JP3263352B2 - プレコート式バグフィルタの運転制御方法 - Google Patents

プレコート式バグフィルタの運転制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉または燃焼
炉から発生する排ガス中のばいじんと酸性有害ガス及び
ダイオキシン類を濾過・中和・吸着する排ガス処理設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉から排出される排ガス中に
は、ばいじんや酸性有害ガスのほか、有毒物質であるダ
イオキシン類が含まれており、このダイオキシン類を除
去する方法として、バグフィルタによる活性炭吸着方式
が一般に用いられている。
【0003】図5は、従来の活性炭吸着方式のバグフィ
ルタの一例を示す概略構成図である。
【0004】図5において、a1 はごみ焼却炉、a2
再燃室、a3 は余熱利用装置を含むガス冷却設備であ
り、ごみ焼却炉a1 で発生した高温の燃焼ガスを、再燃
室a2で再燃焼して、ダイオキシン類を始めとする未燃
物を熱分解させた後、ガス冷却設備a3 により、後続の
バグフィルタbの処理適温まで冷却する。
【0005】上記ガス冷却設備a3 とバグフィルタbと
を連結する煙道dには、酸性有害ガス中和用の消石灰c
1 とダイオキシン類吸着用の活性炭c2 とを供給する薬
剤噴射部c3 が接続されており、該薬剤噴射部c3 と消
石灰c1 を貯留・供給する消石灰貯槽c4 と活性炭c2
を貯留・供給する活性炭貯槽c5 及び吹込ブロアc6
より薬剤供給装置cが構成されている。
【0006】ガス冷却設備a3 で冷却された冷却ガスe
は、煙道dを通過中に上記薬剤c1、c2 が連続噴射さ
れて排ガスgとなり、バグフィルタbに到達する。
【0007】バグフィルタbは、複数の濾布b1 が懸架
され底部に排出手段b2 を有する濾過室b3 と、該濾過
室b3 の上部に位置し払落し手段b4 を備えた清浄ガス
室b 5 とにより構成されている。
【0008】濾過室b3 に導入された排ガスg中に連続
噴射された薬剤(消石灰c1 、活性炭c2 )は、濾布b
1 で濾過・分離されて濾布b1 表面に付着・堆積し、該
付着層によって排ガスgに含有されるばいじんが除去さ
れるとともに、消石灰c1 により酸性有害ガスが中和さ
れ、併せて、再燃室a2 における熱分解後に再合成され
たダイオキシン類が活性炭c2 に吸着されることによ
り、排ガスgは清浄ガスhとなり、清浄ガス室b5 から
誘引通風機fを経て煙突jから大気中に放出される。
【0009】この濾過作業を継続して行えば、連続飛来
する薬剤c1 、c2 とばいじんの堆積により付着層が増
大し、濾布b1 内外の差圧が増加して、誘引通風機fの
負担が増加する。
【0010】この差圧の増加を差圧検出器kで検出し
て、制御装置mから払落し手段b4 に指令を与えて付着
層を払落し、付着層を形成するばいじん及び反応済と未
反応の薬剤c1 、c2 は、排出手段b2 から捕集灰処理
装置nに排出されて、安定化処理される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式によれば、ばいじん濾過・酸性有害ガス中和及
びダイオキシン類吸着を行う付着層は、飛来し続けるば
いじんと薬剤により形成される粉じん層であるため、バ
グフィルタbの処理性能は、運転中に時間をかけて徐々
に向上することになる。
【0012】従って、払落し直後の単位集じん機構は、
粉じん層が未完成であり、濾過・中和・吸着能力がない
だけでなく、通気抵抗が低いために、大量の排ガスが流
入して、多量の未処理ガスを排出することになる。
【0013】即ち、部分的な処理能力不足のために、バ
グフィルタb全体の処理能力が低下して公害を発生させ
ることになり、これを防止するために、当量比3〜5も
の多量の薬剤を噴射し続けて、粉じん層を早期に形成す
るのが一般的対策であった。
【0014】その結果、未反応薬剤による粉じん層の増
大を助長し、通気抵抗の上昇を早め、払落し間隔を短く
して、濾布b1 の寿命を短くしていた。
