JP3261174B2 - 抗菌剤とこの抗菌剤を用いて物品を処理する方法 - Google Patents

抗菌剤とこの抗菌剤を用いて物品を処理する方法

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JP3261174B2 JP26214392A JP26214392A JP3261174B2 JP 3261174 B2 JP3261174 B2 JP 3261174B2 JP 26214392 A JP26214392 A JP 26214392A JP 26214392 A JP26214392 A JP 26214392A JP 3261174 B2 JP3261174 B2 JP 3261174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抗菌剤と、この抗菌
剤を用いて物品を処理する方法に関するものである。さ
らに詳しくは、この発明は、ラクトフェリン類の分解物
および/またはラクトフェリン関連抗菌性ペプチドの抗
菌性が更に増強された抗菌剤と、この抗菌剤を用いて物
品を処理する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラクトフェリンは、生体内では、涙、唾
液、末梢血、乳汁等に含まれている天然の鉄結合蛋白質
であり、大腸菌、カンジダ菌、クロストリジウム菌等の
有害微生物に対して抗菌作用を示すことが知られている
[ジャ−ナル・オブ・ペディアトリクス(Journal of P
ediatrics )、第94巻、1頁:1979年]。また、
ブドウ球菌および腸球菌に対して、0.5〜30mg/
mlの濃度で抗菌作用を有することが知られている[ノ
ネッケとスミス;ジャ−ナル・オブ・デアリ−・サイエ
ンス(Nonnecke,B.J. & Smith,K.L.;Journal of Dairy
Science )67巻、606頁:1984年]。
【0003】一方、従来より種々の微生物に対して抗菌
作用を有するペプチドについては多数の発明が知られて
いる。例えばグラム陽性菌およびグラム陰性菌に有効な
ホスホノトリペプチド(特開昭57−106689号公
報)、ホスホノジペプチド誘導体(特開昭58−135
94号公報)、環状ペプチド誘導体(特開昭58−21
3744号公報)、抗菌及び抗ウイルス作用を示すペプ
チド(特開昭59−51247号公報)、酵母に有効な
ポリペプチド(特開昭60−130599号公報)、グ
ラム陽性菌に有効な糖ペプチド誘導体(特開昭60−1
72998号公報、特開昭61−251699号公報、
特開昭63−44598号公報)、グラム陽性菌に有効
なオリゴペプチド(特開昭62−22798号公報)、
ペプチド系抗生物質(特開昭62−51697号公報、
特開昭63−17897号公報)その他北米産カブトガ
ニの血球から抽出した抗菌性ペプチド(特開平2−53
799号公報)、蜜蜂の血リンパから単離した抗菌性ペ
プチド(特表平2−500084号公報)等である。
【0004】この発明の発明者等は、望ましくない副作
用等(例えば、抗原性等)がなく、耐熱性があり、かつ
強い抗菌作用を有する物質を自然界から安価に単離する
ことを企図し、哺乳類のラクトフェリン、アポラクトフ
ェリンおよび/または金属飽和ラクトフェリン(以下、
これらをラクトフェリン類と記載することがある)を酸
または酵素により加水分解した分解物が未分解のラクト
フェリン類よりも強い耐熱性および抗菌性を有すること
を見出し、すでに特許出願を行った(特願平3−171
736号)。
【0005】更にこの発明の発明者等は、望ましくない
副作用等(例えば、抗原性等)がなく、耐熱性があり、
かつ強い抗菌作用を有するラクトフェリン関連抗菌性ペ
プチドとして、アミノ酸残基が20残基である抗菌性ペ
プチド(特願平3−186260号)、アミノ酸残基が
11残基である抗菌性ペプチド(特願平3−48196
号)、アミノ酸残基が6残基である抗菌性ペプチド(特
願平3−94492号)、アミノ酸残基が5残基である
抗菌性ペプチド(特願平3−94493号)、アミノ酸
残基が3〜6残基である抗菌性ペプチド(特願平3−9
4494号)を発明し、すでに特許出願を行なった。
【0006】なお、従来からラクトフェリンの抗菌性を
増強する研究が種々行われてきており、かかる生理活性
増強補助剤としてはリゾチ−ム、IgAおよびグリコペ
プチドが知られている。例えば、ラクトフェリンとリゾ
チ−ムとの共存により相乗的に抗菌作用を増強する方法
[特開昭62−249931号公報]、ラクトフェリン
と分泌型IgAとの共存により相乗的に抗菌作用を増強
する方法[ステフェンス等;イムノロジ−(Stephens,
S.,et al;Immunology);41巻、597頁:1980
年]等が報告されている。更に、スピック等は[エ−・
エフ・ウイリアムスおよびジェ−・ディ−・バウム(A.
F.Williams & J.D.Baum )編、「ヒュ−マン・ミルクバ
ンキング」(Human Milk Banking)、ネッスル・ヌ−ト
リション・ワ−クショップ・シリ−ズ、第5巻、(Nest
le Nutrition Workshop Series Volume 5 )、133
頁、レ−ベン・プレス・ブック社(Raven Press Books,
Ltd.)、1984年]に、ラクトフェリンには細菌が粘
膜表面に付着するのを防止する作用があり、この作用は
リゾチ−ムまたはグリコペプチドの存在で強化されるこ
とを報告している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ラクトフェリン類の分解物、あるいはラクトフェリン関
連抗菌性ペプチドの抗菌活性を増強する方法、特に多成
分系の製品、物品(例えば、牛乳等)に上記のラクトフ
ェリン類の分解物またはラクトフェリン関連抗菌性ペプ
チドを使用する際に、その抗菌活性を増強する方法につ
いては知られていない。
【0008】この発明は、この発明の発明者等が既に発
明した上記のラクトフェリン類の分解物および/または
ラクトフェリン関連抗菌性ペプチドを、特に多成分系の
製品、物品(例えば、牛乳等)に使用する際に、ラクト
フェリン類の分解物および/またはラクトフェリン関連
抗菌性ペプチドの抗菌性が更に増強された抗菌剤を提供
すること、およびこの抗菌剤を用いて物品を処理する方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者等は上
記の課題について鋭意研究を重ねた結果、ラクトフェリ
ン類の分解物および/またはラクトフェリン関連抗菌性
ペプチドと、特定の成分とを組み合わせることによっ
て、ラクトフェリン類の分解物および/またはラクトフ
ェリン関連抗菌性ペプチドを単独使用した場合に比し、
抗菌性を増大させ得ることを発見し、この発明を完成し
た。
【0010】すなわちこの発明は、(A)ラクトフェリ
ン類の分解物、ラクトフェリン関連抗菌性ペプチド、
たはこれらの任意の混合物、(B)ラクトフェリン
類、トランスフェリン、コンアルブミン、カゼインホス
ホペプチド、トコフェロ−ル、シクロデキストリン類、
グリセリン脂肪酸エステル類、アルコ−ル類、EDT
A、EDTA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、
クエン酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キ
トサン、システイン、コール酸、またはこれらの任意の
混合物を有効成分とする抗菌剤を提供する。
【0011】さらにこの発明は、(A)ラクトフェリン
類の分解物、ラクトフェリン関連抗菌性ペプチド、また
これらの任意の混合物、(B)ラクトフェリン類、
トランスフェリン、コンアルブミン、カゼインホスホペ
プチド、トコフェロ−ル、シクロデキストリン類、グリ
セリン脂肪酸エステル類、アルコ−ル類、EDTA、E
DTA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン
酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサ
ン、システイン、コール酸、またはこれらの任意の混合
を有効成分とする抗菌剤を用いて物品を処理する方
法を提供する。
【0012】にこの発明について詳しく説明する。こ
の発明においてラクトフェリン類とは、市販のラクトフ
ェリン、哺乳類(例えば人、牛、羊、山羊、馬等)の初
乳、移行乳、常乳、末期乳等、またはこれらの乳の処理
物である脱脂乳、ホエ−等から常法(例えば、イオン交
換クロマトグラフィ−)により分離したラクトフェリ
ン、それらを塩酸、クエン酸等により脱鉄したアポラク
トフェリン、アポラクトフェリンを鉄、銅、亜鉛、マン
ガン等の金属で結合させた金属飽和または部分飽和ラク
トフェリン、もしくはこれらの混合物であり、市販品を
使用し、或いは公知の方法により調製して使用すること
ができる。
【0013】この発明において使用するラクトフェリン
の分解物は、例えば上記のラクトフェリン類を酸または
酵素で加水分解して得られ、たとえば特願平3−171
736号の発明に記載された方法によって得ることがで
きる。すなわち酸により加水分解を行う場合は、ラクト
フェリン類を水溶液とし、これに無機酸または有機酸を
添加し、所定温度に所定時間加熱して加水分解する。酵
素により加水分解を行う場合は、ラクトフェリン類を水
溶液とし、使用する酵素の至適pHに調整し、これにペ
プシン、トリプシン等の酵素を加え、所定温度に所定時
間保持して加水分解した後、常法により酵素を失活させ
る。酸または酵素による加水分解で得られた分解物は、
種々の分子量を有する抗菌性ペプチドの混合物である。
上記加水分解による分解度は、6〜20%の範囲が望ま
しい。なお、上記分解度は、ケルダ−ル法により試料の
全窒素を、またホルモ−ル滴定法により試料のホルモ−
ル態窒素を測定し、これらの値から次式により算出し
た。
【0014】 分解度=(ホルモ−ル態窒素量/全窒素量)×100 上記のとおりに酸または酵素によって加水分解して得ら
れた反応液(ラクトフェリン類分解物の溶液)は、常法
により冷却し、必要に応じて常法により中和、脱塩、脱
色し、更に必要に応じて常法により分画し、得られた溶
液をそのまま、または濃縮した液状で、或いは濃縮後乾
燥した粉末状で、ラクトフェリン類、トランスフェリ
ン、コンアルブミン、カゼインホスホペプチド、トコフ
ェロ−ル、シクロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エ
ステル類、アルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アス
コルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸
塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイ
ン、コール酸、またはこれらの任意の混合物混合す
る。
【0015】この発明において使用するラクトフェリン
関連抗菌性ペプチドは、ラクトフェリン類の分解物から
分離手段によって得られる抗菌性を有するペプチド、ラ
クトフェリン類の分解物から分離手段によって得られる
抗菌性を有するペプチドと同一または相同の化学構造
(アミノ酸配列)を有するペプチド、ラクトフェリン類
の分解物から分離手段によって得られる抗菌性を有する
ペプチドと同一または相同の化学構造(アミノ酸配列)
を有するペプチドの誘導体、またはこれらの任意の混合
ある。これらのラクトフェリン関連抗菌性ペプチド
は、例えば、特願平3−186260、特願平3−48
196号、特願平3−94492号、特願平3−944
93号、特願平3−94494号の各発明に記載された
方法によって得ることができる。すなわちラクトフェリ
ン類を酸または酵素を用いて加水分解し、得られたペプ
チド混合物から液体クロマトグラフィ−等の分離手段に
よって抗菌性を有するペプチドを含む画分を得る方法、
あるいは上記のようにして得た抗菌性を有するペプチド
のアミノ酸配列を公知の方法(例えば、気相シ−クェン
サ−を用いる方法等)によって決定し、それらのアミノ
酸配列を有するペプチドを公知の方法(例えば、ペプチ
ド自動合成装置を用いる方法)によって各々合成して目
的とするペプチドを得る方法等によって調製することが
できる。これらのラクトフェリン関連抗菌性ペプチド
は、例えば下記のアミノ酸配列を有する以下のペプチド
である:配列番号1、2、および27のアミノ酸配列を
有する抗菌性ペプチド(特願平3−48196号発
明);配列番号3、4、5および6のアミノ酸配列を有
する抗菌性ペプチド(特願平3−94492号発明);
配列番号7、8、9および31のアミノ酸配列を有する
抗菌性ペプチド(特願平3−94493号発明);配列
番号10、11、12、13、14、15、16、1
7、18、19、20および21のアミノ酸配列を有す
る抗菌性ペプチド(特願平3−94494号発明);配
列番号22、23、24、25、26、28、29およ
び30のアミノ酸配列を有する抗菌性ペプチド(特願平
3−186260号発明)。
【0016】これらの抗菌性ペプチドは、溶液をそのま
ま、または濃縮した液状で、或いは濃縮後乾燥した粉末
状で、ラクトフェリン類、トランスフェリン、コンアル
ブミン、カゼインホスホペプチド、トコフェロ−ル、シ
クロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エステル類、ア
ルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アスコルビン酸、
アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリリン
酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイン、コール酸
またはこれらの任意の混合物混合する。
【0017】ラクトフェリン類の分解物、ラクトフェリ
ン関連抗菌性ペプチド、またはこれらの任意の混合物の
中の何れと、ラクトフェリン類、トランスフェリン、コ
ンアルブミン、カゼインホスホペプチド、トコフェロ−
ル、シクロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エステル
類、アルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アスコルビ
ン酸、アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリ
リン酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイン、コール
酸またはこれらの任意の混合物の中の何れとを組み合わ
せるかは、使用目的によって適宜選択することができ
る。また、それらの混合割合は、各々の成分の種類や使
用目的によって適宜選択することができる。上記の混合
は、前記のように液状で、または粉末状で混合すること
ができ、この場合適宜公知の希釈剤、賦形剤を添加する
こともできる。
【0018】ラクトフェリン類、トランスフェリン、コ
ンアルブミン、カゼインホスホペプチド、トコフェロ−
ル、シクロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エステル
類、アルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アスコルビ
ン酸、アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリ
リン酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイン、コール
酸等は市販品を使用することができ、或いは公知の方法
によって調製し使用してもよい。ラクトフェリン類、ト
ランスフェリン、コンアルブミン、カゼインホスホペプ
チドは、金属イオンと配位して化合物を生成させ得る蛋
白質(金属を結合する蛋白質)である。シクロデキスト
リン類としては、α−シクロデキストリン、β−シクロ
デキストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデ
キストリン、或いはこれらのアルキル誘導体(分枝シク
ロデキストリン)を例示することができる。グリセリン
脂肪酸エステル類は、脂肪酸とグリセリンまたはポリグ
リセリンのエステルおよびその誘導体であって、グリセ
リン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等
を例示することができる。アルコ−ル類は脂肪族の1
価、2価、3価或いは多価アルコ−ルであって、エチル
アルコ−ル、プロピレングリコ−ル、グリセロ−ル等を
例示することができる。
【0019】この発明の抗菌剤は、各種の細菌、酵母、
カビに対して強い抗菌性を有し、医薬品としてのみなら
ず、食品、飼料、化粧品等のように人または動物の体内
に取り入れられ、或いは体表面に適用される製品、その
他一般に細菌の増殖を防止または抑制することが望まれ
るあらゆる製品に配合して使用することができ、またこ
の発明の抗菌剤でそれらの製品或いは原料素材を処理す
ることができる。即ちこの発明の抗菌剤は、そのまま人
または動物に投与することができ、或いは食品(例え
ば、チュインガム等)、医薬品(例えば、目薬、乳房
炎治療剤、下痢防止剤、水虫薬等)、医薬部外品(例え
ば、口中洗浄剤、制汗剤、養毛剤等)、各種化粧品(例
えば、整髪料、クリ−ム、乳液等)、各種歯磨用品(例
えば、歯磨、歯ブラシ等)、各種生理用品、各種ベビ−
用品(例えば、オムツ等)、各種高齢者用品(例えば、
入れ歯固定剤、オムツ等)、各種洗剤(例えば、石鹸、
薬用石鹸、シャンプ−、リンス、洗濯用洗剤、キッチン
用洗剤、住宅用洗剤等)、各種除菌用品(例えば、キッ
チン用除菌ペ−パ−、トイレット用除菌ペ−パ−等)、
飼料(例えば、ペットフ−ド等)、それらの原料となる
素材、その他一般に微生物の増殖の防止、抑制が望まれ
るあらゆる物品に添加、配合、噴霧、付着、被覆、含浸
等を行なってもよく、またその他一般に微生物の増殖の
防止、抑制が望まれるあらゆる物品の処理に用いること
ができる。
【0020】次に試験例を示してこの発明をさらに詳し
く説明する。まず、以下の各試験例に共通する試料の調
製、および試験方法についてまとめて記載する。 1.試料の調製 (1) ラクトフェリン分解物(粉末) 実施例1記載の方法により調製したラクトフェリン分
解物を使用した。
【0021】実施例2記載の方法により調製したラク
トフェリン分解物2を使用した。
【0022】(2) 抗菌性ペプチド(粉末) 実施例3記載の方法により調製したペプチド(配列番
号26)を使用した。 実施例4記載の方法により調製したペプチド(配列番
号27)を使用した。
【0023】(3) ラクトフェリン:市販の牛のラクトフ
ェリン(シグマ社製)を使用した。 (4) カゼインホスホペプチド:公知の方法(特開昭59
−159792号の方法)により調製して使用した。 (5) トコフェロ−ル:市販品(和光純薬工業社製)を使
用した。
【0024】(6) β−シクロデキストリン:市販品(日
本食品化工社製)を使用した。 (7) 1−モノカプリロイル−rac−グリセロ−ル:市
販品(シグマ社製)を使用した。 (8) エチルアルコ−ル:市販の99.5%エチルアルコ
−ル(ナカライテスク社製)を使用した。
【0025】(9) グリセロ−ル:市販品(ナカライテス
ク社製)を使用した。 (10)プロピレングリコ−ル:市販品(和光純薬工業社
製)を使用した。 (11)EDTA・二ナトリウム:市販品(和光純薬工業社
製)を使用した。 (12)アスコルビン酸:市販品(関東化学社製)を使用し
た。 (13)クエン酸:市販品(ナカライテスク社製)を使用し
た。
【0026】(14)ポリリン酸:市販品(メルク社製)を
使用した。 (15)キトサン:市販品(ナカライテスク社製)を使用し
た。酢酸の稀薄溶液に溶解した。 (16)L−システイン:市販品(シグマ社製)を使用し
た。水溶液を滅菌フィルターで除菌した。
【0027】(17)ポリエチレングリコール#2000:
市販品(ナカライテスク社製)を使用した。 (18)グリセリン脂肪酸エステル類 1−モノラウロイル−rac−グリセロール:市販品
(シグマ社製)を使用した。
【0028】1−モノミリストイル−rac−グリセ
ロール:市販品(シグマ社製)を使用した。 1−モノステアロイル−rac−グリセロール:市販
品(シグマ社製)を使用した。 いずれも水懸濁液として使用した。
【0029】(19)コール酸:市販品(和光純薬工業社
製)を水懸濁液として使用した。 2.試験方法 (1) ブドウ球菌の前培養液の調製 ブドウ球菌(Staphylococcus aureus JCM-2151)の保存
スラントから1白金耳を採取し、標準寒天培地(栄研化
学社製)に塗沫して37℃で16時間培養し、標準寒天
培地の表面に育成したコロニ−を白金耳でかき取り、1
%ペプトン(ディフコ社製)培地に37℃で数時間培養
し、3×108/mlの菌濃度に増殖した対数期の菌液
を前培養液とした。
【0030】(2) 基本培地(牛乳培地)の調製 市販の牛乳に、上記試料を加え、精製水で牛乳の濃度を
1/2に希釈し、115℃で15分間滅菌し、基本培地
とした。
【0031】(3) 試験培地及び対照培地の調製 (3-1) 試験培地の調製 前記1記載の試料の調製の(1) または(2) で調製したラ
クトフェリン分解物、または抗菌性ペプチドの水溶液、
および(3) 、(4) 、(6) 、(11)、(12)、(13)または(16)
の化合物の水溶液を滅菌フィルタ−(アドバンテック社
製)で除菌し、基本培地に添加してそれぞれ規定した最
終濃度に調整し、試験培地を調製した。
【0032】(5) 、(7) 、(8) 、(9) 、(10)、(14)、(1
5)、(17)、(18)、(19)は、化合物の水溶液( (5)、
(7)、(18)、(19)の場合は水懸濁液)の滅菌フィルタ−
による除菌は省略し、他は(3) 等と同様にして試験培地
を調製した。 (3-2) 対照培地1の調製 市販の牛乳を精製水で2倍に希釈し、115℃で15分
間滅菌して、対照培地1とした。
【0033】(3-3) 対照培地2の調製 前記1記載の試料の調製の(3) 、(4) 、(6) 、(11)、(1
2)、(13)または(16)の化合物の水溶液を滅菌フィルタ−
(アドバンテック社製)で除菌し、のち基本培地に添加
して試験培地の濃度と同じに調整し、対照培地2を調製
した。
【0034】(5) 、(7) 、(9) 、(10)、(14)、(15)、(1
7)、(18)、(19)は、化合物の水溶液( (5)、 (7)、(1
8)、(19)の場合は水懸濁液)の滅菌フィルタ−による除
菌は省略し、他は(3) 等と同様にして対照培地2を調製
した。 (4) 抗菌効果試験 (4-1) 生率試験 上記(1) で調製したブドウ球菌の前培養液20μlを、
上記(3-1) で調製した試験培地2mlに添加し、37℃
で1時間培養し、培養液から200μlを採取し、1%
ペプトン水溶液で10 n 倍に希釈した後、普通寒天培地
プレ−ト上に110μl塗布し、37℃で24時間培養
して菌数(試験菌数)を測定した。
【0035】別に対照1として、上記(1) で調製したブ
ドウ球菌の前培養液20μlを、上記(3-2) で調製した
対照培地1の2mlに添加し、上記試験菌数の測定の場
合と同様にして菌数(対照菌数1)を測定した。更に対
照2として、上記(1) で調製したブドウ球菌の前培養液
20μlを、上記(3-3) で調製した対照培地2の2ml
に添加し、上記試験菌数の測定の場合と同様にして菌数
(対照菌数2)を測定した。
【0036】生率は次式で計算した。 生率1=(試験菌数/対照菌数1)×100 生率2=(対照菌数2/対照菌数1)×100 (注:後記の各表において、生存率2は抗菌性ペプチド
またはラクトフェリン分解物の濃度が0の行に表示され
る) 試験例1 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(3) 記載のラクトフェリンの最
終濃度を1ml当たり0mg、0.1mg、1mgおよ
