JP3268164B2 - 開閉器操作機構 - Google Patents

開閉器操作機構

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JP3268164B2
JP3268164B2 JP11742395A JP11742395A JP3268164B2 JP 3268164 B2 JP3268164 B2 JP 3268164B2 JP 11742395 A JP11742395 A JP 11742395A JP 11742395 A JP11742395 A JP 11742395A JP 3268164 B2 JP3268164 B2 JP 3268164B2
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバネなどによって早入
・早切動作を行う開閉器操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の開閉器の早入・早切操作機構は図
12乃至図19に示す如き構成であり、図12は早入・
早切機構を側面断面図で示し、図13は図12の線A−
Aに沿った正面断面図、図14は図7の線B−Bに沿っ
た断面図、図15は図12の操作機構を背面(図12で
右側)から見た背面図である。図16乃至図19はこの
操作機構の動作を説明する図である。
【0003】図12乃至図15に於いて、23は入力ク
ランクであり、23aにて示す入力ピンにより、図示し
ない外部の緩動操作機構(早入・早切でない駆動装置)
に連結されている。24はこの入力クランク23に結合
された入力レバーであり、軸受2eによりフレーム22
上に回転可能に取り付けられている。入力レバー24の
他端には、軸受2fを介してフレーム22に回転可能に
支持された出力軸29の一端が挿入されて回転可能に支
持されている。
【0004】出力軸29の円筒面上には入力レバー24
に隣接してバネレバー5が回転可能に取り付けられ、図
14に示す如くその突出部5aまたは5bが入力レバー
24の突出部24aに係合できるように配置されてい
る。出力軸29上にはまたバネレバー5に隣接して出力
軸29の六角形断面部分29a上に回転不能に出力レバ
ー27が設けられており、その突出部27aが図14に
示す如くバネレバー5の突出部5aまたは5bに係合で
きるようにされている。
【0005】出力軸29の六角形断面部分29aには更
にストッパレバー8が回転不能に取り付けられていて、
その先端が操作機構の動作位置に応じて図13に示す如
くフレーム22に固着されたストッパボルト22c、2
2dに当接するようにされていて、出力軸29の回動範
囲を限定している。また、開閉器本体を開閉操作するた
めに、図示してないレバーやリンクが出力軸29の六角
形断面部分29aに設けられていて、開閉器本体をこの
開閉器操作機構により操作できるようにしてある。
【0006】出力軸29上のバネレバー5は、ピン6a
によりトグルバネユニット6の一端に連結されている。
トグルバネユニット6は、バネロッド6b、圧縮バネ6
c、バネ受け6dおよびバネピボット部6eを備え、バ
ネピボット部6eを支承するバネ軸受22bによりフレ
ーム22に連結されている。
【0007】このように構成された従来の開閉器操作機
構に於いて、図16には操作機構の開閉器切位置でのバ
ネ放勢状態(図14に二点鎖線1Aで示す位置)を示し
てあり、図示してない外部の緩動操作機構により入力ク
ランク23を介して入力レバー24が図で時計方向に回
動させられ、その突出部24aがバネレバー5の突出部
5aに係合してバネレバー5を時計方向に回転させる。
この回転につれてバネレバー5に連結されたトグルバネ
ユニット6もピボット部6eを中心として回動しながら
その圧縮バネ6cが蓄勢される。
【0008】図17に於いて、操作機構はやがてトグル
バネユニット6が完全に蓄勢されバネレバー5が死点位
置となった位置、即ち図17に示す開閉器本体が切位置
でのバネ蓄勢状態に達し、このときバネレバー5の突出
