JP3260987B2 - 波形表示装置 - Google Patents

波形表示装置

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JP3260987B2
JP3260987B2 JP23842994A JP23842994A JP3260987B2 JP 3260987 B2 JP3260987 B2 JP 3260987B2 JP 23842994 A JP23842994 A JP 23842994A JP 23842994 A JP23842994 A JP 23842994A JP 3260987 B2 JP3260987 B2 JP 3260987B2
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時間的に順次変化す
る波形を観測するための波形表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】時間的に変化する波形を観測するために
は、オシロスコープなどの波形表示装置が用いられる。
【0003】この種の波形表示装置の構成の一例のブロ
ック図を図6に示す。
【0004】ユーザーが観測しようとする波形信号は、
波形表示装置の入力端1に供給され、プリアンプ2を介
してアナログ/デジタル変換回路3とトリガ回路5に供
給される。
【0005】アナログ/デジタル変換回路3に供給され
た波形は、デジタルデータに変換され、波形データIN
として波形メモリ4に供給される。
【0006】一方、トリガ回路5に供給された波形デー
タは、波形データINを波形メモリ4に書き込む動作を
起動するトリガパルスTRを形成するために用いられ
る。そして、形成されたトリガパルスTRは、波形メモ
リ制御回路6に供給される。
【0007】波形メモリ制御回路6では、トリガパルス
TRとシステム制御部7からの制御信号とから、波形デ
ータINを波形メモリ4に書き込むための書き込み制御
信号W1が形成され、波形メモリ4に供給される。波形
データINは、この書き込み制御信号W1により、波形
メモリ4に順次に書き込まれ記憶される。
【0008】また、波形メモリ制御回路6は、システム
制御部7からの制御信号の供給を受け、波形メモリ4に
書き込まれている波形データを読み出すためのアドレス
を含んだ読み出し制御信号R1を形成する。そして、読
み出し制御信号R1により、波形メモリ4に書き込まれ
ている波形データのうち、ディスプレイ8に表示する部
分の波形データHYDが読み出され、表示制御回路10
に供給される。
【0009】表示制御回路10では、システム制御部7
からの制御信号による制御を受け、波形メモリ4からの
波形データHYDに応じた波形表示データを、表示メモ
リ11に書き込む。表示制御回路10は、この書き込み
のための書き込み制御信号W2を形成する。
【0010】同様に、表示制御回路10では、システム
制御部7からの制御信号による制御を受け、表示メモリ
11に書き込まれた波形表示データを読み出すための読
み出し制御信号R2を形成し、この読み出し制御信号R
2により表示メモリ11から波形表示データを読み出
し、ディスプレイ8に供給する。これにより、ディスプ
レイ8に波形が表示される。
【0011】上述したように、システム制御部7は、波
形表示装置全体を制御する。また、ユーザーがキー操作
部9を介して所定のキー操作を行なうと、その操作に対
応した制御信号を形成し、各部に供給する。
【0012】また、表示メモリ11は、ディスプレイ8
の表示面に対応した記憶領域を有するビデオRAMであ
り、一般に、波形メモリ4は、表示メモリ11に書き込
まれる波形データの数倍の記憶容量を有する。
【0013】上述のような波形表示装置は、低周波の信
号の波形変化を波形表示装置への取り込みとほぼリアル
タイムに表示するモードを有し、従来、このモードはロ
ールモードと称されている。
【0014】従来のロールモードは、波形を表示する表
示面に対向するユーザーから見て、表示面の波形表示領
域の右端に現時点が固定され、トリガ時点が現時点から
左端に向って移動するように表示することにより、刻々
と変化する波形を表示する。
【0015】図7は、従来のロールモードにより表示さ
れた波形の例を示す図である。図7の横軸は、時間軸を
示しており、縦軸は、波形の振幅レベルを示している。
【0016】図7(A)は、入力波形データINが、ト
リガ時点から現時点までの時間間隔t1の間に波形表示
装置に取り込まれ、表示された波形である。このとき、
この図7(A)の表示波形の直前に表示されていた波形
データは、図7(A)の波形表示に先立ち表示メモリ1
1から消去され、その後、前記時間間隔t1の波形デー
タが表示メモリ11に書き込まれて、それが表示され
る。
【0017】図7(B)は、トリガ時点から現時点まで
の時間間隔t2の間に入力波形データINが波形表示装
置に取り込まれ、表示された波形である。
【0018】同様に、図7(C)は、トリガ時点から、
現時点までの時間間隔t3の間に波形表示装置に取り込
まれ、表示された入力波形データINの波形であり、図
7(D)は、トリガ時点から現時点までの時間間隔t4
の間に波形表示装置に取り込まれ、表示された入力波形
データINの波形を示している。
【0019】図7(D)のとき、波形として表示される
のは、この波形表示装置の表示画面の時間軸方向の表示
領域の最大である右端の現時点から、左端までの時間間
隔t0の間の実線で示された波形であり、図7(D)の
ように、トリガ時点から現時点までの時間間隔t4が、
時間間隔t0より大きいときは、現時点から時間t0以
