JPH0440718B2 - - Google Patents

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JPH0440718B2
JPH0440718B2 JP56029284A JP2928481A JPH0440718B2 JP H0440718 B2 JPH0440718 B2 JP H0440718B2 JP 56029284 A JP56029284 A JP 56029284A JP 2928481 A JP2928481 A JP 2928481A JP H0440718 B2 JPH0440718 B2 JP H0440718B2
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JP
Japan
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panning
image
area
rewriting
image memory
Prior art date
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JP56029284A
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JPS56155988A (en
Inventor
Sukonitsuku Josefu
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EKUSUTORAAKU CORP
Original Assignee
EKUSUTORAAKU CORP
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Publication date
Application filed by EKUSUTORAAKU CORP filed Critical EKUSUTORAAKU CORP
Publication of JPS56155988A publication Critical patent/JPS56155988A/ja
Publication of JPH0440718B2 publication Critical patent/JPH0440718B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/34Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators for rolling or scrolling
    • G09G5/346Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators for rolling or scrolling for systems having a bit-mapped display memory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表示画面に表示される表示画像を大
画像から切出して表示するラスタ走査表示装置に
関し、特に大画像における表示画像の切出し位置
を徐々に変更することにより得られる表示効果、
つまりパン効果を得るためのラスタ走査表示装置
における円環体状パン装置に関する。
(従来の技術およびその問題点) コンピユータにより発生された図形情報を表示
するために、グラフイツク表示の使用が増大して
きている。そのような図形情報はコンピユータに
より発生されるとほぼ同時に、陰極管(CRT)
の表示画面に表示され、図形の映像を見ることが
できる。このことは、コンピユータを補助として
設計図等の作成作業を行うのにとくに有利であ
る。その理由は、設計変更を行うとその変更がす
ぐに表示されるからである。
また、パンを行えるようにすることによつて、
グラフイツク表示の利用価値が更に高くなる。パ
ンというのは大画像から切出された表示画像を表
示画面に表示しているときに、この表示画像を該
大画像上で徐々に移動させることであつて、表示
画面を見ているだけで、大画像上で視野を移して
いるような効果が得られる。このようにパン機能
により、表示画面に一度に表示できないほどの大
画像の上で、表示画面という表示窓を円滑に動か
すことができることになる。
CRTを利用したグラフイツク表示は、ラスタ
走査表示と、べクトル発生表示との2つの基本的
な種類に分けられる。ベクトル発生表示において
は、図形は複数の線に分解される。それらの線は
表示画面上での映像更新に際し、CRTの電子ビ
ームにより個々に引かれる。与えられた時間内に
引くことができる線の数に限度があるので、図形
が複雑となつて引くべき線の数が増加すると、映
像を描くのに時間を要する。
米国特許第4070710号に開示されているような
ラスタ走査表示は、家庭用テレビジヨンの動作原
理に類似する原理を基にして動作する。表示画面
はCRTの電子ビームにより走査される一連の各
水平走査線によつて塗りつぶされる。電子ビーム
の強さは電子ビームが表示画面を水平走査してい
る間に変調されて、走査線上の各画素の輝度を変
化させ、これにより希望の映像を形成する。ベク
トル発生表示とは対照的に、ラスタ走査表示にお
いては映像負荷が変化しない。その理由は、ラス
タ走査表示は、通常は表示画面を塗りつぶす動作
を1秒間に約60回反復しており、これは表示され
る図形が複雑であろうがなかろうが、全く変らな
い反復動作だからである。
ラスタ走査表示を行う装置では、表示すべき画
像についてのデジタル化された情報を記憶する画
像メモリを含むのが普通である。この画像メモリ
に記憶されている画素に対応する情報単位には画
素の色、明るさ、位置およびその他のパラメータ
に関するデータが含まれる。この情報単位は画素
情報と呼ばれる。画素メモリから画像を示す画素
情報群を取り出し、この画素情報群からCRTに
供給されるビデオ信号を形成するために、ラスタ
読出し装置が通常設けられる。
このような画像メモリを用いることにより、
CRT上で特殊効果を発生させることができる。
たとえば、画像の背景格子を装置の複雑化を伴わ
ずに容易に発生させることができる。また、1つ
の画素情報によつて示される画素を水平および垂
直でいくつか連続させることにより、ズーム、つ
まり画像を拡大することができる。このような装
置で可能な別の効果は先に述べたパンであつて、
表示画面に表示されている表示画像が大画像上を
横切つてみかけ上動くという効果である。
典型的には、グラフイツク表示は画像表示のた
めに12型または15型(12インチまたは15インチ)
のCRTを用いる。このようなグラフイツク表示
は種々の大きさの画像を表示するために用いられ
るから、表示画面上に画像全体を1度に表示でき
るとは限らないことが欠点である。例えば、設計
図の青写真と同じ寸法の表示画面を有するCRT
を作成するならば費用は莫大なものであり、ある
いは現時点ではそのようなCRTの作成は技術的
に不可能でさえある。パンは、狭い表示画面によ
りひき起されるその欠点を補償するものである。
例えば、長さおよび幅が約1m(約40インチ)また
は約1.3m(約50インチ)の大画像をCRTの表示画
面上に1度に表示できないが、パンにより、表示
画面という表示窓をオペレータの希望に応じて大
画像のある位置から別の位置へ動かすことができ
る。この機能は、画像の即時修正のような他の利
点とともに、グラフイツク表示装置を極めて利用
価値の高いものにする。
通常は、オペレータはパンを指令するためのキ
ーボードまたはジヨイステイツクを操作すること
により、パン効果を制御する。ジヨイステイツク
はオペレータが縦断横斜めに動かすことができ、
もつて位置または方向をグラフイツク表示装置へ
指令するレバーである。
パン効果を発生させる方法はこれまでにくつか
が提案されている。そのうちの1つは表示画像を
表示してから次の表示画像を表示するまでの間、
つまり各ラスタ走査の間に画像メモリの全体を書
き換えることである。画像メモリに書き込まれた
次の表示画像はCRT上で以前の表示画像から僅
かにずれたものとなり、僅かなパン効果を与え
る。この表示画像の書換えは反復する各ラスタ走
査の間に続けられ、これにより希望のパン効果を
与える。この技術の大きな欠点は各ラスタ走査の
間が約1ミリ秒という短い時間であつて、この短
い時間内に画像メモリ内の表示画像を全て書き換
えることが技術的に困難なことである。各ラスタ
走査の間であるCRTの短い垂直帰線期間中に画
像メモリを書き換えるには、高速で書換え可能な
画像メモリと複雑なデジタル論理回路を必要とす
る。
別の方法は表示画像を蓄積する画像メモリを2
つ設けることである。パン指令を受けると、相互
に異なるそれぞれの表示画像が2台の画像メモリ
へ交互に書込まれる。第2の画像メモリ内の表示
画像に基づいてラスタ走査を行つている間に、第
1の画像メモリには少しずらされた表示画像が書
き込まれる。各ラスタ走査のための各画像メモリ
の交互使用は、大画像における表示画像の位置が
パン指令による希望の行先に達するまで続けられ
る。この方法にもいくつかの欠点がある。もちろ
ん、この方法の実施には1つの表示画面に対応す
る記憶容量の2倍の記憶容量、つまり2つの画像
メモリを必要とする。また、1回のラスタ走査に
かかる時間を例えば17ミリ秒、つまり60分の1秒
とすると、この期間内に表示画像を一方の画像メ
モリに書込まねばならず、このためには十分な早
さで動作する回路を設計せねばならない。したが
つて、第1の方法における要求よりも緩やかであ
るものの、画像メモリの内容全体を割当てられた
時間内に書換えるために、高速で書換え可能なメ
モリと高速のデジタル論理回路を用いなければな
らない。
第3の方法は、1度に表示される表示画像より
も大きな画像を記憶するのに充分な記憶容量の画
像メモリを容易することである。パン指令を受け
ると、画像メモリから読出される表示画像を徐々
に変更する。この方法では、表示画像よりも大き
な画像をいつでも利用できるから、画像メモリの
記憶容量内でパンを希望に応じた速さで行えるの
が利点である。また、画像メモリの書換えとラス
タ走査とは無関係であることから画像メモリの書
換えに用いられる回路は前記した他の各方法にお
けるような高速のものである必要はない。この方
法の主な欠点は大画像を表示画像が横切るように
パンを行う場合には、画像を貯えるのに必要な記
憶容量の画像メモリを用意しなければならないこ
とにある。したがつて、この方法は用意された画
像メモリの記憶容量という制限内でパンを行うと
きに有効である。
本発明の目的は、従来の方法が要求していたほ
ど画像メモリの書換え速度を高くする必要はな
く、格別に大きな記憶容量の画像メモリを必要と
することなしに任意の大きさの大画像を横切つて
パンを行ないうるラスタ走査ビデオ走査装置を得
ることである。
本発明の別の目的は、画質を落すことなしに、
ちらつきのないパン効果を生じることはできる上
記のようなラスタ走査ビデオ走査装置を得ること
である。
本発明の更に別の目的は、円滑であつて、オペ
レータが向きと速さを指定できるパン効果は可能
なラスタ走査ビデオ走査装置を得ることである。
(問題点を解決するための手段) 本発明では記憶領域における対向する少なくと
も一対の縁を連続するものとみなすことにより、
該記憶領域を円筒体であるとみなし、表示画面に
一度に表示しうる以上の画像を示す画像情報を前
記記憶領域に記憶する画像メモリと、前記記憶領
域の一対の縁を介して前記円筒体上に自在に移動
する表示区域であつて、前記表示画面に一度に表
示される表示画像を示す画像情報を含む前記表示
区域から該画像情報を読出すパン制御手段と、前
記表示区域を囲み該表示区域と共に移動する書換
え区域の一部を該表示区域の移動に伴い表示され
ていく画像に連続する画像を示す画像情報に書換
える書換え手段とを備えて構成される。
本発明によれば、表示画面に一度に表示しうる
以上の画像を含む記憶領域を円筒体であるとみな
し、表示区域と該表示区域を囲む書換え区域を円
筒体上で自在に移動させるようにしている。表示
区域は表示画面に一度に表示される表示画像を示
す画像情報を含み、書換え区域の一部は表示区域
の移動に伴い表示されていく画像に連続する画像
を示す画像情報に書換えられる。すなわち、書換
え区域の一部は表示区域の移動に伴い該表示区域
として将来転用するために書換えられる。このた
め、書換え区域の一部の書換えを続ければ、表示
区域を円筒体上でいつまでも移動させることがで
き、もつて表示画像のパン効果を得ることができ
る。また、表示区域と書換え区域からなる記憶領
域は該表示区域よりも僅かに広ければ良く、大き
な記憶容量を必要としない。
また、本発明では記憶領域における対向する一
対の縁を連続するものとみなすとともに、対抗す