部5aは出力レバー27の突出部27aにも係合した状
態となる。
【0009】この状態から更に入力レバー24を時計方
向に緩動駆動させると、トグルバネユニット6の蓄勢さ
れた圧縮バネ6cは、トグル反転によるばね放勢により
バネレバー5を急速に時計方向に回転させ、同時に突出
部5a、27aを介して出力レバー27を時計方向に回
動させる。この急速な出力レバー27の回転は図示して
ないレバーやリンクを通して開閉器本体に伝達されてこ
れを急速に入位置に操作する。一方、出力レバー27の
回転は、ストッパレバー8がストッパボルト22dに当
接したときに停止させられる。
【0010】図18には、このようにしてストッパレバ
ー8がストッパボルト22dに当接し、開閉器入位置
で、バネが放勢された状態(図14に二点鎖線3Aで示
す位置)の操作機構を示す。この位置から切位置にする
ためには、外部の緩動操作機構(図示してない)により
入力クランク23を介して入力レバー24を図で反時計
方向に回動させる。すると、入力レバー24の突出部2
4aがバネレバー5の突出部5bを押してバネレバー5
を反時計方向に回動させ、トグルバネユニット6の圧縮
バネ6cを圧縮して蓄勢を開始する。
【0011】図19には、このような反時計方向の回動
が進んでバネの蓄勢が完了した死点位置、即ち操作機構
の開閉器入位置でのバネ蓄勢状態を示してある。この位
置から更に回動が進んで死点を越えると、トグル反転作
用によりバネレバー5がトグルバネユニット6の圧縮バ
ネ6cによって反時計方向に回動させられ、出力レバー
27の突出部27aを押して出力レバー27を反時計方
向に回動させ、開閉器本体を切位置に急速に操作する。
この動きは、駆動軸29上のストッパレバー8が、フレ
ーム22上のストッパボルト22C(図13)に当接し
て停止する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉器操作機構
はこのように構成されているので、次のような問題があ
った。 (1)開閉器本体の主回路接点部の摩擦による切動作不
良の発生 切動作時には、入力クランク23が外部の緩動操作機構
により図18の位置から図19の位置にまで回動し、死
点を越えて更に所定の超過角度だけ回動した後に、トグ
ル反転動作により図16の位置に至って開閉器本体が切
位置となる。しかしながら、この超過角度が十分大きく
なかった場合や、開閉器本体の主回路接点部の摩擦が大
きい場合には、接点部間の摩擦によりトグルバネユニッ
ト6がトグル反転作用によるバネ放勢を行わず、切動作
が達成できなかったり、切動作の速度が不十分となるこ
とがあった。
【0013】(2)開閉器本体の主回路接点部の摩擦変
化時の入動作不良の発生。 入動作時には、入力クランク23が外部の緩動操作機構
により図16の位置から図17の位置にまで回動し、死
点を越えて更に所定の超過角度だけ回動した後に、トグ
ル反転動作により圧縮バネ6cの放勢により図18の位
置に至って開閉器本体が入位置となる。しかしながら、
この入動作は圧縮バネ6cのバネ放勢力のみに依存して
いるため、開閉器本体の主回路接点部の摩擦力が変化し
たときには、主回路可動接点が途中で停止したり、一旦
完全に入位置まで駆動された後に反動で戻されたりし
て、固定接点に十分接触できずに、接点間の接触抵抗が
高くなってしまう場合があった。
【0014】(3)バネ蓄勢動作時の開閉器本体の主回
路可動接点の緩動動作 入動作時には、外部の緩動操作機構により入力クランク
23が図16の位置から図17の位置にまで回動してバ
ネ蓄勢動作が行われる。しかしながら、このときに入力
レバー24またはバネレバー5と出力レバー27との間
の摩擦力のために、バネ蓄勢動作によって出力レバー2
7が動かされてしまい、本来意図されているバネ放勢に
よる早入動作の前に緩動にて入側に駆動されることがあ
った。
【0015】(4)出力軸29の入力端(入力ピン23
a)と出力端(開閉器本体操作用の外部リンク)との間
が遠い 図12に示す如く、出力軸29の右端の入力クランク2
