JP2790293B2 - 航跡表示回路 - Google Patents

航跡表示回路

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JP2790293B2
JP2790293B2 JP63251692A JP25169288A JP2790293B2 JP 2790293 B2 JP2790293 B2 JP 2790293B2 JP 63251692 A JP63251692 A JP 63251692A JP 25169288 A JP25169288 A JP 25169288A JP 2790293 B2 JP2790293 B2 JP 2790293B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、レーダ用ディジタル走査変換器に用いら
れて、航空機や船舶等の移動目標の航跡を表示器に表示
制御する航跡表示回路に関する。
(従来の技術) 一般に、航空機や船舶等が移動目標をレーダ画面とし
て表示器に表示する場合、これら移動目標の航跡を表示
制御する回路である航跡表示回路を具えたディジタル走
査変換器が使用される。この航跡表示回路として従来一
般に用いられている回路の一例を第9図に示す。
同第9図に示されるように、この航跡表示回路は、図
示しない表示器へ送る表示ビデオデータを一時記憶する
ためのフレームメモリ1、後述する減衰処理が施された
か否かをチェックするためのフラグデータが一時記憶さ
れる第1および第2のフラグメモリ11a,11b、フレーム
メモリ1から読み出されるデータD3の値について所定の
減衰演算を施しランクの低いレベル値を示すデータとす
る減衰関数器2、上記データD3(減衰演算の施されない
データ)とこの減衰関数器2によって減衰演算されたデ
ータD4とのいずれか一方を選択出力する減衰データマル
チプレクサ3、このマルチプレクサ3により選択出力さ
れるデータの値と図示しない空中線装置から加えられる
レーダビデオデータD2の値との大小比較を行なうコンパ
レータ4、このコンパレータ4による比較出力に基づき
上記フレームメモリ1への書き込みデータD5として同コ
ンパレータ4への上記2つの入力データのうち値の大き
い一方のデータを選択出力するデータマルチプレクサ
5、上記フレームメモリ1に記憶されたデータを図示し
ない表示器へ表示ビデオデータとして出力する際の読み
出しアドレスデータを発生する表示アドレス発生器6、
同フレームメモリ1あるいは上記第1および第2のフラ
グメモリ11aおよび11bへそれぞれビデオデータあるいは
フラグデータを記憶させる際の書き込みアドレスデータ
D1を発生する書き込みアドレス発生部7、上記第1およ
び第2のフラグメモリ11aおよび11bに記憶されるフラグ
データをこれらメモリから消去する際の消却用アドレス
データを発生する消却アドレス発生部8、上記フレーム
メモリ1へ与えるアドレスデータとして上記表示アドレ
ス発生部6から出力される読み出しアドレスデータと上
記書き込みアドレス発生部7から出力される書き込みア
ドレスデータとのいずれか一方を同フレームメモリ1の
利用モードに応じて選択出力するフレームメモリアドレ
スマルチプレクサ9、それぞれ上記第1および第2のフ
ラグメモリ11aおよび11bへ与えるアドレスデータとして
上記書き込みアドレス発生部7から出力される書き込み
アドレスデータと上記消却アドレス発生部8から出力さ
れる消却用アドレスデータとのいずれか一方を同第1お
よび第2のフラグメモリ11aおよび11bの利用モードに応
じて選択出力する第1および第2のフラグメモリアドレ
スマルチプレクサ10aおよび10b、図示しない空中線の走
査装置から空中線の走査角度が基準角度となる毎に発生
される基準角度トリガに基づき「セット」状態および
「リセット」状態を繰り返すフリップフロップ12、そし
てこのフリップフロップ12の上記状態に応じて第1のフ
ラグメモリ11aの内容と第2のフラグメモリ11bの内容と
を交互に選択出力して上記減衰データマルチプレクサ3
によるデータD3(非減衰データ)とデータD4(減衰デー
タ)との選択態様を制御する(詳しくは、実際に対応す
るフラグデータが有るときにデータD3を選択させ、対応
するフラグデータが無いときにデータD4を選択させる)
フラグデータマルチプレクサ13、をそれぞれ具えて構成
されるもので、図示しない空中線装置のレーダ信号送受
信動作に伴ない大旨次のように動作する。