る他の一対の縁を連続するものとみなすことによ
り、該記憶領域を円環状体であるとみなし、表示
区域および該表示区域を囲む書換え区域は前記記
憶領域の各縁を介して前記円環体状上を自在に移
動するようにしている。
この本発明によれば、記憶領域を円環体状であ
るとみなし、表示区域および該表示区域を囲む書
換え区域が円環体状上を自在に移動できるように
している。このため、表示区域は記憶領域におけ
るどのような方向にも移動距離を制限されずに移
動することができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
第1図はラスタ走査ビデオ表示装置においてデ
ジタル化された画像情報を貯えるために用いられ
る画像メモリ105を平面的に示したものであ
る。後で説明するように、画像メモリ105の容
量は、現在表示される表示画像を示す画像情報を
蓄積するのに必要な記憶容量より少し大きな記憶
容量を有する。この画像メモリとしてはコアメモ
リ、半導体メモリまたは磁気バブル・メモリのよ
うな現在利用できる各種のランダム・アクセス・
メモリのいずれも使用でき、かつ使用する実際の
メモリに対しては独特のアドレス指定がなされる
が、ここでは画像メモリ105に対して一次元の
直交座標系を適用し、この座標系においてアドレ
ス指定している。第1図に示されているように、
この画像メモリはある種のパラメータにより特徴
づけられる。すなわち、画像メモリは、P列の垂
直なデータ列とQ行の水平なデータ行を有し、こ
の行列においてアドレス指定される。このような
アドレス指定により、画像情報におけるアクセス
されうる画素情報はP×Q個ある。各画素情報は
1つまたは数個のメモリ語としてそれぞれ貯える
ことができると仮定している。各画素情報の情報
量は、画像メモリにおける直交座標系に基づくア
ドレス指定に対して影響を与えるものでなく、よ
つて上記仮定は本発明にとつて重要なことではな
い。
画像メモリ105の中には長方形の表示区域1
02が示されている。この表示区域102はラス
タ走査と同期して現在アクセスされており、かつ
CRTの表示画面に表示されている表示画像を形
成するために用いられる。よつて、この表示区域
102内の情報はCRTの表示画面に表示されて
いる表示画像をデジタル化したものに等しい。図
示のように、表示区域102における列の数を
I、行の数をLとする。表示区域102内の列の
数Iと行の数Lはラスタ走査のパラメータに直接
関連する。たとえば、この実施例においては、ラ
スタ制御器は312本の水平走査線を発生し、各水
平走査線上には416個の画素がそれぞれ配列され
る。したがつて、この実施例ではIの値は416で
あり、Lの値は312となる。
表示区域102はパン区域103により囲まれ
る。このパン区域103は表示区域102の左側
と右側にJ列を付加し、かつ表示区域102の上
側と下側にM行を付加する。画像メモリ105の
パン区域103は、表示されている表示画像に連
続する画像を示す画像情報を含む。表示区域10
2を位置付ける表示原点101が画像メモリ10
5の中で移動されると、パン区域103はすぐに
利用できる画像情報を移動された表示区域102
に対して与え、この表示区域102内の情報から
新たな表示画像を発生できる。
パン区域103は書換え区域104により囲ま
れる。この書換え区域104は、パン区域103
内の表示画像に連続する画像を示す2×K列を含
む垂直ストリツプと、パン区域103内の画像に
連続する画像を示す2×N行を含む水平ストリツ
プからなる。書換え区域104は表示区域102
が移動されるときに、情報が更新される区域であ
る。パン区域103はパンの最中に表示区域10
2に対して情報を直ちに与える部分であり、書換
え区域104はパン区域103の一部としていつ
でも機能するように、パンに際して新たな情報で
更新させられる部分である。明らかに、各区域1
02,103,104の位置は画像メモリ105
内で固定されておらず、パンに伴い変化する。
書換え区域104において、パンに伴い新しい
情報が貯えられる実際の部分は、以下に説明する
2つの例では異なる。第7A図〜第11図に示さ
れている例においては、垂直ストリツプと水平ス
トリツプの全体が、1回のストリツプ消去および
書換え操作により書換えられる。第3図〜第6図
に示されている例では書換えは1度に1列または
1行ずつ行われ、かつその書換えは垂直ストリツ
プ内の書換え垂直限度線104−Vと水平ストリ
ツプ内の書換え水平限界線104−H線に沿つて
起きる。それらの線は(第3図〜第6図に示され
ている例では)画像メモリ105内の画像全体の
縁部を表す。表示区域102を画像メモリ105
内で移動するに際し、表示区域102を常に維持
するために書換え区域104における各限界線1
04−V、104−H線を更新せねばならない。
書換え垂直限界線104−Vと書換え水平線限
界104−Hは表示区域102に対して特別の関
係を有する。画像メモリ105における表示区域
102の表示原点101のアドレスを座標(X,
Y)とし、この座標のうちの値Xが画像メモリ中
の列を指定するものとすると、垂直書換え限界線
104−Vは、列の値がX′=(X+I+J+K)
(以下、この式をモジユロPと称す)に等しいア
ドレスを有する全ての各画素情報を指示する。水
平書換え限界線104−Hは、行の値がY′=(X
+L+M+N)(以下、この式をモジユロQと称
す)に等しいアドレスを有する全ての各画素情報
を指示する。
要するに、各限界線104−Vと104−Hは
画像メモリ105内の表示区域102を中心とし
て画像メモリ105を横切つてそれぞれ位置させ
られ、モジユロPとモジユロQによつてそれぞれ
アドレス指定が行われる。
表示区域102が水平方向と垂直方向にある数
の画素分だけパンされたとすると、各限界線10
4−H、104−Vは対応する画素数だけそれぞ
れ水平方向と垂直方向へ動かされてパン区域10
3を維持する。この書換え動作が、画像メモリ1
05内の画像全体の縁部が表示区域102を常に
囲むのに十分なペースで続けられる限りは、パン
しうる大画像についての全ての情報を画像メモリ
105が含まないという事実にオペレータは気づ
かない。
前記したように、従来のパンのための方法は大
画像を記憶する記憶装置を設け、この記憶装置か
ら表示画像を直接取り出してパンを行つている。
しかし、この方法はパンしうる範囲を記憶装置の
記憶容量で制限することを必要とする。本発明の
方法はアドレス指定および該アドレスに基づくア
クセスにより、実際の画像メモリの記憶容量にか
かわらず連続的にパンを行うことができる。
第1図に示す実施例の具体的な数値例を以下に
示す。パン区域103は、表示区域102の上と
下に付加された各画素情報を配列してなるM=10
の行と、表示区域102の左と右に付加された各
画素情報を配列してなるJ=10の列を保持するよ
うな寸法であつて、書換え領域104は垂直スト
リツプと水平ストリツプのために全部で2K=2N
=10個の画素を配列した幅を有する。この実施例
では、画像メモリ105は(1−((416+10+10)
×(312+10+10+10))/(416×312))=19%だ
け表示区域102よりも記憶容量が大きいことを
計算できる。この実施例は、画像メモリ105の
寸法が19%と少し増大したことを顕著に示してい
る。この増大は、本発明の技術に結びつけた場
合、任意の大きな寸法の大画像上でパンを行わせ
るには十分である。
とくに、X個の各画素分のパンが水平方向で行
なわれたとすると、書換え領域104において新
しい情報により更新する必要がある部分は、垂直
書換え限界線104−VをX個の各画素情報分だ
け水平方向に移動してなる帯状の垂直範囲であ
る。垂直方向にパンが行われたとすると、書換え
区域104においては同様な帯状の水平範囲を更
新する必要が生ずる。水平と垂直の2方向のパン
を行つたとすると、帯状の垂直範囲と水平範囲を
共に更新する必要が生ずることは当然である。
パンは更新を必要とする書換え区域104の部
分を決めはするが、書換え区域104の実際の更
新は、パン区域103がパンを行うために必要な
画像情報を表示区域102に供給しうるかぎり、
パンと同期しないで行うことができることに注意
すべきである。
前記した具体例においては、表示区域102の
周囲に適切な安全区域としてJ=M=10およびK
=N=5を保持すれば、満足できるパン速度を得
ることができる。
この具体例においては、パン区域103は、表
示画像を囲む幅10画素の画像からなり、かつ2K
=2N=10の水平ストリツプと垂直ストリツプか
らなる書換え区域104に結合されていることに
より、416×312画素の表示画面を利用した典型的
なパンのために十分な更新情報を与えることがで
きる。
第1図は指定された行と列の直交座標系として
の画像メモリの構成を示すが、本発明はこの画像
メモリに別の構造を付加するものである。
この別の構造とは、この画像メモリの座標系に
おける対向する一対の境界を接合するとともに、
対向する他の一対の境界を接合することにより、
この座標系の面を巻きつけ、この座標系を円環体
状にすることである。
第2A,2B図は本発明による画像メモリ10
5の円環体状すなわち座標系の巻つけ構造を示す
ものである。第2A図には表示画像の位置を示す
表示原点101が示されている。また、画像メモ
リの表示区域102も示されている。この表示区
域102はパン区域103により囲まれる。書換
え領域104には各限界線104−V,104−
Hも示されている。
第2B図はパンの結果として新しい表示原点1
06を有する画像メモリの同様な図を示す。元の
表示原点101も示されている。画像メモリの表
示区域102は新しい表示原点106に対応する
ように適切に再配置されている。また、パン区域
103と各限界線104−H,104−Vも適切
に移動させられている。表示のために用いられて
いる画像メモリの表示原点は第2A図に示されて
いる位置から第2B図に示されている位置へ動か
されているから、パン区域103は部分的に表示
区域102に転用され、前には表示されていなか
つた表示画像のための情報を表示区域102へ与
える。表示原点の移動とともに、表示画像を囲む
安全なパン区域を維持するために書換え区域10
4は更新されている。更新の後で、書換え区域1
04の一部は、表示区域102の動きに従つてパ
ン区域103の一部として転用される。
パンを行う速さは、パン区域103の寸法、書
換え区域104の中に情報を貯える際の速さなど
のいくつかのパラメータからなる関数で定まる。
画像メモリ105内に有限寸法の表示画像が存在
することをオペレータが気づくことを阻止するた
めには、パンが行われる時にはパン区域103を
書換え回路により維持できるようにパン速度を制
限すること、またはそれとは逆に、画像更新速度
を最高のパン速度に適合させることが望ましい。
画像メモリ105を円環体状にアクセスできるこ
とにより、連続的なパンを行うことができ、しか
も全体の大画像のうちの小さな表示画像だけが画
像メモリ105に常時貯えられる。要求に応じ
て、更新情報を書換え回路により(たとえばホス
トプロセツサから)要求できるから、画像メモリ
にはパンしうる大画像が含まれていないことにオ
ペレータは気づかない。
本発明の1つの利点は、パンの際の中の最少量
の画像情報が画像メモリ105の中で書換えられ
ることである。このようなパンを行うための装置
は、表示される表示画像の表示原点を画像メモリ
105の中のどの状所にでも位置させられるよう
なものである。画像メモリ105の円環体状構造
により、座標系の境界の影響がなくなるから、画
像メモリの中への情報蓄積の融通性が高くなる。
第3図は第1図,第2A図,第2B図に示され
ている円環体状の画像メモリを実現する本発明の
一実施例示すブロツク図である。表示画像は
CRT112により表示される。オペレータはジ
ヨイステイツク110またはキーボード111を
操作して、パンを行う方向、またはパンをすべき
表示原点の希望の行先を指定する。キーボード1
11またはジヨイステイツク110はコンピユー
タに対するコマンドを与えるものでなく、それら
はコマンドのパラメータ(方向、行先等)を指定
しているに過ぎない。
ジヨイステイツク110はバス113を介して
パン指令プロセツサ116へ接続される。キーボ
ード111はバス114を介してプロセツサ11
6へ接続される。パン指令プロセツサ116はジ
ヨイステイツク110、キーボード111または
図示されないその他のパン指令入力器からの入力
に応答して、求められているパンの向きと速さ、
または最終的な行先の表示原点を決定する。この
決定の内容を示す情報はバス118を介してパン
制御器121へ与えられる。
CRT112はケーブル115を介してラスタ
制御器117へ接続される。ラスタ制御器117