3の入力ピン23a(入力端)と出力軸29の左端の図
示はしてない開閉器本体操作用の外部リンク(出力端)
との間の距離が大きいため、操作機構の入力・出力位置
が離間しており、外部の入力・出力リンクを同一平面上
に配置することができず、開閉器全体の小型化が困難で
あった。
【0016】従って、この発明は従来の開閉器操作機構
の上述の問題点を解決するためになされたものであり、
その目的は、開閉器本体の主回路接点部の摩擦増加時に
おける切・入動作不良やバネ蓄勢動作時の開閉器本体の
主回路可動接点部の緩動動作を防止できると共に、開閉
器全体を容易に小型化できる早入・早切用の開閉器操作
機構を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の開閉器操
作機構に於いては、外部駆動装置に接続され得る入力装
置と、入力装置に接続された入力レバーと、入力レバー
に係合して駆動されるバネレバーと、バネレバーにトグ
ル連結されたトグルバネユニットと、バネレバーと係合
して駆動される出力レバーと、出力レバーに接続され、
開閉器に接続され得る出力軸と、入力装置と入力レバー
との間に接続されて、入力レバーの動作範囲を規定し、
切動作時、トグルバネユニットのバネ蓄勢完了後も更に
開閉器接点を開離させるのに十分なだけバネレバーを駆
動する動作範囲とする動作範囲規定装置とを備えてい
る。
【0018】請求項2記載の開閉器操作機構に於いて
は、入力装置と入力レバーとの間に接続されて、入力レ
バーの動作範囲を規定し、入動作時、トグルバネユニッ
トのバネ放勢による入動作完了後も更に入力レバーによ
り出力レバーを駆動する動作範囲とする動作範囲規定装
置とを備えた開閉器操作機構。
【0019】請求項3記載の開閉器操作機構に於いて
は、動作範囲規定装置が歯車装置である。
【0020】請求項4記載の開閉器操作機構に於いて
は、入力レバーおよび出力レバーに係合して、トグルバ
ネユニットの入動作のためのバネ蓄勢動作中に出力レバ
ーの回動を阻止し、バネ蓄勢完了後に出力レバーの回動
を許す保持装置を備えている。
【0021】請求項5記載の開閉器操作機構に於いて
は、出力軸の出力端が、入力装置の入力端と出力軸に関
して同じ側にある。
【0022】請求項6記載の開閉器操作機構に於いて
は、入力レバーおよび出力レバーに係合して、トグルバ
ネユニットの入動作のためのバネ蓄勢動作中に出力レバ
ーの回動を阻止し、バネ蓄勢完了後に出力レバーの回動
を許す保持装置を備えている。
【0023】請求項7記載の開閉器操作機構に於いて
は、出力レバーが保持装置に係合する切欠部を持ち、入
力レバーが保持装置を回動させるカム面を持ち、保持装
置が、出力レバーおよび入力レバーにばね偏倚された切
位置保持ラッチである。
【0024】請求項8記載の開閉器操作機構に於いて
は、出力軸の出力端が、入力装置の入力端と出力軸に関
して同じ側にある開閉器操作機構。
【0025】
【作用】請求項1記載の開閉器操作機構に於いては、入
力装置と入力レバーとの間に接続された動作範囲規定装
置が入力レバーの動作範囲を規定し、入力レバーが、ト
グルバネユニットのバネ蓄勢完了後も更に開閉器接点を
開離させるのに十分な動作範囲だけバネレバーを駆動す
る。
【0026】請求項2記載の開閉器操作機構に於いて
は、入力装置と入力レバーとの間に接続された動作範囲
規定装置が入力レバーの動作範囲を規定し、入力レバー
が、トグルバネユニットのバネ放勢による入動作完了後
も更に入力レバーにより出力レバーを駆動し、開閉器本
体の主回路接点部を完全に入位置まで駆動する。
【0027】請求項3記載の開閉器操作機構に於いて
は、歯車装置が動作範囲を規する。
【0028】請求項4記載の開閉器操作機構に於いて
は、保持装置が、入力レバーおよび出力レバーに係合し
て、トグルバネユニットの入動作のためのバネ蓄勢動作
中に出力レバーの回動を阻止し、バネ蓄勢完了後に出力
レバーの回動を許す。
【0029】請求項5および8記載の開閉器操作機構に
