また本発明の化合物
の使用においては、ハイドロキノン誘導体や本発明外の
ヒドラジン誘導体と併用してもよいが、本発明の化合物
の比率は、本発明に係わるピラゾロアゾ−ルマゼンタカ
プラ−と同一層あるいは、隣接層においては50モル%
以上、好ましくは、70モル%以上である。一般式
[H]で表わされる化合物は、高沸点有機溶媒に溶解
し、ゼラチン水溶液中に乳化分散して用いることができ
るほか、有機溶媒に溶解しそのまま塗布液に添加、ある
いは、ラテックス等のポリマ−に含浸するなど公知の方
法で用いることができる。
【0069】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャー No.308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。
【0070】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0071】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)併用してもよい 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 マゼンタカプラー 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)その他の機能性 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10)ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 第149頁15行目〜17行目 11) その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12)分散方法 第150頁4行目〜24行目 13)支持体 第150頁32行目〜34行目 14)膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15)発色現像工程 第150頁50行目〜第151頁47行目 16)脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17)自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18)水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目
【0072】
【実施例】
実施例1 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するがこれ
に限定されるものではない。 試料101の作製 両面に下塗りを施した厚み205μの三酢酸セルロース
フィルム支持体上の片面にバック層を、別の片面に下記
の組成の各層を塗設した多層カラー感光材料を作製し、
試料101とした。数字はm2当りの添加量を表わす。な
お添加した化合物の効果は記載した用途に限らない。
【0073】第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.10g ゼラチン 2.20g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.10g
【0074】第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−G 5.0mg 化合物Cpd−K 1.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g 染料D−4 0.80g
【0075】第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒
径0.06μm、変動係数18%、AgI含量1モル
%)銀量 0.010g 黄色コロイド銀 銀量 0.010g ゼラチン 0.40g
【0076】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.30g 乳剤B 銀量 0.35g ゼラチン 0.60g カプラーC−1 0.050g カプラーC−2 0.070g カプラーC−8 5.0mg カプラーC−10 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.050g
【0077】第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B 銀量 0.25g 乳剤C 銀量 0.35g ゼラチン 0.80g カプラーC−1 0.17g カプラーC−2 0.040g カプラーC−8 3.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.080g
【0078】第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.40g ゼラチン 1.10g カプラーC−3 0.70g カプラーC−8 1.0mg 添加物P−1 0.10g
【0079】第7層:中間層 ゼラチン 0.60g 混色防止剤Cpd−F 0.020g 染料D−5 0.020g 染料D−6 0.010g
【0080】第8層:中間層 表面及び内部かぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.0
6μm、変動係数16%、AgI含量0.3モル%)銀
量 0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.020g ゼラチン 1.00g 混色防止剤Cpd−A 0.10g 混色防止剤Cpd−C 0.16g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.20g
