JP2581461B2 - 靴 - Google Patents

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JP2581461B2
JP2581461B2 JP6166615A JP16661594A JP2581461B2 JP 2581461 B2 JP2581461 B2 JP 2581461B2 JP 6166615 A JP6166615 A JP 6166615A JP 16661594 A JP16661594 A JP 16661594A JP 2581461 B2 JP2581461 B2 JP 2581461B2
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一高 真木
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BURIJISUTON SUHOOTSU KK
MIKYA KK
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BURIJISUTON SUHOOTSU KK
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防水透湿性シートからな
る袋状のインナー部材を有する靴に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水性でしかも水蒸気透過性を有
する防水透湿性シートをインナー部材として配設するこ
とにより、足蒸れを抑えた上で防水性を付与した靴が提
供されている。
【0003】これらの防水靴のうち、その甲被部分にの
み防水透湿性シートを配設したものでは、当然のことな
がら防水性が劣り、靴先端部から浸水し易い。
【0004】そこで、防水透湿性シートを袋状に縫製又
は接合してインナー部材とし、これを靴内部の甲被部か
ら底面部分にわたって全体的に被うように配設した靴が
提案されている(特開昭58−118702号,同60
−103902号,特開平6−70804号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防水透
湿性シートを袋状に形成したインナー部材を設けた靴で
は次のような問題がある。
【0006】 甲被部から底面部分にわたり、完全に
袋状のインナー部材を縫製等により形成するのは非常に
難しく、シートに皺ができ易い。皺を完全に排除するた
めには、作業に相当な注意力と熟練を要し、製造コスト
が高くつく。
【0007】 底面部分に配置される防水透湿性シー
トは、その全周にわたって甲被部や踵部、その他の部分
の防水透湿性シートと縫合(又は接合)されるため、歩
行時の反復した靴の屈曲運動を受けると、縫合部(又は
接合部)のうち屈曲を特に受け易い箇所に無理な引張力
を受け、当該箇所においてほつれや破断ができ易い。こ
の場合には、この部分で靴の防水性が損なわれる。ま
た、ほつれや破断が生じないように、強度の高い防水透
湿性シートで高強度に縫合(又は接合)を行ったインナ
ー部材では、インナー部材が歩行時の足の動きに追随し
難くなり、歩き難い靴となる。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、防水
透湿性シートからなる袋状のインナー部材を有する靴で
あって、インナー部材の製作が容易でしかも破損し難
く、防水性も良好な靴を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の靴は、防水透
湿性シートからなる袋状のインナー部材を有する靴にお
いて、該インナー部材の底面部分においては踵部分より
も前方のみに前記シートを配設し、踵部分は開口部とし
たことを特徴とする。
【0010】請求項2の靴は、請求項1において、前記
インナー部材の底面部分のシートのうち前記開口に臨む
後縁部から、後方に向って舌片部が延出されていること
を特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の靴では、インナー部材の底面部分に
おいては踵部分よりも前方のみに防水透湿性シートを配
設し、踵部分は開口部としてあり、底面全体に防水透湿
性シートを配設するものではないため、歩行時の反復し
た屈曲運動を受けても、開口部で引張力が吸収され、縫
合部(接合部)がほつれたり破断したりすることがな
い。また、インナー部材により足の動きが規制されない
ため歩行し易い。
【0012】しかも、踵部分に開口があり、袋状に縫合
(又は接合)する部分が少ないため、縫合又は接合作業
が容易であり、縫合時に皺がよることも防止されるよう
になる。
【0013】また、比較的高価な防水透湿性シートの使
用量を、開口部の分だけ低減することができ、作業性の
簡略化と相まって、作製コストを低減できる。
【0014】なお、インナー部材は、底面の踵部分以外
の甲被、底面前部、側面、後面等を被うように設けられ
るため、靴の防水性は十分に確保される。即ち、靴は、
通常の場合、その踵部分が高くなっているため、この底
面の踵部分に防水透湿性シートが存在しなくても、靴の
防水性に殆ど影響はない。
【0015】請求項2の靴では、舌片部の分だけ、底面
の開口面積を小さくすることができる。なお、舌片部の
周縁部分については、縫合又は接合を要しないため、舌
片部を設けることにより縫合又は接合作業が煩雑になる
ことはない。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0017】図1は本発明の靴に用いられるインナー部
材の一実施例を示す図であって、図1(a)は平面図、
図1(b)は側面図、図1(c)は底面図、図1(d)
は図1(a)のD−D線に沿う断面図である。図2は図
1に示すインナー部材の各構成部材を示す平面図、図3
はインナー部材の下方からの斜視図である。
【0018】なお、本明細書において、靴又はインナー
部材の前方とは靴の先端、即ち、爪先側を指し、後方と
は靴の踵側を指す。
【0019】実施例の靴に用いられるインナー部材1
は、図2(a)に示すようなインナー部材の甲部を含む
上側前半部を主に構成する甲被用防水透湿性シート(以
下「甲被用シート」と称す。)2と、図2(c)に示す
ようなインナー部材の踵部を含む側面後半部を主に構成
する踵用防水透湿性シート(「以下「踵用シート」と称
す。)3と、図2(b)に示すようなインナー部材の底
面前半部を主に構成する底面用防水透湿性シート(以下
「底面用シート」と称す。)4とを縫合してなるもので
あり、図1に示す如く、底面部分において、踵部分より