於いては、出力軸の出力端が、入力装置の入力端と出力
軸に関して同じ側にある。
【0030】請求項6記載の開閉器操作機構に於いて
は、保持装置が、入力レバーおよび出力レバーに係合し
て、トグルバネユニットの入動作のためのバネ蓄勢動作
中に出力レバーの回動を阻止し、バネ蓄勢完了後に出力
レバーの回動を許す。請求項7記載の開閉器操作機構に
於いては、出力レバーおよび入力レバーにバネ偏倚され
た切位置保持ラッチが、出力レバーの切欠部に係合し、
入力レバーのカム面が保持装置を回動させる。
【0031】
【実施例】図1にはこの発明の一実施例の早入・早切型
の開閉器操作機構を側面断面図で示し、図2は図1の線
A−Aに沿った正面断面図、図3は図1の線B−Bに沿
った断面図、図4は図1の操作機構を背面(図1で右
側)から見た背面図である。図5は図3の線C−Cに沿
った断面図である。図6乃至図11はこの発明の開閉器
操作機構の動作を説明する図である。
【0032】図1乃至図5の特に図1に於いて、開閉器
操作機構の全体として箱型のフレーム2には軸受2eが
設けられていて、中空円筒体により互いに同軸に連結さ
れた入力ピニオン3および入力レバー4回転可能に支持
している。フレーム2には軸受2fも設けられていて、
六角断面の孔を持つスリーブ7cを回転可能に支持して
いる。入力ピニオン3および入力レバー4を連結する円
筒体の内面には軸受13が設けられていて、その中に出
力軸9の円筒部分9bが回転可能に支承されている。ま
た出力軸9には六角断面部分9cもあってこの六角断面
部分9cはスリーブ7cの六角断面の孔内に挿入されて
いる。このようにして出力軸9はフレーム2に対して回
転可能に支持されている。
【0033】フレーム2と出力軸9との間で回転可能に
支持された入力ピニオン3は、フレーム2に固着された
ピン2aにより回転可能に支持され、入力ピン1aを持
つ入力ギア1に噛み合わされている。入力ギア1の1回
のとのこの入力ピン1aは図示してない外部の緩動操作
機構(早入・早切でない駆動装置)に連結されている。
入力ギア1は入力ピニオン3よりも直径が大きいので、
緩動操作機構が入力ギア1を1回転させると、入力ピニ
オン3はそこに連結された入力レバー4と共に入力ギア
1の回転角度以上駆動される。また、入力ピニオン3に
連結された入力レバー4には後に説明する突出部分4a
(図3参照)が設けられている。
【0034】出力軸9の円筒部分9b上には更に、入力
レバー4に隣接してバネレバー5が回転可能に取り付け
られ、図3に示す如くその突出部5a、5bが入力レバ
ー4の突出部4aに係合できるように配置されている。
出力軸9上にはまたバネレバー5に隣接して出力軸9の
六角断面部分9c上に回転不能に出力レバー7が設けら
れており、その突出部7aが図3に示す如くバネレバー
5の突出部5a、5bに係合できるようにされている。
【0035】出力軸9の六角断面部分9aの軸受2fよ
りも外側(図で左側)には更にストッパレバー8が回転
不能に取り付けられていて、その先端が操作機構の動作
位置に応じて図2に示す如くフレーム2に固着されたス
トッパボルト2cあるいは2dに当接して、出力軸9の
回動範囲を限定するようにしている。
【0036】出力軸9上のバネレバー5の腕は、ピン6
aによりトグルバネユニット6の一端に連結されてい
る。トグルバネユニット6は、バネロッド6b、圧縮バ
ネ6c、バネ受け6dおよびバネピボット部6eを備
え、バネピボット部6eを支承するバネ軸受2bにより
フレーム2に連結されている。
【0037】出力軸9にはまた入力ピニオン3よりも外
側(図で右側)に六角断面部分9aを備えている。この
六角断面部分9aには、開閉器本体を開閉操作するため
に、図示してないレバーやリンクを取付て、開閉器本体
をこの開閉器操作機構により操作できるようにしてあ
る。即ち、入力ギア2への外部の緩動操作機構による入
力と、出力軸9の出力端である六角断面部分9aからの
出力とが操作機構の同じ側で行われる。
【0038】図3に示す如く、出力レバー7は略円板状