【0015】この過剰供給のために薬剤費が嵩むだけで
なく、重金属やダイオキシン類の有害物質を含むため
に、「特別管理廃棄物」に指定されている捕集灰(排出
灰)の量を増加させることになり、後処理費用の増大を
招いていた。
【0016】また、払落し操作は通ガス中に行われるた
め、中和反応済の剥離灰が再飛散して、濾布b1 表面に
再付着し、処理効率の低下と払落し間隔の短縮をもたら
すという問題もあった。
【0017】そこで、これらの諸問題を解決するため
に、濾過作業を行う前に、濾布の表面にプレコート層を
形成しておくプレコート式バグフィルタが用いられてお
り、その制御方法として、本出願人による「バグフィル
タ装置の制御方法〔特開平5−123515号公報〕」
記載のものが提案されている。
【0018】以下、上記従来のプレコート式バグフィル
タにおける制御方法について図6を参照して説明する。
なお、前述したバグフィルタと同一部材には同一符号を
付して説明は省略する。
【0019】このプレコート式バグフィルタbも同じく
多室型で複数の単位集じん機構(図では1室のみ表示)
で構成されており、制御装置mによって、予め定められ
た方式に従って、前述と同様の払落し及び排出操作を行
う。
【0020】但し、先頭の単位集じん機構の払落し開始
は、差圧検出器kが検出した濾布b 1 の内外差圧及び清
浄ガス濃度計pが検出した酸性有害ガス濃度の双方が設
定値を上回った、即ち中和反応完了時点であり、各単位
集じん機構ごとに設置されたダンパsを閉鎖した後、当
該機構内の濾布b1 列全部を連続して払落す。
【0021】払落し操作終了後、該単位集じん機構専属
のダンパsと調整弁vを開放して、薬剤供給装置cから
薬剤を空送してホッパに吹込み、濾過室b3 内の濾布b
1 表面に短時間でプレコート層を形成した後、通常の濾
過作業に復帰させ、次の単位集じん機構の払落しを行っ
た後、プレコート層形成操作に移る。
【0022】上述の操作により、各単位集じん機構ごと
の濾布b1 表面には、当初から薬剤によるプレコート層
が形成されているために、払落し直後の処理能力低下が
惹起されず、吸収反応部等を設置しなくても、常時高効
率が発揮できる。
【0023】また、中和反応が完了してから、プレコー
ト層及び付着した粉じん層を払落すために、未反応薬剤
による排出灰の増加が防止できるだけでなく、薬剤を過
剰供給する必要がないために、通気抵抗の増加速度が低
減され、払落し間隔が広がることにより、濾布b1 の寿
命を延長することができる。
【0024】しかしながら、薬剤輸送は、煙道吹込によ
る排ガス同伴方式ではなく、各単位集じん機構内に直接
空送する方式であるために、排ガスと薬剤との混合が十
分に行われない傾向があり、余り薬剤使用量を低減する
ことができなかった。
【0025】さらに、同様のプレコート式バグフィルタ
において、図7に示す如く、各単位集じん機構への薬剤
配分をテーブルフィーダ方式とした上で、全ての単位集
じん機構に対する払落し操作を略同時に行うとともに、
プレコート層の形成操作も引続いて一挙に行う改良方式
のものもあるが、この場合は、テーブルフィーダt及び
薬剤供給配管r1 〜r6 の構成が複雑になるとともに、
該配管r1 〜r6 内の薬剤閉塞が生じやすくなるほか、
排ガス中の有害ガス濃度の波が大きくなるという問題が
あった。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のプ
レコート式バグフィルタの運転制御方法は、複数の単位
集じん機構を有し、濾過作業を行う前に、濾布表面に予
めプレコート層を形成するプレコート式バグフィルタの
運転制御方法であって、排ガス量の増加に伴う排ガスダ
ンパの開放に連動して薬剤噴射装置の噴射ノズルの噴射
方向を分岐された各副煙道ごとに切替えて、通ガスを停
止して払落し作業を完了した単位集じん機構に対して、
必要にして十分な量の薬剤を、通ガス状態にして所定時
間供給することにより、濾過・中和・吸着作業を司るプ
レコート層を短時間で形成し、次回払落しまでは薬剤を
供給することなく濾過作業を行うとともに、各単位集じ