前の波形Zcは点線で示すように表示画面外になる。
【0020】図7(B),(C),(D)の場合におい
ても、それらの直前に表示されていた波形データは、そ
れらの表示に先立ち表示メモリ11から消去され、その
後、表示すべき時間間隔分の波形データが表示メモリ1
1に書き込まれて、それが表示されるものである。
【0021】図6の波形表示装置において、上述のよう
な従来のロールモードによる波形の表示を行なう場合の
表示制御回路10の具体的構成例は種々考えられるが、
図8にその一例を示す。図8では、アナログ/デジタル
変換回路3、トリガ回路5、キー操作部9は省略してあ
る。
【0022】ロールモードにおいては、波形メモリ4
に、波形データINを書き込みながら、その書き込んだ
波形データを、順次読み出して、表示制御回路10の表
示メモリ11に書き込み、ディスプレイ8の画面にリア
ルタイムに表示する。
【0023】この図8の例の場合は、表示制御回路10
は、表示メモリ11として2つの表示メモリ11a,1
1bを備えている。表示メモリ11a,11bの一方の
表示メモリからデータが読み出され表示されていると
き、他方の表示メモリには、次に表示されるデータを用
意する。このデータの用意とは、ディスプレイ8にラス
タスキャン方式で波形を表示するときに、波形を構成す
るドットを輝点として発光させるための輝点データを書
き込むことと、輝点データの書き込みに先立って、前に
書き込まれているデータの消去を行なうことである。
【0024】輝点データは、波形メモリ4から表示メモ
リ11a、11bに書き込まれた波形データをもとに構
成される。また、データの消去は、輝点データをクリア
する処理であり、表示メモリ11a、11bに消去用デ
ータをブランク信号として書き込むことにより行なわれ
る。消去用データは、消去用データメモリ12a,12
bに保持されている。
【0025】そして、これら2つの表示メモリ11a,
11bの表示切り換えを行なうタイミングは、波形メモ
リ4への波形データの取り込みに応じた所定のタイミン
グで行なわれる。
【0026】上述のような表示メモリ11a,11bの
制御を行なうために、表示メモリ11a,11bのおの
おのには、後述する表示メモリ制御回路13a、13b
が設けられている。。
【0027】各制御回路を示す番号に、サフィックスa
が付いている制御回路は、表示メモリ11aに対応し、
サフィックスbが付いている制御回路は表示メモリ11
bに対応する。
【0028】また、図9に示すように、この例の場合、
ラスタスキャン方式の表示画面に対応して、表示メモリ
11a,11bのアドレスが2次元的に構成されてい
る。そして、波形変化の時間方向が水平アドレスとして
表現される。この水平アドレスは、アナログ/デジタル
変換回路3におけるサンプリング時点に対応する。ま
た、波形データのもつ振幅値(デジタル変換値)が表示
メモリの垂直アドレスとして表現される。
【0029】表示メモリ制御回路13a,13bのそれ
ぞれは、表示メモリ11a,11bのそれぞれに表示用
データ、または、消去用データを書き込むときと表示デ
ータを読み出すときの水平アドレスと、垂直アドレスと
を制御する。
【0030】消去用データメモリ制御回路14a,14
bのそれぞれは、消去用データメモリ12a、12bの
それぞれに消去用データを書き込むときと消去用データ
を読み出すときの水平アドレスと垂直アドレスとを制御
する。ここでは、消去用データメモリ制御回路14a、
14bは、各水平アドレスにおいて消去用データメモリ
12a、12bにすでに書き込まれている垂直方向のデ
ータを読み出して、このデータをブランクとして表示メ
モリ11a、11bに書き込んでクリアする。
【0031】表示メモリ制御回路13a、13bは、垂
直アドレスの初期値から最大値までを順次にカウントア
ップし、垂直アドレスの最大値までの消去が終了する
と、この垂直アドレスをリセットし、次の水平アドレス
における消去のための垂直アドレス指定を繰り返す。
【0032】波形を表示するときは表示メモリ制御回路
13a,13bのそれぞれは、表示メモリ11a,11
bのそれぞれに格納された波形表示データを読み出すた
めの、水平アドレスと垂直アドレスを制御する。ここで
は、表示メモリ制御回路13a、13bは、それぞれの
水平アドレスのすべての垂直方向のデータを読み出すよ
うに、垂直アドレスの初期値から最大値までを順次にカ
ウントアップして、表示メモリ11a,11bのデータ
を読み出すようにする。
【0033】そして、垂直アドレスの最大値までの読み
出しが終了すると、垂直アドレスをリセットして初期ア
ドレス値にするとともに、水平アドレスを次に読み出す
水平アドレスに歩進し、その水平アドレスで上記のよう
に垂直方向のデータの読み出しが繰り返されるようにア
ドレスを制御する。
【0034】切換回路15a、15bは、表示メモリ1
1a、11bに表示用データを書き込むか、消去用デー
タを書き込むか、のいずれかを選択する。また、切換回
路16は、表示用メモリ11a、11bのいずれから波
形表示データをうるかを選択する。そして、切換回路1
5aは、システム制御部からの制御信号CTR1によ
り切り換えられ、切換回路15bは、制御信号CTR2
により切り換えられ、切換回路16は、同様に制御信号
CTR3により切り換えられる。
【0035】また、システム制御部は、各部を制御す
る制御信号を形成し、これを各部に供給する。具体的に
は、システム制御部は、表示メモリ制御回路13aに
は、制御を開始させる制御信号DCT1を供給し、同様
に、表示メモリ制御回路13bには、制御信号DCT2