この航跡表示回路において、空中線装置から出力され
るレーダビデオデータD2は、空中線の走査方式および表
示器画面上の表示形式に応じて上記書き込みアドレス発
生部7から発生されるアドレスデータD1に基づきフレー
ムメモリ1に所定の態様をもって書き込まれる。
ここで、こうした航跡表示回路が用いられるレーダ用
ディジタル走査変換器における空中線走査方式および表
示器画面上での表示形式について触れておく。
空中線の走査方式としては、PPI走査や走査形状が扇
状となるいわゆるセクタ走査等があるが、ここではセク
タ走査が採用される場合を例にとって説明する。この場
合、表示器画面上の表示形式も、こうしたセクタ走査の
走査面に対応した画面中に、同空中線走査に応じて得ら
れる目標エコーの像がそれぞれ対応した位置関係で表示
されるような表示形式が採用されるものとする。
こうした走査方式および表示形式の対応関係につい
て、第9図中に模式的に示したフレームメモリ1のメモ
リ構造を参照して更に詳述する。
こうしたセクタ走査により採取されたレーダビデオデ
ータを画面表示すべくこれを一旦フレームメモリ1に格
納する場合、フレームメモリ1の、表示画面でいえば例
えば最下段中央の画素に対応する番地を、セクタ走査の
中心点(センタ)0に割り当てるとともに、同セクタ走
査一走査における各走査線(図中のa〜i:レーダトリガ
の各発生タイミングに対応)に掛かる番地(図中の各々
の升)を、例えば走査線aに対応するものから、かつ上
記センタ0に近いものから順次指定して、各対応するレ
ーダビデオデータ(このデータによって示される値が表
示時の輝度に対応する)を同フレームメモリ1へ書き込
んでいく。すなわちこの場合、上記書き込みアドレス発
生部7からは、こうした態様でフレームメモリ1に対す
るアドレス指定を行ない得るようなアドレスデータD1が
発生される。因みに、同セクタ走査の一走査において、
目標が同図中に斜線にて示す位置に確認される場合、該
目標エコーに対応したレーダビデオデータは、 走査線bのセンタ0から2番目の番地。
走査線cのセンタ0から3番目および4番目の番
地。
走査線dのセンタ0から3番目および4番目の番
地。
にそれぞれ対応して、フレームメモリ1に格納されるよ
うになる。
こうしてレーダビデオデータがフレームメモリ1に格
納されれば、その後、同フレームメモリ1を適宜にアド
レス指定してその格納されたデータを表示器に読み出す
ようにすることで、表示器の画面にも、上記セクタ走査
に対応した状態での目標像の表示がなされるようにな
る。
さて第10図は、該航跡表示回路の上述した書き込み動
作に際してのデータ処理態様を示したものであり、上記
書き込みアドレスデータD1の第10図(a)に示される態
様での発生に伴ない、フレームメモリ1では、同第10図
(c)に示される態様で、前回の空中線走査に対応して
同フレームメモリ1内に書きこまれていたレーダビデオ
データをデータD3として読み出し、また減衰関数器2で
は、この読み出されたデータD3に対して上述した減衰演
算を施し、これをデータD4として同第10図(d)に示さ
れる態様で出力する。そしていま、上記アドレスデータ
D1に関してフレームメモリ1から読み出された上記デー
タD3が、それまでに上記減衰関数器2による減衰処理
(減衰演算)が施されていないデータであり、したがっ
て上記第1あるいは第2のフラグメモリ11aあるいは11b
にも、このデータD3に対応するフラグデータは登録され
ていないものとすると、このデータD4として減衰関数器
2から出力されたデータが、減衰データマルチプレクサ
3によって選択出力されてコンパレータ4に加えられ
る。
コンパレータ4は、上述のように、この減衰データマ
ルチプレクサ3の出力データの値と空中線装置から加え
られるレーダビデオデータの値との大小比較を行なう回
路であり、ここでは、上記減衰関数器2の出力データD4
(第10図(d)参照)の値と当該空中線走査に対応して
得られた上記レーダビデオデータD2(第10図(b)参
照)の値とを大小比較して、これらのうちの大きい値を
示す方のデータがデータD5としてデータマルチプレクサ
5から選択出力されるよう、同データマルチプレクサ5
の選択動作を制御する。これにより、データマルチプレ
クサ5からは、空中線のある走査位置毎に、新しいデー
タであれ、当該走査位置の前回のデータであれ、大きな
値を示す方のデータが有効データとして都度、選択出力
されることとなり、こうしてデータマルチプレクサ5か
ら選択出力されるデータD5(第10図(e)参照)が、フ
