JP3269894B2 - 半導体製造装置の制御装置の制御方法及びその制御装置 - Google Patents

半導体製造装置の制御装置の制御方法及びその制御装置

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JP3269894B2
JP3269894B2 JP26553593A JP26553593A JP3269894B2 JP 3269894 B2 JP3269894 B2 JP 3269894B2 JP 26553593 A JP26553593 A JP 26553593A JP 26553593 A JP26553593 A JP 26553593A JP 3269894 B2 JP3269894 B2 JP 3269894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置として
の電気加熱炉等の温度制御に用いるカスケード制御方式
の制御装置及びその制御方法に係り、特に、目標値の温
度に安定化させる時間を短縮し、安定した温度制御特性
が得られる半導体製造装置の制御装置の制御方法及びそ
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置の電気加熱炉等の温度制
御を行う制御装置としては、DDC(Direct Digital C
ontrol)の1種であるカスケード制御によるものがあっ
た。従来の電気加熱炉の温度制御を行う制御装置及びそ
の制御方法について図6を用いて説明する。図6は、従
来の半導体製造装置の制御装置の概略構成ブロック図で
ある。
【0003】従来の電気加熱炉の制御装置としては、1
次制御を行うPID(比例+積分+微分)制御系の1次
演算部(PID)1と、2次制御を行うPID制御系の
2次演算部(PID)2と、ヒータ3と、炉内4とを、
図6に示すように直列に接続し、炉内4の温度の実測値
を1次演算部1にフィードバックし、ヒータ3の温度を
2次演算部2にフィードバックするように接続したカス
ケード制御系があった。
【0004】ここで、1次演算部1には目標値と炉内4
からフィードバックされた1次系制御量との差(偏差)
が入力され、1次演算部1からは1次系操作量(=2次
系目標値)が出力され、2次演算部2には2次系目標値
とヒータ3からフィードバックされた2次系制御量との
差(偏差)が入力され、2次演算部2からは2次系操作
量が電力としてヒータ3に出力され、ヒータ3では2次
系制御量として温度が制御されて炉内4の温度を調整し
ている。
【0005】1次制御系は、予め設定された目標値と実
測した炉内4の温度を比較して、ヒータ3の温度を上下
させることにより炉内4の温度を調整するものであり、
2次制御系は、1次制御系の操作量を目標値として、ヒ
ータ3への供給電力を制御することにより、ヒータ3の
温度を調整するものである。このように、カスケード制
御では、1次制御系の操作量を2次制御系の目標値に反
映させることにより、細かい制御を可能にし、炉内4の
温度を目標値に安定化させるようになっていた。
【0006】1次制御系、2次制御系の操作量には操作
可能な範囲があり、ここでは、1次制御系の操作量はヒ
ータ3の温度0℃を0%、1400℃を100%と設定
し、2次制御系の操作量は最小電力Minを0%、最大
電力Maxを100%と設定している。
【0007】次に、従来の電気加熱炉の制御装置におけ
る制御方法について、図7〜9のフローチャート図を用
いて説明する。図7は、カスケード制御全体を示すフロ
ーチャート図であり、図8は、1次制御系の制御を示す
フローチャート図であり、図9は、2次制御系の制御を
示すフローチャート図である。
【0008】カスケード制御全体の流れは、図7に示す
ように、操作パネルから目標値SVを入力し(60
1)、熱電対を利用した入力回路等により炉内4の温度
を測定し、1次系制御量PVを設定する(602)。そ
して、PID演算における比例ゲインKの設定(60
3)、積分時間TI の設定(604)、微分時間TD の
設定(605)を1次系、2次系それぞれについて行
う。次に、1次制御系のPID処理(PID1)を行っ
