JP3266772B2 - ズームレンズの駆動装置 - Google Patents

ズームレンズの駆動装置

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JP3266772B2
JP3266772B2 JP29256895A JP29256895A JP3266772B2 JP 3266772 B2 JP3266772 B2 JP 3266772B2 JP 29256895 A JP29256895 A JP 29256895A JP 29256895 A JP29256895 A JP 29256895A JP 3266772 B2 JP3266772 B2 JP 3266772B2
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好司 金子
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富士写真光機株式会社
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズの駆動
装置に係り、特に観察者に立体感を感得させる画像を再
現する場合の撮影に使用される2眼式3Dカメラのズー
ムレンズの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両眼に相当する左右2台のカメラ
で被写体を撮影し、観察者に立体感を感得させる立体画
像を得る技術が提案されている。図8には、従来の2眼
式の3Dテレビカメラのズームレンズの駆動装置の構成
が示されている。同図に示すズームレンズの駆動装置
は、左右同等の2台のビデオカメラ1、2を、マイクロ
プロセッシング装置3で同期制御するものであり、主と
して、左側のズームレンズ10の変倍レンズ12を駆動
する第1の駆動部14と、該左側のズームレンズ10の
ズーム位置(例えば、変倍レンズ12の位置を示す値)
を検出する第1の位置検出器16と、右側のズームレン
ズ20の変倍レンズ22を駆動する第2の駆動部24
と、該右側のズーム位置を検出する第2の位置検出器2
6と、前記第1及び第2の駆動部を同期制御するマイク
ロプロセッシングユニット(MPU)34と、テレ/ワ
イドの切り換え操作をする為のズームスイッチ36等か
ら構成されている。尚、左右の入れ替えは可能である。
【0003】ズームスイッチ36の接片がテレ側(又は
ワイド側)に当接されると、MPU34からは、モータ
駆動回路64、74を動作させる制御信号が同時に出力
される。そして、モータ駆動回路64、74は、この制
御信号に基づいてモータ62、72をそれぞれの駆動し
て変倍レンズ12、22を光軸方向に前後移動させる。
また、変倍レンズ12、22の位置は、前記第1及び第
2の位置検出器16、26によってそれぞれ検出され、
MPU34に通知されている。
【0004】一方、焦点調整については、図示しないオ
ートフォーカス(AF)手段からの信号に基づいて駆動
回路67、77が制御され、モータ66、76を介して
フォーカスレンズ43、53が前後に移動され、ピント
調整が行われる。また、該フォーカスレンズ43、53
は、それぞれ変倍レンズ12、22の移動に伴って、ピ
ントがズレ無いように自動的に位置が調整されるように
なっている。そして、センサー68、78によりフォー
カスレンズ43、53の位置がそれぞれ検出され、MP
U34に通知されている。
【0005】前記左側のズームレンズ10を通過した被
写体光は、CCD45の受光面に結像され、光の強さに
応じた量のR,G,B信号電荷に変換される。R,G,
Bの電荷は、CCD駆動回路46から加えられる読み出
しパルスによって読みだされ、CDS(相関二重サンプ
リング)回路47によって信号分離された後、公知の信
号処理が施されて画像信号として出力される。尚、前記
CCD駆動回路46、CDS回路47及び信号処理回路
48には、基準信号発生器(SSG)49からのタイミ
ング信号がそれぞれ加えられており、各回路の同期がと
られている。前記右側のビデオカメラについても同様で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のズームレンズの駆動装置では、左右同等のズームレ
ンズ系を用意しても個体差があり、ズームスイッチによ
り左右を同期駆動させても、左右で焦点距離に差が生じ
るという問題がある。左右の焦点距離に誤差が生じ、左
右の撮影倍率に差が生じると、非常に見づらい画像とな
り、観察者に疲労を与え、長時間の利用が困難であると
いう問題がある。
【0007】また、一方のズームレンズをマスター側、
他方のズームレンズをスレーブ側として、マスター側の
ズームレンズはズームスイッチの操作によって駆動し、
スレーブ側のズームレンズを、単に両者のズーム位置の
誤差に基づいて追従駆動させたのでは、ズームスイッチ
の操作初期時に、ある程度のズーム位置の誤差が生じる
までスレーブ側のズームレンズが駆動開始されず、常に
ある程度のオフセットが生じるという問題がある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、左右2台のビデオカメラのズームレンズの焦点
距離を変更する際に、左右の焦点距離を高精度に一致さ
せることができるズームレンズの駆動装置を提供するこ
