JP3268412B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3268412B2
JP3268412B2 JP15852394A JP15852394A JP3268412B2 JP 3268412 B2 JP3268412 B2 JP 3268412B2 JP 15852394 A JP15852394 A JP 15852394A JP 15852394 A JP15852394 A JP 15852394A JP 3268412 B2 JP3268412 B2 JP 3268412B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ機器やオーディ
オ機器などの機器類に装備されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】偏平な四角筒形の外壁で囲まれた内部空
間が相手方コネクタの挿入空間となされたボディと、こ
のボディにおける上記挿入空間内に突設されかつ多数の
並列されたコンタクトを具備する偏平なヘッド部とを有
する構造のコネクタは、上記挿入空間がボディの前端で
開口しているため、その開口部から塵芥が入りやすく、
その塵芥が上記ヘッド部に並列されているコンタクトに
付着して相手方コネクタのコンタクトとの電気的接触不
良をきたすことがある。そして、機器類の上面パネルに
コネクタを上向きに取り付けるようなときには、上記挿
入空間の開口部が上向きになるためにその傾向が特に顕
著に現れる。そこで、従来は、実開平3−92368号
公報に記載されているように、当該コネクタが取り付け
られた機器側のパネル(前面パネルや上面パネルなど)
に蓋体を取り付け、相手方コネクタが差し込まれていな
いときには、その蓋体で上記挿入空間の開口を塞ぐこと
によって防塵を行うという方策が採られていたが、機器
側のパネルにコネクタと蓋体とを別々に取り付けること
は、取付作業の簡略化や取付部品点数の削減を図る上で
得策でない。そこで、ボディに保持させた軸体に蓋体を
取り付け、その蓋体がボディに具備された上記挿入空間
の内部位置とその挿入空間の開口を塞ぐ位置との間で上
記軸体を中心に開閉動するようにして、その蓋体をコネ
クタの構成部品の1つとして位置づけることが試みられ
た。他方、上記した構造のコネクタには、ボディに具備
された挿入空間に相手方コネクタが差し込まれてきたこ
とを検知するスイッチを設けたものがある。この種のコ
ネクタでは、スイッチをボディ側に固定された固定側接
片とその固定側接片に対応する可動側接片とによって構
成し、可動側接片の所定箇所に山形の曲り突出部を設け
てこの曲り突出部を上記挿入空間内に突出させておくと
いう構成の採用されていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、相手方コネ
クタが差し込まれてきたことを検知するスイッチを備え
た上記のようなコネクタにおいては、ヘッド部が挿入空
間内に突出しており、その上、スイッチの可動接片に具
備された山形の曲り突出部も上記挿入空間内に突出して
いるので、挿入空間が非常に狭くなっている。そのた
め、蓋体を挿入空間の内部で開閉動させるためのスペー
スを挿入空間内に確保することが容易でなかった。ま
た、コネクタのボディはほとんどがプラスチック成形体
であるので、上述したように軸体を介して蓋体をプラス
チック製のボディに取り付ける構成を採用すると、蓋体
の開閉動に伴って軸体が回動されるとボディにおける軸
体の保持部(軸受部)が比較的早期に磨耗して蓋体がが
たついて円滑な開閉がなされなくなったり、場合によっ
てはその磨耗により蓋体が開閉不可能になったりするお
それがある。そこで、本願発明者は鋭意研究を重ね、上
記したヘッド部やスイッチの可動接片に具備されている
山形の曲り突出部の配置、さらにはボディに取り付けら
れる蓋体が開閉動するときの軌跡の形状などについて種