【0081】第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.20g 乳剤F 銀量 0.40g 乳剤G 銀量 0.30g ゼラチン 1.30g カプラーC−4 0.046g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.010g 化合物Cpd−H 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0082】第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G 銀量 0.30g 乳剤H 銀量 0.15g ゼラチン 0.60g カプラーC−4 0.13g カプラーC−5 0.045g カプラーC−6 0.047g 化合物Cpd−B 0.030g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.050g
【0083】第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.50g ゼラチン 1.00g カプラーC−4 0.19g カプラーC−5 0.070g カプラーC−6 0.073g 化合物Cpd−B 0.080g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.020g
【0084】第12層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−A 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g
【0085】第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.035g ゼラチン 1.10g 混色防止剤Cpd−A 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.050g
【0086】第14層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.20g 乳剤K 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−7 0.20g カプラーC−8 0.050g カプラーC−9 0.10g
【0087】第15層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.10g 乳剤M 銀量 0.10g ゼラチン 0.70g カプラーC−7 0.18g カプラーC−8 0.040g カプラーC−9 0.090g
【0088】第16層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.20g ゼラチン 2.0g カプラーC−7 0.20g カプラーC−8 0.20g カプラーC−9 0.80g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.20g
【0089】第17層:第1保護層 ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g ホルマリンスカベンジャー Cpd−E 0.40g 染料D−1 0.15g 染料D−2 0.050g 染料D−3 0.10g
【0090】第18層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含
量1モル%)銀量 0.10g ゼラチン 0.40g
【0091】第19層:第3保護層 ゼラチン 1.0g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μ)0.10g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体 (平均粒径1.5μ) 0.10g シリコーンオイル 0.030g 界面活性剤W−1 3.0mg 界面活性剤W−2 0.030g
【0092】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−8を添加した。さらに各層には上
記組成物の他にゼラチン硬化剤h−1及び塗布用、乳化
用界面活性剤W−3、W−4、W−5、W−6を添加し
た。更に防腐、防黴剤としてフェノール、1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシエタノー
ル、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチルエステ
ルを添加した。
【0093】有機固体分散染料の分散物の調整 染料E−1を以下の方法で分散した。即ち、メタノール
を30%含む染料のウェットケーキ1430gに水及び
BASF社製Pluronic F88(エチレンオキシド−プロピ
レンオキシド ブロック共重合体)200gを加えて攪
拌し、染料濃度6%のスラリーとした。次に、アイメッ
クス(株)製ウルトラビスコミル(UVM−2)に平均
粒径0.5mmのジルコニアビーズを1700ml充填し、
スラリーを通して周速約10m/sec 、吐出量0.51
/min で8時間粉砕した。ビーズを濾過して除き、水を
加えて染料濃度3%に希釈した後、安定化のために90
℃で10時間加熱した。得られた染料微粒子の平均粒径
は0.60μmであり、粒径の分布の広さ(粒径標準偏
差×100/平均粒径)は18%であった。
【0094】同様にしてE−2の固体分散物を得た。染
料微粒子の平均粒径は0.54μmであった。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
【化25】
【0099】
【化26】
【0100】
【化27】
【0101】
【化28】
【0102】
【化29】
【0103】
【化30】
【0104】
【化31】
【0105】
【化32】
【0106】
【化33】
【0107】
【化34】
【0108】
【化35】
【0109】
【化36】
【0110】
【化37】
【0111】
【化38】
【0112】
【化39】
【0113】
【化40】
【0114】次いで試料101の第9層,第10層,第
11層のマゼンタカプラ−C−4,C−5,C−6を本
発明のマゼンタカプラ−(M−21)に置き換え、その
塗布量を60モル%にした以外は試料101と全く同様
にして試料102を作成した。また試料102において
第8層の混色防止剤Cpd−AおよびCpd−Cを比較
化合物Aの等モルに置き換えた以外は試料102と同様
にして試料103を作成した。
【0115】さらに、比較化合物B,C,D,E,本発
明の化合物(H−1),(H−2),(H−4),(H
−16),(H−23)を用いマゼンタカプラーを一部
