JP3269028B2 - 鶏卵等のパック詰め食品の殺菌装置 - Google Patents

鶏卵等のパック詰め食品の殺菌装置

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JP3269028B2 JP15672698A JP15672698A JP3269028B2 JP 3269028 B2 JP3269028 B2 JP 3269028B2 JP 15672698 A JP15672698 A JP 15672698A JP 15672698 A JP15672698 A JP 15672698A JP 3269028 B2 JP3269028 B2 JP 3269028B2
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sterilization
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卓男 影山
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Kyowa Machinery Co Ltd
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直接オゾンに触
れて変質、変色などして食べるのに適しない食品を除
き、消費者の手元にできるだけ衛生的に届けるため、鶏
卵、里芋、みかんなど、殻や外皮を取り除いて食用とす
る食品を、パックに詰めたままオゾン殺菌するための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に商品としての食品は、消費者にわ
たるまで可能な限り衛生的に処理されなければならな
い。例えば、自動包装装置によりパック詰めされる鶏卵
も、商品化するためには衛生的に処理されなければなら
ない。そのため、次亜酸素やオゾンによる殺菌処理水を
使用しての洗浄、そして殺菌灯を用いた搬送工程からな
る一連の処理を経て、最終的に自動包装される。
【0003】この自動包装工程は、一部の工程では殺菌
効果が得られる構造であっても、残りの大半の工程で
は、鶏卵は工場の普通の空気、即ち殺菌処理されない雑
菌が混じった空気に常に触れており、とくに包装工程中
や、包装に用いられるリユ−スパック(再使用パック)
そのものに付着している雑菌が鶏卵に付着する。又、取
り分け出荷を待つ間、包装後パックのシ−ルの隙間から
侵入する雑菌が鶏卵に付着するのは避けがたい。
【0004】さらに、自動包装装置の特性上、鶏卵を洗
浄、殺菌処理した後の工程でヒビ卵から流出した内容物
が装置に付着し、この付着部分に雑菌が繁殖して、殺菌
後の工程で鶏卵を再度細菌汚染する可能性がある。
【0005】現在常識的に行われている鶏卵の商品化処
理工程の中で、とくに包装工程や、パック詰め後の鶏卵
の殺菌については、何らの手段もとられていないのが現
状である。鶏卵に限らず、里芋等パック詰めされる食品
は、包装前に洗浄されてもパック詰め後の殺菌について
は考慮されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、鶏卵などの食品を包装したパックは、身
と蓋との間に隙間があることを利用して、パックに包装
後の食品を殺菌することにより、前述の潜在的な細菌汚
染問題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の殺菌装置の特
徴は次の点にある。即ち、オゾン発生手段と、殺菌箱内
に成形され、パック詰め食品を収容してオゾン発生手段
からオゾンを送り込まれる殺菌室と、殺菌室を加湿する
加湿器と、加湿された殺菌室を除湿する除湿器と、殺菌
室を陰圧にする陰圧手段と、殺菌室のオゾンを無害にし
て排出するフィルタを具えた排出手段とからなる。そし
て殺菌箱は、隔壁により殺菌室と殺菌室と連通する攪拌
室とが形成されており、攪拌室には、オゾン発生手段か
ら送り込まれたオゾンを殺菌室に送る送風路と、殺菌室
のオゾンを攪拌室に取り込む攪拌用ファンとが設けられ
ているとともに、加湿器と除湿器とは攪拌室に設けられ
ている。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の対象となるパック詰め
される食品として、鶏卵、里芋をはじめとする芋類、み
かんなど、殻や外皮を取り去って食用とするものが挙げ
られるが、オゾンが直接触れて変質したり、変色したり
して食品として利用できないものは除く。
【0009】以下、パック詰めされる食品が鶏卵の場合
について説明する。まず、鶏卵をパック詰めする容器で
ある公知の小売用パックPを、図2により簡単に説明す
ると、パックPは、ポリプロピレンなどのプラスチック
フィルムを成形して製造され、普通縦横10個の鶏卵を
収容できるようになっている。
【0010】そして、身P1と蓋P2とは、鶏卵を収容
したのち複数箇所をスポット溶着されてシ−ルされてい
る。Sはシ−ル部分である。従って、パックPは気密に
シ−ルされているのではなく、パックP内には空気が出
入りする。パックP内に空気が出入りすると、鶏卵に限
らず芋類などなまものの食品では鮮度を保つのに有効で
ある。なお、スポット溶着によらず、ステ−プル、粘着
テ−プなどの手段でシ−ルされたパックでも、身と蓋と
の間に隙間があって空気が流入できれば、この発明を実
施できる。
【0011】図1により殺菌装置について説明すると、
1は殺菌箱で、気密性の高い大型冷蔵庫などを利用でき
る。2は隔壁で、殺菌箱1内にはこの隔壁2により、パ
ックPを載せたラック20を収容する殺菌室3と、殺菌
室3の一部を区切る攪拌室4とが形成されている。5は
攪拌用ファンで、殺菌箱1の天井の下に設けられた入口
に取付けられている。6は複数の送風路であって、隔壁
2の下部に開口されているが、案内板7を可動とするこ
とによって、風向を調節できるようにすることもでき
る。
【0012】8は加湿器、9は除湿器で、ともに攪拌室
