JP2684281B2 - シアン画像形成方法及びハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

シアン画像形成方法及びハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2684281B2
JP2684281B2 JP3351760A JP35176091A JP2684281B2 JP 2684281 B2 JP2684281 B2 JP 2684281B2 JP 3351760 A JP3351760 A JP 3351760A JP 35176091 A JP35176091 A JP 35176091A JP 2684281 B2 JP2684281 B2 JP 2684281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感度、発色性、色再現
性が改良された1H−ピロロ〔1,2−d〕テトラゾー
ル系シアンカプラーを用いたシアン画像の形成方法及び
該カプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
(単に感光材料ということあり)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光されたハロゲン化銀を酸化剤として
酸化された芳香族第一級アミン系カラー現像主薬とカプ
ラーが反応して、インドフェノール、インドアニリン、
インダミン、アゾメチン、フェノキサジン、フェナジン
及びそれに類する色素ができ、色画像が形成されること
は良く知られている。その様な写真方式においては、減
色法が用いられており、イエロー、マゼンタ及びシアン
色素によって色画像が形成される。これらのうち、シア
ン色素画像を形成するためには、フェノール又はナフト
ール系カプラーが一般に使用されている。しかしなが
ら、これらのカプラーは緑色の領域において、好ましく
ない吸収をもっているために、色再現性を著しく低下さ
せるという大きな問題をもっており、これを解決するこ
とが望まれている。
【0003】この問題を解決する手段として、米国特許
第4,728,598号、同4,873,183号、E
P249,453A2号などに記載のヘテロ環式カプラ
ーが提案されている。しかしながらこれらは、短波側の
吸収が従来のフェノールまたはナフトール系カプラーに
比べて改善されているが、未だ色再現性が不十分である
うえ、カップリング活性が低い、生成色素の熱および光
に対する堅牢性が悪いなどの致命的な問題を抱えてい
る。これらを克服したカプラーとして、欧州特許公開第
0456226号に記載のピロロピラゾール類が提案さ
れている。これらのカプラーは、カップリング活性、色
相、色素の堅牢性という点で優れており、ヘテロ環シア
ンカプラーとしては、かなり改良されたものといえる。
しかしながら実用的には、未だ不十分であり、特に、オ
イルドロプレット中で色素が会合し、不要な吸収ピーク
を与えやすいという問題があった。尚、本発明のカプラ
ーと同一のカプラー骨格を有するカプラーが特開昭62
−278552号や同62−289837号に記載され
ているが、これらに具体的に記載のカプラーから得られ
る色素はマゼンタ色素であり、シアン色素を形成するも
のではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は副吸収の少ないシアン色素画像を提供すること
にある。本発明の第2の目的は副吸収の少ないシアン色
素形成する新規なシアンカプラーを含有したハロゲン化
銀カラー写真感光材料を提供することにある。本発明の
第3の目的は、感度、発色性、色再現性に優れたカラー
画像の形成方法又はハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決すべく検討を重ねた結果、1H−ピロロ
〔1,2−d〕テトラゾール骨格上に特定の置換基を導
入したピロロテトラゾールカプラーが、前記の目的を達
成できるものであることを見出し、この知見に基づき、
本発明を成すに至った。
【0006】即ち、本発明の目的は、以下の手段により
達成された。 (1)下記一般式(I)又は(II)で表わされる1H−
ピロロ〔1,2−d〕テトラゾール系シアンカプラーと
芳香族第一級アミン系カラー現像主薬の酸化体をカップ
リング反応させることを特徴とするハロゲン化銀を用い
たシアン画像形成方法。 (2)支持体上の少なくとも一層に、下記一般式(I)
又は(II)で表わされる1H−ピロロ〔1,2−d〕テ
トラゾール系シアンカプラーの少なくとも一種を含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 及びR2 はそれぞれハメット
の置換基定数σp値が0.30以上の電子吸引性基を表
わす。Xは水素原子又は芳香族第一級アミン系カラー現
像主薬の酸化体とのカップリング反応において離脱しう
る基を表わす。R1 、R2 又はXの基が二価の基にな
り、二量体以上の多量体や高分子鎖と結合して単重合体
若しくは共重合体を形成してもよい。)
【0009】以下、一般式(I)及び(II)について詳
細に述べる。R1 及びR2 はそれぞれハメットの置換基
定数σp 値が0.30以上の電子吸引性基である。上限
としては1.0以下の電子吸引性基である。ハメット則
はベンゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影
響を定量的に論ずるために1935年L.P.Hammett
により提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当
性が認められている。ハメット則によりもとめられた置
換基定数にはσp 値とσm 値があり、これらの値は多く
の一般的な成書に記載があるが、例えば、J.A.Dean
編「Lange'sHandbook of Chemistry 」第12版、19
79年(Mc Graw-Hill) や「化学の領域増刊」、122
号、96〜103頁、1979年(南江堂)に詳しい。
本発明においてR1 及びR2 はハメットの置換基定数σ
p 値により規定されるが、これらの成書に記載の文献既
知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではな
くその値が文献未知であってもハメット則に基づいて測
定した場合にその範囲内に含まれる限り包含されること
は勿論である。
【0010】σp 値が0.30以上の電子吸引性基であ
るR1 及びR2 の具体例としては、アシル基、カルバモ
イル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ
基、ジアリールホスホノ基、ジアリールホスフィニル
基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、オキシスルホニル基、
スルホニルオキシ基、スルファモイル基、チオカルボニ
ル基、パーフルオロアルキル基、パーフルオロアルコキ
シ基、2つ以上のσp 値が0.20以上の電子吸引性基
で置換されたアリール基、複素環基、フェニルアゾ基等
があげられる。これらの置換基のうち更に置換基を有す
ることが可能な基は、ハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロ
キシ基、ニトロ基、カルボキシ基、スルホ基、アミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ
基、アルキルアミノ基、アニリノ基、ウレイド基、スル
ファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオ
キシ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド
基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシル基、アゾリル基等
の置換基(置換基A群と言う。)で置換されていてもよ
く、これらの基は、同様の置換基で更に置換されていて
もよく、R1 とR2 が結合して環を形成してもよい。
【0011】このような置換基A群はさらに詳しくは、
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アルキ
ル基(例えば、炭素数1〜32の直鎖、または分岐鎖ア
ルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しく
は例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t
−ブチル、トリデシル、2−メタンスルホニルエチル、
3−(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3−
{4−{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニ
ル)フェノキシ〕ドデカンアミド}フェニル}プロピ
ル、2−エトキシトリデシル、トリフルオロメチル、シ
クロペンチル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)プロピル)、アリール基(例えば、フェニル、4−
t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニ
ル、4−テトラデカンアミドフェニル)、ヘテロ環基
(例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニ
ル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシ
基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキ
シ、2−ドデシルエトキシ、2−メタンスルホニルエト
キシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−
メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニ
トロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフ
ェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ
基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、テトラデカ
ンアミド、2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)
ブタンアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェノキシ)ブタンアミド、2−{4−(4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ}デカンアミド)、
アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミ
ノ、ドデシルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルア
ミノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−ク
ロロアニリノ、2−クロロ−5−テトラデカンアミノア
ニリノ、2−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルア
ニリノ、N−アセチルアニリノ、2−クロロ−5−{2
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ドデ
カンアミド}アニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニ
ルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイ
ド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプ
ロピルスルファモイルアミノ、N−メチル−N−デシル
スルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メ
チルチオ、オクチルチオ、テトラデシルチオ、2−フェ
ノキシエチルチオ、3−フェノキシプロピルチオ、3−
(4−t−ブチルフェノキシ)プロピルチオ)、アリー
ルチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−
t−オクチルフェニルチオ、3−ペンタデシルフェニル
チオ、2−カルボキシフェニルチオ、4−テトラデカン
アミドフェニルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基
(例えば、メトキシカルボニルアミノ、テトラデシルオ
キシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、
メタンスルホンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド、
ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミ
ド、オクタデカンスルホンアミド、2−メトキシ−5−
t−ブチルベンゼンスルホンアミド)、カルバモイル基
(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチル
カルバモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カル
バモイル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、N
−{3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピ
ル}カルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−
エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモ
イル、N−(2−ドデシルオキシエチル)スルファモイ
ル、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル、N,N
−ジエチルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、
メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスル
ホニル、トルエンスルホニル)、アルコキシカルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボ
ニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシ
カルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニ
ルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メト
キシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルア
ゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルア
ゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバ
モイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキ
シ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ
基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチル
シリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基
(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基
(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド、3
−オクタデセニルスクシンイミド)、ヘテロ環チオ基
(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フ
ェノキシ−1,3,4−トリアゾール−6−チオ、2−
ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、ドデカンス
ルフィニル、3−ペンタデシルフェニルスルフィニル、
3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基
(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホス
ホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基
(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベン
ゾイル、4−ドデシルオキシベンゾイル)、アゾリル基
(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、3−クロロ−ピ
ラゾール−1−イル、トリアゾリル)を表わす。
【0012】R及びRを更に詳しく述べると、σ
値が0.30以上の電子吸引性基としては、アシル基
(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベン
ゾイル、4−ドデシルオキシベンゾイル)、カルバモイ
ル基(例えば、カルバモイル、N−エチルカルバモイ
ル、N−フェニルカルバモイル、N,N−ジブチルカル
バモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモ
イル、N−(4−n−ペンタデカンアミド)フェニルカ
ルバモイル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、
N−{3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロ
ピル}カルバモイル)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、iso
−プロピルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシ
カルボニル、iso−ブチルオキシカルボニル、ブチル
オキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタ
デシルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル
基(例えば、フェノキシカルボニル)、シアノ基、ニト
ロ基、ジアルキルホスホノ基(例えば、ジメチルホスホ
ノ)、ジアリールホスホノ基(例えば、ジフェニルホス
ホノ)、ジアリールホスフィニル基(例えば、ジフェニ
ルホスフィニル)、アルキルスルフィニル基(例えば、
3−フェノキシプロピルスルフィニル)、アリールスル
フィニル基(例えば、3−ペンタデシルフェニルスルフ
ィニル)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル、オクタンスルホニル)、アリールスルホニル基
(例えば、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニ
ル)、オキシスルホニル基(例えば、メトキシスルホニ
ル)、スルホニルオキシ基(メタンスルホニルオキシ、
トルエンスルホニルオキシ)、スルファモイル基(例え
ば、スルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,
N−ジプロピルスルファモイル、N−(2−ドデシルオ
キシエチル)スルファモイル、N−エチル−N−ドデシ
ルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイ
ル)、チオカルボニル基(例えば、メチルチオカルボニ
ル、フェニルチオカルボニル)、2つ以上のσ値が
0.20以上の電子吸引性基(σ値が0.30以上の
電子吸引性基の他、例えば、塩素原子、フッ素原子)で
置換されたアリール基(例えば、ジニトロフェニル、ペ
ンタフルオロフェニル)、複素環基(例えば、1−テト
ラゾリル、5−クロロ−1−テトラゾリル、2−ベンゾ
オキサゾリル、1−ピロリル)、パーフルオロアルキル
基(例えばトリフルオロメチル、ペンタフルオロプロピ
ル)、パーフルオロアルコキシ基(例えばトリフルオロ
メトキシ)、アリールアゾ基(例えば、フェニルアゾ)
などが挙げられる。
【0013】代表的なσp 値を挙げると、アセチル基
(0.50)、ベンゾイル基(0.43)カルバモイル
基(0.36)、メトキシカルボニル基(0.45)、
フェノキシカルボニル基(0.44)、シアノ基(0.
66)、ニトロ基(0.78)、メタンスルフィニル基
(0.49)、メタンスルホニル基(0.72)、ベン
ゼンスルホニル基(0.72)、メタンスルホニルオキ
シ基(0.36)、スルファモイル基(0.57)、1
−テトラゾリル基(0.50)、5−クロロ−1−テト
ラゾリル基(0.61)、1−ピロリル基(0.3
7)、トリフルオロメチル基(0.54)、トリフルオ
ロメトキシ基(0.35)、フェニルアゾ基(0.3
9)などが挙げられる。本発明においてR1 及びR2
σp 値が0.30以上の電子吸引性基であるが、R1
びR2 の該σp 値の和が0.65以上であることが好ま
しく、0.70以上であることが更に好ましい。上限と
しては1.8程度である。
【0014】Rとして好ましいものとしては、σ
が0.60以上の電子吸引性基であり、上述のうち、シ
アノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基を挙げることができる。
【0015】Xは水素原子又は芳香族第一級アミン系カ
ラー現像主薬の酸化体とのカップリング反応において離
脱しうる基を表わすが、離脱しうる基を詳しく述べれば
ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ルオキシ基、アルキルもしくはアリールスルホニルオキ
シ基、アシルアミノ基、アルキルもしくはアリールスル
ホンアミド基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリー
ルオキシカルボニルオキシ基、アルキル、アリールもし
くはヘテロ環チオ基、カルバモイルアミノ基、5員もし
くは6員の含窒素ヘテロ環基、イミド基、アリールアゾ
基などがあり、これらの基は更に上述の置換基A群で置
換されていてもよい。
【0016】さらに詳しくはハロゲン原子(例えば、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルコキシ基(例え