変更して試料103と同様にして、試料104〜112
を作成した。試料113〜115については、試料10
8〜110において第9層の化合物Cpd−Dを本発明
の化合物(H−1),(H−2),(H−4)に等モル
で置き換えて作成した。試料116〜120については
表−4に記載のカプラー,化合物を用い、上記同様にし
て作成した。
【0116】得られた試料101〜120に白色光でウ
エッジ露光を与えた後、後述の現像処理を施した。処理
後の試料についてマゼンタ濃度(D0 )の測定を行った
後、乳剤面側から2日間キセノン光照射(85000l
ux)し、再度マゼンタ濃度(Dt )を測定した。(D
t /D0 )×100の値を持って光退色耐性とした。
【0117】つぎに試料101〜120に赤色フィルタ
ーを通してウエッジ露光を与え、上記同様の処理を行っ
た後、シアン濃度を測定した。シアン最小濃度(Dmin
)の値をもって色濁り程度の尺度とした。当然ながら
この値が小さいほど色再現性の優れた感光材料を提供で
きることになる。
【0118】感材の保存性の評価は以下に示す方法によ
った。即ち、試料101〜120について、各2本のス
トリップス状の試料を用意し、各1本はフリーザー保存
し、他の各1本は常温で空気50atmの加圧条件下に
30日保存した。その後、上記同様の白色ウエッジ露光
および現像処理を施した後、マゼンタ濃度測定を行っ
た。フリーザー保存品の濃度1.0を与える位置の感度
を基準としたときの、加圧保存品の感度変化(ΔS)
を、保存性の評価尺度とした。なお感度は露光量の逆数
の対数で表わした。
【0119】以下に処理工程および処理液組成をまとめ
て示す。処理は自動現像機を用いておこなった。現像液
はあらかじめ、定法により一般的な撮影済みフィルムを
用い、現像液の補充量累積がタンク容量の3倍になるま
で処理してランニング状態にしたのち実施例試料の処理
を施した。
【0120】 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 第一水洗 2分 38℃ 4リットル 7500ミリリットル/m2 反 転 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 発色現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 前 漂 白 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 漂 白 6分 38℃ 12リットル 220ミリリットル/m2 定 着 4分 38℃ 8リットル 1100ミリリットル/m2 第二水洗 4分 38℃ 8リットル 7500ミリリットル/m2 最終リンス 1分 25℃ 2リットル 1100ミリリットル/m2
【0121】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 1.5g 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナト リウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g 30g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 20g 炭酸カリウム 15g 20g 重炭酸ナトリウム 12g 15g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロ キシメチル−3−ピラゾリドン 1.5g 2.0g 臭化カリウム 2.5g 1.4g チオシアン酸カリウム 1.2g 1.2g ヨウ化カリウム 2.0mg ジエチレングリコール 13g 15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0122】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 3.0g タンク液に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0123】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36g 36g 臭化カリウム 1.0g ヨウ化カリウム 90mg 水酸化ナトリウム 3.0g 3.0g シトラジン酸 1.5g 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホン アミドエチル)−3−メチル−4−ア ミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 11g 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジ オール 1.0g 1.0g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0124】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム 塩・2水塩 8.0g 8.0g 亜硫酸ナトリウム 6.0g 8.0g 1−チオグリセロール 0.4g 0.4g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム 付加物 30g 35g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0125】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム 塩・2水塩 2.0g 4.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・ アンモニウム・2水塩 120g 240g 臭化カリウム 100g 200g 硝酸アンモニウム 10g 20g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0126】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0g 〃 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 〃 水を加えて 1000ミリリットル 〃 pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0127】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニル フェニルエーテル(平均重合度10) 0.3g 0.3g ポリマレイン酸(平均分子量 2,000) 0.1g 0.15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 7.0 7.0