レームメモリ1の、当該空中線走査に対応して発生され
た上記書き込みアドレスデータD1(第10図(a)参照)
によって示される番地に、書き込まれていく。
なお、第1および第2のフラグメモリ11aおよび11b
は、書き込みアドレス発生部7から発生される上記の書
き込みアドレスデータD1によって指定される番地に、す
なわち上記フレームメモリ1の都度のデータD5が書き込
まれる番地と各々対応する番地に、そのアドレス指定に
伴なって、上記の減衰処理が実行される番地である旨示
す前記のフラグゲータ(通常1ビットからなる)が書き
込み登録されるメモリであり、一回の空中線走査に対応
してフレームメモリ1中のある番地が再度アドレス指定
されるような場合(各走査線の密度が細くなる前記セク
タ走査のセンタ0に対応する番地並びにその付近の番地
において発生する)に、同様にそのアドレス指定に伴な
って、上記登録されたフラグデータをフラグデータマル
チプレクサ13を通じて読み出すよう動作する。こうして
フラグデータが読み出された場合、上記減衰データマル
チプレクサ3は、減衰関数器2を介さずに加えられるデ
ータD3を選択出力するようになる。このデータD3とその
ときのレーダビデオデータD2とが比較され、いずれか大
きい値を示す方のデータがデータD5としてフレームメモ
リ1の当該番地に書き込まれるようになることは、先の
第1回目の書き込み動作の場合と同様である。
こうしたフラグメモリ11aおよび11b、並びに減衰デー
タマルチプレクサ3の作用により、一回の空中線走査で
フレームメモリ1中の同一番地が複数回アドレス指定さ
れてレーダビデオデータの書き替えが行なわれる場合で
あれ、当該番地のレーダビデオデータが必要以上に減衰
処理されるようなことは回避される。
また、これら第1あるいは第2のフラグメモリ11aあ
るいは11bは、それぞれ空中線の一走査毎に上記フラグ
データで満たされるようになる。そこで、前記基準角度
トリガに基づくフラグデータマルチプレクサ13の選択動
作に応じてこれらフラグメモリが切り替え使用され、使
用されていない側のフラグメモリは、空中線の当該一走
査が終了するまでに、消却アドレス発生部8から発生さ
れるアドレスデータに基づき、そのフラグデータが消却
される。
この第9図に示した航跡表示回路の上述した動作が、
空中線の走査動作に対応して繰り返し実行されることに
より、目標が例えば第11図(a)に示されるような移動
目標であって、空中線の一走査の都度、目標Pの捕えら
れる位置が異なるような場合、すなわち、フレームメモ
リ1中の、前回の空中線走査時に目標P(実際にはP−
1,P−2,P−3,P−4またはP−5)は対応したレーダビ
デオデータが、書き込みまた番地に対するアクセス時
に、同目標Pに対応した新たなレーダビデオデータが入
力されない場合には、この前回の走査時に書き込まれた
レーダビデオデータが減衰処理されたデータが当該番地
に再書き込みされることとなり、結局表示器の画面上に
は、同第11図(b)に示されるような態様で経時的に減
衰する残像データとして、同移動目標Pについての航跡
が表示されるようになる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述した航跡表示回路によれば、減衰処理
されたデータが格納されるフレームメモリ1中の番地
は、書き込みアドレス発生部7から発生されるアドレス
データD1によって指定される番地、すなわち空中線の走
査領域に対応した番地、に限られることから、例えば前
述したセクタ走査を想定して、その走査方位や走査セン
タが固定される場合には、移動目標を示す全てのデータ
についてこれを有効に減衰させることもできるが、同セ
クタ走査の走査方位や走査センサが連続移動するレーダ
(例えば航空機に搭載されるレーダ)が用いられる場合
には、例えば第12図に示されるように、前記フレームメ
モリ1内の番地で空中線の走査領域から外れてしまう番
地が発生することとなり、もしこの外れた番地に目標P
(実際にはP−n)に対応したレーダビデオデータが格
納されていれば、このデータは減衰されることなくいつ
までもフレームメモリ1内に残ることとなる。すなわ
ち、この残されたデータは、表示器画面上でも、消え残
りとしていつまでも表示されることになり、レーダ操作
員の誤認を招く恐れが生じる。
また、上記のように移動目標を示す全てのデータが有
効に減衰される場合でも、同航跡表示回路では、空中線
の1走査毎に1ランクずつの減衰処理が行なわれるもの