ば、エトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバ
モイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルス
ルホニルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、ア
リールオキシ基(例えば、4−メチルフェノキシ、4−
クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−カル
ボキシフェノキシ、3−エトキシカルボキシフェノキ
シ、3−アセチルアミノフェノキシ、2−カルボキシフ
ェノキシ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テ
トラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルキル
もしくはアリールスルホニルオキシ基(例えば、メタン
スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシ
ルアミノ基(例えば、ジクロルアセチルアミノ、ヘプタ
フルオロブチリルアミノ)、アルキルもしくはアリール
スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミノ、ト
リフルオロメタンスルホンアミノ、p−トルエンスルホ
ニルアミノ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例え
ば、エトキシカルボニルオキシ、ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例
えば、フェノキシカルボニルオキシ)、アルキル、アリ
ールもしくはヘテロ環チオ基(例えば、ドデシルチオ、
1−カルボキシドデシルチオ、フェニルチオ、2−ブト
キシ−5−t−オクチルフェニルチオ、テトラゾリルチ
オ)、カルバモイルアミノ基(例えば、N−メチルカル
バモイルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、
5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基(例えば、イミダ
ゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、
1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)、イミ
ド基(例えば、スクシンイミド、ヒダントイニル)、ア
リールアゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフ
ェニルアゾ)などである。Xはこれら以外に炭素原子を
介して結合した離脱基としてアルデヒド類又はケトン類
で4当量カプラーを縮合して得られるビス型カプラーの
形を取る場合もある。又、Xは現像抑制剤、現像促進剤
など写真的有用基を含んでいてもよい。好ましいXは、
ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アル
キルもしくはアリールチオ基、カップリング活性位に窒
素原子で結合する5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基
である。
【0017】本発明のカプラーを感光材料中に含有させ
るには、いわゆる内型カプラーにすることが好ましく、
そのためには、R1 、R2 又はXの少なくとも1つの基
が総炭素数10〜50であることが好ましい。
【0018】一般式(I)又は(II)で表されるシアン
カプラーは、R1 、R2 又はXの基が二価の基になり、
二量体以上の多量体や高分子鎖と結合して単重合体若し
くは共重合体を形成してもよい。高分子鎖と結合して単
重合体若しくは共重合体とは一般式(I)又は(II)で
表されるシアンカプラー残基を有する付加重合体エチレ
ン型不飽和化合物の単独もしくは共重合体が典型例であ
る。この場合、一般式(I)又は(II)で表されるシア
ンカプラー残基を有するシアン発色繰り返し単位は重合
体中に1種類以上含有されていてもよく、共重合成分と
して非発色性のエチレン型モノマーの1種または2種以
上を含む共重合体であってもよい。一般式(I)又は
(II)で表されるシアンカプラー残基を有するシアン発
色繰り返し単位は好ましくは下記一般式(P)で表され
る。
【0019】
【化3】
【0020】式中Rは水素原子、炭素数1〜4個のアル
キル基または塩素原子を示し、Aは−CONH−、−C
OO−または置換もしくは無置換のフェニレン基を示
し、Bは置換もしくは無置換のアルキレン基、フェニレ
ン基またはアラルキレン基を示し、Lは−CONH−、
−NHCONH−、−NHCOO−、−NHCO−、−
OCONH−、−NH−、−COO−、−OCO−、−
CO−、−O−、−S−、−SO2 −、−NHSO2
または−SO2 NH−を表わす。a、b、cは0または
1を示す。Qは一般式(I)又は(II)で表わされる化
合物のR1 、R2 又はXより水素原子が離脱したシアン
カプラー残基を示す。重合体としては一般式(I)又は
(II)のカプラーユニットで表わされるシアン発色モノ
マーと芳香族一級アミン現像薬の酸化生成物とカップリ
ングしない非発色性エチレン様モノマーの共重合体が好
ましい。
【0021】芳香族一級アミン現像薬の酸化生成物とカ
ップリングしない非発色性エチレン型単量体としては、
アクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアク
リル酸(例えばメタクリル酸など)これらのアクリル酸
類から誘導されるアミドもしくはエステル(例えば、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、n−ブチルアクリル
アミド、t−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
t−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルア
クリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレー
トおよびβ−ヒドロキシメタクリレート)、ビニルエス
テル(例えばビニルアセテート、ビニルプロピオネート
およびビニルラウレート)、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、芳香族ビニル化合物(例えばスチレンお
よびその誘導体、例えばビニルトルエン、ジビニルベン
ゼン、ビニルアセトフェノンおよびスルホスチレン)、
イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、ビニリデンク
ロライド、ビニルアルキルエーテル(例えばビニルエチ
ルエーテル)、マレイン酸エステル、N−ビニル−2−
ピロリドン、N−ビニルピリジンおよび2−および−4
−ビニルピリジン等がある。
【0022】特にアクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、マレイン酸エステル類が好ましい。ここで使用
する非発色性エチレン型モノマーは2種以上を一緒に使
用することもできる。例えばメチルアクリレートとブチ
ルアクリレート、ブチルアクリレートとスチレン、ブチ
ルメタクリレートとメタクリル酸、メチルアクリレート
とジアセトンアクリルアミドなどが使用できる。
【0023】ポリマーカプラー分野で周知の如く前記一
