JP3264337B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法

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    • H01L29/7783Field effect transistors with two-dimensional charge carrier gas channel, e.g. HEMT ; with two-dimensional charge-carrier layer formed at a heterojunction interface with confinement of carriers by at least two heterojunctions, e.g. DHHEMT, quantum well HEMT, DHMODFET using III-V semiconductor material

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体装置及び
その製造方法に関し、より詳しくは、化合物半導体結晶
基板の上に形成されるHEMT、MESFET、MIS
FET等の素子を含む化合物半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体結晶基板上にエピタキシャル膜を
成長し、このエピタキシャル膜を多層化したり、ヘテロ
構造にすることにより、新しい電子デバイスや光デバイ
スが実現されている。
【0003】シリコン(Si)をドーピングしたアルミニ
ウム・ガリウム・砒素(AlGaAs)層をガリウム・砒素
(GaAs)層の上に成長してなるAlGaAs/GaAsヘテロ構造
によれば、界面にエネルギーギャップが生じ、そのヘテ
ロ界面のGaAs層側に、高い電子移動度を持つ二次元電子
ガス(以下2DEG(2-dimensional electron gas)とい
う)が形成される。
【0004】そして、この2DEGをチャネル層に利用
した電界効果トランジスタ(FET)としてHEMT(h
igh electron mobility transistor) がある。HEMT
は、多層ヘテロ構造及びエピタキシャル成長技術を用い
て実現される新しい電子デバイスの一つである。そし
て、その低雑音特性を生かして、衛星通信や衛星放送に
用いる受信機のアンプとして実用化されている。
【0005】ところで、HEMTは、上記したように最
初n-AlGaAs/GaAsヘテロ構造が使われたが、2DEGの
濃度をさらに大きくし、低雑音特性をさらに改善するた
めに、最近新しい構造や新しい材料のヘテロ構造が開発
されている。
【0006】例えば、ヘテロ構造のn-AlGaAs/GaAsの境
界にインジウム・ガリウム・砒素(InGaAs)層を臨界膜
厚(critical layer thickness) 以下の厚さで挿入する
構造が、米国特許公報USP No.4,827,320 において提
案されている。
【0007】この場合、InGaAsの結晶はGaAsに比べてよ
り電子親和力が大きいために、AlGaAs/InGaAs/GaAsヘ
テロ構造は、AlGaAs/GaAsヘテロ構造に比較して各層の
エネルギーバンドの伝導帯端の不連続幅が大きくなる。
その結果、2DEGの濃度をn-AlGaAs/GaAsの約2倍に
大きく取れるようになる。
【0008】このようなn-AlGaAs/InGaAs/GaAsヘテロ
構造では、InGaAsのうちのInAsの組成を約0.2にと
り、その膜厚を約15nm程度にすることにより、2×1
12cm -2の2DEG濃度が得られる。
【0009】2DEG濃度の増加は、HEMTの低雑音
特性、即ち雑音指数(NF)を改良するために有効であ
ることが知られている。また、HEMTの低雑音特性を
改良する構造として、Siをドーピングしたインジウム・
アルミニウム・砒素(InAlAs)層をInGaAs層の上に成長
してなるn-InAlAsIn/InGaAsヘテロ構造を採用すること
が、次の文献に紹介されている。
【0010】 L. Ngiuyen, A.Brown, M. Delaney,
U. Mishra, L. Larason, L. Telloian, M. Melendes,
C. Hooper, and M. Thompson, IEEE, IEDM 89-105 (198
9). P. Ho et al. Electronics Letters 27(4) (1991)
325. このn-InAlAs/InGaAsヘテロ構造によれば、n-AlGaAs/