々の調査を行い、本発明を完成するに至った。また、本
願発明者は、この種のコネクタにおいてはノイズ対策と
しての金属製のシールド枠が具備されることに着目し、
このシールド枠を利用することにより、金属に比べて強
度の小さなプラスチック製のボディの補強のみならず、
蓋体の軸部を保持するための軸受部の磨耗をも抑制する
ことのできるコネクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコネクタ
は、上下の幅広壁部と左右の背低壁部とを有する偏平な
四角筒形の外壁で囲まれた内部空間が相手方コネクタの
挿入空間となされたボディと、相手方コネクタの挿入空
間の後半部に突設され多数の並列されたコンタクトを具
備する偏平なヘッド部と、ボディの外壁に内接する状態
でこのボディに取り付けられて上記ヘッド部の周囲を取
り囲む偏平な四角筒形をなす金属製のシールド枠と、ボ
ディの外壁の一部を形成している1つの幅広壁部に具備
された前後方向に延びる溝部に保持されかつその溝部内
に配備された固定接点を備える固定側接片と、上記溝部
に保持され前後方向中間部の所定箇所に上記相手方コネ
クタ挿入空間内に突出する山形の曲り突出部を備えてい
ると共にこの曲り突出部の頂部からそれに続く前側傾斜
部とにわたる前上がり部分が上記ヘッド部の直前位置か
ら上記溝部に近付きながら前方へ延び出すように配備さ
れかつ上記前側傾斜部の前端部からから延び出て上記溝
部内に配備された延出部に上記固定接点に対応する可動
接点が具備された可動側接片と、基端部に設けられた軸
部がボディの外壁の他部を形成している他の幅広壁部の
前端縁部の近傍箇所でその前端縁部に沿って延びる軸線
と同心に支持され、先端部が上記ヘッド部の前端および
上記可動側接片における前上がり部分の近傍箇所を通過
する円弧経路を通って上記軸線を中心に旋回される蓋体
と、ボディと蓋体との間に介在されて蓋体を相手方コネ
クタの挿入空間の前面開口部を塞ぐ閉位置側に常時付勢
するばね体と、蓋体に設けられた係合部およびボディの
外壁に設けられて蓋体の閉位置で上記係合部が係合する
被係合部と、を備えるというものである。このようなコ
ネクタにおいては、シールド枠からその前方に向け一体
に延出されて上記ボディの外壁における他の幅広壁部に
内接された延出片部の先端部に、蓋体の軸部を保持する
軸受部が設けられていることが望ましい。また、上記延
出片部に、上記他の幅広壁部に開設された取付ボルト挿
通孔と同心状に配備されるねじ孔が具備されていてもよ
い。さらに、本発明に係るコネクタにおいては、ボディ
の外壁における他の幅広壁部が前半部と後半部とに分か
れ、それらの前半部と後半部との間に段差が具備されて
前半部が後半部よりも外側に位置し、上記他の幅広壁部
の後半部に対応するシールド枠の幅広部が当該他の幅広
壁部の後半部に内接されていると共に、そのシールド枠
の上記幅広部から段差を介してその前方に向け一体に延
出された延出片部が上記他の幅広壁部の前半部に内接し
ており、シールド枠の上記延出片部とシールド枠の段差
部とボディの左右の背低壁部とで囲まれた空間が、ボデ
ィの挿入空間に差し込まれてくる相手方コネクタにより
押されて開動された蓋体の収容空間となされ、かつシー
ルド枠における上記幅広部が相手方コネクタに具備され
たシールドカバーに重なり状に接触するように構成され
ていてもよい。
【0005】
【作用】本発明に係るコネクタによれば、相手方コネク
タをボディに具備されている挿入空間に差し込んでいく
と、相手方コネクタで押された蓋体がばね体の力に抗し
て軸部の回りに開位置まで動き、また、相手方コネクタ
を挿入空間から引き抜くと、蓋体がばね体の力により軸
部の回りに閉位置まで動き、そのときに係合部が被係合
部に係合して蓋体が閉位置に規制される。そして、蓋体
の基端部が、ボディにおける外壁の他の幅広壁部(可動
側接片の設けられていない側の幅広壁部)の前端縁部の
近傍箇所で軸部により支持されており、蓋体の先端部が
