JP2830640B2 - 調整制御装置 - Google Patents

調整制御装置

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JP2830640B2
JP2830640B2 JP4225732A JP22573292A JP2830640B2 JP 2830640 B2 JP2830640 B2 JP 2830640B2 JP 4225732 A JP4225732 A JP 4225732A JP 22573292 A JP22573292 A JP 22573292A JP 2830640 B2 JP2830640 B2 JP 2830640B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統において有効電
力等を調整する調整制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の有効電力調整制御装置の
ブロック図、図11はその制御論理の基本的な概念を示
す概念図、図12は後述する制御論理部における制御論
理のフローチャートを示す図である。図10において、
1は図示しない変流器CTから出力されたCT入力デー
タ10及び図示しない計器用変圧器PTから出力された
PT入力データ11を入力データとして現在の有効電力
値である有効電力検出データ12を出力する有効電力検
出部、3fは有効電力検出データ12が後述する不感帯
領域内にあるかどうかを判別して制御指令信号16を出
力する制御論理部、4は制御指令信号16を受信するこ
とにより有効電力を所望の値にするために1タップ上げ
の制御又は1タップ下げの制御を行って位相を調整する
位相調整器である。
【0003】不感帯領域とは、図示しない外部装置から
制御論理部3fに入力された調整目標となる有効電力基
準データ15を中心とする領域で、同じく外部装置から
制御論理部3fに入力された、制御誤差によるハンチン
グ防止のための不感帯幅初期データ13の幅を有し、所
望の有効電力の範囲を示す。図11において、dFはこ
の図10の例では不感帯幅初期データ13と等しい不感
帯幅データ、Pは図面の上下方向に取った有効電力の座
標である。
【0004】次に、図10の制御論理部3fの動作を説
明する。図12に示すように有効電力基準データ15の
セット(ステップ300)、不感帯幅データdFとなる
不感帯幅初期データ13のセット(ステップ301)、
有効電力検出データ12のセットを実行した後(ステッ
プ302)、有効電力検出データ12が有効電力基準デ
ータ15を中心とする不感帯幅データdFの幅を有する
不感帯領域内にあるかどうかの判別を実行する(ステッ
プ303)。
【0005】有効電力検出データ12が不感帯領域外で
ある場合は有効電力検出データ12が不感帯領域よりも
高いか低いかの判別を実行し(ステップ304)、不感
帯領域よりも有効電力検出データ12が低い場合は位相
調整器4に1タップ上げの制御を指令する制御指令信号
16を出力する1タップ制御を実行する(ステップ30
5)。不感帯領域よりも有効電力検出データ12が高い
場合は位相調整器4に1タップ下げの制御を指令する制
御指令信号16を出力する1タップ制御を実行する(ス
テップ306)。位相調整器4の位相調整のタップ数に
は限りがあるので、次にタップ位置が上限又は下限にあ
るかどうかの判別を行なって(ステップ307)、タッ
プの上限又は下限にない場合は再び有効電力検出データ
12のセットに戻って制御を続ける(ステップ30
2)。これで、位相調整器4を1タップ制御する1回の
調整が完了したことになる。
【0006】ステップ307において、位相調整器4の
タップ位置が上限又は下限である場合はこれ以上の操作
はできないので、位相調整不成立の処理を行う(ステッ
プ308)。位相調整不成立となった場合は図示しない
外部装置から有効電力基準データ15を再入力し、位相
調整器4のタップを元に戻して制御を再開する。なお、
ステップ303の実行時に有効電力検出データ12が不
感帯領域内である場合は現在所望の有効電力値なので、
有効電力検出データ12のセットに戻り(ステップ30
2)、有効電力検出データ12が不感帯領域内である限
り、ステップ302、303のループを回り続けること
になる。
【0007】上記の1回の調整は、位相調整器4の図示
しない1次側を通過する有効電力の現在値である有効電
力検出データ12が不感帯領域内に入るまで何回も実行