を供給する。また、消去用データメモリ制御回路12a
には、アドレス制御を開始させる制御信号ECT1を供
給し、同様に、消去用データメモリ制御回路12bに
は、制御信号ECT2を供給する。
【0036】そして、上述したように、切換回路15a
には、制御信号CTR1を供給し、切換回路15bには
制御信号CTR2を供給し、切換回路16には制御信号
CTR3を供給する。また、表示メモリ11a,11b
と消去用データメモリ12a、12bには、図示しない
が書き込みか読み出しかを制御し、それぞれの動作を開
始させる、制御信号を供給する。
【0037】次に、以上のような構成の従来の波形表示
装置の動作について、図7に示す波形を表示する場合を
例にとり説明する。
【0038】最初に図7(A)に示す波形がロールモー
ドでディスプレイ8にすでに表示されているものとす
る。この場合に波形メモリ4には図7(A)に示された
現時点から時間間隔t1の波形データが記録されてい
る。
【0039】まず切換回路15aは、制御信号CTR1
の供給を受けて入力端eを選択するように切り換えら
れ、図7(A)の波形表示の前に消去用データメモリ1
2aを読み出し状態にして、消去用データメモリ12a
に書き込まれて保持されている波形データを表示メモリ
11aに転送する。消去用データメモリ制御回路14a
は、制御信号ECT1により消去用データメモリ12a
のアドレス制御を開始し、消去用データメモリ12aの
アドレスを順次に増加させ、消去用データメモリ12a
の読み出しを行うように制御する。
【0040】消去用データメモリ12aのアドレスと同
期して、表示メモリ制御回路13aは、図9に示した水
平アドレスHADRを増加させる。また表示メモリ制御
回路13aは、各水平アドレスにおける垂直アドレスV
ADRを0からVmaxまでを増加して表示メモリ11
aに供給し、表示メモリの書き込みを制御する。この水
平アドレスと垂直アドレスにより、消去用データメモリ
12aに記録されている波形データが、消去(ブラン
ク)データとして表示メモリ11aに書き込まれる。
【0041】この消去用データの書き込みは、前述した
ように、輝点データのクリア処理であり、水平アドレス
HADRをHmaxまで増加させることにより表示メモ
リ11aに記録されていた波形の輝点データがクリアさ
れる。
【0042】上記の輝点データの消去が終了すると、波
形メモリ4から読み出された図7(A)に示す波形の波
形データが消去用データメモリ12aに送られる。この
とき消去用データメモリ制御回路14aは、制御信号E
CT1により消去用データメモリ12aのアドレス制御
を開始し、波形データの書き込みを行う。
【0043】一方切換回路15aは、入力端w側に制御
信号CTR1により切り換えられて、表示メモリ11a
に波形メモリ4の波形データが転送される。そして、表
示メモリ制御回路13aで形成された水平アドレスと垂
直アドレスが表示メモリ11aに供給される。この水平
アドレスと垂直アドレスにより、切換回路15aを介し
て表示メモリ11aに表示用データが輝点データとして
書き込まれる。
【0044】上述のように、消去用データの書き込み
と、表示用データの書き込みを、図7(A)に示す時間
間隔t1に対応する水平アドレスのすべてに対して繰り
返すことにより、表示メモリ11aに、例えば図7
(A)に示す波形が取り込まれる。
【0045】そして、表示メモリ11aに対し、上述の
書き込みを行なっているときには、表示メモリ11bに
形成された波形表示データが、表示メモリ制御回路13
bによるアドレス制御によって読み出され、表示用出力
データとして切換回路16を介して出力され、図7
(A)の前の波形が表示されている。
【0046】表示メモリ11aへの波形の取り込みが終
了すると、切換回路16は、入力端a側に切り換えら
れ、切換回路15bは入力端eを選択する状態に切り換
えられる。そして、表示メモリ11aを読みだし状態に
して、表示メモリ制御回路13aからのアドレスに基づ
いて、表示メモリ11aに形成された波形表示データ
が、すべて読み出され、切換回路16を介して出力さ
れ、図示しないデジタル/アナログ変換回路を介して、
ディスプレイ8に供給され、その画面に波形が表示され
る。
【0047】次に、表示メモリ11aへの波形の取り込
み処理と同様にして、表示メモリ11bに前に書き込ま
れた輝点データを消去しながら図7(A)の次に表示さ
れるべき波形が、表示メモリ制御回路13b,消去用デ
ータメモリ制御回路14bによりアドレス制御されて書
き込まれる。以下、上述の動作が繰り返される。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の波形
表示装置は、表示メモリを2つ用いて、これを切り換え
て使用することにより、ロールモードを行なっているた
め表示制御回路の構成が複雑になる。
【0049】また上述の従来の波形表示装置は、前に表
示されていたすべての波形表示データを表示メモリから
消去した後に、次に表示する波形表示データのすべてを
波形メモリからのデータに基づいて書き込まなければな
らない。
【0050】これはロールモード時において、図10に
示すような水平方向の1アドレスの変化に対して、垂直
方向の振幅変化の大きい波形を表示する場合には問題と
なる。このような波形をラスタスキャン方式で表示する
場合、波形の観測を容易にするため、図11に示すよう
に各水平アドレスにおいて垂直方向の各アドレスに輝点
データを与え画面上でサンプリング点間が接続されたよ
うに表示することが行われる。
【0051】例えば、表示メモリの水平アドレス数が5
00個、垂直アドレス数が400個で、表示画全体を塗