は各ラスタ走査フレームのスタート、各水平走査
線のスタート、および各画素情報のタイミングを
それぞれ示すラスタ同期信号を発生しており、こ
のラスタ同期信号をバス119を介してパン制御
器121に与える。パン制御器121はラスタ同
期信号によつて示されるCRT112の表示画面
上の走査位置、およびパン指令プロセツサ116
からの情報に基づき、前記走査位置の画素の画素
情報を指示する画像メモリ105内のアドレス、
および表示される表示画像の表示原点106を決
定する。
パン制御器121は、ラスタ同期信号と同期し
てアドレスバス129を介して画像メモリアクセ
ス制御器125に対して表示すべき表示画像に対
応する各画素情報を指示するそれぞれのアドレス
を与える。画像メモリアクセス制御器125はパ
ン制御器121からの要求に応答し、画像メモリ
105として利用されている実際のハードウエア
のために必要なアドレス指定を画像メモリ105
に対して行い、これにより表示すべき表示画像に
対応する各画素情報を得る。
これらの画素情報はバス120を介してラスタ
制御器117へ与えられる。ラスタ制御器117
は各画素情報に基づいてCRT112に供給され
るビデオ信号を形成する。
パン制御器121は表示される表示画像の表示
原点とパンの動き(パンの向きの速度)をバス1
22を介して書換え制御器126へ与える。この
制御器126は表示原点およびパンの動きに基づ
いて、画像メモリにおける書換え区域104の更
新を必要とするか否かを決定する。パンの動きの
ために書換え区域104を更新すべきだとする
と、ホストプロセツサ128がバス127を介し
てアクセスされる。このホストプロセツサ128
はパンの対象となる全体の大画像を記憶してい
る。たとえば、ホストプロセツサは大画像を示す
デジタル化された画像情報を記憶している大容量
のマスメモリを備える。書換え制御器126は表
示される表示画像を囲む画像をバス127を介し
て検索でき、かつその画像を示す画像情報を画像
メモリ105の書換え区域104へ貯え、この結
果として表示区域102を囲むパン区域103を
適切に保つ。ホストプロセツサ128から受取つ
た画像情報は書換え制御器126により処理され
てから、アドレスバス123とデータバス124
を介して画像メモリアクセス制御器125へ与え
られる。
第4図は第3図に示されているパン制御器12
1の詳しいブロツク図である。前述したように、、
パン制御器121はバス118を介してパン指令
プロセツサ116へ接続されている。このバス1
18は2本のバス130,131を含む。バス1
31は希望の表示原点の水平方向の座標値を比較
器164へ与える。この実施例では、パン指令プ
ロセツサ116からのバス118は、パンの向き
ではなくて希望の行先の表示原点を指示すること
にする。もちろん、パンの向きを一連の希望の表
示原点を設定することにより指示してもかまわな
い。
バス118はバス130も有する。このバス1
30は希望の表示原点の垂直方向の座標値を比較
器155へ与える。ラスタ制御器117からのバ
ス119は水平同期信号線138と、垂直同期信
号線133と、フレーム同期信号線132とを含
む。フレーム同期信号線132はラスタ走査フレ
ームの始まりを指定する。垂直同期信号線133
はラスタ走査が新たに水平走査線の走査を開始す
る時を指定し、水平同期信号線138は、ラスタ
制御器117がCRT112でラスタ走査線の形
成を続けることができるように、各画素がラスタ
制御器117により求められるたびに同期パルス
を与える。
前表示原点Xレジスタ134は1つ前のラスタ
走査フレームに用いられた表示原点の水平方向の
X座標値を貯える。比較器164はレジスタ13
4に貯えられているX座標値とバス131からの
希望の表示原点の水平方向のX座標値を比較す
る。比較器164は2つのX座標値の差の絶対値
を求めて、この値をバス142へ出力する。ま
た、比較器164は表示原点のX座標値が左と右
のいずれに移動しているかを示す信号をバス14
1へ出力する。バス142へ出力された差の値が
最小値セレクタ143へ与えられる。このセレク
タ143は差の値を各ラスタ走査フレーム間で許
容される水平方向の移動距離を示す水平方向許容
変化値レジスタ144内の最大許容変化値と比較
し、小さい方の値を出力する。最小値セレクタ1
43は画像メモリ105内のパン区域103を維
持するのに十分な速さで書換え区域104を書換
え制御器126が更新できるように、各ラスタ走
査フレーム間でのパンによる最大移動距離を制限
するために用いられる。
比較器164からの左または右を示す信号はバ
ス141を介して加算減算器165へ与えられ
る。この加算減算器165は左または右を示す信
号に基づいて、最小値セレクタ143の出力をレ
ジスタ134内の値に加えるべきか、その値から
引くべきかを決定し、加算または減算を行う。こ
の加算または減算の結果はバス139を介して新
表示原点Xレジスタ136へ与えられる。このレ
ジスタ136は次のラスタ走査フレームに用いら
れる表示原点のX座標値を貯える。このレジスタ
136内の値はバス135を介してモジユロPカ
ウンタ137へ与えられるとともに、1つ前のラ
スタ走査フレームに用いられた表示原点のX座標
値が貯えられているレジスタ134へ与えられ
る。このレジスタ134はフレーム同期信号線1
32からパルスを受けた時に、レジスタ136の
内容を受取る。つまり、レジスタ134はレジス
タ136内の値をラツチする。また、フレーム同
期信号線132上のパルスはモジユロPカウンタ
137に入力され、これによりカウンタ137の
内容がレジスタ136内の値にプリセツトされ
る。
円環体状アドレス指定フオーマツト250の1
つの構成要素であるモジユロPカウンタ137は
円環体状上でのアドレス指定を画像メモリの座標
系で具現化するために用いられる。前述したよう
に、画像メモリ105はQ行P列を有する直交座
標系内でアドレスできるものである。このカウン
タ137は先に述べたようにフレーム同期信号線
132によりプリセツトされ、画像メモリ105
における次のラスタ走査フレームで表示される表
示原点のX座標値にプリセツトされる。水平同期
信号線138上の水平同期信号によりカウンタ1
37内のX座標値は増大させられ、これにより画
像メモリにおいてアクセスされるX座標値を更新
する。カウンタ137は先に述べたモジユロPに
基づくものであるから、このカウンタ内のX座標
値が値Pも達すると(この値Pは画像メモリ10
5の水平方向の画素数である)、このカウンタ内
のX座標値は再び零になり、引続き計数が行われ
る。このカウンタ137による計数値はアドレス
バス129に含まれているバス147を介して画
像メモリアクセス制御器125へ与えられ、もつ
て水平方向でのアドレスが指定される。このよう
な水平方向でのアドレス指定は先に述べた画像メ
モリの円環体状構造を具現化するものである。円
環体状での水平方向のアドレス指定について説明
した回路に類似する回路、つまり垂直方向でのア
ドレス指定のための回路がパン制御器121に設
けられている。パン指令プロセツサ116からパ
ン制御器121までのバス118に含まれている
バス130を介して、移動される表示原点の垂直
方向のY座標値が指定される。このバス130は
比較器155に至る。比較器155はY座標値を
前表示原点Yレジスタ153内のY座標値と比較
する。このレジスタ153は1つ前のラスタ走査
フレームに用いられた表示原点のY座標値を貯え
る。比較器155はバス130からの値とレジス
タ153内の値との差の絶対値を求め、この絶対
値をバス157を介して最小値セレクタ158へ
与える。また、比較器155はバス130からの
値とレジスタ153内の値のいずれが大きいかを
求め、表示原点が座標系において上昇している
か、下降しているか示す信号をバス156に出力
する。バス156上の信号は加算減算器161で
実行する演算の選択に用いられる。
最小値セレクタ158は比較器155からの差
の絶対値を垂直方向許容変化値レジスタ160内
の値と比較し、小さい方の値を出力する。レジス
タ160内の値は各ラスタ走査フレーム間での表
示原点の垂直方向の最大移動距離を示し、垂直方
向のパン速度を制限するために用いられる。これ
はパン区域103が、表示区域102を囲む画像
を常に含むようにするために、パン速度を制限す
る1つの方法である。このレジスタ160はその
値をバス159を介して最小値セレクタ158へ
送る。セレクタ158は選択した小さい方の値を
バス163へ出力する。この選択された値は加算
減算器161へ与えられる。この加算減算器16
1はバス156上の上昇または下降を示す信号に
基づいて、最小値セレクタ158の出力をレジス
タ153内の値に加えるべきか、引くべきかを決
定し、加算または減算を行う。この結果を示す値
はバス162を介して新表示原点Yレジスタ15
2に貯えられる。最小値セレクタ158からバス
163への出力は、バス122を介して書換え制
御器126へも与えられる。
フレーム同期信号132上の信号が、モジユロ
Qカウンタ150を新たなラスタ走査フレームの
開始時にプリセツトすべきことを示した時にレジ
スタ152内の値がモジユロQカウンタ150に
プリセツトされる。モジユロQカウンタ150内
の値は垂直同期信号線133上の垂直同期信号に
より常に増大させられる。カウンタ150は先に
述べたモジユロQに基づくものであるから、その
カウント内の値が値Qに達すると、このカウント
内の値は再び零にリセツトされ、計数が続けられ
る。このカウンタ150内の値は画像メモリ10
5における垂直方向のアドレスを指示するもので
あり、このような垂直方向のアドレス指定は先に
述べた画像メモリの円環体状を具現化するもので
ある。
モジユロQカウンタ150の出力はバス129
に含まれるバス148を介して画像メモリアクセ
ス制御器125へ与えられる。前述したように、
バス129にはアクセスすべき画像情報の垂直方
向の座標値が出力されている。
バス129に含まれる各バス147,148上
の水平方向のX座標値を示す信号および垂直方向
のY座標値を示す信号は水平同期信号および垂直
同期信号にそれぞれ同期している。画像メモリ制
御器125は各バス147,148上の垂直水平
方向のそれぞれの座標値によつて示されるアドレ
スに基づいて画像メモリ105を逐一アクセス
し、これにより表示画像を示す全ての各画素情報
を得ることができる。このとき、順次指定される
アドレスは画像メモリの座標境界から該境界に対
向する他の座標界へと連続するので、画像メモリ
の円環体状が具現化されたこととなる。
また、書換え制御器126へのバス122はバ
ス154,140,146,163を含んでお
り、バス154上には1つ前のラスタ走査フレー
ムに用いられ表示原点の垂直方向のY座標値を示
す信号が出力され、バス140上には1つ前のラ
スタ走査フレームに用いられた表示原点の水平方
向のX座標値を示す信号が出力され、バス146
上にはパンによる表示原点の水平方向の座標値変
化分の値を示す信号が出力され、バス163上に
はパンによる表示原点の垂直方向のY座標値変化
分を示す信号が出力される。
このような1つ前のラスタ走査フレームに用い
られた表示原点の垂直水平方向のそれぞれの座標
値、および表示原点の垂直水平方向変化分を示す
それぞれ値は書換え制御器126に与えられ、こ
こで画像メモリ105における適切なパン区域1
03を維持するために書換えねばならない書換え
区域104の部分を決定するために利用される。
バス118を通じて指定された希望の表示原点
が離れすぎているとすると、パン制御器121は
各レジスタ144,160内の許容値に基づいて
移動される表示原点のアドレスを順次発生する。
これの効果はCRT112の表示画面上で最高速
度の滑らかなパンが行われることにある。
第5図は書換え制御器126の詳細なブロツク
図である。書換え制御器126はパン制御器12
1からの各バス140,141,146,15
4,156,163からのそれぞれのデータとと
もに、書換えクロツク発生器270からのクロツ
ク信号線170を介してクロツクパルスも受け
る。この実施例においては、クロツク発生器27
0によるクロツク周期は各ラスタ走査フレーム間
に許容されているパンの最大移動距離(最大列数
と最大行数)に応じることができる程に十分なパ
ルスを発生するように定められる。最大列数およ
び最大行数はレジスタ144,160においてそ
れぞれ指定されているものである。バス140上
に出力された1つ前のラスタ走査フレームの表示
原点の水平方向のX座標値は加算器178に与え
られる。この加算器178はバス140からの水
平方向のX座標値に、オフセツトレジスタ176
内の書換え列オフセツト定数を加える。このレジ
スタ176内の定数は画像メモリ内の表示原点の
水平方向のX座標値から、書換え区域104の垂