される。その結果、有効電力を所望の値に調整すること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の有効電力調整制
御装置では位相調整器4の1次側を通過する有効電力は
送電端側電圧、受電端側電圧によって変化するため、位
相調整器4を1タップ制御したときの有効電力の変化デ
ータが常に一定とは限らない。したがって、不感帯幅デ
ータdFを固定とした場合、1タップ制御したときの有
効電力の変化データによってはハンチング現象が発生す
る。
【0009】これは、例えば位相調整器4を1タップ制
御したときの有効電力の変化データが不感帯幅データd
Fよりも大きく、有効電力検出データ12が不感帯領域
よりも低く、かつその近傍にあると仮定すると、制御論
理部3fは位相調整器4の位相調整のタップを上げ方向
に動作させるが、1タップ制御したときの有効電力の変
化データが不感帯幅よりも大きいので、有効電力検出デ
ータ12を不感帯領域を越えて不感帯領域よりも高い値
に調整する。次に、有効電力検出データ12が不感帯領
域よりも高いので、制御論理部3fは位相調整器4のタ
ップを下げ方向に動作させるが、上記と同様の理由で、
有効電力検出データ12を不感帯領域を越えて不感帯領
域よりも低い値に調整する。つまり、この場合は1タッ
プ制御をしたときの有効電力の変化データが不感帯幅デ
ータdFよりも小さくならない限り、上記の動作を繰り
返すハンチング現象が継続されることになる。
【0010】1タップ制御したときの有効電力の変化デ
ータの予想される最大値に不感帯幅データdFを固定す
る方法もあり、この場合はハンチング現象は防止できる
が、不感帯領域が広くなり、この範囲に有効電力検出デ
ータ12があれば調整されたことになるので、制御精度
が極めて悪くなる。本発明は上記課題を解決するため
に、不感帯幅データを常に最適な値に補正して制御する
か、又は不感帯領域を設定せずに制御することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前回制御時の
電力検出データと現在の電力検出データとの差である電
力の変化データ及びあらかじめ設定された調整目標範囲
である不感帯幅データから補正量を演算し、不感帯幅デ
ータを補正して出力する不感帯幅データ補正部と、電力
検出データが不感帯幅データ補正部から出力された不感
帯幅データからなる不感帯幅の範囲に到達するまで調相
手段を継続して制御する制御論理部とを有することを特
徴とする。同様に不感帯幅データ補正部と電圧調整器を
継続して制御する制御論理部とを有することを特徴とす
る。
【0012】また、電力検出データ、あらかじめ設定さ
れた調整目標である電力基準データ、前回制御時の電力
検出データと現在の電力検出データとの差である電力の
変化データを用いて、電力基準データと1回制御後の電
力検出データとの差である第1の絶対値、電力基準デー
タと現在の電力検出データとの差である第2の絶対値を
演算し、第1の絶対値が第2の絶対値よりも小さいこと
を条件に調相手段を継続して制御する制御論理部を有す
ることを特徴とする。同様に電圧調整器を継続して制御
する制御論理部を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、電力等を調整する調相手段を
前回制御したときの電力等の変化データから次回制御時
の不感帯幅データを補正して常に最適な不感帯幅データ
を得て制御することができる。また、調相手段を前回制
御したときの電力等の変化データから制御後の電力等の
値を演算し、制御後の電力等の検出データと現在の電力
等の検出データとのどちらが基準データに近いかによっ
て制御動作を決定して制御することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す有効電力調整
制御装置のブロック図、図2は後述する不感帯幅データ
補正部の制御論理のフローチャートを示す図である。図
1において、電力検出手段である有効電力検出部1及び
調相手段である位相調整器4は図10の例と同様のもの
である。2は位相調整器4を前回1タップ制御したとき
の有効電力の変化データと不感帯幅データとから補正量
を求め、補正された不感帯幅データ14を出力する不感
帯幅データ補正部である。3は図10の制御論理部3f
と同様の制御論理からなる制御論理部であり、有効電力
検出データ12が外部装置から入力された有効電力基準
データ15を中心とする補正された不感帯幅データ14
の幅を有する不感帯領域内にあるかどうかを判別し、位
