JP3265861B2 - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
- Publication number
- JP3265861B2 JP3265861B2 JP25506494A JP25506494A JP3265861B2 JP 3265861 B2 JP3265861 B2 JP 3265861B2 JP 25506494 A JP25506494 A JP 25506494A JP 25506494 A JP25506494 A JP 25506494A JP 3265861 B2 JP3265861 B2 JP 3265861B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vaporizing
- nozzle
- burner
- fuel
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Spray-Type Burners (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体燃料を気化させ、こ
の気化ガスをノズル部より噴出させ燃焼させる燃焼装置
に関するものである。
の気化ガスをノズル部より噴出させ燃焼させる燃焼装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の燃焼装置は図5に示すよう
に、タンク21にカートリッジタンク22から燃料が供
給され、前記タンク21内の燃料はポンプ23によって
気化部24に供給される。そして燃料は、気化部24で
気化素子によって拡散し、さらに加熱気化して燃料ガス
となり、ノズル部25より水平方向に噴出される。ノズ
ル部25より噴出した燃料ガスは、エジェクタ効果によ
り1次空気を吸引しながら気化部24の下流側に設けら
れた混合管26内で燃料ガスと1次空気と混合して混合
管26と一体で構成されたバーナ部27に供給され燃焼
する。燃焼によって生じた燃焼ガスは、バーナ部27の
周囲を覆うように配設された燃焼筒28で上方に導か
れ、燃焼筒28を覆ったダクト29で送風機30からの
空気流と混合し温風として器具外に排出され暖房等に利
用される。そして、この種の燃焼装置はポンプ23の駆
動周波数や印加電圧を変えて燃料供給量を調節すると1
次空気もそれに従って増減し燃料と燃焼用空気の比率が
ほぼ一定に保たれたまま燃焼量を変えることができるよ
うになっている。
に、タンク21にカートリッジタンク22から燃料が供
給され、前記タンク21内の燃料はポンプ23によって
気化部24に供給される。そして燃料は、気化部24で
気化素子によって拡散し、さらに加熱気化して燃料ガス
となり、ノズル部25より水平方向に噴出される。ノズ
ル部25より噴出した燃料ガスは、エジェクタ効果によ
り1次空気を吸引しながら気化部24の下流側に設けら
れた混合管26内で燃料ガスと1次空気と混合して混合
管26と一体で構成されたバーナ部27に供給され燃焼
する。燃焼によって生じた燃焼ガスは、バーナ部27の
周囲を覆うように配設された燃焼筒28で上方に導か
れ、燃焼筒28を覆ったダクト29で送風機30からの
空気流と混合し温風として器具外に排出され暖房等に利
用される。そして、この種の燃焼装置はポンプ23の駆
動周波数や印加電圧を変えて燃料供給量を調節すると1
次空気もそれに従って増減し燃料と燃焼用空気の比率が
ほぼ一定に保たれたまま燃焼量を変えることができるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構成の燃焼装置は、長期間放置され酸化した変質燃料
ように高沸点成分を多く含んだ燃料を使用すると、燃料
を拡散気化する気化素子にタール分が生成し気化素子の
目詰まりや気化不良を生じ、燃焼量の低下や異常燃焼を
発生すると言う課題があった。
な構成の燃焼装置は、長期間放置され酸化した変質燃料
ように高沸点成分を多く含んだ燃料を使用すると、燃料
を拡散気化する気化素子にタール分が生成し気化素子の
目詰まりや気化不良を生じ、燃焼量の低下や異常燃焼を
発生すると言う課題があった。
【0004】つまり、気化室内に設けた気化素子がター
ルにより目詰まりを生じると、気化室内の流路抵抗が大
きくなり、その抵抗によりポンプから供給される燃料の
供給量が低下するために燃焼量が低下するとともに、燃
料ガスの噴出によって吸引される燃焼用空気量が低減す
ることにより、燃料と空気量の比率が変化し燃焼状態を
悪化させる原因となっていた。また気化素子の細孔によ
り気化素子内に広く拡散して気化していた燃料が気化素
子が目詰まりすることにより、拡散が抑制され、局部で
気化するために不規則な脈動気化を生じる原因にもなっ
ていた。
ルにより目詰まりを生じると、気化室内の流路抵抗が大
きくなり、その抵抗によりポンプから供給される燃料の
