JP3269764B2 - ボス付きカップ状部材の塑性加工方法 - Google Patents

ボス付きカップ状部材の塑性加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボス付きカップ状
部材の塑性加工方法に関するもので、一般の銅板を絞り
加工してカップ状部材を得る、所謂塑性加工方法の技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような部材を得るためには、
図6に示すように、板状素材1を徐々に絞り成形し、必
要な形状寸法のボスを成形した後、半加工品の外周部を
立ち上げて最終部材としていた。
【0003】この従来の方法によると、必要なボスを得
るために多くの工程が必要になる。例えば、板状素材1
の外径をD1、ボスの径をD2として、D1÷D2=5
の場合は、工程数が4工程から6工程になる。一挙に必
要な寸法のボスを成形しようとすれば、ボス部の縦壁部
の引っ張り応力が増大してこの部分が壊れてしまう。そ
こで、上述のような工程数が必要になる。
【0004】そのため、従来の方法によれば、第1にト
ランスファプレスのような大掛かりな装置と多数の金型
が必要とされる。
【0005】第2に、図6に示す一連の型のコーナR
1、R2、R3等の影響で、フランジ部Aにショックラ
インが発生するため、これを防止するために所謂リスト
ライク工程が必要になってくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解決するためになされたもので、ボス部の縦壁の引っ
張り応力を増大させることなく、必要な形状寸法のボス
を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ボス部の縦壁の引っ張り
応力を発生させないために、カップ状になった部材の開
口部端面を押して、ボスの成形を行う。
【0008】そして、ボス部にピンを挿入して、ボス部
を縦壁の引っ張り力が破断力より小さくなる程度に、実
質的に引っ張ることによって、ボスの成形を助ける。
【0009】さらに、上記手段を利用して、あらかじめ
カップ状に成形された素材を用いて、所望の部材を得
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1、
図2及び図3を用いて、以下に説明する。ダイ2に対向
させて、往復動可能に押さえ用パンチ3、リングパンチ
4を設ける。ダイ2にはダイ穴6を明け、ダイ穴6の開
口部にはアプローチ部7及びガイド部10が形成されて
いる。ダイ穴6は、板状素材1を押さえ用パンチ3で絞
り込むための穴で、ガイド部10は、板状素材1をダイ
2にセットするとき、板状素材1の外周を拘束すること
によって、位置決めするためのものである。
【0011】ダイ2には、カウンタパンチ8が挿入され
ていて、カウンタパンチ8はエジェクトピン9で付勢さ
れ、上昇自在である。カウンタパンチ8は押さえ用パン
チ3と協力して、板状素材1のフランジ部を押圧し、フ
ランジ部が厚くなるのを防止し、さらに、エジェクトピ
ン9と協働して成形が完了した部材をエジェクトする。
エジェクトピン9は、圧油によって作動する構造になっ
ている。
【0012】押さえ用パンチ3はクッションピン5で付
勢され、ダイ2と協働して板状素材1をカップ状に絞る
とともに、前記のように、フランジ部が厚くなるのを防
止する。クッションピン5は圧油によって作動する構造
になっている。
【0013】 ピン14は、ボス部の発生を助けるととも
に、その後ボス部の内径部に挿入され、ボス部を押し上
げることによってボス部が成長するのを助ける。ピン1
4は、付勢ピン15で付勢され、上昇自在である。付勢
ピン15は、圧油によって作動する構造になっている。
【0014】図1 において、板状素材1がダイ2に供給
され、ガイド部10によって位置決めされる。押さえ用
パンチ3とリングパンチ4が下降すると、板状素材1が
ダイ2と押さえ用パンチ3とによって絞り加工され、
に示すようにカップ状になる。この状態で、すなわ
ち、押さえ用パンチ3とカウンタパンチ8とでカップ状
部材のフランジ部を挟持した状態で、リングパンチ4が
さらに下降し、これとほぼ同時にピン14が上昇すると
カップ状部材の開口部端面はリングパンチ4で押される
とともに、カップ状部材の底がピン14で押し上げら
れ、その結果、図3に示すようにカップ状部材の内側に
立ち上がる。
【0015】第2 の実施形態は、図4に示すように、あ
らかじめ成形されているカップ状の素材を用いて所望の
部材を得る方法であって、ボス部の成形に付いては前述
の第1の実施形態と同じである。
【0016】 以上の実施形態の説明においては、ボス部
がカップ状部材の内側に形成されているものが示されて
いるが、図5に示すようにボス部がカップ状部材の外側
に形成されるものでも良い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ボス部の縦壁部の応力
が増大する事がないため、1工程で所望の形状寸法の部
材を得ることが出来、トランスファプレスのような大掛
かりな設備が不要であること、さらに、多工程の場合に
発生するショックラインの問題も解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す金型の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す金型の縦断面図
【図3】本発明の第1の実施形態を示す金型の縦断面図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す金型の縦断面図
【図5】 本発明の実施形態を示す補足説明図
【図6】 従来の加工工程を示す説明図
【符号の説明】 1は板状素材、2はダイ、3は押さえ用パンチ、4はリ
ングパンチ、5はクッションピン、6はダイ穴、7はア
プローチ部、8はカウンタパンチ、9はエジェクトピ
ン、10はガイド部、11は穴、12は突起部、13は
カップ状部材の開口部端面、14はピン、15は付勢ピ
ン、である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイ穴内にカップ状部材を挿入し、カップ
    内壁に嵌合して、ダイ側に油圧クッション等にて付勢さ
    れる押さえ用パンチにてカップ状部材の底部を押さえな
    がら、前記カップ状部材の底部に、内側に向けてボス部
    を成形させる塑性加工方法において、押さえ用パンチと
    これに対向するカウンタパンチとで、カップ状部材の底
    部を押圧させた状態で、カップ状部材の開口部端面をリ
    ングパンチで押すとともに、ボス部の内径に相当する径
    のピンであって先端部をカップ状部材の底に向けられた
    進退自在の該ピンをボス部の縦壁の引っ張り力が破断力
    より小さくなる程度にボス軸方向に付勢することによっ
    て、該カップ状部材の底にカップ状部材の内側を向いた
    ボス部を生じさせることを特徴とするボス付きカップ状
    部材の塑性加工方法。
  2. 【請求項2】ダイ穴内にカップ状部材を挿入し、カップ
    内壁に嵌合して、ダイ側に油圧クッション等にて付勢さ
    れる押さえ用パンチにてカップ状部材の底部を押さえな
    がら、前記カップ状部材の底部に、外側に向けてボス部
    を成形させる塑性加工方法において、押さえ用パンチと
    これに対向するカウンタパンチとで、カップ状部材の底
    部を押圧させた状態で、カップ状部材の開口部端面をリ
    ングパンチで押すとともに、ボス部の内径に相当する径
    のピンであって先端部をカップ状部材の底に向けられた
    進退自在の該ピンをボス部の縦壁の引っ張り力が破断力
    より小さくなる程度にボス軸方向に付勢することによっ
    て、該カップ状部材の底にカップ状部材の外側を向いた
    ボス部を生じさせることを特徴とするボス付きカップ状
    部材の塑性加工方法。
  3. 【請求項3】予めカップ状に成形されたカップ状部材を
    用いて、小径のカップ部材を、または、板状素材を用い
    てカップ状部材を絞り成形させ、引き続き該小径のカッ
    プ部材の底に、内側あるいは外側に向けてボス部を成形
    させる、特許請求の範囲の請求項1または請求項2に記
    載のボス付きカップ状部材の塑性加工方法。
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