InGaAs/GaAsヘテロ構造に比較してさらに2DEG特性
が改良される。但し、これらの文献に記載されたInAlAs
/InGaAsヘテロ構造は、InP 基板上に格子整合された材
料系である。
【0011】InP 基板以外にも、InP 基板よりも安価で
あってエピタキシャル結晶成長前の表面のサーマルクリ
ーニング処理が容易であるGaAs基板を採用し、その上に
n-InAlAs/InGaAsヘテロ構造を成長することも試みられ
ている。これらについては、次の文献に紹介されてい
る。
【0012】 T. Won et al., Appl. Phys. Letters
53(1988) 2311. G. W. Wang et al., Electron Devices ED-35(1988)
2311. GaAs基板上にIn系材料を形成する場合には、それらの格
子不整合が大きいためにバッファ層の組成を変化した
り、多層構造を導入したりする必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、GaAs基板、
InP 基板のいずれでも、HEMT等の化合物半導体素子
の特性で問題となっているのはバッファ層の抵抗が低い
ことであり、これによりFETの特性が向上せず、しか
も同一基板上の素子間の干渉を招く効果、即ちサイドゲ
ート効果を抑制できない。
【0014】FET特性を良くし、かつサイドゲート効
果を低減するためには、バッファ層のシート抵抗が1×
108 Ω/cm2 以上にする必要がある。しかし、InP 基
板上に成長したInAlAs/InGaAsヘテロ構造では、基本的
にInGaAs層がバーファ層になるが、InGaAs層は1×10
5 Ω/cm2 程度のシート抵抗しか得られない。
【0015】これに対して、砒素を多く含む高抵抗の単
一層のGaAs層を半絶縁性GaAs基板の上に形成し、その上
に化合物半導体素子を形成することが、特開平2−52
441号公報と米国特許公報USP No.4,952,527 号に
おいて提案されている。
【0016】しかし、砒素を多量に含有したGaAs層は、
通常のGaAs層に比較して結晶欠陥が生じ易く、その欠陥
がその上の半導体層まで広がり、高周波の応答を悪くす
るといった不都合がある。
【0017】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、バッファ層の
抵抗値を高くし、かつ、その上に形成される能動層の劣
化の少ない高品質のヘテロ構造を実現し、そのヘテロ構
造に形成される半導体素子の電気的特性を良好にするこ
とができる化合物半導体装置の製造方法を提供すること
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図2に
例示するように、化合物半導体基板11の上に、多元系
化合物半導体層14と化学量論比からずれて過剰に砒素
が含有されているGaAs層13とを交互に繰り返し積層し
てなる多層構造膜15と、前記多層構造膜15の上に積
層された能動層17とを有することを特徴とする化合物
半導体装置により達成する。
【0019】または、前記多層構造膜15における前記
GaAs層13と前記多元系化合物半導体層14は、互いの
格子定数が異なって歪ヘテロ構造を構成していることを
特徴とする化合物半導体装置により達成する。
【0020】または、前記多元系化合物半導体層14
は、前記化合物半導体基板11に格子整合し、前記GaAs
層13は前記化合物半導体基板11及び前記多元系化合
物半導体層14と格子不整合し、前記GaAs層13と前記
多元系化合物半導体層14とが歪ヘテロ構造を構成して
いることを特徴とする化合物半導体装置によって達成す
る。
【0021】または、前記GaAs層13は、前記多元系化
合物半導体層14に対して臨界膜厚以下の厚さに成長さ
れていることを特徴とする化合物半導体装置によって達
成する。
【0022】または、前記多元系化合物半導体層14の
混晶比を階段状または傾斜状に変化させていることを特
徴とする化合物半導体装置により達成する。または、図
2に例示するように、化合物半導体基板の上に、第一の
多元系化合物半導体層と化学量論比からずれて過剰に砒
素が含有されているGaAs層とを交互に繰り返し積層して
多層構造バッファ膜を形成する工程と、前記多層構造バ
ッファ膜の上に第二の多元系化合物半導体層よりなる第
二のバッファ層を形成する工程とを含んでなることを特
徴とする化合物半導体装置の製造方法によって達成す
る。
【0023】または、過剰な砒素が取り込まれる前記Ga
As層は、300℃以下の温度でガリウム原子と砒素原子
