JP3269610B2 - 靴底用ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents

靴底用ポリウレタンフォームの製造法

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴底用ポリウレタ
ンフォームの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエーテル系ポリウレタンは、ポリエ
ステル系ポリウレタンと比較して耐加水分解性に優れて
いるので、長期間使用される紳士靴の靴底に用いられて
いるが、耐摩耗性、耐屈曲性等の機械的特性に劣る。特
に低密度のソールにあっては、発泡成形時のみならず最
終製品の強度が不十分であるため、実用化が困難となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、十分な強
度、硬度及び耐屈曲性を有し、更には寸法安定性、耐溶
剤性及び外観に優れた靴底用ポリウレタンフォームの製
造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)出発原
料として水酸基を2個有する化合物が用いられた、不飽
和度が0.06meq/g以下であるポリオキシプロピ
レングリコールA(以下、PPG−Aという)と、出発
原料として水酸基を3個以上有する化合物が用いられた
ポリオキシプロピレンポリオールB(以下、PPG−B
という)との重量比(PPG−A/PPG−B)が4〜
100であるポリオール成分、触媒及び水を含むポリオ
ール組成物と、(B)ポリイソシアネート化合物とを反
応させる成形体密度0.2〜1.0g/cm3 及びC硬
度35〜90を有する靴底用ポリウレタンフォームの製
造法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の製造法においては、PP
G−A及びPPG−Bがポリオール成分に含有されてい
る点に1つの大きな特徴がある。ポリオール成分に、P
PG−Aが用いられているので、ポリウレタンフォーム
に、優れたフォーム強度等の強度、耐摩耗性、耐屈曲性
及び優れた外観が付与され、PPG−Bが用いられてい
るので、優れた寸法安定性及び耐溶剤性が付与される。
但し、ポリオール成分とは、ポリオール組成物におい
て、ソフトセグメントを形成する高分子量の化合物を意
味する。
【0006】PPG−A及びPPG−Bは、いずれも、
オキシプロピレン鎖の繰り返し単位の数が多いため、得
られるポリウレタンフォーム中でソフトセグメントとし
て有効に働き、伸び特性や弾性を良好にする役割を果た
す。PPG−A及びPPG−Bの水酸基1個あたりの分
子量は、オキシプロピレン鎖のソフトセグメントとして
十分な弾性を発揮させる観点及び取り扱い作業性の点か
ら、それぞれ、好ましくは1500〜20000、更に
好ましくは1800〜10000である。
【0007】PPG−Aは、水酸基を2個有する化合物
を出発原料とし、これにジエチル亜鉛、塩化鉄、金属ポ
ルフィリン等の触媒を用いてプロピレンオキシドを必須
とする1種以上のアルキレンオキシドの開環付加反応を
ランダム的又はブロック的に、好ましくはブロック的に
行い、得られた水酸基を2個有する化合物の分子末端に
アルキレンオキシドをランダム的に又はブロック的に、
好ましくはエチレンオキシドをブロック的に付加する方
法等によって製造できる。また、PPG−Bは、水酸基
を3個以上有する化合物を出発原料とし、これに前記触
媒、又はKOH、NaOH等のアルカリ触媒を用いてプ
ロピレンオキシドを必須とする1種以上のアルキレンオ
キシドの開環付加反応をランダム的又はブロック的に、
好ましくはブロック的に行い、得られた水酸基を3個以
上有する化合物の分子末端にアルキレンオキシドをラン
ダム的に又はブロック的に、好ましくはエチレンオキシ
ドをブロック的に付加する方法等によって製造できる。
【0008】水酸基を2個有する化合物としては、2価
アルコール、2価フェノール、水酸基を2個有するアミ
ン、水酸基を2個有するアルカノールアミン等が挙げら
れる。例として、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール等の炭素数2〜9のアル
キレングリコール、キシリレングリコール、ハイドロキ
ノン、ビスフェノールA等の芳香族グリコール、ジエタ
ノールアミン、ジメチロール尿素、それらの変性物等が
挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混
合して使用できる。
