JP2950967B2 - レンズシート - Google Patents

レンズシート

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JP2950967B2
JP2950967B2 JP30467490A JP30467490A JP2950967B2 JP 2950967 B2 JP2950967 B2 JP 2950967B2 JP 30467490 A JP30467490 A JP 30467490A JP 30467490 A JP30467490 A JP 30467490A JP 2950967 B2 JP2950967 B2 JP 2950967B2
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lens
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好恵 長尾
幸男 小林
則三 冨田
克実 米倉
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオプロジェクションテレビのスクリー
ンに用いられるフレネルレンズやレンチキュラーレン
ズ、あるいは集光用のフレネルレンズ等のレンズシート
及びそれらの製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
フレネルレンズやレンチキュラーレンズ等のレンズシ
ートを製造する場合、そのサイズが比較的小さく、しか
も大量生産するときは、合成樹脂を射出成型する方法が
行われる。しかし、上述したスクリーン用や集光用で比
較的大きなサイズのレンズシートを製作する場合は、平
板状のレンズ型に樹脂板を当接し、これを加熱加圧して
レンズ面を転写してレンズシートを製造するのが一般的
である。
ところが、この方法によるときは、加熱−冷却に要す
る時間が長くかかり、生産性をあげられないという難点
があった。
このため、最近では、レンズ型と透明樹脂基材との間
に紫外線硬化性組成物(樹脂板)を介在させ、紫外線を
照射して硬化させる方法が提案されている(特開昭61−
177215号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の紫外線硬化性組成物によってレンズシートのレ
ンズ部を形成する場合、得られるレンズシートをスクリ
ーン用のレンズとして用いる場合は、高輝度、高演色性
が要求されており、その上、透明性に優れ、着色のない
レンズシートが好ましい。しかしながら、紫外線硬化性
組成物を硬化させた場合、透明性が高く、着色のないも
のを得るのは非常に困難である。更に、シートのレンズ
面に適度な高度を有していないと、スクリーンを多数枚
(例えば、フレネルレンズとレンチキュラーレンズ)で
構成した時にフレネル面が他のレンズのレンズ面又は平
坦面に押しつけられ、レンズの先端部が変形を受け、光
学歪を生ずる場合がある。
本発明では、このような状況に鑑み、レンズとした際
に優れた透明性と色目、更に硬度を合わせもった紫外線
硬化性組成物について検討した結果、本発明に至ったも
のである。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、上記の課題を解決しようとするもので、そ
の要旨とするところは、透明樹脂基材の少なくとも一面
にレンズ部を有するレンズシートであって、このレンズ
部が、下記一般式(1)で表される化合物 (n=1〜3、m=1〜6の整数) 10〜60重量部と、下記一般式(2)で表される化合物 (p、qは正の整数、p+q=2〜6) 40〜90重量%よりなる混合物に光開始剤を添加してなる
紫外線硬化性組成物に紫外線を照射し硬化して形成され
ることを特徴とするレンズシートにある。本発明におい
ては、上記のように紫外線硬化性組成物の組成を限定す
ることにより、透明樹脂基材に良好な密着性を示し、か
つ透明度が高く、着色のない、硬質なレンズ部を有する
レンズシートが得られるものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のレンズシートを製造する際は、透明樹脂基材
をレンズ型の間に紫外線硬化性組成物を介在させたの
ち、紫外線を照射して硬化性組成物を硬化させ硬化樹脂
とさせる。
この場合に使用する透明樹脂基材としては、メタクリ
ル樹脂板が最も適しているが、これ以外にもポリカーボ
ネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板やポリスチレン樹脂板
等、またはこれらを素材として用いたフィルムやポリエ
ステルフィルム等の使用しうる。
レンズ型としては、フレネルレンズやレンチキュラー
レンズあるいはフライアイを与える面を持った金属や合
成樹脂の型を用いることができる。
本発明の特徴である紫外線硬化性組成物としては、以
下に示す一般式(1)で表される化合物 (n=1〜3、m=1〜6の整数) 10〜60重量%、好ましくは20〜40重量%と、下記一般式
(2)で表される化合物 (p、qは正の整数、p+q=2〜6) 40〜90重量%、好ましくは60〜80重量%からなる混合物
に光開始剤を添加する。これら化合物としては、一般式
(1)で表される化合物の例として、ブトキシエチルメ
タクリレート、エトキシエチルメタクリレート、プロポ
キシエチルメタクリレート、2−プロポキシ−2−エト
キシエチルメタクリレート等が挙げられ、なかでもブト
キシエチルメタクリレートが好ましく用いられる。一般
式(2)で表される化合物の例としては、2,2−ビス
(2−アクリロイルオキシ−エトキシ−p−フェニレ
ン)−プロパン、2,2−ビス(2−アクリロイルオキシ
−2−エトキシ−エトキシ−p−フェニレン)−プロパ
ン、2,2−ビス(2−アクリロイルオキシ−2−エトキ
シ−2−エトキシ−エトキシ−p−フェニレン)−プロ
パン、2−(2−アクリロイルオキシ−エトキシ−p−
フェニレン)−2−(2−アクリロイルオキシ−2−エ
トキシ−2エトキシ−エトキシ−p−フェニレン)−プ
ロパン、2−(2−アクリロイルオキシ−2−エトキシ
−エトキシ−p−フェニレン)−2−(2−アクリロイ
ルオキシ−2−エトキシ−2エトキシ−エトキシ−p−
フェニレン)−プロパンなどが挙げられ、2,2−ビス
(2−アクリロイルオキシ−2−エトキシ−エトキシ−
p−フェニレン)−プロパンが好ましく用いられる。光
拡散剤は、特に限定されないが、ベンゾイルホルメー
ト、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケント及び