の部材であって、バネレバー5側の面には突出部分7a
が設けられているが、外周面には切欠部7b(二点鎖
線)が形成されている。また、入力レバー4は略円板状
の部材であて、バネレバー5側の面には突出部分4aが
形成されているが、その外周面にはカム面4b(実線)
を持っている。これらの切欠部7bおよびカム面4bに
は、フレーム2にピン10aにより回動可能に支持され
た切位置保持ラッチ10が係合している。切位置保持ラ
ッチ10は、図5に示す如く、入力レバー4と出力レバ
ー7とに跨って当接する先端10bを持ち、ガイド11
を持つばね12により常にその先端10bが入力レバー
4のカム面4bおよび出力レバー7の切欠部7bに対し
て偏倚されている。
【0039】出力レバー7の切欠部7bは、切位置に於
いて切位置保持ラッチ10の先端10bが係合して出力
レバー7の図で時計方向の回転を阻止するように構成さ
れている。入力レバー4のカム面4bは、バネ蓄勢完了
時に切位置保持ラッチ10と接触してこれをバネ12の
作用に抗して動かし、先端10bが出力レバー7の切欠
部7bから外すように構成されている。
【0040】このように構成された従来の開閉器操作機
構に於いて、図6には操作機構の開閉器切位置でのバネ
放勢状態(図3に二点鎖線6Aで示す位置)を示してあ
り、図1に於いて、図示してない外部の緩動操作機構に
より入力ギア1を介して入力ピニオン3が図3で時計方
向に回動させられ、これに連結された入力レバー4が時
計方向に回転する。入力レバー4の突出部4aは、やが
てバネレバー5の突出部5aに係合してバネレバー5を
時計方向に回転させる。この回転につれてバネレバー5
に連結されたトグルバネユニット6もピボット部6eを
中心として回動しながらその圧縮バネ6cが蓄勢され
る。このとき切位置保持ラッチ10の先端10bが出力
レバー7の切欠部7bに係合しているために出力レバー
7の図6で時計方向への回転が阻止され、出力レバー7
の突出部分7aは図示の位置に保持される。
【0041】上述の回転が続けられると、操作機構はや
がてトグルバネユニット6が完全に蓄勢されバネレバー
5が死点位置となった位置、即ち図7に示す開閉器本体
が切位置でのバネ蓄勢状態に達し、このときバネレバー
5の突出部5aは出力レバー7の突出部7aにも係合し
た状態となる。この位置では、切位置保持ラッチ10は
入力レバー4の外周のカム面4bによって持ち上げら
れ、切位置保持ラッチ10の先端10bが出力レバー7
の切欠部7bから外され、出力レバー7が回転できるよ
うになる。
【0042】このように、バネ蓄勢動作の間中、蓄勢完
了まで、切位置保持ラッチ10が出力レバー7の回転を
阻止しているので、入力レバー4またはバネレバー5と
出力レバー7との間の摩擦のために、バネ蓄勢動作中に
出力レバー7が緩動にて入操作されてしまい、早入操作
ができなくなるようなことがない。
【0043】この状態から更に入力レバー4を時計方向
に緩動駆動させると、トグルバネユニット6の蓄勢され
た圧縮バネ6cは、トグル反転によるばね放勢によりバ
ネレバー5を急速に時計方向に回転させ、同時に突出部
5a、7aを介して出力レバー7を時計方向に回動させ
る。この急速な出力レバー7の回転により駆動軸9が駆
動され、駆動軸9に固着された図示してないレバーやリ
ンクを通して開閉器本体に伝達されてこれを急速に入位
置に操作する。一方、出力レバー7および駆動軸9の回
転は、ストッパレバー8がストッパボルト2dに当接し
たときに停止させられる。
【0044】図8には、このようにしてストッパレバー
8がストッパボルト2dに当接し、開閉器入位置で、バ
ネが放勢された状態(図3に二点鎖線6Bで示す位置)
の操作機構を示す。
【0045】しかしながら、この入動作は圧縮バネ6c
のバネ放勢力のみに依存しているため、開閉器本体の主
回路接点部の摩擦力が大きくなったときには、主回路可
動接点が途中で停止したり、一旦完全に入位置まで駆動
された後に反動で戻されたりして、固定接点に十分接触
できずに、接点間の接触抵抗が高くなってしまうことが