【0009】水酸基を3個以上有する化合物としては、
水酸基を3個以上有する多価アルコール、水酸基を3個
以上有する多価フェノール等が挙げられる。例として、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、スクロース、トリエタノールアミンが挙げられ
る。これらの中では、グリセリン及びトリメチロールプ
ロパンが好ましく、得られたPPG−Bの水酸基価が1
0〜300のものが好ましい。
【0010】水酸基を2個有する化合物及び水酸基を3
個以上有する化合物に開環付加反応されるアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキ
シド、スチレンオキシド等が挙げられる。これらの中で
は、プロピレンオキシドを単独で使用するか、又はプロ
ピレンオキシドを主成分(50重量%以上、好ましくは
65重量%以上、特に好ましくは80重量%以上)と
し、これと他のアルキレンオキシドとをランダム共重合
体又はブロック共重合体となるように併用することが好
ましく、特にブロック共重合体となるように併用するこ
とが好ましい。
【0011】PPG−A及びPPG−Bの内部及び末端
に存在するオキシエチレン基の含有率が高くなると、親
水性が増加し、水分が引きつけられてしまい、ポリエー
テル系ポリウレタンフォームの特徴である耐加水分解性
が低下するので、PPG−A及びPPG−B中のオキシ
エチレン基の含有量は、それぞれ35重量%以下、好ま
しくは20重量%以下であることが好ましく、末端反応
性の観点から5重量%以上、好ましくは8重量%以上で
あることが好ましい。なお、PPG−A及びPPG−B
は、いずれも、ポリエーテルポリオール全体としての水
酸基1個当たりの分子量及びオキシエチレン基の含有量
が前記範囲内にあれば数種のポリオキシアルキレンポリ
オールを混合して調製してもよい。
【0012】PPG−Aの不飽和度(ASTM D28
49−69に準じて測定。以下同じ)は、高分子量化達
成の観点から、0.06meq/g以下、好ましくは
0.03meq/g以下とされ、市場価格の観点から、
好ましくは0.015meq/gを超えることである。
また、PPG−Bの不飽和度は、高分子量化達成の観点
から、0.20meq/g以下、好ましくは0.10m
eq/g以下とされ、市場価格の観点から、更に好まし
くは0.015meq/gを超えることである。
【0013】PPG−AとPPG−Bとの重量比(PP
G−A/PPG−B)は、大きいと寸法安定性及び耐溶
剤性が低下する傾向があり、また小さいと耐屈曲性及び
耐摩耗性が低下する傾向があるので、4〜100、好ま
しくは6〜60、より好ましくは8〜40、特に好まし
くは15〜25とされる。
【0014】ポリオール成分中におけるPPG−AとP
PG−Bとの合計量は、安価で強度に優れたポリウレタ
ンフォームを得る観点から、好ましくは80〜100重
量%、より好ましくは90〜100重量%、特に好まし
くは100重量%である。
【0015】ポリオール成分には、PPG−A及びPP
G−Bのほか、フォームの強度及び耐摩耗性をより一層
向上させる観点から、ポリオキシテトラメチレングリコ
ール(以下、PTMGという)又はε−カプロラクトン
で変性させたPTMGを含有させてもよい。
【0016】PTMGの分子量は、オキシテトラメチレ
ン鎖のソフトセグメントとして十分な弾性を発揮させる
観点及び取り扱い作業性の点から、好ましくは1000
〜3000、更に好ましくは1400〜2300であ
る。
【0017】また、ポリオール成分としてPPG−A及
びPPG−Bを基剤とするポリマーポリオールも使用で
きる。その代表例としては、重合性不飽和含有モノマー
を重合させて得られたポリマー微粒子がPPG−A又は
PPG−B中に分散した状態にあるもの等が挙げられ
る。
【0018】ポリオール組成物には、反応速度の向上の
観点から、触媒が含有される。触媒としては、3級アミ
ンが好適である。例として、1,4−ジアザビシクロ−
(2,2,2)−オクタン〕(以下、TEDAとい
う)、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピ
レンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペンタメチ
ルジエチレントリアミン、トリメチルアミノエチルピペ
ラジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,
N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、