相調整器4に1タップ上げの制御又は1タップ下げの制
御を指令する制御指令信号16を出力する。13は外部
装置から不感帯幅データ補正部2に入力される、最初の
不感帯幅データである不感帯幅初期データである。
【0015】まず、図1の不感帯幅データ補正部2の動
作を説明する。位相調整器4を前回1タップ制御したと
きの有効電力の変化データは、前回制御時の有効電力検
出データ12と現在の有効電力検出データ12とが不感
帯幅データ補正部2の内部で比較されて算出される。図
2に示すようにこの変化データをセットし(ステップ1
00)、同時に第1回目の制御時は不感帯幅初期データ
13に等しい不感帯幅データをセットした後(ステップ
101)、下記の演算を実行する(ステップ102)。
ここで、現在の不感帯幅データをdFn 、位相調整器4
を前回1タップ制御したときの有効電力の変化データを
dPn とすると、ステップ102で求められる補正量e
は次式(1)となる。 e=dPn −dFn ・・・(1)
【0016】ところで、不感帯幅データdFn の値と前
回1タップ制御したときの有効電力の変化データdPn
の値とが近い場合は、補正量eの絶対値|e|は下記の
ような補正ができる程十分な大きさにはならない。この
ため、このまま補正しても、制御誤差等の影響を含める
と不感帯幅データの補正が十分ではないので、場合によ
ってはハンチング現象が発生する。そこで、補正量eの
絶対値|e|と制御誤差等から決定される一定の誤差量
εとを大小判別し(ステップ103)、絶対値|e|が
十分な大きさでないときは後述するように補正を行わな
いことにより、制御誤差等の影響を排除してハンチング
現象の発生を防ぐ。
【0017】|e|>εのときは十分な量の補正が可能
なので、補正量eの符号判別を実行し(ステップ10
4)、e<0の場合は新しい不感帯幅データdFn+1 を
次式(2)のように不感帯幅を狭める方向に補正する演
算を行って補正し(ステップ105)、制御論理部3へ
出力する。 dFn+1 =dFn −|e| ・・・(2) e≧0の場合は新しい不感帯幅データdFn+1 を次式
(3)のように不感帯幅を広げる方向に補正する演算を
行って補正し(ステップ106)、制御論理部3へ出力
する。 dFn+1 =dFn +|e| ・・・(3)
【0018】次に、制御論理部3の動作は図10の制御
論理部3fと同様で、有効電力基準データ15を中心と
する不感帯幅データdFn+1 の幅を有する不感帯領域よ
りも有効電力検出データ12が低い場合は位相調整器4
の1タップ上げの制御の実行を決定し、不感帯領域より
も有効電力検出データ12が高い場合は1タップ下げの
制御の実行を決定し、その決定した方向の1タップの位
相調整を指令する制御指令信号16を位相調整器4へ出
力する。制御指令信号16の出力後、不感帯幅データ補
正部2では制御回数を示す回数nを1つ増加する(ステ
ップ107)。
【0019】これで、位相調整器4を1タップ制御する
1回の調整が完了したことになり、再び不感帯幅データ
のセットに戻り(ステップ101)、現在の不感帯幅デ
ータとなった不感帯幅データdFn+1 をセットして上記
の制御を有効電力検出データ12が不感帯領域内に達す
るまで継続して行う。なお、図10同様に位相調整器4
のタップ位置が上限又は下限になった場合は位相調整不
成立の処理を行う。前述したように、ステップ103で
|e|≦εの場合は不感帯幅データを十分に補正できな
いので、再び不感帯幅データのセットを行い(ステップ
101)、外部からの設定変更等により|e|>εにな
るまでこのループを繰り返す。
【0020】上記の制御は位相調整器4を前回1タップ
制御したときの有効電力の変化データdPn が不感帯幅
データdFn 以上の場合(e≧0)は不感帯幅を広げて
制御し、前回1タップ制御したときの有効電力の変化デ
ータdPn が不感帯幅データdFn より小さい場合(e
<0)は不感帯幅を狭めて制御するので、ハンチング現
象の発生を防止しながら制御精度を高め、有効電力を所
望の値に調整することができる。
【0021】図1の例は電力系統の無効電力を調整する
目的にも適用することができる。図3は本発明の他の実
施例を示す無効電力調整制御装置のブロック図である。
1aは図1同様に現在の無効電力値である無効電力検出
データ22を出力する電力検出手段である無効電力検出
部、2aは調相器を前回1タップ制御したときの無効電
力の変化データと不感帯幅データとから補正量を求め、
補正された不感帯幅データ24を出力する不感帯幅デー
タ補正部、3aは無効電力検出データ22が不感帯領域