直限界線104VのX座標値までのオフセツトを
指定する値(I+J+K)である。加算器178
からの和、すなわち書換え区域104の垂直限界
線104−VのX座標値が信号線179を介して
モジユロPカウンタ260へ与えられ、ここにプ
リセツトされる。
前述したように、書換え制御器126は書換え
区域104内の画素情報の列と行を更新せねばな
らない。第5図に示されている書換え制御器12
6は、書換え区域の列を更新し、次にこの書換え
区域の行を更新する。しかしながら、書換え処理
の別の例として列より先に行を更新してもよい
し、行と列を同時に更新してもかまわない。
クロツク信号線170はアンドゲート171,
172にも接続されている。アンドゲート171
には信号線261からの信号も入力される。この
信号はXカウンタ262内の値が零でなければ常
に高レベルである。信号線261はインバータ2
63の出力線である。このインバータは信号線1
73からの信号を反転する。カウンタ262内の
値が零である時は、信号線173上の信号は常に
高レベルである。書換え区域104の適切な列が
更新された後だけカウンタ262内の値は零とな
る。本質的には、信号線173は書換え区域10
4の行および列のいずれが書換えられるかを指示
するものである。書換え区域104の列が更新さ
れており、カウンタ262内の値が零でなけれ
ば、信号線173が低レベルとなつて、クロツク
信号線170をアンドゲート171を介して列ク
ロツク信号線174を接続する。あるいは、カウ
ンタ262内の値が零になつたとすると、信号線
173が高レベルとなつて、アンドゲート172
が開かれてクロツク信号線170は行クロツク信
号線175へ接続される。
現在のラスタ走査フレームと1つ前のラスタ走
査フレーム間の表示原点の水平方向のX座標値の
変化分を示す信号を伝送するバス146はカウン
タ262に接続され、このバス146上の信号が
カウンタ262内の値をプリセツトする。列クロ
ツク信号線174上のクロツクパルスはカウンタ
262内の値を減少させる。また、列クロツク信
号線174および表示原点の水平方向のX座標値
の移動方向(左または右)を示す信号を伝送する
バス141はモジユロPカウンタ260に接続さ
れ、このカウンタ260内の値はバス141上の
信号が高レベルか、低レベルであるかに応じて、
列クロツク信号線174上のクロツクパルスによ
つて増加または減少される。このカウンタ260
内の水平方向の座標値は画像メモリ105におけ
る水平方向の座標値範囲に入るものであつて、こ
れにより円環体状での水平方向のアドレス指定が
可能となる。このカウンタ260内の値は信号線
181を介して列要求フオーマツタ186へ与え
られる。このフオーマツタ186は画像メモリ内
でパン区域を維持するために更新せねなならない
列を示すX座標値を受けると、必要とする画像情
報をアクセスするために、ホストプロセツサ12
8において用いられる所要の信号、例えばコード
または命令セツト等を発生し、これをバス187
を介してホストインターフエイス206へ送る。
フオーマツタ186はホストプロセツサ内の大画
像における位置であつて、更新される列の情報が
得られる位置を求め続ける。このために、フオー
マツタ186はバス141からパンの方向を示す
信号を受けるとともに、行要求フオーマツタ20
4からバス188を介して垂直方向の情報がアク
セスされる大画像の垂直位置を示すデータも受取
る。ホストインターフエイス206はバス127
を介して大画像を有するホストプロセツサと入出
力を行うために、必要に応じて要求の再フオーマ
ツトを行う。
前述したように、カウンタ262は列クロツク
信号線174上の信号により減少され続け、この
計数値が零になると、信号線173上の信号が高
レベルとなり、信号線174上の列クロツク信号
線が禁止される。このときのモジユロPカウンタ
260内の水平方向のX座標値から最初にプリセ
ツトされたときの該カウンタ260内の座標値ま
では書換え区域104において書換えねばならな
い帯状の水平範囲を指示しており、これらの座標
値が列要求フオーマツタ186に与えられる。フ
オーマツタ186は該水平範囲に書込まれるべき
画像情報をホストインターフエイス206を通じ
てホストプロセツサ128に対して要求すること
となる。一方、行クロツク信号線175において
は、アンドゲート172に接続されている信号線
173の作用により、クロツク信号の伝送が開始
される。これにより、水平方向に引続いて垂直方
向の書換えのための処理が開始される。
更新すべき水平方向の画像情報がホストプロセ
ツサ128から直ちに与えられる必要はない。ホ
ストインターフエイス206は要求すべき画像情
報の画像要求リストを書換えるべき行と列のリス
トとともに内部メモリ内に保持する。要求した画
像情報がホストプロセツサ128からホストイン
ターフエイス206へと最終的に与えられたとき
には、この画像情報はその間に新たな次の画像情
報を要求していても、画像メモリ105内に貯え
ることができる。ホストインターフエイス206
はホストプロセツサ128から受取つた画像情報
を画像メモリ105内の更新を必要とする区域と
対応付けねばならない。
書換え区域の列を更新するために用いられた回
路を類似のものが、表示区域102の上と下に位
置する書換え区域104の行を更新するために設
けられている。1つ前のラスタ走査フレームでの
表示原点から現在のラスタ走査フレームでの表示
原点までの垂直方向の変化はバス163を介して
Yカウンタ264に与えられ、このカウンタ26
4内にプリセツトされる。1つ前のラスタ走査フ
レームでの表示原点のY座標値(これはバス15
4から得られる)は加算器196に与えられ、こ
こでオフセツトYレジスタ194内の値を加えら
れる。この和は信号線197を介してモジユロQ
カウンタ265へ与えられ、このカウンタ265
内にプリセツトされる。レジスタ194内の値は
1つ前の表示原点から書換え水平限界線104−
Hまでの距離を示す定数(L+M+N)であるの
で、モジユロQカウンタ265内には水平限界線
104−Hの行の座標値がプリセツトされること
となる。
行クロツク信号線175上のクロツク信号はカ
ウンタ264内の値を減少させる。また、行クロ
ツク信号線175上のクロツク信号は、バス15
6上の信号によつて示される表示原点の変化の向
き(上または下)に応じて、モジユロQカウンタ
265内の値を増加させたり、減少させたりす
る。カウンタ264内の値が零となつた時には、
書換え区域104は水平方向と垂直方向の両方向
で完全に更新されている。カウンタ265内のY
座標値は画像メモリ105における垂直方向の座
標値範囲に入るものであつて、これにより円環体
状構造上での行のアドレス指定が可能となる。カ
ウンタ264内の値が零になつたときのカウンタ
265内のY座標値からプリセツトされたときの
該カウンタ265内のY座標値までは書換え区域
104において書換えねばならない垂直の帯状範
囲を示しており、これらの座標値が行要求フオー
マツタ204に与えられる。これに応答して行要
求フオーマツタ204は該垂直範囲に書込まれる
べき画像情報を得るために適切にフオーマツトさ
れた要求をバス205を介してホストインターフ
エイス206へ与える。このホストインターフエ
イス206は該画像情報のための要求をホストプ
ロセツサ128に応じた様式へ再び直して、その
要求をバス127を介してホストプロセツサ12
8へ与える。
プロセツサ128へと画像情報を要求すると同
時に、ホストインターフエイス206は列要求フ
オーマツタ186または行要求フオーマツタ20
4による早期の要求に応答してバス127を介し
てプロセツサ128から既に受け取つた画像情報
を画像メモリ105に適合するアドレス、および
アクセス制御器125で処理するのに適当な画像
情報にフオーマツトすることもできる。
ホストインターフエイス206はフオーマツト
により形成した画像メモリ105に適合するアド
レスをバス123へ送出し、書換え区域104内
の該アドレスにおいて更新される画像情報をバス
124へ送出する。
ホストプロセツサ128から画像情報を検索す
る速さを考慮して、パンの速さを支配する他の諸
方法も、本発明の要旨を逸脱することなしに行う
ことができる。たとえば、各ラスタ走査フレーム
間で許容しうる表示原点の最大の移動距離を固定
するよりも、ホストプロセツサの大画像の利用状
態と、表示区域の周囲の状態を考慮に入れた、よ
り複雑なアルゴリズムを実現できることは当業者
には明らかであろう。
パンが行われる速さは、各ラスタ走査フレーム
における一連の各表示原点のアドレスにより本質
的に決定される。前述したように、パン制御器1
21(第4図に示す)はパンを行つている間に、
各ラスタ走査フレームのために用いられる必要な
各表示画像の情報を画像メモリ内で得るようにす
る。比較的簡単で、複雑でない方法であつた。こ
れは、各ラスタ走査フレーム間で許容される表示
原点の最大移動距離を示す定数を各レジスタ14
4,160内に貯えておくことにより行われた。
本質的にはそれらのレジスタ内の定数は、パン速
度とホストプロセツサ128からの応答速度とが
調和するような値まで制限しているのである。
パン速度を制限するそのような方法は、ホスト
プロセツサについてある主の仮定を想定してい
る。
たとえば、ホストプロセツサは求められた画像
情報を与えるに際し、一様な応答時間または極め
てよく予測できる応答時間を要すると暗黙のうち
に仮定している。そのような仮定においては、パ
ン速度を不当に制約することとなる。要求された
パンを実行するのに必要な全ての情報をパン区域
103が含む場合には、ホストプロセツサ128
の応答時間に基づく制限のためにパン速度を制限
する理由はない。いいかえれば、表示原点を非常
に短い距離だけ動かすパンは、CRT112を見
ている人にとつて望ましいパン速度で行うことが
できる。ホストプロセツサ128をアクセスする
ことなしに希望のパンを完全に行なうのに十分な
画像情報を表示区域102とパン区域103が含
んでいる限りは望ましい表示効果を与える最高パ
ン速度を決定できることになる。
第6図は画像情報の更新を考慮に入れたパン速
度を決定するための制約がより少い方法であつ
て、第4図に示した実施例以外の別の方法を示す
ものである。まず、パンによる最終的な希望の表
示原点を受ける(ステツプ300)。あるいはオ
ペレータがパン速度とパン方向を要求した時は、
それらのパンの速度と方向に対応する表示原点を
求めて設定する。最終的な表示原点が決まつた
ら、画像メモリ105内の表示区域102とパン
区域103が最終的な表示原点までパンを完全に
行うのに十分な画像を含んでいるか否かについて
の判定を行う(ステツプ301)。ホストプロセ
ツサ128が画像情報の更新のための要求に迅速
に応答しないか、予測できない速さで応答するよ
うなものであるとすると、以前のパンにより要求
された新たな全ての画像情報をパン区域103が
含んでいない可能性がある。しかし、現在のパン
の実行に新たな画像情報が求められるかどうかを
決定する時に、その旨を考慮することができる。
なお、パンの要求を満たすための画像情報をパン
区域103と書換え区域104間の境界を越えて
書換え区域104から求めてもかまわない。すな
わち、各区域103,104の部分は、現在更新
されている書換え区域の特定の部分A(線104
−Vと104−Hに近接する区域)を除いて、パ
ンのためにただちに利用できる。
パンを行うために新たな画像情報を必要としな
いとするならば(ステツプ301,No)、ステツ
プ302において速く動くが、視覚的に快よい効
果を与えるパン速度を設定する。一連の個々の画
像を各ラスタ走査フレームごとに駒落しのように
表示させるような非常に高いパン速度も可能であ
るが、これは通常は望ましいものではない。
一方、要求されたパンを完了するのに新たな画
像情報を必要とすると(ステツプ301,Yes)、
新たな画像情報の要求のためにホストプロセツサ
を利用できるか否かについての判定が行われる
(ステツプ303)。ここでは特定のホストプロセ
ツサを専有しているわけではないから、このステ
ツプ303における判定は、使用しうる特定のホ
ストプロセツサの機能に応じて下される。たとえ
ば、新たな画像情報の要求に対してのホストプロ
セツサによる応答速度が予測可能であることが
る。これとは逆に、ホストプロセツサによる応答
速度が非常に予測しがたいことがある。この場合
には、他の処理機能がホストプロセツサで行われ
ている状態であつて、新たな画像情報の要求より
高い優先度の他の要求をホストプロセツサで受け
ていることに起因する。また、新たな画像情報を
より効率良く供給するために、ホストプロセツサ
は多くの画像情報の要求を一括して処理すること
もできる。
新たな画像情報の要求のためにホストプロセツ