であることから、残像データレベルすなわち表示像の輝
度も、第13図に示されるように、空中線の走査数に比例
したいわば固定的な減衰特性を示すようになり、残像時
間についての自由な調節を図ることができなかった。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであ
り、空中線の走査態様とは無関係に、いかなる場合も有
効に減衰処理が実行されるとともに、残像時間について
も、これを任意に設定することのできる航跡表示回路を
提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明では、前記の書き込みアドレス発生手段とは
別途に、フレームメモリに書き込まれたレーダビデオデ
ータの減衰処理手段への読み出し、およびこの減衰処理
手段により減衰処理されたレーダビデオデータのフレー
ムメモリ同一番地への再書き込みを行なうための読み出
しおよび書き込みアドレスデータを発生するアドレス発
生手段を設けるようにする。
(作用) これにより、前記の減衰処理は、空中線の走査態様と
は無関係に独立して実行されるようになり、上記新たに
設けられるアドレス発生手段さえ、フレームメモリの全
番地についてアクセスできるようにしておけば、同フレ
ームメモリ内の番地で空中線の走査領域から外れる番地
が発生するような場合でも、全てのデータについて平等
に減衰処理を施すことができるようになる。
また、上記新たに設けられるアドレス発生手段は、そ
のアドレスデータの発生時間(アドレスデータ発生数)
も、空中線の走査とは無関係に任意に設定される。した
がって、前記書き込みアドレスデータの発生時間に比べ
てこのアドレスデータの発生時間を短く設定するように
すれば、減衰処理にそれだけ長い時間を要することとな
り、結局残像時間は引き延ばされるようになる。勿論、
この度合も、上記アドレスデータの発生時間に応じて任
意に調節される。
(実施例) 第1図に、この発明にかかる航跡表示回路の一実施例
を示す。なお第1図において、先の第9図に示した要素
と同一の要素については、それぞれ同一の符号を付して
示しており、これら要素に関しての重複する説明は省略
する。
さて、この実施例による航跡表示回路は、同第1図に
示されるように、フレームメモリ1、減衰関数器2、減
衰データマルチプレクサ3、コンパレータ4、データマ
ルチプレクサ5、表示アドレス発生部6、および書き込
みアドレス発生部7に加えて、上記フレームメモリ1に
対する第3のアドレス発生手段として、上記書き込みア
ドレス発生部7とは別途に、フレームメモリ1に書き込
まれたレータビデオデータの上記減衰関数器2への読み
出し、およびこの減衰関数器2により減衰処理されたデ
ータの減衰データマルチプレクサ3並びにデータマルチ
プレクサ5を介してフレームメモリ1の同一番地への再
書き込みを行なうためのアドレスデータを発生する減衰
アドレス発生部14と、図示しないタイミング発生回路か
ら加えられるモード切替信号MDに基づいて、表示アドレ
ス発生部6から発生されるアドレスデータ、書き込みア
ドレス発生部7から発生されるアドレスデータD1、およ
び上記の減衰アドレス発生部14から発生されるアドレス
データD6のいずれか1つを時分割的に選択出力し、この
選択出力したアドレスデータによってフレームメモリ1
をアクセスするアドレスマルチプレクサ15と、をそれぞ
え具えて構成される。
なお、この実施例回路においては、上記減衰データマ
ルチプレクサ3も、上記のモード切替信号MDに基づいて
その選択動作が制御されるものであり、該モード切替信
号MDによって、上記書き込みアドレス発生部7から発生
されるアドレスデータD1が選択指定されている状態(以
下これを「書き込みモード」という)においては非減衰
データであるデータD3を選択出力し、上記減衰アドレス
発生部14から発生されるアドレスデータD6が選択指定さ
れている状態(以下これを「減衰モード」という)にお
いては、減衰関数器2により減衰処理されたデータであ
るデータD4を選択出力するよう動作する。
第2図〜第4図は、この第1図に示した実施例回路の
モード指定態様、「書き込みモード」におけるデータ処
理態様、および「減衰モード」におけるデータ処理態様
をそれぞれ例示したものであり、以下、これら第2図〜
第4図を併せ参照して、該実施例回路の動作を詳述す
る。
第2図(a)および(b)に示されるように、この実
施例回路では、レーダトリガの発生周期、すなわちレー