供給量が低下するために燃焼量が低下するとともに、燃
料ガスの噴出によって吸引される燃焼用空気量が低減す
ることにより、燃料と空気量の比率が変化し燃焼状態を
悪化させる原因となっていた。また気化素子の細孔によ
り気化素子内に広く拡散して気化していた燃料が気化素
子が目詰まりすることにより、拡散が抑制され、局部で
気化するために不規則な脈動気化を生じる原因にもなっ
ていた。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、気化
素子のタールによる目詰まりを抑制するとともに気化不
良を防止して長期間良好な燃焼状態を維持することを目
的とする。
素子のタールによる目詰まりを抑制するとともに気化不
良を防止して長期間良好な燃焼状態を維持することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、燃料を気化する気化部と、前記気化部を加
熱するヒータと、前記気化部と連通し気化した燃料ガス
を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出した燃料
ガスを燃焼させるバーナ部と、前記バーナ部を載置する
バーナ受け座とを備え、前記バーナ受け座は、外周に受
熱壁と、ほぼ中央にバーナ受け座とリブ部で連接したノ
ズル部と、バーナ受け座とノズル部の間にリブ部と気化
室を残して開口した開口部と、中央から半径方向に向か
って配置し端部に燃料供給口を設けた気化室とを一体成
形して配設し、前記気化室の上部の壁厚を下部の壁厚よ
り厚くするとともに内部に無機多孔体の気化素子を設け
た構成にした。
するために、燃料を気化する気化部と、前記気化部を加
熱するヒータと、前記気化部と連通し気化した燃料ガス
を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出した燃料
ガスを燃焼させるバーナ部と、前記バーナ部を載置する
バーナ受け座とを備え、前記バーナ受け座は、外周に受
熱壁と、ほぼ中央にバーナ受け座とリブ部で連接したノ
ズル部と、バーナ受け座とノズル部の間にリブ部と気化
室を残して開口した開口部と、中央から半径方向に向か
って配置し端部に燃料供給口を設けた気化室とを一体成
形して配設し、前記気化室の上部の壁厚を下部の壁厚よ
り厚くするとともに内部に無機多孔体の気化素子を設け
た構成にした。
【0007】また、気化室内壁の下面と気化素子の間に
間隙を設けた構成にした。そしてまた、無機多孔体より
なる気化素子の密度を上部が密、下部が粗な構成にし
た。
間隙を設けた構成にした。そしてまた、無機多孔体より
なる気化素子の密度を上部が密、下部が粗な構成にし
た。
【0008】
【作用】この種の燃焼装置において、燃焼時、燃料供給
口から気化室に供給された燃料は気化室内に設けた気化
素子の毛管現象により気化素子内を拡散し、バーナ受け
座から熱伝導によって供給される燃焼熱によて徐々に加
熱されながら気化し、気化した燃料ガスは連通したノズ
ル部より噴出するが、この時に気化室の温度分布が不適
切であると局部的にタールが生成し、気化素子のタール
詰まりよる燃焼量低下が早期に発生する。例えば気化室
に与える熱量が燃料の入口から出口までほぼ一定である
場合には燃料が入口近傍で急速に気化するために同部に
タールが集中して生成し局部的に目詰まりを生じる。
口から気化室に供給された燃料は気化室内に設けた気化
素子の毛管現象により気化素子内を拡散し、バーナ受け
座から熱伝導によって供給される燃焼熱によて徐々に加
熱されながら気化し、気化した燃料ガスは連通したノズ
ル部より噴出するが、この時に気化室の温度分布が不適
切であると局部的にタールが生成し、気化素子のタール
詰まりよる燃焼量低下が早期に発生する。例えば気化室
に与える熱量が燃料の入口から出口までほぼ一定である
場合には燃料が入口近傍で急速に気化するために同部に
タールが集中して生成し局部的に目詰まりを生じる。
【0009】本発明によれば上記した構成により、燃焼
時、気化室の出口近傍はバーナ受け座からリブ部を介し
て加熱されるが、気化室の中央部はバーナ受け座の受熱
部から伝導熱によって上面から加熱される。そして内蔵
した気化素子は気化室の壁面より熱伝導によって加熱さ
れるが、気化室が上面から加熱されるとともに壁面の壁
厚が下部が薄くしてあるために気化素子の温度は上部が
高く、下部が低くなる。
時、気化室の出口近傍はバーナ受け座からリブ部を介し
て加熱されるが、気化室の中央部はバーナ受け座の受熱
部から伝導熱によって上面から加熱される。そして内蔵
した気化素子は気化室の壁面より熱伝導によって加熱さ
れるが、気化室が上面から加熱されるとともに壁面の壁
厚が下部が薄くしてあるために気化素子の温度は上部が
高く、下部が低くなる。
【0010】従って、燃料供給口より供給された燃料は
液体状態のまま気化素子内を拡散し、入口から出口に向
かって徐々に加熱されながら気化するが、気化素子の温