とを目的とし、特に、ズームレンズの駆動開始初期のズ
ーム誤差を低減することができるズームレンズの駆動装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、立体画像の撮影用に左右一対に配置された
第1及び第2のズームレンズを駆動するズームレンズの
駆動装置において、前記第1及び第2のズームレンズの
ズーミングを指令する一つのズームスイッチと、前記ズ
ームスイッチの操作に応じて前記第1及び第2のズーム
レンズを駆動する第1及び第2の駆動手段と、それぞれ
前記第1及び第2のズームレンズの撮影倍率を示すズー
ム位置を検出する第1及び第2の検出手段と、前記第1
及び第2の検出手段によって検出されたズーム位置の誤
差を算出し、前記ズームスイッチの操作に応じて指令さ
れるズーム速度に対して、前記誤差を小さくするように
前記第1及び第2のズームレンズのズーム速度のうちの
少なくとも一方のズーム速度を前記誤差に応じて調整
し、両者のズーム速度に差を与える制御を行う速度制御
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】本発明によれば、第1及び第2のズームレ
ンズは共通する一つのズームスイッチによってズーミン
グが指令される。該ズームスイッチによってズーミング
が指令されると、第1及び第2の駆動手段が第1及第2
のズームレンズをそれぞれ同時に駆動する。それぞれの
ズームレンズについて、撮影倍率を示すズーム位置を第
1及び第2の検出手段で検出し、その検出を基に速度制
御手段によって両者のズーム位置の誤差を小さくするよ
うに、第1及び第2のズームレンズのうちの少なくとも
一方のズーム速度を調整している。
【0011】このように、左右のズームレンズのズーム
位置の誤差に応じて、少なくとも一方のズームレンズの
ズーム速度を調整することにより、両者の撮影倍率を高
精度に一致させることができる。また、ズームスイッチ
操作によって、左右のズームレンズが同時に駆動開始さ
れるので始動初期時のズーム位置の誤差も小さくするこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るズームレンズの駆動装置の好ましい実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明が適用された3Dズームレ
ンズの駆動装置の構成を示すブロック図である。同図
中、図8に示した従来のズームレンズ駆動装置と同一又
は類似の部材には同一の符号が付されている。図1に示
した3Dズームレンズの駆動装置は、主として、左側の
ズームレンズ10の変倍レンズ12を駆動する第1の駆
動部14と、該左側のズームレンズ10の撮影倍率を示
すズーム位置(例えば、変倍レンズ12の位置を示す
値)を検出する第1の位置検出器16と、右側のビデオ
カメラのズームレンズ20の変倍レンズ22を駆動する
第2の駆動部24と、該右側のズームレンズ20のズー
ム位置を検出する第2の位置検出器26と、前記第1及
び第2の位置検出器16、26からそれぞれ出力される
ズーム位置からその誤差を検出し、検出したズーム位置
の誤差に応じて変倍レンズ12、22の駆動スピードを
制御する信号を出力する差動アンプ(演算増幅回路)3
0、32と、各種制御を行うマイクロプロセッシングユ
ニット(MPU)34と、テレ/ワイドの切り換えとズ
ームスピードを指令する為のズームスイッチ36等から
構成されている。尚、左右の入れ替えは可能である。
【0013】前記左右のビデオカメラは、光学系も含め
て双方共に同等の諸元を有するビデオカメラが用いられ
ている。即ち、左側のビデオカメラを構成する固定レン
ズ42、変倍レンズ12、及びフォーカスレンズ43を
含むレンズ部及びCCD45、CCD駆動回路(ドライ
バ)46、CDS回路47、信号処理回路48、及び基
準信号発生器49等を含む撮像部の各部材と、右側のビ
デオカメラを構成する固定レンズ52、変倍レンズ2
2、及びフォーカスレンズ53を含むレンズ部及びCC
D55、CCD駆動回路(ドライバ)56、CDS回路
57、信号処理回路58、及び基準信号発生器(SS
G)59等を含む撮像部の各部材とは同質のものが用い
られている。
【0014】左側のビデオカメラのレンズ部を通過した
被写体光は、CCD45の受光面に結像され、光の強さ
に応じた量のR,G,B信号電荷に変換される。R,
G,Bの電荷は、CCD駆動回路46から加えられる読
み出しパルスによって読みだされ、CDS(相関二重サ
ンプリング)回路47によって信号分離された後、公知
の信号処理が施されて画像信号として出力される。尚、
前記CCD駆動回路46、CDS回路47及び信号処理
回路48には、SSG49からのタイミング信号がそれ
ぞれ加えられており、各回路の同期がとられている。前
記右側のビデオカメラについても同様である。
【0015】前記左側の第1の駆動部14は、変倍レン
ズ12を前後方向に駆動する動力を付与するモータ62
と、該モータ62を動作させるモータ駆動回路(モータ
ドライバ)64とから構成されている。該駆動部14に
より変倍レンズ12が駆動され、ズームレンズ10の焦
点距離(撮影倍率)が変更される。前記第1の位置検出
器16は、例えばポテンショメータで構成され、変倍レ
ンズ12のテレ−ワイド間における位置の変化に対し
て、図2に示すように線型的な出力特性を有している。