ダ電波の送信の繰り返し周期に同期して、図示の如くの
態様で時分割的に、上記の「書き込みモード」と「減衰
モード」とを設定している。これらのモードが、上記モ
ード切替信号MDの内容によって各々指定されるものであ
ることは上述した通りである。そして該実施例回路で
は、この第2図(b)に示される「書き込みモード」が
指定されている時間内において、第3図に示される「書
き込みモード」としてのデータ処理が実行され、同第2
図(b)に示される「減衰モード」が指定されている時
間内において、第4図に示される「減衰モード」として
のデータ処理が実行される。
はじめに、第3図に示される「書き込みモード」での
処理について説明する。
この「書き込みモード」では、アドレスマルチプレク
サ15によって、書き込みアドレス発生部7から発生され
るアドレスデータD1が選択され、減衰データマルチプレ
クサ3によって、非減衰データD3が選択される。したが
って、上記書き込みアドレスデータD1の第3図(a)に
示される態様での発生に伴ない、フレームメモリ1で
は、同第3図(c)に示される態様で、前回の空中線走
査に対応して同フレームメモリ1内に書き込まれていた
レーダビデオデータをデータD3として読み出し、またこ
の読み出されたデータD3が上記減衰データマルチプレク
サ3を介してコンパレータ4に加えられる。そして、こ
のデータD3とそのときの空中線走査に対応したレーダビ
デオデータD2(第3図(b)参照)とが該コンパレータ
4によって比較され、いずれか大きい値を示す方のデー
タがデータD5(第3図(d)参照)としてフレームメモ
リ1の当該番地に書き込まれる。
こうした処理動作が、前述の如く指定されるフレーム
メモリ1の各番地について、また空中線の各走査に対応
して、繰り返し実行されることにより、移動目標を示す
レーダビデオデータは、残像データとしてフレームメモ
リ1内に残り続けることとなる。
次に、第4図に示される「減衰モード」での処理につ
いて説明する。
この「減衰モード」では、アドレスマルチプレクサ15
によって、減衰アドレス発生部14から発生されるアドレ
スデータD6が選択され、減衰データマルチプレクサ3に
よって、減衰処理データD4が選択される。したがって、
上記アドレスデータD6の第4図(a)に示される態様で
の発生に伴ない、フレームメモリ1では、同第4図
(b)に示される態様で、この指定された番地に格納さ
れているレーダビデオデータをデータD3として読み出
し、また減衰関数器2では、この読み出されたデータD3
に前述した減衰処理を施してこれをデータD4として同第
4図(c)に示される態様で出力する。そして、この出
力されたデータD4が減衰データマルチプレクサ3を介し
てコンパレータ4に加えられ、該コンパレータ4によっ
て前述した比較処理を受ける。ただし、この「減衰モー
ド」が実行される時間においては、前記レーダビデオデ
ータD2は存在しないことから、常にこの減衰処理された
データD4が、大きい値を示す方のデータとして選択され
て(すなわち同第4図(d)に示されるデータD5として
選択されて)、フレームメモリ1の当該番地に再書き込
みされる。
こうした処理動作が、フレームメモリ1の各番地につ
いて繰り返し実行されることにより、同フレームメモリ
1に書き込まれている移動目標を示す残像データは、第
5図に示される如く、時間に比例して減衰していくこと
となり、一定時間の経過の後は、その残像データのレベ
ルも零となる。したがって、前述したセクタ走査の走査
方位や走査センタが連続移動するような場合でも、先の
第12図に示したような消え残りが生じることはない。
またこの実施例回路によれば、上記減衰にかかる時間
すなわち残像時間は、レーダ波送信の繰り返し毎に減衰
アドレス発生部14から発生させる上記アドレスデータD6
の数によって自由に調節されるようになる。
なお、表示アドレス発生部6から発生されるアドレス
データ(読み出しアドレスデータ)がアドレスマルチプ
レクサ15を通じて選択出力される時間については特に言
及しなかったが、これは図示しない表示器側からの要求
に応じて、所定の読み出し条件が満足されるようになっ
ている。
ところで、上述した減衰処理用のアドレスデータD6を
発生する減衰アドレス発生部14は、書き込みアドレス発
生部7によるアドレスデータD1の発生態様とは無関係
に、単にフレームメモリ1の全ての番地を指定できる態
様で当のアドレスデータD6を発生できる回路であれば、
基本的にはいかなる回路であってもよいが、例えば第6