度が上部が高く下部が低いために燃料はほぼ入口近傍の
気化素子上部と出口近傍の気化素子下部を結ぶ線の近傍
で多く気化する。そのためにタールも広い範囲に分散し
て生成するために局部的に目詰まりを生じることがな
く、急速に燃焼量の低下を発生することがない。
液体状態のまま気化素子内を拡散し、入口から出口に向
かって徐々に加熱されながら気化するが、気化素子の温
度が上部が高く下部が低いために燃料はほぼ入口近傍の
気化素子上部と出口近傍の気化素子下部を結ぶ線の近傍
で多く気化する。そのためにタールも広い範囲に分散し
て生成するために局部的に目詰まりを生じることがな
く、急速に燃焼量の低下を発生することがない。
【0011】また、気化室内壁下面と間隙を介して気化
素子を配置することにより、気化素子の下部は気化室か
らの熱伝導量が少なく、気化素子の温度上部が高く下部
が低くなるために上記と同様な効果を得ることができ
る。
素子を配置することにより、気化素子の下部は気化室か
らの熱伝導量が少なく、気化素子の温度上部が高く下部
が低くなるために上記と同様な効果を得ることができ
る。
【0012】そしてまた、気化素子の密度を上部を密、
下部を粗にすることにより、気化室から気化素子への熱
伝導が上部が多く、下部が少なくなり、気化素子の温度
上部が高く下部が低くなるために上記と同様な効果を得
ることができる。
下部を粗にすることにより、気化室から気化素子への熱
伝導が上部が多く、下部が少なくなり、気化素子の温度
上部が高く下部が低くなるために上記と同様な効果を得
ることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1、図2において、1は気化部で、その上部に円
形のバーナ受け座2を設け、前記バーナ受け座2のほぼ
中央に位置しリブ部11によってバーナ受け座2と連接
するようにノズル部3を配置し、バーナ受け座2とノズ
ル部3の間に燃焼用空気が流入する開口部4が開口して
ある。6は気化室で、一端が連通口5を介してノズル部
3に連通し、半径方向に伸長して他端に燃料供給口8が
設けてあり、上部の壁厚を下部より厚くしてある。気化
室6内には無機多孔体で柱状の気化素子7が配設してあ
る。10は気化部1の温度を検出する温度検出手段、9
はヒータで、気化室6を除くバーナ受け座2の裏面に沿
うように設けてある。12はノズル部3の上方に位置し
バーナ受け座2に載置した混合管、13は下部周壁に多
数の炎孔部14を穿設したバーナ部、16は炎孔部14
を覆うごとく配置したバーナリング、17はバーナ受け
座2に設けた受熱部である。
る。図1、図2において、1は気化部で、その上部に円
形のバーナ受け座2を設け、前記バーナ受け座2のほぼ
中央に位置しリブ部11によってバーナ受け座2と連接
するようにノズル部3を配置し、バーナ受け座2とノズ
ル部3の間に燃焼用空気が流入する開口部4が開口して
ある。6は気化室で、一端が連通口5を介してノズル部
3に連通し、半径方向に伸長して他端に燃料供給口8が
設けてあり、上部の壁厚を下部より厚くしてある。気化
室6内には無機多孔体で柱状の気化素子7が配設してあ
る。10は気化部1の温度を検出する温度検出手段、9
はヒータで、気化室6を除くバーナ受け座2の裏面に沿
うように設けてある。12はノズル部3の上方に位置し
バーナ受け座2に載置した混合管、13は下部周壁に多
数の炎孔部14を穿設したバーナ部、16は炎孔部14
を覆うごとく配置したバーナリング、17はバーナ受け
座2に設けた受熱部である。
【0014】上記構成において、燃料供給口8より気化
室6に送られた燃料は、ヒータ9と温度検出手段10で
所定の温度に維持された気化室6内で気化し、燃料ガス
となってノズル部3より噴出する。燃料ガスがノズル部
3より噴出する際にエジェクタ効果により開口部4より
1次空気を吸入し混合管12内で燃料ガスと混合しなが
らバーナ部13に流れ炎孔部14で燃焼する。
室6に送られた燃料は、ヒータ9と温度検出手段10で
所定の温度に維持された気化室6内で気化し、燃料ガス
となってノズル部3より噴出する。燃料ガスがノズル部
3より噴出する際にエジェクタ効果により開口部4より
1次空気を吸入し混合管12内で燃料ガスと混合しなが
らバーナ部13に流れ炎孔部14で燃焼する。
【0015】燃焼を開始すると炎孔部14で燃焼した火
炎15が受熱部17を加熱するとともに、炎孔部14か
らの伝導熱がバーナ受け座2に伝熱し、気化部1が所定
の温度以上になると温度検出手段10の信号を制御部
(図示せず)の制御によってヒータ9への通電を停止
し、以後燃焼熱のみで気化部1は一定温度に維持され
る。
炎15が受熱部17を加熱するとともに、炎孔部14か
らの伝導熱がバーナ受け座2に伝熱し、気化部1が所定
の温度以上になると温度検出手段10の信号を制御部
(図示せず)の制御によってヒータ9への通電を停止
し、以後燃焼熱のみで気化部1は一定温度に維持され
る。
【0016】燃焼時におて気化室6は燃料ガスの出口と