りつぶすような波形を表示する場合、輝点データ数は水
平アドレス最大値×垂直アドレス最大値で、20000
0個(=500個×400個)となり、大量の輝点デー
タが必要となる。表示メモリの輝点データをすべて消去
し、新たに波形データを書き込むのに要する時間は、上
述の表示メモリの場合で、1輝点データの処理時間を3
00ナノ秒とすると、60ミリ秒(=300ナノ秒×2
00000データ)となる。
【0052】従来のラスタスキャン方式の波形表示装置
におけるロールモードでは、表示画面を更新する度に、
すべての輝点データを書き換える時間を見込んでおかな
ければならない。また処理時間の短縮のため、波形更新
を水平アドレスの1個ごとに行うのではなく、複数アド
レス毎に波形メモリに書き込んでから、表示メモリの輝
点データの消去と書き換えを行えば、単位時間内に輝点
データ書き換え処理の回数を減少させることは可能であ
る。しかし、この方法をとるとロールモードにおける波
形表示変化の円滑さが失われ波形観測に支障が生じる。
【0053】上述の例において、水平アドレスが全部で
500個で、10個の水平アドレスが変化するごとに、
画面の書き換えを行ったとしても、全画面の書き換え処
理時間を60ミリ秒とすると、画面に表示できる最大時
間幅は3秒となる。この処理時間がロールモードにおけ
る波形表示の更新速度の上限に制限をあたえる。リアル
タイムで高速に波形表示を行うためには、前に書き込ま
れた波形の消去処理と、表示メモリへの波形表示データ
の書き込みのための処理速度を向上させる必要がある
が、そのためのハードウエアは、複雑で高価なものとな
る。
【0054】この発明は、以上のことにかんがみ、構成
が簡単で、波形変化の速度が比較的に速い入力波形デー
タにも追従して、リアルタイムに波形を表示できる波形
表示装置を提供することを目的とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による波形表示装置は、後述する実施例の
参照符号を対応させると、入力時系列波形データを記憶
する波形メモリ4と、上記波形メモリへのデータの書き
込み及び上記波形メモリからのデータの読み出しを制御
する波形メモリ制御手段6と、波形を表示するためのラ
スタスキャン方式の表示手段8と、上記表示手段8の表
示画面の横方向と縦方向とに対応した水平アドレスと垂
直アドレスとを備え、上記水平アドレスが、上記波形デ
ータの時系列方向位置に対応付けられ、上記垂直アドレ
スが、上記波形データの大きさに対応付けられた1個の
表示メモリ21と、上記表示メモリ21へのデータの書
き込み及び上記表示メモリ21からのデータの読み出し
を制御するものであって、上記波形メモリ4の波形デー
タを、上記波形データの時系列方向位置によって決まる
水平アドレスと、上記波形データの大きさによって決ま
垂直アドレスとによって書き込み位置が定まる輝点デ
ータとして上記表示メモリ21に書き込むとともに、上
記表示メモリ21の上記輝点データを読み出して、上記
表示手段8に供給し、上記表示手段8の上記表示画面に
上記表示メモリ21に記憶された上記輝点データによっ
て表示される波形を表示させる表示メモリ制御手段23
と、上記波形メモリ制御手段6及び上記表示メモリ制御
手段23を制御して、上記入力時系列波形データに応じ
た波形のリアルタイム表示を実行するようにするための
ロールモード実行制御手段70と を備え、 上記波形メモ
リ4からの上記波形データを上記表示メモリ21に書き
込む際に、 上記波形メモリ制御手段6は、上記ロールモ
ード実行制御手段70からの制御信号に基づいて、上記
表示メモリ21への上記波形データの前回の書き込み時
から上記表示メモリ21への今回の上記波形データの書
き込み時までの変化分の上 記波形データを、上記波形メ
モリ4から読み出して上記表示メモリ21に供給するよ
うにし、 上記表示メモリ制御手段23は、上記ロールモ
ード実行制御手段70からの制御信号に基づいて、上記
変化分の上記波形データに対応する上記表示メモリ21
の水平アドレスのみについて、上記変化分の上記波形デ
ータを輝点データとして上記表示メモリ21に書き込む
とともに、上記変化分の上記波形データの書き込み前
に、上記変化分に対応する上記表示メモリ21の水平ア
ドレスの古い輝点データを消去し、かつ、上記表示メモ
リ21への輝点データの書き込み時の水平アドレス値が
上記表示画面の波形表示領域の水平方向の端部に相当す
る値となったときには、上記水平アドレスを初期値に戻
すようにすることを特徴とする。
【0056】
【作用】上記の構成のこの発明による波形表示装置によ
れば、波形メモリ4に新しく取り込まれた、未だ表示さ
れていない波形データのみが読み出され、これに基づい
て表示メモリ21に波形表示データが書き込まれる。す
なわち、以前に表示された波形から新規に書き込む波形
の変化分のみが、表示メモリ21に書き込まれ、表示さ
れる。
【0057】そして、表示メモリ21の新規に波形表示
データを書き込むべき水平方向のアドレスに、以前の波
形表示データが書き込まれている場合には、その水平方
向のアドレスの波形表示データが消去された後に、波形
表示データが書き込まれる。したがって、消去される波
形表示データも新規に書き込む波形の変化分と同じであ
り、少ないデータ量で済む。
【0058】
【実施例】以下にこの発明による波形表示装置の一実施
例について図を参照しながら説明する。
【0059】この例においては、波形表示装置全体の構
成は、図6に示したものと同様である。ただし、図1に
示すように、表示制御回路は、回路20のように構成さ
れ、またシステム制御部は制御部70のように異なった