般式(P)に相当するビニル系単量体と共重合させるた
めのエチレン系不飽和単量体は形成される共重合体の物
理的性質および/または化学的性質、例えば溶解度、写
真コロイド組成物の結合剤例えばゼラチンとの相溶性、
その可撓性、熱安定性等が好影響を受けるように選択す
ることができる。以下に本発明のカプラーの具体例を示
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】本発明のカプラーの中間体の合成方法は、
公知の方法によって合成することができる。例えば、
J.C.S.,518(1961)、Augew.Chem.,72、95
6(1960)、Berichte.,97、3436(196
4)などに記載の方法、それらに引用されている文献ま
たは類似の方法によって合成することができる。本発明
のカプラーの一般的な合成法のスキームは以下のとうり
である。
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】次に具体的に合成例を示す。 合成例1 例示化合物(1)の合成 下記ルートにより例示化合物(1)を合成した。
【0037】
【化15】
【0038】2−アミノ−5−クロロ−3,4−ジシア
ノピロール(1a)(3.39g,20.4mmol)に3
6%塩酸19mlを加え、氷冷攪拌下、亜硝酸ナトリウム
(1.46g,21.4mmol)を水3.0mlに溶した液
を5℃を越えないようにゆっくり滴下し、そのまま30
分間攪拌を続け化合物(2a)を合成した。塩化第1す
ず(8.49g,44.8mmol)を36%塩酸19mlに
溶解し、氷冷攪拌下、先に合成した化合物(2a)の溶
液を10℃を越えないようにゆっくり滴下し、その後1
時間攪拌した。化合物(3a)が得られる。次に、その
まま氷冷下において亜硝酸ナトリウム(2.92g,4
2.8mmol)の水6.0ml溶液を5℃を越えないように
ゆっくり滴下し、その後、1時間攪拌した。水を加え、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。
芒硝乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィにより精製し、例示化合物(1) を0.86
g(22%)得ることができた。
【0039】尚、化合物(1a)の合成は、「テトラヘ
ドロン・レターズ」(TetrahedoronLetters) 、5337、
(1972)に記載の方法に準じて合成した3,4−ジシアノ
ピロールをクロル化、ニトロ化した後、鉄還元して合成
した。
【0040】本発明のシアンカプラーは、露光されたハ
ロゲン化銀を酸化剤として酸化された芳香族第一級アミ
ンカラー現像主薬の酸化体とカップリング反応し、シア
ン色素画像を形成する。
【0041】(参考例)例示カプラー(1)をN−エチ
ル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メ
チル−4−アミノアニリンと酸化カップリングさせて得
た色素(a)の酢酸エチル中での吸収スペクトルを比較
色素(b)と合わせて図1に示した。得られた色素
(a)のλmax は642nmであり、シアン画像として
有効であることがわかる。また、副吸収(420nm付
近)も少なく、短波側の裾切れもよいことがわかる。
【0042】
【化16】
【0043】本発明のシアンカプラーをハロゲン化銀カ
ラー感光材料に適用する場合には、本発明のカプラーを
含有する層を支持体上に少なくとも1層有すればよく、
本発明のカプラーを含有する層としては、支持体上の親
水性コロイド層であればよい。一般的なカラー感光材料
は、支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロ
ゲン化銀乳剤層および赤感性ハロゲン化銀乳剤層を少な
くとも一層ずつこの順で塗設して構成することができる
が、これと異なる順序であっても良い。また、赤外感光
性ハロゲン化銀乳剤層を前記の感光性乳剤層の少なくと
も一つの替りに用いることができる。これらの感光性乳
剤層には、それぞれの波長域に感度を有するハロゲン化
銀乳剤と、感光する光と補色の関係にある色素を形成す
るカラーカプラーを含有させることで減色法の色再現を
行うことができる。但し、感光性乳剤層とカラーカプラ
ーの発色色相とは、上記のような対応を持たない構成と
しても良い。
【0044】本発明のカプラーを感光材料に適用する場
合には特に赤感性ハロゲン化銀乳剤層に使用することが
好ましい。
【0045】本発明のカプラーの感光材料中への添加量
は、ハロゲン化銀1モル当り1×10-3モル〜1モル、
好ましくは、2×10-3モル〜3×10-1モルである。
【0046】また、本発明のカプラーがアルカリ水溶液
可溶の場合には、現像主薬やその他の添加剤とともにア
ルカリ水溶液に溶解し、いわゆる外型現像として色素画
像形成に用いることができる。その場合の添加量は、発
色現像液1リットル当り0.0005〜0.05モル、
好ましくは0.005〜0.02モルである。
【0047】本発明のシアンカプラーは、種々の公知分
散方法により感光材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必
要に応じて低沸点有機溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン
水溶液に乳化分散してハロゲン化銀乳剤に添加する水中
油滴分散法が好ましい。水中油滴分散法に用いられる高
沸点溶媒の例は米国特許第2,322,027号などに
記載されている。また、ポリマー分散法の1つとしての
ラテックス分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの
具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特許
出願第(OLS)2,541,274号、同2,54
1,230号、特公昭53−41091号及び欧州特許
公開第029104号等に記載されており、また有機溶
媒可溶性ポリマーによる分散法についてPCT国際公開
番号WO88/00723号明細書に記載されている。
【0048】前述の水中油滴分散法に用いることのでき
る高沸点有機溶媒としては、フタール酸エステル類(例
えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジ
シクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert
−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジ
エチルプロピル)フタレート)、リン酸又はホスホン酸
のエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、トリ
フェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2
−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチル
ブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホ
スフェート)、安息香酸エステル類(例えば、2−エチ
ルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエー
ト、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−
ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N
−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリル
アミド)、アルコール類またはフェノール類(イソステ
アリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノー
ルなど)、脂肪族エステル類(例えば、コハク酸ジブト
キシエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラ
デカン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリブチル、ジ
エチルアゼレート、イソステアリルラクテート、トリオ
クチルシトレート)、アニリン誘導体(N,N−ジブチ
ル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリンな
ど)、塩素化パラフィン類(塩素含有量10%〜80%
のパラフィン類)トリメシン酸エステル類(例えば、ト
リメシン酸トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプ
ロピルナフタレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ
−tert−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノ
ール、4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−
(4−ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノー
ル)、カルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert
−アミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン
酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−2(エチルヘキ
シル)リン酸、ジフェニルリン酸)などが挙げられる。
また補助溶媒として沸点が30℃以上約160℃以下の
有機溶媒(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオ
ン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムアミ
ド)を併用してもよい。
【0049】高沸点有機溶媒はカプラーに対して重量比
で0〜10.0倍量、好ましくは0〜4.0倍量で使用
できる。
【0050】本発明において適用されるハロゲン化銀乳
剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層
配置など)、並びにこの感材を処理するために適用され
る処理法や処理用添加剤としては、下記の特許公報、特
に欧州特許EP0,355,660A2号に記載されて
いるものが好ましく用いられる。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】本発明に用いられるハロゲン化銀として
は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀、沃臭化銀
などを用いることができるが、特に迅速処理の目的には
沃化銀を実質的に含まない塩化銀含有率が90モル%以
上、更には95%以上、特に98%以上の塩臭化銀また
は純塩化銀乳剤の使用が好ましい。
【0057】また、本発明に係わる感光材料には、画像
のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層
に、欧州特許EP0,337,490A2号の第27〜
76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでも
オキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光
学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支
持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例え
ばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタ
ンを12重量%以上(より好ましくは14重量%以上)
含有させるのが好ましい。
【0058】また、本発明に係わる感光材料には、カプ
ラーと共に欧州特許EP0,277,589A2号に記
載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
【0059】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)および/
または発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現
像主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時ま
たは単独に用いることが、例えば処理後の保存における
膜中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反
応による発色色素生成によるステイン発生その他の副作
用を防止する上で好ましい。
【0060】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防黴剤を添加するのが好ましい。
【0061】また、本発明に係わる感光材料に用いられ
る支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル
系支持体または白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層
を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよ
い。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション
層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側または裏面に塗
設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディス
プレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.3
5〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0062】本発明に係わる感光材料は可視光で露光さ
れても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低
照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場
合には一画素当りの露光時間が10-4秒より短いレーザ
ー走査露光方式が好ましい。また、露光に際して、米国
特許第4,880,726号に記載のバンド・ストップ
フィルターを用いるのが好ましい。これによって光混色
が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
【0063】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 [試料101の作製]三酢酸セルロースフィルムベース
上に以下に示す層構成の試料101を作製した。第1層
塗布液は下記のようにして調製した。
【0064】(第1層塗布液の調製)シアンカプラー
(A−1)1.01g、およびジブチルフタレート1.