N−エチルモルホリン、トリエチルアミン、トリブチル
アミン、ビス(ジメチルアミノアルキル)ピペラジン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
N,N−ジエチルベンジルアミン、ビス(N,N−ジエ
チルアミノエチル)アジペート、N,N,N’,N’−
テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N−ジメ
チル−β−フェニルエチルアミン、1,2−ジメチルイ
ミダゾール、2−メチルイミダゾール等が挙げられ、こ
れらの触媒は単独で又は2種以上を混合して使用でき
る。尚、3級アミン以外の触媒として、ジブチルチンジ
ラウレート、オレイン酸第1錫、ナフテン酸コバルト、
ナフテン酸鉛等の有機金属化合物を用いることもでき
る。触媒の量は、ポリオール成分100重量部に対して
好ましくは0.1〜10重量部、更に好ましくは1〜5
重量部である。
【0019】ポリオール組成物に用いられる水は、発泡
剤として使用されるものである。水の量は、ポリオール
成分100重量部に対して0.1〜1.8重量部が好ま
しく、0.3〜1.5重量部がより好ましい。
【0020】なお、必要により、炭化水素、クロロフル
オロカーボン、水素化フルオロカーボン等の発泡剤を水
とともに使用できる。しかし、環境保護の観点から、水
を単独で使用することが好ましい。
【0021】ホリオール組成物には、更に尿素を添加す
ることが、ポリイソシアネート化合物中のイソシアネー
ト基とポリオール組成物中の活性水素とが化学量論上当
量となる、いわゆる当量成形を可能とし、フォーム強度
を向上させる観点から好ましい。尿素の添加量は、取り
出し速度(初期強度)の向上及びポリオール組成物にお
ける尿素の析出の回避の観点から、ポリマー組成物10
0重量部に対して、好ましくは0.05〜1重量部、よ
り好ましくは0.1〜0.7重量部、特に好ましくは
0.2〜0.6重量部である。
【0022】ポリオール組成物には、必要により、架橋
剤を添加することができる。架橋剤としては、水酸基、
1級アミノ基、2級アミノ基、その他イソシアネート基
と反応可能な活性水素含有基を2個以上有する低分子化
合物等が挙げられる。その例としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエタノール
アミン、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物
等の多価アルコール、ジエチルトルエンジアミン、クロ
ロジアミノベンゼン、エチレンジアミン、1,6−ヘキ
サンジアミン等のポリアミン等が挙げられ、これらは、
単独で又は2種以上を混合して使用できる。架橋剤の量
は、ポリオール成分100重量部に対して好ましくは
0.1〜20重量部、より好ましくは0.5〜10重量
部である。
【0023】ポリオール組成物には、更に、必要によ
り、シリコーン系整泡剤、顔料、酸化防止剤、黄変防止
剤等の添加剤を適量で添加することができる。
【0024】ポリイソシアネート化合物としては、イソ
シアネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂
肪族系のポリイソシアネート、それらの混合物、それら
を変性して得られる変性ポリイソシアネート等が挙げら
れる。その例として、トリレンジイソシアネート、メチ
レンジフェニルジイソシアネート、ナフチレンジイソシ
アネート、キシリレンジイシシアネート、ポリメチレン
ポリフェニレンイソシアネート等の芳香族ポリイソシア
ネート、水添メチレンジフェニルジイソシアネート、水
添トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等の脂環族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族系
ポリイソシアネート、それらの混合物、それらの変性体
等が挙げられる。前記変性体としては、ポリオールとの
反応生成物であるプレポリマー型変性体、ヌレート変性
体、ウレア変性体、カルボジイミド変性体、アロファネ
ート変性体、ビュレット変性体等が挙げられる。これら
の中では、芳香族ポリイソシアネート及びその変性体が
好ましい。特に、メチレンジフェニルジイソシアネート
及びその変性体が好ましい。
【0025】特にポリオキシアルキレングリコールとメ
チレンジフェニルジイソシアネート及び/又はその変性
体とからなるプレポリマー型変性体は、ポリオキシアル
キレングリコールからなるソフトセグメントを含んだ構
造を有し、低密度ポリウレタンフォームの機械的特性の