び10mgに、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0037】試験結果は表1に示すとおりである。表1
から明らかなように、ラクトフェリンが抗菌性ペプチド
の殺菌効果を増強することが確認された。また、ラクト
フェリンを添加し、抗菌性ペプチドを添加しなかった場
合、殺菌効果は全く認められなかった。したがって、上
記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドとラクトフェリン
との相乗効果であることは明らかである。なお、上記の
抗菌性ペプチド以外の抗菌性ペプチド、およびラクトフ
ェリン分解物についても同様の試験を行なったが、この
場合もラクトフェリンにより殺菌効果が増強されること
が認められた。
【0038】
【表1】
【0039】試験例2 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(4) 記載のカゼインホスホペプ
チドの最終濃度を1ml当たり0mg、1mg、10m
gおよび20mgに、それぞれ調整し、生率試験を行
った。
【0040】この試験の結果は表2に示すとおりであ
る。表2から明らかなように、カゼインホスホペプチド
が抗菌性ペプチドの殺菌効果を増強することが確認され
た。また、カゼインホスホペプチドを添加し、抗菌性ペ
プチドを添加しなかった場合、殺菌効果は全く認められ
なかった。したがって、上記の殺菌効果の増強は抗菌性
ペプチドとカゼインホスホペプチドとの相乗効果である
ことは明らかである。なお、上記の抗菌性ペプチド以外
の抗菌性ペプチド、およびラクトフェリン分解物につい
ても同様の試験を行なったが、この場合もカゼインホス
ホペプチドにより殺菌効果が増強されることが認められ
た。
【0041】
【表2】
【0042】試験例3 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、 (5)記載のトコフェロ−ルの最
終濃度を1ml当たり0mg、0.1mg、0.5mg
および1mgに、それぞれ調整し、生率試験を行っ
た。
【0043】試験結果は表3に示すとおりである。表3
から明らかなように、トコフェロ−ルが抗菌性ペプチド
の殺菌効果を増強することが確認された。また、トコフ
ェロ−ルを添加し、抗菌性ペプチドを添加しなかった場
合、殺菌効果は全く認められなかった。したがって、上
記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドとトコフェロ−ル
との相乗効果であることは明らかである。なお、上記の
抗菌性ペプチド以外の抗菌性ペプチド、およびラクトフ
ェリン分解物についても同様の試験を行なったが、この
場合もトコフェロ−ルにより殺菌効果が増強されること
が認められた。
【0044】
【表3】
【0045】試験例4 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(6) 記載のβ−シクロデキスト
リンの最終濃度を1ml当たり0mg、0.1mg、1
mgおよび2.5mgに、それぞれ調整し、生率試験
を行った。
【0046】試験結果は表4に示すとおりである。表4
から明らかなように、β−シクロデキストリンが抗菌性
ペプチドの殺菌効果を増強することが確認された。ま
た、β−シクロデキストリンを添加し、抗菌性ペプチド
を添加しなかった場合、殺菌効果は殆ど認められなかっ
た。したがって、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチ
ドとβ−シクロデキストリンとの相乗効果であることは
明らかである。なお、上記の抗菌性ペプチド以外の抗菌
性ペプチド、およびラクトフェリン分解物についても同
様の試験を行なったが、この場合もβ−シクロデキスト
リンにより殺菌効果が増強されることが認められた。
【0047】
【表4】
【0048】試験例5 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、 (7)記載のモノカプリロイルグ
リセロ−ルの最終濃度1ml当たり0mg、0.5m
g、1mgおよび2mgに、それぞれ調整し、生率試
験を行った。
【0049】試験結果は表5に示すとおりである。表5
から明らかなように、モノカプリロイルグリセロ−ルが
抗菌性ペプチドの殺菌効果を増強することが確認され
た。また、モノカプリロイルグリセロ−ルを添加し、抗
菌性ペプチドを添加しなかった場合、1mg/mlの濃
度までは殺菌効果は全く認められなかった。モノカプリ
ロイルグリセロ−ルの濃度が2mg/mlの場合も抗菌
性ペプチドと併用すると、モノカプリロイルグリセロ−
ル単独使用(濃度2mg/ml)、或いは抗菌性ペプチ
ド単独使用(各濃度)のときと比較して格段に殺菌効果
が増強されるので、抗菌性ペプチドとモノカプリロイル
グリセロ−ルとが相乗効果を有することは明らかであ
る。なお、上記の抗菌性ペプチド以外の抗菌性ペプチ
ド、およびラクトフェリン分解物についても同様の試験
を行なったが、この場合もモノカプリロイルグリセロ−
ルにより殺菌効果が増強されることが認められた。
【0050】
【表5】
【0051】試験例6 前記試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペプ
チドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、1
mgおよび2mgに、(8) 記載のエチルアルコ−ルの最
終濃度を1ml当たり0mg、1mg、10mgおよび
20mgに、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0052】この試験の結果は表6に示すとおりであ
る。表6から明らかなように、低濃度のエチルアルコ−
ルが抗菌性ペプチドの殺菌効果を増強することが確認さ
れた。また、エチルアルコ−ルを添加し、抗菌性ペプチ
ドを添加しなかった場合、殺菌効果は全く認められなか
った。したがって、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプ
チドとエチルアルコ−ルとの相乗効果であることは明ら
かである。なお、上記の抗菌性ペプチド以外の抗菌性ペ
プチド、およびラクトフェリン分解物についても同様の
試験を行なったが、この場合もエチルアルコ−ルにより
殺菌効果が増強されることが認められた。
【0053】
【表6】
【0054】試験例7 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(9) 記載のグリセロ−ルの最終
濃度を1ml当たり0mg、1mg、10mgおよび2
0mgに、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0055】試験結果は表7に示すとおりである。表7
から明らかなように、グリセロ−ルが抗菌性ペプチドの
殺菌効果を増強することが確認された。また、グリセロ
−ルを添加し、抗菌性ペプチドを添加しなかった場合、
殺菌効果は全く認められなかった。したがって、上記の
殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドとグリセロ−ルとの相
乗効果であることは明らかである。なお、上記の抗菌性
ペプチド以外の抗菌性ペプチド、およびラクトフェリン
分解物についても同様の試験を行なったが、この場合も
グリセロ−ルにより殺菌効果が増強されることが認めら
れた。
【0056】
【表7】
【0057】試験例8 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(10)記載のプロピレングリコ−
ルの最終濃度を1ml当たり0mg、1mg、10mg
および20mgに、それぞれ調整し、生率試験を行っ
た。
【0058】試験結果は表8に示すとおりである。表8
から明らかなように、プロピレングリコ−ルが抗菌性ペ
プチドの殺菌効果を増強することが確認された。また、
プロピレングリコ−ルを添加し、抗菌性ペプチドを添加