0gとを10.0ccの酢酸エチルに加え完全に溶解し
た。このカプラーの酢酸エチル溶液を42gの10%ゼ
ラチン水溶液(5g/リットルのドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムを含む)に加え、ホモジナイザーで乳
化分散を行なった。乳化分散後、蒸留水を加え全量を1
00gとした。この乳化分散物100gと赤感性塩臭化
銀乳剤8.2g(臭化銀含量0.5モル%、下記赤感性
増感色素Eをハロゲン化銀1モル当り、1.0×10-4
モル添加)とを混合溶解し、以下に示す組成となるよう
に第1層塗布液を調製した。ゼラチン硬膜剤としては、
1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリ
ウム塩を用いた。 シアンカプラー(A−1)
【0065】
【化17】
【0066】増感色素E
【0067】
【化18】
【0068】(層構成)以下に各層の層構成を示す。 支持体 三酢酸セルロースフィルム 第1層(乳剤層) 赤感性塩臭化銀乳剤 銀換算で 0.86g/m2 ゼラチン 2.50g/m2 シアンカプラー(A−1) 0.49g/m2 ジブチルフタレート 0.75g/m2 第2層(保護層) ゼラチン 1.60g/m2
【0069】[試料102〜107の作製]試料101
において、シアンカプラー(A−1)の替わりに、表6
に記すカプラーをシアンカプラー(A−1)と等モル置
き換えた以外、試料101と同様に作製した。以上のよ
うに作製した試料101〜107に、白光で連続ウエッ
ジ露光を与えた後、以下に示す処理工程により現像処理
を行なった。現像処理後、濃度測定を行い各試料につい
て特性曲線(Log E 対シアン濃度)を求めた。この特
性曲線上で、(カブリ濃度+0.2)の濃度値を与える
露光量の対数(log E)の値から感度を求め、試料10
1を基準にとってその相対値を算出した。
【0070】次に、その最大濃度値を求め、同じく試料
101を基準にとってその相対値を算出した。値が大き
いほど、高い感度、高い発色濃度を与えることを示す。
【0071】 〔処理工程〕 〔温 度〕 〔時 間〕 カラー現像 38℃ 45秒 漂白定着 35℃ 45秒 リンス 35℃ 30秒 リンス 35℃ 30秒 リンス 35℃ 30秒 乾 燥 80℃ 60秒 (リンス→への3タンク向流方式とした。) 各処理液の組成は以下の通りである。
【0072】 (カラー現像液) 水 800ml エチレンジアミン−N,N,N,N−テトラメチレンホスホン酸 3.0g トリエタノールアミン 8.0g 塩化カリウム 3.1g 臭化カリウム 0.015g 炭酸カリウム 25g ヒドラジノ二酢酸 5.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メ チル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g 蛍光増白剤(WHITEX-4 住友化学製) 2.0g 水を加えて 1000ml pH(水酸化カリウムを加えて) 10.05
【0073】 (漂白定着液) 水 400ml チオ硫酸アンモニウム溶液(700g/リットル) 100ml 亜硫酸アンモニウム 45g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸 3g 臭化アンモニウム 30g 硝酸(67%) 27g 水を加えて 1000ml pH 5.8
【0074】(リンス液)イオン交換水(カルシウム、
マグネシウムは各々3ppm )
【0075】
【表6】
【0076】表6から、本発明のカプラーは比較カプラ
ーに比べ、高い感度及び高い発色濃度を与えることが明
らかである。特に、発色濃度において顕著であり、必要
とする濃度を得るための塗布量は大巾に低減できること
が明らかである。
【0077】実施例2 実施例1で現像処理して得られた試料を使用し、濃度が
約1.0部分の分光吸収測定を行ない、次式で与えられ
る副吸収の大きさを計算し、その値から色相の評価を行
なった。
【0078】副吸収の大きさ=425nm における吸収濃度
/最大吸収波長における吸収濃度 結果を表7にまとめて記す。
【0079】
【表7】
【0080】表7から明らかなように、本発明のカプラ
ーは短波長側の副吸収が小さく、良好な色素を生成する
ことがわかる。
【0081】実施例3 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して以下に示す層構成の多層カラー印画
紙試料(301)を作製した。塗布液は下記のようにし
て調製した。
【0082】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)153.0g、色像安定剤
(Cpd−1)15.0g、色像安定剤(Cpd−2)
7.5g、色像安定剤(Cpd−3)16.0gを、溶
媒(Solv−1)25g、溶媒(Solv−2)25
g及び酢酸エチル180ccに溶解し、この溶液を10%
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム60cc及びクエ
ン酸10gを含む10%ゼラチン水溶液1000gに乳
化分散させて乳化分散物Aを調製した。一方、塩臭化銀
乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.88μmの大サイ
ズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤Aとの3:7混
合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動係数は、それ
ぞれ0.08と0.10、各サイズ乳剤とも臭化銀0.
3モル%を粒子表面の一部に局在含有)が調製された。
この乳剤には下記に示す青感性増感色素A,Bが銀1モ
ル当たり大サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ2.0×
10-4、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ2.
5×10-4モル添加されている。また、この乳剤の化学
熟成は硫黄増感と金増感剤が添加して行なわれた。前記
の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解し、
後述の組成となるように第一層塗布液を調製した。
【0083】第五層塗布液調整 シアンカプラー(ExC)33.0g、紫外線吸収剤
(UV−2)18.0g、色像安定剤(Cpd−1)3
0.0g、色像安定剤(Cpd−9)15.0g、色像
安定剤(Cpd−10)15.0g、色像安定剤(Cp
d−11)1.0g、色像安定剤(Cpd−8)1.0
g、色像安定剤(Cpd−6)1.0g、溶媒(Sol
v−6)22.0g、溶媒(Solv−1)1.0gに
酢酸エチル60.0ccを加えて溶解し、この溶液をドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む20%ゼ
ラチン水溶液500ccに添加した後、超音波ホモジナイ
ザーにて乳化分散させて乳化分散物Cを調整した。一
方、塩臭化銀乳剤C(立方体、平均粒子サイズ0.50
μmの大サイズ乳剤Cと0.41μmの小サイズ乳剤C
との1:4混合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変
動係数はそれぞれ0.09と0.11、各サイズ乳剤と
もAgBr0.8モル%を粒子表面の一部に局在含有さ
せた)が調整された。この乳剤Cには赤感性増感色素E
が銀1モル当たり大サイズ乳剤Cに対しては0.9×1
-4モル、また小サイズ乳剤Cに対しては1.1×10
-4モル添加されている。さらに化合物Fがハロゲン化銀
1モル当たり2.6×10-3モル添加されている。また
この乳剤Cの化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤が添加し
て行なわれた。前記の乳化分散物Cとこの赤感性塩臭化
銀乳剤Cとを混合溶解し、以下に示す組成となるように
第五層塗布液を調整した。
【0084】第二層から第四層及び第六層、第七層用の
塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層の
ゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロ
ロ−s−トリアジンナトリウム塩を用いた。また、各層
にCpd−14とCpd−15をそれぞれ全量が25.
0mg/m2と50mg/m2となるように添加した。各感光性
乳剤層の塩臭化銀乳剤には下記の分光増感色素をそれぞ
れ用いた。
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
【0087】
【表10】
【0088】また、青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感
性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀
1モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4
ル、2.5×10-4モル添加した。また、青感性乳剤層
と緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲ
ン化銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル
添加した。また、イラジエーション防止のために、乳剤
層に下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加し
た。
【0089】
【化19】
【0090】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算
塗布量を表す。
【0091】
【表11】
【0092】
【表12】
【0093】
【表13】
【0094】
【表14】
【0095】
【化20】
【0096】
【化21】
【0097】
【化22】
【0098】
【化23】
【0099】
【化24】
【0100】
【化25】
【0101】
【化26】
【0102】
【化27】
【0103】次に試料201のシアンカプラー(Ex
C)を本発明のカプラー(4)、(8)、(15)、
(19)、(24)、(29)に等モル量で置き換えた
以外試料201と同様に試料202〜207を作成し
た。これらの試料201〜207に感光計(富士写真フ
イルム株式会社製、FWH型、光源の色温度3200°
K)を使用し、塗布銀量の約30%が現像されるような
グレイの露光を与えた。露光の終了した試料を、ぺーパ
ー処理機を用いて、下記処理工程および処理液組成の液
を使用して、連続処理を実施し、ランニング平衡状態の
現像処理状態を作製した。
【0104】
【表15】
【0105】各処理液の組成は以下の通りである。
【0106】
【表16】
【0107】
【表17】
【0108】現像処理後の試料202〜207は試料2
01に比べて400nm付近での副吸収による緑色の再
現に優れていることが確認され、いずれも処理後の発色
性に優れていることが確認された。
【0109】
【発明の効果】本発明の1H−ピロロ〔1,2−d〕テ
トラゾール系シアンカプラーは、従来のカプラーに比べ
発色性、色再現性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】シアン色素(a)及び(b)の酢酸エチル溶液
の吸収スペクトルである。
【符号の説明】
1.芳香族第一級アミン系カラー現像主薬として、N−
エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3
−メチル−アミノアニリンを用いて例示カプラー(1)
と、酸化カップリング反応を行った時に得られたシアン
色素(a)の酢酸エチル溶液の吸収スペクトル。 2.比較色素(b)の酢酸エチル溶液の吸収スペクト
ル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)又は(II)で表わされ
    る1H−ピロロ〔1,2−d〕テトラゾール系シアンカ
    プラーと芳香族第一級アミン系カラー現像主薬の酸化体
    をカップリング反応させることを特徴とするハロゲン化
    銀を用いたシアン画像形成方法。 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれハメットの置換基定数
    σp値が0.30以上の電子吸引性基を表わす。Xは水
    素原子又は芳香族第一級アミン系カラー現像主薬の酸化
    体とのカップリング反応において離脱しうる基を表わ
    す。R1 、R2 又はXの基が二価の基になり、二量体以
    上の多量体や高分子鎖と結合して単重合体若しくは共重
    合体を形成してもよい。)
  2. 【請求項2】 支持体上の少なくとも一層に、請求項1
    記載の一般式(I)又は(II)で表わされる1H−ピロ
    ロ〔1,2−d〕テトラゾール系シアンカプラーの少な
    くとも一種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料。
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