該第1の位置検出器16は、変倍レンズ12の位置を電
圧(ズーム位置電圧:Va)として検出している。尚、
第2の位置検出器26も前記第1の位置検出器16と同
様である。
【0016】前記ズーム位置電圧Vaは、図1に示した
MPU34に通知されるとともに、差動アンプ30に加
えられる。他方、右側の第2の駆動部24も、上述した
左側の場合と略同様に、変倍レンズ22を前後方向に駆
動する動力を付与するモータ72と、該モータ72を動
作させるモータ駆動回路(モータドライバ)74とから
構成されており、この駆動部24により変倍レンズ22
が駆動され、ズームレンズ20の焦点距離が変更され
る。変倍レンズ22の位置は、ポテンショメータ等の第
2の位置検出器26により検出され、ズーム位置を示す
電圧(ズーム位置電圧:Vb)として出力される。そし
て、このズーム位置電圧Vbは差動アンプ30、32に
加えられる。
【0017】右側の構成が前記左側の構成と異なるの
は、前記左側のモータドライバ64を制御する差動アン
プ30が加算回路として構成され、左右のズーム位置の
誤差を示すズーム位置誤差電圧が加算されて出力される
のに対し、右側のモータドライバ74を制御する差動ア
ンプ32は加減算回路として構成され、前記ズーム位置
誤差電圧が減算されて出力される点と、前記右側の第2
の駆動部24は、前記差動アンプ32で検出したズーム
位置誤差電圧に基づいてコンパレータ82から出力され
る信号とMPU34からの出力される制御信号とのOR
(オア)ゲート出力によって駆動制御される点にある。
これらの点については後述する。
【0018】一方、ズームスイッチ36は、ズーム方向
とズームスピードを操作するスピード可変スイッチで構
成され、テレ方向又はワイド方向の何れの方向に変倍レ
ンズ12、22を駆動するかを指定するとともに、スイ
ッチの押さえ量(変位量)に比例して変倍レンズ12、
22の駆動スピード(ズーム速度)を制御できるように
なっている。ズームスイッチ36が操作された方向とそ
の変位量は、ズームスイッチ電圧Vzmとして検出され
るようになっている。即ち、ズームスイッチ36がワイ
ド側に押されると、その変位量に応じた大きさの正の電
圧が検出され、ズームスイッチ36がテレ側に押される
と、その変位量に応じた大きさの負の電圧が検出される
(図3参照)。
【0019】該ズームスイッチ電圧Vzmは、ADコン
バータ(ADC)34Aを介してMPU34に取り込ま
れ、ズームスイッチ電圧Vzmの正負によってズームス
イッチ36がテレ/ワイドの何れの方向に操作されたか
が検出される。また、ズームスイッチ電圧Vzmは、ア
ンプ65によって増幅された後、絶対値化されて差動ア
ンプ30、32に加えられている。このように、ズーム
スイッチ電圧Vzmの絶対値|Vzm|の大きさによっ
てズームスピードの高低が調整される。
【0020】差動アンプ30は、前述のように加算回路
として構成され、前記第1の位置検出器16からのズー
ム位置電圧Va、前記第2の位置検出器26からのズー
ム位置電圧Vb、前記ズームスイッチ電圧の絶対値|V
zm|、及び固定電圧Vcが加えられている。固定電圧
Vcは、モータ62、72の基準スピードレベルを付与
する固定電圧である。
【0021】該差動アンプ30は、前記ズームスイッチ
電圧の絶対値|Vzm|と、前記固定電圧Vcとを加算
演算するとともに、前記第1の位置検出器16からのズ
ーム位置電圧Vaと、前記第2の位置検出器26からの
ズーム位置電圧Vbとを基にズーム位置誤差電圧を演算
し、前記加算値に更にこのズーム位置誤差電圧を加算し
て、左右のズーム位置の誤差量に応じた電圧を出力す
る。
【0022】この時、ズーム位置誤差電圧は変倍レンズ
12、22の相対的な位置関係によってプラス/マイナ
スの両方があり得るので、差動アンプ30からの出力
は、ズーム位置誤差電圧の正負に応じても高低される。
即ち、ズーム位置誤差電圧が正の時は差動アンプ30の
出力が増加し、ズーム位置誤差が負の時は出力が減少す
ることになる。
【0023】前記差動アンプ30からの出力信号は、前
記左側のモータドライバ64に加えられ、該出力信号に
よってモータ62に印加される電圧が制御される。モー
タ62の回転速度は印加される電圧に比例しており、こ
のように、モータ62の両端に印加される電圧を変える
ことで、ズーム速度が制御される。また、前記モータド
ライバ64には、MPU34から出力されるハイ(H)
/ロー(L)制御信号が加えられている。この制御信号
は、前述したズームスイッチ36の操作方向の検出に基
づいてMPU34から出力されるものであり、該H/L
制御信号に基づいて、モータ62の回転方向又は停止等
が制御される。
【0024】このように、モータドライバ64は、MP
U34からの制御信号に応じてモータ62の正転、逆転
又は停止を切り換えるとともに、差動アンプ30からの
出力に応じてモータ62のスピードを制御している。他
方、差動アンプ32には、前述の差動アンプ30と略同
様に、前記第1の位置検出器16からのズーム位置電圧
Va、前記第2の位置検出器からのズーム位置電圧V
b、前記ズームスイッチ電圧の絶対値|Vzm|、及び
固定電圧Vcが加えられている。前記差動アンプ30と
異なるのは、差動アンプ32が加減算回路として構成さ
れている点である。即ち、該差動アンプ32は、前記ズ