しなかった場合、殺菌効果は全く認められなかった。し
たがって、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドとプ
ロピレングリコ−ルとの相乗効果であることは明らかで
ある。なお、上記の抗菌性ペプチド以外の抗菌性ペプチ
ド、およびラクトフェリン分解物についても同様の試験
を行なったが、この場合もプロピレングリコ−ルにより
殺菌効果が増強されることが認められた。
【0059】
【表8】
【0060】試験例9 前記、試料の調製の(1) 記載のラクトフェリン分解物の
最終濃度を1ml当たり0mg、10mg、20mgお
よび40mgに、(11)記載のEDTA・二ナトリウムの
最終濃度1ml当たり0mg、0.1mg、1mgお
よび5mgに、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0061】この試験の結果は表9に示すとおりであ
る。表9から明らかなように、EDTA・二ナトリウム
がラクトフェリン分解物の殺菌効果を増強することが確
認された。また、EDTA・二ナトリウムを添加し、ラ
クトフェリン分解物を添加しなかった場合、殺菌効果は
全く認められなかった。したがって、上記の殺菌効果の
増強はラクトフェリン分解物とEDTA・二ナトリウム
との相乗効果であることは明らかである。なお、ラクト
フェリン分解物に代えて抗菌性ペプチドについても同様
の試験を行なったが、この場合もEDTA・二ナトリウ
ムにより殺菌効果が増強されることが認められた。
【0062】
【表9】
【0063】試験例10 前記、試料の調製の(1) 記載のラクトフェリン分解物の
最終濃度を1ml当たり0mg、10mg、20mgお
よび40mgに、(12)記載のアスコルビン酸の最終濃度
を1ml当たり0mg、0.1mg、0.5mgおよび
1mgに、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0064】この試験の結果は表10に示すとおりであ
る。表10から明らかなように、アスコルビン酸がラク
トフェリン分解物の殺菌効果を増強することが確認され
た。また、アスコルビン酸を添加し、ラクトフェリン分
解物を添加しなかった場合、殺菌効果は全く認められな
かった。したがって、上記の殺菌効果の増強はラクトフ
ェリン分解物とアスコルビン酸との相乗効果であること
は明らかである。なお、ラクトフェリン分解物に代えて
抗菌性ペプチドについても同様の試験を行なったが、こ
の場合もアスコルビン酸により殺菌効果が増強されるこ
とが認められた。
【0065】
【表10】
【0066】試験例11 前記、試料の調製の(1) 記載のラクトフェリン分解物の
最終濃度を1ml当たり0mg、10mg、20mgお
よび40mgに、(13)記載のクエン酸の最終濃度を1m
l当たり0mg、0.1mg、1mgおよび5mgに、
それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0067】この試験の結果は表11に示すとおりであ
る。表11から明らかなように、クエン酸がラクトフェ
リン分解物の殺菌効果を増強することが確認された。ま
た、クエン酸を添加し、ラクトフェリン分解物を添加し
なかった場合、殺菌効果は全く認められなかった。した
がって、上記の殺菌効果の増強はラクトフェリン分解物
とクエン酸との相乗効果であることは明らかである。な
お、ラクトフェリン分解物に代えて抗菌性ペプチドにつ
いても同様の試験を行なったが、この場合もクエン酸に
より殺菌効果が増強されることが認められた。
【0068】
【表11】
【0069】試験例12 前記、試料の調製の(1) 記載のラクトフェリン分解物の
最終濃度を1ml当たり0mg、10mg、20mgお
よび40mgに、(14)記載のポリリン酸の最終濃度を1
ml当たり0mg、0.1mg、1mgおよび5mg
に、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0070】この試験の結果は表12に示すとおりであ
る。表12から明らかなように、ポリリン酸がラクトフ
ェリン分解物の殺菌効果を増強することが確認された。
また、ポリリン酸を添加し、ラクトフェリン分解物を添
加しなかった場合、殺菌効果は全く認められなかった。
したがって、上記の殺菌効果の増強はラクトフェリン分
解物とポリリン酸との相乗効果であることは明らかであ
る。なお、ラクトフェリン分解物に代えて抗菌性ペプチ
ドについても同様の試験を行なったが、この場合もポリ
リン酸により殺菌効果が増強されることが認められた。
【0071】
【表12】
【0072】試験例13 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号27の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(15)記載のキトサンの最終濃度
を1ml当たり0mg、0.004mg、0.02mg
および0.1mgに、それぞれ調整し、生率試験を行
った。
【0073】この試験の結果は表13に示すとおりであ
る。表13から明らかなように、キトサンが抗菌性ペプ
チドの殺菌効果を増強することが確認された。また、キ
トサンを添加し、抗菌性ペプチドを添加しなかった場
合、殺菌効果は低かった。したがって、上記の殺菌効果
の増強は抗菌性ペプチドとキトサンとの相乗効果である
ことは明らかである。なお、抗菌性ペプチドに代えてラ
クトフェリン分解物についても同様の試験を行なった
が、この場合もキトサンにより殺菌効果が増強されるこ
とが認められた。
【0074】
【表13】
【0075】試験例14 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号27の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(16)記載のL−システインの最
終濃度を1ml当たり0mg、1mg、5mgおよび1
0mgに、それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0076】この試験の結果は表14に示すとおりであ
る。表14から明らかなように、L−システインが抗菌
性ペプチドの殺菌効果を増強することが確認された。ま
た、L−システインを添加し、抗菌性ペプチドを添加し
なかった場合、殺菌効果は低かった。したがって、上記
の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドとL−システインと
の相乗効果であることは明らかである。なお、抗菌性ペ
プチドに代えてラクトフェリン分解物についても同様の
試験を行なったが、この場合もL−システインにより殺
菌効果が増強されることが認められた。
【0077】
【表14】
【0078】試験例15 前記、試料の調製の(1) 記載のラクトフェリン分解物2
の最終濃度を1ml当たり0mg、10mg、20mg
および40mgに、(17)記載のポリエチレングリコール
#2000の最終濃度を1ml当たり0mg、1mg、
10mgおよび20mgに、それぞれ調整し、生率試
験を行った。
【0079】この試験の結果は表15に示すとおりであ
る。表15から明らかなように、ポリエチレングリコー
ル#2000がラクトフェリン分解物2の殺菌効果を増
強することが確認された。また、ポリエチレングリコー
ル#2000を添加し、ラクトフェリン分解物2を添加
しなかった場合、殺菌効果はほとんど認められなかっ
た。したがって、上記の殺菌効果の増強はラクトフェリ
ン分解物2とポリエチレングリコール#2000との相
乗効果であることは明らかである。なお、ラクトフェリ
ン分解物2に代えて抗菌性ペプチドについても同様の試
験を行なったが、この場合もポリエチレングリコール#
2000により殺菌効果が増強されることが認められ
た。
【0080】
【表15】
【0081】試験例16 前記、試料の調製の(1) 記載のラクトフェリン分解物の
最終濃度を1ml当たり0mg、10mg、20mgお