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オンが好ましく用いられる。これら光開始剤は、1
種または2種以上を上記混合物100重量部に対して0.1〜
5重量部加えるのが紫外線硬化性及び透明性の点で好ま
しい。
この場合、化合物(1)が60重量%を超過すると架橋
密度が低下し、十分な高度が得られず、粘着性が出易く
なるため、レンズ表面に異物が付着した場合、除去が困
難となるので好ましくなく、40重量%以下がより好まし
い。また、10重量%未満になると粘度が高くなり、型に
注入したときに気泡を巻き込み易いうえに、反応が暴走
しやすくなるので好ましくない。
また、化合物(2)が40重量%以下になると透明樹脂
基材との密着性の低下をまねくことがあるので好ましく
なく、架橋密度の低下や空気硬化性の悪化を防ぐため60
重量%以上がより好ましい。しかし、90重量%を超える
と、反応が暴走し易いため好ましくなく、80重量%以下
がより好ましい。
この組成物に、更に下記一般式(3)で示される化合
(R:HまたはCH3) を上記一般式(1)で表される化合物と上記一般式
(2)で表される化合物の合計量100重量部に対して5
〜20重量部加えることによって、ほとんど性能を変える
ことなく、得られるレンズ部の屈折率を1.525から1.545
まで自由に調整しうる。化合物(3)の例としては、イ
ソボルニルメタクリレート、イソボルニルアクリレート
が挙げられる。化合物(3)が20重量部を超えるとレン
ズ部の硬度が非常に高くなるため、型からの剥離が困難
になるので好ましくない。5重量部未満では、化合物
(3)を加える硬化が小さい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例によって更に具体的に説明す
る。なお、実施例中の密着性、表面硬度、透明度は、次
のような方法によって測定した。
(1)密着性: 下記第1表に記載の組成をもつ、それぞれの組成物
に、光重合開始剤として後述するダロキュア1173を3重
量%添加し、これを鏡面状スタンバーに注型し、次いで
実施例1と同じ条件で紫外線硬化性組成物を硬化させ
て、レンズ形状をもたない試料を作成する。
密着性の評価は、この試料を使用し、JISK5400に準拠
して、粘着テープによるクロスカットの密着性テストを
することによって行った。なお、密着性テスト結果のラ
ンクは次の通りである。
○:95/100以上残留 △:50/100以上残留 ×:50/100未満残留 (2)表面硬度: 表面硬度の評価は、JIS K5400の鉛筆硬度試験に準拠
して、上記(1)の方法で得られるシートの表面硬度を
測定することによって行った。
○:2H〜9H △:B〜H ×:6B〜2B (3)透明度: 透明度の評価は、実施例1と同様な硬化条件で1mm圧
の紫外線照射による硬化樹脂シートを作成し、ASTM D1
003に準拠して全光線透過率を測定することによって行
った。
実施例1 透明樹脂基材としては厚さ3mmのメタクリル樹脂板
「アクリライト#000」(三菱レイヨン株式会社製、紫
外線吸収剤を含まないもの)を、紫外線硬化性組成物と
しては下記第1表に記載の組成物を使用し、光開始剤と
して2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1オン(メルク社製 ダロキュア1173)を3重量%
(上記組成物に対して)添加した。
フレネルレンズ型に上記紫外線硬化性組成物を注型
し、メタクリル樹脂板と重ね合わせて、樹脂板側から紫
外線を80W/cm高圧水銀灯3灯、照射距離15cm、移動速度
5m/minの条件で照射し、レンズ部をメタクリル樹脂板と
一体的に形成した。得られたレンズシートは離型性もよ
く、透明性等も優れたものであった。
実施例2及び3 使用する紫外線硬化性組成物を下記第1表に示すよう
に変更した以外は実施例1と同様な操作を行った。
比較例1〜3 紫外線硬化性組成物を下記第1表に示すように変更し
た以外は実施例1と同様な操作を行った。
なお、第1表の使用組成物に示す組成比は重量%を表
す。
〔発明の効果〕 本発明のレンズシートは、レンズ部と透明樹脂基材と
の密着性が高く、透明性に優れている。さらに、一般式
(3)の化合物を追加的に添加することにより、レンズ
の上記性質を変えることなく、屈折率をある範囲内で自
由に調整できる。しかも、本発明のレンズシートは、レ
ンズ部を液状の樹脂(硬化性組成物)を紫外線照射によ
って硬化させるという簡単な方法によって、効率よく製
造しうるという利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米倉 克実 愛知県名古屋市東区砂田橋4丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 審査官 森内 正明 (56)参考文献 特開 平1−185308(JP,A) 特開 平1−180514(JP,A) 特開 平3−184001(JP,A) 特開 昭55−13747(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 20/00 - 22/40 C08F 120/00 - 120/40 C08F 220/00 - 222/40 C08F 299/00 - 299/08 G02B 1/00 - 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明樹脂基材の少なくとも一面にレンズ部
    を有するレンズシートであって、このレンズ部が、 下記一般式(1)で表される化合物 (n=1〜3、m=1〜6の整数) 10〜60重量%と、下記一般式(2)で表される化合物 (p、qは正の整数、p+q=2〜6) 40〜90重量%よりなる混合物に光開始剤を添加してなる
    紫外線硬化性組成物に紫外線を照射し硬化して形成され
    ることを特徴とするレンズシート。
  2. 【請求項2】上記紫外線硬化性組成物が、さらに、下記
    一般式(3)で表される化合物を (R;HまたはCH3) 上記一般式(1)で表される化合物と上記一般式(2)
    で表される化合物の合計量100重量部に対して5〜20重
    量部添加することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のレンズシート。
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