ヘッド部の前端および可動側接片における前上がり部分
の近傍箇所を通過する円弧経路を通って上記軸線を中心
に旋回されるようになっているので、蓋体の開閉動に必
要なスペースが、上記挿入空間内におけるヘッド部や可
動側接片の曲り突出部が位置しない残スペースを利用し
て確保されることになり、そのことが、蓋体を挿入空間
の内部で開閉動させるためのスペースを無理なく確保す
ることに役立つ。コネクタが請求項2に記載したように
構成されていると、蓋体に具備された軸部が金属製のシ
ールド枠に一体に延出された延出片部の先端部に設けら
れた軸受部によって保持されているので、上記軸部が金
属製の軸受部で保持されることになる。したがって、蓋
体の開閉動に伴って軸部が回動しても軸受部が早期に磨
耗することがない。また、コネクタが請求項4に記載し
たように構成されていると、相手方コネクタにより閉位
置まで押された蓋体が、ボディに具備された挿入空間か
ら出て、シールド枠の延出片部とシールド枠の段差部と
ボディの左右の背低壁部とで囲まれた空間(収容空間)
に収容されるので、開動した蓋体によって上記挿入空間
が狭められない。そして、相手方コネクタのシールドカ
バーとシールド枠の幅広部とが重なり状に接触するの
で、シールド枠を相手方コネクタのシールドカバーに接
触させるための短絡用接片などを突設する必要がない。
さらに、本発明のコネクタによると、金属製のシールド
枠がボディの外壁に内接して取り付けられているので、
シールド枠がボディを補強する機能を発揮する。そし
て、請求項2や請求項3に記載したように構成されてい
ると、シールド枠から延出されている延出片部がボディ
の外壁における他の幅広壁部が補強される。その上、請
求項3に記載したように構成されていると、シールド枠
から延出された延出片部のねじ孔を利用して当該コネク
タを機器類のパネルなどに取り付けることができるよう
になり、しかもそのパネルが金属パネルであれば、上記
ねじ孔にねじ込んだ金属製の取付ボルトを介してシール
ド枠がパネルに電気的に接続される。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例によるコネクタの分解
斜視図、図2は蓋体が閉じているとき(不使用状態)で
の同コネクタの縦断側面図、図3は蓋体が開いていると
き(使用状態)での同コネクタの縦断側面図、図4はボ
ディとヘッド部とを示す正面図である。ボディ1の外壁
2は上下の幅広壁部21,22と左右の背低壁部23,
24と後壁部25とを備えている。そして、ボディ1の
外壁2の一部を形成しているところの、上側の幅広壁部
21にの左右2箇所の内側部分に前後方向に延びる溝部
26,26が形成されていると共に、その幅広壁部21
の外側部分が前端部分において凹欠されることにより前
後に長い開口27,27が形成されている。図2および
図3によく示されているように、ボディ1の外壁2の他
部を形成しているところの、下側の幅広壁部22は前半
部28と後半部29とに分かれており、それらの前半部
28と後半部29との間に段差31が具備されて前半部
28が後半部29よりも一段下がった外側に位置してい
る。そして、前半部28の左右2箇所に取付ボルト挿通
孔32,32が開設されている。ボディ1の外壁2で囲
まれた内部空間は相手方コネクタC(後述する)の挿入
空間Sとなされており、この挿入空間Sの後半部に上記
後壁部25から偏平なヘッド部4が突設されている。こ
の実施例において、ヘッド部4はボディ1と共に絶縁性
に優れた合成樹脂で一体成形されているけれども、ボデ
ィ1にそれとは別体に形成されたヘッド部4を後方から
嵌着して組み付けるようにも構成できる。図4に示した
ように、ヘッド部4には相手方コネクタCのコンタクト
が差し込まれる多数の細孔41…が上下2列に亘って並
列されており、図2や図3に示したように、これらの細
孔41…のそれぞれにコンタクト42が保持されてその
コンタクト42の表面がヘッド部4の上面や下面に露出
