JP2002174647A - 波形表示装置 - Google Patents

波形表示装置

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JP2002174647A
JP2002174647A JP2000374064A JP2000374064A JP2002174647A JP 2002174647 A JP2002174647 A JP 2002174647A JP 2000374064 A JP2000374064 A JP 2000374064A JP 2000374064 A JP2000374064 A JP 2000374064A JP 2002174647 A JP2002174647 A JP 2002174647A
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trigger
waveform data
waveform
memory
point
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JP2000374064A
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Hiroaki Takaoka
宏明 高岡
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Keyence Corp
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Keyence Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すべてのトリガ地点を基準に入力信号の波形
を表示することができるとともに、各波形を重ねて表示
することができ、さらに波形解析効率を向上することが
できる波形表示装置を提供する。 【解決手段】 制御部3は、入力信号の波形データを複
数のリングメモリからなる一次メモリに記憶させる際、
入力信号のレベルがトリガレベルと交差するトリガ地点
に応じてリングメモリを組み合わせて波形データを記憶
する記憶領域の大きさを変化させ、表示装置6は、記憶
領域ごとに記憶されている波形データを用いてトリガ地
点を基準に波形を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号の波形を
表示する波形表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログまたはデジタルの入
力信号の波形を観測するためにオシロスコープが用いら
れている。このオシロスコープでは、入力信号のレベル
に応じた波形を画面上に表示する。このようなオシロス
コープでは、予め設定されたトリガレベルと入力信号の
レベルとが交差した地点をトリガ地点として検出し、こ
のトリガ地点を基準に一定範囲の波形を画面上に表示す
ることができる。
【0003】図7は、従来のオシロスコープによるトリ
ガ地点を基準とした入力信号の波形データのメモリへの
取り込み動作を説明するため模式図である。
【0004】従来のオシロスコープでは、波形データが
記憶される一次メモリを表示画面の1画面分の記憶容量
を有する複数の分割メモリに等分割し、所定のトリガレ
ベルTLと入力信号のレベルとが交差したトリガ地点を
基準にその前後のプリトリガ期間およびポストトリガ期
間からなるメモリ記憶期間の波形データを分割メモリご
とに取り込む。例えば、図7に示す例では、トリガ地点
aを基準にメモリ記憶期間M1の波形データが分割メモ
リに取り込まれ、その後、トリガ地点eを基準にメモリ
記憶期間M2の波形データが分割メモリに取り込まれ
る。
【0005】上記のようにメモリ記憶期間M1,M2の
波形データを取り込む場合、従来のオシロスコープで
は、まず、トリガ地点aを基準にメモリ記憶期間M1の
波形データが分割メモリに取り込まれる。次に、分割メ
モリに取り込まれた波形データを用いて波形を表示する
ための表示処理等の処理が行われ、処理後の波形データ
が表示メモリに取り込まれ、表示メモリに取り込まれた
波形データを用いてメモリ記憶期間M1の波形が表示さ
れる。次に、トリガ地点eを基準にメモリ記憶期間M2
の波形データが分割メモリに取り込まれ、上記と同様に
してメモリ記憶期間M2の波形が表示される。
【0006】また、従来の他のオシロスコープでは、上
記の一次メモリを分割することなく、1本のロングメモ
リとして使用するものがある。図8は、従来の他のオシ
ロスコープによるトリガ地点を基準とした入力信号の波
形データのメモリへの取り込み動作を説明するため模式
図である。
【0007】図8に示すように、従来の他のオシロスコ
ープでは、一次メモリの全記憶容量に相当するメモリ記
憶範囲M3の波形データがすべて一次メモリに取り込ま
れ、すべてのトリガ地点a〜eを含む波形データがメモ
リ記憶期間M3において一次メモリに取り込まれる。こ