【0128】こうして得られた結果を表5にまとめて示
した。
【0129】
【表4】
【0130】
【表5】
【0131】表−5から、まず本発明のマゼンタカプラ
ーは色濁りが改善されるものの、光退色が悪く、これが
本発明の化合物[H]により著しく改良されることがわ
かる。この効果は、本発明の化合物[H]がマゼンタカ
プラーと別層にあるときでも顕著であり、予想外の驚く
べきものである。また保存性の改良も明らかであり、こ
れも予想外の効果である。これらの効果については、詳
細を鋭意解明中であるが、マゼンタ色素の分解,乳剤の
保存性に係わる何らかの影響物質の発生と関係している
と思われる。さらに本発明の化合物[H]は、現像主薬
の酸化体との反応活性が高く、色濁り改良に極めて有効
であることがわかる。これは特に色再現性の優れたかつ
当量性の優れたマゼンタカプラーを使用する上で、特に
有効であることがわかる。このように、本発明の実施態
様により始めて、色再現性が優れ、しかも色像の耐光
性,感材の保存安定性に優れた感材が提供できるように
なった。
【0132】実施例2 1)支持体 本実施例で用いた支持体は、下記の方法により作成し
た。ポリエチレン−2,6−ナフタレートポリマー10
0重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin P.326(チバ
・ガイギーCiba-Geigy社製)2重量部とを乾燥した後、
300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し、140℃
で3.3倍の縦延伸を行ない、続いて130℃で3.3
倍の横延伸を行ない、さらに250℃で6秒間熱固定し
て厚さ90μmのPENフィルムを得た。なおこのPE
Nフィルムにはブルー染料、マゼンタ染料及びイエロー
染料(公開技報:公技番号94−6023号記載のI−
1,I−4,I−6,I−24,I−26,I−27,
II−5)を適当量添加した。さらに、直径20cmのステ
ンレス巻き芯に巻付けて、110℃、48時間の熱履歴
を与え、巻き癖のつきにくい支持体とした。
【0133】2)下塗層の塗設 上記支持体は、その両面にコロナ放電処理、UV放電処
理、さらにグロー放電処理をした後、それぞれの面にゼ
ラチン0.1g/m2、ソジウムα−スルホジ−2−エチ
ルヘキシルサクシネート0.01g/m2、サリチル酸
0.04g/m2、p−クロロフェノール0.2g/m2
(CH2=CHSO2CH2CH2NHCO)2CH2 0.012g/m2、ポリ
アミド−エピクロルヒドリン重縮合物0.02g/m2
下塗液を塗布して(10cc/m2、バーコーター使用)、
下塗層を延伸時高温面側に設けた。乾燥は115℃、6
分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて
115℃となっている)。 3)バック層の塗設 下塗後の上記支持体の片方の面にバック層として下記組
成の帯電防止層、磁気記録層さらに滑り層を塗設した。
【0134】3−1)帯電防止層の塗設 平均粒径0.005μmの酸化スズ−酸化アンチモン複
合物の比抵抗は5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次凝
集粒子径 約0.08μm)を0.2g/m2、ゼラチン
0.05g/m2、(CH2=CHSO2CH2CH2NHCO)2CH2 0.0
2g/m2、ポリ(重合度10)オキシエチレン−p−ノ
ニルフェノール0.005g/m2及びレゾルシンと塗布
した。 3−2)磁気記録層の塗設 3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキ
シトリメトキシシラン(15重量%)で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2/g、長軸0.
14μm、単軸0.03μm、飽和磁化89 emu/g、
Fe+2/Fe+3=6/94、表面は酸化アルミ酸化珪素
で酸化鉄の2重量%で処理されている)0.06g/m2
をジアセチルセルロース1.2g/m2(酸化鉄の分散は
オープンニーダーとサンドミルで実施した)、硬化剤と
してC2H5C(CH2OCONH-C6H3(CH3)NCO)3 0.3g/m2を、
溶媒としてアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノンを用いてバーコーターで塗布し、膜厚1.2μm
の磁気記録層を得た。マット剤としてシリカ粒子(0.
3μm)と3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プ
ロピルオキシトリメトキシシラン(15重量%)で処理
被覆された研磨剤の酸化アルミ(0.15μm)をそれ
ぞれ10mg/m2となるように添加した。乾燥は115
℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置は
すべて115℃)。X−ライト(ブルーフィルター)で
の磁気記録層のDB の色濃度増加分は約0.1、また磁
気記録層の飽和磁化モーメントは4.2 emu/g、保磁
力7.3×104 A/m、角形比は65%であった。
【0135】3−3)滑り層の調製 ジアセチルセルロース(25mg/m2)、C6H13CH(OH)C10
H20COOC40H81(化合物a,6mg/m2)/C50H101O(CH2CH
2O)16H(化合物b,9mg/m2)混合物を塗布した。な
お、この混合物は、キシレン/プロピレンモノメチルエ
ーテル(1/1)中で105℃で溶融し、常温のプロピ
レンモノメチルエーテル(10倍量)に注加分散して作
製した後、アセトン中で分散物(平均粒径0.01μ
m)にしてから添加した。マット剤としてシリカ粒子
(0.3μm)と研磨剤の3−ポリ(重合度15)オキ