4内で殺菌箱1の内壁に取付けられている。10は殺菌
箱1上に設けられた循環用の配管で、一端は殺菌室3に
開口するとともに、他端は後述の送風機17に接続され
ている。11は排出手段で、排出ファン12と活性炭を
用いたフィルタ13とを具えて、殺菌室3に取付けられ
ている。14は陰圧手段であって、ファン又は真空ポン
プを具えており、殺菌室3に取付けられている。
【0013】15はオゾン発生手段で、容器16内には
送風機17とオゾン発生器18とが設けられている。そ
して送風機17には、配管10と、前記攪拌室4に開口
する送風管19とが接続されている。オゾン発生器18
から発生させたオゾンは、送風管19へ送り込まれる。
【0014】パックP詰めの鶏卵Eの殺菌は、次のよう
にして行われる。まず加湿器8を作動させて殺菌室3の
湿度を所定湿度にまで上げると、鶏卵Eを詰めたパック
Pを載せたラック20を、殺菌箱1に設けた図示しない
ドアから殺菌室3内に収容したのち、作業員は前記ドア
から退出する。
【0015】そして、オゾン発生器18からオゾンを送
風管19へ送るとともに、攪拌用ファン5、及び送風機
17を始動させる。殺菌室3の空気は攪拌用ファン5に
より攪拌室4に流入するので、送風管19から攪拌室4
内に送り込まれたオゾンは、送風路6を経て殺菌室3に
流入する。殺菌室3に流入したオゾンは、パックPの身
Paと蓋Pbとの隙間から、パックP内の鶏卵Eと接触
して鶏卵Eを殺菌する。
【0016】なお予め、案内板7が固定されている場合
は、送風路6から送り出されるオゾンがパックPによく
当たるようにラック20を置いておくか、案内板7が可
動の場合は、案内板7を調節してオゾンがパックPによ
く当たるようにしておく。
【0017】殺菌室3のオゾンを含む空気の一部は、配
管10へ流入したのち、オゾンを補給され攪拌室4へ流
入するが、攪拌室4でオゾンを含む空気は攪拌されて、
再び殺菌室3に入る。そのため殺菌室3のオゾン濃度が
均一になる。殺菌室3のオゾンが所定濃度に達すると、
陰圧手段14を始動させて殺菌室3の気圧を陰圧にす
る。殺菌室3を陰圧にすることにより、殺菌室3を加湿
することと合わせて、さらに鶏卵Eとオゾンの接触が高
まって、殺菌効果を上げることができる。
【0018】所定の殺菌時間が経過して殺菌が完了する
と、陰圧手段14を停止させるとともに除湿器9を作動
し、殺菌室3の湿度を低下させてパックPに付着した湿
気を除く。そして、攪拌用ファン5、陰圧手段14、オ
ゾン発生手段15を停止させると、排出手段11を作動
させる。殺菌室3のオゾンは、フィルタ13により分解
されて無害となって外部に排出される。
【0019】なお、殺菌に必要なオゾン濃度は、殺菌時
間を入力すれば自動的に設定できるようにするとよい。
又、殺菌室3内に作業員がいる場合にはオゾン発生器1
8が作動しない、殺菌中はドアが開かない、殺菌後殺菌
室3のオゾン濃度が労働衛生基準以下に低下しないと、
ドアが開かないようにすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】パック詰した食品をオゾン殺菌するた
め、消費者に衛生的な商品を提供できる。
【0021】殺菌室を陰圧にするとともに加湿にしてオ
ゾン殺菌を行うため、食品とオゾンの接触が高まるた
め、殺菌効果を上げることができる。
【0022】殺菌室を陰圧にしてオゾン殺菌を行うの
で、殺菌中にオゾンが外部に漏れる危険がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の断面図である。
【図2】鶏卵包装用パックの側面図である。
【符号の説明】
1 殺菌箱 2 隔壁 3 殺菌室 4 攪拌室 5 攪拌用ファン 8 加湿器 9 除湿器 11 排出手段 14 陰圧手段 15 オゾン発生手段 18 オゾン発生器 P パック E 鶏卵

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾン発生手段と、殺菌箱内に成形さ
    れ、パック詰め食品を収容してオゾン発生手段からオゾ
    ンを送り込まれる殺菌室と、殺菌室を加湿する加湿器
    と、加湿された殺菌室を除湿する除湿器と、殺菌室を陰
    圧にする陰圧手段と、殺菌室のオゾンを無害にして排出
    するフィルタを具えた排出手段とからなり、殺菌箱は、
    隔壁により殺菌室と殺菌室と連通する攪拌室とが形成さ
    れており、攪拌室には、オゾン発生手段から送り込まれ
    たオゾンを殺菌室に送る送風路と、殺菌室のオゾンを攪
    拌室に取り込む攪拌用ファンとが設けられているととも
    に、加湿器と除湿器とは攪拌室に設けられている鶏卵等
    のパック詰め食品の殺菌装置。
JP15672698A 1998-05-21 1998-05-21 鶏卵等のパック詰め食品の殺菌装置 Expired - Fee Related JP3269028B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6555591B1 (en) 1997-02-19 2003-04-29 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Foam cross-linked with metal salt and process for production

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6555591B1 (en) 1997-02-19 2003-04-29 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Foam cross-linked with metal salt and process for production

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