なる連通口5近傍はバーナ受け座2に連接したリブ部1
1を介して加熱され、長手方向の中央部近傍は上部より
バーナ受け座2から直接伝熱され、気化素子7は気化室
6の壁面より伝導熱によって加熱される。従って気化素
子7の温度分布上部が高く、下部が低くなるように加熱
される。
なる連通口5近傍はバーナ受け座2に連接したリブ部1
1を介して加熱され、長手方向の中央部近傍は上部より
バーナ受け座2から直接伝熱され、気化素子7は気化室
6の壁面より伝導熱によって加熱される。従って気化素
子7の温度分布上部が高く、下部が低くなるように加熱
される。
【0017】燃料が気化室6内で気化する過程におい
て、燃料供給口8より気化室6内に供給された燃料は、
多孔を有した気化素子7の細孔内を毛細管現象によって
出口方向に拡散され徐々に加熱されながら気化し、燃料
ガスとなって連通口5を通ってノズル部3より噴出す
る。この際、気化素子7が均一な温度で加熱されている
と、燃料供給口8の近傍は供給された燃料により冷却さ
れて他部より低くなるが、所定距離を経て燃料が気化温
度に到達すると気化素子7内で充分拡散することなく断
面方向で面近傍で急速に気化し、局部にタールを生成す
る。またポンプ(図示せず)から間欠的に供給される燃
料が急速に気化するためにノズル部3から燃焼ガスが脈
動しながら噴出し安定した燃焼を得ることができない。
そして、そのまま気化、燃焼を継続すると生成したター
ルが局部的に集中して蓄積するために気化素子7内の通
路抵抗が増大してポンプの燃料供給能力が低下し燃焼量
の低下を招く。
て、燃料供給口8より気化室6内に供給された燃料は、
多孔を有した気化素子7の細孔内を毛細管現象によって
出口方向に拡散され徐々に加熱されながら気化し、燃料
ガスとなって連通口5を通ってノズル部3より噴出す
る。この際、気化素子7が均一な温度で加熱されている
と、燃料供給口8の近傍は供給された燃料により冷却さ
れて他部より低くなるが、所定距離を経て燃料が気化温
度に到達すると気化素子7内で充分拡散することなく断
面方向で面近傍で急速に気化し、局部にタールを生成す
る。またポンプ(図示せず)から間欠的に供給される燃
料が急速に気化するためにノズル部3から燃焼ガスが脈
動しながら噴出し安定した燃焼を得ることができない。
そして、そのまま気化、燃焼を継続すると生成したター
ルが局部的に集中して蓄積するために気化素子7内の通
路抵抗が増大してポンプの燃料供給能力が低下し燃焼量
の低下を招く。
【0018】本実施例の構成によれば、気化室6の壁面
の壁厚を上部を下部より厚くしてあることによって、出
口近傍および中央部は上部から加熱された気化室6の温
度は上面が高く下面が低くなる。従って気化室6の壁面
から伝導熱によって加熱される気化素子7の温度も上部
が高く下部が低くなる。燃料供給口8から燃料が供給さ
れると入り口近傍な燃料によって冷却されるので、燃料
はほぼ入口近傍の気化素子上部と出口近傍の気化素子下
部を結ぶ線が気化温度となりその近傍で多く気化する。
そのためにタールも広い範囲に分散して生成するために
局部的に目詰まりを生じることがなく、急速に燃焼量の
低下を発生することがない。またポンプから間欠的に供
給される燃料も入口近傍の上部から徐々に気化するため
にノズル部からの脈動噴出も抑制できる。
の壁厚を上部を下部より厚くしてあることによって、出
口近傍および中央部は上部から加熱された気化室6の温
度は上面が高く下面が低くなる。従って気化室6の壁面
から伝導熱によって加熱される気化素子7の温度も上部
が高く下部が低くなる。燃料供給口8から燃料が供給さ
れると入り口近傍な燃料によって冷却されるので、燃料
はほぼ入口近傍の気化素子上部と出口近傍の気化素子下
部を結ぶ線が気化温度となりその近傍で多く気化する。
そのためにタールも広い範囲に分散して生成するために
局部的に目詰まりを生じることがなく、急速に燃焼量の
低下を発生することがない。またポンプから間欠的に供
給される燃料も入口近傍の上部から徐々に気化するため
にノズル部からの脈動噴出も抑制できる。
【0019】次に図3に示すように、気化室6の下面と
気化素子7の間に間隙6aを設けることによって気化素
子7の下部への熱伝導が抑制され、気化素子7の温度は
上部が高く、下部が低くなり前述と同様な効果を得るこ
とができる。
気化素子7の間に間隙6aを設けることによって気化素
子7の下部への熱伝導が抑制され、気化素子7の温度は
上部が高く、下部が低くなり前述と同様な効果を得るこ
とができる。
【0020】そして、図4に示すように、気化素子7を
上下に分割し気化素子の上部の密度を高く、下部の密度
を低くすることにより、気化室6からの熱伝導によって
気化素子7伝達される熱量が上部が多く下部が少なくな
る。従って気化素子7の温度は上部が高く、下部が低く
なり前述と同様な効果を得ることができる。
上下に分割し気化素子の上部の密度を高く、下部の密度