よび40mgに、(19)記載のコール酸の最終濃度を1m
l当たり0mg、1mg、10mgおよび20mgに、
それぞれ調整し、生率試験を行った。
【0082】この試験の結果は表16に示すとおりであ
る。表16から明らかなように、コール酸がラクトフェ
リン分解物の殺菌効果を増強することが確認された。ま
た、コール酸を添加し、ラクトフェリン分解物を添加し
なかった場合、殺菌効果は低かった。したがって、上記
の殺菌効果の増強はラクトフェリン分解物とコール酸と
の相乗効果であることは明らかである。なお、ラクトフ
ェリン分解物に代えて抗菌性ペプチドについても同様の
試験を行なったが、この場合もコール酸により殺菌効果
が増強されることが認められた。
【0083】
【表16】
【0084】試験例17 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(18)記載の1−モノラウロイル
−rac−グリセロールの最終濃度を1ml当たり0m
g、0.5mg、1mgおよび2mgに、それぞれ調整
し、生率試験を行った。
【0085】この試験の結果は表17に示すとおりであ
る。表17から明らかなように、1−モノラウロイル−
rac−グリセロールが抗菌性ペプチドの殺菌効果を増
強することが確認された。また、1−モノラウロイル−
rac−グリセロールを添加し、抗菌性ペプチドを添加
しなかった場合、殺菌効果はほとんど認められなかっ
た。したがって、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチ
ドと1−モノラウロイル−rac−グリセロールとの相
乗効果であることは明らかである。なお、抗菌性ペプチ
ドに代えてラクトフェリン分解物についても同様の試験
を行なったが、この場合も1−モノラウロイル−rac
−グリセロールにより殺菌効果が増強されることが認め
られた。
【0086】
【表17】
【0087】試験例18 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(18)記載の1−モノミリストイ
ル−rac−グリセロールの最終濃度を1ml当たり0
mg、0.5mg、1mgおよび2mgに、それぞれ調
整し、生率試験を行った。
【0088】この試験の結果は表18に示すとおりであ
る。表18から明らかなように、1−モノミリストイル
−rac−グリセロールが抗菌性ペプチドの殺菌効果を
増強することが確認された。また、1−モノミリストイ
ル−rac−グリセロールを添加し、抗菌性ペプチドを
添加しなかった場合、殺菌効果は低かった。したがっ
て、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドと1−モノ
ミリストイル−rac−グリセロールとの相乗効果であ
ることは明らかである。なお、抗菌性ペプチドに代えて
ラクトフェリン分解物についても同様の試験を行なった
が、この場合も1−モノミリストイル−rac−グリセ
ロールにより殺菌効果が増強されることが認められた。
【0089】
【表18】
【0090】試験例19 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mg、0.5mg、
1mgおよび2mgに、(18)記載の1−モノステアロイ
ル−rac−グリセロールの最終濃度を1ml当たり0
mg、0.5mg、1mgおよび2mgに、それぞれ調
整し、生率試験を行った。
【0091】この試験の結果は表19に示すとおりであ
る。表19から明らかなように、1−モノステアロイル
−rac−グリセロールが抗菌性ペプチドの殺菌効果を
増強することが確認された。また、1−モノステアロイ
ル−rac−グリセロールを添加し、抗菌性ペプチドを
添加しなかった場合、殺菌効果は全く認められなかっ
た。したがって、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチ
ドと1−モノステアロイル−rac−グリセロールとの
相乗効果であることは明らかである。なお、抗菌性ペプ
チドに代えてラクトフェリン分解物についても同様の試
験を行なったが、この場合も1−モノステアロイル−r
ac−グリセロールにより殺菌効果が増強されることが
認められた。
【0092】
【表19】
【0093】試験例20 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mgおよび1mg
に、(18)記載の1−モノラウロイル−rac−グリセロ
ールの最終濃度を1ml当たり0mgおよび0.5mg
に、さらに試料の調製の(3) 記載の牛ラクトフェリンの
最終濃度を1ml当たり0mgおよび1mgに、それぞ
れ調整し、生率試験を行った。
【0094】この試験の結果は表20に示すとおりであ
る。表20から明らかなように、1−モノラウロイル−
rac−グリセロールおよび牛ラクトフェリンが抗菌性
ペプチドの殺菌効果をより一層増強することが確認され
た。なお、抗菌性ペプチドに代えてラクトフェリン分解
物についても同様の試験を行なったが、この場合も殺菌
効果が増強されることが認められた。
【0095】
【表20】
【0096】試験例21 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mgおよび1mg
に、(18)記載の1−モノラウロイル−rac−グリセロ
ールの最終濃度を1ml当たり0mgおよび0.5mg
に、さらに(15)記載のキトサンの最終濃度を1ml当た
り0mgおよび0.01mgに、それぞれ調整し、生
率試験を行った。
【0097】この試験の結果は表21に示すとおりであ
る。表21から明らかなように、1−モノラウロイル−
rac−グリセロールおよびキトサンが抗菌性ペプチド
の殺菌効果をより一層増強することが確認された。な
お、抗菌性ペプチドに代えてラクトフェリン分解物につ
いても同様の試験を行なったが、この場合も殺菌効果が
増強されることが認められた。
【0098】
【表21】
【0099】試験例22 前記、試料の調製の(2) 記載の配列番号26の抗菌性ペ
プチドの最終濃度を1ml当たり0mgおよび1mg
に、(18)記載の1−モノラウロイル−rac−グリセロ
ールの最終濃度を1ml当たり0mgおよび0.5mg
に、さらに(19)記載のコール酸の最終濃度を1ml当た
り0mgおよび1mgに、それぞれ調整し、生率試験
を行った。
【0100】この試験の結果は表22に示すとおりであ
る。表22から明らかなように、1−モノラウロイル−
rac−グリセロールおよびコール酸が抗菌性ペプチド
の殺菌効果をより一層増強することが確認された。な
お、抗菌性ペプチドに代えてラクトフェリン分解物につ
いても同様の試験を行なったが、この場合も殺菌効果が
増強されることが認められた。
【0101】
【表22】
【0102】次に実施例を示してこの発明を更に具体的
かつ詳細に説明するが、この発明は以下の実施例に限定
されるものではない。
【0103】
【実施例】実施例1 牛乳から分離したままの市販のラクトフェリン(ベルギ
−のオレオフィナ社製)50gを精製水950gに溶解
し、得られた溶液に1規定の塩酸を添加してpHを2に
調整し、120℃で15分間加熱し、冷却して、ラクト
フェリン分解物溶液(ラクトフェリン分解物濃度:5
%)約1000gを得た。このラクトフェリン分解物の
分解度は9%であった。
【0104】上記のラクトフェリン分解物溶液を減圧濃
縮し、凍結乾燥し、ラクトフェリン分解物の粉末約49
gを得た。このラクトフェリン分解物粉末10gにED
TA・二ナトリウム(和光純薬社製)1gを均一混合
し、抗菌剤を調製した。 実施例2 牛乳から分離したままの市販のラクトフェリン(ベルギ
−のオレオフィナ社製)1kgを精製水9kgに溶解
し、2モル濃度のクエン酸を添加してpHを2.5に調
整し、市販の豚ペプシン(1:10,000。和光純薬
工業社製)30gを添加して均一に混合し、37℃に1
80分間保持し、85℃で10分間加熱して酵素を失活
させ、のち冷却し、ラクトフェリン分解物溶液(ラクト
フェリン分解物濃度:10%)約10kgを得た。この
