JP3265322B2 - 防水靴及びその製法 - Google Patents

防水靴及びその製法

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JP3265322B2 JP07126993A JP7126993A JP3265322B2 JP 3265322 B2 JP3265322 B2 JP 3265322B2 JP 07126993 A JP07126993 A JP 07126993A JP 7126993 A JP7126993 A JP 7126993A JP 3265322 B2 JP3265322 B2 JP 3265322B2
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玲子 楠
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は農作業や工事現場等で
使用する防水靴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、特開昭61−48305号
公報に示される如く防水機能と履き易さの為のファスナ
ー開口部構成の発明をしたが、本発明はその改良に係る
ものである。特開昭61−48305号では防水構造と
してファスナーと余剰防水シートの重複体を配し、端部
にゴム被膜外面付き綿布をバイアス縫着してファスナー
ユニットを構成し、靴本体に接着後加硫加工した後、フ
ァスナーユニットの本体に切開部を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−4830
5号の防水靴においては、ファスナーユニットの端部の
バイアス縫着部位がファスナーテープと余剰防水布の二
重である為厚みがかさばる。ファスナーユニットを作る
うえで、ファスナーにはメーカーの規格が有ってファス
ナー布に制限がありまた余剰防水シートはファスナーユ
ニットの構成布内におさめる必要上余剰防水シートの大
きさの構成に限度が生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】図面を参考にして説明す
る。この発明に係る防水靴は、靴下状生地1の表面に薄
肉ゴム被覆3を設けて靴本体4を形成し、2条のテープ
6,6に咬合子7,7を設けたところのファスナー8と
余剰防水シート16を略重複に配し、且つファスナー8
及び余剰防水シート16の各両側端にそれぞれゴム被膜
外面21,15付き綿布20,9を別々にバイアス縫着
し、ファスナー8のバイアス縫着部22が余剰防水シー
ト16のバイアス縫着部14の内側に沿って位置する如
く、ファスナーバイアス縫着部22のゴム被膜外面21
を余剰防水シート16に接着してファスナーユニット1
7を構成し、靴本体4の内側縦方向にファスナーユニッ
ト17を配置すると共に、余剰防水シート16のゴム被
膜外面15を靴本体4に接着し、更にファスナーユニッ
ト17の周縁部と靴本体4に跨る部分を含む適宣個所
に、余剰防水シート16のゴム被覆外面21を被う如く
薄肉補強ゴム10による被覆層を設け、下面には靴底1
8を貼着し、前記ファスナー8との重複部における靴本
体4にファスナー8の巾Lとほぼ同等の長溝状の切欠部
13を設け、薄肉ゴム被覆3とファスナーユニット薄肉
補強ゴム10の上端が同一水平面になる如く構成した防
水靴である。
【0005】また、この発明に係る防水靴の第1の製造
法は、靴下状生地1の表面の履口部上端を残し柔軟性と
伸びの大きい薄肉ゴム被覆3を施して靴本体4を形成
し、2条のテープ6,6に咬合子7を設けたところのフ
ァスナー8と余剰防水シート16を略重複に配し、且つ
ファスナー8及び余剰防水シート16ともその両側端に
それぞれゴム被膜外面21,15を有する綿布20,9
を別々にバイアス縫着し、ファスナー8のバイアス縫着
部22が余剰防水シート16のバイアス縫着部14の内
側に沿って位置する如く、ファスナーバイアス縫着部2
2のゴム被覆面21を余剰防水シート16に接着してフ
ァスナーユニット17を構成し、足金型2が挿入された
状態の靴本体4の後部内側の踵部の上部にゴムの被覆を
しない履口部上端は残し、ファスナー8と巾Lとほぼ同
等の長溝状の切欠部17を設け、該切開部17の表面端
部に前記余剰防水シート16のゴム被膜外面21を接着
すると共に、ファスナーユニット17のゴム被膜外面2
1と靴本体4にまたがり且つ余剰防水シート16のゴム
被覆外面21を覆う如く薄肉補強ゴム10を被覆し、加
硫加工したのち靴本体4を足金型2から離脱し且つ履口
上端の生地1を切り落す事を特徴とする防水靴の製造法
である。
【0006】更にこの発明に係る第2の防水靴の製造法
は、靴下状生地1の表面の履口部上端を残し薄肉ゴム被
覆3を施して靴本体4を形成し、2条のテープ6,6に