を供給して成長することを特徴とする請求項8記載の化
合物半導体装置の製造方法により達成する。
【0024】または、化学量論比からずれて過剰な砒素
が取り込まれる前記GaAs層は、300℃よりも大きな温
度の下で、化学量論比からずれない量で砒素を含むGaAs
膜を形成する条件よりも過剰な砒素原子を供給して形成
することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法によ
り達成する。
【0025】
【作 用】本発明によれば、多元系化合物半導体層と化
学量論比からずれて過剰に砒素が含有されているGaAs層
とを交互に繰り返し積層して多層構造にしている。
【0026】この構造によれば、GaAs層内では砒素凝結
粒が形成され、その砒素凝結粒の大きさは数十Å程度に
なり、その周囲のGaAsとの間にショットキー障壁が発生
する。その量が増えると、ショットキー障壁が空間的に
繋がるようになって、GaAs層のエネルギー準位の伝導帯
が空乏化し、抵抗が大きくなる。
【0027】また、そのGaAs層を臨界膜厚以下に形成す
ると、多元系化合物半導体層との格子定数が異なって
も、格子不整合の歪がそのヘテロ界面付近に閉じ込めら
れ、高品質の結晶を保持したままで高抵抗化することに
なる。
【0028】さらに、そのGaAs層は、多元系化合物半導
体層と交互に繰り返し積層されているので、GaAs層に欠
陥が生じたとしても、その多層構造によってその欠陥が
その上の層まで広がる可能性が極めて小さくなる。その
結果、その上に形成されるデバイスの特性の劣化は抑制
される。
【0029】以上により、その多層構造の膜の上に形成
されるデバイスのサイドゲート効果が低減し、トランジ
スタ特性が向上する。
【0030】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。実施例の説明に先立ち、それに適用する
好適な分子線エピタキシャル成長装置(以下、(MBE
(molecular beam epitaxy))装置という)について説明
する。
【0031】図1において符号1は、MBE成長装置の
結晶成長室、2は、結晶成長室1の排気系3に取付けら
れたゲート・バルブ、4は、結晶成長室1内で被成膜物
Wを一面側に搭載するサセプタ、5は、サセプタ4の他
面側に配置されたヒータ、6は、ヒータ5の加熱温度を
測定するために配置された熱電対、7は、結晶成長室1
の内周面に取付けられた液体窒素シュラウド、8A〜8
Eは、分子線源材料インゴッドを収納し、これを加熱し
て被成膜物Wに分子線を放射する分子線源ファーネス、
9A〜9Eは、各分子線源ファーネス8A〜8Eの分子
線放射側に設けられたシャッタを示している。
【0032】第一の分子線源ファーネス8Aはガリウム
(Ga)のインゴッドを収納してGa分子線を放射し、ま
た、第二の分子線源ファーネス8Bはアルミニウム(A
l)のインゴッドを収納してAl分子線を放射し、第三の
分子線源ファーネス8Cは砒素(As)のインゴッドを収
納してAs分子線を放射し、第四の分子線源ファーネス8
Dはインジウム(In)のインゴッドを収納してIn分子線
を放射し、さらに第五の分子線源ファーネス8Eは、シ
リコン(Si)のインゴッドを収納してSiの分子線を放射
するものである。
【0033】(a)本発明の第1実施例の説明 図2は、本発明の第1実施例のHEMTの製造工程を説
明する断面図である。最初に、被成膜物Wとして半絶縁
性InP 基板11を使用し、これをMBE装置の結晶成長
室1のサセプタ4に装着する。
【0034】次に、ヒータ5の加熱温度を制御してInP
基板11の温度を例えば530℃に設定し、また、As分
子線を放射する第三の分子線源ファーネス8Cのシャッ
タ9Cを開いて砒素分子線をInP 基板11に照射すると
ともに、その状態を例えば10分間維持すると、InP 基
板11の表面の自然酸化膜が除去される。このような表
面処理は、一般にサーマルクリーニングといわれる。
【0035】このようにInP 基板11の自然酸化膜を除
去した後に、図2(a) に示すような半導体膜を積層する
工程に入る。まず、サーマルクリーニングに使用したAs
分子線をInP 基板11に照射する状態を維持しつつ、基
板温度のみを530℃から500℃に低下させる。そし
て、その温度を保持しながら、Ga分子線照射用の第一の
分子線源ファーネス8Aのシャッタ9AとIn分子線照射
用の第四の分子線源ファーネス8Dのシャッタ9Dを開
き、それらの3種の分子線をInP 基板11の表面に照射
することにより、その基板に格子整合のとれたノンドー
プIny Ga1-y As(y=0.5)バッファ層12を200