ラクトフェリン分解物の分解度は11.3%であった。
【0105】上記のラクトフェリン分解物溶液を減圧濃
縮し、凍結乾燥して、ラクトフェリン分解物の粉末約9
60gを得た。このラクトフェリン分解物粉末100g
にクエン酸(ナカライテスク社製)30gを均一混合し
て、抗菌剤を調製した。 実施例3 市販の牛ラクトフェリン(シグマ社製)50mgを精製
水0.9mlに溶解し、0.1規定の塩酸でpHを2.
5に調整し、のち市販の豚ペプシン(シグマ社製)1m
gを添加し、37℃で6時間加水分解した。次いで0.
1規定の水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整し、8
0℃で10分間加熱して酵素を失活させ、室温に冷却
し、15,000rpmで30分間遠心分離し、透明な
上清を得た。この上清100μlをTSKゲルODS−
120T(東ソ−社製)を用いた高速液体クロマトグラ
フィ−にかけ、0.8ml/分の流速で試料注入後10
分間0.05%TFA(トリフルオロ酢酸)を含む20
%アセトニトリルで溶出し、のち30分間0.05%T
FAを含む20〜60%のアセトニトリルのグラジエン
トで溶出し、24〜25分の間に溶出する画分を集め、
真空乾燥した。この乾燥物を2%(W/V)の濃度で精
製水に溶解し、再度TSKゲルODS−120T(東ソ
−社製)を用いた高速液体クロマトグラフィ−にかけ、
0.8ml/分の流速で試料注入後10分間0.05%
TFAを含む24%アセトニトリルで溶出し、のち30
分間0.05%TFAを含む24〜32%のアセトニト
リルのグラジエントで溶出し、33.5〜35.5分の
間に溶出する画分を集めた。上記の操作を25回反復
し、真空乾燥し、抗菌性ペプチド約1.5mgを得た。
【0106】上記の抗菌性ペプチドを6N塩酸で加水分
解し、アミノ酸分析計を用いて常法によりアミノ酸組成
を分析した。同一の試料を気相シ−クェンサ−(アプラ
イド・バイオシステムズ社製)を用いて25回のエドマ
ン分解を行ない、25個のアミノ酸残基の配列を決定し
た。またDTNB(5,5−ジチオ−ビス(2−ニトロ
ベンゾイック・アシド))を用いたジスルフィド結合分
析法[アナリティカル・バイオケミストリ−(Analytic
al Biochemistry )、第67巻、第493頁、1975
年]によりジスルフィド結合が存在することを確認し
た。
【0107】その結果、このペプチドは、25個のアミ
ノ酸残基からなり、3番目と20番目のシステイン残基
がジスルフィド結合し、3番目のシステイン残基からN
−末端側に2個のアミノ酸残基が、20番目のシステイ
ン残基からC−末端側に5個のアミノ酸が、それぞれ結
合した、配列番号26のアミノ酸配列を有していること
が確認された。
【0108】上記の抗菌性ペプチド粉末100mgに牛
ラクトフェリン(シグマ社製)、1gを均一混合して、
抗菌剤を調製した。 実施例4 ペプチド自動合成装置(ファルマシアLKBバイオテク
ノロジ−社製。LKBBiolynx4170)を用
い、シェパ−ド等[ジャ−ナル・オブ・ケミカル・ソサ
イエティ−・パ−キンI(Journal of Chemical Societ
y PerkinI)、第538頁、1981年]による固相ペ
プチド合成法に基づいて抗菌性ペプチドを次のようにし
て合成した。
【0109】アミン官能基を9−フルオレニルメトキシ
カルボニル基で保護したアミノ酸に、N,N−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドを添加して所望のアミノ酸の無
水物を生成させ、このFmoc−アミノ酸無水物を合成に用
いた。ペプチド鎖を製造するためにC−末端のリジン残
基に相当するFmoc−リジン無水物を、そのカルボキシル
基を介し、ジメチルアミノピリジンを触媒としてウルト
ロシンA樹脂(ファルマシアLKBバイオテクノロジ−
社製)に固定する。次いでこの樹脂をピペリジンを含む
ジメチルホルムアミドで洗浄し、C−末端アミノ酸のア
ミン官能基の保護基を除去する。のちアミノ酸配列のC
−末端から2番目に相当するFmoc−リジン無水物を前記
C−末端アミノ酸残基を介して樹脂に固定されたリジン
の脱保護アミン官能基にカップリングさせた。以下同様
にして順次メチオニン、アルギニン、トリプトファン、
グルタミン、トリプトファン、アルギニン、アルギニ
ン、スレオニン、およびリジンを固定した。全部のアミ
ノ酸のカップリングが終了し、所望のアミノ酸配列のペ
プチド鎖が形成された後、94%TFA、5%フェノ−
ル、および1%エタンジオ−ルからなる溶媒でアセトア
ミドメチル以外の保護基の除去およびペプチドの脱離を
行ない、高速液体クロマトグラフイ−によりペプチドを
精製し、この溶液を濃縮し、乾燥して、ペプチド粉末を
得た。
【0110】ここに得られたペプチドについてアミノ酸
分析計を用いて常法によりアミノ酸組成を分析し、配列
番号27のアミノ酸配列を有することを確認した。上記
の合成によって調製した抗菌性ペプチド粉末100mg
にカゼインホスホペプチド(試験例で用いたと同じも
のを用いた)2gを均一混合し、抗菌剤を調製した。 実施例5 常法により次の組成の点眼薬(水溶液)を製造した。
【0111】 ホウ酸 1.60(%) 実施例4の抗菌剤 0.15 メチルセルロ−ス 0.50 実施例6 常法により次の組成のチュ−インガムを製造した。
【0112】 ガムベ−ス 25.00(%) 炭酸カルシウム 2.00 香料 1.00 実施例2の抗菌剤 0.02 ソルビト−ル粉末 71.98 実施例7 常法により次の組成の歯磨を製造した。
【0113】 第二リン酸カルシウム・2水和物 36.93(%) ソルビト−ル 45.00 グリセリン 15.00 カルボオキシメチルセルロ−ス・ナトリウム 1.50 ソルビタン脂肪酸エステル 0.50 サッカリンナトリウム 1.00 実施例1の抗菌剤 0.07 実施例8 常法により次の組成の皮膚洗浄液を製造した。この皮膚
洗浄液は、使用時には水で50倍に希釈して使用する。
【0114】 塩化ナトリウム 8.0(%) 実施例3の抗菌剤 0.8 精製水 91.2 実施例9 常法により次の組成の外用剤(軟膏)を製造した。
【0115】 パラオキシ安息香酸エチル 0.10(%) パラオキシ安息香酸ブチル 0.10 ラウロマクロゴール 0.50 セタノール 18.00 白色ワセリン 40.00 精製水 40.85 配列番号27のペプチド 0.15 1-モノミリストイル-rac- グリセロール 0.30 実施例10 常法により次の組成のハンドローションを製造した。
【0116】 カーボワックス1500 8.00(%) アルコール 5.00 プロピレングリコール 52.00 精製水 33.90 香料 0.30 配列番号26のペプチド 0.20 1-モノラウロイル-rac- グリセロール 0.20 コール酸 0.40
【0117】
【発明の効果】この発明によって奏せられる効果は次の
とおりである。 (1) 広範囲の微生物に対し優れた抗菌作用を有する抗菌
剤が提供される。 (2) 食品および医薬品に使用して、極めて安全な抗菌剤
が提供される。 (3) この発明の抗菌剤は、少量で抗菌効果を呈するの
で、食品等の物品の処理に使用した場合にも風味への影
響がほとんどない。