している。なお、コンタクト42には端子43が延出さ
れており、同一列に並んでいる多数のコンタクト42…
から延出された端子43…にはクランク形に折り曲げら
れてボディ1の後方に突き出たものとストレートに突き
出たものとがあり、それらが左右方向で千鳥配列に並ん
でいる。多数のコンタクト42…の端子43…をボディ
1の後方でこのように千鳥配列にしておくことにより個
々の端子43…の相互間隔を広く確保できるようになる
ので、当該コネクタを配線基板に実装するときなどに端
子43の半田付け箇所が相互に短絡するという事態を生
じにくくなる利点がある。図1において、5は金属製の
シールド枠である。このシールド枠5は、上下の幅広部
51,52と左右の背低部53,54とを備えているも
のであって、所定形状に打ち抜いた金属板を偏平な四角
筒形に折り曲げることにより形成されており、その金属
板の両端部が上側の幅広部51の左右方向中央部で突合
せ状に対向されている。そして、上側の幅広部51の左
右2箇所に凹入状の欠除部55,55が具備されてい
る。また、下側の幅広部52には段差部56を介して前
方に向け延出片部57が一体に延出されている。この延
出片部57はシールド枠5の下側の幅広部52から一体
に延出されたものであるから金属製である。実施例にお
いては延出片部57を、左右方向2箇所にスリットを具
備させることによって左右一対の取付片兼用部58,5
8と左右方向中央のシールド片部59とに分けてある。
そして、左右の取付片兼用部58,58のそれぞれに、
ねじ孔61,61と一対の半円状の片部でなる軸受部6
2,62とが設けられている。軸受部62,62は取付
片兼用部58,58の先端部に設けられている。上記構
成のシールド枠5は前方からボディ1の内部空間に押し
込んで組み付けられる。そして、組付けた状態では、図
2や図3のように、上側の幅広部51がボディ1の上側
の幅広壁部21に内接し、下側の幅広部52がボディ1
の下側の幅広壁部22の後半部29に内接し、段差部5
6がボディ1の下側の幅広壁部22の段差31に内接
し、延出片部57がボディ1の下側の幅広壁部22の前
半部28に内接し、左右の背低部53,54がボディ1
の左右の背低壁部23,24に内接している。また、延
出片部57における取付片兼用部58,58のねじ孔6
1,61がボディ1における下側の幅広壁部22の前半
部28に開設されている取付ボルト挿通孔32と同心状
に配備されると共に、上側の幅広部51の2つの欠除部
55,55がボルト1の上側の幅広壁部21に具備され
た2つの溝部26,26に対応される。図1において、
71は固定側接片、76は可動側接片を示し、これらの
各接片71,76によってスイッチ7が構成される。す
なわち、固定側接片71のコ字形に曲成された先端部に
固定接点72が具備されており、図2や図3のように、
その固定接点72がボディ1の上記溝部26に配備され
るように固定側接片71がその溝部26に保持される。
また、可動側接片76における前後方向中間部の所定箇
所に山形の曲り突出部77が具備されている。この曲り
突出部77は上記前側傾斜部78と頂部79と後側傾斜
部80とでなり、その前側傾斜部78の前端部から延び
出た延出部81に可動接点82が備わっている。このよ
うな可動側接片76は、その曲り突出部77が上記挿入
空間S内に突出する形態で上記溝部26に保持され、か
つ、可動接点82が上記固定接点72に対応される。そ
して、上記挿入空間S内に突出された曲り突出部77に
おいては、図2や図3のように、頂部79からそれに続
く前側傾斜部78にわたる前上がり部分83が、上記ヘ
ッド部4の直前位置からボディ1側の上記溝部26に近
付きながら前方へ延び出すように配備されている。な
お、上記固定側接片71には開口74が開設されてお
り、この開口74とボディ1の上側の幅広壁部21に開
設された開口27とが合わさって可動側接片76の延出
片部81の上下方向での変位を許容し得るようになって
いる。また、固定側接片71や可動側接片76にはそれ