nm程度の厚さに成長する。
【0036】その後、第一の分子線源ファーネス8A及
び第四の分子線源ファーネス8Dのシャッタ9A,9D
を閉じた後に、As分子線をInP 基板11に照射する状態
をさらに維持しつつ、基板温度のみを300℃以下、好
ましくは200℃程度に下げてその温度を保持し、さら
に第一の分子線源ファーネス8Aのシャッタ9Aを再び
開けてGa分子線を照射する。これにより、ノンドープGa
As層13を臨界膜厚以下、例えば10nm程度の厚さに成
長する。臨界膜厚は、格子定数の相違による結晶欠陥が
導入されないで格子不整合が結晶中に残される限界の膜
厚である。
【0037】次に、第四の分子線源ファーネス8Dのシ
ャッタ9Dを再び開き、厚さが10nm程度のノンドープ
Iny Ga1-y As(y=0.5)層14をGaAs層13の上に連
続して低温成長する。
【0038】これらのGaAs層13とIny Ga1-y As層14
の中には、低温成長によって過剰なAsが取り込まれてい
る。そして、GaAs層13とIny Ga1-y As層14を例えば
20周期繰り返して成長し、バッファ層となる歪超格子
構造のInGaAs/GaAs層15を形成する。
【0039】InGaAs/GaAsヘテロ構造では、GaAs層はIn
GaAs層に比較して格子定数が小さくなっており、その界
面に格子不整合が生じる原因となるが、GaAs層13の厚
さを臨界膜厚以下にしているので、InGaAs/GaAs層15
では格子不整の歪みがヘテロ界面付近に閉じ込めら、高
品質の結晶状態となっている。
【0040】次に、InGaAs/GaAs層15のうちの最上の
Iny Ga1-y As層14の上に、10nm程度のGaAs層16を
低温成長した後に、Ga用の分子線源ファーネス9Aを閉
じ、そのGaAs層16面にAs分子線を照射しながら基板温
度を200℃から500℃へ昇温させる。その温度速度
は2〜3℃/秒(120〜180℃/分)であり、昇温
時間は約2分間となる。
【0041】このように基板温度の昇温を開始すると同
時に、第一と第四の分子線源ファーネス、8A,8Dの
シャッタ9A,9Dを開けて、バッファ層でもあるノン
ドープIny Ga1-y As(y=0.5)能動層17を例えば
100nm程度の厚さに成長する。成長速度は0.3nm/
秒であり、基板温度が200℃から500℃へ達するま
でに成長するIny Ga1-y Asの厚さは36nm程度となる。
【0042】つづいて、第一の分子線源ファーネス8A
のシャッタ9Aを閉じ、同時にAl分子線照射用の第二の
分子線源ファーネス8Bのシャッタ9BとSi分子線照射
用の第五の電子線源ファーネス8Eのシャッタ9Eを開
いてSiを例えば1×1018/cm3 程度ドーピングしたn-
InAlAs電子供給層18を例えば50nm程度の厚さに成長
させる。
【0043】ついで、第二の分子線源ファーネス8Bの
シャッタ9Bを閉じて、同時に第一の分子線源ファーネ
ス8Aのシャッタ9Aを開けてGaを照射し、これにより
例えば不純物濃度1×1018/cm3 程度のシリコンをド
ーピングした厚さが例えば100nm程度のInGaAsキャッ
プ層19を成長させる。
【0044】このようにして各半導体層12〜19を積
層した状態では、能動層17と電子供給層18との界面
における能動層17側には、2DEGが生成されること
になる。
【0045】ところで、500℃の高温で能動層17、
電子供給層18及びキャップ層19を堆積している間
に、その温度によりノンドープGaAs層13がアニールさ
れ、その中で化学量論比からずれて過剰に含有されたAs
が凝結して結晶粒となる。
【0046】そして、その砒素凝結粒の大きさは数nm程
度になり、GaAs層13中では図3(a) に示すように砒素
金属粒とその周囲のGaAs領域との界面にショットキー障
壁が生じる。その密度が1×1018/cm3 程度になる
と、ショットキー障壁が空間的につながってGaAs結晶中
に広がり、図3(b) に示すようにGaAs層13の伝導帯が
完全に空乏化して高抵抗層となる。
【0047】その歪ヘテロ構造のInGaAs/GaAs層15の
シート抵抗を測定したところ、1×108 Ω/cm2 以上
の値が得られている。また、砒素を過剰に含有したGaAs
層では、そうでないGaAs層に比べてAs凝結粒とGaAs領域
の界面に結晶欠陥が生じ易いが、本実施例では砒素を過
剰に含有したGaAs層13をIny Ga1-y As層14で挟んで
超格子構造としているので、その結晶欠陥が生じたとし
てもIny Ga1-y As層14との界面でその欠陥が途切れ、