【0118】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:2 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:3 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:4 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:5 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:6 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:7 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:8 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:9 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:10 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:11 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:12 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:13 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:14 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:15 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:16 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:17 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:18 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:19 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:20 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:21 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:22 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、2番の Cysと19番の Cysがジスル
フィド結合している。
【0119】 配列番号:23 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列においてCys*は、ジスルフィド結合の形成を防
止するため、チオ−ル基を化学的に修飾したシステイン
を示す。
【0120】 配列番号:24 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、2番の Cysと19番の Cysがジスル
フィド結合している。
【0121】 配列番号:25 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列においてCys*は、ジスルフィド結合の形成を防
止するため、チオ−ル基を化学的に修飾したシステイン
を示す。
【0122】 配列番号:26 配列の長さ:25 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、3番の Cysと20番の Cysがジスル
フィド結合している。
【0123】 配列番号:27 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列番号:28 配列の長さ:38 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、16番の Cysと33番の Cysとがジ
スルフィド結合している。
【0124】 配列番号:29 配列の長さ:32 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、10番の Cysと27番の Cysとがジ
スルフィド結合している。
【0125】 配列番号:30 配列の長さ:47 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、配列の長さ36であって9番、26
番、及び35番に Cysを有するペプチドの、9番の Cys
と26番のCysとがジスルフィド結合し、上記配列の長
さ36のペプチドの35番の Cysが、配列の長さ11で
あって10番に Cysを有するペプチドの10番の Cysと
がジスルフィド結合している。
【0126】 配列番号:31 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド (上記配列において、 Xaaは Cysを除く任意のアミノ酸
残基を示す)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 31/04 A61K 7/00 J // A23K 1/16 304 Z A23L 3/34 7/16 A61K 7/00 7/32 C07K 5/10 7/16 7/06 ZNA 7/32 7/08 C07K 5/10 A61K 37/18 7/06 ZNA 37/14 7/08 37/16 (72)発明者 高瀬 光徳 埼玉県大宮市南中丸138−10 (72)発明者 ウェイン ベラミ− 神奈川県座間市東原3−22−6 ヴィラ さがみ野ウェストC−5 (72)発明者 山内 恒治 神奈川県鎌倉市玉縄4−2−2 ガ−デ ンハイツ鎌倉玉縄405 (72)発明者 若林 裕之 神奈川県横浜市旭区南希望ヶ丘118 森 永希望ヶ丘寮 (72)発明者 時田 由紀子 神奈川県相模原市旭町3−6 フラット スト−ン相模201号 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 38/00 - 38/42 A61P 31/00 - 31/04 A01N 37/00 - 37/52 A61L 2/00 - 2/28 A23K 1/00 - 1/24 A23L 3/00 - 3/54 A61K 7/00 - 7/50 C07K 5/00 - 5/12 C07K 7/00 - 7/66 CA(STN) MEDLINE(STN) BIOSIS(STN) BIOTECHABS(STN) EMBASE(STN) JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ラクトフェリン類の分解物、ラク
    トフェリン関連抗菌性ペプチド、またはこれらの任意の
    混合物、(B)ラクトフェリン類、トランスフェリ
    ン、コンアルブミン、カゼインホスホペプチド、トコフ
    ェロ−ル、シクロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エ
    ステル類、アルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アス
    コルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸
    塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイ
    ン、コール酸、またはこれらの任意の混合物を有効成
    分とする抗菌剤。
  2. 【請求項2】 (A)ラクトフェリン類の分解物、ラク
    トフェリン関連抗菌性ペプチド、またはこれらの任意の
    混合物、(B)ラクトフェリン類、トランスフェリ
    ン、コンアルブミン、カゼインホスホペプチド、トコフ
    ェロ−ル、シクロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エ
    ステル類、アルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アス
    コルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸
    塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイ
    ン、コール酸、またはこれらの任意の混合物を有効成
    分とする抗菌剤を用いて物品を処理する方法。
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