JPH05317955A - 鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置並びに鍔付筒状部材 - Google Patents

鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置並びに鍔付筒状部材

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JPH05317955A
JPH05317955A JP11891492A JP11891492A JPH05317955A JP H05317955 A JPH05317955 A JP H05317955A JP 11891492 A JP11891492 A JP 11891492A JP 11891492 A JP11891492 A JP 11891492A JP H05317955 A JPH05317955 A JP H05317955A
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Naonobu Kanamaru
尚信 金丸
Yasuo Takahashi
保郎 孝橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置におい
て、寸法上の制約が少なく、高強度であり、高精度な筒
状形状が得られ、成形中に割れが発生せず、また従来の
後方押出し加工に比べて成形荷重を小さくできるように
する。 【構成】ダイス2上面で被成形材を支持し、上下方向に
移動可能に支持されバネ6によって付勢されたノックア
ウトピン3上面とパンチ1下面とで被成形材50の変形
部を挟圧しながらパンチ1を押し下げて剪断及び張出し
加工により予備成形を行い、次に、成形される筒状凸部
50cの外周面を、上下方向に移動可能に支持されバネ
4によって付勢されたダイス2の成形穴によって拘束
し、ダイス2を移動させながらパンチ1とノックアウト
ピン3とで筒状凸部50cの底面部を挟圧して後方押出
し加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後方押出し加工による
鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置並びに鍔付筒状部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鍔付筒状部材の成形方法に関する
技術について説明する。まず、特公昭34−2760号
公報(第1の従来技術)においては、剪断加工のみによ
り磁性材料に凸部を形成する方法が開示されており、こ
の方法を利用して鍔付筒状部材を成形することができ
る。
【0003】次に、昭和41年6月発行プレス便覧(塑
性加工研究会及びプレス便覧編集委員会編)150頁〜
151頁(第2の従来技術)においては、深絞り加工お
よびその後の再絞りにより鍔付筒状部材を成形する方法
が開示されている。
【0004】また、後方押出し加工を用いることにより
鍔付筒状部材を成形するものとして、以下のような技術
がある。まず、特開昭57−195542号公報(第3
の従来技術)においては、2枚重ねにした被成形材に浅
い絞り加工を行い、次に後方押出し加工を行うことによ
り、2枚の被成形材を結合させる方法が開示されてい
る。但し、後方押出し加工ようのダイスはその底部と側
面部とが一体構造になっている。この方法では、2枚の
被成形材を結合することを目的としているが、結果とし
て鍔付筒状部材を成形する場合に応用することもでき
る。
【0005】次に、特開昭54−127859号公報
(第4の従来技術)においては、予め鍔部を有する被成
形材、場合によっては頂部にパンチガイドを設けたもの
に、頂部よりパンチによって後方押出し加工を行い、こ
れによって鍔付筒状部材を成形する方法が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術を
利用して鍔付筒状部材を成形する場合は、剪断加工であ
るので被成形材の材厚以上の高さを有する筒状凸部を成
形することができず、また、筒状凸部を任意の肉厚に成
形することができない。また、加工されるのは剪断が起
こる筒状凸部の周辺部分のみであるので、加工硬化の度
合いが低く、板厚の割には強度が低い。
【0007】また、上記第2の従来技術は絞り加工のみ
を利用しているため、寸法上の制限を受ける。即ち、絞
り加工であるので上記第1の従来技術と同様に筒状凸部
を任意の肉厚に成形することができないだけでなく、筒
状凸部の径(例えば円筒形の筒状凸部においてはその円
筒の直径)に比べて鍔部の大きさをあまり大きくでき
ず、また、この筒状凸部の径は被成形材の材厚の2倍以