向上に有効である。
【0026】ポリオキシアルキレングリコールは、PP
Gを調製する手法と同様の手法で製造できる。ポリオキ
シアルキレングリコールの中では、水酸基1個当たりの
分子量が1000以上であるポリオキシプロピレン系グ
リコールは、好適に使用しうるものであり、オキシアル
キレン鎖が長いため、ウレタンフォームでのソフトセグ
メントとしての役割が有効に働き、伸びや弾性が良好と
なる。前記ポリオキシアルキレングリコールは、あらか
じめポリイソシアネートと反応させるため、必ずしも水
酸基の1級化が必要ではなく、末端にエチレンオキシド
が付加されていても付加されていなくてもよい。プレポ
リマー型変性体中には、メチレンジフェニルジイソシア
ネート又はその変性物と、前記ポリオール組成物に使用
される架橋剤との反応生成物が含まれていてもよい。
【0027】ポリオール組成物とポリイソシアネート化
合物とを反応させる際には、ポリオール成分とポリイソ
シアネート化合物との割合は、イソシアネートインデッ
クスが80〜110、好ましくは90〜100となるよ
うに調整することが望ましい。
【0028】本発明のポリウレタンフォームを製造する
方法としては、ポリオール成分、触媒、水、及びその他
の添加剤をあらかじめ混合、攪拌したポリオール組成物
と、ポリイソシアネート化合物とを成形機により、混
合、攪拌し、成形型内に注入し、発泡させる方法等が挙
げられる。より具体的には、前記ポリオール組成物をタ
ンク等を用いて、混合、攪拌し、通常、40℃程度に調
温した後、自動混合注入型発泡機、自動混合型射出発泡
機等の発泡機を用いてポリイソシアネート化合物と反
応、発泡させる方法等が挙げられる。
【0029】以上のようにしてポリウレタンフォームが
得られるが、該ポリウレタンフォームは、低密度であっ
ても十分な強度及び硬度を有し、耐摩耗性及び耐屈曲性
に優れたものである。従って、該ポリウレタンフォーム
は、靴底用ポリウレタンフォームとして好適に使用しう
るものである。
【0030】ポリウレタンフォームの成形体密度は、靴
底物性維持の観点及び靴底の快適性の観点から、0.2
〜1.0g/cm3 、好ましくは0.4〜1.0g/c
3、より好ましくは0.45〜0.8g/cm3 であ
る。また、C硬度は、靴底に要求される反発性を良好に
し、また靴底に望まれる好適な硬さを付与する観点か
ら、35〜90、好ましくは50〜85、より好ましく
は60〜80である。
【0031】
【実施例】実施例1〜10及び比較例1〜7 表1に示す組成からなるポリオール成分100重量部に
対して、触媒〔TEDA〕、水、架橋剤〔エチレングリ
コール〕及び整泡剤〔ポリアルキルシロキサン:東レ・
ダウコーニング・シリコーン(株)製、商品名:SRX
253〕を表1に示す量となるように調整し、攪拌して
液状のポリオール組成物を調製した。
【0032】尚、PPGとして、2官能アルコールにプ
ロピレンオキシド及びエチレンオキシドを順次付加させ
た分子量4000、不飽和度0.024meq/gのポ
リオキシプロピレングリコール〔旭硝子ウレタン(株)
製、商品名:プレミノール5005〕(以下、PPG1
という)、3官能アルコールにプロピレンオキシド及び
エチレンオキシドを順次付加させた分子量7000、不
飽和度0.022meq/gのポリオキシプロピレント
リオール〔旭硝子ウレタン(株)製、商品名:プレミノ
ール7005〕(以下、PPG2という)、3官能アル
コールにプロピレンオキシド及びエチレンオキシドを順
次付加させた分子量7000、不飽和度0.067me
q/gのポリオキシプロピレントリオール〔旭硝子ウレ
タン(株)製、商品名:エクセノール850〕(以下、
PPG3という)、及び2官能アルコールにプロピレン
オキシド及びエチレンオキシドを順次付加させた分子量
4000、不飽和度0.087meq/gのポリオキシ
プロピレングリコール〔旭硝子ウレタン(株)製、商品
名:エクセノール510〕(以下、PPG4という)を
用いた。
【0033】ポリイソシアネート化合物として、ポリオ
ール変性ジフェニルメタンジイソシアネート〔花王
(株)製、商品名:エディフォームB−6106M、N
CO%:16%〕を用いた。
【0034】ポリオール組成物とポリイソシアネート化
合物との配合割合は、発泡反応でのフリーフォーム状態
をみて決定し、〔(実際に使用されたイソシアネート
量)/(化学量論的にポリオール成分と当量とされるイ
ソシアネート量)〕×100で表されるイソシアネート
インデックスが表1に示される値となるように、調整し
た。
【0035】ポアリング型の低圧発泡機の一方のタンク