て炉内4の温度を制御するための1次系操作量P1 を求
め(611)、得られた1次系操作量P1 を2次系目標
値SV′として入力し(612)、更に2次制御系のP
ID処理(PID2)を行って2次系操作量P2を求め
(613)、この2次系操作量P2 を電力に変換して
(614)、ヒータ3への電力を制御することによりヒ
ータ3の温度を調整し、炉内4の温度を目標値SVに近
付けるように動作するようになっている。
【0009】また、図8に示すように、1次制御系のP
ID処理(PID1)では、予め設定された目標温度S
Vと実測した炉内4の温度である1次系制御量PVとを
比較して、偏差E(SV−PV)を求め(621)、P
ID演算を行ってPID演算出力X1 を算出し(62
2)、PID演算出力X1 を1次系操作量P1 とする
(623)。ここで、1次系操作量P1 は、炉内4の温
度を目標値SVに近付けるために要するヒータ3の温度
の操作量であり、これが2次制御系の目標値SV′とな
るものである。
【0010】図9に示すように、2次制御系のPID処
理(PID2)では、1次制御系のPID処理によって
求められた1次系操作量P1 を2次系目標値SV′とし
て、実測したヒータ3の温度である2次系制御量PV′
と比較し、偏差E′(SV′−PV′)を求め(63
1)、PID演算を行ってPID演算出力X2 を算出し
(632)、PID演算出力X2 を2次系操作量P2 と
してヒータ3に入力する(633)ようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体製造装置の制御装置及びその制御方法では、
1次制御系のPID処理におけるI動作(積分動作)出
力によっては、1次系操作量である2次系目標値が2次
系操作量の限界を超えて設定されることがあり、そうな
ると、炉内の温度を安定化する過程でオーバーシュート
状態となって温度制御が不安定となるという問題点があ
った。
【0012】具体的には、1次制御系において1次系制
御量が目標値を超えてしまって、1次操作量を減少させ
るようになっても、2次制御系において2次系操作量が
100%以下になるまでは、ヒータを上昇させるように
電力が供給され、結果的には1次系制御量を増やしてし
まい、オーバーシュート状態となって安定化に時間がか
かり、更にオーバーシュートが大きくなるとヒータを破
損するという問題点があった。
【0013】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、2次系操作量の値からの1次系操作量を適切な操作
量に補正することで2次系操作量の安定化を図り、炉内
における安定した温度制御特性が得られる半導体製造装
置の制御装置の制御方法及びその制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、炉内の温度を調整
するヒータと、前記炉内の温度の目標値となる第1の目
標値と前記炉内で測定された温度である第1の被制御量
に基づいてPID演算を行い、第1の操作量を算出する
第1の演算部を有する第1の制御系と、前記第1の演算
部において算出された第1の操作量を第2の目標値と
し、前記第2の目標値と前記ヒータの出力温度である第
2の被制御量に基づいてPID演算を行い、第2の操作
量を算出する第2の演算部を有する第2の制御系とがカ
スケード制御系に接続された半導体製造装置の制御装置
の制御方法において、前記第2の演算部から出力された
第2の操作量が予め設定された範囲内であるかどうか判
定し、前記範囲外であれば前記第1の演算部から出力さ
れた第1の操作量に代えて前記範囲内であった時に記憶
した適切な操作量を前記第2の制御系に出力することを
特徴としている。
【0015】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載の半導体製造装置の制
御装置において、第2の演算部から出力される第2の操
作量を読み取り、予め設定された範囲内であるかどうか
判定する判定部と、前記範囲内である時に第1の演算部
から出力される第1の操作量を適切な操作量として記憶
し、前記範囲外である時に前記第1の演算部から出力さ