下にすることができない。さらに、絞り加工によって筒
状凸部付近の鍔部の材料が筒状凸部に向かって引張られ
るので、鍔部に寸法変化が生じ、高精度な成形ができな
い。このような寸法上の制限に加えて、絞り加工は材厚
の変化がほとんどないため、第1の従来技術と同様に加
工硬化の度合いが低く、板厚の割には強度が低い。さら
に、始めの深絞り加工とその後の再絞り加工の工程毎に
それぞれに対応するパンチとダイスとを交換する必要が
あり、煩雑な複数工程作業となる。
【0008】また、上記第3の従来技術では、後方押出
し加工を用いるので、前述の剪断加工や絞り加工のみを
用いた第1及び第2の従来技術の問題を生じない。しか
し、後方押出し加工時に筒状凸部の外周面全面を拘束し
ていないので、一旦成形された筒状凸部の外周面がその
後の成形荷重によって変形してしまう可能性がある。即
ち、浅い絞り加工の後、パンチ先端面がダイスの上面よ
りも高い位置にある状態で後方押出し加工を開始する
と、せっかく成形された筒状凸部の外周面の鍔部近傍の
部分がその後方押出し加工による成形荷重によって筒状
凸部の径方向に隆起を生じる。また、被成形材の筒状凸
部の材料がダイスの成形穴に対して相対的に移動するの
で、ダイスの成形穴内周面と被成形材外周面との間に生
じる摩擦力をも成形荷重が荷負うことになり、従って成
形荷重が増大する問題がある。
【0009】さらに第3の従来技術において、後方押出
し加工の前に行う絞り加工では筒状凸部の底面部が支持
されておらず自由端であるので、この部分には1軸また
は2軸応力が加わり、従って割れが発生しやすい。これ
を防止するためには、パンチ先端部やダイス上面部に大
きなアールまたは面取りを設ける必要があり、この場合
には成形される筒状凸部の形状が制限される。
【0010】また、第4の従来技術でも、前述の剪断加
工や絞り加工のみを用いた方法による問題を生じない
が、後方押出し加工時に筒状凸部の外周面全面を拘束し
ていないので、やはり一旦成形された筒状凸部の外周面
がその後の成形荷重によって変形してしまう可能性があ
り、またダイスの内面と被成形材外面との間に生じる摩
擦力によって成形荷重が増大する問題がある。
【0011】本発明の第1の目的は、寸法上の制約が少
なく、また比較的高強度であり、かつ高精度な筒状形状
を得ることができる鍔付筒状部材の成形方法及び成形装
置並びにその成形方法により得られる鍔付筒状上部材を
提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、寸法上の制約が少
なく、また比較的高強度であり、かつ従来の後方押出し
加工に比べて成形荷重を小さくできる鍔付筒状部材の成
形方法及び成形装置並びにその成形方法により得られる
鍔付筒状上部材を提供することにある。
【0013】本発明の第3の目的は、寸法上の制約が少
なく、また比較的高強度であり、かつ一工程作業を可能
とする鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置並びにその
成形方法により得られる鍔付筒状上部材を提供すること
にある。
【0014】本発明の第4の目的は、寸法上の制約が少
なく、また比較的高強度であり、かつ成形中に割れが発
生せず、さらにパンチ先端部やダイス上面部に大きなア
ールまたは面取りを設ける必要のない鍔付筒状部材の成
形方法及び成形装置並びにその成形方法により得られる
鍔付筒状上部材を提供することにある。
【0015】本発明の第5の目的は、寸法上の制約が少
なく、また比較的高強度であり、かつ筒状凸部付近の鍔
部の材料に寸法変化が生じず、さらに高精度な筒状形状
を得ることができる鍔付筒状部材の成形方法及び成形装
置並びにその成形方法により得られる鍔付筒状上部材を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するため、本発明に係わる鍔付筒状部材の成形方
法は、パンチとダイスとノックアウトピンとを有する成
形装置を用い被成形材を鍔部と筒状凸部とを有する鍔付
筒状部材に成形する鍔付筒状部材の成形方法において、
前記被成形材の前記鍔部となる部分の下面を常に前記ダ
イスの上面で支持しかつ前記被成形材の前記筒状凸部と
なる部分の外周面全面を常に前記ダイスの成形穴によっ
て拘束するよう前記ダイスを移動させながら、前記パン
チと前記ノックアウトピンとの間で前記被成形材の前記
筒状凸部の底部となる部分を挟圧して後方押出し加工す
る。
【0017】また、上記第3の目的を達成するため、本
発明に係わる鍔付筒状部材の成形方法は、前記後方押出
し加工を行う前に前記パンチと前記ダイスとを用いて前
記被成形材を挟圧し前記鍔付筒上部材の筒状凸部より高
さの低い筒状凸部を予備成形する。
【0018】また、上記第4の目的を達成するため、前