シエチレン−プロピルオキシトリメトキシシラン(15
重量%で被覆された酸化アルミ(0.15μm)をそれ
ぞれ15mg/m2となるように添加した。乾燥は115
℃、6分行なった(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置は
すべて115℃)。滑り層は、動摩擦係数0.06(5
mmφのステンレス鋼球、加重100g、スピ−ド6cm/
分)、静摩擦係数0.07(クリップ法)、また後述する乳
剤面と滑り層の動摩擦係数も0.12と優れた特性であっ
た。
【0136】4)感光層の塗設 次に、前記で得られたバック層の反対側に、実施例1の
試料101および120と全く同じ乳剤層を重層塗布
し、試料201および220を作成した。 5)評価 これら試料について、実施例1と同じく評価を行った結
果、試料220については、試料201に対して明らか
に色濁り、光退色、保存性の改良効果が得られた。
【0137】実施例3 特開平4−163454の実施例1、試料101におい
て、第5層のCpd−7,16、第8層のCpd−7
を、本発明の化合物(H−1)の等モルに置き換えて本
発明の試料301を作成した。さらに同様に(H−
3),(H−16)を用いて試料302〜303を作成
した。これらの試料について本発明の実施例1と同様
に、感材の保存性,色像の保存性、色濁りの評価を行っ
たところ、本発明の化合物による改良効果が同様に確認
できた。なお感材の処理は特開平4−163454の実
施例1記載の方法により行なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 隆 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
    銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
    いて、該感光材料を構成する少なくとも一層の親水性コ
    ロイド層に下記一般式[M]で表されるカプラーを含有
    し、かつ、少なくとも一層の親水性コロイド層に下記一
    般式[H]で表される化合物を含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式[M] 【化1】 式中、R11は水素原子または、置換基を表わす。Zは窒
    素原子を2〜4個含む5員のアゾール環を形成するのに
    必要な非金属原子群を表わし、該アゾール環は置換基
    (複素環を含む)を有していても良い。Xは水素原子ま
    たは現像主薬の酸化体とのカップリング反応により離脱
    可能な基を表す。 一般式[H] 【化2】 式[H]において、R21はアリール基またはヘテロ基を
    表わし、R22はアルキル基、シクロアルキル基、アリー
    ル基、アルコキシ基またはアリ−ロキシ基を表わす。A
    21およびA22は、水素原子またはアルカリにより離脱し
    うる基を表わす。mは1,2あるいは3を表わし、nは
    0,1あるいは2を表わし、mとnの合計は3であり、
    nが2のとき2つのR22は同じであっても、異なってい
    てもよく、互いに連結してP原子を含む環状構造を形成
    してもよい。Yはイオウ原子または酸素原子を表わし、
    21またはR22で結合して2量体以上の多量体を形成し
    てもよい。ただし、R21はp位にアシルアミノ基が置換
    したフェニル基であることはなく、R22が無置換フェノ
    キシ基である場合にはR21は置換もしくは無置換のベン
    ゼンスルフォンアミド基および水酸基がp位に置換した
    フェニル基であることはない。
  2. 【請求項2】 少なくとも、一般式[M]で表わされる
    カプラーを含有する乳剤層と隣接した非感光性層に、一
    般式[H]で表わされる化合物を含有することを特徴と
    する請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  3. 【請求項3】 少なくとも、一般式[M]で表わされる
    カプラーを含有する乳剤層に、一般式[H]で表わされ
    る化合物を含むことを特徴とする請求項1記載のハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料。
  4. 【請求項4】 一般式[M]で表わされるカプラーを含
    有する乳剤層および該乳剤層に隣接した非感光性層に一
    般式[H]で表わされる化合物を含むことを特徴とする
    請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、黒
    白現像工程の後、カラー現像処理されることを特徴とす
    る請求項1ないし4記載のハロゲン化銀カラー写真感光
    材料。
JP2581095A 1995-01-23 1995-01-23 ハロゲン化銀カラー写真感光材料 Pending JPH08201998A (ja)

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US08/590,323 US5736299A (en) 1995-01-23 1996-01-23 Silver halide color photographic material comprising a magenta or cyan coupler and a hydrazine compound

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5948607A (en) * 1996-09-18 1999-09-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic light-sensitive material

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US5948607A (en) * 1996-09-18 1999-09-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic light-sensitive material

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