内にあるかどうかを判別して調相器に制御指令信号26
を出力する制御論理部、4aは無効電力を所望の値に調
整制御するための調相手段である調相器である。23は
不感帯幅初期データ、25は調整目標となる無効電力基
準データである。
【0022】図1の例と同様に現在の不感帯幅データを
dF2n 、調相器4aを前回1タップ制御したときの無
効電力の変化データをdQn とすると、補正量e2は次
式(4)となる。 e2=dQn −dF2n ・・・(4) e2<0の場合は補正された不感帯幅データdF2n+1
は次式(5)となる。 dF2n+1 =dF2n −|e2| ・・・(5) e2≧0の場合は補正された不感帯幅データdF2n+1
は次式(6)となる。 dF2n+1 =dF2n +|e2| ・・・(6) 図1の例と同様の演算で、調相器4aを前回1タップ制
御したときの無効電力の変化データdQn が不感帯デー
タdF2n 以上の場合(e2≧0)は不感帯幅を広げて
制御し、調相器4aを前回1タップ制御したときの無効
電力の変化データdQn が不感帯データdF2n より小
さい場合(e2<0)は不感帯幅を狭めて制御するの
で、同じくハンチング現象の発生を防止しながら制御精
度を高め、無効電力を所望の値に調整することができ
る。
【0023】図1の例は電力系統の電圧を調整する目的
に適用することができる。図4は本発明の他の実施例を
示す電圧調整制御装置のブロック図である。1bはPT
入力データ11を入力として現在の電圧値である電圧検
出データ32を出力する電圧検出部、2bは電圧調整器
を前回1タップ制御したときの電圧の変化データと不感
帯幅データとから補正量を求め、補正された不感帯幅デ
ータ34を出力する不感帯幅データ補正部、3bは電圧
検出データ32が不感帯領域内にあるかどうかを判別し
て電圧調整器に制御指令信号36を出力する制御論理
部、4bは電圧を所望の値に調整制御するための電圧調
整器である。33は不感帯幅初期データ、35は調整目
標となる電圧基準データである。
【0024】図1の例と同様に現在の不感帯幅データを
dF3n 、電圧調整器4bを前回1タップ制御したとき
の電圧の変化データをdVn とすると、補正量e3は次
式(7)となる。 e3=dVn −dF3n ・・・(7) e3<0の場合は補正された不感帯幅データdF3n+1
は次式(8)となる。 dF3n+1 =dF3n −|e3| ・・・(8) e3≧0の場合は補正された不感帯幅データdFn+1 は
次式(9)となる。 dF3n+1 =dF3n +|e3| ・・・(9) 図1の例と同様の演算で、電圧調整器4bを前回1タッ
プ制御したときの電圧の変化データdVn が不感帯デー
タdF3n 以上の場合(e3≧0)は不感帯幅を広げて
制御し、電圧調整器4bを前回1タップ制御したときの
電圧の変化データdVn が不感帯データdF3n より小
さい場合(e3<0)は不感帯幅を狭めて制御するの
で、同じくハンチング現象の発生を防止しながら制御精
度を高め、電圧を所望の値に調整することができる。
【0025】図5は本発明の他の実施例を示す有効電力
調整制御装置のブロック図、図6は後述する制御論理部
の演算の概念を示す概念図、図7はその制御論理部の制
御論理のフローチャートを示す図である。図5におい
て、有効電力検出部1及び位相調整器4は図1の例と同
様である。3cは制御論理部であり、有効電力検出部1
から出力された有効電力検出データ12、外部装置から
入力された有効電力基準データ15、位相調整器4を前
回1タップ制御したときの有効電力の変化データを用い
て演算し、その演算結果に基づいて位相調整器4に制御
指令信号16を出力する。
【0026】図6において、Pref は有効電力基準デー
タ15、Pn は現在の有効電力検出データ12、Pn+1
は位相調整器4の位相調整を1タップ制御した後の有効
電力検出データ12、Pn-1 は現在の1回前の有効電力
検出データ12、dPn は位相調整器4を前回1タップ
制御したときの有効電力の変化データ、dPn-1 は前々
回1タップ制御したときの有効電力の変化データであ
る。An 、Bn は後述する絶対値A、Bの現在の値、A
n-1 、Bn-1 はそれぞれその1回前の値である。
【0027】次に、図5の制御論理部3cの動作を説明
する。図7に示すように、有効電力基準データ15のセ
ット(ステップ200)、有効電力検出データ12のセ
ット(ステップ201)、第1回目の制御かどうかの判
別を実行する(ステップ202)。第1回目の制御の場