記予備成形は、前記パンチと前記ノックアウトピンとの
間に前記被成形材を挟圧しながら前記パンチと前記ノッ
クアウトピンとを前記ダイスに対して押し下げることに
よって行う。
【0019】また、上記第5の目的を達成するため、前
記予備成形は、前記被成形材に剪断及び張出し加工を施
すことにより行う。
【0020】また、上記第1から第5の目的を達成する
ため、本発明に係わる鍔付筒状部材は、上記鍔付筒状部
材の成形方法により成形される。
【0021】また、上記第1から第5の目的を達成する
ため、本発明に係わる鍔付筒状部材の成形装置は、パン
チとダイスとノックアウトピンとを有し、パンチの移動
により被成形材を鍔部と筒状凸部とを有する鍔付筒状部
材に成形する鍔付筒状部材の成形装置において、前記ダ
イスを前記パンチの少なくとも反挿入方向に移動可能に
支持する手段と、前記ノックアウトピンを前記パンチの
少なくとも挿入方向に移動可能に支持する手段と、前記
ノックアウトピンを前記パンチの反挿入方向に付勢する
第1の付勢手段とを有する。
【0022】好ましくは、前記第1の付勢手段は、バネ
である。
【0023】また、好ましくは、前記第1の付勢手段
は、流体圧駆動のシリンダ装置である。
【0024】また、好ましくは、前記ダイスを前記パン
チの反挿入方向に付勢する第2の付勢手段をさらに有す
る。
【0025】また、好ましくは、前記第2の付勢手段
は、バネである。
【0026】また、好ましくは、前記第2の付勢手段
は、前記ダイスを流体圧駆動のシリンダ装置である。
【0027】
【作用】上記のように構成した本発明においては、パン
チとノックアウトピンとを用いて被成形材の筒状凸部の
底部となる部分を挟圧して後方押出し加工を行うことに
よって、前述の剪断加工のみを利用した場合のように成
形される筒状凸部の高さに制限がなくなる。また、絞り
加工のみを利用した場合のように、筒状凸部の肉厚や、
筒状凸部の径(例えば円筒形の筒状凸部においてはその
円筒の直径)と鍔部の大きさとの比や、筒状凸部の径と
被成形材の材厚との関係等、寸法上の制限を受けること
がない。
【0028】また、後方押出し加工を行うことによっ
て、筒状凸部全体が変形を受け加工硬化するので、筒状
凸部の強度が高くなる。
【0029】また、筒状凸部付近の鍔部の材料が筒状凸
部に向かって引張られることによる絞り加工に特有の鍔
部の寸法変化も生じなくなり、高精度な筒状形状を得る
ことができる。
【0030】また、筒状凸部となる被成形材部分の外周
面全面を常にダイスの成形穴によって拘束しながら後方
押出し加工を行うことによって、パンチとダイスとの寸
法の組合せを適当に選定すれば筒状凸部の肉厚を任意の
寸法に成形できる。また、ダイスの成形穴の拘束によ
り、一旦成形された筒状凸部の外周部の鍔部近傍部分が
その後の後方押出し加工による成形荷重によって径方向
に隆起する等の変形が防止され、高精度な筒状形状を得
ることができる。
【0031】また、筒状凸部の外周面全面を常に拘束す
るようダイスを移動させながら後方押出し加工を行うこ
とによって、ダイスの成形穴内面と被成形材の筒状凸部
外周面との間に摩擦力が生じないので、成形荷重を従来
の後方押出し加工に比べて小さくすることができる。
【0032】また、上記後方押出し加工の前に、後方押
出し加工に使用されるのと同一のパンチ及びダイスを用
いて筒状凸部を予備成形することにより、筒状凸部の予
備成形からその後の後方押出し加工までの一連の成形工
程を一工程作業とすることができる。
【0033】また、パンチとノックアウトピンとの間に
被成形材を挟圧しながらパンチとノックアウトピンとを
ダイスに対して押し下げることによって予備成形を行う
ことにより、パンチとノックアウトピンとの間の被成形
材には3軸応力が加わり延性が向上して割れの発生が防
げる。また、割れの発生が防げるので、パンチ先端部や
ダイス上面部に大きなアールまたは面取りを設ける必要
もなくなり、成形される筒状凸部の形状も制限を受け
ず、所望の筒状形状を得ることができる。
【0034】また、剪断及び張出し加工により予備成形
を行うことによって、予備成形においても、筒状凸部の
肉厚や、筒状凸部の径(例えば円筒形の筒状凸部におい
てはその円筒の直径)と鍔部の大きさとの比や、筒状凸
部の径と被成形材の材厚との関係等、寸法上の制限を受
けることがない。また、筒状凸部付近の鍔部の材料が筒
状凸部に向かって引張られることによる絞り加工に特有
の鍔部の寸法変化も生じなくなり、高精度な筒状形状を
得ることができる。
【0035】また、ダイスをパンチの少なくとも反挿入
方向に移動可能に支持することにより、パンチとノック
アウトピンとの間で被成形材を挟圧して後方押出し加工
するとき、少なくともダイスの成形穴円周面と被成形材