咬合子7を設けたところのファスナー8と余剰防水シー
ト16を略重複に配し、且つファスナー8及び余剰防水
シート16の両側端にそれぞれ綿布20,9を別々にバ
イアス縫着したのち綿布20,9外面にゴム被覆外面2
1,15を設け、ファスナー8のバイアス縫着部22が
余剰防水シート16のバイアス縫着部14の内側に沿っ
て位置する如くファスナーのゴム被覆外面21を余剰防
水シートのゴム被覆外面15に接着してファスナーユニ
ット17を構成し、余剰防水シート16を綿布9のゴム
被覆15を介して足金型2が挿入されて靴本体4後部内
側の踵部の上部にゴムの被覆のない履口部上端は残しフ
ァスナー8の巾Lとほぼ同等の長溝状に開けられた状態
の切開部13に接着すると共に、その綿布20,9のゴ
ム被膜外面21,15と靴本体4にまたがり且つ余剰防
水シート16のゴム被覆外面21を覆う如く薄肉補強ゴ
ム10を被覆し加硫加工した後、靴本体4を足金型2か
ら離脱し履口上端の生地1を切り落すことを特徴とする
防水靴の製造法である。
【0007】
【実施例】図面に基づいてこの発明の実施例を説明す
る。なお、図示の靴はすべて左足用靴を例示したもので
ある。
【0008】図2において1は靴下状生地でナイロン又
は綿糸等で伸びが良いよいように編まれたメリヤス製で
ある。3は生地1の表面の履口部上端を残しラテックス
塗布や貼り付けるなどして被覆した薄肉ゴム被覆であ
る。
【0009】このように、メリヤス製靴下状生地1の表
面に薄肉ゴム被覆3を施して足金型2が挿入された状態
の靴本体4が形成される。図2に示す如く靴本体4の後
部内側の踵部5の上部にゴム被覆のない履口部上端を展
伸し、ファスナー8のテープ布Lとほぼ同等の切欠部1
3を履口部上端を残して設ける。
【0010】図7及び図8に示す如く2条のテープ6,
6に咬合子7,7を設けたところのファスナー8に余剰
防水シート16を略重複に配して両者共側端にはゴム被
膜外面21,15を有する綿布20,9をバイアス縫着
してファスナーのバイアス縫着部22が余剰防水シート
16のバイアス縫着部14の内側に沿って位置する如く
接着したファスナーユニット17を構成し、同ファスナ
ーユニット17はゴム被膜外面15を介して靴本体4の
切欠部13に沿って貼着される。ゴム被膜外面15を有
する綿布9は、綿布9をラテック中に含浸させて作って
もよいし、表面にゴムコートしてもよい。
【0011】さらにまた、ゴム被膜外面15を有する綿
布9に代えテープ6にゴム被膜のない綿布9をバイアス
縫着したのち(図10,11参照)、各々綿布部分をラ
テックス中に含浸させてゴム被膜外面21,15を形成
し(図12)、ファスナーのバイアス部が内側に沿う様
に接着してファスナーユニット17を作ってもよい(図
13)。
【0012】更に図6に示す如く、ゴム被覆外面21と
靴本体4にまたがる如く薄肉ゴム10が被覆される。次
に薄肉補強ゴム10の被覆された靴本体4に靴底18が
貼付けられ、これに加硫が行なわれた後足金型2が取除
かれる。
【0013】そして図5に示す如く上端履口部の生地1
は切落して除かれる。
【0014】余剰防水シート16の余剰とは、ファスナ
ー8によって連がれる周面の横の長さLに対して余る長
さをいい、その余る長さは常時屈曲によって納置され
る。図6に示す如く靴本体の内側に納置される為、ファ
スナー8を開いた場合の周面の長さの変化を、いい換え
ればファスナー8の開きを許す長さに構成できる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば既製のファスナーを利用
出来、余剰防水シートの大きさに制限を受けることな
く、しかもファスナーユニットのバイアス縫着部と余剰
防水シートのバイアス縫着部とが重ならないので、余剰
防水シート近傍部の厚さを薄くし、使い易い防水靴を得
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】完成した防水靴の斜視図である。
【図2】長溝状の切欠部を設ける個所を示す側面図であ
る。
【図3】ファスナーユニットを取付けた状態を示す概略
側面図である。
【図4】完成した防水靴の側面図である。
【図5】ファスナーを外して示す完成した靴の概略側面
図である。
【図6】要部の概略水平切断平面図である。
【図7】図7の分解図である。
【図8】第1の実施例における要部分解平面図である。
【図9】第1の実施例における要部水平切断平面図であ
る。
【図10】第2の実施例における最初の状態の要部分解
平面図である。
【図11】図10からの一部加工図である。
【図12】図11からの一部加工図である。
【図13】図12からの加工終了図である。
【符号の説明】