あった。このような入動作の途中停止位置を図8に一点
鎖線5Bで示す。
【0046】この発明の開閉器操作機構に於いては、入
力ギア1と入力ピニオン3とのギア比のために、入力レ
バー4がこの状態から更に所定の角度だけ回転され、入
力レバー4の突出部分4aがバネレバー5の突出部分5
aに係合して突出部分5aを介して出力レバー7の突出
部分7aに係合し、トグルバネユニット6のバネ作用力
による入動作が不完全となった場合でも、開閉器主回路
接点部が完全に係合する位置まで出力レバー7を機械的
に駆動する。この意味で、この動作は「駄目押し」と呼
ぶことができ、上述の所定の角度は「駄目押し角度」と
呼ぶことができる。図9にはこのようにして「駄目押
し」をされた、開閉器操作機構の開閉器最終入位置でバ
ネ放勢状態を示してある。
【0047】この位置から切位置にするためには、外部
の緩動操作機構(図示してない)により入力ギア1およ
び入力ピニオン3を介して入力レバー4を図9で反時計
方向に回動させる。すると、入力レバー4の突出部4a
がバネレバー5の突出部5bを押してバネレバー5を反
時計方向に回動させ、トグルバネユニット6の圧縮バネ
6cを圧縮して蓄勢を開始する。
【0048】図10には、このような反時計方向の回動
が進んでバネの蓄勢が完了した死点位置、即ち操作機構
の開閉器入位置でのバネ蓄勢状態を示してある。この位
置から更に死点を越えて回動が進んで所定の超過角度に
達すると、トグル反転作用によりバネレバー5がトグル
バネユニット6の圧縮バネ6cによって反時計方向に回
動させられ、突出部分5bが出力レバー7の突出部7a
を押して出力レバー7を反時計方向に回動させながら、
出力軸9に連結されたリンク等(図示してない)により
開閉器本体(図示してない)を切位置に急速に操作す
る。
【0049】しかしながら、上述のバネレバー5の回転
超過角度が十分大きくない場合や、開閉器本体の主回路
接点部の摩擦が大きい場合には、トグルバネユニット6
がトグル反転作用によるバネ放勢を行い得ずに、切動作
が達成できなかったり、切動作の速度が不十分となるこ
とがあった。
【0050】この発明の開閉器操作機構に於いては、入
力ギア1と入力ピニオン3とのギア比のために、入力レ
バー4がその突出部分4aと共に図10に示す位置から
更に反時計方向に回動して、図11に示す位置に至る。
この間にバネレバー5は入力レバー4により強制的に押
されて十分な角度だけ死点を越え超過角度に達する。す
るとバネレバー5はトグルバネユニット6のバネ放勢に
より入力レバー4の突出部分4aから離れ、突出部分5
aを介して出力レバー7の突出部分7aを押し、開閉器
主回路接点部が完全に開離する位置まで出力レバー7を
機械的に回転させる。
【0051】図11には、このようにしてバネの放勢に
よりバネレバー5が切位置にされ、出力レバー7も開閉
器最終切位置にされた状態を示す。この動きは、駆動軸
9上のストッパレバー8が、フレーム2上のストッパボ
ルト2C(図2)に当接して停止する。この位置では、
切位置保持ラッチ10の先端10bが出力レバー7の切
欠部7bに係合して出力レバー7の反時計方向への回動
が阻止されている。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の開閉器操作機構に於いて
は、外部駆動装置に接続され得る入力装置と、入力装置
に接続された入力レバーと、入力レバーに係合して駆動
されるバネレバーと、バネレバーにトグル連結されたト
グルバネユニットと、バネレバーと係合して駆動される
出力レバーと、出力レバーに接続され、開閉器に接続さ
れ得る出力軸と、入力装置と入力レバーとの間に接続さ
れて、入力レバーの動作範囲を規定し、トグルバネユニ
ットのバネ蓄勢完了後も更に開閉器接点を開離させるの
に十分なだけバネレバーを駆動する動作範囲とする動作
範囲規定装置とを備えているので、開閉器本体の主回路
接点部の摩擦力が大きくなったときに、トグルバネユニ
ットがトグル反転作用によるバネ放勢を行い得ずに、切