れる第1の操作量に代えて前記適切な操作量を出力する
記憶部とを設けたことを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、第2の演算部か
ら出力される第2の操作量が予め設定された範囲内であ
るかどうか判定し、範囲外であれば第1の演算部から出
力された第1の操作量に代えて範囲内であった時に第1
の操作量を適切な操作量として記憶しておいた該適切な
操作量を第2の制御系に出力する半導体製造装置の制御
装置の制御方法としているので、第2の操作量が範囲外
となっても範囲内の適切な操作量を第2の目標値として
第2の制御系の第2の演算部でPID演算を行うことが
でき、第2の操作量を常に範囲内となるように制御でき
るため、炉内の温度を目標値に迅速に安定化させること
ができ、安定した温度制御を行うことができる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、判定部で第
2の演算部から出力される第2の操作量を読み取り、予
め設定された範囲内であるかどうか判定し、範囲内であ
る時に第1の演算部から出力される第1の操作量を適切
な操作量として記憶部に記憶し、範囲外である時に第1
の演算部から出力される第1の操作量に代えて記憶部か
ら適切な操作量を出力する請求項1記載の半導体製造装
置の制御装置としているので、第2の操作量が範囲外と
なっても範囲内の適切な操作量を第2の目標値として第
2の制御系の第2の演算部でPID演算を行うことがで
き、第2の操作量を常に範囲内となるように制御できる
ため、炉内の温度を目標値に迅速に安定化させることが
でき、安定した温度制御を行うことができる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施例に係る半導体製
造装置の制御装置の概略構成ブロック図である。尚、図
6と同様の構成をとる部分については同一の符号を付し
て説明する。また、本実施例では、半導体製造装置の1
種である電気加熱炉の温度制御を行うカスケード制御系
の制御システムを例にとって説明する。
【0019】本実施例の半導体製造装置の制御装置の基
本的な構成は、図6に示した従来の制御装置とほぼ同様
であり、ヒータ3の温度を調整することによって、炉内
4の温度を制御する1次制御系と、1次制御系の操作量
を目標値としてヒータ3への供給電力を調整することに
よりヒータ3の温度を制御する2次制御系とを有するカ
スケード制御系となっている。
【0020】本実施例の半導体製造装置の制御装置は、
1次制御系の演算部である1次演算部(PID1)1
と、2次制御系の演算部である2次演算部(PID2)
2と、ヒータ3と、炉内4とが直列に接続され、炉内4
の温度は熱伝対を用いたセンサによって測定されて、P
ID1にフィードバックされ、ヒータ3の温度はPID
2にフィードバックされるようになっている。
【0021】具体的には、PID1には目標値SVと炉
内4からフィードバックされた1次系制御量PVとの差
(偏差E=SV−PV)が入力され、PID1からは1
次系操作量P1 (一般的に2次系目標値SV′となる)
が出力され、PID2には2次系目標値SV′とヒータ
3からフィードバックされた2次系制御量PV′との差
(偏差E′=SV′−PV′)が入力され、PID2か
らは2次系操作量P2が電力に変換されてヒータ3に出
力され、ヒータ3では2次系制御量PV′としての温度
が制御されて炉内4の温度を調整している。
【0022】そして、本実施例の特徴部分として、PI
D1のPID演算出力X1 を1次系操作量P1 として格
納するメモリ5aと、2次系操作量P2 が操作可能範囲
となった時の最新の適切な1次系操作量P1 ′を格納す
るメモリ5bと、1次系操作量P1,P1 ′に基づいてP
ID2で算出したPID演算出力X2 を2次系操作量P
2 として格納するメモリ5cと、2次系操作量P2 が操
作可能な範囲内であるか否かを判定する判定部6とが設
けられており、判定部6の判定結果に基づいて出力され
た制御信号によって、メモリ5a,5b,5cにアクセ
スするようになっている。
【0023】また、本実施例の半導体製造装置の制御装
置においては、1次系操作量P1 はヒータ3の温度0℃