構成とされるものである。
【0060】この例の場合には、表示制御回路20は、
1個の表示メモリ21を備え、この表示メモリ21に
は、ディスプレイ8に波形を表示させるためのデータが
書き込まれる。この表示メモリ21に書き込まれるデー
タは、ディスプレイ8の表示波形を構成するドットを輝
点として発光させるための輝点データと、輝点データの
書き込みに先立って、前に書き込まれている輝点データ
のクリアを行なう消去用データである。そして、消去用
データは、消去用データメモリ22に保持されている。
【0061】なお、表示メモリ21から読み出されたデ
ータは、図示しないデジタル/アナログ変換回路を介し
て、ディスプレイ8に供給されることにより、ディスプ
レイ8に波形が表示される。
【0062】また、この例では、表示メモリ21へのデ
ータの書き込みと、表示のための表示メモリ21からの
データの読み出しとは、波形メモリ4の波形データの取
り込みに応じた所定のタイミングで切り換えられる。
【0063】上述のように表示メモリ21の制御を行な
うために、表示メモリ21には、表示メモリ制御回路2
3が設けられ、システム制御部70からの各制御信号D
CT、DRWCTにより、表示メモリ制御回路23及び
表示メモリ21が制御される。
【0064】また、表示メモリ21は、前述例と同様
に、図9に示すように表示画面に対応して、アドレスが
2次元的に構成され、水平アドレス(波形変化の時間方
向)と、垂直アドレス(波形データの持つ振幅値)とに
よりアドレスが指定される。
【0065】表示メモリ制御回路23は、表示メモリ2
1に、表示用データ、または、消去用データを書き込む
時と表示データを読み出すときの水平方向アドレスと垂
直方向アドレスとを制御する。
【0066】消去用データメモリ制御回路24は、消去
用データメモリ22に、データを書き込むときと読み出
すときの水平方向アドレスと垂直方向アドレスとを制御
する。
【0067】切換回路25は、表示メモリ21に書き込
むデータが、表示用データであるか、消去用データであ
るかを選択する。
【0068】そして、システム制御部70は、切換回路
25に切換制御信号CTRを供給する。
【0069】次に表示メモリ21への書き込み処理につ
いて説明する。表示メモリ21の書き込み時は、システ
ム制御部70からの制御信号DRWCTにより、表示メ
モリ21は書き込み状態とされる。切換回路25は、シ
ステム制御部70からの制御信号CTRにより、入力端
e側に切り換えられ、消去用データメモリ22からの波
形データを表示メモリ21に書き込む状態にされる。ま
た、システム制御部70からの制御信号ERWCTによ
り消去用データメモリ22は、読み出し状態にされる。
【0070】次に波形メモリ4から表示メモリ21に新
規に書き込む波形データとなる、前回の表示波形からの
時間方向の変化分の波形データを書き込むため、表示メ
モリ21の当該領域をクリアする。このため、表示メモ
リ21に上記変化分に相当する消去用データメモリ22
のアドレスに保持されている波形データを消去用データ
として読み出す。そして、読み出された消去用データ
は、切換回路25を介して、表示メモリ21に書き込ま
れる。
【0071】このとき消去用データメモリ制御回路24
は上記変化分に相当するアドレスを発生し、消去用デー
タメモリ22のアドレスを制御する。この消去用データ
は表示メモリ制御回路23からの水平アドレスと垂直ア
ドレスによって指定される表示メモリ21のアドレスに
書き込まれる。
【0072】すなわち図9に示した水平アドレスHAD
Rを指定し、当該水平アドレスにおける図9に示した垂
直アドレスVADRを、0からVmaxまで増加して表
示メモリ21に供給し、表示メモリ21の書き込みを制
御する。この水平方向と垂直方向のアドレスにより、消
去用データメモリ22に記録されている当該水平アドレ
スの波形データが、消去(ブランク)データとして表示
メモリ21に書き込まれ、以前の波形表示データが消去
される。
【0073】次に、表示メモリ21の当該水平アドレス
に、新たな波形データにもとずく波形表示データを書き
込むためにシステム制御部70は、切換信号CTRを切
換回路25に供給し、切換回路25は入力端w側に切り
換えられる。
【0074】波形メモリ制御回路6は、波形メモリ4を
読みだし状態にして、新規に書き込まれた波形データが
保持されているアドレスの波形データを読み出す。一
方、表示メモリ制御回路23は、システム制御部70か
ら供給される制御信号DCTにより、表示メモリ21の
書き込みを開始する。
【0075】表示メモリ制御回路23は、波形メモリ制
御回路6の波形データの読み出しと同期して、新規に書
き込む表示メモリ21の水平アドレスを指定する。表示
メモリ制御回路23により形成された水平アドレスと垂
直アドレスが表示メモリ21に供給されて、切換回路2
5を介して表示メモリ21に表示用データが輝点データ
として書き込まれる。
【0076】またこれと同時にシステム制御部70から
供給される制御信号ERWCTにより、消去用データメ
モリ22は書き込み状態となる。システム制御部70か
ら供給される制御信号ECTにより、消去用データメモ
リ制御回路24は新たに波形メモリ4に書き込まれた波
形データを、消去用データメモリ22に書き込むように
消去用データメモリ22のアドレスを制御する。そし
て、消去用データメモリ22に、波形データが書き込ま
れる。
【0077】書き込みが終了すると、システム制御部7
0は制御信号DRWCTによって表示メモリ21を読み
だし状態にする。
【0078】システム制御部70は、また、表示メモリ