動作が達成できなかったり、切動作の速度が不十分にな
ったりすることが防止できる。
【0053】請求項2記載の開閉器操作機構に於いて
は、入力装置と入力レバーとの間に接続されて、入力レ
バーの動作範囲を規定し、トグルバネユニットのバネ放
勢による入動作完了後も更に入力レバーにより出力レバ
ーを駆動する動作範囲とする動作範囲規定装置とを備え
ているので、開閉器本体の主回路接点部の摩擦力が大き
くなったときに、主回路可動接点が途中で停止したり、
一旦完全に入位置まで駆動された後に反動で戻されたり
して、固定接点に十分に接触できずに、接点間の接触抵
抗が高くなってしまうことが防止できる。
【0054】請求項3記載の開閉器操作機構に於いて
は、動作範囲規定装置が歯車装置であるので、構成が簡
単でコンパクトにできる。請求項4および6記載の開閉
器操作機構に於いては、入力レバーおよび出力レバーに
係合して、トグルバネユニットの入動作のためのバネ蓄
勢動作中に出力レバーの回動を阻止し、バネ蓄勢完了後
に出力レバーの回動を許す保持装置を備えているので、
バネ蓄勢動作の間中、蓄勢完了まで、切位置保持ラッチ
により出力レバーの回転が阻止され、入力レバーまたは
バネレバーと出力レバーとの間の摩擦のために、バネ蓄
勢動作中に出力レバーが動かされてしまい、本来意図さ
れているバネ放勢による早入動作の前に緩動にて入側に
駆動されてしまうことを防止できる。
【0055】請求項5および8記載の開閉器操作機構に
於いては、出力軸の出力端が、入力装置の入力端と出力
軸に関して同じ側にあるので、操作機構全体の構造が簡
単になり、大きさを小さくできる。
【0056】請求項7記載の開閉器操作機構に於いて
は、出力レバーが保持装置に係合する切欠部を持ち、入
力レバーが保持装置を回動させるカム面を持ち、保持装
置が、出力レバーおよび入力レバーにばね偏倚された切
位置保持ラッチであるので、構造が簡単、小型で信頼性
が高く、安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の早入・早切型の開閉器
操作機構を示す側面断面図である。
【図2】 図1の線A−Aに沿った正面断面図である。
【図3】 図3は図1の線B−Bに沿った断面図であ
る。
【図4】 図4は図1の操作機構を背面(図1で右側)
から見た背面図である。
【図5】 図5は図3の線C−Cに沿った断面図であ
る。
【図6】 図6はこの発明の開閉器操作機構の開閉器切
で最終状態を示す図である。
【図7】 図7はこの発明の開閉器操作機構の開閉器切
でバネ蓄勢状態を示す図である。
【図8】 図8はこの発明の開閉器操作機構の開閉器入
でバネ放勢状態を示す図である。
【図9】 図9はこの発明の開閉器操作機構の「駄目押
し」をされた開閉器入でバネ放勢最終状態を示す図であ
る。
【図10】 図10はこの発明の開閉器操作機構の開閉
器入でバネ蓄勢状態を示す図である。
【図11】 図11はこの発明の開閉器操作機構の開閉
器切でバネ放勢状態を示す図である。
【図12】 従来の開閉器の早入・早切操作機構を示す
側面断面図である。
【図13】 図13は図12の線A−Aに沿った正面断
面図、
【図14】 図14は図12の線B−Bに沿った断面
図、
【図15】 図15は図12の操作機構を背面(図12
で右側)から見た背面図である。
【図16】 この発明の開閉器操作機構の開閉器切でバ
ネ放勢状態を示す図である。
【図17】 この発明の開閉器操作機構の開閉器切でバ
ネ蓄勢状態を示す図である。
【図18】 この発明の開閉器操作機構の開閉器入でバ
ネ放勢状態を示す図である。
【図19】 この発明の開閉器操作機構の開閉器入でバ
ネ蓄勢状態を示す図である。
【符号の説明】
1 入力装置、1、2 動作範囲規定装置、1a 入力
端、4 入力レバー、4b カム面、5 バネレバー、
6 トグルバネユニット、7 出力レバー、7b 切欠
部、9 出力軸、9a 出力端、10 保持装置。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部駆動装置に接続され得る入力装置