図に示すような回路を採用するようにすれば、非常に簡
単な構成をもって、表示画面全体の輝度をむらなく一様
に低下させることができる。
すなわちこの第6図に示す減衰アドレス発生部14A
は、前記フレームメモリ1の全ての番地についてこれを
順次指定することのできるアドレスカウンタCTを有して
構成されるとともに、このアドレスカウンタCTから出力
される各ビットデータA0〜Anを、ビット線組み替え回路
TRを通じて適宜に組み替えて出力するようにしたもの
で、この組み替え出力される各ビットデータA0〜Anによ
って都度構成されるデータが、前記減衰処理用のアドレ
スデータD6として前記フレームメモリ1に加えられる。
これによりフレームメモリ1では、前記「減衰モード」
において、規則的であとはいえ、連続しない番地が飛び
飛びにアクセスされることとなり、視感上は、表示画面
の全体が一様に輝度減衰するようになる。
このように、この第6図に示した回路によれば、表示
画面上での上述した一様な輝度減衰を簡便に実現するこ
とができる。
ただし、同第6図に示す回路では、アクセスに際して
の上記の規則性から、こうした輝度減衰の過程におい
て、第7図に示すようなモザイク状の減衰パターンが発
生する場合がある。このような減衰パターンが発生する
場合、画面中に表示される目標の画像(移動目標の航
跡)PGにも、モザイク状の輝度ムラが発生することとな
り、視認性の障害となる。
このような不都合に対処するには、同減衰アドレス発
生部14として、次の第8図に示す回路を採用するように
すればよい。
すなわち、この第8図に示す減衰アドレス発生部14B
では、M系列の乱数発生回路を使用している。このM系
列の乱数発生回路は、同図に示されるような(N+1)
段のシフトレジスタSR0〜SRNと1つの排他的論理和回路
EX,ORとにより(2N−1)個の周期性の乱数を発生させ
る回路であり、前記減衰処理用のアドレスデータD6とし
て、前記フレームメモリ1の全ての番地に対応したアド
レスデータを発生し終えるまでランダムなデータを発生
し続ける。また、この発生される乱数(アドレスデータ
D6)は、フレームメモリ1の一部の領域に対応して集中
して発生されることなく、同フレームメモリ1の各番地
に対し規則性なしに一様に分布して発生される。そのた
め、表示される画面は、その輝度が一様に減衰、低下さ
れるようになることは勿論、移動目標の航跡に上述した
輝度ムラが発生するようなこともなくなる。
このように、前記減衰アドレス発生部14(第1図)と
して、この第8図に示した回路を用いるようにすれば、
表示器に表示される移動目標の航跡についてこれを、輝
度ムラ等のないより自然な減衰像とすることができる。
なお、第1図に示した実施例航跡表示回路において
は、先の第9図に示される航跡表示回路を前提とした都
合上、空中線の走査方式や表示器画面上の表示形式も、
自ずと前述したセクタ走査やこれに対応した表示形式が
採用されることを前提としたが、こうした走査方式や表
示形式は任意である。要は、前記書き込みアドレスデー
タD1によるフレームメモリ1のアクセス態様のみを、都
度採用される走査方式や表示形式に応じて予め規定する
ようにすればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、いかなる態
様でレーダビデオデータが採取されようとも、これらデ
ータの全てについて常に有効に減衰処理を施すことがで
き、また、この減衰処理にかかる残像時間についても、
これを任意に可変設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明にかかる航跡表示回路の一実施例を
示すブロック図、第2図および第3図および第4図はそ
れぞれ第1図に示した実施例回路の動作例を示すタイム
チャート、第5図は第1図に示した実施例回路の残像デ
ータレベル推移特性を示す線図、第6図は第1図に示さ
れる減衰アドレス発生部の一構成例を示すブロック図、
第7図は第6図に示される回路を採用した場合に懸念さ
れる目標表示例を模式的に示す略図、第8図は第1図に
示される減衰アドレス発生部の他の構成例を示すブロッ
ク図、第9図は従来の航跡表示回路の構成例を示すブロ
ック図、第10図は第9図に示した航跡表示回路の動作例
を示すタイムチャート、第11図は航跡表示回路の一般的
な減衰処理態様を示す線図、第12図は第9図に示した航
跡表示回路において懸念される表示像の消え残りの発生
を説明する略図、第13図は第9図に示した航跡表示回路