を低くすることにより、気化室6からの熱伝導によって
気化素子7伝達される熱量が上部が多く下部が少なくな
る。従って気化素子7の温度は上部が高く、下部が低く
なり前述と同様な効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼装置
は、無機多孔体からなる気化素子を内蔵した気化室の壁
厚を上部を厚く下部を薄くする構成にすることによっ
て、気化素子内での気化面積を拡大し、タール生成を分
散させて燃焼量の低下や以上燃焼を防止することができ
る。
は、無機多孔体からなる気化素子を内蔵した気化室の壁
厚を上部を厚く下部を薄くする構成にすることによっ
て、気化素子内での気化面積を拡大し、タール生成を分
散させて燃焼量の低下や以上燃焼を防止することができ
る。
【0022】また、気化室の下面と気化素子の間に間隙
を設ける構成にすることによって、気化素子内での気化
面積を拡大し、タール生成を分散させて燃焼量の低下や
異常燃焼を防止することができる。
を設ける構成にすることによって、気化素子内での気化
面積を拡大し、タール生成を分散させて燃焼量の低下や
異常燃焼を防止することができる。
【0023】そしてまた、気化素子の密度を上部を密
に、下部を粗にすることによって気化素子内での気化面
積を拡大し、タール生成を分散させて燃焼量の低下や異
常燃焼を防止することができる。
に、下部を粗にすることによって気化素子内での気化面
積を拡大し、タール生成を分散させて燃焼量の低下や異
常燃焼を防止することができる。
【図1】本発明の一実施例における燃焼装置の断面図
【図2】同燃焼装置のバーナ受け座の平面図
【図3】本発明の他の実施例を示す燃焼装置の断面図
【図4】本発明の他の実施例を示す燃焼装置の断面図
【図5】従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】 1 気化部 2 バーナ受け座 3 ノズル部 4 開口部 5 連通部 6 気化室 7 気化素子 8 燃料供給口 9 ヒータ 10 温度検出部 11 リブ部 13 バーナ部 17 受熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 真也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 重岡 武彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−144205(JP,A) 特開 平4−43206(JP,A) 特開 平4−313607(JP,A) 特開 平2−97808(JP,A) 実開 平3−96524(JP,U) 実開 昭60−12025(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/02 F23D 11/40 - 11/44
Claims (3)
- 【請求項1】燃料を気化する気化部と、前記気化部を加
熱するヒータと、前記気化部と連通し気化した燃料ガス
を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出した燃料
ガスを燃焼させるバーナ部と、前記バーナ部を載置する
バーナ受け座とを備え、前記バーナ受け座は、外周に受
熱壁と、ほぼ中央にバーナ受け座とリブ部で連設した前
記ノズル部と、バーナ受け座とノズル部の間にリブ部と
気化室を残して開口した開口部と、中央から半径方向に
向かって配置し端部に燃料供給口を設けた気化室とを一
体成形して配設し、前記気化室の上部の壁厚を下部の壁
厚より厚くするとともに前記気化室内に無機多孔体の気
化素子を配設した燃焼装置。 - 【請求項2】燃料を気化する気化部と、前記気化部を加
熱するヒータと、前記気化部と連通し気化した燃料ガス
を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出した燃料
ガスを燃焼させるバーナ部と、前記バーナ部を載置する
バーナ受け座とを備え、前記バーナ受け座は、外周に受
熱壁と、ほぼ中央にバーナ受け座とリブ部で連接した前
記ノズル部と、バーナ受け座とノズル部の間にリブ部と
気化室を残して開口した開口部と、中央から半径方向に
向かって配置し端部に燃料供給口を設けた気化室とを一
体成形して配設するとともに、前記気化室内に無機多孔
体の気化素子を気化室下面と間隙を設けて配設した燃焼
装置。 - 【請求項3】燃料を気化する気化部と、前記気化部を加
熱するヒータと、前記気化部と連通し気化した燃料ガス
を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出した燃料
ガスを燃焼させるバーナ部と、前記バーナ部を載置する
バーナ受け座とを備え、前記バーナ受け座は、外周に受
熱壁と、ほぼ中央にバーナ受け座とリブ部で連接した前
記ノズル部と、バーナ受け座とノズル部の間にリブ部と
気化室を残して開口した開口部と、中央から半径方向に
向かって配置し端部に燃料供給口を設けた気化室とを一
体成形して配設するとともに、前記気化室内にその密度
が上部が密で下部が粗な無機多孔体の気化素子を配設し
た燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25506494A JP3265861B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25506494A JP3265861B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08121716A JPH08121716A (ja) | 1996-05-17 |
JP3265861B2 true JP3265861B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=17273647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25506494A Expired - Fee Related JP3265861B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3265861B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP25506494A patent/JP3265861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08121716A (ja) | 1996-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3265861B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3265860B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3401951B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3094800B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPH08296816A (ja) | 燃焼装置 | |
JP3049970B2 (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
JP3465545B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP2870416B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3465544B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3528341B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3094795B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3414067B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPH1172206A (ja) | 燃焼装置 | |
JPS58160724A (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
JP2817650B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3133637B2 (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
JP3356155B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3467854B2 (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
JP3465563B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPH10103619A (ja) | 燃焼装置 | |
JPS63169415A (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
JPH08200620A (ja) | 燃焼装置 | |
JPH08128605A (ja) | 燃焼装置 | |
JP2001227705A (ja) | 燃焼装置 | |
JPS58193007A (ja) | 液体燃料燃焼装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |