JP3265750B2 - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP3265750B2
JP3265750B2 JP24108693A JP24108693A JP3265750B2 JP 3265750 B2 JP3265750 B2 JP 3265750B2 JP 24108693 A JP24108693 A JP 24108693A JP 24108693 A JP24108693 A JP 24108693A JP 3265750 B2 JP3265750 B2 JP 3265750B2
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隆 宮内
隆 小松
武人 ▲高▼橋
渉 濱口
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄槽に収納した食器
類に洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗い機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、食器洗い機は洗浄、すすぎ、乾燥
などのプログラムを備えたものが主流となってきてい
る。
【0003】従来、この種の食器洗い機は図7に示すよ
うに構成していた。以下、その構成について説明する。
【0004】図に示すように、洗浄槽1は、食器類2を
内部に収納し底部に洗浄水を溜めている。洗浄ノズル3
は、洗浄槽1内に回転自在に支持され、食器類2に向け
て洗浄水を噴出する。洗浄ポンプ4は、洗浄水を洗浄ノ
ズル3に送り込むもので、この洗浄ポンプ4はモータ5
によって駆動される。水位センサ(水位検知手段)6
は、洗浄槽1内の水位を検知し電気信号として出力す
る。ヒータ7は、洗浄槽1の底部に配設され、洗浄水を
加熱する。サーミスタ8は、洗浄槽1の底部に外側より
密着するように取り付けられ、洗浄水の水温を検知す
る。送風ファン9は、洗浄槽1内の蒸気を送り出すもの
で、排気口10より機外へ排出される。食器籠11は、
食器類2を配置するものである。給水弁12は、洗浄槽
1に水道水を給水する。フィルタ13は、洗浄水に混じ
り込んだ残菜などの汚物を収集するために、洗浄水を洗
浄ポンプ4に送り込む経路に敷設されている。。制御手
段14は、食器類2の洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の
逐次動作を制御する。
【0005】上記構成において動作を説明すると、利用
者が食器類2を食器籠11に配置して洗浄槽1に収納
し、洗剤を入れた後運転を開始すると、まず、洗浄槽1
の底部に水位センサ6が所定の水位を検知するまで給水
弁12により水道水が給水される。そして、モータ5お
よびヒータ7に通電され、洗浄水は加熱されながら洗浄
ポンプ4により食器類2に向けて洗浄ノズル3から噴出
される。このとき、サーミスタ8により洗浄水の温度を
検知し、制御手段14は常に洗浄水の温度を把握してい
る。
【0006】洗浄水の温度が所定温度に到達し、かつ、
洗浄開始から所定時間経過したとき、制御手段14は洗
浄行程を終了し一旦洗浄水を排水する。つぎに、新たに
水道水が給水され、前述の洗浄行程と同様の動作を数分
間行い排水する。このすすぎ行程を数回繰り返した後、
加熱すすぎ行程と称する洗浄行程と同様の動作を行い、
所定温度に到達した時点でこれを終了して排水する。最
後に、送風ファン9を運転して洗浄槽1内の蒸気を機外
へ排出すると同時にヒータ7に間欠に通電を行い、食器
類2を加熱して付着している水滴を乾燥させる。
【0007】ここで、給水行程におけるフィルタ13の
目詰まりの検知方法を図8を用いて説明する。
【0008】給水行程を開始すると、給水弁12により
洗浄槽内に水道水を給水するとともに図8のステップ1
7にてタイマーによる給水時間を計測し始め、ステップ
18にてタイマーの計測時間が予め設定した所定時間に
満たない場合、ステップ20にて水位センサ6により所
定水位を検知するまで給水した後、給水行程は終了する
が、フィルタ13に残菜などの汚物が付着するなどの要
因から、洗浄槽1内に水道水が十分給水されているにも
かかわらず、水位センサ6が所定水位を検知できずに、
給水時間が通常のそれに比べて長くなる場合、ステップ
18にてタイマー計測時間が予め設定した所定時間を越
えるため、ステップ19にてフィルタ13の目詰まりを
検知し、これを報知する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の食器洗い機では、図8のステップ18にてフィルタ1
3の目詰まりを検知する検知時間を、標準状態において
給水行程に要する時間を基に一義的な値に決めていたた
め、たとえば標準状態における単位時間当たりの給水量
に対して、より給水量が小さい条件の下では、通常の状
態においても給水行程に要する時間と、フィルタ13の
目詰まりを検知する検知時間との時間差が小さく余裕が
ないために、少しでも単位時間当たりの給水量が小さく
なると、しばしばフィルタ13の目詰まりを検知してし
まうという問題を有していた。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、食器
洗い機が設置される様々な環境下において、単位時間あ
たりの給水量のばらつき、つまり給水能力に影響を受け
ずに、一律の基準を持ってフィルタの目詰まりを検知す
る検知時間を決定し、安定してフィルタの目詰まりを検
知して報知するようにすることを第1の目的としてい
る。
【0011】また、単位時間あたりの給水量のばらつき
が大きく、ゆえに給水行程に要する時間が予め設定して
おいた範囲を越える場合においても、一律の基準を持っ
てフィルタの目詰まりを検知する検知時間を決定すると
ともに、安定してフィルタの目詰まりを検知して報知す
るようにすることを第2の目的としている。
【0012】また、単位時間あたりの給水量のばらつき
が大きく、ゆえに給水行程に要する時間が予め設定して
おいた範囲を大きく越える場合においても、適切にフィ
ルタの目詰まりを検知して報知するようにすることを第
3の目的としている。
【0013】また、経年変化により、給水経路内(水道
管内)に不純物が付着してゆくことから起こり得る単位
時間あたりの給水量の低下に対しても、一律の基準を持
ってフィルタの目詰まりを検知する検知時間を決定する
とともに、安定してフィルタの目詰まりを検知して報知
するようにすることを第4の目的としている。
【0014】さらに、設置してから間もない食器洗い機
において、過去の給水行程に要する時間を安定して知る
ことができず、そのため一律の基準を持ってフィルタの
目詰まりを検知する検知時間を決定することができない
場合においても、適切にフィルタの目詰まりを検知して
報知するようにすることを第5の目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、食器類を収納する洗浄槽と、前記洗
浄槽内に水道水を給水する給水手段と、前記洗浄槽内の
残菜等の汚物を収集するフィルタと、前記洗浄槽内の洗
浄水の水位を検知する水位検知手段と、前記食器類の洗
浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作を制御する制御
手段と、給水行程開始後に前記水位検知手段が所定水位
を検知するまでに要する時間を記憶する記憶手段とを備
え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶した一番検知
度合いの高い時間または過去に計測した時間の平均値を
真の給水時間とし、この時間に基づき求めた検知時間を
越えて給水が行われる場合、前記フィルタの目詰まりを
検知して報知するようにしたことを第1の課題解決手段
としている。
【0016】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の制御手段は、水位検知手段により
所定水位を検知するまでに要した時間が予め設定した所
定範囲を越える場合、記憶手段に予め保持させておいた
過去に計測した時間を用いて、この時間に基づき求めた
検知時間を越えて給水が行われる場合、フィルタの目詰
まりを検知して報知するようにしたことを第2の課題解
決手段としている。
【0017】また、第3の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の制御手段は、水位検知手段により
所定水位を検知するまでに要した時間が予め設定した所
定範囲を越える場合、一義的に給水行程に要する時間を
決定し、この時間に基づき求めた検知時間を越えて給水
が行われる場合、フィルタの目詰まりを検知して報知す
るようにしたことを第3の課題解決手段としている。
【0018】また、第4の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段に加えて、食器洗い機を過去に使用
した回数である運転回数を記憶する記憶手段を備え、制
御手段は、運転回数が予め設定した所定回数を越える場
合、前記記憶手段に予め保持させておいた過去に計測し
た時間を用いて、この時間に基づき求めた検知時間を越
えて給水が行われる場合、フィルタの目詰まりを検知し
て報知するようにしたことを第4の課題解決手段として
いる。
【0019】さらに、第5の目的を達成するために、上
記第1の課題解決手段に加えて、食器洗い機を過去に使
用した回数である運転回数を記憶する記憶手段を備え、
制御手段は、運転回数が予め設定した所定回数に満たな
い場合、水位検知手段が所定水位を検知するまでに要す
る時間を前記記憶手段に記憶しておき、一義的に決定し
た給水行程に要する時間に基づき求めた検知時間を越え
て給水が行われる場合、フィルタの目詰まりを検知して
報知するようにしたことを第5の課題解決手段としてい
る。
【0020】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
給水時に水位検知手段により所定水位を検知するまでに
実際に要する時間(実際の給水時間)を知り、この時間
を所定時間ごとに記憶手段に記憶しておき、これを用い
て過去において一番検知度合いの高い時間または過去に
計測した時間の平均値を真の給水時間とし、この時間を
用いてフィルタの目詰まりを検知する検知時間を求め
る。このときの給水行程に要する時間に対するフィルタ
の目詰まりを検知する検知時間の余裕度は、標準状態に
おけるそれと同等に扱えるため、これにより単位時間あ
たりの給水量のばらつきに影響を受けずに、一律の基準
を持ってフィルタの目詰まりを検知する検知時間を決定
し、安定してフィルタの目詰まりを検知し、これを報知
することができる。
【0021】また、第2の課題解決手段により、給水時
に水位検知手段により所定水位を検知するまでに実際に
要する時間(実際の給水時間)を知り、この時間を所定
時間ごとに記憶手段に記憶しておき、この時間が予め設
定しておいた所定範囲を越える場合、この所定範囲を越
えた時間を記憶せずに、次回以降のフィルタの目詰まり
を検出する検知時間を求める際に、記憶手段に予め保持
させておいた過去に計測した給水時間を用いることによ
り今回の給水時間を求めることができ、この時間を用い
てフィルタの目詰まりを検知する検知時間を求める。こ
れにより単位時間あたりの給水量のばらつきが大きい場
合においても、一律の基準を持ってフィルタの目詰まり
を検知する検知時間を決定し、安定してフィルタの目詰
まりを検知し、これを報知することができる。
【0022】また、第3の課題解決手段により、給水時
に水位検知手段により所定水位を検知するまでに実際に
要する時間(実際の給水時間)を知り、この時間が予め
設定しておいた所定範囲を大きく越える場合、給水行程
に要する時間を一義的に決定し、これを用いて適切にフ
ィルタの目詰まりを検知し、これを報知することができ
る。
【0023】また、第4の課題解決手段により、給水時
に水位検知手段により所定水位を検知するまでに実際に
要する時間(実際の給水時間)を知り、運転回数が予め
設定した回数以下の場合、この時間を所定時間ごとに記
憶手段に記憶し、運転回数が予め設定した回数を越える
場合、この時間を記憶しない。
【0024】次回以降のフィルタの目詰まりを検出する
検知時間を求める際に、記憶手段に予め保持させておい
た過去に計測した給水時間を用いて過去において一番検
知度合いの高い時間または過去に計測した時間の平均値
を真の給水時間とし、この時間を用いてフィルタの目詰
まりを検知する検知時間を求めることにより、単位時間
あたりの給水量のばらつきに影響を受けずに、一律の基
準を持ってフィルタの目詰まりを検知する検知時間を決
定し、安定してフィルタの目詰まりを検知するととも
に、所定運転回数を越えて使用する場合、この検知時間
は固定されるので、経年変化により給水経路内(水道管
内)に不純物が付着してゆくことから起こり得る給水能
力の低下をフィルタの目詰まりとして検知することがで
きる。
【0025】さらに、第5の課題解決手段により、給水
時に水位検知手段により所定水位を検知するまでに実際
に要する時間(実際の給水時間)を知り、この時間を所
定時間ごとに記憶手段に記憶し、次回以降のフィルタの
目詰まりを検出する検知時間を求める際に、運転回数が
予め設定した回数を越える場合、記憶手段に予め保持さ
せておいた過去に計測した給水時間を用いて過去におい
て一番検知度合いの高い時間または過去に計測した時間
の平均値を真の給水時間とし、運転回数が予め設定した
回数以下の場合、一義的に給水時間を決定し、この時間
を用いてフィルタの目詰まりを検知する検知時間を求め
ることにより、設置してから間もない食器洗い機におい
て、過去の給水行程に要する時間を安定して知ることが
できない場合においても、適切にフィルタの目詰まりを
検知し、これを報知することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明第1の実施例を図1を参照しな
がら説明する。なお、上記従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0027】図に示すように、制御手段15は、食器類
2の洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作を制御
し、さらに、給水時に水位センサ6により所定水位を検
知するまでに実際に要する時間(実際の給水時間)を計
測し、この時間を記憶手段16に記憶しておき、これを
用いて過去において一番検知度合いの高い時間または過
去に計測した時間の平均値を真の給水時間とし、この時
間を用いてフィルタ13の目詰まりを検知する検知時間
を求め、この検知時間を越えて給水が行われる場合、フ
ィルタ13の目詰まりを検知して報知するようにしてい
る。
【0028】水位センサ6は、図示していないが、圧力
により応動するダイヤフラムに磁性体を取着しておき、
この磁性体をコイルに対設して外部から加わる圧力によ
ってコイルのインダクタンスが増大するようにし、この
コイルを発振回路に接続して構成している。したがっ
て、洗浄槽1内に給水が行われると、水位センサ6に加
わる圧力が増大し発振周波数は低くなり、所定水位を示
す所定水位周波数を検出するまで給水される。
【0029】上記構成において図2を参照しながら動作
を説明する。なお、制御手段15による食器類2の洗
浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作については従来
例と同じであるので説明を省略し、単位時間あたりの給
水量のばらつきに影響を受けずフィルタ13の目詰まり
を検知する検知時間を算出する手段について説明する。
【0030】給水行程を開始すると、図2のステップ1
7にてタイマーにより給水行程に要する時間の計測を開
始し、ステップ21にて前回記憶した給水時間をt1と
して呼び出し、ステップ22にてフィルタ13の目詰ま
りを検知する検知時間t2を次式にて算出する。
【0031】t2=t1×a ただし、aは定数である。ステップ18にてタイマー計
測時間が検知時間t2を経過していない場合、ステップ
20にて水位センサ6が所定水位を検知するまで給水し
た後、ステップ23にて今回の給水行程に実際に要した
時間t1を知り、ステップ24にて前回記憶していた時
間の平均値taveを呼び出し、ステップ25にてこの時
間の平均値taveとステップ23にて計測した時間t1と
により新たに時間の平均値taveを算出し、ステップ2
6にて今回の時間t1をこの平均値taveとして、ステッ
プ27にてこの時間t1を記憶手段16に記憶し給水行
程を終了する。一方、ステップ18にてタイマー計測時
間が検知時間t2を経過した場合、ステップ19にてフ
ィルタ13の目詰まりを検知し異常報知を行う。
【0032】これにより、各々の食器洗い機の設置環境
下において、給水行程に要する時間に対するフィルタ1
3の目詰まりを検知する検知時間は、標準状態における
それと同等に扱えるため、つまり単位時間あたりの給水
量のばらつきに影響を受けずに、一律の基準を持ってフ
ィルタ13の目詰まりを検知する検知時間を決定し、安
定してフィルタ13の目詰まりを検知し、これを報知す
ることができる。
【0033】なお、上記実施例では、記憶した前回の時
間値を呼び出すタイミングや、平均値を算出するタイミ
ングや数を具体的に示したが、これは特に単位時間あた
りの給水量のばらつきに影響を受けずフィルタの目詰ま
りを検知する検知時間を算出する手段を限定するもので
はない。
【0034】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。図1における制御手段15は、給水時に水位セ
ンサ6により所定水位を検知するまでに実際に要する時
間(実際の給水時間)を知り、この時間を所定時間ごと
に記憶手段16に記憶しておき、この時間が予め設定し
ておいた所定範囲を越える場合、この所定範囲を越えた
時間を記憶せずに、次回以降のフィルタの目詰まりを検
出する検知時間を求める際に、記憶手段16に予め保持
させておいた過去に計測した給水時間を用いることによ
り今回の給水時間を求め、この時間を用いてフィルタ1
3の目詰まりを検知する検知時間を求め、この検知時間
を越えて給水が行われる場合、フィルタ13の目詰まり
を検知して報知するようにしている。他の構成は上記第
1の実施例と同じである。
【0035】上記構成において図3を参照しながら動作
を説明する。なお、図3におけるステップ17からステ
ップ23までは上記第1の実施例と同じであるので説明
を省略する。ただし、ステップ22の定数bは、上記第
1の実施例の定数aと同じでもよい。
【0036】ステップ23にてタイマ計測時間t1を知
り、ステップ28および29にて時間t1が所定範囲内
(c<t1<d、ただし、cおよびdは定数で、c<
d)の値をとる場合は、ステップ27にて計測時間t1
を記憶手段16に記憶して給水行程を終了する。また、
ステップ28および29にて時間t1が所定範囲外(t1
<cまたはd<t1、ただし、cおよびdは定数)の値
を取る場合は、記憶手段16に記憶している値をそのま
まにしておき給水行程を終了する。
【0037】これにより単位時間あたりの給水量のばら
つきが大きい場合においても、一律の基準を持ってフィ
ルタ13の目詰まりを検知する検知時間を決定し、安定
してフィルタ13の目詰まりを検知し、これを報知する
ようにすることができる。
【0038】つぎに、本発明の第3の実施例について説
明する。図1における制御手段15は、給水時に水位セ
ンサ6により所定水位を検知するまでに実際に要する時
間(実際の給水時間)を知り、この時間が予め設定して
おいた所定範囲を大きく越える場合、給水行程に要する
時間を一義的に決定し、この時間を用いてフィルタ13
の目詰まりを検知する検知時間を求め、この検知時間を
越えて給水が行われる場合、フィルタ13の目詰まりを
検知して報知するようにしている。他の構成は上記第1
の実施例と同じである。
【0039】上記構成において図4を参照しながら動作
を説明する。なお、図4におけるステップ17からステ
ップ23までは上記第1の実施例と同じであるので説明
を省略する。ただし、ステップ22の定数iは、上記第
1の実施例の定数aと同じでもよい。
【0040】ステップ23にてタイマ計測時間t1を知
り、ステップ30および31にて時間t1が所定範囲内
(e<t1<g、ただし、eおよびgは定数で、e<
g)の値をとる場合は、ステップ27にて計測時間t1
を記憶手段16に記憶して給水行程を終了する。また、
ステップ30および31にて時間t1が所定範囲外(t1
<eまたはg<t1、ただし、eおよびgは定数)の値
を取る場合は、ステップ32にて、t1=h(ただし、
hは定数)として時間t1を一義的に決定し、ステップ
27にて計測時間t1を記憶手段16に記憶して給水行
程を終了する。
【0041】これにより、給水行程に要した時間が予め
設定しておいた所定範囲を大きく越える場合、給水行程
に要する時間を一義的に決定し、これを記憶しておき、
これを用いて適切にフィルタ13の目詰まりを検知して
報知するようにすることができる。
【0042】つぎに、本発明の第4の実施例について説
明する。図1における記憶手段16は、給水時に水位セ
ンサ6により所定水位を検知するまでに実際に要する時
間(実際の給水時間)を記憶するとともに、食器洗い機
を過去に使用した回数である運転回数とを記憶するよう
にしている。制御手段15は、給水時に水位センサ6に
より所定水位を検知するまでに実際に要する時間(実際
の給水時間)を知り、運転回数が予め設定した所定回数
以下の場合、この時間を所定時間ごとに記憶手段16に
記憶し、運転回数が予め設定した所定回数を越える場合
は、この時間を記憶しない。
【0043】次回以降のフィルタ13の目詰まりを検出
する検知時間を求める際に、記憶手段16に予め保持さ
せておいた過去に計測した給水時間を用いて過去におい
て一番検知度合いの高い時間または過去に計測した時間
の平均値を真の給水時間とし、この時間を用いてフィル
タ13の目詰まりを検知する検知時間を求め、この検知
時間を越えて給水が行われる場合、フィルタ13の目詰
まりを検知して報知するようにしている。他の構成は上
記第1の実施例と同じである。
【0044】上記構成において図5を参照しながら動作
を説明する。なお、図5におけるステップ17からステ
ップ23までは上記第1の実施例と同じであるので説明
を省略する。ただし、ステップ22の定数jは、上記第
1の実施例の定数aと同じでもよい。
【0045】ステップ23にてタイマ計測時間t1を知
り、ステップ33にて前回記憶した運転回数をuとして
呼び出し、ステップ34にて運転回数uが50回(所定
回数)以下のときには、ステップ24からステップ27
にて今回計測した時間t1と過去に記憶した時間t1の平
均値であるtaveから新たに今回の時間t1を算出し、こ
れを記憶して給水行程を終了する。一方、ステップ34
にて運転回数uが50回を越えるときには、記憶手段1
6の記憶内容を変化させることなく給水行程を終了す
る。
【0046】これにより、単位時間あたりの給水量のば
らつきに影響を受けずに、一律の基準を持ってフィルタ
13の目詰まりを検知する検知時間を決定し、安定して
フィルタ13の目詰まりを検知するとともに、運転回数
が所定回数を越えて使用する場合、この検知時間は固定
されるので、経年変化により給水経路内(水道管内)に
不純物が付着してゆくことから起こり得る給水能力の低
下をフィルタ13の目詰まりとして検知することができ
る。
【0047】つぎに、本発明の第5の実施例について説
明する。図1における記憶手段16は、給水時に水位セ
ンサ6により所定水位を検知するまでに実際に要する時
間(実際の給水時間)を記憶するとともに、食器洗い機
を過去に使用した回数である運転回数とを記憶するよう
にしている。制御手段15は、給水時に水位センサ6に
より所定水位を検知するまでに実際に要する時間(実際
の給水時間)を知り、この時間を所定時間ごとに記憶手
段16に記憶する。
【0048】次回以降のフィルタ13の目詰まりを検出
する検知時間を求める際に、運転回数が予め設定した所
定回数を越える場合、記憶手段16に予め保持させてお
いた過去に計測した給水時間を用いて過去において一番
検知度合いの高い時間または過去に計測した時間の平均
値を真の給水時間とし、また、運転回数が予め設定した
所定回数以下の場合、一義的に給水時間を決定し、この
給水時間を用いてフィルタ13の目詰まりを検知する検
知時間を求め、この検知時間を越えて給水が行われる場
合、フィルタ13の目詰まりを検知して報知するように
している。他の構成は上記第1の実施例と同じである。
【0049】上記構成において図6を参照しながら動作
を説明する。なお、図6におけるステップ17からステ
ップ21およびステップ23からステップ27までは上
記第1の実施例と同じであるので説明を省略する。
【0050】給水行程を開始すると、図6のステップ1
7によりタイマーにより給水行程に要する時間の計測を
開始し、ステップ21にて前回記憶した給水時間をt1
として呼び出し、ステップ35にて前回記憶した運転回
数をuとして呼び出し、ステップ36にて運転回数uが
10回(所定回数)に満たないときには、ステップ37
にて、t1=k(ただし、kは定数)として時間t1を一
義的に決定し、ステップ38にてフィルタ13の目詰ま
りを検知する検知時間t2を次式にて算出する。
【0051】t2=t1×p ただし、pは定数で、上記第1の実施例の定数aと同じ
でもよい。一方、ステップ36にて運転回数uが10回
以上のときには、時間t1の値をそのままにして、ステ
ップ38にてフィルタ13の目詰まりを検知する検知時
間t2を算出する。
【0052】これにより、設置してから間もない食器洗
い機において、過去の給水行程に要する時間を安定して
知ることができない場合においても、適切にフィルタ1
3の目詰まりを検知し、これを報知するようにすること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上の実施例から明かなように本発明に
よれば、食器類を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内に水
道水を給水する給水手段と、前記洗浄槽内の残菜等の汚
物を収集するフィルタと、前記洗浄槽内の洗浄水の水位
を検知する水位検知手段と、前記食器類の洗浄、すす
ぎ、乾燥行程の一連の逐次動作を制御する制御手段と、
給水行程開始後に前記水位検知手段が所定水位を検知す
るまでに要する時間を記憶する記憶手段とを備え、前記
制御手段は、前記記憶手段に記憶した一番検知度合いの
高い時間または過去に計測した時間の平均値を真の給水
時間とし、この時間に基づき求めた検知時間を越えて給
水が行われる場合、前記フィルタの目詰まりを検知して
報知するようにしたから、給水時に水位検知手段により
所定水位を検知するまでに実際に要する時間(実際の給
水時間)を知り、この時間を所定時間ごとに記憶手段に
記憶しておき、これを用いて過去において一番検知度合
いの高い時間または過去に計測した時間の平均値を真の
給水時間とし、この時間を用いてフィルタの目詰まりを
検知する検知時間を求める。このときの給水行程に要す
る時間に対するフィルタの目詰まりを検知する検知時間
の余裕度は、標準状態におけるそれと同等に扱えるた
め、これにより単位時間あたりの給水量のばらつきに影
響を受けずに、一律の基準を持ってフィルタの目詰まり
を検知する検知時間を容易に決定することができ、安定
してフィルタの目詰まりを検知して報知することができ
る。
【0054】また、制御手段は、水位検知手段により所
定水位を検知するまでに要した時間が予め設定した所定
範囲を越える場合、記憶手段に予め保持させておいた過
去に計測した時間を用いて、この時間に基づき求めた検
知時間を越えて給水が行われる場合、フィルタの目詰ま
りを検知して報知するようにしたから、給水時に水位検