との間に生じる摩擦力により、ダイスはパンチの反挿入
方向に移動し、筒状凸部の外周面全面が拘束される。
【0036】また、ノックアウトピンもパンチの少なく
とも挿入方向に移動可能に支持し、ノックアウトピンを
パンチの反挿入方向に付勢する第1の付勢手段を設ける
ことにより、筒状凸部の予備成形において、パンチを押
し下げるときパンチとノックアウトピンとの間に被成形
材を挟圧しながらパンチとノックアウトピンはダイスに
対して押し下げられる。
【0037】また、ダイスをパンチの反挿入方向に付勢
する第2の付勢手段を設けることにより、後方押出し加
工に際して摩擦力だけでなくこの付勢手段の作用によっ
てもダイスは移動し、筒状凸部の外周面全面の拘束を確
実に行える。
【0038】
【実施例】以下、本発明の一実施例による鍔付筒状部材
の成形方法及び成形装置について図1から図5を参照し
ながら説明する。尚、以下の説明において被成形材及び
成形された鍔付筒状部材は全て断面図で表し、煩雑さを
避けるため一部断面を表す斜線を省略する。
【0039】図2は、本実施例による鍔付筒状部材の成
形装置に被成形材を装填した状態を示す図であり、この
図によって本成形装置の構成を説明する。図2に示すよ
うに、本成形装置は、それぞれ断面が円形のパンチ1、
ダイス2、ノックアウトピン3を有している。このうち
パンチ1は、パンチホルダ1aに支持されており、パン
チホルダ1aはボルト1bによってパンチプレート10
0に固定されている。そして、コラム101に沿ってパ
ンチプレート100を上下に移動させることによりパン
チ1を荷重をかけつつ移動させ被成形材50を成形す
る。
【0040】また、ダイス2はロッド2cにより上下方
向に移動可能に支持され、その下限位置は、ボルト2a
によって基盤102に固定されたダイスプレート2bの
上面により画定され、上限位置は、ダイス2上面の段付
孔2eの段付部に当るショルダボルト2cの太径部2d
によって画定されている。ショルダボルト2cはダイス
プレート2bに固定されている。また、ダイス2は第2
の付勢手段であるバネ4によって上向き、即ち成形時の
パンチ1の反挿入方向に付勢されており、荷重がかかっ
ていない状態では、図2のようにバネ4が伸びて上限位
置にあり、成形時荷重がかかると下限位置まで下降(移
動)する。
【0041】また、ノックアウトピン3はダイス2及び
ダイスプレート2bにより上下方向に移動可能に支持さ
れ、その下限位置は、ストッパ5の上面により画定さ
れ、上限位置は、ダイスプレート2b下面の段付孔2f
の段付部に嵌合するノックアウトピン3の太径部3aに
より画定されている。また、ノックアウトピン3は、ス
クリュープラグ7上に設置された付勢手段であるバネ6
によって上向き、即ち成形時のパンチ1の反挿入方向に
付勢されており、パンチによる荷重がかかっていない時
には図2のようにバネ6が伸びて上限位置にあり、成形
時荷重がかかると、ストッパ5の上面に接する下限位置
まで下降(移動)する。尚、ダイス2及びノックアウト
ピン3のどちらにも荷重がかかっていないときには、図
2のようにノックアウトピン3の上面はダイス2の上面
よりも下にある。
【0042】次に本実施例による鍔付筒状部材の成形方
法について説明する。まず、図2のように、例えばSP
CC等の被成形材50をダイス2の上に位置決めし、パ
ンチ1とダイス3とで被成形材50を挟む。この状態
で、パンチ1に荷重をかけ押し下げると、図3に示すよ
うに、バネ4の付勢力に抗してダイス2は下限位置まで
下降する。この時ほぼ同時に、被成形材50の下面はノ
ックアウトピン3の上面に当る。但し、被成形材50は
まだ変形を受けない。
【0043】さらにパンチ1を押し下げると、ダイス2
は下限位置にあって移動しないので、被成形材50は、
鍔部50aを残してパンチ1とダイス2とで挟圧され、
図4に示すように剪断及び張出し加工によって筒状に変
形する。この時ノックアウトピン3は被成形材の変形部
50bによって圧され、バネ6の付勢力に抗して下降す
る。即ち、変形部50bはパンチ1とノックアウトピン
3とによって挟圧されながら変形することになる。そし
て、ノックアウトピン3が下限位置に達するまで被成形
材は加工を受ける。ここまでが予備成形の工程である。
【0044】上記のように、パンチ1とノックアウトピ
ン3との間に変形部50bを挟圧しながら予備成形を行
うことによって、変形部50bには3軸応力が加わり延
性が向上して割れの発生が防げる。従って、パンチ1の
先端部やダイス2の上面部に大きなアールまたは面取り
を設ける必要もなくなり、成形される筒状凸部の形状も
これによって制限を受けることがない。
【0045】また、上記予備成形を絞り加工で行うので
はなく、剪断及び張出し加工で行うことによって、筒状
凸部の肉厚や、筒状凸部の径(例えば円筒形の筒状凸部