さらに上層に広がることはない。
【0048】これにより、高抵抗で結晶欠陥の発生のな
い高抵抗のバッファ層化が可能になる。以上のような化
合物半導体膜の積層工程を終えた後に、InP 基板11を
MBE装置から取り出し、通常のフォトリソグラフィー
技術におけるレジスト・プロセスを適用することによ
り、図2(b) に示すようにゲート領域にリセス構造20
を形成し、さらに、その両側のキャップ層18の上にソ
ース電極S1 並びにドレイン電極D1 を形成する。これ
らの電極の材料としては、AuGe/Auがある。
【0049】また、ソース電極S1 並びにドレイン電極
1 と2DEG層とのオーミックコンタクトを取るため
の合金化処理等を行った後に、リセス構造20部分から
露出した電子供給層18の上に WSi等よりなるゲート電
極G1 をショットキー接触させると、HEMTが完成す
る。
【0050】こうして完成したHEMTのサイドゲート
効果を測定したところ、サイドゲート電圧が20Vとな
り、また、隣接するFETのゲート電極同士の距離が約
10μmの場合でも、HEMTの閾値電圧の変動は0mV
と良好であった。
【0051】これは、歪超格子構造のInGaAs/GaAs層1
5が高抵抗化し、その膜質が良いからである。しかも、
過剰砒素による欠陥が上層のチャネル領域に伝わり難く
なるので、高周波特性が良くなる。
【0052】なお、砒素過剰含有GaAs層を一層のみ形成
した場合の現象のモデルについては、例えば次の文献に
紹介されている。A.C. Warren et al. "Arsenic precip
itates and the semi-insulating properties of GaAs
buffer layers grown by low temperature molecular b
eam epitaxy," Appl. Phys. Lett. 57 (1990) 1331.本
実施例における歪超格子構造のGaAs/InGaAs層15の試
料についても、高分解能断面TEM観察したところ、特
にGaAs層13中で砒素凝結粒が形成されたことを確認し
た。
【0053】(b)本発明の第2の実施例の説明 図4は、本発明の第2の実施例のHEMTの形成工程の
断面図である。まず、MBE装置における結晶成長室1
のサセプタ4に半絶縁性GaAs基板21を装着し、Asの分
子線源ファーネス8Cのシャッタ9Cを開き、As分子線
を照射しつつGaAs基板21の温度を例えば630℃に上
昇し、その状態を例えば10分間保持することにより、
サーマルクリーニングを行ってGaAs基板21の表面の自
然酸化膜を除去する。
【0054】このようにGaAs基板21の自然酸化膜を除
去した後に、図4(a) に示すような多層構造の半導体膜
を積層する工程に入る。上述したサーマルクリーニング
の後に、As分子線をGaAs基板21に照射する状態を維持
しつつ、基板温度のみを630℃から500℃へ下げ
る。
【0055】そして、その温度を保持し、Gaの分子線源
ファーネス8Aのシャッタ9Aを開き、厚さが200nm
程度の格子整合のとれたノンドープGaAsバッファ層22
を成長させる。
【0056】次に、Gaの分子線源ファーネス8Aのシャ
ッタ9Aを閉じた後に、As分子線をGaAs基板21に照射
する状態を維持しつつ、基板温度のみを300℃以下、
好ましくは200℃程度に下げて保持する。続いて、Ga
の分子線源ファーネス8Aのシャッタ9AとInの分子線
源ファーネス8Dのシャッタ9Dを開き、ノンドープIn
y Ga1-y As層23(y=0.5)を臨界膜厚以下、例え
ば10nmの厚さに積層する。
【0057】続いて、In分子線源のファーネス8Dのシ
ャッタ9Dを閉じて、ノンドープGaAs層24を臨界膜厚
以下、例えば10nmの厚さに成長させる。これらのIny
Ga1-y As層23及びGaAs層24の中には、第1実施例と
同様に、低温成長によって過剰な砒素が取り込まれてい
る。これらのIny Ga1-y As層23及びGaAs層24を20
周期成長し、バッファ層となる歪超格子構造のGaAs/In
GaAs層25を形成する。
【0058】この場合、1層おきにトータルで20層形
成したIny Ga1-y As層23のInAs組成yを0.5と全て
一定にしたが、その第一層目のInAs組成比をy=0.0
25とし、ついで、第二層目を0.05、第三層目を
0.075というように、yを0.025刻みで階段状
に増加させてIny Ga1-y As層23をさらに積層して20
層目で0.5となるようにしたり、或いは、Iny Ga1-y
As層23の層数及び総厚が増すごとにその組成yを0.