を0%、1400℃を100%と設定し、2次系操作量
P2は最小電力Minを0%、最大電力Maxを100
%と設定しており、0%≦P1 ≦100%、0%≦P2
≦100%の範囲で操作可能となっている。
【0024】次に、本実施例の特徴部分である判定部6
と、メモリ5a,5b,5cの動作について図1を用い
て具体的に説明する。従来例では、1次制御系から出力
された1次系操作量P1 をそのまま2次系目標値SV′
としていたので、PID2のPID演算によって求めら
れた2次系操作量P2 (=ヒータ3への供給電力)が、
大き過ぎたり小さ過ぎたりして、炉内4の温度がオーバ
ーシュートして、なかなか安定しないということがあっ
たが、本実施例の半導体製造装置の制御装置では、1次
系操作量P1 をそのまま2次系目標値SV′として適切
かどうかをチェックする機構として、判定部6及びメモ
リ5a,5b,5cとを設けている。
【0025】まず、メモリ5aは、1次制御系の目標値
SVと炉内4の温度の実測値(1次系制御量PV)に基
づいて、PID1において算出されたPID演算出力X
1 を1次系操作量P1 として格納しておくメモリであ
る。従って、メモリ5aの内容は、1次制御系のPID
演算が行われる毎に更新されるものである。そして、こ
の1次系操作量P1 を2次系目標値SV′として、2次
系操作量P2 を計算するために、1次系操作量P1 がメ
モリ5aからPID2へ送出されるようになっている。
【0026】メモリ5cは、PID2において算出され
たPID演算出力X2 が電力に変換され、2次系操作量
P2 としてその電力値が読み取られて一旦格納されるメ
モリである。メモリ5cは、判定部6に接続されてお
り、判定部6において2次系操作量P2 が適切な範囲の
値であるか否か、すなわち、2次系操作量P2 を算出す
る際の目標値となった1次系操作量P1 が適切であるか
否かを判断するようになっている。従って、メモリ5c
の内容もPID2で演算が行われる度に更新されるもの
である。
【0027】判定部6は、2次系操作量P2 の操作範囲
(電力最小Min〜電力最大Max)が設定されてお
り、電力最小Minを0%、電力最大Maxを100%
としてメモリ5cから2次系操作量P2 の電力値を読み
取って、設定された範囲内かどうか判定する手段であ
り、マイコン等により実現されている。
【0028】そして、判定部6において、PID2で算
出されたPID演算出力X2 の2次系操作量P2 が操作
可能な範囲内、すなわち、0%≦P2 ≦100%である
か否かを判定し、0%≦P2 ≦100%を満たす2次系
操作量P2 を与える1次系操作量P1 は適切な操作量と
し、P2 <0%又はP2 >100%となる場合の1次系
操作量P1 は不適切な操作量としてこの不適切な操作量
を無効とするものである。
【0029】これは、P2 <0%の場合に2次系操作量
P2 をそのまま出力し続けると、電力出力0%が続き、
P2 >100%の場合は電力出力100%が続いてしま
い、オーバーシュートの原因となるため、そのような2
次系操作量P2 を与える1次系操作量P1 を補正して設
定し直して、より適切な2次系操作量P2 が求められる
ようにするためである。つまり、2次系操作量P2 の目
標値としての1次系操作量P1 (2次系目標値SV′)
のチェックを行い、ヒータ3への電力が出力0%や10
0%の状態が持続するのを防ぐようにするものである。
【0030】メモリ5bは、適切と判断された1次系操
作量P1 を格納するメモリであり、判定部6において2
次系操作量P2 が操作範囲内、つまり1次系操作量P1
が適切と判断された時に、メモリ5aに格納されている
1次系操作量P1 を適切な1次系操作量P1 ′として格
納するものである。そのため、メモリ5bの内容は、1
次系操作量P1 が適切と判断される毎に書き替えられる
ようになっており、常に、操作可能範囲の2次系操作量
P2 を与える最新の1次系操作量P1 が適切な1次系操
作量P1 ′として格納されているものである。
【0031】2次系操作量P2 が操作範囲内であると判
定部6で判定された場合には、上記のようにメモリ5a
の1次系操作量P1 でメモリ5bの内容の更新を行っ