1 生地 2 足金型 3 薄肉ゴム被覆 4 靴本体 5 踵部 6 テープ 7 咬合子 8 ファスナー 9 綿布 10 薄肉補強ゴム 13 切欠部 14 バイアス縫着 15 ゴム被膜外面 16 余剰防水シート 17 ファスナーユニット 18 靴本体 20 綿布 21 ゴム被膜外面 22 バイアス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 1/00 - 23/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴下状生地(1)の表面に薄肉ゴム被覆
    (3)を設けて靴本体(4)を形成し、2条のテープ
    (6,6)に咬合子(7,7)を設けたところのファス
    ナー(8)と余剰防水シート(16)を略重複に配し、
    且つファスナー(8)及び余剰防水シート(16)とも
    その両側端にゴム被膜外面(21,15)付き綿布(2
    0,9)をバイアス縫着してファスナー(8)のバイア
    ス縫着部(22)が余剰防水シート(16)のバイアス
    縫着部(14)の内側に沿って位置する如く、且つファ
    スナーバイアス縫着部(22)のゴム被膜外面(21)
    を接着してファスナーユニット(17)を構成し、靴本
    体(4)の内側縦方向にファスナーユニット(17)を
    配置すると共に、余剰防止シート(16)のゴム被膜外
    面(15)を介して靴本体(4)に接着し、更にファス
    ナーユニット(17)の周縁部と靴本体(4)に跨る部
    分を含む適宣ケ所に薄肉補強ゴム(10)による被覆層
    を設け、下面には靴底(18)を貼着し、前記ファスナ
    ー(8)との重複部における靴本体(4)にファスナー
    (8)の巾(L)とほぼ同等の長溝状の切欠部(13)
    を設け、薄肉ゴム被覆(3)及び薄肉補強ゴム(10)
    の上端が同一水平面になる如く構成してなる防水靴。
  2. 【請求項2】 靴下状生地(1)の表面の履口部上端を
    残し柔軟性と伸びの大きい薄肉ゴム(3)を被覆して靴
    本体(4)を形成し、2条のテープ(6,6)に咬合子
    (7)を設けたところのファスナー(8)と余剰防水シ
    ート(16)を略重複に配し、かつテープ(6)及び余
    剰防水シート(16)ともその両側端にゴム被膜外面
    (21,15)を有する綿布(20,9)をバイアス縫
    着してファスナー(8)のバイアス縫着部(22)が余
    剰防水シート(16)のバイアス縫着部(14)の内側
    に沿って位置する如く、ファスナーバイアス縫着部(2
    2)のゴム被膜外面(21)を接着してファスナーユニ
    ット(17)を構成し、足金型(2)が挿入された状態
    の靴本体(4)の後部内側の踵部の上部にゴムの被覆を
    しない履口部上端は残し、ファスナー(8)と巾(L)
    とほぼ同等の長溝状の切欠部(13)を設け、該切欠部
    (13)の表面端部に前記余剰防水シート(16)のゴ
    ム被膜外面(15)を接着すると共に、ファスナーユニ
    ット(17)及び余剰防水シート(16)のゴム被膜外
    面(15,21)と靴本体(4)にまたがり薄肉補強ゴ
    ム(10)を被覆し、加硫加工したのち靴本体(4)を
    足金型(2)から離脱し且つ履口上端の生地(1)を切
    り落す事を特徴とする防水靴の製造法。
  3. 【請求項3】 靴下状生地(1)の表面の履口部上端を
    残し薄肉ゴム(3)を被覆して靴本体(4)を形成し、
    2条のテープ(6,6)に咬合子(7)を設けたところ
    のファスナー(8)と余剰防水シート(16)を配し、
    テープ(6)及び余剰防水シート(16)の両側端に綿
    布(20,9)をバイアス縫着したのち綿布外側面にゴ
    ム被覆外面(21,15)を設け、ファスナー(8)の
    バイアス縫着部(22)が余剰防水シート(16)のバ
    イアス縫着部(14)の内側に沿って位置する如く接着
    してファスナーユニット(17)を構成し、余剰防水シ
    ート(16)を綿布(9)のゴム被覆外面(15)を介
    して足金型(2)が挿入されて靴本体(4)後部内側の
    踵部の上部にゴムの被覆のない履口部上端は残しファス
    ナー(8)の巾(L)とほぼ同等の長溝状に開けられた
    状態の切欠部(13)に接着すると共に、その綿布(2
    0,9)のゴム被膜外面(21,15)と靴本体(4)
    にまたがり薄肉補強ゴム(10)を被覆し加硫加工した
    後靴本体(4)を足金型(2)から離脱し履口上端の生
    地(1)を切り落ことを特徴とする防水靴の製造法。
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