知手段により所定水位を検知するまでに実際に要する時
間(実際の給水時間)を知り、この時間を所定時間ごと
に記憶手段に記憶しておき、この時間が予め設定してお
いた所定範囲を越える場合、この所定範囲を越えた時間
を記憶せずに、次回以降のフィルタの目詰まりを検出す
る検知時間を求める際に、記憶手段に予め保持させてお
いた過去に計測した給水時間を用いることにより今回の
給水時間を求めることができ、この時間を用いてフィル
タの目詰まりを検知する検知時間を求める。これにより
単位時間あたりの給水量のばらつきが大きい場合におい
ても、一律の基準を持ってフィルタの目詰まりを検知す
る検知時間を容易に決定することができ、安定してフィ
ルタの目詰まりを検知し、これを報知することができ
る。
【0055】また、制御手段は、水位検知手段により所
定水位を検知するまでに要した時間が予め設定した所定
範囲を越える場合、一義的に給水行程に要する時間を決
定し、この時間に基づき求めた検知時間を越えて給水が
行われる場合、フィルタの目詰まりを検知して報知する
ようにしたから、給水時に水位検知手段により所定水位
を検知するまでに実際に要する時間(実際の給水時間)
を知り、この時間が予め設定しておいた所定範囲を大き
く越える場合、給水行程に要する時間を一義的に決定
し、これを用いて求めた検知時間により、適切にフィル
タの目詰まりを検知して報知することができる。
【0056】また、食器洗い機を過去に使用した回数で
ある運転回数を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、
運転回数が予め設定した所定回数を越える場合、前記記
憶手段に予め保持させておいた過去に計測した時間を用
いて、この時間に基づき求めた検知時間を越えて給水が
行われる場合、フィルタの目詰まりを検知して報知する
ようにしたから、給水時に水位検知手段により所定水位
を検知するまでに実際に要する時間(実際の給水時間)
を知り、運転回数が予め設定した回数以下の場合、この
時間を所定時間ごとに記憶手段に記憶し、運転回数が予
め設定した回数を越える場合、この時間を記憶しない。
【0057】次回以降のフィルタの目詰まりを検出する
検知時間を求める際に、記憶手段に予め保持させておい
た過去に計測した給水時間を用いて過去において一番検
知度合いの高い時間または過去に計測した時間の平均値
を真の給水時間とし、この時間を用いてフィルタの目詰
まりを検知する検知時間を求めることにより、単位時間
あたりの給水量のばらつきに影響を受けずに、一律の基
準を持ってフィルタの目詰まりを検知する検知時間を決
定し、安定してフィルタの目詰まりを検知するととも
に、所定運転回数を越えて使用する場合、この検知時間
は固定されるので、経年変化により給水経路内(水道管
内)に不純物が付着してゆくことから起こり得る給水能
力の低下をフィルタの目詰まりとして適切に検知するこ
とができる。
【0058】さらに、食器洗い機を過去に使用した回数
である運転回数を記憶する記憶手段を備え、制御手段
は、運転回数が予め設定した所定回数に満たない場合、
水位検知手段が所定水位を検知するまでに要する時間を
前記記憶手段に記憶しておき、一義的に決定した給水行
程に要する時間に基づき求めた検知時間を越えて給水が
行われる場合、フィルタの目詰まりを検知して報知する
ようにしたから、給水時に水位検知手段により所定水位
を検知するまでに実際に要する時間(実際の給水時間)
を知り、この時間を所定時間ごとに記憶手段に記憶し、
次回以降のフィルタの目詰まりを検出する検知時間を求
める際に、運転回数が予め設定した回数を越える場合、
記憶手段に予め保持させておいた過去に計測した給水時
間を用いて過去において一番検知度合いの高い時間また
は過去に計測した時間の平均値を真の給水時間とし、運
転回数が予め設定した回数以下の場合、一義的に給水時
間を決定し、この時間を用いてフィルタの目詰まりを検
知する検知時間を求めることにより、設置してから間も
ない食器洗い機において、過去の給水行程に要する時間
を安定して知る事ができない場合においても、適切にフ
ィルタの目詰まりを検知し、これを報知するようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗い機のシステム
構成図
【図2】同食器洗い機のフィルタの目詰まりを検知する
過程を示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施例の食器洗い機のフィルタ
の目詰まりを検知する過程を示すフローチャート
【図4】本発明の第3の実施例の食器洗い機のフィルタ
の目詰まりを検知する過程を示すフローチャート