内に、ポリオール組成物を入れ、その液温を35〜45
℃に調節し、他方のタンク内にポリイソシアネート化合
物を入れ、同様に液温を35〜45℃に調節した。
【0036】この発泡機を用いてポリオール溶液とポリ
イソシアネート化合物とを混合、攪拌して、45℃に調
節した鉄製モールド中に注入し、発泡させ、100mm
×300mm×10mmのポリウレタンフォームを得
た。
【0037】得られたポリウレタンフォームのフォーム
特性を以下の方法に従って調べた。その結果を表1に示
す。
【0038】1.成形体密度 100mm×300mm×10mmのポリウレタンフォ
ームの重量を測定し、体積300cm3 で除して測定す
る。
【0039】2.C硬度 Asker C硬度計にて測定する。
【0040】3.フォーム強度 厚さ10mmのポリウレタンフォーム全体の強度をJI
S K 6251に記載の方法により測定する。
【0041】4.耐屈曲性 DIN52243に記載の方法により測定する。
【0042】5.寸法変化 内寸が100mm×300mm×10mmの鉄製モール
ドに、成形体密度が表1に示す値となるように原料を注
入させる。原料を注入してから7分間経過後に脱型さ
せ、得られたポリウレタンフォームを室温にて1日放置
させた後、このポリウレタンフォームの長手方向におい
ての寸法変化を測定する。
【0043】6.耐溶剤性 成形後、得られたポリウレタンフォームを室温にて1日
間放置させ、前記「5.寸法変化」で試験したポリウレ
タンフォームを2つ折りにし、折り曲げ部をトリクロロ
エチレンに15秒間含浸させた後に取り出し、折り曲げ
部の亀裂の発生の有無を目視にて観察し、以下の評価基
準に基づいて評価する。 〔評価基準〕 ○:亀裂なし ×:亀裂あり
【0044】7.外観 100mm×300mm×10mmのシート成形品を1
日間放置した後、室温のトリクロロエチレンに10秒間
浸漬し、室温で風乾させる。1日放置後の表面光沢を目
視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価する。 〔評価基準〕 ○:表面光沢が良好 ×:表面光沢が不良
【0045】
【表1】
【0046】表1に示された結果から、実施例で得られ
たポリウレタンフォームは、比較例で得られたポリウレ
タンフォームと対比して、高フォーム強度を有し、耐屈
曲性、寸法安定性、耐溶剤性及び外観に優れたものであ
ることがわかる。
【0047】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、高フォーム強
度を有し、耐屈曲性、寸法安定性、耐溶剤性及び外観に
優れ、靴底用ポリウレタンフォームとして好適に使用し
うるポリウレタンフォームを得ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−3152(JP,A) 特開 平3−121116(JP,A) 特開 平3−47202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 B29D 31/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)出発原料として水酸基を2個有す
    る化合物が用いられた、不飽和度が0.06meq/g
    以下であるポリオキシプロピレングリコールAと、出発
    原料として水酸基を3個以上有する化合物が用いられた
    ポリオキシプロピレンポリオールBとの重量比(ポリオ
    キシプロピレングリコールA/ポリオキシプロピレンポ
    リオールB)が4〜100であるポリオール成分、触媒
    及び水を含むポリオール組成物と、(B)ポリイソシア
    ネート化合物とを反応させる成形体密度0.2〜1.0
    g/cm3 及びC硬度35〜90を有する靴底用ポリウ
    レタンフォームの製造法。
  2. 【請求項2】 ポリオール組成物が更に尿素を含有する
    ものである請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 ポリオキシプロピレンポリオールBが出
    発原料としてグリセリン又はトリメチロールプロパンが
    用いられてなり、水酸基価10〜300を有するもので
    ある請求項1記載の製造法。
JP07660199A 1998-12-24 1999-03-19 靴底用ポリウレタンフォームの製造法 Expired - Fee Related JP3269610B2 (ja)

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