025から0.5まで傾斜状に増加させたりすることも
可能である。
【0059】このように組成比yを低い値から0.5程
度の高い値に増加させながら多層歪超格子構造を成長さ
せる方法によれば、最初からy=0.5と一定の高い値
にして多層歪構造を成長させる方法に比べて、その厚さ
を薄くして歪みを緩和することが容易になる。
【0060】このようにしてGaAs/InGaAs歪層25を成
長した後に、その上にGaAs層26を数nmの厚さに形成
し、そしてGaの分子線源ファーネス8Aのシャッタ9A
を閉じてGaAs層26の面にAs分子線を照射しながら基板
温度を200℃から500℃へ昇温させる。昇温時間は
第1実施例と同じように2〜3℃/秒(120〜180
℃/分)とする。
【0061】次に、基板温度の昇温を開始すると同時
に、Gaの分子線源ファーネス8AとInの分子線源ファー
ネス8Dのシャッタ9A,9Dを開けて、バッファ層で
もあるノンドープIny Ga1-y As(y=0.5)能動層2
7を例えば100nm程度の厚さに成長する。
【0062】その成長速度は0.3nm/秒であり、基板
温度が200℃から500℃に達するまでに成長するIn
GaAs層25の厚さは36nm程度となる。能動層27を成
長した後に、電子線源ファーネスをシャッタにより選択
してn-InAlAs層28、n-InGaAs層29を堆積し、つい
で、第一の実施例で記述した工程と全く同じリセス構造
30の形成、ゲート電極G2 、ソース電極S2 及びドレ
イン電極D2 の形成を行い、これにより図4(b) に示す
ようなHEMTが完成する。
【0063】こうして完成したHEMTは、第一の実施
例の結果と同様に、超格子構造のGaAs/InGaAs層25の
うちのGaAs層24には、砒素が過剰に含まれることにな
り、その層に発生する砒素金属粒とGaAs領域の界面のシ
ョットキー障壁により空乏層が広がり、高抵抗化する。
【0064】しかも、結晶欠陥が上層に伝達することは
殆どなく、高周波特性が低減することはない。これによ
り、図4(b) に示すHEMTを有する半導体装置では、
サイドゲート効果及びバッファのシート抵抗ともに良好
な結果となった。
【0065】なお、砒素を過剰に含有しないGaAsにより
Iny Ga1-y Asを挟むヘテロ構造のIn y Ga1-y Asの臨界膜
厚に関しては、電子通信学会技術報告研究,ED88−
94(1988),pp9 〜14において報告がある。その関係
を示す線図の一例を図5に示す。
【0066】(c)本発明の第3の実施例の説明 図6は、本発明の第3の実施例のHEMTの形成工程の
断面図である。最初に、MBE装置の結晶成長室1のサ
セプタ4に半絶縁性GaAs基板31を装着し、As用の分子
線源ファーネス8Cのシャッタ9Cを開き、As分子線を
照射して第2の実施例と同様なサーマルクリーニング方
法によりGaAs基板31の表面の自然酸化膜を除去する。
【0067】このようにGaAs基板31の自然酸化膜を除
去した後に、図6(a) に示すような多層構造の半導体膜
を積層する工程に入る。まず、サーマルクリーニングの
後に、As分子線をGaAs基板31に照射する状態を維持し
つつ、基板温度のみを630℃から500℃へ下げる。
【0068】そして、その温度を保持し、Gaの分子線源
ファーネス8Aのシャッタ9Aを開き、厚さが200nm
程度の格子整合のとれたノンドープGaAsバッファ層32
を成長させる。
【0069】次に、Ga用の分子線源ファーネス8Aのシ
ャッタ9Aを閉じた後に、As分子線を照射する状態を維
持しつつ、基板温度のみを300℃以下、好ましくは2
00℃程度に下げてこれを維持する。そして、第一の分
子線源のファーネス8Aと第二の分子線源のファーネス
8Bのシャッタ9A,9Bを開けてGaとAlの分子線をGa
Asバッファ層32に照射してその上にノンドープAlGaAs
層33を10nm程度積層する。
【0070】続いて、Alの分子線源ファーネス8Bのシ
ャッタ9Bを閉じて、厚さが10nm程度のノンドープGa
As層34を成長させる。このようにAlの分子線源ファー
ネス8Bのシャッタ9Bの開閉を20周期繰り返して、
バッファ層となる超格子構造のGaAs/AlGaAs層35を形
成する。
【0071】つづいて、GaAs/AlGaAs層35の上にAlGa
As層36を10nmの厚さに積層し、続いて、Alの分子線
源ファーネス8Bのシャッタ9Bを閉じ、最上のGaAs層
34の面にAs分子線及びGa分子線を照射しながら基板温
度を200℃から500℃へ昇温させる。昇温時間は第
1実施例と同じように2〜3℃/秒(120〜180℃
/分)とする。
【0072】そして、温度上昇後にさらにAs分子線及び
Ga分子線を照射し、厚さが例えば100nm程度でノンド
ープGaAs電子走行層37を成長する。ノンドープGaAs層
の成長後、Al分子線源のファーネス8Bのシャッタ9B
を開き、AlGaAs能動層を100nmの厚さに成長する。