サを利用できるものとすると(ステツプ303,
Yes)、ステツプ304においてホストプロセツ
サ128が画像情報を供給することができる速さ
に応じたパン速度が算出される。ホストプロセツ
サは新たな画像情報の要求に直ちに画像情報を供
給する必要がないことは先に述べた。その理由
は、パン区域103には当面のパンに利用される
画像情報が貯えられていることから、ホストプロ
セツサ128が新たな画像情報を供給するまでは
パンを円滑に行えるためである。この点は非常に
重要である。というのは、現在使用できる多くの
種類のホストプロセツサは、17ミリ秒ごとに1本
の書換え限界線上の画像情報を与えるよりも、
170ミリ秒(10フレーム時間)待つた後で10本の
書換え限界線上の画像情報を一括して与えること
の方をはるかに容易に行うからである。
この場合、所定の待機時間を経過した後に、大
画像を記憶しているデイスクメモリに対してアク
セスし新たな画像情報を要求することとなる。ラ
スタ走査フレームにおいて、1画素当り3ビツト
であるとすると、10本の書換え限界線上のために
15000ビツトの情報を必要とすることがある。一
般のデイスクメモリはこの量の情報を100ミリ秒
の初期待機時間の経過後に、2ミリ秒で転送でき
る。
一方、新たな画像情報の供給のためにホストプ
ロセツサを現在利用できないとすると、(ステツ
プ303,No)、このような処理のためにホスト
プロセツサを利用できる時を求める(ステツプ3
05)。そして、ステツプ306においてホスト
プロセツサが新たな画像情報を供給することがで
きるようになるまで、新たな画像情報が更に追加
されないように、十分に低いパン速度が算出され
る。
また、ホストプロセツサ128を利用しうる正
確な時を決定できないとすると、低い速度でパン
を行つていても、ホストプロセツサが遅れをとり
もどすために、パンを一時中断させる必要もあ
る。
パン速度が決定されると、パン速度を制限する
ためにパン制御器121がセツトされる(ステツ
プ307)。このためには第4図に示す各レジス
タ144,160内にパン速度の制限に応じたそ
れぞれの値をセツトする。
これまで説明してきた実施例はデジタル論理回
路で構成されるものであるが、ハードウエアとソ
フトウエアを適切に組合わせることにより本発明
の作用・効果を得ることができることは明らかで
ある。
第7A図〜第11図は本発明の別の実施例であ
る。この実施例において、画像メモリ15(第3
図に示す画像メモリ105に対応する)は第7A
図に示すように幅Wsの長方形状のストリツプ単
位で消去されて書き直される。各ストリツプの消
去と書換えは、画像メモリ15において、パンに
よる表示区域の移動方向に利用しうる残りの画像
情報(以下残余範囲と称する)が少くなるのに応
答して、第9図および第10図のパン制御器16
A,16Bにより開始される。この残余範囲の幅
が所定の値(典型的にはストリツプ幅Ws)まで
小さくなると、各パン制御器16A,16Bはス
トリツプ消去および書換え制御器17(第11
図)を通じて新たな画像情報を適切なストリツプ
に入れる。各座標軸ごとに第9図ないし第11図
に示す回路をそれぞれ設け、画像メモリの適切な
ストリツプを書換えることにより、垂直方向と水
平方向のパンを組合わせて行うことができる。
ストリツプ書換えの過程を第7A図〜第8E図
に示す。説明を簡単にするために、第7A図〜第
7D図は垂直方向のパンを示している。
この例の画像メモリ15において、Hm=96は
垂直方向の高さ、Wm=112は垂直方向の幅であ
る。CRTに表示される表示画像は高さHd=48、
幅Wd=64の表示区域18内の画像情報に対応す
る。もちろん、これらの数値は単なる例であつ
て、説明を簡単にすることを目的とするためのも
のである。実際のラスタ走査による画像メモリに
おいては、表示区域18は高さが312で幅が416で
あり、このとき画像メモリの全体の寸法はたとえ
ば360×464とすることができる。
第7A図に示す例では、最初の時刻T=0にお
いて表示区域18の表示原点はx=16、y=20の
位置にある。ここでのパンはCRTによる1回の
ラスタ走査フレーム当り、上向きに1行(すなわ
ち、y+1)の割合で行うこととする。画像メモ
リ15は表示区域18を囲む画像のパン区域19
を有する。+yの向きのパンによれば、時刻T=
0において表示区域18の上側のパン区域19の
幅Wbは(96−68)=28行である。向きとは逆の
向き、つまり表示区域18の下側のパン区域19
の幅は20行である。この例では画像メモリの高さ
Hm=表示区域の高さHd+ストリツプの幅Ws×
3および画像メモリの幅Wm=表示区域の幅Wd
+ストリツプの幅Ws×3で、HdとWdはWsを整
数倍したものである。
第7A図〜第7D図に示す例においては、パン
区域19においてパンの向きにある画像の幅Wb
が16行より狭い時に、ストリツプの消去と書換え
が行われる。なお、画像メモリは円環体状を想定
するものであるから、この幅Wbは画像メモリの
上側と下側のそれぞれの境界が連続しているとみ
なして求めることもある。ここで幅Wbが16行よ
りも狭くなるという条件は、第7A図の状態で+
yの方向にラスタ走査フレーム当り1行という速
度のパンを行つたとして、時刻T=12の時に起つ
たとする。この時刻の単位は1回のラスタ走査フ
レームに対応する。この条件(第7B図)はパン
制御器16B(第10図)により識別される。こ
のパン制御器16bは書換え制御器17(第11
図)に対してストリツプ20の消去並びに新たな
データの書換えを行わせる(ストリツプ20は第
7B図にハツチングで示されている)。このスト
リツプ20の高さWsは16行であり、このストリ
ツプ20内で画像情報が書き改められる。この画
像情報はメモリ15の上縁部の画像に連続する画
像を示す。+y方向のパンが続けられると、表示
区域18が円環体状構造上で+y方向に移動する
ことから、ストリツプ20内の画像情報の一部は
近い将来に表示区域18のために利用される。パ
ン区域19の一部が表示区域18の下側に幅16行
で、更新されていない画像情報を含んで残つてい
ることに注意されたい。この残つてい部分は、パ
ンの向きが逆になつた時にすぐに使用できる。
第7A図〜第7D図においては、幅Ws(=16)
のストリツプは16のラスタ走査フレームが経過す
るうちに書換えられる。したがつて、時刻T=28
(第7C図)において、ストリツプ20には、メ
モリ15の上縁部から連続する画像を示す画像情
報が完全に書込まれている。したがつて、ストリ
ツプ20は表示区域18がメモリ15の上側境界
(y=96)を越えてパンされたときに、円環体状
に従つて下側境界より侵入してきた表示区域18
の一部として使用できることになつた。これは第
7D図に示すように時刻T=32で起る。このとき
の表示区域18の上側部分の画情報は時刻T=12
の時に消去されて、T=12〜28の間に書換えられ
たストリツプ20からアクセスされる。
時刻T=28において消去される次のストリツプ
20′の書換えにより、+y方向への更なるパンが
可能となる。この時に、パンの向きで利用しうる
幅は16行に等しかつた。この条件でストリツプ2
0′の書換えが開始され、その書換えは時刻T=
(28+16)=44で完了させられる。
第7A図〜第7D図においては、新たな画像情
報を各ストリツプ20,20′等へ入力するため、
およびCRTの表示画像を表示区域18からアク
セスするためのメモリ15に対する円環体状に従
つたアドレス指定を示す。たとえば、T=32では
(第7D図)、表示区域18の表示原点はx=16,
y=52である。したがつて、表示区域18の左上
隅のアドレスは表示原点のy座標値(y=52)に
表示区域18の高さHd=48を加え、この和が画
像メモリ15の高さ(=96)を越えるならば、こ
の和から該高さ(=96)を差し引いて求められ
る。ここでは、(52+48=100)−96=4が上縁部
のy座標値である。
第8A図〜第8E図は第7A図〜第7d図を参
照して先に述べた垂直方向のパンに水平方向のパ
ンを付加した状態を示している。画像メモリ15
と表示区域18の寸法は第7A図〜第7D図にお
けるそれらの寸法と同じである。しかし、水平方
向のパン速度はラスタ走査フレーム当りx+2
(すなわち、2列)で、垂直方向のパン速度であ
るラスタ走査フレーム当りのy+1(1行)とは
異なる。したがつて、この例では幅Wsのストリ
ツプが8つの各ラスタ走査フレームが経過する時
間内に書換えられることとなる。時刻T=0(第
8A図)において、表示区域18の表示原点x=
20,y=20である。
時刻T=6(第8B図)において、表示区域1
8の右側のパン区域19の幅は16列であり、第1
1図に示されている書換え制御器と類似の水平方
向についての書換え制御器(図示せず)が幅Ws
=16列の垂直方向のストリツプ20Aの消去と書
換えを開始する。このストリツプ20Aは表示区
域18の左側にある書換えられていない16列の部
分を介在して表示区域18の左側縁部から分離さ
せられる。この部分はパンの向きが逆にされたと
きに、ただちにアクセスされ利用される。
時刻T=12(第8C図)において、表示区域1
8の表示原点はy=32に達するから、垂直方向の
パンの向きにある表示区域18の上側で利用しう
るパン区域19の部分は16行である。この時に
は、第11図に示されている書換え制御器が第7
B図に示すように幅Ws=16行の水平のストリツ
プ20の消去と書換えを開始する。
第8c図から明らかなように、水平のストリツ
プ20が現在書換えられている垂直のストリツプ
20Aの一部20A′と重なり合つている。この
状態は垂直方向と水平方向のためのそれぞれのパ
ン制御器間を相互接続することにより検出され、
相互間で適切な優先順位決定が行われる。最近に
行われた消去および書換え指令が、それよりも以
前に始まつた書換え動作に対して優先することが
好ましい。水平のストリツプ20についての新た
に始められた消去と書換えがより速く始められた
垂直のストリツプ20Aについての書換えより優
勢である。この場合、時刻T=12では水平のスト
リツプ20の消去により垂直のストリツプ20の
一部20A′も消去され、その後で一部20A′は
書換え目的のために水平のストリツプ20の一部
と考えられ、一部20A′は垂直のストリツプ2
0Aの書換えから排除される。
円環体状における水平方向のアドレス指定は第
8D図から明らかである。時刻T=16において、
表示区域18は画像メモリ15の右側境界と左側
境界を介して連続している。表示区域18は画像
メモリ15の左側境界から内側へ侵入する区域1
8aを含む。この区域18aの右側縁部のx座標
値は表示原点のx座標値に表示区域105の幅を
加え、この和が画像メモリ15の幅(=112)を
越えるならば、この和から該幅を差し引いて求め
られる。ここで、時刻T=16において、表示区域
18の表示原点のx座標値は52であるから、区域
18aの右側縁部はx=(52+64)−112=4の位
置にある。同様な円環体状におけるアドレス指定
が垂直のストリツプ20Aに隣接するストリツプ
20cへ画像情報を書込むために行われ、それら
の消去と書換えは時刻T=14で始まり、時刻T=
16で進行する。時刻T=16において、水平のスト
リツプ20はまだ書換え中あり、重なり合つてい
る一部20c′が水平のストリツプ20から排除さ
れる。
第8E図ではT=32での画像メモリ15の円環
体状における水平方向および垂直方向のアドレス
指定が明らかにされている。このときには、表示
区域18の表示原点はx=84,y=52である。表
示区域18において表示原点と対角線上で向き合
う隅の座標値はx=(84+64=148)−112=36と、
y=(52+48=100)−96=4である。
時刻T=32において、水平と垂直のストリツプ
20′,20Eが書換えられる。垂直のストリツ
プ20Eの書換えは水平のストリツプ20′より
も遅れて時刻T=30で始まつており、このために
重なり合つている一部20E′は垂直のストリツプ
20Eとして書換えられ、水平のストリツプ2
0′から排除される。
第9図および第10図の各パン制御器16A,
16Bと、第11図の書換え制御器17は、第7
A図〜第7D図に示されている垂直方向のパンを
行うために用いられる。なお、第8A図〜第8E
図に示されている垂直方向および水平方向のそれ
ぞれのパンを同時に行うことができるように、そ
れらの制御器が水平方向のパンのためにも設けら
れる。垂直方向および水平方向のための各制御器
はストリツプが重なり合う一部20A′,20
C′などの書換えを制御するために、相互接続され
ている。
第9図に示すパン制御器16Aは指定されたパ
ン速度を示す速度信号Rnewと、指定されたパン
方向を示す方向信号dnewを入力する。これらの
信号は第3図に示すパン指令プロセツサ116か