においてはその円筒の直径)と鍔部の大きさとの比や、
筒状凸部の径と被成形材の材厚との関係等、寸法上の制
限を受けることがない。また、筒状凸部付近の鍔部の材
料が筒状凸部に向かって引張られることによる絞り加工
に特有の鍔部の寸法変化も生じなくなり、高精度な筒状
形状を得ることができる。
【0046】次に、上記のような予備成形に引き続き、
さらにパンチ1を押し下げると、ノックアウトピン3は
下限位置にあって移動しないので、被成形材50の変形
部50bはパンチ1とノックアウトピン3とで挟圧さ
れ、該変形部が後方押出し加工を受ける。即ち、図1に
示すように、パンチ1とノックアウトピン3とで挟圧さ
れて減少した板厚分に相当する材料が、パンチ1とダイ
ス2との間に流れることにより筒状凸部50cを形成す
る。この時、後方押出し加工による筒状凸部50cの形
成に伴って鍔部50aが上昇するが、筒状凸部50cの
外周面とダイスの成形穴内周面との間に生じる摩擦力
と、ダイス2に取り付けられたバネ4の付勢力とによ
り、ダイス2もこの鍔部50a下面及び筒状凸部50c
の外周面に密着したまま上昇(移動)する。つまり、ダ
イス2は、形成されつつある筒状凸部50cに対して相
対的に移動せずに、該筒状凸部を拘束した状態で上昇
(移動)する。
【0047】このように、筒状凸部50cの外周面全面
を常にダイス2の内面によって拘束した状態で後方押出
し加工を行うことにより、パンチ1とダイス2の寸法を
適当に選定することによってこの部分の肉厚を制限なく
任意の寸法に設定することができまた、一旦成形された
筒状凸部50cの外周面の鍔部近傍部分(筒状凸部50
cの付け根)がその後の成形荷重によって径方向に隆起
する等の変形を防止できる。
【0048】また、筒状凸部50cの外周面に対してダ
イス2が相対的に移動しないよう密着したままの状態で
後方押出し加工を行うことによって、両者の間に生じる
摩擦力を成形荷重が荷負う必要がなくなり、成形荷重を
従来の後方押出し加工に比べて小さくすることができ
る。
【0049】尚、バネ4は、上記のようにダイス2を筒
状凸部50cの外周面及び鍔部50aに密着させたまま
確実に上昇(移動)させるように付勢力を与えるもので
あるが、筒状凸部50cの外周面とダイス2の成形穴内
周面との間の摩擦力のみによってもダイス2を上昇させ
ることが可能な場合もあり、この場合はバネ4は省略し
てもよい。
【0050】また、上記予備成形とこれに続く後方押出
し加工は、同一の成形装置によって一工程作業によって
行われる。このようにして、筒状凸部50cの高さ、肉
厚等がが所定の寸法、形状になるまで成形を行うことに
より、図5に断面図で示すような形状の鍔付筒状部材
を、一工程作業で容易に得ることができる。
【0051】また、被成形材50の変形部50bの全体
が変形を受け加工硬化するので、成形された鍔付筒状部
材の強度が高くなる。
【0052】図6に、本実施例を同軸リダクションスタ
ータに適用した例を断面図で示す。図6に示す同軸リダ
クションスタータ用の歯車ブラケット10は、回り止め
用筒状凸部10aを有しており、この筒状凸部10aは
上記実施例による成形方法により成形されている。
【0053】以上のように本実施例によれば、パンチ1
とノックアウトピン3とを用いて被成形材50を挟圧し
て後方押出し加工を行うので、寸法上の制限を受けるこ
とがなく、高精度な筒状形状を得ることができる。
【0054】また、筒状凸部50c全体が変形を受け加
工硬化するので、筒状凸部50cの強度が高くなる。
【0055】また、絞り加工に特有の鍔部50aの寸法
変化が生じなくなり、高精度な筒状形状を得ることがで
きる。
【0056】また、筒状凸部50cの外周面全面を常に
ダイス2の成形穴によって拘束しながら後方押出し加工
を行うので、パンチ1とダイス2との寸法の組合せを適
当に選定すればこの部分の肉厚を任意の寸法に成形でき
る。また、ダイスの成形穴の拘束により、一旦成形され
た筒状凸部50cの外周部の鍔部近傍部分がその後の後
方押出し加工による成形荷重によって径方向に隆起する
等の変形が防止され、高精度な筒状形状を得ることがで
きる。
【0057】また、筒状凸部50cの外周面全面を常に
拘束するようダイス2を移動させながら後方押出し加工
を行うことによって、ダイス2の成形穴内面と筒状凸部
50c外周面との間に摩擦力が生じないので、成形荷重
を従来の後方押出し加工に比べて小さくすることができ
る。
【0058】また、後方押出し加工に使用されるのと同
一のパンチ1及びダイス2を用いて筒状凸部50cを予
備成形するので、一連の成形工程を一工程作業とするこ
とができる。
【0059】また、パンチ1とノックアウトピン3との
間に被成形材50を挟圧しながら予備成形を行うので、