ん機構での上記払落し及びプレコート層形成作業が重複
しないように、各払落し及びプレコート層形成操作時期
を調整する一方、何れかの単位集じん機構のプレコート
層形成作業が完了しない間に、燃焼ガス量が急増した場
合には、上記プレコート層形成が完了していなくてもこ
の単位集じん機構への薬剤の噴射を停止して、次の単位
集じん機構の払落しとプレコート層形成に移ることを特
徴とする。
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を参照して説明する。
【0029】図1は、本発明を実施するためのプレコー
ト式バグフィルタの概略構造を示す一部破断の側面図で
あり、図2は、該プレコート式バグフィルタにおける煙
道部の概略構造を示す平面図、図3は、煙道分岐点に設
けられた薬剤噴射装置を示す平面図である。
【0030】図1乃至図3において、1は、図示しない
焼却炉等で発生し、図示しない再燃室で再燃焼された
後、同じく図示しないガス冷却装置と余熱利用装置で減
温された燃焼ガス21をバグフィルタ3に導入する主煙
道であり、ごみ焼却施設の配置上、多くの場合は、図1
に示す如く前段の余熱利用装置から垂直に降下する例が
多い。
【0031】その場合の主煙道1は、煙道分岐点11
(図2参照)以降は屈曲して水平に変位した後、複数の
仕切板12により複数(図1乃至図3では5本を例示)
に分割された副煙道13となり、それぞれ複数(図1で
は5室を例示)の単位集じん機構に連結されている。
【0032】上記複数の仕切板12の屈曲点には、複数
の副煙道13に切替え噴射可能な薬剤噴射装置4が配設
されている。薬剤噴射装置4は、図3に示すように、挿
入された複数の副煙道13内を水平方向に揺動可能な耐
食ライニング41で被覆保護された噴射ノズル42と、
該噴射ノズル42に取付けられた可撓性の薬剤輸送管4
3及び複数のリミットスイッチ44により上記噴射ノズ
ル42を何れかの副煙道13に指向させる駆動機構4
5、並びに支持部材46と蛇腹47から構成されてい
る。
【0033】前記噴射ノズル42は、支持部材46の支
点46aを中心にして水平方向に揺動可能に構成されて
おり、この支点46aに作動アーム45aの基端が一体
に設けられている。
【0034】作動アーム45aの先端部は、前記駆動機
構45の主要部をなす伸縮ロッド45bの先端に連結さ
れている。伸縮ロッド45bは、図示しない減速機やラ
ック、ピニオン機構などからなる伸縮機構を介してモー
タ45cに連結されており、モータ45cの駆動により
伸縮ロッド45bが伸縮自在に構成されている。
【0035】そして、この当該伸縮ロッド45bの伸長
により作動アーム45aを水平方向に揺動させ、前記噴
射ノズル42を揺動させるとともに、作動アーム45a
の先端が各リミットスイッチ44の何れかに当接するこ
とで、噴射ノズル42の揺動位置を検出する。
【0036】なお、駆動機構45は、上述したものに限
らず伸縮シリンダなどを用いてもよい。
【0037】前記蛇腹47は、噴射ノズル42が挿入さ
れた部位を覆っており、この部位から燃焼ガスが外部に
漏洩して周辺を腐食するのを防止している。
【0038】また、上記噴射ノズル42の揺動範囲内に
有る複数の仕切板12には、図2において斜線で示す範
囲(噴射ノズル42の先端が各副煙道13内に配置でき
る範囲)で前記噴射ノズル42が揺動可能なように、切
欠き14がそれぞれ開口されている。
【0039】バグフィルタ3は、複数の濾布31を懸架
する濾過室32と、該濾過室32の下方に位置して副煙
道13が接合されるホッパ室33と、濾過室32の上方
に位置する払落し手段34を備えた清浄ガス室35とに
より構成された複数の単位集じん機構と、共通の排出手
段36とから成っている。
【0040】上記清浄ガス室35の出口に連結された清
浄ガスダクト51は、図示しない誘引通風機に連接され
るとともに、始動・停止時にバグフィルタ3に短絡する
バイパス煙道52が併設されている。
【0041】次に、上述のように構成されたプレコート
式バグフィルタにおける本発明の運転制御方法について
説明する。
【0042】なお、バグフィルタ3以外の各装置につい