ら与えることができる。各信号Rnew,dnewは、
信号線24上に新しい速度または新しい向きが指
定されたことを示すパルスRNPが発生されると、
速度レジスタ22および方向レジスタ23へそれ
ぞれロードされる。
パン制御器16Aはある種の決定を行う。その
うちの1つの決定は、パンとストリツプの書換え
が既に進行しているか否かについての判定であ
る。両者いずれも進行していなければ、制御器1
6Aは決定パン速度を示す信号Rと、決定パン方
向を示し信号dとを各信号線25,26へそれぞ
れ出力し、これによりパンをただちに開始させ
る。後で説明するように、各ラスタ走査フレーム
毎に表示すべき表示区域18の表示原点を求める
ために、ラスタ走査フレームの最初にパン制御器
16Bは各信号R,dを利用する。制御器16B
は画像メモリ15における水平のストリツプを消
去し書換えるべきか否かの判定も行う。書換える
べきであるならば、書換えるべき水平のストリツ
プの座標を求めるために、信号線26上の決定パ
ン方向を示す信号dが書換え制御器17(第11
図に示す)で利用されることとなる。
パンが既に進行中か否かを判定するために、第
9図に示す速度ラツチ回路27内の現在の決定パ
ン速度を示す信号Rの値が比較器28において予
設定値の零と比較される。パンが進行していなけ
れば、R=0およびS=0の状態を示す高レベル
の各信号がアンドゲート29の入力端子へ与えら
れる。このアンドゲートは信号線24上のパルス
RNPにより開かれる。
ストリツプ書換えが進行していなければ、レジ
スタ30(第11図に示す)内の値Sは零であ
る。このS=0を示す高レベル信号が信号線30
aを介してアンドゲート29へ与えられる。パン
とストリツプの書換えが進行していない状態にお
いては、アンドゲート29が高レベルの信号を出
力する。この出力信号は短い遅延時間の後に決定
パン速度を示す信号Rをラツチ回路27へゲート
制御して入力させることともに、パン方向を示す
信号dを方向ラツチ回路31へゲート制御して入
力させる。この結果、各信号R,dが各信号線2
5,26にそれぞれ出力され、適切なパンが開始
される。
適切な比較を制御器16Aで行えるようにする
ために、各信号R,dは各ラツチ回路27,31
へロードする以前に遅延されている。この遅延の
一部は遅延回路24aにより行われる。この回路
24aはパルスRNPを僅かに遅延させ、遅延さ
れたパルスRNP′を信号線24′に出力する。ア
ンド回路29の出力はワンシヨツト32をトリガ
する。このワンシヨツト32の出力は回路24a
の遅延時間よりも少し長い時間だけ高レベルであ
る。したがつて、アンドゲート29が高レベルの
信号が発生して短時間後に、対応する高レベルの
信号がアンドゲート33から信号線33′に出力
される。この信号には各オアゲート34,35を
介して各ラツチ回路27,31に与えられ、これ
により各ラツチ回路27,31にそれぞれの信号
がロードされる。
ラツチ回路27へロードされた決定パン速度を
示す信号Rは、指定されたパン速度が最高パン速
度レジスタ36に貯えられている予設定の最高パ
ン速度以下であるか否かに基づいて選択される該
各速度のいずれかを示す。最高パン速度はホスト
プロセツサ128の性能に関して適切に設定され
ており、これにより表示区域18が新たに書換え
られたストリツプ内に移動する前に、該ストリツ
プの書換えが完了することを可能にする。
比較器37は指定されたパン速度と予設定の最
高パン速度を比較する。この比較器37の出力は
指定されたパン速度>最高パン速度の時に高レベ
ルとなる。
この場合には、ゲート38が開かれて最高パン
速度を示す信号Rmaxがゲート39へ入力され
る。一方、指定されたパン速度≦最高パン速度で
あるとすると、比較器37から低レベル信号が出
力され、この低レベル信号はインバータ40を介
して反転されてゲート41を開かせ、指定された
パン速度を示す信号Rnewがゲート39へ入力さ
れる。アンドゲート33が高レベル信号を信号線
33′へ出力する。この高レベル信号がオアゲー
ト42を介してゲート39に入力され、ゲート3
9が開かれる。その結果、指定されたパン速度を
示す信号Rnewまたは最高パン速度を示す信号
Rmaxがラツチ回路27へ与えられ、これらのう
ちのいずれかが決定パン速度を示す信号Rとして
信号線25へ出力される。
指定されたパン速度を示す信号Rnewと指定さ
れたパン方向を示す信号dnewが受けられている
時にパンが進行中であると、アンドゲート29は
開かれず、少し前に述べた保持動作も起らない。
それのみか、ラツチ回路27内の決定パン速度
(以前に決定されたもの)が零でないことを示す
高レベルの信号が信号線28′に出力される。こ
の場合には、現在進行しているパン方向が信号
dnewで指定されている新たな方向と同じか否か
についての判定を制御器16Aが行う。信号線2
8′上の信号がアンドゲート44へ入力される。
このアンドゲート44はパルスRNPにより開か
れる。現在進行中のパン方向を示す信号dは比較
器45において指定されたパン方向を示す信号
dnewと比較される。比較器45は両者の向きが
同じであれば、高レベル信号をアンドゲート44
へ出力する。これに応答し、アンドゲート44は
高レベルの信号を出力し、この高レベル信号はワ
ンシヨツト46とアンドゲート47を通じて遅延
させられてから、信号線47′と各オアゲート3
4,35を介して各ラツチ回路27,31に入力
される。この結果として、指定されたパン速度を
示す信号Rnewまたは最高パン速度を示す信号
Rmaxがラツチ回路27へロードされ、指定され
たパン方向を示す信号dnew(ラツチ回路31内の
信号dに等しい)がラツチ回路31へロードされ
る。これにより、パンは新たな速度で同じ向きに
続けられる。
指定されたパンの向きが現在進行しているパン
の向きと異なつているものとすると、比較器45
は高レベルの信号を信号線45′へ出力し、両者
の向きが異なつている状態を指示する。これに応
答し、アンドゲート48は高レベルの信号を信号
線48′へ出力する。この高レベルの信号の出力
により値零がゲート51を介してラツチ回路27
へロードさせられるから、現在進行しているパン
は停止させられる。この結果、現在のパンは終了
させられる。
現在進行しているパンとは異なる指定されたパ
ン方向を示す信号dnewが受けられた時に画像メ
モリ15内のストリツプの書換えが進行中である
ということは起り得る。この場合には、現在進行
しているパンを中断してから、ストリツプの書換
えが終るまで、制御器16Aは指定された方向で
パンを開始するのを待機する。これを行うため
に、信号線48′上の高レベルの信号がフリツプ
フロツプ52の出力を低レベルにセツトする。こ
のフリツプフロツプ52は現在進行しているスト
リツプの書換えが終るまで低レベルの状態を保
つ。ストリツプの書換えが終ると、レジスタ30
(第11図に示す)内の値S=0を示す高レベル
の信号が信号線30a上に発生され、フリツプフ
ロツプ52の出力を高レベルにリセツトする。こ
の結果、信号線52′に現れた出力がトリガ回路
(微分回路)53から信号線47′に遅延パルスを
出力させ、これにより指定されたパン速度を示す
信号Rnewまたは最高パン速度を示す信号Rmax
がラツチ回路27へロードされ、指定されたパン
方向を示す信号dnewがラツチ回路31へロード
される。これらの信号が決定パン速度を示す信号
Rおよび決定パン方向を示す信号dとして各信号
線25,26に出力されることにより、これまで
と異なる向きにパンが開始させれる。
現在進行しているパンとは異なるパン方向を示
す信号dnewが指定されているときに、ストリツ
プの書換えが行われていないとすると、信号線4
8′上の信号が低レベルになつてすぐにフリツプ
フロツプ52の出力が高レベルにリセツトされ
る。この結果、新たな向きのパンがただちに開始
される。なお、この際にはレジスタ30(第11
図に示す)内の値S=0を示す高レベルの信号が
信号線30a上に発生され続けている。
この場合、トリガ回路53の出力が各ラツチ回
路27,31へのロードを開始させるまでは、更
に新たなパン速度を示す信号Rnewまたは更に新
たなパン方向を示す信号dnewを指定されないよ
うにするための手段を設けてもよい。
第10図に示すパン制御器16Bは各ラスタ走
査フレーム毎にフレームの直前に動作して、該フ
レームのために表示区域18の表示原点のy座標
値を画像メモリアクセス制御器125(第3図に
示す)へ指示する。水平方向のパンについての同
様の制御器も表示区域18の表示原点のX座標値
を画像メモリアクセス制御器125に指示する。
また、この制御器16Bは水平のストリツプを書
換えるべきか否かを判定し、もしすべきであれば
高レベル信号を信号30bを介してレジスタ30
(第11図に示す)へ与え、このレジスタ30内
の値Sを1にセツトすることにより、ストリツプ
の書換え動作を開始する。
ラスタ制御器117(第3図に示す)により与
えられるフレーム同期信号Fにより、この制御器
16Bは各ラスタ走査フレームに同期させられ
る。このフレーム同期信号Fはフリツプフロツプ
55の出力を高レベルにセツトすることにより、
カウンタ56内の計数値に従つて逐次行われる一
連の動作を開始させる。カウンタ56内の値は初
めは“0”にセツトされており、それからフリツ
プフロツプ55からの高レベルの出力により開か
れるアンドゲート57を介してカウンタ56へ与
えられる高速クロツクパルスにより計数値を増大
させらる。最初のクロツクパルスはカウンタ56
内の値を“1”にし、この値を示す信号を信号線
56−1を介してフリツプフロツプ58へ出力
し、これによりフリツプフロツプ58の出力を低
レベルにセツトするこのためにゲート59が閉じ
られ、この結果として表示原点Yレジスタ60に
貯えられている表示区域18の表示原点y座標値
が画像メモリアクセス制御器125(第3図に示
す)へ転送されるのが阻止されることとなる。制
御器16Bの引続く動作において、レジスタ60
内のy座標値は現在のパン速度を示す信号Rと現
在のパン方向を示す信号dに従つて更新される。
カウンタ56内の値が“7”になると、このとき
の信号線56−7を介してのフリツプフロツプ5
8へ入力が該フリツプフロツプの出力を高レベル
にセツトする。これにより、ゲート59が開かれ
るから、レジスタ60内の表示原点の新たなy座
標値がゲート59を介して画像メモリアクセス制
御器125へ送出される。このy座標値と、水平
方向のパン制御器(図示せず)において同様にし
て求められた表示区域18のX座標値とに基づい
て、画像メモリアクセス制御器125は画像メモ
リ105をアクセスして、表示区域18内の表示
画像を得、この表示画像をラスタ制御器117を
通じてCRT112に表示させる。カウンタ56
へ入力されるクロツクパルスの周波数はCRT1
12の映像走査に用いられる同期信号の周波数と
くらべて非常に高いから、表示原点の更新は各ラ
スタ走査フレームの直前に迅速に行われる。
パン区域19における+Y方向の有効幅Wb
(書換えが行われていない残余範囲の幅)は有効
幅レジスタ61内の値により指示される。この値
は新たなストリツプが書換え制御器17により書
換えられるたびに更新される。まず、レジスタ3
0(第11図に示す)内の値Sが”2”であるか
否かについて調べられる。このS=2というの
は、ストリツプの書換えは開始されているが、レ
ジスタ61の内の値Wbはまだ更新されていない
ことを示す。この値S=2を示す信号はアンドゲ
ート62を介して入力される。このゲート62は
カウンタ56から信号線56−1を介して値1を
示す高レベル信号を入力するとともに、信号線3
0cを介してS=2を示す信号を入力し、S=2
が真(高レベル信号)であれば、高レベル信号を
出力する。この高レベル信号はゲート63に与え
られ、このゲートを開き、レジスタ61内の現在
の値Wbを加算減算器64へプリセツトする。こ
の加算減算器64において書換えられる有効幅
Wbは信号dによつて示されるパンの向きが+y
方向であるか、−y方向であるかに応じて、スト
リツプの幅Wsを加算または減算される。この加
算または減算の結果の値はレジスタ65へ一時的
に貯えられる。したがつて、ここではレジスタ6
5内の値は画像メモリ内での新たなストリツプの
書換え終了の結果として+y方向のパンのために
現在利用できる新たな有効幅Wbを表わす。
次のクロツクパルスにおいて、カウンタ56か
ら信号線56−2への出力がアンドゲート66へ
入力されると、このアンドゲート66はゲート6
7を開いて、レジスタ65から新たな有効幅Wb
をレジスタ61へロードさせる。次のクロツクパ
ルスにおいて、カウンタ56から信号線56−3
への出力がアンドゲート68の入力されると、ア
ンドゲート68は信号を信号線30dを介してレ
ジスタ30(第11図に示す)へ出力し、もつて