て、PID2からヒータ3へ2次系操作量P2 を送出
し、2次系操作量P2 の電力に基づいてヒータ3の温度
を制御するようになっている。尚、通常の動作として
は、メモリ5aから1次系操作量P1 が出力され、PI
D2には1次系操作量P1 (2次系目標値SV′)と2
次系制御量PV′との偏差E′(=SV′−PV′)が
入力されてPID演算が為される。
【0032】そして、判定部6において2次系操作量P
2 が操作範囲外と判定された場合、つまり1次系操作量
P1 が不適切と判断された場合には、判定部6よりメモ
リ5bに制御信号が送出され、メモリ5aの1次系操作
量P1 に代えてメモリ5bに格納されている適切な1次
系操作量P1 ′が出力され、PID2には適切な1次系
操作量P1 ′(これが適切な2次系目標値SV′とな
る)と2次系制御量PV′との偏差E′(=SV′−P
V′)が入力されるようになっている。
【0033】メモリ5bから適切な1次系操作量P1 ′
を出力した場合は、判定部6におけるチェックは行わず
に、適切な1次系操作量P1 ′に基づいてPID2で算
出されたPID演算出力X2 を電力に変換して2次系操
作量P2 とし、この2次系操作量P2 をヒータ3へ出力
するものである。また、この場合は、メモリ5bの更新
は行わず、適切な1次系操作量P1 ′の値は変わらない
ままである。
【0034】このように、1次系操作量P1 を2次系目
標値SV′としてPID2で算出したPID演算出力X
2 を、そのまま2次系操作量P2 としてヒータ3の制御
を行うのではなく、1次系操作量P1 を目標値として計
算した2次系操作量P2 が操作可能な範囲内であるか否
かを判定部6で判定し、これにより目標値となった1次
系操作量P1 が適切であるか否かを判断し、1次系操作
量P1 が不適切な場合には、予めメモリ5bに格納して
おいた適切な1次系操作量P1 ′を出力することによ
り、2次系操作量P2 が不必要に大きくなったり小さく
なったりして2次系操作量P2 であるヒータ3への電力
が最小出力0%や最大出力100%の状態を続けること
を防ぎ、1次系制御量PVとなる炉内4の温度のオーバ
ーシュート状態を抑えて、安定した制御特性が得られる
ようにしている。
【0035】次に、本実施例の半導体製造装置の制御装
置の制御方法について、図2のフローチャート図を用い
て具体的に説明する。まず、操作パネルより、目標とな
る炉内4の温度である1次制御系の目標値SVを入力し
(101)、熱伝対を利用したセンサによって炉内4の
温度を実測し、入力回路等より1次系制御量PVをフィ
ードバックとして入力し(102)、1次制御系のPI
D処理(PID1)を行う(103)。1次制御系のP
ID処理(PID1)は、SV−PVを偏差Eとして、
1次演算部(PID1)1においてPID演算を行い、
PID演算出力X1 を求める(103)ものである。
【0036】本実施例の半導体製造装置の制御装置の制
御方法で用いられているPID演算の演算式は、以下の
数式に示すようになっており、数式に各パラメータを代
入してPID演算出力Xを求めるものである。ここで、
中カッコ内の各項に定数Kを掛けたものが、第1項は比
例動作による出力Xp 、第2項は積分動作による出力X
i 、第3項は微分動作による出力Xd にそれぞれ対応し
ており、それらの和によってPID演算出力Xを算出す
るようになっている。
【0037】
【数1】
【0038】このようにして算出されたPID1のPI
D演算出力X1 を、1次系操作量P1 としてメモリ5a
に格納する(104)。そして、メモリ5aから1次系
操作量P1 を2次演算部(PID2)2に送出し(10
5)、2次制御系のPID処理(PID2)を行う(1
06)。2次制御系のPID処理(PID2)は、2次
系目標値SV′(1次系操作量P1 )とヒータ3からフ
ィードバックされたヒータ温度(2次系制御量PV′)
より偏差E(=SV′−PV′)を求めて、PID演算
を行ってPID演算出力X2 を算出し(106)、PI
D演算出力X2を電力に変換して2次系操作量P2 の電
力値としてメモリ5cに格納する(107)。
【0039】次に、判定部6において、2次系操作量P