制御回路23に制御信号DCTを供給し、表示メモリ2
1の読み出しを開始する。そして、表示メモリ制御回路
23からの水平アドレス及び垂直アドレスにより、表示
メモリ21からの波形表示データが読み出され、これが
ディスプレイ8に供給され、その画面に波形が表示され
る。
【0079】以上の処理が終了すると、前に波形メモリ
4から消去用データメモリ22に転送された波形データ
を表示メモリ21に転送し、表示メモリ21の輝点デー
タのクリアが行われる。次に、波形メモリ4に取り込ま
れた新規の波形データについて、上述と同様の書き込
み、読み出しの処理がなされ、その新規な波形の分が追
加された状態の波形がディスプレイ8の表示画面に表示
される。
【0080】なお、上記の新規の波形表示データは、前
に書き込まれた波形表示データの次の水平アドレスに書
き込まれる。以上の処理が繰り返し行なわれて、入力波
形データの波形をリアルタイムに、画面に表示できる。
【0081】なお、表示メモリ21の水平アドレスの最
大値まで表示用データが書き込まれると、表示メモリ制
御回路23では、水平アドレスが、元に戻り、水平アド
レスの初期値から、消去用データの書き込みと表示用デ
ータの書き込みとが繰り返される。
【0082】上述したこの例の波形表示装置におけるリ
アルタイム波形表示の例を図2に示す。
【0083】図2(A)は、波形データの取り込み直後
の表示画面であって、波形表示面の左端の時点J0にト
リガ時点があり、時点J0から時点J1までの間に、こ
の例の波形表示装置に取り込まれた波形を表示したもの
である。
【0084】図2(B)は、図2(A)の表示画面の所
定時間後に表示される波形であり、時点J0から図2
(B)に示す現時点J4までの間にこの波形表示装置に
取り込まれた波形である。この波形は、図2(A)に示
した波形に、時点J1から時点J4までの波形が追加さ
れるようにして表示メモリ21に書き込まれ、表示され
たものである。
【0085】同様に図2(C)は、図2(B)の表示画
面の所定時間後に表示される波形であり、時点J0から
図2(C)に示す現時点J8までの間に、この波形表示
装置に取り込まれた波形である。そして、図2(B)に
示した波形に、時点J4から時点J8までの波形が追加
されるようにして表示メモリ21に書き込まれ、表示さ
れた波形である。
【0086】図2(D)は、図2(C)の表示画面の所
定時間後に表示される波形であり、時点J0から図2
(D)に示す現時点J12までの期間が、表示メモリ2
1及びディスプレイ8の表示画面での表示可能時間幅を
超えた場合の表示波形である。
【0087】図2(D)に示すように、表示メモリ21
の水平アドレスの最大値は時点J10であり、時点J1
0を過ぎると、前述したように水平アドレスは、リセッ
トされ、元に戻される。したがって、図2(D)におい
て、時点J10より先の波形OVは、図2(D)の波形
OV1に示すように、表示メモリ21には、水平アドレ
スの初期アドレス値から、時点J10と時点J12間に
相当するアドレスに波形表示データが書き込まれ、表示
される。
【0088】そして、このとき、波形OV1の波形表示
データと水平アドレスが同一であり、前に取り込まれた
波形Z1の波形表示データは、前述のように波形OV1
の表示メモリ21への書き込みが進行するにしたがって
消去される。
【0089】このようにして、水平方向に連続する波形
を時間の進行方向に順次表示することができ、図2に示
したように各表示波形の現時点が水平方向に移動するよ
うに、リアルタイムに波形表示をすることができる。
【0090】次に、上述したこの例の波形表示装置によ
り、実行されるリアルタイム波形表示時の表示メモリ2
1への波形データの取り込み動作について、図3のフロ
ーチャートを用いて説明する。図3のフローチャートで
は、図9を用いて前述したように、表示メモリ21のア
ドレス空間を水平アドレスHADR、垂直アドレスVA
DR、水平アドレスの最大値“Hmax”、垂直方向ア
ドレスの最大値“Vmax”として表現している。
【0091】波形データが表示制御回路20に供給され
ると、表示メモリ制御回路23により水平アドレスHA
DRとして新たに書き込む波形データの水平アドレスが
セットされ,垂直アドレスVADRを”0”に初期化す
る(ステップ101)。この新たに書き込む波形データ
の水平アドレスは、まだ表示メモリ21に波形が取り込
まれていない場合には初期状態“0”であるし、例えば
既に図2(A)のように波形表示された状態において、
新たな波形を表示すべく、図2(A)の時点J1以降の
波形が取り込まれる場合には、時点J1の次の水平アド
レスがセットされる。
【0092】次に、消去用データメモリ制御回路24に
おいて、新たに書き込む波形データの水平アドレスを指
定する(ステップ102)。そして、水平アドレスHA
DRと垂直アドレスVADRにより指定された表示メモ
リ21のアドレスに消去用データを書き込む(ステップ
103)。そして、ステップ103の消去処理が、当該
水平アドレスHADRの垂直方向の最大値Vmaxまで
終了しているか否かをチェックする(ステップ10
4)。
【0093】ステップ104のチェックにより、垂直方
向のすべてのデータが消去されていないと判断されたと
きには、垂直アドレスVADRに“1”を加え、次の垂
直方向のデータを指定し(ステップ105)、ステップ
103の消去処理を繰り返す。
【0094】ステップ104でのチェックにより、上記
水平アドレスHADRの垂直方向のすべてのデータが消
去されたと判断されると、当該水平アドレスHADRに
書き込む波形データを消去用データメモリ22に取り込