ては、図5に示す従来方式の概略構成図と同様であり、
以下の説明において必要な場合には、従来方式のバグフ
ィルタで説明した部材と同部材に同符号を付すととも
に、バグフィルタ3以外の運転制御方法の詳細について
は、説明を省略する。
【0043】まず、全体の排ガス処理について説明す
る。燃焼ガス21は、主煙道1から煙道分岐点11に至
り、複数の仕切板12によって複数の副煙道13に略等
量分割されるとともに、噴射ノズル42によって薬剤c
1 、c2 が噴射されて排ガス22となり、複数の単位集
じん機構に到達する。
【0044】ここで、燃焼ガス21中に含有される酸性
有害ガスは、濾過作業前に薬剤c1、c2 によって予め
形成されているプレコート層内の消石灰や反応助剤等の
中和薬剤c1 と中和反応を起こし、同じく混在するばい
じんは、上述のプレコート層表面で濾過されて粉じん層
を形成する。
【0045】同時に、再燃室における熱分解後にガス冷
却設備や余熱利用設備内で再合成された少量のダイオキ
シン類は、同じくプレコート層内の活性炭c2 等の炭素
系吸着剤に吸着され、上述の中和・濾過・吸着作用によ
り、排ガス22は清浄ガス23となって清浄ガス室35
を経て清浄ガスダクト51に排出される。
【0046】この通ガスを継続すれば、飛来し続けるば
いじんの付着により、粉じん層厚が増大して、濾布31
の内外差圧が増加するために、該差圧が規定値を超過す
れば、各単位集じん機構の払落し順序に従って、各払落
し手段34により、プレコート層及び粉じん層を払落
し、排出手段36から装置外へと排出する。
【0047】次に、各単位集じん機構ごとの運転制御方
法について述べる。図4は、各単位集じん機構の払落し
及び薬剤噴射時期の一例を示す図である。
【0048】まず、立上げにあたって各単位集じん機構
(1〜5基)の濾布には前日の運転終了時においてプレ
コート層が残存されているものとし、立上げ当初は、燃
焼ガス量が少ないため、各排ガスダンパ15の開閉操作
によってこれら各単位集じん機構のうち1基目の単位集
じん機構のみを稼働させる。つまり、1基目の単位集じ
ん機構の払落し(黒塗り部参照)を行った後、当該1基
目の単位集じん機構の副煙道13に設けられた排ガスダ
ンパ15の開放に連動して噴射ノズル42の噴射方向を
設定して、薬剤供給装置cから薬剤輸送管43を経て上
記噴射ノズル42の先端から所定量の薬剤c1 、c2
1基目の単位集じん機構に短時間で噴射(白抜き部参
照)して、プレコート層を一挙に形成した後、当該1基
目の単位集じん機構では通常の濾過作業に移る。
【0049】続いて、立上げ当初からの時間の経過に伴
い燃焼ガス量が次第に増加することから、この燃焼ガス
の増加につれて単位集じん機構の稼働基数を前記1基目
の稼働と同様にして増加させ(図4では1基目から2
基、3基と順次基数を増やしていく。)、各単位集じん
機構を通常の濾過作業に移行させる。
【0050】しかし、立上げ時においては、燃焼ガス量
は、ある時期から急激に増加する傾向にあり、このため
当該単位集じん機構のプレコート層形成作業が完了しな
い間に、濾布31内外の差圧が増加し、次の単位集じん
機構への始動指令が出る場合があり、この場合には、上
記プレコート層形成が完了していなくてもこの単位集じ
ん機構への薬剤c1 、c2 の噴射を停止して、次の単位
集じん機構の払落しとプレコート層形成に移る(立上げ
時の3基目から4基目及び4基目から5基目への移行参
照)。
【0051】そして、上述のプレコート層形成が不十分
な場合は、所定時間より早く清浄ガス23中の排ガス濃
度が上昇するため、清浄ガスダクト51に設けられた排
ガス濃度計53(図1参照)の指令により設定時期より
も早く全装置が通常の払落し・プレコート層形成に着手
することになり(立上げ時の5基目から1基目への移行
参照)、以後、各単位集じん機構は通常の運転に戻る。
【0052】なお、噴射ノズル42は、縦方向に分割さ
れた副煙道13内を水平に移動するものと説明したが、
副煙道13の分割方向及び噴射ノズル42の移動方向は