の後、一次メモリに取り込まれた波形データを用いて波
形を表示するための表示処理等の処理が行われ、処理後
の波形データが表示メモリに取り込まれ、表示メモリに
取り込まれた波形データを用いて波形が表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
前者のオシロスコープでは、分割メモリに取り込まれた
波形データを用いて表示処理等の処理を行った後でなけ
れば、次の波形データを分割メモリに取り込むことがで
きないため、図7に示す例では、トリガ地点c,dの前
後の波形データを分割メモリに取り込むことができな
い。このため、トリガc,dを基準とした波形を表示す
ることができず、トリガc,dの前後の波形を画面上で
目視により確認することができない。
【0009】また、メモリ記憶期間M1のように一つの
メモリ記憶期間内に二つのトリガ地点a,bが存在する
場合、最初のトリガ地点aを基準として波形データが分
割メモリに取り込まれ、後のトリガ地点bを基準に波形
データが記憶されていないため、後のトリガ地点bを基
準とした波形を、他のトリガ地点を基準として取り込ま
れた波形に重ね合わせて表示することができない。
【0010】一方、上記の後者のオシロスコープでは、
すべてのトリガ地点a〜eを含む波形データがメモリ記
憶期間M3において一次メモリに取り込まれるため、上
記のような問題は発生しないが、大量の波形データが一
度に取り込まれるため、大量の波形データに対して表示
処理等の処理を行う必要があり、処理に長時間を要する
とともに、波形解析の対象とならないトリガ地点を含ま
ない波形データに対しても同様に処理が行われるため、
波形解析効率が極めて悪くなる。
【0011】本発明の目的は、すべてのトリガ地点を基
準に入力信号の波形を表示することができるとともに、
各波形を重ねて表示することができ、さらに波形解析効
率を向上することができる波形表示装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る波形表示装置は、入力信号の波形を表
示する波形表示装置であって、入力信号の波形データを
複数の記憶領域に分割して記憶する記憶手段と、入力信
号が所定のトリガ条件を満たす地点をトリガ地点として
検出する検出手段と、トリガ地点に応じて波形データを
記憶する記憶領域の大きさを変化させて波形データを記
憶するように記憶手段を制御する制御手段と、記憶手段
の記憶領域ごとに記憶されている波形データを用いてト
リガ地点を基準に波形を表示する表示手段とを備えるも
のである。
【0013】本発明に係る波形表示装置においては、入
力信号が所定のトリガ条件を満たす地点をトリガ地点と
して検出し、検出したトリガ地点に応じて波形データを
記憶する記憶領域の大きさを変化させて波形データを記
憶するように記憶手段を制御し、記憶手段の記憶領域ご
とに記憶されている波形データを用いてトリガ地点を基
準に波形を表示している。
【0014】このように、トリガ地点に応じて波形デー
タを記憶する記憶領域の大きさを変化させているので、
トリガ地点が連続して複数存在する場合に記憶領域の大
きさを大きくし、各トリガ地点を基準とした所定範囲の
すべての波形データを一つの記憶領域内に記憶すること
ができる。したがって、この波形データを用いることに
より、すべてのトリガ地点を基準に入力信号の波形を表
示することができるとともに、各トリガ地点を基準に所
定範囲の波形を重ねて表示することもできる。
【0015】また、トリガ地点を基準とした必要不可欠
な波形データのみを記憶しているので、波形解析の対象
とならない不要な波形データを処理することがなく、波
形解析効率を向上させることができる。
【0016】この結果、すべてのトリガ地点を基準に入
力信号の波形を表示することができるとともに、各波形
を重ねて表示することができ、さらに波形解析効率を向
上することができる。
【0017】(2)第2の発明 第2の発明に係る波形表示装置は、第1の発明に係る波
形表示装置の構成において、記憶手段は、表示手段によ
り表示される一画面分の波形データを記憶可能な複数の
分割記憶手段を含み、制御手段は、複数の分割記憶手段
の中からトリガ地点に応じて組み合わされた分割記憶手
段を波形データを記憶する一つの記憶領域として管理す
るものである。
【0018】この場合、記憶手段が、表示手段により表
示される1画面分の波形データを記憶可能な複数の分割
記憶手段から構成されているので、記憶領域の最小単位
が1画面分の波形データとなり、1画面分の波形データ
を効率よく処理することができる。また、複数の分割記
憶手段の中からトリガ地点に応じて組み合わされた分割
記憶手段が波形データを記憶する一つの記憶領域として
管理されているので、トリガ地点が連続して複数存在す
る場合でも、トリガ地点に応じて分割記憶手段を適宜組
み合わせることにより、各トリガ地点を基準とした所定
範囲のすべての波形データを記憶可能な一つの記憶領域