ぞれ端子73,84が延出されており、これらの端子7
3,84がボディ1の後方へ突き出されている。図1に
おいて、9は合成樹脂成形体でなる蓋体である。この蓋
体9は基端部の左右2箇所に軸受部91,91を有する
と共に、先端部の左右2箇所に係合部92,92が突出
して設けられている。そして、金属製の芯線でなる軸体
93が上記軸受部91,91に挿通されると共に、この
軸体93の両端部が上記シール枠5側に設けられている
軸受部62,62に支持されている。なお、軸受部6
2,62に支持された軸体93は、ボディ1の外壁2の
他部を形成している下側の幅広壁部22の前端縁部に沿
って延びる仮想軸線と同心になっている。このようにし
てボディ1側に取り付けられた蓋体9において、その先
端部は、図2に一点鎖線で示した円弧経路L、すなわち
上記ヘッド部4の前端および上記可動側接片76の曲り
突出部77における前上がり部分83の近傍箇所を通過
する円弧経路Lを通って上記軸線(具体的には軸体9
3)を中心に旋回されるようになっている。また、上記
軸体93には左右一対のねじりコイルばねでなるばね体
94,94が嵌合され、これらのばね体94,94の一
端部95,95と他端部96,96とがボディ1と蓋体
9とに弾接されている。こうしてボディ1と蓋体9との
間に介在されたばね体94,94により蓋体9が上記挿
入空間Sの前面開口部S1を塞ぐ閉位置側に常時付勢さ
れている。そして、蓋体9は、図2に示された閉位置で
は係合部92がボディ1の外壁2における上側の幅広壁
部21の前端部に設けられている被係合部33に係合し
てその閉位置が規制され、また、図2の仮想線や図3に
示された開位置では、シール枠5の下側の幅広部57と
段差部56とボディ1の外壁2における一対の背低壁部
23,24とで囲まれた空間、すなわち蓋体9の収容空
間Vに完全に収容されるようになっている。以上の構成
において、ボディ1に具備されている挿入空間Sに相手
方コネクタCが差し込まれていないときには、ばね体9
4,94の力で弾発付勢された蓋体9が図2のように閉
位置に位置して挿入空間Sの前面開口部S1を塞いでい
る。そのため、挿入空間Sに埃が入らず、ヘッド部4の
多数のコンタクト42…やスイッチ7の固定接点772
や可動接点82などに埃が付着するという事態が防止さ
れる。そして、相手方コネクタCを挿入空間Sに差し込
んでいくと、蓋体9が相手方コネクタCで押され、ばね
体94の力に抗して開位置まで動く。この場合、蓋体9
の先端部は円弧経路L上を可動側接片76の曲り突出部
77における前上がり部分83の近傍箇所およびヘッド
部4の前端の近傍箇所を通って旋回する。そして、相手
方コネクタCが挿入空間Sに差し込まれる途中でその相
手方コネクタCが可動側接片76に具備されている前上
がり部分83に接触して曲り突出部77を押し上げ、可
動接点82を固定接点72から離反させる。これによ
り、スイッチ7がONからOFFに切り換わり、挿入空
間Sに相手方コネクタCが差し込まれてきたことが検知
される。また、図3に仮想線で示したように相手方コネ
クタCが挿入空間Sに完全に差し込まれた時点では、そ
の相手方コネクタCにより押し下げられた蓋体9がその
収容空間Vに収容されてしまう。また、相手方コネクタ
Cはその外側周囲に取り囲んでいるシールドカバー(不
図示)がシールド枠5の下側の幅広部52に重なり合っ
て接触し、電気的接続状態になる。なお、図3では相手
方コネクタCとシールド枠5との間に隙間が存在してい
るように見えるけれども、これは図の理解を助けるため
の一手法に過ぎず、実際には相手方コネクタCはシール
ド枠5にほゞ全周で接触するようになる。相手方コネク
タCを挿入空間Sから引き抜くと、その引抜き動作に伴
って蓋体9がばね体94,94の力により軸体93の回
りに閉位置まで動き、そのときに係合部92が被係合部
33に係合して蓋体9が図2のように閉位置に規制され
る。このように蓋体9が閉動するときにも、蓋体の先端