合は位相調整器4を1タップ制御したときの有効電力の
変化データを得るために1タップ制御を実行する(ステ
ップ203)。1タップ制御を実行すれば、1タップ制
御したときの有効電力の変化データは制御前の有効電力
検出データ12と制御後の有効電力検出データ12とを
制御論理部3cの内部で比較して求めることができる。
1タップ制御では、有効電力基準データ15と有効電力
検出データ12とを比較し、有効電力基準データ15よ
りも有効電力検出データ12が低い場合は位相調整器4
の1タップ上げ制御を決定し、有効電力基準データ15
よりも有効電力検出データ12が高い場合は1タップ下
げ制御を決定し、その決定した方向の1タップ制御を指
令する制御指令信号16を位相調整器4へ出力する(ス
テップ203)。
【0028】これで、第1回目の制御が終了し、1タッ
プ制御により変化した有効電力検出データ12のセット
に戻り(ステップ201)、第2回目以降はステップ2
02の実行後に本来の調整制御のステップである絶対値
A、Bの演算を行う(ステップ204)。前記のように
有効電力基準データ15をPref 、現在の有効電力検出
データ12をPn 、位相調整器4を前回1タップ制御し
たときの有効電力の変化データをdPn とすると、ステ
ップ204は次式(10)、(11)のような第1の絶
対値A、第2の絶対値Bを求める。 A=|Pref −(Pn +dPn )| ・・・(10) B=|Pref −Pn | ・・・(11)
【0029】第1、第2の絶対値A、Bの大小比較を実
行し(ステップ205)、A<Bの場合は次の1タップ
制御の実行(ステップ206)により有効電力検出デー
タ12は有効電力基準データ15に近づくので、1タッ
プ制御を実行して位相調整器4に1タップ制御を指令す
る制御指令信号16を出力する(ステップ206)。こ
れは、図6では現在の有効電力検出データ12がPn-1
の位置にあり、Pnの位置に移ることに相当する。続い
て、タップ位置の上限又は下限にあるかどうかの判別を
行い(ステップ207)、タップの上限又は下限にない
場合はステップ201に戻る。
【0030】これで、位相調整器4を1タップ制御する
1回の調整が完了したことになり、再び第1、第2の絶
対値A、Bの演算を実行し、A<Bの状態で位相調整器
4のタップ位置が上限又は下限にない間は繰り返し制御
する。タップの上限又は下限である場合はこれ以上の操
作はできないので、位相調整不成立の処理を行う(ステ
ップ209)。位相調整不成立となった場合は外部装置
から有効電力基準データ15を再入力し、位相調整器4
のタップを元に戻して制御を再開する。また、A、Bの
大小比較において(ステップ205)、A≧Bの場合は
次の1タップ制御を行うと(ステップ206)、有効電
力検出データ12は有効電力基準データ15より遠くな
るので、1タップ制御は実行せずに調整ができたことを
示す位相調整成立の処理を行う(ステップ208)。こ
の場合は図6で有効電力検出データ12がPn の位置に
あり、1タップ制御でdPn 増加してPn+1 になるとP
n の位置よりもPref から離れてしまうことに相当す
る。いったん、位相調整成立となって制御を再開したい
場合は、外部装置から有効電力基準データ15を再入力
し、位相調整器4のタップを元に戻すことで再開でき
る。
【0031】この制御は、1タップ制御後の有効電力検
出データ12と有効電力基準データ15との差である第
1の絶対値A、現在の有効電力検出データ12と有効電
力基準データ15との差である第2の絶対値Bの大小を
比較し、1タップ制御後と現在の有効電力検出データ1
2とのどちらが有効電力基準データ15に近いかによっ
て制御動作を決定するので、不感帯領域を設定すること
なくハンチング現象の発生を防止しながら制御精度を高
め、有効電力を所望の値に調整することができる。
【0032】図5の例も電力系統の無効電力を調整する
目的に適用することができる。図8は本発明の他の実施
例を示す無効電力調整制御装置のブロック図である。電
力検出手段である無効電力検出部1a及び調相手段であ
る調相器4aは図3の例と同様である。3dは制御論理
部であり、無効電力検出部1aから出力された無効電力
検出データ22、外部装置から入力された無効電力基準
データ25、調相器4aを前回制御したときの無効電力
の変化データを用いて演算し、その演算結果に基づいて
調相器4aに制御指令信号26を出力する。
【0033】無効電力基準データ25をQref 、無効電
力検出データ22をQn 、調相器4aを前回1タップ制