    と、上記入力装置に接続された入力レバーと、上記入力
    レバーに係合して駆動されるバネレバーと、上記バネレ
    バーにトグル連結されたトグルバネユニットと、上記バ
    ネレバーと係合して駆動される出力レバーと、上記出力
    レバーに接続され、開閉器に接続され得る出力軸と、上
    記入力装置と上記入力レバーとの間に接続されて、上記
    入力レバーの動作範囲を規定し、切動作時、上記トグル
    バネユニットのバネ蓄勢完了後も更に開閉器接点を開離
    させるのに十分なだけ上記バネレバーを駆動する動作範
    囲とする動作範囲規定装置とを備えた開閉器操作機構。
  2. 【請求項2】 外部駆動装置に接続され得る入力端を持
    つ入力装置と、上記入力装置に接続された入力レバー
    と、上記入力レバーに係合して駆動されるバネレバー
    と、上記バネレバーにトグル連結されたトグルバネユニ
    ットと、上記バネレバーと係合して駆動される出力レバ
    ーと、上記出力レバーに接続され、開閉器に接続され得
    る出力端を持つ出力軸と、上記入力装置と上記入力レバ
    ーとの間に接続されて、入動作時、上記入力レバーの動
    作範囲を規定し、上記トグルバネユニットのバネ放勢に
    よる入動作完了後も更に上記入力レバーにより上記出力
    レバーを駆動する動作範囲とする動作範囲規定装置とを
    備えた開閉器操作機構。
  3. 【請求項3】 上記動作範囲規定装置が歯車を用いた装
    置である請求項1あるいは2記載の開閉器操作機構。
  4. 【請求項4】 上記入力レバーおよび上記出力レバーに
    係合して、上記トグルバネユニットの入動作のためのバ
    ネ蓄勢動作中に上記出力レバーの回動を阻止し、バネ蓄
    勢完了後に上記出力レバーの回動を許す保持装置を備え
    た請求項1乃至3のいずれかに記載の開閉器操作機構。
  5. 【請求項5】 上記出力軸の上記出力端が、上記入力装
    置の上記入力端に対して上記出力軸に関して同じ側にあ
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の開閉器操作機構。
  6. 【請求項6】 外部駆動装置に接続され得る入力端を持
    つ入力装置と、上記入力装置に接続された入力レバー
    と、上記入力レバーに係合して駆動されるバネレバー
    と、上記バネレバーにトグル連結されたトグルバネユニ
    ットと、上記バネレバーと係合して駆動される出力レバ
    ーと、上記出力レバーに接続され、開閉器に接続され得
    る出力端を持つ出力軸と、上記入力レバーおよび上記出
    力レバーに係合して、上記トグルバネユニットの入動作
    のためのバネ蓄勢動作中に上記出力レバーの回動を阻止
    し、バネ蓄勢完了後に上記出力レバーの回動を許す保持
    装置とを備えた開閉器操作機構。
  7. 【請求項7】 上記出力レバーが上記保持装置に係合す
    る切欠部を持ち、上記入力レバーが上記保持装置を回動
    させるカム面を持ち、上記保持装置が、上記出力レバー
    および上記入力レバーにバネ偏倚された切位置保持ラッ
    チである請求項6記載の開閉器操作機構。
  8. 【請求項8】 外部駆動装置に接続され得る入力端を持
    つ入力装置と、上記入力装置に接続された入力レバー
    と、上記入力レバーに係合して駆動されるバネレバー
    と、上記バネレバーにトグル連結されたトグルバネユニ
    ットと、上記バネレバーと係合して駆動される出力レバ
    ーと、上記出力レバーに接続され、開閉器に接続され得
    る出力端を持つ出力軸とを備え、上記出力軸の上記出力
    端が、上記入力装置の上記入力端と上記出力軸に関して
    同じ側にある開閉器操作機構。
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