部は上記円弧経路L上を通って旋回する。そして、上述
したように蓋体9が開同されたり閉動されたりしたとき
に軸体93が蓋体9の開閉動に追従して回転したとして
も、その軸体93が金属製の軸受部62,62によって
支持されているので、その軸受部62、62が早期に磨
耗することがない。また、このコネクタによると、金属
製のシールド枠5やそのシールド枠5から延出さた延出
片部57がボディ1の外壁2の対応箇所に内接している
ので、シールド枠5や延出片部57によってボディ1が
補強される。そのため、ボディ1の外壁2を薄くして当
該コネクタを小型化・薄型化することが容易である。上
記コネクタは、図2や図3のように、ボディ1の外壁2
における下側の幅広壁部22の前半部28をたとえば機
器類の金属製パネルPに重ね、そのパネルPの溝部P1
に挿通した取付ボルト100を取付ボルト挿通孔32を
経て上記ねじ孔61にねじ込んで締め付けることより上
記パネルPに取り付けることが可能である。このように
すると、取付ボルト100によってシールド枠5(延出
片部57を含む)と金属製のパネルPとが電気的に接続
されることになる。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、相手方コネクタに押さ
れて蓋体が開動され、相手方コネクタをその挿入空間か
ら引き抜くと蓋体が閉動されるので、相手方コネクタの
差込み時の操作性が改善され、不使用時の防塵が確実に
行われる。また、ボディに具備された相手方コネクタの
挿入空間にヘッド部や可動側接片の曲り突出部が突き出
ているものでありながら、蓋体をその挿入空間の内部で
開閉動させるためのスペースを無理なく確保することが
できるようになり、このことがコネクタの小型化や薄型
化を促進することに役立つ。金属製のシールド枠によっ
てボディが補強されるので、それだけボディを薄肉にす
ることが可能になり、そのことが、上記したようなコネ
クタの小型化や薄型化を促進することにいっそう役立
つ。このようなコネクタの小型化や薄型化を促進するこ
とができるという効果は、コネクタが請求項4に記載し
たように構成されていることによりさらに顕著に発揮さ
れる。ボディ補強作用を発揮する金属製のシールド枠に
延出片部を具備させ、その延出片部に蓋体の軸部を保持
する軸受部を設けてあると、軸受部が早期に磨耗するこ
とがなくなるので、蓋体が長期に亘って円滑に開閉動す
るようになり、それだけコネクタの耐用寿命が長くな
る。そのほか、コネクタが請求項3に記載したように構
成されていると、シールド枠を機器類の金属製のパネル
に電気的に接続するための接片などを設ける必要がなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるコネクタの分解斜視図で
ある。
【図2】蓋体が閉じているときの同コネクタの縦断側面
図である。
【図3】蓋体が開いているときの同コネクタの縦断側面
図である。
【図4】ボディとヘッド部とを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 外壁 4 ヘッド部 5 シールド枠 9 蓋体 21 上側の幅広壁部(外壁の一部を形成している幅広
壁部) 22 下側の幅広壁部(外壁の他部を形成している幅広
壁部) 23,24 背低部 26 溝部 28 幅広壁部の前半部 29 幅広壁部の後半部 31 段差 32 取付ボルト挿通孔 33 被係合部 42 コンタクト 52 幅広部 56 段差部 57 延出片部 61 ねじ孔 62 軸受部 71 固定側接片 72 固定接点 76 可動側接片 77 曲り突出部 78 前側傾斜部 79 曲り突出部の頂部 81 延出部 82 可動接点 83 前上がり部分 92 係合部 93 軸体(軸部) 94 ばね体 C 相手方コネクタ S 相手方コネクタの挿入空間 S1 挿入空間の前面開口部 L 円弧経路 V 蓋体の収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 302 H01R 13/648 H01R 13/64 H01R 13/70 - 13/703

