JP3264687B2 - レンズシート - Google Patents
レンズシートInfo
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- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
テレビのスクリーンに用いられるフレネルレンズやレン
チキュラーレンズ、あるいは集光用のフレネルレンズ等
のレンズシートの製造方法に関するものである。
等のレンズシートを製造する場合、そのサイズが比較的
小さく大量生産するときは、合成樹脂の射出成型の方法
が行われているが上述したスクリーン用や集光用で比較
的大きなサイズのレンズシートを製作する場合は、平板
状のレンズ型に樹脂板を当接し、これを加熱加圧してレ
ンズ面を転写して製造するのが一般的である。ところが
この方法によるときは、加熱−冷却に要する時間が長く
かかり、生産性をあげられないという難点があった。こ
のため最近では、レンズ型と透明樹脂基材との間に紫外
線硬化型樹脂液を介在させ、紫外線を照射して硬化させ
る方法が、特開昭61−177215号公報に報告され
ている。
脂によってレンズ部を形成し、スクリーン用のレンズと
して用いる場合は、高輝度、高演色性が要求されており
透明性に優れ着色のないものが好ましい。しかしながら
紫外線硬化型樹脂を硬化させた場合、透明性が高く着色
のないものを得るのは非常に困難である。更にレンズ面
に適度な弾性力を有していないとスクリーンを多数枚で
構成した時にフレネル面が他のレンズに押しつけられ、
光学歪を生ずる場合がある。本発明ではこのような状況
に鑑み、レンズとした際に優れた透明性と色目、更に弾
性力を合わせもった紫外線硬化型樹脂について検討した
結果、本発明に至ったものである。
の課題を達成しようとするもので、その要旨とするとこ
ろは透明樹脂基材の少なくとも一面に紫外線硬化型樹脂
によるレンズ部を形成するレンズシートにおいて、紫外
線硬化型樹脂組成を限定することにより、透明樹脂基材
に良好な密着性を示し、かつ透明度が高く着色のない硬
質な硬化物となりうる紫外線硬化型樹脂によりレンズ部
を形成したレンズシートにある。
明においては透明樹脂基材とレンズ型の間に紫外線硬化
型樹脂を介在させたのち紫外線を照射し硬化させる。本
発明において使用する透明樹脂基材は、特に限定される
ものではないが、レンズという性質上透明性に優れたも
のが好ましく、メタクリル樹脂板、ポリカーボネート樹
脂板、塩化ビニル樹脂板やポリスチレン樹脂板等、また
これらを素材として用いたフィルムやポリエステルフィ
ルム等も使用しうる。
チキュラーレンズあるいはフライアイを与える面を持っ
た金属や合成樹脂製の型を用いることができる。
の組成は、以下の構成からなるものである。すなわち、
下記一般式(1)で表される化合物
エチレンオキシドで変性されたビスフェノールAのジメ
タクリレートで、ビスフェノールA1モル当たり6〜1
4モルのエチレンオキシドが付加されたもののジメタク
リレートである。この化合物は30〜60重量%の含有
量でなければならない。30重量%未満の含有量では、
重合収縮率が大きくなってレンズ型の形状転写性が悪化
し、また、重合反応時に急激に反応が進行し、過熱によ
って透明基材を含めたレンズシートに歪みが発生するこ
とがあるので好ましくない。60重量%を超える含有量
では、組成物の粘度が高くなり、レンズ型に延展する際
に気泡を巻き込むことがあるので好ましくない。
キシピバリン酸とネオペンチルグリコールのエステルの
ジアクリレートである。しかしながらこの化合物は合成
の都合から少量のネオペンチルグリコールのモノアクリ
レート、ジアクリレートやヒドロキシピバリン酸のアク
リレートを含んでいるものであっても、本発明において
はなんら問題はない。該化合物は5〜20重量%の含有
量でなければならない。5重量%未満では密着性に劣
り、20重量%を超える添加量では硬化層が硬くなりす
ぎて、可撓性の透明基材を用いた場合に基材に対する追
随性が悪くなるので好ましくない。
フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエトキシエ
チルアクリレートが挙げられる。本化合物は粘度が低
く、希釈モノマーとして使用している。希釈モノマーと
して本化合物は比較的屈折率が高く、短焦点のレンズで
あってもレンズ設計が比較的容易に行える。本発明にお
いてはこの化合物を25〜50重量%添加しなくてはな
らない。本化合物が25重量%未満では混合後の組成物
の粘度が高くなり、レンズ型に延展する際に気泡を巻き
込むことがあるので好ましくなく、50重量%を超える
添加量では、重合時の収縮が大きくなりレンズ型の転写
性が悪くなるほか、硬化物が脆くなりやすくなるので好
ましくない。
式(4)で表される化合物
ので大変好ましく用いられる。特にポリカーボネ−トを
基材として用いた場合にこの効果は絶大である。この化
合物を添加するときは少量でも効果はあるが、実質的に
1重量%以上でないと明確な差異が得られない。また、
6重量%超えると重合時の収縮が大きくなり好ましくな
いほか、着色や臭気が強くなる等の問題点があり好まし
くない。
開始剤を添加することが好ましい。光開始剤については
特に限定されるものではないが、例えばベンゾイルホル
メート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オンを挙げることができる。これらの光開
始剤は上記組成物100重量部に対して0.1〜5重量
部加えるのが紫外線硬化性及び透明性の点で好ましい。
る。透明樹脂基材として厚さ3mmのメタクリル樹脂板
「アクリライト#000」(三菱レイヨン社製、紫外線
吸収剤を含まないもの)を、紫外線硬化型樹脂としては
下記第1表のものを使用し、光開始剤として2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(ダロキュア1173)を3重量%(上記紫外線硬化型