本説明に限定するものではない。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、分
岐された各副煙道ごとに噴射ノズルの噴射方向を切替え
て薬剤噴射装置から薬剤を供給することで、排ガスの流
れと略同方向に薬剤を噴射でき、これにより仕切板への
薬剤の付着を最小限にするとともに、排ガスと薬剤の混
合率を向上させることができる。
【0054】また、燃焼ガス量の増加に伴う排ガスダン
パの開放に連動して、各単位集じん機構に確実にプレコ
ート層を形成し、プレコート層の飽和後に払落しを行う
ので、上記と相まって、使用薬剤費と排出灰の後処理費
用を節減できるとともに、燃焼ガス量が急増した場合に
は、プレコート層の形成作業が完了していなくても、次
の単位集じん機構のプレコート層形成作業に移行するの
で、排ガス濃度の急上昇を抑止することができる。
【0055】さらに、薬剤供給装置及びこの薬剤供給装
置と薬剤噴射装置とを連通させる供給配管を簡素化でき
るので、当該供給配管内での薬剤閉塞事故を防止できる
とともに、設備費が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレコート式バグフィルタの概略
構造を示す一部破断の側面図である。
【図2】本発明に係るプレコート式バグフィルタにおけ
る煙道部の概略構造を示す平面図である。
【図3】煙道分岐点に設けられた薬剤噴射装置を示す平
面図である。
【図4】各単位集じん機構の払落し及び薬剤噴射時期の
一例を示す図である。
【図5】従来の活性炭吸着方式のバグフィルタの一例を
示す概略構成図である。
【図6】従来のプレコート式バグフィルタを示す概略構
成図である。
【図7】各単位集じん機構への薬剤配分をテーブルフィ
ーダ方式としたプレコート式バグフィルタを示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 主煙道 12 仕切板 13 副煙道 14 切欠き 4 薬剤噴射装置 42 噴射ノズル c 薬剤供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F23J 15/04 F23J 15/00 J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00 - 46/54 B01D 53/34 B01D 53/40 B01D 53/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単位集じん機構を有し、濾過作業
    を行う前に、濾布表面に予めプレコート層を形成するプ
    レコート式バグフィルタの運転制御方法であって、 排ガス量の増加に伴う排ガスダンパの開放に連動して薬
    剤噴射装置の噴射ノズルの噴射方向を分岐された各副煙
    道ごとに切替えて、通ガスを停止して払落し作業を完了
    した単位集じん機構に対して、必要にして十分な量の薬
    剤を、通ガス状態にして所定時間供給することにより、
    濾過・中和・吸着作業を司るプレコート層を短時間で形
    成し、次回払落しまでは薬剤を供給することなく濾過作
    業を行うとともに、各単位集じん機構での上記払落し及
    びプレコート層形成作業が重複しないように、各払落し
    及びプレコート層形成操作時期を調整する一方、何れか
    の単位集じん機構のプレコート層形成作業が完了しない
    間に、燃焼ガス量が急増した場合には、上記プレコート
    層形成が完了していなくてもこの単位集じん機構への薬
    剤の噴射を停止して、次の単位集じん機構の払落しとプ
    レコート層形成に移ることを特徴とするプレコート式バ
    グフィルタの運転制御方法。
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CN115301002A (zh) * 2022-10-11 2022-11-08 布鲁奇维尔通风设备启东有限公司 一种用于除尘的通风设备

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