む(ステップ106)。そして、水平アドレスHADR
と、この垂直アドレスVADRに基づいて、表示用デー
タを表示メモリ21に書き込む(ステップ107)。以
上の書き込み処理が、新規な波形データの表示メモリ制
御手段20に送られてくる毎に行なわれる。
【0095】このように、直前に表示された波形に、時
間的に連続する新しい波形のみを取り込むようにするこ
とにより、時間の進行に合致した波形をリアルタイムに
表示できるとともに、データの転送量を少なくして処理
速度を向上させることができる。
【0096】また、表示メモリも1つですむため、表示
制御回路20の構成を簡単にすることができるととも
に、システム制御部70の制御処理も簡単になる。
【0097】また、波形データが、表示メモリの水平ア
ドレスの最大値に達すると、水平アドレスを元に戻して
新しい波形データを書き込んで表示するため、前に表示
された波形と関連付けて新しい波形を観測することがで
きる。
【0098】ところで、波形表示装置においては、図4
(A)に示すように、時点Mまで波形データを波形メモ
リ4に取り込んだ時点で、波形データの取り込みを停止
して、この時点Mよりも1表示画面分以前の波形を参照
できるようにする水平方向のスクロール表示機能を有す
ることが望まれる。もしも、表示メモリ21に時点Mよ
りも1画面分前までの波形WSが図4(A)に示される
状態で書き込まれているならば、波形メモリ4から読み
出す波形データのアドレス位置を、水平方向に過去に順
次遡るように指定することで、スクロール表示機能を実
現できる。
【0099】しかしながら、この発明においては、上述
したように、水平方向のアドレスを歩進させながら新規
の波形表示データを表示メモリ21に書き込み、最新の
データの書き込まれる位置が水平アドレスの中途にある
場合には、図4(B)に示すように、その最新水平アド
レスM1の直後のアドレス位置に1表示領域分前の波形
データが書き込まれており、図4(A)の波形WSのよ
うな時間的に連続した状態とはなっていない。このた
め、このままでは上述したようなスクロール表示機能を
実現できない。
【0100】そこで、この実施例では、スクロール表示
機能がユーザーにより指示されたときは、スクロール表
示に先立ち表示メモリ21の波形表示データを水平方向
に連続するようにする書き換え処理を行なう。すなわ
ち、図4(B)の表示位置mと、表示位置gとは、時間
的には連続している位置であるので、図4(C)に示す
ように、これら位置m,gを接続するようにし、かつ、
その接続点位置以降の水平アドレスに、位置gとM1間
の波形表示データが書き込まれる状態に表示メモリ21
の波形表示データを書き直す。
【0101】上述の波形メモリ4への書き込み停止時の
表示波形の水平方向連続化処理について図5のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0102】システム制御部70は、常時、あるいは所
定間隔ごとに書き込み停止ボタンが押されたか否かを検
出している(ステップ201)。そして、書き込み停止
ボタンが押された時は、停止時の現時点の水平アドレス
M1を、例えば、システム制御部70のメモリに保持す
る(ステップ202)。
【0103】次に、保持された現時点の水平アドレスM
1が、表示メモリ21の水平アドレスの最大値“Hma
x”とが異なっているかどうかがチェックされる(ステ
ップ203)。このステップ203において、異なって
いない場合には、波形は、水平アドレス“Hmax”よ
り前1画面分の波形が時間的に連続の状態で表示されて
おり、表示し直す必要がないため、何もせずにこのルー
チンをぬける。
【0104】しかし、ステップ203において、アドレ
ス“M1”とアドレス“Hmax”が異なっている場合
には、波形は図4(B)のように時間的に不連続の状態
で表示されているため、表示されている画面を消去し
(ステップ204)、アドレス“M1”より1画面分前
までの波形データを波形メモリ4から表示メモリ21に
書き込む(ステップ205)。そして、画面にその波形
を表示することにより、例えば、図4(B)に示した波
形が、図4(C)に示すように時間的に連続したものと
なる。
【0105】つまり、図4(A)の時間的連続波形WS
の状態で表示メモリ21に波形表示データが書き込まれ
たものとなるので、前述したようにスクロール表示機能
が可能になる。
【0106】なお、図4(A)において、Mは、波形メ
モリ4上の現時点アドレスを示すものであり、このアド
レスMより表示メモリ21の記憶領域に対応した1画面
分前の波形を表示メモリ21に書き込む処理が、ステッ
プ205に相当する処理である。
【0107】なお、上述の表示メモリ21における表示
波形の水平方向連続化処理は、上記の例では波形メモリ
4から1表示画面分の波形データを表示制御回路20に
転送し直して波形表示データを書き換えるようにした
が、システム制御部70によるアドレス制御のみによっ
て表示メモリ21の波形表示データを書き換えることに
よっても実現できる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の波形表
示装置によれば、従来2つの表示メモリを切り換えて使
用することにより実現していたリアルタイム波形表示
を、1つの表示メモリにより実現できるため、回路構成
を簡単にできる。また、回路構成が簡単になるため回路
の制御をも簡単になる。
【0109】また、この発明では、前に表示された波形
以降の変化分のみの波形表示データが表示メモリに書き
込まれるようになる。すなわち、この発明の波形表示装