【0073】ついで、Al用の分子線源ファーネス8Bと
Si用の分子線源ファーネス8Eの各シャッタ9B,9E
を開いてSiを例えば1×1018/cm-3でドーピングした
AlGaAs電子供給層38を50nm程度の厚さに形成する。
【0074】続いて、Alの分子線源ファーネス8Bのシ
ャッタ9Bを閉じ、Siを例えば1×1018/cm3 でドー
ピングしたGaAsコンタクト層39を100nm程度の厚さ
に形成すると、図6(a) に示すような状態が形成され
る。
【0075】この後に、GaAs基板31をMBE装置から
取り出し、前記2つの実施例と同様に通常のフォトリソ
グラフィー技術におけるレジスト・プロセスを適用する
ことにより、ゲート領域のリセス構造40を形成し、ソ
ース電極S3 並びにドレイン電極D3 などを形成し、こ
れらの電極と2DEG層とのコンタクトを取るための合
金化処理などを行い、その後、ゲート電極G3 を形成す
ると、図6(b) に示す断面構造のHEMTが完成する。
【0076】こうして完成したHEMTにおいても、既
述した実施例と同様に、GaAs層33の中には低温成長に
よって過剰な砒素が取り込まれ、これによりGaAs/AlGa
As低温成長バッファ層35は高抵抗となっている。そし
て、第一の実施例の結果と同様に、GaAs/AlGaAs層35
中のGaAs低温層33は高抵抗化し、サイドゲート効果及
びバッファのシート抵抗ともに良好な結果となった。
【0077】ところで、この実施例では、GaAs基板31
に対して格子整合の良好なGaAsとAlGaAsをそれぞれ超格
子構造としたのは次の理由による。即ち、砒素過剰含有
GaAs層を厚く一層だけ形成してこれをバッファ層として
使用すると、そのGaAs層においてAs凝結粒とGaAsの境界
に転位が発生する場合に、その結晶欠陥が上のチャネル
層まで伝播して高周波特性を悪くするといった問題があ
る。
【0078】これに対し、上記したようなGaAs/AlGaAs
の超格子構造のバッファ層を形成したところ、砒素凝結
粒による欠陥が生じてもその結晶欠陥の伝播がGaAs/Al
GaAs層内で止まることが確かめられており、高周波特性
の改善に有効となる。
【0079】(d)本発明の他の実施例の説明 上記した実施例では、砒素を過剰に含有したGaAs層を形
成するために、基板温度を300℃以下に保持して成長
を行う低温成長法を用いたが、次の方法によれば温度を
下げないで成長することもできる。
【0080】即ち、図1に示したMBE装置において、
Asの分子線源ファーネスを2つ準備する。そして、第1
〜第3の実施例においてInGaAsバッファ層12又はGaAs
バッファ層22、32を成長した後に、基板温度は50
0℃のままにして図示しない第二のAs分子線源ファーネ
スのシャッタを開け、そして、基板上に過剰の砒素分子
線を供給すれば、砒素を過剰に含有するGaAs層が形成さ
れることになる。
【0081】この場合、第二のAs分子線源となるファー
ネスの砒素分子線強度は、第一の砒素分子線源ファーネ
スと比較して5〜10倍程度の強度が必要となる。その
強度はファーネス内の加熱温度により制御する。
【0082】なお、上記した実施例では、超格子構造の
InGaAs/GaAs層15,25やAlGaAs/GaAs構造35の上
にHEMTを形成したが、ショットキーゲート電界効果
トランジスタ(MESFET)や絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタ(MISFET)を形成してもよく、これに
よりサイドゲート効果が抑制され、トランジスタ特性が
向上する。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、多元
系化合物半導体層と化学量論比からずれて過剰に砒素が
含有されているGaAs層とを交互に繰り返し積層している
ので、GaAs層内では砒素凝結粒が形成され、その砒素凝
結粒の大きさは数十Å程度になり、その周囲のGaAsとの
間に生じるショットキー障壁が空間的に繋がるようにな
って、GaAs層のエネルギー準位の伝導帯が空乏化し、抵
抗が大きくなる。
【0084】したがって、このような多層構造を下地層
として用いることにより、デバイスのサイドゲート効果
を小さくし、また、デバイスの特性も向上できる。ま
た、そのGaAs層を臨界膜厚以下に形成すると、格子定数
の異なる多元系化合物半導体層と多層構造を構成する場
合でも、そのヘテロ界面付近に格子不整合の歪を閉じ込
めることができ、高品質の結晶を保持したままでGaAs層
と多元系化合物半導体層との多層構造を高抵抗化でき
る。
【0085】さらに、そのGaAs層は、多元系化合物半導
体層と交互に繰り返し積層されるので、GaAs層に欠陥が
生じたとしても、その多層構造によってその欠陥がその
上の層まで広がる可能性が極めて小さくなり、その上に
形成されるデバイスの特性の劣化を大幅に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施例する場合に用いるMBE装置の