も前方のみに底面用シート4が配設され、踵部分は開口
部5とされたものである。
【0020】このインナー部材1は、図3の如く、甲被
用シート2の爪先部の切り込み2a,2bを縫合すると
共に、側周部2A,2Bを底面用シート4の側周部4
A,4Bとそれぞれ縫合して袋状とし、更に踵用シート
3の踵部の切り込み3aを縫合し、その前辺部3A,3
Bを甲被用シート2の後部側辺2E,2Fとそれぞれ縫
合し、また、踵用シート3の側辺部3C,3Dを甲被用
シート2の後端辺部2C,2Dとそれぞれ縫合すること
により製造される。なお、インナー部材1の各縫合部に
は防水テープを貼って目止めするのが好ましい。
【0021】このようなインナー部材1であれば、袋状
に縫合する部分が従来のインナー部材より少ないため、
シートが皺になったり攣れたりすることなく、容易に縫
合することができる。しかも、底面の開口部5の部分だ
け、防水透湿性シートの使用量が低減され、縫合コスト
のみならず、材料コストも低減される。
【0022】このインナー部材1の底面の踵部分は開口
部5となっているため、歩行によりインナー部材1が反
復した屈曲運動を受けても、インナー部材1は全体とし
て前後方向に自在に伸縮変形でき、縫合部に過大な応力
が加えられることがない。このため、縫合部がほつれた
り破断したりすることがない。また、インナー部材によ
り足の動きが規制されることがないため、歩行し易い。
【0023】なお、このように底面の踵部分に開口部5
を有するインナー部材1であっても、靴の踵部分は靴の
ヒールで高くなっているため、この開口部5により靴の
防水性が損なわれることは殆どない。
【0024】ただし、この開口部は、袋状の縫合部を増
加させない範囲において、できるだけ小さい方が防水性
の確保の面で好ましい。
【0025】このため、本実施例においては、インナー
部材1の底面用シート4の開口部5に臨む後縁部から、
後方に向って舌片部6を延出させている。この舌片部6
はその側周部を甲被用シート2と縫合しておらず、自由
片状となっている。
【0026】舌片部6の延出長さSは靴の大きさにもよ
るが、防水性の向上、製靴性の向上のため延出させてお
いた方が好ましい。具体的には、Sは40mm以下、と
りわけ2〜30mm程度とするのが好ましい。
【0027】なお、インナー部材1の底面の開口部5の
大きさは、通常の場合、舌片部6の先端から開口部5の
後縁までの長さLが靴のサイズ(前後方向の全長)の2
0〜50%程度、より好ましくは25〜35%となるよ
うにするのが好ましい。
【0028】このインナー部材1は、靴の外皮の内部に
挿入され、甲被用シート2の上面の後部がアッパーベロ
部に縫着され、靴が完成する。この靴の中には、通常の
場合、中敷(図示略)を敷く。
【0029】本発明においてインナー部材を構成する防
水透湿性シートとしては特に制限はなく、従来インナー
部材の防水透湿性シートとして用いられているものを使
用することができる。具体的には多孔性ポリテトラフル
オロエチレンシート、その他、非親水性多孔質層のコー
ティング布帛(例えば、非親水性ポリアクリル樹脂など
のコーティング材)、水蒸気透過性非多孔質フィルムの
ラミネート布帛(例えば、親水性ポリウレタン樹脂又は
親水性弗素樹脂によるフィルムのラミネート材)、水蒸
気透過性非多孔質層のコーティング布帛(例えば、親水
性ポリウレタン又は親水性弗素樹脂による多孔質層コー
ティング材)、その他の高密度繊維布帛等を用いること
ができる。なお、防水透湿性シートの耐水圧は1000
〜10000mm/cm2 であることが好ましい。
【0030】本発明において、防水透湿性シートの厚さ
は、その強度や防水性等の面から5〜50μm、特に1
0〜40μm程度であることが好ましく、また、その透
湿性は5mg/cm2 ・h以上、特に8〜20mg/c
2 ・hであることが好ましい。
【0031】防水透湿性シートとしては、伸縮性を有す
るものが好ましい。この伸縮性の防水透湿性シートとし
ては、伸縮性防水透湿性ポリエーテル系又はポリエステ
ル系等のポリウレタン樹脂シートを用いることができ、
その伸長率は3〜100%であることが好ましい。
【0032】これらの防水透湿性シートは、耐久性や保
温性、触感の改善のために他のシートとラミネートして
用いることができる。このラミネートするシートして
は、タフタ、ツイル、リップ、朱子織りの織り物、丸編
みニット、縦編みニット、天竺編みニット、トリコット
ニット、トリコットハーフニットの編物、ウレタン基材
の人工皮革、天然皮革、伸縮性繊維編物等が挙げられ
る。
【0033】上述の説明では、防水透湿性シートを縫合
によりインナー部材を製造する場合を例示したが、イン
ナー部材は縫合のみならず、融着、接着剤による接着等
の他の手段で袋状に形成されたものであっても良いこと
は言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の靴によれ
ば、作製が容易で安価に製造することができ、しかもイ
ンナー部材の破損の問題もなく歩行し易い防水靴が提供
される。
【0035】請求項2の靴によれば、靴の防水性がより
一層高められる。
【0036】このような本発明の靴は、各種の靴に適用
可能であるが、特にゴルフシューズとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の靴に用いられるインナー部材の一実施
例を示す図であって、図1(a)は平面図、図1(b)
は側面図、図1(c)は底面図、図1(d)は図1
(a)のD−D線に沿う断面図である。
【図2】図1に示すインナー部材の各構成部材を示す平
面図である。
【図3】図1のインナー部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 インナー部材 2 甲被用シート 3 踵用シート 4 底面用シート 5 開口部 6 舌片部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水透湿性シートからなる袋状のインナ
    ー部材を有する靴において、 該インナー部材の底面部分においては踵部分よりも前方
    のみに前記シートを配設し、踵部分は開口部としたこと
    を特徴とする靴。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記インナー部材の
    底面部分のシートのうち前記開口に臨む後縁部から、後
    方に向って舌片部が延出されていることを特徴とする
    靴。
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