【図5】本発明の第4の実施例の食器洗い機のフィルタ
の目詰まりを検知する過程を示すフローチャート
【図6】本発明の第5の実施例の食器洗い機のフィルタ
の目詰まりを検知する過程を示すフローチャート
【図7】従来の食器洗い機のシステム構成図
【図8】同食器洗い機のフィルタの目詰まりを検知する
過程を示すフローチャート
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 食器類 6 水位センサ(水位検知手段) 12 給水弁(給水手段) 13 フィルタ 15 制御手段 16 記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 武人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 濱口 渉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−115414(JP,A) 特開 平1−178225(JP,A) 特開 平2−95326(JP,A) 特開 平1−320037(JP,A) 実開 平1−86961(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/00 - 15/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器類を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽
    内に水道水を給水する給水手段と、前記洗浄槽内の残菜
    等の汚物を収集するフィルタと、前記洗浄槽内の洗浄水
    の水位を検知する水位検知手段と、前記食器類の洗浄、
    すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作を制御する制御手段
    と、給水行程開始後に前記水位検知手段が所定水位を検
    知するまでに要する時間を記憶する記憶手段とを備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶した一番検知度合
    いの高い時間または過去に計測した時間の平均値を真の
    給水時間とし、この時間に基づき求めた検知時間を越え
    て給水が行われる場合、前記フィルタの目詰まりを検知
    して報知するようにした食器洗い機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、水位検知手段により所定水
    位を検知するまでに要した時間が予め設定した所定範囲
    を越える場合、記憶手段に予め保持させておいた過去に
    計測した時間を用いて、この時間に基づき求めた検知時
    間を越えて給水が行われる場合、フィルタの目詰まりを
    検知して報知するようにした請求項1記載の食器洗い
    機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、水位検知手段により所定水
    位を検知するまでに要した時間が予め設定した所定範囲
    を越える場合、一義的に給水行程に要する時間を決定
    し、この時間に基づき求めた検知時間を越えて給水が行
    われる場合、フィルタの目詰まりを検知して報知するよ
    うにした請求項1記載の食器洗い機。
  4. 【請求項4】 食器洗い機を過去に使用した回数である
    運転回数を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、運転
    回数が予め設定した所定回数を越える場合、前記記憶手
    段に予め保持させておいた過去に計測した時間を用い
    て、この時間に基づき求めた検知時間を越えて給水が行
    われる場合、フィルタの目詰まりを検知して報知するよ
    うにした請求項1記載の食器洗い機。
  5. 【請求項5】 食器洗い機を過去に使用した回数である
    運転回数を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、運転
    回数が予め設定した所定回数に満たない場合、水位検知
    手段が所定水位を検知するまでに要する時間を前記記憶
    手段に記憶しておき、一義的に決定した給水行程に要す
    る時間に基づき求めた検知時間を越えて給水が行われる
    場合、フィルタの目詰まりを検知して報知するようにし
    た請求項1記載の食器洗い機。
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