2 が操作可能な範囲内であるかどうか、すなわち、0%
≦P2 ≦100%であるか否かを判定し(108)、0
%≦P2 ≦100%であれば、1次系操作量P1 は適切
と判断され、判定部6からの制御信号によりメモリ5a
に格納されている1次系操作量P1 を読み出して、適切
な1次系操作量P1 ′としてメモリ5bに書き込み、メ
モリ5bの内容を更新する(109)。これにより、操
作可能範囲の2次系操作量P2 を与える最新の1次系操
作量P1 が適切な1次系操作量P1 ′としてメモリ5b
に格納されることになる。そして、PID2から出力さ
れた2次系操作量P2 がヒータ3に送出される(12
0)。
【0040】また、判定部6において、2次系操作量P
2 が操作可能な範囲外、すなわち、P2 <0%又はP2
>100%となって、1次系操作量P1 が不適切と判断
された場合は、判定部6からの制御信号により、メモリ
5bに格納されている適切な1次系操作量P1 ′を出力
する(111)。そして、適切な1次系操作量P1 ′に
基づいて2次系のPID処理(PID2)を行う(11
2)。適切な1次系操作量P1 ′は2次系操作量P2 が
前回操作範囲内になったときの1次系操作量の出力値で
ある。
【0041】2次系のPID処理(PID2)は、適切
な1次系操作量P1 ′を目標値としてPID演算を行っ
てPID演算出力X2 を算出するものである。そして、
PID演算出力X2 を電力に変換して2次系操作量P2
とし(113)、その2次系操作量P2 をヒータ3へ出
力する(120)ようになっている。
【0042】そして、カスケード制御系によって上記の
動作を繰り返すことにより、1次系制御量PVである炉
内4の温度を目標値SVに近付けるように作用するよう
になっている。このようにして本実施例の半導体製造装
置の制御装置の制御方法が為されるものである。
【0043】次に、本実施例の半導体製造装置の制御装
置及び制御方法を用いて、実際に加熱炉の温度制御を行
った場合の制御例について、図3、図4、図5の概略構
成ブロック図を用いて説明する。まず、図3の状態で
は、1次制御系の目標値SVの炉内4の温度1000℃
に対して、実測した炉内4の温度(1次系制御量PV)
は700℃であり、偏差Eは300℃となる。これを1
次演算部(PID1)1に入力し、PID演算を行って
PID演算出力X1 が1200℃という結果が得られた
とすると、これを1次系操作量P1 として、メモリ5a
に格納する。そして、2次系目標値SV′を1200℃
として2次演算部(PID2)へ送出する。この時、ヒ
ータ温度の実測値(2次系制御量PV′)は900℃で
あったため、入力される偏差E′は300℃となる。
【0044】そして2次演算部(PID2)2において
PID演算を行ってPID演算出力X2 を算出し、これ
を電力に変換して2次系操作量P2 としてヒータ3に出
力すると供にメモリ5cに2次系操作量P2 の電力値を
格納する。ここでは2次系操作量P2 が95%となった
とする。
【0045】次に、判定部6において、2次系操作量P
2 が0%≦P2 ≦100%であるか否かを判定する。こ
こでは2次系操作量P2 は95%であり、上記の条件を
満たしている。そして、判定部6からの制御信号によ
り、メモリ5aに格納されている1200℃が適切な1
次系操作量P1 ′としてメモリ5bに書き込まれ、メモ
リ5bの更新が行われる。
【0046】図4は、図3の次の段階の概略構成ブロッ
ク図である。図3の制御により炉内4の温度は900℃
に上昇し、1次制御系の目標値SVとの偏差Eは100
℃となった。PID1の演算による1次系操作量P1 は
1300℃となり、これをメモリ5aに格納し、PID
2へ2次系目標値SV′として送出する。この時のヒー
タ温度が1000℃になっていたとすると、偏差E′が
300℃となってPID2の演算を行うと2次系操作量
P2 は120%となり、これをメモリ5cに格納する。
【0047】ここで、判定部6によって2次系操作量P
2 を判定すると、P2 >100%であるから判定部6は
1次系操作量P1 は不適切と判断し、メモリ5bに対し
て制御信号を送出し、メモリ5bから適切な1次系操作
量P1 ′を読み出して、PID2に出力する。この時の
適切な1次系操作量P1 ′は、図3に示したように12
00℃となっているので、PID2で2次系目標値S
V′が1200℃となり、偏差E′が200℃となって
PID演算を行うと2次系操作量P2 は95%となり、
この2次系操作量P2 の電力がヒータ3へ送出される。
【0048】従来の制御方法であれば、2次系操作量P
2 が120%の場合、操作可能範囲の最大値である10
0%で出力し、ヒータ3はフルパワーで加熱し続けるこ
とになってしまうが、本実施例では、ヒータ3の不要な
加熱を抑制し、1次系制御量PVが目標値SVに近付い
た場合には2次系操作量P2 を速やかに小さくするよう
に作用するものである。
【0049】次に、図4のように制御した結果を、図5
の概略構成ブロック図に示す。炉内4の温度は1000
℃となり、1次制御系の目標値SVとの偏差Eは0℃と
なったとすると、PID1によって演算を行うと、1次
系操作量P1 は1150℃となったとする。これを2次
系目標値SV′とし、ヒータ温度(2次系制御量P
V′)の1200℃に基づいて偏差E′の−50℃をP
ID2に入力し、PID演算を行うと、2次系操作量P
2 は20%となり、ヒータ3の温度上昇が素早く抑制さ
れることになる。
【0050】このように、例えば、1次系制御量PVで
ある炉内4の温度を上昇させて目標値SVに近付けてい
る場合に、従来は、炉内4の温度が目標値SVに近くな
っても、1次系操作量P1 がPID1のI動作のために
大きい値として算出されると、2次系操作量P2 が10
0%を越えて算出され、ヒータ3への供給電力は100
%となったままでヒータ温度が上昇を続け、その結果、
炉内4の温度は目標値を大きく上回ってしまう場合があ
ったが、本実施例では、判定部6を設け、判定部6によ
って2次系操作量P2 が100%を越えたと判断された
場合は、1次系操作量P1 を前回100%を越えなかっ
た時の値(適切な1次系操作量P1 ′)に補正して設定
し直すことにより、2次系操作量P2 が100%を越え
ないように制御して、ヒータ温度が高くなり過ぎるのを
防ぎ、2次制御系が1次系制御量PVの変化に迅速に応
答できるようにしている。
【0051】本実施例によれば、PID1によって算出
された1次系操作量P1 を2次系目標値SV′としてP
ID2で算出した2次系操作量P2 がヒータ3へ出力さ
れると供に、2次系操作量P2 が操作可能な範囲内、す
なわち、0%≦P2 ≦100%であるか否かを判定する
判定部6を設け、2次系操作量P2 が0%≦P2 ≦10
0%であれば、1次系操作量P1 を適切な1次系操作量
P1 ′としてメモリ5bに格納し、また、2次系操作量
P2 がP2 <0%又はP2 >100%であれば、既にメ
モリ5bに格納されている適切な1次系操作量P1 ′を
2次系目標値SV′として2次系操作量P2 を求め、ヒ
ータ3へ送出する半導体製造装置の制御装置及びその制
御方法としているので、2次系操作量P2 を常に操作可
能範囲内として、1次系制御量PVである炉内4の温度
が目標値SVを越えそうになった場合はヒータ3の温度
が必要以上に上がり過ぎないように、また炉内4の温度
が目標値SVより下がりそうになった場合にはヒータ3
の温度が必要以上に下がり過ぎないように1次系操作量
P1 を適切な1次系操作量P1 ′に設定し直すことで、
1次系制御量PVの変化に対する2次制御系の応答速度
を速くして、炉内4の温度が目標値SVに到達するまで
の時間を短縮することができ、また、目標値SVに到達
するまでのオーバーシュート状態を抑制して安定した制
御特性を得ることができる効果がある。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第2の演
算部から出力される第2の操作量が予め設定された範囲
内であるかどうか判定し、範囲外であれば第1の演算部
から出力された第1の操作量に代えて範囲内であった時
に第1の操作量を適切な操作量として記憶しておいた該
適切な操作量を第2の制御系に出力する半導体製造装置
の制御装置の制御方法としているので、第2の操作量が
範囲外となっても範囲内の適切な操作量を第2の目標値