パンチ1とノックアウトピン2との間の被成形材の延性
が向上して割れの発生が防げる。これにより、パンチ先
端部やダイス上面部に大きなアールまたは面取りを設け
る必要もなくなり、成形される筒状凸部の形状も制限を
受けず、所望の筒状形状を得ることができる。
【0060】また、剪断及び張出し加工により予備成形
を行うので、予備成形においても、絞り加工と異なり、
素材及び成形後の形状での寸法上の制限を受けることが
なく、また、絞り加工に特有の鍔部の寸法変化も生じな
くなり、高精度な筒状形状を得ることができる。
【0061】次に、本発明の他の実施例による鍔付筒状
部材の成形方法及び成形装置について図7から図11を
参照しながら説明する。尚、以下においては、パンチ、
ダイス、ノックアウトピン、及び被成形材以外の部材は
省略した模式的な断面図によって説明し、煩雑さを避け
るため一部断面を表す斜線を省略する。また、図7から
図10における各部材に付した参照番号のうち図1から
4における各部材に付した参照番号と同一の番号を付し
たものは同一の部材を表すものとする。
【0062】本実施例で使用する鍔付筒状部材の成形装
置は、前述した実施例のものと同一である。また、被成
形材としては、図7に示すようなSPCC等の材料をダ
イス2の内径に合うように凸型に予め加工し凸部51c
を形成したものを用いる。この凸部51cの高さ等の寸
法は最終的に得たい鍔付筒状部材の高さ、肉厚等より計
算して決定する。
【0063】次に本実施例による鍔付筒状部材の成形方
法について説明する。まず、図7に示すように、ダイス
2の成形穴に被加工材51の凸部51dを嵌合させて位
置決めし、パンチ1とダイス3とで被成形材51を挟
む。この状態で、前述した実施例と同様にパンチ1に荷
重をかけ押し下げると、バネ4の付勢力に抗してダイス
2は下限位置まで下降して止まり、被成形材51の下面
がノックアウトピン3の上面に当る。さらにパンチ1を
押し下げると、図8に示すように、被成形材51は、鍔
部51aを残してパンチ1とダイス2とで挟圧され、変
形部51bはパンチ1とノックアウトピン3とによって
挟圧されながら剪断び張出し加工によって筒状に変形す
る。このようにして被成形材51はその高さをさらに増
大する。そして、図9に示すように、ノックアウトピン
3が下限位置に達したところで予備成形の工程が終わ
る。
【0064】次に、図10に示すように、上記の予備成
形に引き続き、ノックアウトピン3が下限位置にある状
態でパンチ1を押し下げ、被成形材51の変形部51b
をパンチ1とノックアウトピン3とで挟圧し、該変形部
に後方押出し加工を施す。この時、前述の実施例と同様
に、ダイス2に取り付けられたバネ4の付勢力及び筒状
凸部51cとダイス2内面との間に働く摩擦力により、
ダイス2はこの鍔部51a及び筒状凸部51cに密着し
たまま、形成されつつある筒状凸部51cに対して相対
的に移動せずに、該筒状凸部を拘束した状態で上昇(移
動)する。
【0065】本実施例においても、上記予備成形とこれ
に続く後方押出し加工は、同一の成形装置によって一工
程作業によって行われる。このようにして、筒状凸部5
1cの高さ、肉厚等がが所定の寸法、形状になるまで成
形を行うことにより、図11に断面図で示すような形状
の鍔つき筒状部材を、一工程作業で容易に得ることがで
きる。
【0066】以上のように本実施例によれば、前述の実
施例と同様の効果が得られるだけでなく、被加工材51
にダイス2の内面に嵌合可能な凸部51dを設けるの
で、成形前の位置決めが容易であり、また、筒状凸部の
底面部の形状は、予め被加工材51の凸部51dとして
加工しておくことができるので、より高精度な筒状形状
にすることができ、また、筒状凸部51cの高さもその
肉厚の割に高くできる。
【0067】次に、本発明のさらに他の実施例による鍔
付筒状部材の成形方法及び成形装置について図12を参
照しながら説明する。図12は、本実施例による鍔付筒
状部材の成形装置を示す図であって後方押出し加工を行
っている状態を示す図であり、各部材に付した参照番号
のうち図1から4における各部材に付した参照番号と同
一の番号を付したものは同一の部材を表すものとする。
【0068】本実施例で使用する鍔付筒状部材の成形装
置においては、ダイス2Aを上向き、即ち成形時のパン
チ1の反挿入方向に付勢する付勢手段として、図1から
図4のバネ4に代えて流体圧駆動のシリンダ装置を利用
している。これ以外の構成は図1から図5の実施例のも
のと同一である。
【0069】以下、この流体圧駆動のシリンダ装置につ
いて説明する。図12に示すように、ダイス2Aはダイ
スボックスを兼ねたピストン11により上下方向に移動
可能に支持され、さらにピストン11はシリンダ12に
挿入されている。このピストン11及びシリンダ12に