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の幅広壁部と左右の背低壁部とを有
    する偏平な四角筒形の外壁で囲まれた内部空間が相手方
    コネクタの挿入空間となされたボディと、 相手方コネクタの挿入空間の後半部に突設され多数の並
    列されたコンタクトを具備する偏平なヘッド部と、 ボディの外壁に内接する状態でこのボディに取り付けら
    れて上記ヘッド部の周囲を取り囲む偏平な四角筒形をな
    す金属製のシールド枠と、 ボディの外壁の一部を形成している1つの幅広壁部に具
    備された前後方向に延びる溝部に保持されかつその溝部
    内に配備された固定接点を備える固定側接片と、 上記溝部に保持され前後方向中間部の所定箇所に上記相
    手方コネクタ挿入空間内に突出する山形の曲り突出部を
    備えていると共にこの曲り突出部の頂部からそれに続く
    前側傾斜部とにわたる前上がり部分が上記ヘッド部の直
    前位置から上記溝部に近付きながら前方へ延び出すよう
    に配備されかつ上記前側傾斜部の前端部から延び出て上
    記溝部内に配備された延出部に上記固定接点に対応する
    可動接点が具備された可動側接片と、 基端部に設けられた軸部がボディの外壁の他部を形成し
    ている他の幅広壁部の前端縁部の近傍箇所でその前端縁
    部に沿って延びる軸線と同心に支持され、先端部が上記
    ヘッド部の前端および上記可動側接片における前上がり
    部分の近傍箇所を通過する円弧経路を通って上記軸線を
    中心に旋回される蓋体と、 ボディと蓋体との間に介在されて蓋体を相手方コネクタ
    の挿入空間の前面開口部を塞ぐ閉位置側に常時付勢する
    ばね体と、 蓋体に設けられた係合部およびボディの外壁に設けられ
    て蓋体の閉位置で上記係合部が係合する被係合部と、 を備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 シールド枠からその前方に向け一体に延
    出されて上記ボディの外壁における他の幅広壁部に内接
    された延出片部の先端部に、蓋体の軸部を保持する軸受
    部が設けられている請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 シールド枠からその前方に向け一体に延
    出されて上記ボディの外壁における他の幅広壁部に内接
    された延出片部に、上記他の幅広壁部に開設された取付
    ボルト挿通孔と同心状に配備されるねじ孔が具備されて
    いる請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 ボディの外壁における他の幅広壁部が前
    半部と後半部とに分かれ、それらの前半部と後半部との
    間に段差が具備されて前半部が後半部よりも外側に位置
    し、上記他の幅広壁部の後半部に対応するシールド枠の
    幅広部が当該他の幅広壁部の後半部に内接されていると
    共に、そのシールド枠の上記幅広部から段差を介してそ
    の前方に向け一体に延出された延出片部が上記他の幅広
    壁部の前半部に内接しており、シールド枠の上記延出片
    とシールド枠の段差部とボディの左右の背低壁部とで
    囲まれた空間が、ボディの挿入空間に差し込まれてくる
    相手方コネクタにより押されて開動された蓋体の収容空
    間となされ、かつシールド枠における上記幅広部が相手
    方コネクタに具備されたシールドカバーに重なり状に接
    触するように構成されている請求項1記載のコネクタ。
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