ームスイッチ電圧の絶対値|Vzm|と前記固定電圧V
cとを加算演算するとともに、前記左側のズーム位置電
圧Vaと前記右側のズーム位置電圧Vbとを基にズーム
位置誤差電圧を演算し、前記加算値から該ズーム位置誤
差電圧を減算して、左右のズーム位置の誤差量に応じた
電圧を出力するようになっている。この時、差動アンプ
32の出力は、ズーム位置の誤差の正負に応じて高低さ
れるが、ズーム位置誤差が正の時は出力が減少し、ズー
ム位置誤差が負の時は出力が増加するので、前記差動ア
ンプの出力の高低の振る舞いと反対の関係となる。
【0025】前記差動アンプ32からの出力信号は、前
記右側のモータドライバ74に加えられ、該出力信号に
よって、モータ72に印加される電圧が制御される。モ
ータ72の回転速度は印加される電圧に比例しており、
このように、モータ72の両端に印加される電圧を変え
ることで、ズーム速度が制御される。前記差動アンプ3
2で検出されたズーム位置の誤差電圧は、コンパレータ
82にも加えられ、ズーム位置の誤差が所定の誤差範囲
内にあるか否かが比較される。そして、その比較結果は
ORゲート84の入力ピンに加えられる。該ORゲート
84の他方の入力ピンには、前記MPU34から出力さ
れるハイ/ロー制御信号が加えられており、両者のOR
(オア)ゲート出力によりモータドライバ74が駆動制
御される。
【0026】即ち、第2の駆動部24は、ズームスイッ
チ36の操作が解除された場合でも、左右のズーム位置
の誤差量が所定以上に大きい場合は、ズーム位置の誤差
を所定範囲程度に小さくするまで、変倍レンズ22を駆
動するようになっている。言い換えれば、左側のズーム
レンズをマスター側、右側のズームレンズをスレーブ側
として、マスター側の変倍レンズ12の動きにスレーブ
側の変倍レンズ22を追従させ、このスレーブ側の追従
が完了する前にズームスイッチ36が解除されてしまっ
た場合でも、該追従が完了するまで、スレーブ側を動か
すようにしている。
【0027】ところで、焦点調整に関しては、左側のフ
ォーカスレンズ43を前後方向に駆動する動力を付与す
るモータ66と、該モータ66を動作させるモータドラ
イバ67と、該フォーカスレンズ43の位置を検出する
センサー68とが設けられている。前記モータドライバ
67は、図示しないオートフォーカス(AF)手段から
の信号に基づいてMPU34により制御され、フォーカ
スレンズ43を合焦駆動するとともに、前記変倍レンズ
12の位置に合わせて合焦状態が得られるようにフォー
カスレンズ43を駆動する。そして、フォーカスレンズ
43の位置は前記センサー68により検出されMPU3
4に通知される。
【0028】また、右側のフォーカスレンズ53につい
ても、前記左側と同様に、該フォーカスレンズ53を前
後方向に駆動する動力を付与するモータ76と、該モー
タ76を動作させるモータドライバ77と、該フォーカ
スレンズ76の位置を検出するセンサー78とが設けら
れている。このモータドライバ77は図示しないオート
フォーカス(AF)手段からの信号に基づいてMPU3
4により制御され、フォーカスレンズ53を合焦駆動す
るとともに、前記変倍レンズ22の位置に合わせて合焦
状態が得られるようにフォーカスレンズ53を駆動す
る。そして、フォーカスレンズ53の位置は前記センサ
ー78により検出されMPU34に通知される。
【0029】図4には、図1に示した差動アンプ及びコ
ンパレータ回路の具体的構成の一例が示されている。同
図に示す回路は、増幅回路110、演算増幅回路(オペ
アンプ)120、整流回路130、加算回路140(前
記差動アンプ30に相当)、加減算回路150(前記差
動アンプ32に相当)、及び比較回路160(前記コン
パレータ82に相当)、ORゲート171、172等か
ら構成されている。
【0030】前記増幅回路110は、マスター側(左
側)ズームレンズのズーム位置を示すズーム位置電圧V
aを増幅する増幅器112と可変抵抗113、及びスレ
ーブ側(右側)ズームレンズのズーム位置を示すズーム
位置電圧Vbを増幅する増幅器114と可変抵抗115
等から構成されている。増幅器112及び増幅器114
は、入力電圧に対する出力電圧の変化の傾きが双方一致
するように、可変抵抗113、115によってそれぞれ
のゲインが調整されている。
【0031】これにより、前記増幅器112及び増幅器
114は、テレ−ワイド間におけるズーム位置の変更に
応じて変化するズーム位置電圧(図2参照)に対して、
両者同等の略線型的な出力特性が得られるようになって
いる。即ち、前記第1及び第2の位置検出器16、26
の個体差による出力特性が揃えられている。ズーム位置
がテレ−ワイド間で変更されると、前記第1及び第2の
位置検出器16、26からはそれぞれズーム位置に応じ
たズーム位置電圧Va、Vbが出力され、ズーム位置電
圧Vaは、前記増幅回路110により増幅されてVa′
として出力され、ズーム位置電圧Vbは、増幅回路11
0により増幅されてVb′として出力される。
【0032】前記増幅されたズーム位置電圧Va′は、
演算増幅器121の反転入力端子に加えられ、ズーム位
置電圧Vb′は、演算増幅器121の非反転入力端子に
加えられる。該演算増幅器121では、前記入力された
電圧値Va′、Vb′に基づいて、ズーム位置誤差を示
すズーム位置誤差電圧V1 が次式(1)、
【0033】