はそれぞれが互いに接する部分にOリング13,14が
嵌め込まれており、これによってシリンダ12に供給さ
れる流体がシールされる。そして、予備成形時には(図
示していないが)被成形材50とダイス2とを介してパ
ンチ1によってピストン11を押し下げ、シリンダ12
内の流体を流体供給口15から抜くことにより、ピスト
ン11、従ってダイス2Aが下限位置まで下降(移動)
する。また、その後の後方押出し加工時には、図12に
示すように、シリンダ12内に流体供給口15より流体
が供給されて鍔部50aの上昇と共にピストン11、従
ってダイス2Aが上昇する。つまり、シリンダ12に供
給された流体圧が前述した2つの実施例におけるバネ4
と同様の作用をし、ダイス2Aは形成されつつある筒状
凸部50cに対して相対的に移動せずに、該筒状凸部を
拘束した状態で上昇(移動)する。
【0070】尚、本実施例では、ダイス2Aを上向き、
即ち成形時のパンチ1の反挿入方向に付勢する付勢手段
として流体圧駆動のシリンダ装置を利用したが、ノック
アウトピン3を上向き、即ち成形時のパンチ1の反挿入
方向に付勢する付勢手段としてこれを利用してもよい。
この場合には図12のバネ6を省略できる。
【0071】本実施例による鍔付筒状部材の成形方法は
図1から図5に示した実施例と同様である。
【0072】以上のように本実施例によれば、図1から
図5に示した実施例と同様の効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、被成形材の筒状凸部の
底部となる部分を挟圧して後方押出し加工を行うので、
剪断加工のみを利用した場合や、絞り加工のみを利用し
た場合のように、素材や成形後の形状での寸法上の制限
を受けることがなく、高精度な筒状形状を得ることがで
きる。
【0074】また、筒状凸部全体が変形を受け加工硬化
するので、筒状凸部の強度が高くなる。
【0075】また、絞り加工に特有の鍔部の寸法変化が
生じなくなり、高精度な筒状形状を得ることができる。
【0076】また、筒状凸部となる部分の外周面全面を
常にダイスの成形穴によって拘束しながら後方押出し加
工を行うので、パンチとダイスとの寸法の組合せによっ
てこの部分の肉厚を任意の寸法に成形できる。
【0077】また、ダイスの成形穴の拘束により、一旦
成形された筒状凸部の外周部の鍔部近傍部分がその後の
後方押出し加工により変形することが防止され、高精度
な筒状形状を得ることができる。
【0078】また、筒状凸部の外周面全面を常に拘束す
るようダイスを移動させながら後方押出し加工を行うの
で、成形荷重を従来の後方押出し加工に比べて小さくす
ることができる。
【0079】また、上記と同一のパンチ及びダイスを用
いて筒状凸部を予備成形するので、一連の成形工程を一
工程作業とすることができる。
【0080】また、パンチとノックアウトピンとの間に
被成形材を挟圧しながら剪断及び張出し加工によって予
備成形を行うので、被成形材の延性が向上して割れの発
生が防げる。従って、パンチ先端部やダイス上面部の形
状、さらに成形される筒状凸部の形状、寸法に制限がな
く、高精度な筒状形状を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による鍔付筒状部材の成形方
法及び成形装置を示す断面図であって、後方押出し加工
を行う状態を示す図である。
【図2】図1の鍔付筒状部材の成形装置に被成形材を装
填した状態を示す断面図である。
【図3】図1の鍔付筒状部材の成形装置によって被成形
材に予備成形を行う直前の状態を示す断面図である。
【図4】図1の鍔付筒状部材の成形装置によって予備成
形を行う状態を示す断面図である。
【図5】図1の鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置に
よって得られる鍔付筒状部材の断面図である。
【図6】本発明の一実施例による鍔付筒状部材の成形方
法及び成形装置同軸をリダクションスタータに適用した
例を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例による鍔付筒状部材の成形
方法及び成形装置を説明する模式的な断面図であって、
予備成形を行う直前の状態を示す図である。
【図8】図7の鍔付筒状部材の成形装置によって予備成
形を行う状態を示す断面図である。
【図9】図7の鍔付筒状部材の成形装置によって予備成
形を終わり、後方押出し加工を行う直前の状態を示す断
面図である。
【図10】図7の鍔付筒状部材の成形装置によって後方
押出し加工を行う状態を示す断面図である。
【図11】図7の鍔付筒状部材の成形方法及び成形装置
によって得られる鍔付筒状部材の断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例による鍔付筒状部