として第2の制御系の第2の演算部でPID演算を行う
ことができ、第2の操作量を常に範囲内となるように制
御できるため、炉内の温度を目標値に迅速に安定化させ
ることができ、安定した温度制御を行うことができる効
果がある。
【0053】請求項2記載の発明によれば、判定部で第
2の演算部から出力される第2の操作量を読み取り、予
め設定された範囲内であるかどうか判定し、範囲内であ
る時に第1の演算部から出力される第1の操作量を適切
な操作量として記憶部に記憶し、範囲外である時に第1
の演算部から出力される第1の操作量に代えて記憶部か
ら適切な操作量を出力する請求項1記載の半導体製造装
置の制御装置としているので、第2の操作量が範囲外と
なっても範囲内の適切な操作量を第2の目標値として第
2の制御系の第2の演算部でPID演算を行うことがで
き、第2の操作量を常に範囲内となるように制御できる
ため、炉内の温度を目標値に迅速に安定化させることが
でき、安定した温度制御を行うことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体製造装置の制御
装置の概略構成ブロック図である。
【図2】本実施例の半導体製造装置の制御装置の制御方
法を示すフローチャート図である。
【図3】本実施例の半導体製造装置の制御装置での制御
例を示す概略構成ブロック図である。
【図4】本実施例の半導体製造装置の制御装置での制御
例を示す概略構成ブロック図である。
【図5】本実施例の半導体製造装置の制御装置での制御
例を示す概略構成ブロック図である。
【図6】従来の半導体製造装置の制御装置の概略構成ブ
ロック図である。
【図7】従来の半導体製造装置の制御装置のカスケード
制御全体を示すフローチャート図である。
【図8】従来の半導体製造装置の制御装置の1次制御系
の制御を示すフローチャート図である。
【図9】従来の半導体製造装置の制御装置の2次制御系
の制御を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…1次演算部、 2…2次演算部、 3…ヒータ、
4…炉内、 5…メモリ、 6…判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 11/00 - 13/04 G05D 23/00 - 213/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内の温度を調整するヒータと、前記炉
    内の温度の目標値となる第1の目標値と前記炉内で測定
    された温度である第1の被制御量に基づいてPID演算
    を行い、第1の操作量を算出する第1の演算部を有する
    第1の制御系と、前記第1の演算部において算出された
    第1の操作量を第2の目標値とし、前記第2の目標値と
    前記ヒータの出力温度である第2の被制御量に基づいて
    PID演算を行い、第2の操作量を算出する第2の演算
    部を有する第2の制御系とがカスケード制御系に接続さ
    れた半導体製造装置の制御装置の制御方法において、前
    記第2の演算部から出力された第2の操作量が予め設定
    された範囲内であるかどうか判定し、前記範囲外であれ
    ば前記第1の演算部から出力された第1の操作量に代え
    て前記範囲内であった時に記憶した適切な操作量を前記
    第2の制御系に出力することを特徴とする半導体製造装
    置の制御装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 第2の演算部から出力される第2の操作
    量を読み取り、予め設定された範囲内であるかどうか判
    定する判定部と、前記範囲内である時に第1の演算部か
    ら出力される第1の操作量を適切な操作量として記憶
    し、前記範囲外である時に前記第1の演算部から出力さ
    れる第1の操作量に代えて前記適切な操作量を出力する
    記憶部とを設けたことを特徴とする請求項1記載の半導
    体製造装置の制御装置。
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