値Sが零にセツトされる。前記のように、値S=
0のときはストリツプの書込みが現在行われてい
ないことを示す。
このとき、レジスタ61は新たな有効幅Wbを
貯えている。この有効幅Wbは、現在のパンの向
きが+y方向であるとすれば、新たに書換えられ
たストリツプを含めて、+y方向におけるパンが
可能な残りの有効幅を示す。−y方向における有
効幅Wb′(画像メモリの高さHm−表示区域の高
さHd−有効幅Wb)から求められる。減算回路6
1Aは画像メモリ15内のパン区域19の全高さ
を表わす一定値(Hm−Hd)から有効幅Wbを引
くことにより有効幅Wb′を求める。
次に各ラスタ走査フレーム毎に表示区域18が
移動される行数Rrに対応するパン速度を示す信
号Rと、信号dによつて示されるパンの向きにお
ける有効幅WbまたはWb′とが比較される。この
比較は比較器69によつて行われる。この比較器
69はパンの向きを示す信号dが+y方向を示す
ときに有効幅Wbをゲート70aを介して受け取
り、また信号dが−y方向を示すときに有効幅
Wb′をゲート70bを介して受け取る。比較器6
9はパン速度と有効幅を比較し、現在のパンを行
うのに十分な有効幅があれば(すなわち、場合に
応じてRr<WbまたはRr<Wb′)、高レベル信号
をアンドゲート71へ出力する。カウンタ56か
ら信号線56−4を介して出力がアンドゲート7
1に入力されたときに、アンドゲート71は開か
れる。このアンドゲート71の出力により、フリ
ツプフロツプ72の出力が高レベルにセツトさ
れ、信号線72′に高レベル信号が発生する。
この結果として、表示区域18の表示原点のy
座標値がパン速度を示す信号Rに従つて更新さ
れ、これに伴い残りの有効幅Wbが狭くなる。表
示原点を更新するために、各ラスフ走査フレーム
毎に表示区域18が移動される行数Rrと、現在
の表示区域18の表示原点のy座標値との加算ま
たは減算が減算器73で行われる。加算と減算の
どちらかを行う指示するパン方向を示す信号dが
信号線26から加算減算器73に入力される。こ
の信号dによつてパンの向きが+y方向であるこ
とが示されていれば、(第7A〜7D図に示す)、
加算減算器73は値Rrとレジスタ60内の表示
原点のy座標値を加算する。
カウンタ56の計数値が“5”に達すると、ア
ンドゲート74の出力がゲート75を開く。これ
により、加算減算器73で求められた値がゲート
75を介してレジスタ76へ与えられる。カウン
タ56の計数値が“6”になると、アンドゲート
77の出力がゲート78を開く。これにより、レ
ジスタ76内の値は表示原点の新たなy座標値と
してレジスタ60にセツトされる。カウンタ56
の計数値が“7”になると、フリツプフロツプ5
8は信号線56−7を介しての入力に応答し、そ
の出力を高レベルにセツトする。このフリツプフ
ロツプ58の出力によりゲート59が開かれ、レ
ジスタ60内の表示原点のy座標値は画像メモリ
アクセス制御器125へ与えられる。この結果、
現在のラスタ走査フレームのために、画像メモリ
105における新たなy座標値と、このy座標値
と同時に水平方向についてのパン制御器(図示せ
ず)で求められた新たなX座標値とによつて定ま
る新たな表示原点を有する表示区域18がアクセ
スされる。
有効幅レジスタ61内の値を更新するために、
パンが上向きであるか下向きであるかに応じて、
現在のラスタ走査フレームでの信号Rによつて示
されるパン速度、つまり行数Rrと、以前の有効
幅Wbを加算または減算する。この計算は、アン
ドゲート74の出力で開かれるゲート80を介
し、レジスタ61から値Wbを与えられる加算減
算器79で行われる。信号dによつて+y方向の
パンが示されていれば、加算減算器79は減算行
い、これにより得られた差(Wb−Rr)をレジス
タ81に貯える。また、信号dによつて−y方向
のパンが示されていれば、加算減算器79は加算
を行い、これにより得られた和(Wb+Rr)をレ
ジスタ81に貯える。カウンタ56内の計数値が
“6”になると、アンドゲート77の出力がゲー
ト82を開く。これにより、レジスタ81内の値
は新たな有効幅Wbとして有効幅レジスタ61へ
貯えられる。最後に、画像メモリ15内のストリ
ツプを消去および書換えるかについての判定が行
われる。この判定は、レジスタ61からの新たな
有効幅Wb(または減算回路61Aからの値Wb′)
とストリツプの幅Wsとを比較器83で比較する
ことによりなされる。この比較において、パンが
+y方向であつてWb<Ws、またはパンが−y方
向であつてWb′<Wsであれば、新たなストリツ
プを消去並びに書換えるべきであり、比較器83
は高レベルの信号を出力する。カウンタ56の計
数値が“7”になつてときにアンドゲート84が
開かれ、比較器83の出力はアンドゲート84を
介して信号線30bに送出され、さらにレジスタ
30(第11図に示す)へ与えられる。これに応
答してレジスタ30内の値Sが“1”にリセツト
されるから、書換え制御器17によるストリツプ
の消去と書換えが行われる。カウンタ56内の計
数値が最高の“8”になると、カウンタ56から
信号線56−8へ送出された出力により該カウン
タ56の計数値が零にリセツトされる。また、カ
ウンタ56の同じ出力により、各フリツプフロツ
プ55,72の出力が零にリセツトされるから、
次のラスタ走査フレームが発生されるまで制御器
16Bの動作は止る。
次に第11図を参照して、水平のストリツプの
消去と書換えについて述べる。レジスタ30内の
値Sが“1”にセツトされると、画像メモリ15
内の水平のストリツプの消去と書換えが開始され
る。このとき、メモリ15内の垂直のストリツプ
の消去と書換えも垂直方向についての書換え制御
器(図示せず)により行われる。S=1の時に
は、レジスタ30から信号線30eに高レベルの
信号が出力され、この高レベルの信号がフリツプ
フロツプ85に入力され、フリツプフロツプ85
の出力を高レベルにセツトする。さらに、このフ
リツプフロツプ85の出力はトリガ回路85′を
介してフリツプフロツプ86に入力され、このフ
リツプフロツプ86の出力を高レベルにセツトす
る。このフリツプフロツプ86の出力に応答し
て、消去制御器87の動作が開始され、メモリ1
5内の水平のストリツプ(例えば第7B図のスト
リツプ20)における現在の画像情報を消去す
る。現在消去すべき水平のストリツプの位置を示
すストリツプ原点のY座標値Ysがストリツプ原
点Yレジスタ88に貯えられており、このストリ
ツプ原点のY座標値Ysがレジスタ88からバス
88′を介して消去制御器87へ与えられる。消
去制御器87はレジスタ88からのY座標値Ys
によつて位置付けられるストリツプ内の画像情報
を消去する。消去とはストリツプ内の全ての画像
情報を2進数の値“0”に書換えることである。
この消去が終ると、消去制御器87は高レベル
の信号を信号線87′に送出し、この信号により
フリツプフロツプ86の出力は低レベルにリセツ
トされる。このとき、フリツプフロツプ86の他
の出力は高レベルにセツトされ、この出力がトリ
ガ回路86′およびアンドゲート89を介してフ
リツプフロツプ90に入力され、フリツプフロツ
プ90の出力か高レベルにセツトされる。このフ
リツプフロツプの出力は新たな画像情報の要求を
示す信号として信号線90′に送出され、ホスト
プロセツサ128へ与えられる。これに応答しホ
ストプロセツサ128から新たな画像情報が当該
制御器に与えられ、この制御器は画像メモリ15
内の消去されたばかりの水平のストリツプ内にそ
の画像情報を書込む。この際、該ストリツプの原
点のY座標値Ysもバス88′を介してプロセツサ
128へ与えられる。プロセツサ128にはパン
方向を示す信号dも信号線26を介して与えられ
るとともに、該プロセツサ128内の大画像にお
ける前記ストリツプの原点のY座標値も与えられ
る。
これらの画像情報要求信号、ストリツプの原点
のY座標値Ys、パン方向を示す信号dに応答し
て、ホストプロセツサ128は水平のストリツプ
の書換えに必要な画像情報を制御器17へ与え
る。この新たな画像情報と、この画像情報を書込
むべき画像メモリ15におけるストリツプを識別
する情報とはプロセツサ128から各バス91
D,91Aを介して制御器17のバツフア92へ
伝送され、ここに蓄積される。このとき、プロセ
ツサ128からアンドゲート93′を介して送ら
れてきたデータ存在信号がバツフア92に入力さ
れ、もつてバツフア92への蓄積がイネーブルと
されている。
新たな画像情報が受けられると、バツフア92
は書込み指令を信号線92Wを介して画像メモリ
アクセス制御器125へ送出するとともに、新た
な画像情報および該画像情報を書込むべきストリ
ツプを示す情報を各バス92D,92Aを介して
画像メモリアクセス制御器125へ送出する。こ
れに応答し、画像メモリアクセス制御器125は
新たな画像情報を画像メモリ15における指示さ
れたストリツプ内に書込む。こうして書込みが終
ると、書込み完了信号が画像メモリアクセス制御
器125から信号線92′を介してバツフア92
へ送出される。この書込み完了信号はバツフア9
2から信号線92Cへと送出される。
加算減算器93は書込み信号を入力すると、画
像メモリ15において+Y方向で消去と書換えを
行うべき次のストリツプの原点のy座標値Ysを
計算する。すなわち、パン方向上向きであること
からレジスタ88内の以前のストリツプの原点の
y座標値Ysとストリツプ幅を示す幅値Wsとが加
算される。なお、パン方向が下向きであれば、以
前のy座標値Ysから値Wsが減算される。もちろ
ん、この計算は画像メモリ15の円環体状構造を
考慮して行われるから、求められるy座標値Ys
は画像メモリ15の高さの範囲に含まれる。新た
なストリツプの原点のy座標値Ysは加算減算器
93から遅延回路94に入力され、ここで遅延さ
れた後にゲート95を介してレジスタ88へ与え
られ、次のストリツプの消去と書換えまでそのレ
ジスタに保持される。また、画像メモリアクセス
制御器125から送出された書込み完了信号はレ
ジスタ30内の値Sを“2”をセツトして、現在
の消去書換え動作を終らせる。
一方、ホストプロセツサ128内の大画像にお
けるストリツプの原点のy座標値をプロセツサ1
28へ与えなければならない。この大画像96は
第12図に示されている。最初の時刻T=0(第
7A図)の表示に際し、画像メモリ15における
画像情報は大画像におけるアドレスXmYmに位
置させられる。垂直方向における該原点の座標値
Ymはアドレス計算回路98(第11図)に貯え
られている。
上向きのパンに応じてストリツプ20を書換え
る場合には(第7B図)、このストリツプ20内
に書込むべき画像情報の大画像96における原点
を計算して計算回路98からホストプロセツサ1
28へ与えることができる。第12図から明らか
ように、ストリツプ20内に書込むべき画像情報
は大画像におけるアドレス(Xm,Ym+Hm)
(ただし、Hmは画像メモリ15の高さ)に位置
するストリツプ部分20Mから得られる。もちろ
ん、画像メモリ15を円環体状として扱つている
ことから、ストリツプ部分20M内の画像情報は
第7B図に示されるように、メモリ15における
下側のストリツプ20内に入れられる。すなわ
ち、その画像情報は画像メモリ15におけるy座
標値“0”に位置するストリツプ20内に書込ま
れる。このy座標値“0”はレジスタ28に貯え
られるものである。
上向きのパンが続けられると、大画像96にお
けるアドレス(Xm,Ym+Hm+Ws)を有する
次のストリツプ部分20M′から次のストリツプ
20′(第7C,7D図)に書込むべき画像情報
が得られる。このアドレスは計算回路98からバ
ス98′を介してホストプロセツサ128へ与え
られる。パンが第7A図に示されている最初の位
置から下向き行われるものとすると、書換えるべ
き最初のストリツプのための画像情報はアドレス
(Xm,Ym−Ws)を有する次のストリツプ部分
20M″(第12図)から得られる。通常、大画像
96における次のストリツプ部分のy座標値
Ys′は次の各式で求めることができる。
上向きパンの場合 Ys′=(Ym+Hm)+{(N−1)×Ws} (1) 下向きパンの場合 Ys′=Ym+(N×Ws) (2) ただし、Nは大画像96におけるアドレス
Xm,Ymに位置する画像情報を画像メモリ15
が含でいた時刻T=0から開始された垂直方向の
パンに際し、ストリツプを書換える毎に累積して
得られる。
この値Nは、零にセツトされている書換えスト
リツプ累積カウンタ99で計数され、新たなスト
リツプか書換えられるたびに、パンが上向きであ
るか下向きであるかに応じて“1”だけ増加また
は減少させられる。パンの向きを示す信号dが上
向きを示せば、カウンタ99内の計数値を増やす
ために、また信号dが下向きを示せば、カウンタ
99内の計数値を減少させるために、信号線30