材の成形方法及び成形装置を説明する断面図であって、
後方押出し加工を行う状態を示す図である。
【符号の説明】
1 パンチ 2,2A ダイス 3 ノックアウトピン 4 バネ 5 ストッパ 6 バネ 11 シリンダ 12 ピストン 13,14 Oリング 15 流体供給口

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとダイスとノックアウトピンとを
    有する成形装置を用い被成形材を鍔部と筒状凸部とを有
    する鍔付筒状部材に成形する鍔付筒状部材の成形方法に
    おいて、前記被成形材の前記鍔部となる部分の下面を常
    に前記ダイスの上面で支持しかつ前記被成形材の前記筒
    状凸部となる部分の外周面全面を常に前記ダイスの成形
    穴によって拘束するよう前記ダイスを移動させながら、
    前記パンチと前記ノックアウトピンとの間で前記被成形
    材の前記筒状凸部の底部となる部分を挟圧して後方押出
    し加工することを特徴とする鍔付筒状部材の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記後方押出し加工を行う前に前記パン
    チと前記ダイスとを用いて前記被成形材を挟圧し前記鍔
    付筒上部材の筒状凸部より高さの低い筒状凸部を予備成
    形することを特徴とする請求項1記載の鍔付筒状部材の
    成形方法。
  3. 【請求項3】 前記予備成形は、前記パンチと前記ノッ
    クアウトピンとの間に前記被成形材を挟圧しながら前記
    パンチと前記ノックアウトピンとを前記ダイスに対して
    押し下げることによって行うことを特徴とする請求項2
    記載の鍔付筒状部材の成形方法。
  4. 【請求項4】 前記予備成形は、前記被成形材に剪断及
    び張出し加工を施すことにより行うことを特徴とする請
    求項2記載の鍔付筒状部材の成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のうちいずれか一項記載
    の鍔付筒状部材の成形方法によって成形された鍔付筒状
    部材。
  6. 【請求項6】 パンチとダイスとノックアウトピンとを
    有し、パンチの移動により被成形材を鍔部と筒状凸部と
    を有する鍔付筒状部材に成形する鍔付筒状部材の成形装
    置において、前記ダイスを前記パンチの少なくとも反挿
    入方向に移動可能に支持する手段と、前記ノックアウト
    ピンを前記パンチの少なくとも挿入方向に移動可能に支
    持する手段と、前記ノックアウトピンを前記パンチの反
    挿入方向に付勢する第1の付勢手段とを有することを特
    徴とする鍔付筒状部材の成形装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の付勢手段は、バネであること
    を特徴とする請求項6記載の鍔付筒状部材の成形装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の付勢手段は、流体圧駆動のシ
    リンダ装置であることを特徴とする請求項6記載の鍔付
    筒状部材の成形装置。
  9. 【請求項9】 前記ダイスを前記パンチの反挿入方向に
    付勢する第2の付勢手段をさらに有することを特徴とす
    る請求項6記載の鍔付筒状部材の成形装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の付勢手段は、バネであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の鍔付筒状部材の成形装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第2の付勢手段は、前記ダイスを
    流体圧駆動のシリンダ装置であることを特徴とする請求
    項9記載の鍔付筒状部材の成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101972792A (zh) * 2010-10-22 2011-02-16 南京迪威尔重型锻造股份有限公司 一种大型杯形件的热反挤压成型模具
CN102029301A (zh) * 2010-10-22 2011-04-27 南京迪威尔重型锻造股份有限公司 大型杯形件的热反挤压成型工艺
KR101064303B1 (ko) * 2009-04-29 2011-09-14 일진컴포지트 주식회사 알루미늄 용기용 냉간압출장치

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