の残像データレベル推移特性を示す線図である。 1……フレームメモリ、2……減衰関数器、3……減衰
データマルチプレクサ、4……コンパレータ、5……デ
ータマルチプレクサ、6……表示アドレス発生部、7…
…書き込みアドレス発生部、14……減衰アドレス発生
部、15……アドレスマルチプレクサ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した空中線の走査領域内に含まれるレ
    ーダビデオデータが一部アドレス領域に含まれるように
    ビデオデータを記憶するフレームメモリと、 レーダビデオデータの発生の繰り返し周期毎に書込みモ
    ードを示す第1のモード信号および減衰モードを示す第
    2のモード信号を時分割に切り替えて発生するモード信
    号発生手段と、 前記フレームメモリ中のビデオデータのうちの前記空中
    線の走査領域に含まれるレーダビデオデータを指定する
    第1のアドレスデータを発生する第1のアドレス発生手
    段と、 前記フレームメモリの全アドレス領域を指定する第2の
    アドレスデータを発生する第2のアドレス発生手段と、 前記第1のモード信号が入力されたときは前記第1のア
    ドレスデータを選択し、前記第2のモード信号が入力さ
    れたときは前記第2のアドレスデータを選択するよう前
    記モード信号発生手段から出力されるモード信号に応じ
    て前記第1および第2のアドレスデータのうちの一方を
    選択し、該選択したアドレスデータを前記フレームメモ
    リの読出しおよび再書込みのためのアドレスとして前記
    フレームメモリに入力するアドレス選択手段と、 前記フレームメモリの全アドレス領域から読み出された
    ビデオデータに減衰処理を施す減衰処理手段と、 前記第1のモード信号が入力されたときは前記フレーム
    メモリの一部領域から読み出される空中線の走査領域内
    に含まれるレーダビデオデータを選択し、前記前記第2
    のモード信号が入力されたときは前記減衰処理手段の出
    力を選択するよう前記モード信号発生手段から出力され
    るモード信号に応じて前記フレームメモリおよび前記減
    衰処理手段の各出力のうちの一方を選択して出力する第
    1のデータ選択手段と、 前記第1のデータ選択手段によって選択されたデータと
    受信した空中線の走査領域内に含まれるレーダビデオデ
    ータとをそれぞれ比較する比較手段と、 前記比較手段の出力信号に基づいて前記第1のデータ選
    択手段によって選択されたデータと受信した空中線の走
    査領域内に含まれるレーダビデオデータとのうちのデー
    タレベルが大きいほうの信号をそれぞれ選択する第2の
    データ選択手段と、 前記第1のモード信号および前記第2のモード信号が入
    力された際、前記アドレス選択手段によって選択された
    アドレスデータに基づいて前記フレームメモリからのデ
    ータ読出しおよび前記第2のデータ選択手段から出力さ
    れるデータの前記フレームメモリへの再書込み動作を実
    行する読出し書込み制御手段と、 前記フレームメモリの全アドレス領域を指定する第3の
    アドレスデータを発生する第3のアドレス発生手段と、 前記第3のアドレス発生手段を制御して前記フレームメ
    モリの全アドレス領域におけるビデオデータの表示器へ
    の読出し出力を行う読出し制御手段と を具備したことを特徴とする航跡表示回路。
  2. 【請求項2】前記第2のアドレス発生手段は、 前記減衰モードの割当時間内に発生する第2のアドレス
    データの発生態様および発生数が任意に設定される ことを特徴とする請求項(1)記載の航跡表示回路。
  3. 【請求項3】前記第2のアドレス発生手段は、 アドレスカウンタを有し、該アドレスカウンタから出力
    される各ビットデータを適宜組み替えたデータを前記第
    2のアドレスデータとする ことを特徴とする請求項(2)記載の航跡表示回路。
  4. 【請求項4】前記第2のアドレス発生手段は、 前記フレームメモリの全ての番地に対応した前記第2の
    アドレスデータを発生し終えるまで該第2のアドレスデ
    ータをランダムに発生する周期性の乱数発生回路である ことを特徴とする請求項(2)記載の航跡表示回路。
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