一例を解説するための要部説明図である。
【図2】本発明の第1実施例のHEMTの製造工程を示
す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例のGaAs/Iny Ga1-y As層に
おける砒素過剰含有GaAs層の伝導帯のエネルギーバンド
図である。
【図4】本発明の第2実施例のHEMTの製造工程を示
す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるGaAs/Iny Ga1-y
As/GaAsヘテロ構造のInGaAs層の臨界層厚とIn組成yと
の関係の一例を示す図である。
【図6】本発明の3実施例のHEMTの製造工程を示す
断面図である。
【符号の説明】
11 半絶縁性InP 基板 12 Iny Ga1-y Asバッファ層 13 GaAs層 14 Iny Ga1-y As層 15 GaAs/InGaAs層 16 GaAs層 17 Iny Ga1-y As能動層 18 n-InAlAs電子供給層 19 n-InGaAs層 21 半絶縁性GaAs基板 22 GaAsバッファ層 23 Iny Ga1-y As層 24 GaAs層 25 GaAs/InGaAs層 26 GaAs層 27 Iny Ga1-y As能動層 28 n-InAlAs電子供給層 29 n-InGaAs層 31 半絶縁性GaAs基板 32 GaAsバッファ層 33 AlGaAs層 34 GaAs層 35 GaAs/AlGaAs層 37 GaAs能動層 38 n-AlGaAs電子供給層 39 n-GaAs層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−52441(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/20 H01L 21/203

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板(11)の上に、多元系
    化合物半導体層(14)と化学量論比からずれて過剰に
    砒素が含有されているGaAs層(13)とを交互に繰り返
    し積層してなる多層構造膜(15)と、 前記多層構造膜(15)の上に積層された能動層(1
    7)とを有することを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】前記多層構造膜(15)における前記GaAs
    層(13)と前記多元系化合物半導体層(14)は、互
    いの格子定数が異なって歪ヘテロ構造を構成しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】前記多元系化合物半導体層(14)は、前
    記化合物半導体基板(11)に格子整合し、 前記GaAs層(13)は前記化合物半導体基板(11)及
    び前記多元系化合物半導体層(14)と格子不整合し、
    前記GaAs層(13)と前記多元系化合物半導体層(1
    4)とが歪ヘテロ構造を構成していることを特徴とする
    請求項1記載の化合物半導体装置。
  4. 【請求項4】前記GaAs層(13)は、前記多元系化合物
    半導体層(14)に対して臨界膜厚以下の厚さに成長さ
    れていることを特徴とする請求項2又は3記載の化合物
    半導体装置。
  5. 【請求項5】前記多元系化合物半導体層(14)の混晶
    比を階段状または傾斜状に変化させていることを特徴と
    する請求項1〜4記載の化合物半導体装置。
  6. 【請求項6】化合物半導体基板の上に、第一の多元系化
    合物半導体層と化学量論比からずれて過剰に砒素が含有
    されているGaAs層とを交互に繰り返し積層して多層構造
    バッファ膜を形成する工程と、 前記多層構造バッファ膜の上に第二の多元系化合物半導
    体層よりなる第二のバッファ層を形成する工程とを含ん
    でなることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】過剰な砒素が取り込まれる前記GaAs層は、
    300℃以下の温度でガリウム原子と砒素原子を供給し
    て成長することを特徴とする請求項6記載の化合物半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】化学量論比からずれて過剰な砒素が取り込
    まれる前記GaAs層は、300℃よりも大きな温度の下
    で、化学量論比からずれない量で砒素を含むGaAs膜を形
    成する条件よりも過剰な砒素原子を供給して形成するこ
    とを特徴とする請求項6記載の化合物半導体装置の製造
    方法。
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