【数1】V1 =A×(Va′−Vb′) Aは係数 …(1) に従って演算される。そして、該演算増幅器121で演
算されたズーム位置誤差電圧V1 は、加算回路140の
演算増幅器141の非反転入力端子と、加減算回路15
0の演算増幅器151の反転入力端子にそれぞれ加えら
れる。また、ズーム位置誤差電圧V1は、比較回路16
0の比較器161、162の反転入力端子にも加えられ
ている。
【0034】一方、図1に示したズームスイッチ36の
変位量を示すズームスイッチ電圧Vzmは、直線検波回
路と加算回路から成る整流回路130を介して絶対値化
される。整流回路130の出力は、前記演算増幅器14
1、151の非反転入力端子にそれぞれ加えられる。ま
た、前記演算増幅器141、151には、それぞれ、モ
ータ62、72の基準スピードを付与する固定電圧Vc
が加えられている。従って、前記加算回路140からは
次式(2)、
【0035】
【数2】V2 =Vc+|Vzm|+A×(Va′−Vb′) Aは係数 …(2) に従って演算された電圧が出力され、前記加減算回路1
50からは次式(3)
【0036】
【数3】V3 =Vc+|Vzm|−A×(Va′−Vb′) Aは係数 …(3) に従って演算された電圧が出力される。前記加算回路1
40の出力は、モータドライバ64に加えられ、該出力
に応じた電圧がモータ62に印加される。他方、加減算
回路150の出力は、モータドライバ74に加えられ、
該出力に応じた電圧がモータ72に印加される。
【0037】ところで、前記演算増幅器121から出力
されたズーム位置誤差量電圧V1 は、比較回路160の
比較器161、162にも加えられている。前記比較回
路160は、基準電圧がVref U (>0)に設定された
比較器161を含む第1のコンパレータ回路と、基準電
圧がVref L (<0)に設定された比較器162を含む
第2のコンパレータ回路とから構成されている。前記第
1及び第2のコンパレータ回路はそれぞれヒステリシス
特性を有している。即ち、第1のコンパレータ回路の上
限電圧をVref UH、下限電圧をVref ULとすると、前記
ズーム位置誤差電圧V1 がVref UHより小さい方から次
第にVref UHに近づき、Vref UHを超えたところで、比
較器161の出力がハイ(H)からロー(L)へ反転す
る。また、ズーム位置誤差電圧V1 がVref ULより大き
い方から次第にVref ULに近づき、Vref ULより小さく
なったところで比較器161の出力はLからHへ反転す
る。
【0038】前記比較器161の出力は、インバータ1
65によって反転されて、ORゲート171の入力ピン
の一端に加えられる。該ORゲート171の他の入力ピ
ンには、MPU34から出力されるテレ信号が加えられ
ている。他方、第2のコンパレータ回路の上限電圧をV
ref LH、下限電圧をVref LLとすると、ズーム位置誤差
電圧V1 がVref LLより大きい方から次第にVref LLに
近づき、Vref LLより小さくなったところで比較器16
2の出力はLからHへ反転する。また、ズーム位置誤差
電圧V1 がVref LHより小さい方から次第にVre f LHに
近づき、Vref LHを超えたところで比較器162の出力
はハイ(H)からロー(L)へ反転する。
【0039】この比較器162の出力は、バッファゲー
ト166を介してORゲート172の入力ピンの一端に
加えられる。該ORゲート172の他の入力ピンには、
MPU34から出力されるワイド信号が加えられてい
る。前記ORゲート171の出力は、モータドライバ7
4の入力端子INBに加えられ、他方前記ORゲート17
2の出力はモータドライバ74の入力端子INAに加えら
れる。
【0040】モータドライバ74は、入力端子INA、IN
Bに加えられる電圧信号の組み合わせに基づいて出力の
極性を決定し、前記加減算回路150から入力する電圧
信号に応じた電圧をモータ72に印加し、モータ72を
駆動又は停止させるようになっている。前記モータ72
は印加された電圧に比例するスピードで回転する。図5
はモータドライバ64、74の真理値表であり、入力端
子INA、INBに加えられる入力信号の組み合わせに対し
て、該モータドライバ74からの出力の対応関係が示さ
れている。
【0041】入力端子(INA,INB)に加えられた入力
信号が共にロー(L,L)の場合は、モータドライバ7
4の出力端子( OUTA,OUTB)からはそれぞれ(L,
L)が出力される。この場合、モータ72は停止する。
入力端子(INA,INB)に加えられた入力信号がそれぞ
れ(L,H)の場合は、モータドライバ74の出力端子
( OUTA,OUTB)からはそれぞれ(L, H)が出力され
る。この場合、モータ72はテレ側に駆動される。
【0042】入力端子(INA,INB)に加えられた入力
信号がそれぞれ(H,L)の場合は、モータドライバ7
4の出力端子( OUTA,OUTB)からはそれぞれ(H,
L)が出力される。この場合、モータ72はワイド側に
駆動される。入力端子(INA,INB)に加えられた入力
信号がそれぞれ(H,H)の場合は、モータドライバ7
4の出力端子( OUTA,OUTB)からはそれぞれ(H,
H)が出力される。この場合、モータ72にはブレーキ
が掛けられる。
【0043】次に、上記の如く構成されたズームレンズ
の駆動装置の作用について図2及び図6を参照しながら
説明する。図6には、制御パターンの例が示されてお
り、図1に示したズームスイッチ36をワイド側に操作
して、ズームレンズをワイド側に駆動した後、一度ズー
ムスイッチ36を解除し、その後ズームスイッチ36を
テレ側に操作して、ズームレンズをテレ側に駆動させた
場合のズームスイッチ電圧の極性変化、ズーム位置誤差
電圧の変化、及びモータドライバに入力する制御信号の
変化がそれぞれ横軸を時間軸(t)として示されてい
る。
【0044】初期状態では、左右のズーム位置の誤差は
小さく、ズーム位置誤差電圧V1 は0Vに近い。万一、
左右のズーム位置の誤差が大きい場合でも、電源投入時
に、ズームスイッチ36を操作しなくても、ORゲート
171、172によって、モータドライバ74には、モ
ータの駆動を指示する駆動信号が加えられるので、モー
タが駆動され、電源投入後暫くすると、左右のズーム位
置の誤差は殆どゼロの状態となる。
【0045】ズームスイッチ36がワイド側に押される
と、その変位量に応じたズームスイッチ電圧Vzmが出
力される。MPU34は、このズームスイッチ電圧をA
DC34Aを介して取り込み押された方向を判別し、テ
レ/ワイの方向を示す信号を出力する。例えば、ワイド
方向を示す信号は、ワイド信号=H(ハイ)、テレ信号
=L(ロー)の組み合わせとして出力される。
【0046】図4に示したようにMPU34からワイド
信号(=H)はモータドライバ64の入力端子INAに加
えられ、MPU34からテレ信号(=L)はモータドラ
イバ64の入力端子INBに加えられる。モータドライバ
64は、図5に示した真理値表に従ってモータ62をワ
イド方向に駆動する。このときの、モータ62に印加さ
れる電圧は、前記式(2)で決定され、この電圧に応じ
たスピードで変倍レンズ12がワイド側に移動する。第
1の位置検出器16は、該変倍レンズ12の位置(ズー
ム位置)を常に検出しており、ズーム位置を示す電圧信
号VaをMPU34及び前記差動アンプ30に出力して
いる。
【0047】これに対し、スレーブ側(右側)について
は、ズームスイッチ36が操作される以前の状態では、
マスター側のズーム位置とスレーブ側のズーム位置の誤
差が小さく、ズーム位置誤差電圧V1 は、図2、図3に
示した比較器161の下限電圧Vref ULよりも小さく、
比較器162の上限電圧Vref LHよりも大きい。従っ
て、比較器161からはH信号が出力され、比較器16
2からはL信号が出力される。比較器161からのH信
号は、インバータ165によって反転され、L信号とし
てORゲート171の入力ピンに加えられる。
【0048】他方、比較器162からのL信号は、バッ
ファゲート166を介してL信号としてORゲート17
2の入力ピンに加えられる。従って、ORゲート17
1、172の一方の入力ピンにはともにLが入力してい
る。この状態で、ズームスイッチ36がワイド側に操作
されると、MPU34からワイド信号(=H)がORゲ
ート172の他の入力ピンに加えられ、MPU34から
テレ信号(=L)はORゲート171の他の入力ピンに
加えられる。
【0049】すると、ORゲート172からは、H信号
が出力され、ORゲート171からはL信号が出力され
る。従って、モータドライバ74の入力端子INA、INB
にはそれぞれ、H信号、L信号が加わり、モータドライ
バ74も、図5に示した真理値表によってモータ72を
ワイド方向に駆動させる。このように、スレーブ側のモ
ータ72もズームスイッチ36の操作と同時にワイド側
へ駆動開始するので、ズームスイッチの操作初期時に
も、ズーム位置の一致精度が高い。
【0050】このときの、モータ72の回転スピード
は、前記式(3)で決定され、この電圧に応じたスピー
ドで変倍レンズ22がワイド側に移動する。第2の位置
検出器26は、該変倍レンズ22の位置(ズーム位置)
を常に検出しており、ズーム位置を示す電圧信号Vbを
MPU34及び前記差動アンプ30に出力している。図
6が示すようにズームスイッチ36をワイド側へ操作す
ると、ズーム誤差電圧V1 は負の側に大きくなってい
る。これは、マスター側のズーム位置に対してスレーブ
側のズーム位置が遅れて両者の誤差が大きくなっている
ことを示している。このとき、マスター側のスームスピ
ードは前記式(2)に従ってスピードが低減され、スレ
ーブ側のズームスピードは前記式(3)に従ってスピー
ドアップされる。このズームスピードの差によって、両
者のズーム位置の誤差を小さくするようにしている。
【0051】逆に、ズームの誤差によって、マスター側
のズーム位置に対してスレーブ側のズーム位置が過大と
なり両者の誤差が生じた場合には、図6に示したズーム
誤差電圧は正の側に大きくなる。この場合、マスター側
のスームスピードは前記式(2)に従ってスピードが増
加され、スレーブ側のズームスピードは前記式(3)に
従ってスピード減少される。ズームスピードの差によっ
て、両者のズーム位置の誤差を小さくすることができ
る。
【0052】このように、左右のズーム位置に誤差が生
じた場合には、モータ62、72に印加する電圧を調整
して、ズームスピードを制御することで誤差の低減を図
っている。その後、図6には、左右のズームレンズの個
体差によってマスター側のズーム位置とスレーブ側のズ
ーム位置との誤差が生じ、ズーム位置誤差電圧V1 が負
の値で徐々に大きくなる様子が示されている。そして、
