JPH10117752A - パック詰め食品の殺菌装置 - Google Patents

パック詰め食品の殺菌装置

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JPH10117752A
JPH10117752A JP29946396A JP29946396A JPH10117752A JP H10117752 A JPH10117752 A JP H10117752A JP 29946396 A JP29946396 A JP 29946396A JP 29946396 A JP29946396 A JP 29946396A JP H10117752 A JPH10117752 A JP H10117752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
sterilization
eggs
packed
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP29946396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Tomosue
誠夫 友末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Machinery Co Ltd filed Critical Kyowa Machinery Co Ltd
Priority to JP29946396A priority Critical patent/JPH10117752A/ja
Publication of JPH10117752A publication Critical patent/JPH10117752A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パック詰め食品を、無人で自動的に殺菌す
る。 【解決手段】 入口2と出口3とを備え、パックPに詰
めた食品、例えば鶏卵を収容して密閉される殺菌箱1
に、殺菌箱内に設置されたオゾン発生器4と、オゾン空
気を殺菌箱外へ排出する排出手段、例えば真空ポンプ5
とを設ける。シ−ルしたパックには身と蓋との間に隙間
があるので、隙間からオゾンを流入させて鶏卵を殺菌
し、殺菌後は有害なオゾン空気を殺菌室外へ排出する。
オゾン濃度が安全レベルに達すると搬出する。無人で自
動的に殺菌するので人体に無害であり、殺菌後は衛生的
な食品として販売できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直接オゾンに触
れて変質、変色などして食べるのに適しない食品を除
き、消費者の手元にできるだけ衛生的に届けるため、鶏
卵、里芋、みかんなど、殻や外皮を取り除いて利用する
食品を、パックに詰めたままオゾン殺菌するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に商品としての食品は、消費者にわ
たるまで可能な限り衛生的に処理されなければならな
ず、パック詰めの食品も同様である。例えば、自動包装
装置によりパック詰めされる鶏卵も、商品化するために
はもとより衛生的に処理されなければならない。そのた
め、次亜酸素やオゾンによる殺菌処理水を使用しての洗
浄、そして殺菌灯を用いた搬送工程からなる一連の処理
を経て、最終的に自動包装される。
【0003】この自動包装工程は、一部の工程では殺菌
効果が得られる構造であっても、残りの大半の工程で
は、鶏卵は工場の普通の空気、即ち殺菌処理されない雑
菌が混じった空気に常に触れており、とくに包装工程中
や、包装に用いられるリユ−スパック(再使用パック)
そのものに付着する雑菌が鶏卵に付着する。取り分け出
荷を待つ間、包装後パックのシ−ルの隙間から浸入する
雑菌が鶏卵に付着するのは避けがたい。
【0004】現在常識的に行われている鶏卵の商品化処
理工程の中で、とくに包装工程や、パック詰め後の鶏卵
の殺菌については、何らの手段も取られていないのが現
状である。鶏卵に限らず、里芋等パック詰めされる食品
は、包装前に洗浄されてもパック詰め後の殺菌について
は考慮されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、鶏卵などの食品を包装したパックは、身
と蓋との間に隙間があることを利用して、パックに包装
後の食品を無人で自動的に殺菌することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、入口と出口
とを備え、パック詰め食品を収容して密閉される殺菌箱
に、殺菌箱内にオゾンを発生させるオゾン発生器と、オ
ゾン発生器によって生じたオゾン空気を殺菌箱外へ排出
する排出手段とを設けたことに特徴がある。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明が実施されるパック詰め
される食品として、鶏卵、里芋をはじめとする芋類、み
かんなど、殻や外皮を取り去って利用するものがあげら
れるが、オゾンが直接触れて変質したり、変色したりし
て食品として利用できないものは除く。
【0008】パック詰めされた鶏卵のオゾン殺菌につい
て説明する。まず、鶏卵をパック詰めする容器である公
知のパックPについて、図2により簡単に説明すると、
小売用のパックPは、ポリプロピレンなどのプラスチッ
クシ−トを成形して製造され、普通縦横10個の鶏卵を
収容できるようになっている。
【0009】そして、身P1と蓋P2とは、鶏卵を包装
したのち、複数箇所をスポット溶着されてシ−ルされて
いる。Sはシ−ル部分である。従って、パックPは気密
にシ−ルされているのではなく、パックP内には空気が
出入りする。パックP内へ空気が出入りすると、鶏卵に
限らず芋類などのなまもの食品では、鮮度を保つのに有
効である。
【0010】21は公知の移動式陳列ケ−スで、一般に
ロ−ルインナ−、ラックテナ−等と呼ばれており、複数
の棚に鶏卵を包装した小売用のパックPを載せた状態で
移動させ、そのまま売場に陳列できるようになってい
る。勿論、他の食品を詰めたパックPを移動式陳列ケ−
スに載せることもできる。