御したときの無効電力の変化データをdQn とすると、
図5の例と同様に次式(12)、(13)に示す演算を
行う。 A2=|Qref −(Qn +dQn )| ・・・(12) B2=|Qref −Qn | ・・・(13) この制御は、1タップ制御後の無効電力検出データ22
と無効電力基準データ25(Qref )との差である第1
の絶対値A2、現在の無効電力検出データ22(Qn )
と無効電力基準データ25(Qref )との差である第2
の絶対値B2の大小を比較し、制御後と現在の無効電力
検出データ22とのどちらが無効電力基準データ25
(Qref )に近いかによって制御動作を決定するので、
図5の例と同様に不感帯領域を設定することなくハンチ
ング現象の発生を防止して制御精度を高め、無効電力を
所望の値に調整することができる。
【0034】図5の例も電力系統の電圧を調整する目的
に適用することができる。図9は本発明の他の実施例を
示す電圧調整制御装置のブロック図である。電圧検出部
1b及び電圧調整器4bは図4の例と同様である。3e
は制御論理部であり、電圧検出部1bから出力された電
圧検出データ32、外部装置から入力された電圧基準デ
ータ35、電圧調整器4bを前回1タップ制御したとき
の電圧の変化データを用いて演算し、その演算結果に基
づいて電圧調整器4bに制御指令信号36を出力する。
【0035】電圧基準データ35をVref 、現在の電圧
検出データ32をVn 、電圧調整器4bを前回1タップ
制御したときの電圧の変化データをdVn とすると、図
5の例と同様に次式(14)、(15)に示す演算を行
う。 A3=|Vref −(Vn +dVn )| ・・・(14) B3=|Vref −Vn | ・・・(15) この制御は、1タップ制御後の電圧検出データ32と電
圧基準データ35(Vref )との差である第1の絶対値
A3、現在の電圧検出データ32(Vn )と電圧基準デ
ータ35(Vref )との差である第2の絶対値B3の大
小を比較し、制御後と現在の電圧検出データ32とのど
ちらが電圧基準データ35(Vref )に近いかによって
制御動作を決定するので、図5の例と同様に不感帯領域
を設定することなくハンチング現象の発生を防止して制
御精度を高め、電圧を所望の値に調整することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明のように本発明によれば、電
力等を調整する調相手段を前回制御したときの電力等の
変化データから次回制御時の不感帯幅データを補正して
常に最適な不感帯幅データを得て制御することができる
ので、ハンチング現象が発生することなく、精度の高い
制御結果が得られ、不感帯幅初期データをたびたび入力
する必要もなくすことができる。また、調相手段を前回
制御したときの電力等の変化データから制御後の電力等
の値を演算し、制御後の電力等の検出データと現在の電
力等の検出データとのどちらが基準データに近いかによ
って制御動作を決定して制御することができるので、不
感帯幅初期データの設定が不要で、ハンチング現象が発
生することなく、精度の高い制御結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す有効電力調整制御装置
のブロック図である。
【図2】図1の不感帯幅データ補正部の制御論理のフロ
ーチャートを示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す無効電力調整制御装
置のブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す電圧調整制御装置の
ブロック図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す有効電力調整制御装
置のブロック図である。
【図6】図5の制御論理部の演算の概念を示す概念図で
ある。
【図7】図5の制御論理部の制御論理のフローチャート
を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す無効電力調整制御装
置のブロック図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す電圧調整制御装置の
ブロック図である。
【図10】従来の有効電力調整制御装置のブロック図で
ある。
【図11】図10の制御論理の基本的な概念を示す概念
図である。
【図12】図10の制御論理部における制御論理のフロ
ーチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 有効電力検出部 2 不感帯幅データ補正部 3 制御論理部 4 位相調整器 10 CT入力データ 11 PT入力データ 12 有効電力検出データ 13 不感帯幅初期データ 14 補正された不感帯幅データ 15 有効電力基準データ 16 制御指令信号 3c 制御論理部 A 第1の絶対値 B 第2の絶対値 dFn 現在の不感帯幅データ dFn+1 補正された不感帯幅データ dPn 前回制御したときの有効電力の変化データ e 補正量 ε 誤差量

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統のCT入力,PT入力を入力と
    して有効電力値又は無効電力値等の電力値を検出する電
    力検出手段と前記電力検出手段から出力された電力検出
    データに基づいて調相制御を行う調相手段とを有し、前
    記電力検出データが所望の値になるまで制御を繰り返す
    調整制御装置において、 前回制御時の前記電力検出データと現在の前記電力検出
    データとの差である電力の変化データ及びあらかじめ設
    定された調整目標範囲である不感帯幅データから補正量
    を演算し、前記不感帯幅データを補正して出力する不感
    帯幅データ補正部と、 前記電力検出データが前記不感帯幅データ補正部から出
    力された不感帯幅データからなる不感帯幅の範囲に到達
    するまで前記調相手段を継続して制御する制御論理部と
    を有することを特徴とする調整制御装置。
  2. 【請求項2】 電力系統のPT入力を入力として電圧値
    を検出する電圧検出手段と前記電圧検出手段から出力さ
    れた電圧検出データに基づいて調整制御を行う電圧調整
    手段とを有し、前記電圧検出データが所望の値になるま
    で制御を繰り返す調整制御装置において、 前回制御時の前記電圧検出データと現在の前記電圧検出
    データとの差である電圧の変化データ及びあらかじめ設
    定された調整目標範囲である不感帯幅データから補正量
    を演算し、前記不感帯幅データを補正して出力する不感
    帯幅データ補正部と、 前記電圧検出データが前記不感帯幅データ補正部から出
    力された不感帯幅データからなる不感帯幅の範囲に到達
    するまで前記電圧調整手段を継続して制御する制御論理
    部とを有することを特徴とする調整制御装置。
  3. 【請求項3】 電力系統のCT入力,PT入力を入力と
    して有効電力値又は無効電力値等の電力値を検出する電
    力検出手段と前記電力検出手段から出力された電力検出
    データに基づいて調相制御を行う調相手段とを有し、前
    記電力検出データが所望の値になるまで制御を繰り返す
    調整制御装置において、 前記電力検出データ、あらかじめ設定された調整目標で
    ある電力基準データ、前回制御時の前記電力検出データ
    と現在の前記電力検出データとの差である電力の変化デ
    ータを用いて、前記電力基準データと1回制御後の前記
    電力検出データとの差である第1の絶対値、前記電力基
    準データと現在の前記電力検出データとの差である第2
    の絶対値を演算し、前記第1の絶対値が前記第2の絶対
    値よりも小さいことを条件に前記調相手段を継続して制
    御する制御論理部を有することを特徴とする調整制御装
    置。
  4. 【請求項4】 電力系統のPT入力を入力として電圧値
    を検出する電圧検出手段と前記電圧検出手段から出力さ
    れた電圧検出データに基づいて調整制御を行う電圧調整
    手段とを有し、前記電圧検出データが所望の値になるま
    で制御を繰り返す調整制御装置において、 前記電圧検出データ、あらかじめ設定された調整目標で
    ある電圧基準データ、前回制御時の前記電圧検出データ
    と現在の前記電圧検出データとの差である電圧の変化デ
    ータを用いて、前記電圧基準データと1回制御後の前記
    電圧検出データとの差である第1の絶対値、前記電圧基
    準データと現在の前記電圧検出データとの差である第2
    の絶対値を演算し、前記第1の絶対値が前記第2の絶対
    値よりも小さいことを条件に前記電圧調整手段を継続し
    て制御する制御論理部を有することを特徴とする調整制
    御装置。
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