ズーム位置誤差電圧V1 が図4に示した比較器162の
下限電圧Vref LLを下回ったとき、比較器162からの
出力がLからHに反転する。
【0053】この状態で、ワイド側のズーム操作が解除
されると、MPU34からのワイド信号及びテレ信号は
ともにロウとなり、マスター側のモータ62は直ちに停
止する。これに対して、スレーブ側は、MPU34から
のORゲート入力はともにLとなるが、前述した比較器
162からの出力がHとなるので、ORゲート172か
らはHが出力される。このため、モータドライブ74の
ワイド方向駆動は維持され、モータ72は駆動し続け
る。
【0054】マスター側のモータ62は停止しているの
に対し、スレーブ側のモータ72は駆動しつづけ、ズー
ム位置の誤差を小さくしている。やがて、ズーム位置誤
差電圧V1 が、比較器162の上限電圧Vref LHを超え
たとき、比較器162の出力がHからLに反転する。そ
の結果ORゲート172の出力もロウとなり、モータ7
2は停止し、スレーブ側の変倍レンズ22は停止する。
このように、ズーム位置誤差が所定の範囲を超えて大き
い場合には、ズームスイッチの操作が解除されても、ス
レーブ側の追従を完了させるまでスレーブ側の変倍レン
ズ22を駆動させるようにしている。尚、モータ72が
停止した直後も、変倍レンズ22は慣性力により僅かに
移動する。
【0055】次に、ズームスイッチ36をテレ側へ操作
すると、MPU34からは、テレ方向を示す制御信号、
即ちワイド信号=L、テレ信号=Hの組み合わせ信号が
出力される。そして、モータドライバ64は、図5に示
した真理値表に従ってモータ62をテレ方向に駆動す
る。このときの、モータ62に印加される電圧は前記式
(2)で決定され、この電圧に応じたスピードで変倍レ
ンズ12がテレ側に移動する。
【0056】他方スレーブ側については、ズームスイッ
チ36が操作される直前の状態では、マスター側のズー
ム位置とスレーブ側のズーム位置の誤差が小さく、ズー
ム位置誤差電圧V1 は、図4に示した比較器161の下
限電圧Vref ULよりも小さく、比較器162の上限電圧
VLHよりも大きい。従って、比較器161からはH信号
が出力され、比較器162からはL信号が出力される。
比較器161のH出力信号は、インバータ165によっ
て反転され、L信号としてORゲート171の入力ピン
に加えられる。
【0057】他方、比較器162のL出力信号は、バッ
ファゲート166を介してL信号としてORゲート17
2の入力ピンに加えられる。従って、ORゲート17
1、172の一方の入力ピンには共にL信号が入力して
いる。この状態で、ズームスイッチ36がテレ側に操作
されると、MPU34からテレ信号(=H)がORゲー
ト171の他の入力ピンに加えられ、MPU34からワ
イド信号(=L)はORゲート172の他の入力ピンに
加えられる。
【0058】すると、ORゲート171からは、ハイ信
号が出力され、ORゲート172からはロウが出力され
る。従って、モータドライバ74の入力端子INA、INB
にはそれぞれ、ロウ、ハイが加わり、モータドライバ7
4も、図5に示した真理値表によってモータ72をテレ
方向に駆動させる。このように、スレーブ側のモータ7
2もズームスイッチ36のテレ操作と同時にテレ側へ駆
動開始する。
【0059】このときの、モータ72の回転スピード
は、前記式(3)で決定される電圧比例して制御され、
該電圧に比例したスピードで変倍レンズ22がテレ側に
移動する。その後、図6には、左右のズームレンズの個
体差によってマスター側のズーム位置とスレーブ側のズ
ーム位置の誤差が次第に生じ、ズーム位置誤差電圧V1
が正の値で徐々に大きくなる様子が示されており、比較
器161の上限電圧VrefUHを超えたとき、比較器16
1からの出力がHからLに反転する。この比較器161
から出力されたL信号はインバータ165でHに反転さ
れてORゲート171に入力する。ORゲート171の
他方に入力ピンにはMPU34からのテレ信号(=H)
が加えられているので、ORゲート171の出力として
は変化がない。
【0060】やがて、ズーム位置誤差が減少し、ズーム
位置誤差電圧V1 が比較器161の下限電圧VULより小
さく、比較器162の上限電圧VLHよりも大きい範囲、
即ち、不感帯にある場合は、ORゲート171、172
の一方の入力ピンへの入力はともにLとなる。この状態
の時に、図6に示した制御例では、ズームスイッチ36
のテレ操作が解除され、マスター側のモータ62が停止
するとともにスレーブ側のモータ72も同時に停止す
る。
【0061】上述したように、左右2つのズームレンズ
のうち、一方をマスター側とし、他方をスレーブ側とし
て、マスター側のレンズはズーム位置誤差量に応じてズ
ーム速度を調整するようにしたので、スレーブ側のレン
ズをマスター側のレンズの動きに追従させることがで
き、左右の焦点距離の差を極めて小さくすることができ
る。また、ズームスイッチの操作が解除されても、スレ
ーブ側の追従を完了させるまではスレーブ側の変倍レン
ズ22を駆動させるようにしたので、左右の焦点距離の
差が大きいまま停止してしまうことはない。
【0062】図7には、本発明の第2の実施の形態の構
成が示されている。同図中、図1に示した実施の形態と
同一又は類似の部材には同一の符号を付し、その説明は
省略する。同図のズームレンズ駆動装置は、図1に示し