置では、例えば表示メモリの水平アドレスが全部で50
0個ある場合には、画面全体の輝点データの消去書き換
え処理を行う従来の方式に比べ、1個の水平アドレスの
輝点データを消去書き換え処理を行うだけで済むため、
データ転送量は500分の1になる。したがって、水平
方向の1アドレスに対して垂直方向の振幅変化の大きい
波形を表示する場合にもリアルタイムに表示ができる。
【0110】また、従来のロールモードのように表示が
切り換えられるごとに表示位置が相対的に変化すること
がなく、時間的に連続する波形を時間の進行とともに観
測することができる。
【0111】また、波形データが、表示メモリの水平方
向にいっぱいになると、水平アドレスを元に戻して新し
い波形データを書き込んで表示するため、常にほぼ1表
示画面分前の波形と関連付けて新しい波形を観測するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による波形表示装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】この発明による波形表示装置の一実施例におけ
る、表示波形の例を示す図である。
【図3】この発明による波形表示装置の一実施例の要部
を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明による波形表示装置の一実施例におい
て、波形メモリに書き込まれる波形と、表示メモリに書
き込まれる波形の関係を示す図である。
【図5】この発明による波形表示装置の一実施例の波形
の取り込み停止時の処理の例を説明するフローチャート
である。
【図6】波形表示装置の全体構成を現わしたブロック図
である。
【図7】従来のロールモードにより表示される波形の例
を説明するための図である。
【図8】従来の波形表示装置を説明するためのブロック
図である。
【図9】表示メモリのアドレス空間の例を説明するため
の図である。
【図10】水平方向の1アドレスの変化に対して、垂直
方向の振幅変化の大きい波形の表示例を示す図である。
【図11】図10に示すような波形をラスタスキャン方
式で表示する場合の輝点データを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
4 波形メモリ 6 波形メモリ制御回路 70 システム制御部 20 表示制御回路 21 表示メモリ 22 消去用データメモリ 23 表示メモリ制御回路 24 消去用データメモリ制御回路 25 切換回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 13/20 G01R 13/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力時系列波形データを記憶する波形メモ
    リと、上記波形メモリへのデータの書き込み及び上記波形メモ
    リからのデータの読み出しを制御する波形メモリ制御手
    段と、 波形を表示するためのラスタスキャン方式の表示手段
    と、 上記表示手段の表示画面の横方向と縦方向とに対応した
    水平アドレスと垂直アドレスとを備え、上記水平アドレ
    スが、上記波形データの時系列方向位置に対応付けら
    れ、上記垂直アドレスが、上記波形データの大きさに対
    応付けられた1個の表示メモリと、上記表示メモリへのデータの書き込み及び上記表示メモ
    リからのデータの読み出しを制御するものであって、
    記波形メモリの波形データを、上記波形データの時系列
    方向位置によって決まる水平アドレスと、上記波形デー
    タの大きさによって決まる垂直アドレスとによって書き
    込み位置が定まる輝点データとして上記表示メモリに書
    き込むとともに、上記表示メモリの上記輝点データを読
    み出して、上記表示手段に供給し、上記表示手段の上記
    表示画面に上記表示メモリに記憶された上記輝点データ
    によって表示される波形を表示させる表示メモリ制御手
    段と、上記波形メモリ制御手段及び上記表示メモリ制御手段を
    制御して、上記入力時系列波形データに応じた波形のリ
    アルタイム表示を実行するようにするためのロールモー
    ド実行制御手段と を備え、 上記波形メモリからの上記波形データを上記表示メモリ
    に書き込む際に、 上記波形メモリ制御手段は、上記ロールモード実行制御
    手段からの制御信号に基づいて、上記表示メモリへの上
    記波形データの前回の書き込み時から上記表示メモリへ
    の今回の上記波形データの書き込み時までの変化分の上
    記波形データを、上記波形メモリから読み出して上記表
    示メモリに供給するようにし、 上記表示メモリ制御手段は、上記ロールモード実行制御
    手段からの制御信号に基づいて、上記変化分の上記波形
    データに対応する上記表示メモリの水平アドレ スのみに
    ついて、上記変化分の上記波形データを輝点データとし
    て上記表示メモリに書き込むとともに、上記変化分の上
    記波形データの書き込み前に、上記変化分に対応する上
    記表示メモリの水平アドレスの古い輝点データを消去
    し、かつ、上記表示メモリへの輝点データの書き込み時
    の水平アドレス値が上記表示画面の波形表示領域の水平
    方向の端部に相当する値となったときには、上記水平ア
    ドレスを初期値に戻すようにすることを特徴とする 波形
    表示装置。
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