樹脂に対して)添加した。
するニッケルスタンパーを使用し、同型と上記メタクリ
ル樹脂板の間に上記紫外線硬化型樹脂液を介在させ、樹
脂板側から80W/cmの高圧水銀灯を用いて、320n
m〜390nmの波長で測定した積算紫外線照射量で1
000mJ/cm2 の紫外線を照射し、レンズ部を一体
的に形成した。
型樹脂液を延展した際に発生するものを目視にて判定し
た。離型性については50℃の温度条件下で離型する際
に以下の基準で評価した。 ○・・・容易である △・・・若干困難である ×・・・非常に困難である
ように判定した。 ○・・・特に問題なく反応する △・・・空気に触れているところは反応しにくい ×・・・反応しないまたは急激な反応で発熱、ひび割れ
等が起こる
形状と比較し、以下のように判定した。 ○・・・転写性良好である ×・・・十分形状転写がなされていない
の方法で鏡面状スタンパーによりレンズ形状をもたない
試料を作成し密着性及び全光線透過率を評価、測定し
た。密着性はJIS K5400に準拠し粘着テープに
よるクロスカットの密着性テストによって評価した。結
果を表1に示す。なお、密着テストのランクは次の通り
である。 ○・・・95/100以上残留 △・・・50/100以上残留 ×・・・50/100未満残留
れぞれ次の化合物を表す。 FA−321M:日立化成社製ファンクリルルFA−3
21M エチレンオキシド変性ビスフェノールAジメタクリレー
ト (m+n=10) MANDA :日本化薬社製カヤラッドMANDA ネオペンチルグリコール−ヒドロキシピバリン酸エステ
ル ジアクリレート POA :大阪有機化学社製ビスコート192 フェノキシエチルアクリレート NVP :東亜合成社製アロニックスM−150 N−ビニルピロリドン A−BPE−4:新中村化学社製NKエステルA−BP
E−4 エチレンオキシド変性ビスフェノールAジアクリレート (n+m=10) [実施例1〜4] 上記表1の紫外線硬化型樹脂液を用いて、上記方法に従
ってフレンネルレンズを成型した。 [比較例1〜3] 紫外線硬化型樹脂を上記表1の樹脂組成に従って変更し
た以外は実施例1と同様に行った。
であり、レンズ部と透明樹脂基材との密着性が高く透明
性に優れ、しかも転写性に優れたレンズシートを得るこ
とができる。さらに、レンズ型に延展した際に気泡が噛
み込みにくく、しかも液体による処理と、紫外線照射と
いう簡便な方法によって効率よく製造しうるという利点
がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 透明樹脂基材の少なくとも一面に紫外線
硬化型樹脂によるレンズ部が形成されたレンズシートで
あって、このレンズ部を構成する紫外線硬化型樹脂が下
記一般式(1)で表される化合物 【化1】 30〜60重量%、下記一般式(2)で表される化合物 【化2】 5〜20重量%、下記一般式(3)で表される化合物 【化3】 25〜50重量%よりなるレンズシート。 - 【請求項2】 上記紫外線硬化型樹脂組成物に、さらに
下記一般式(4)で表される化合物 【化4】 1〜6重量%添加した組成物からなる請求項1記載のレ
ンズシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03075092A JP3264687B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | レンズシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03075092A JP3264687B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | レンズシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263831A JPH06263831A (ja) | 1994-09-20 |
JP3264687B2 true JP3264687B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=12312366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03075092A Expired - Lifetime JP3264687B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | レンズシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264687B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100962448B1 (ko) * | 2005-08-24 | 2010-06-14 | 가부시키가이샤 닛폰 쇼쿠바이 | 전리 방사선 경화성 조성물 및 경화물 |
EP1772471B1 (en) | 2005-08-24 | 2010-03-03 | Nippon Shokubai Co.,Ltd. | Radiation-curable composition and cured product thereof |
KR101233044B1 (ko) * | 2010-06-30 | 2013-02-13 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 탄성이 있는 광학 시트 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP03075092A patent/JP3264687B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06263831A (ja) | 1994-09-20 |
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