たズームレンズの駆動装置のうち、コンパレータ回路と
OR回路を省略して構成され、その代わりとして、差動
アンプ30からの出力をMPU34に加えて、MPU3
4によってズーム位置誤差を認識し、ズームスイッチ3
6のズーム操作が解除された状態、又は電源投入時の初
期状態でズーム位置誤差が所定の範囲を超えて大きい場
合には、マスター側のモータドライバ64又はスレーブ
側のモータドライバ74の少なくとも一方に、MPU3
4からモータ駆動信号を発してモータ62又は72を駆
動させ、誤差を小さくさせるようにしたものである。か
かる構成によっても、図1と同様の効果を達成すること
ができる。
【0063】上記図1及び図7に示した実施の形態で
は、差動アンプを二つ設け、左右のズームレンズのズー
ム速度をズーム位置の誤差に応じて双方共に制御する場
合について説明したが、差動アンプを一つで構成し、左
右何れか一方のズーム速度をズーム位置の誤差に応じて
制御するようにしてもよい。即ち、左右何れか一方のズ
ームレンズを基準として、一方のズームレンズ(基準
側)は、ズームスイッチ36で指令されたズーム速度で
駆動し、他方のズームレンズについてのみ、ズームスイ
ッチ36で指令されたズーム速度に両者のズーム位置の
誤差を加味してズームスピードを増減し、前記基準側に
追従させるようにしてもよい。
【0064】また、図1及び図7に示した実施の形態で
は、ズームスイッチ36は、スイッチの変位量に応じて
ズーム速度を指令できるものとして説明したが、ズーム
スイッチは、一定の速度を指令するものであってもよ
い。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るズーム
レンズの駆動装置によれば、左右のズームレンズのズー
ム位置の誤差が小さくなるように、少なくとも一方のズ
ームレンズのズーム速度を調整するようにしたので、両
者の撮影倍率を高精度に一致させることができる。ま
た、ズームスイッチの操作によって、左右のズームレン
ズが同時に駆動開始されるので始動初期時のズーム位置
の誤差も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された3Dズームレンズの駆動装
置の構成を示すブロック図
【図2】第1及び第2の位置検出器の出力特性を示すグ
ラフ
【図3】ズームスイッチ電圧の出力を示すグラフ
【図4】図1のズームレンズの駆動装置の回路構成図
【図5】モータドライバの真理値表
【図6】制御パターンの一例を示す図
【図7】本発明の他の実施の形態の構成を示すブロック
【図8】従来の3Dズームレンズの駆動装置の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
10、20…ズームレンズ 12…第1の変倍レンズ 22…第2の変倍レンズ 16…第1の位置検出器 26…第2の位置検出器 30、32…差動アンプ 34…マイクロプロセッシングユニット(MPU) 36…ズームスイッチ 62、72…モータ 64、74…モータドライバ(モータ駆動回路) 82…コンパレータ 120…演算増幅回路 140…加算回路 150…加減算回路 160…比較回路 171、172…ORゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/08 G02B 7/10 G03B 5/00 G03B 35/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体画像の撮影用に左右一対に配置され
    た第1及び第2のズームレンズを駆動するズームレンズ
    の駆動装置において、 前記第1及び第2のズームレンズのズーミングを指令す
    る一つのズームスイッチと、 前記ズームスイッチの操作に応じて前記第1及び第2の
    ズームレンズを駆動する第1及び第2の駆動手段と、 それぞれ前記第1及び第2のズームレンズの撮影倍率を
    示すズーム位置を検出する第1及び第2の検出手段と、 前記第1及び第2の検出手段によって検出されたズーム
    位置の誤差を算出し、前記ズームスイッチの操作に応じ
    て指令されるズーム速度に対して、前記誤差を小さくす
    るように前記第1及び第2のズームレンズのズーム速度
    のうちの少なくとも一方のズーム速度を前記誤差に応じ
    て調整し、両者のズーム速度に差を与える制御を行う
    度制御手段と、 を備えたことを特徴とするズームレンズの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ズームスイッチは、テレ方向又はワ
    イド方向のズーミングを指令するとともに、前記第1及
    び第2の駆動手段によって駆動される前記第1及び第2
    のズームレンズのズーム速度を指令し、前記第1及び第
    2の駆動手段は、該ズームスイッチの操作により指令さ
    れたズーミング方向に前記第1及び第2のズームレンズ
    を駆動するとともに、該ズームスイッチの操作により指
    令されたズーム速度に応じて決定される速度で前記第1
    及び第2のズームレンズを駆動することを特徴とする請
    求項1記載のズームレンズの駆動装置。
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