【0011】1は複数の移動式陳列ケ−ス21を収容す
る殺菌箱で、海上コンテナ−の他、簡易組立式小屋など
が利用され、図示しない鶏卵の自動包装装置のパッキン
グステ−ションに近接した床や、トラックの荷台に設置
されて運搬可能である。
【0012】2は入口ドア、3は入口ドア2の反対側に
設けられた出口ドアであって、ともに自動開閉されて、
移動式陳列ケ−ス21を入口ドア2から搬入、出口ドア
3から搬出でき、これらのドア2、3が閉まると殺菌箱
1は密閉される。オゾンによる腐食を考慮して、内装に
はステンレス、硬質塩化ビニルなどを用い、又両ドア
2、3のシ−ル枠、その他シ−ル部分には、フッ素ゴ
ム、シリコンゴム、バイトンゴムなどを用いるとよい。
【0013】但し、殺菌箱1は気密に密閉する必要はな
く、後述するように殺菌箱1内を外気圧より僅かに高く
できる程度であればよい。なお、ドア2、3はシャッタ
−、エヤカ−テンなどに替えることも可能である。
【0014】4はオゾン発生器で、殺菌箱1内の天井に
複数個が設置され、殺菌箱1内にオゾンを放出する。5
は真空ポンプで、殺菌箱1内のオゾン空気(オゾンの混
じった空気)を、複数のバルブ6を介して吸引し、エヤ
タンク7へ送り込む。8はバルブ6に取付けられた集気
笠である。9は送風機であって、バルブ6を介してエヤ
タンク7のオゾン空気を殺菌箱1へ送り出す。真空ポン
プ5、バルブ6、エヤタンク7は、殺菌箱1の上部に設
置される。
【0015】真空タンク7を用いないで、真空ポンプ5
で直接殺菌箱1外へオゾン空気を排出することも可能で
あり、又、真空ポンプ5も用いないで排気ファンで排出
することも可能であるが、真紅ポンプ5を利用すると排
出を速やかに行なえる。
【0016】10はオゾンセンサで、殺菌箱1内のオゾ
ン濃度を検出して図示しない制御装置へ入力する。又、
11は気圧センサで、殺菌箱1内の気圧を検出して制御
装置へ入力する。なお、12aは入口ドア2側に、12
bは出口ドア3側に設置された警告灯で、殺菌箱1内の
オゾン濃度が人体に危険なレベルにあるときに点灯し
て、移動式陳列ケ−ス21を搬入搬出する作業員に危険
を知らせる。なお、オゾン濃度が危険レベルにあれば、
ドア2、3が開かないようにすることも容易である。
【0017】次に、パック詰め卵の殺菌について説明す
る。パックP詰め卵を載せた移動式陳列ケ−ス21を殺
菌箱1に収容して、殺菌箱1を密閉したのち、オゾン発
生器4からオゾンを放出させる。このとき、エヤタンク
7から殺菌箱1へオゾン空気を放出し、殺菌箱1内の気
圧を外気圧より僅かに高くする。但し、エヤタンク7を
使用しないで、与圧装置を別に設置してもよい。殺菌箱
1内の気圧を外気圧より僅かに高くすれば、前述のよう
にパックPは密封されていないので、パックP内には容
易にオゾンが入って、鶏卵に付着した雑菌を殺菌でき
る。なお、オゾン放出時にファンで殺菌箱1内の空気を
攪拌すると、より殺菌が効果的に行なえる。
【0018】殺菌箱1内のオゾン濃度、気圧は、それぞ
れオゾンセンサ10、気圧センサ11によって検出さ
れ、制御装置によりオゾン発生器4、送風機9を制御し
て、予め設定された殺菌に必要なオゾン濃度、気圧に所
定時間維持される。鶏卵の殺菌に要するオゾンは、容積
75立方メ−トルの海上コンテナを殺菌箱1として利用
した場合、2ないし2.5リットルで、1時間以内に完
全に殺菌できる。しかし、殺菌箱1の容積、収容する移
動式陳列ケ−ス21の数などの諸条件により、オゾン両
を適宜選択できる。
【0019】殺菌が完了すると、殺菌箱1内のオゾン空
気を真空ポンプ5によりエヤタンク7に回収する。オゾ
ンは人体に有害なため、オゾン濃度が危険レベル以下な
ったことをオゾンセンサ10が検出すると、警告灯12
a、12bが消える。そこで出口ドア3が開いて作業員
が殺菌箱1に入り、パック詰め卵を殺菌済みの陳列ケ−
ス21を殺菌箱1から搬出する。なお、殺菌箱1内のオ
ゾン空気を速やかに排出するため、殺菌箱1に排気時に
は開き、殺菌時には閉じるシャッタを設けてもよい。
【0020】なお、真空ポンプ5の吸い込み口やバルブ
6に活性炭を用いたフィルタを取付けると、人体に有害
なオゾンの除去を効果的に行なえる。又、真空ポンプ5
を用いないで、排気ファンにより殺菌後のオゾン空気を
排出する場合には、この排気ファンに活性炭を用いたフ
ィルタを取付けるとよい。
【0021】
【発明の効果】パック詰め後の食品を自動的に無人で殺
菌できるので、従来より衛生的な食品を消費者に提供で
きる。
【0022】殺菌を無人で自動的に行えるので、作業員
が有害なオゾンに接触する危険がない。
【0023】実施の形態の場合、販売に適した状態であ
る鶏卵などパック詰め食品を、移動式陳列ケ−スに載せ
たままで殺菌できるので、殺菌後は何ら手を加えること
なく、そのまま売場へ移動させて販売できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の断面図である。
【図2】鶏卵包装用パックの側面図である。
【符号の説明】
1 殺菌箱 4 オゾン発生器 5 真空ポンプ 6 バルブ 7 エヤタンク 21 移動式陳列ケ−ス P 鶏卵を包装したパック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口とを備え、パック詰め食品を
    収容して密閉される殺菌箱に、殺菌箱内にオゾンを発生
    させるオゾン発生器と、オゾン発生器によって生じたオ
    ゾン空気を殺菌箱外へ排出する排出手段とを設けてなる
    パック詰め食品の殺菌装置。
  2. 【請求項2】 排出手段は真空ポンプである請求項1の
    パック詰め食品の殺菌装置。
  3. 【請求項3】 殺菌箱は運搬可能に形成されている請求
    項1又は2のパック詰め食品の殺菌装置。
JP29946396A 1996-10-22 1996-10-22 パック詰め食品の殺菌装置 Pending JPH10117752A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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