b上の値Sを“1”にセツトするための信号が用
いられている。大画像96における新たなストリ
ツプ部分のy座標値を上記各式(1)または(2)に従つ
て計算するために、信号線99′へ送出されたカ
ウンタ99内の計数値が計算回路98に入力され
る。計算回路98は各式(1)または(2)を信号dによ
つて示されるパン方向に応じて選択的に用いる。
水平方向のパンに際し、画像メモリ15内の1
つまたはそれ以上の垂直のストリツプ(たとえ
ば、第8C図,第8D図のストリツプ20A,2
0C)が消去および書換えられると、垂直ストリ
ツプに書込むべき新たな画像情報をホストプロセ
ツサ128に対して要求せねばならず、このため
には大画像96におけるアドレス指定を考慮に入
れねばならない。このための計算は計算回路98
で行われる。書換えるべき水平のストリツプのX
座標値Xsは最初に書換えられた垂直のストリツ
プのX座標値Xmと垂直のストリツプを書換える
度に累積して求められた値N′とから計算できる。
この値N′は垂直方向についてのストリツプ消去
および書換え制御器(図示せず)におけるカウン
タにより計数される。このカウンタ内の計数値
N′は第11図に示す制御器におけるカウンタ9
9内の計数値Nに対応する。
現在の水平のストリツプのX座標値Xs′は次の
各式のうちのいずれかにより求められる。
Xs′=(Xm+Wm)+{(N−1′)×Ws}Xs′=Xm
+(N′×Ws) この計算は計算回路98で行われ、求められた
X座標値Xsは先のy座標値Ys′とともに、バス9
8′を介してプロセツサ128へ与えられる。
水平の各ストリツプ20,20′等を書換えて
いる途中で、垂直のストリツプの消去と書換えを
次に行わなければならなくなつたとすると、画像
メモリ15における書換えられている水平のスト
リツプと重なり合つている部分(たとえば第8C
図〜第8E図の20A′,20C′,20E′)を水
平方向についてのストリツプ消去および書換え制
御器17の制御下で削除する必要がある。すなわ
ち、第11図に示す制御器において、重なり合つ
ている部分を削除するための指令を削除すべき部
分のX座標値Xs′と共に画像メモリアクセス制御
器125へ与えることにより削除が行われる。こ
れに応答して、画像メモリアクセス制御器125
はX座標値(Xs′+Ws)とX座標値Xs′(これは
現在消去および書換えが行われている垂直のスト
リツプのX座標値)との間の各部分20A′,2
0C′,20E′の水平の各ストリツプ20,20′
から排除する。なお、水平のパンの向きは垂直方
向についてのパン制御器からの信号dによつて示
される。
このときの削除指令はフリツプフロツプ100
から出力される。このフリツプフロツプ100は
制御器17による消去および書換え動作の開始の
ときに信号線30bを介して値S=1へセツトす
るための信号を入力し、その出力を低レベルにセ
ツトする。この書換え動作の途中で垂直のストリ
ツプ(たとえば第8C図のストリツプ20A)の
書換えが開始されたとすると、フリツプフロツプ
100は垂直方向についての書換えが制御器(図
示せず)からの信号を入力し、その出力を高レベ
ルにリセツトする。この結果として信号線10
0′に送出された低レベルの信号が重なつている
部分を削除することを画像メモリアクセス制御器
125に対して指令する。画像メモリ15におい
て、現在書換えられている垂直のストリツプのX
座標値Xsは、垂直方向についての書換え制御器
(図示せず)におけるレジスタ(第11図に示す
水平方向についての制御器におけるレジスタ88
に対応する)から得られる。なお、有利なこと
に、垂直のストリツプの消去および書換えに要す
る時間は、水平のストリツプの消去および書換え
に要する時間とほぼ同じである。したがつて垂直
の1つのストリツプの書換えは水平の1つのスト
リツプの書換え中に始まる。
なお、一方の座標軸に沿つたストリツプの書換
えと、他方の座標軸に沿つたストリツプの書換え
との競争状態が生じる場合は、これを阻止するた
めに適切な手段を採用してもかまわない。
本発明の要旨を逸脱することなしに、以上説明
した実施例を変形できる。たとえば、画像メモリ
15または105としては、x,y座標で直接ア
ドレスされるメモリだけではなく、リニアアドレ
スメモリを適用してもよい。このようなリニアア
ドレスメモリにおいては、1番下の行(第7A図
〜第7D図のメモリ15のy=0に対応する)内
の情報をアドレス0〜(Wm−1)基づいてアク
セスし、2番目の行をアドレスWm〜(2Wm−
1)に基づいてアクセスし、n番目の行をアドレ
ス(n−1)Wm〜(nWm−1)でアクセスす
ることとなる。
表示される表示区域を囲むパン区域の幅は一様
に等しく保つ必要はない。たとえば、所定の最短
時間の間、パンが1つの向き(たとえば右または
上)に行われることがわかつているものとする
と、その向きでのパン区域の幅を逆の向きの幅よ
りも広くしてもかまわない。こうすることによ
り、表示される表示区域を囲むパン区域の幅が一
様に保たれている場合に可能であるよりも、迅速
なパンをその与えられた向きで行うことができ
る。
以上説明した実施例は、図示したハードウエア
の代りに、適切にプログラムされたマイクロセツ
サを用いて実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は画像メモリの構成を示す平面図、第2
A図、第2B図は画像メモリの円環体状構造を示
す斜視図、第3図は本発明の装置の一実施例を示
すブロツク図、第4図は第3図に示した装置にお
けるパン制御器の詳細を示すブロツク図、第5図
は第3図に示した装置における書換え制御器の詳
細を示すブロツク図、第6図はパン速度を決定す
るための別の例を示しており、大画像を保有する
ホストプロセツサの即時応答が保証されない場合
に行わなければならない手順を示すフローチヤー
ト、第7A図〜第7D図および第8A図〜第8E
図は他の実施例における画像メモリ内のストリツ
プの消去および書換えを示す図、第9図,第10
図は他の実施例におけるパン制御器を示すブロツ
ク図、第11図は他の実施例における書換え制御
器を示すブロツク図、第12図はパンに際しての
大画像のアクセス状態を示す図である。 15,105……画像メモリ、112……
CRT、116……パン指令プロセツサ、117
……ラスタ制御器、121……パン制御器、12
5……画像メモリアクセス制御器、126……書
換え制御器、128……ホストプロセツサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円環体状画像メモリと、メモリ・アクセス・
    コントローラとを具え、前記メモリは前記コント
    ローラに供給される直行座標アドレスに応答して
    アクセスできる記憶位置にグラフイツク画像情報
    を記憶し、前記コントローラはモジユロ方式
    (modulo fashion)で動作して、前記画像メモリ
    の相対する境界に到達すると、一方の境界から巻
    回方式(wraparound fashion)でメモリアクセ
    スを行うものであり、 更に、前記メモリ・アクセス・コントローラと
    協働し、ラスタ方式(raster fashion)で前記メ
    モリの選択的に配置可能な部分からグラフイツク
    画像情報を読み出し、読み出された画像情報を表
    示装置のためのラスタ・グラフイツクス出力信号
    に変換するラスタアクセス制御手段を具え、前記
    選択的に配置可能な部分の記憶容量は前記表示装
    置に完全に表示することが出来る画像に対応し、
    かつ前記画像メモリの全容量より小さいものであ
    り、 更に、前記ラスタアクセス制御手段と協働し、
    順次異なる一組の画像位置信号を継続的供給し、
    この供給に応答して前記ラスタアクセス制御手段
    は前記画像メモリの対応する一組の順次異なる部
    分から画像情報を読み出し、これにより表示装置
    のパン効果を発生するパン制御手段と、 前記パン制御手段およびメモリ・アクセス・コ
    ントローラと協働し、新しいグラフイツク画像情
    報を得、該新しいグラフイツク画像情報を前記ラ
    スタアクセス制御手段により同時に読み出される
    前記メモリの部分から隔離された記憶位置に記憶
    させる書換え手段とを具えるラスタ走査表示装置
    における円環体状パン装置。 2 前記同時に読み出されるメモリの部分と前記
    新しいグラフイツク画像情報を記憶する記憶位置
    との間の領域は前記同時に読み出される部分を隣
    接して包囲する広い領域からなり、該広い領域は
    前記同時に読み出される部分に記憶された情報に
    より表わされる一連の画像を形成するグラフイツ
    ク画像情報を含むものであり、前記パン制御手段
    は次の継続する画像位置信号として、前記ラスタ
    アクセス制御手段をして前の部分および該前の部
    分を包囲する前記広い領域に含まれる記憶位置の
    みを含む新しいメモリ位置から画像情報を読み出
    させる信号を発生するように構成されるものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の円環体状パン装
    置。 3 前記パン制御手段および前記書換え手段と協
    働し、前記継続的に供給される画像位置信号に応
    答し、前記書換え手段をして、新しい情報を対応
    する新しい情報入力記憶位置に、前記画像位置信
    号により確立される該対応する新しい情報入力記
    憶位置を含む位置の前記ラスタアクセス制御手段
    による読み出しに先立ち情報入力を終了させるの
    に十分な速度で入力させ、これによりパン効果が
    前記画像メモリの記憶容量より大きい実効画像に
    わたつて連続的かつ円滑に発生するようにさせる
    タイミング手段を更に具える特許請求の範囲第2
    項記載の円環体状パン装置。 4 前記書換え手段は継続する原点アドレスによ
    り示されるパン方向における前記有効的に隣接す
    る広い領域の巾が所定値より小さいことを決定
    し、この決定が行われると前記画像メモリの隣接
    する細領域を消去し、該細領域に更なる隣接する
    画像情報を入力することにより前記細領域が連続
    し、前記隣接する広い領域を実効的に拡大させる
    ものであり、前記細領域の消去および書換えは円
    環体状巻回方式(toroidal wraparound
    fashion)で行われるものである特許請求の範囲
    第2項記載の円環体状パン装置。 5 垂直および水平のパンを制御する別体の同様
    なパン制御手段と別体の同様な書換え手段と、 前記別体の垂直および水平の書換え手段と接続
    され、前記書換え手段の一方が水平または垂直方
    向であつて他の方向において書換え中である細領
    域と一部重複する方向において消去あるいは書換
    えの開始時を確実にし、前記書換え手段の一方に
    より重複領域の書換えを削除するための書換え禁
    止手段を具える特許請求の範囲第2項記載の円環
    体状パン装置。 6 前記広い領域は前記画像メモリの前記同時に
    読み出される部分の相対する両側の領域を占有す
    るものであり、これにより前進方向および反対方
    向におけるパン動作を促進させる特許請求の範囲
    第2項記載の円環体状パン装置。 7 前記広い領域は前記画像メモリの前記同時に
    読み出される部分の一方の側であつて相対する側
    ではない領域を占有するものであり、パン動作は
    主として前記広い領域の方向に行われるものであ
    り、これにより前記広い領域と隣接する細領域と
    の大きさを最大にすることが可能となり最大パン
    速度の達成を促進させる特許請求の範囲第2項記
    載の円環体状パン装置。 8 前記画像メモリ内の画像データは境界線にお
    いて画像の一端の画像データが相対する端から巻
    回された画像データと出会うように構成される特
    許請求の範囲第2項記載の円環体状パン制御装
    置。 9 パン動作の結果利用可能な広い領域のパン動
    作方向の巾が所定値より小さくなると、前記書換
    え手段は前記パン制御手段と協働して新しい画像
    データの画像メモリの細領域における消去および
    書換えを行い、これにより新たに書換えが行われ
    た細領域は前記広い領域をパン動作の方向に拡大
    させ反対方向に縮小させることにより効果的に前
    記境界線を変更する特許請求の範囲第8項記載の
    円環体状パン制御装置。
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