を作成することができ、この場合も、波形データを効率
よく処理することができる。
【0019】(3)第3の発明 第3の発明に係る波形表示装置は、第2の発明に係る波
形表示装置の構成において、制御手段は、トリガ地点か
ら所定時間前のプリトリガ期間およびトリガ地点から所
定時間後のポストトリガ期間における波形データが一つ
の記憶領域内に記憶されるように記憶手段を制御するも
のである。
【0020】この場合、トリガ地点から所定時間前のプ
リトリガ期間およびトリガ地点から所定時間後のポスト
トリガ期間における波形データが1つの記憶領域内に記
憶されるので、すべてのトリガ地点の前後のプリトリガ
期間およびポストトリガ期間における波形データをすべ
て記憶することができ、すべてのトリガ地点を基準にプ
リトリガ期間およびポストトリガ期間の波形を表示する
ことができるとともに、プリトリガ期間およびポストト
リガ期間において各波形を重ねて表示することができ
る。
【0021】(4)第4の発明 第4の発明に係る波形表示装置は、第3の発明に係る波
形表示装置の構成において、制御手段は、検出手段によ
りトリガ地点が検出される毎に、検出されたトリガ地点
を記憶するトリガ地点記憶手段と、複数の分割記憶手段
のうちの第1の分割記憶手段に記憶されている波形デー
タがトリガ地点記憶手段に記憶されているトリガ地点に
対するポストトリガ期間の終点に達しておらず、かつ、
波形データにより第1の分割記憶手段が満たされた場
合、第1の分割記憶手段と異なる第2の分割記憶手段に
以降の波形データが記憶されるように記憶手段を制御す
るとともに、第1および第2の分割記憶手段を一つの記
憶領域として管理する記憶領域管理手段とを含むもので
ある。
【0022】この場合、トリガ地点が検出される毎にト
リガ地点が記憶され、複数の分割記憶手段のうちの第1
の分割記憶手段に記憶されている波形データがトリガ地
点のポストトリガ期間の終点に達しておらず、かつ、波
形データにより第1の分割記憶手段が満たされた場合、
第1の分割記憶手段と異なる第2の分割記憶手段に以降
の波形データが記憶され、第1および第2の分割記憶手
段が1つの記憶領域として管理される。したがって、ト
リガ地点が連続して複数存在する場合でも、最後のトリ
ガ地点のポストトリガ期間が終了するまでの波形データ
が1つの記憶領域に記憶され、すべてのトリガ地点のプ
リトリガ期間およびポストトリガ期間の波形データをす
べて1つの記憶領域に記憶することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る波形表示装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による波形表示装置の構
成を示すブロック図である。なお、本発明は、入力信号
の波形を表示する波形表示装置であれば、種々の波形表
示装置に適用することができ、例えば、デジタルオシロ
スコープ等に好適に適用することができる。
【0024】図1に示す波形表示装置は、入力部1、A
/D変換器(アナログ−デジタル変換器)2、制御部
3、一次メモリ4、表示メモリ5、表示装置6、操作部
7、CPU(中央演算処理装置)8、ROM(リードオ
ンリメモリ)9およびRAM(ランダムアクセスメモ
リ)10を備える。
【0025】入力部1は、減衰器等から構成され、入力
信号INを所定のレベルまで減衰させ、減衰させた入力
信号をA/D変換器2へ出力する。
【0026】A/D変換器2は、入力部1から入力され
る入力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、
デジタル信号に変換した入力信号を制御部3へ出力す
る。
【0027】制御部3は、一次メモリ4および表示メモ
リ5の書き込み動作および呼び出し動作等を制御し、一
次メモリ4に記憶されている波形データのうち表示され
る波形の波形データを表示メモリ5に記憶させ、表示メ
モリ5に記憶されている波形データを用いて表示装置6
の表示画面に所定の波形を表示させる。
【0028】表示装置6は、制御部3により表示メモリ
5から読み出された波形データを用いて、後述するトリ
ガ地点前後のプリトリガ期間およびポストトリガ期間か
らなる表示期間の波形を表示する。
【0029】制御部3、操作部7、CPU8、ROM9
およびRAM10は、所定のバスにより相互に接続さ
れ、必要なデータ等が相互に入出力される。
【0030】操作部7は、波形表示装置をユーザが操作
する場合に種々の操作指令等を入力するために用いら
れ、例えば、後述する表示波形の操作等に用いられる。
【0031】CPU8は、ROM9に記憶されているシ
ステムプログラムを読み出し、操作部7から入力される
操作指令に応じた操作処理等の種々の処理を行う。RA
M10は、CPU8が種々の処理を行う場合の作業領域
等として用いられる。
【0032】図2は、図1に示す制御部3の主要部の構
成を示すブロック図である。図2に示すように、制御部
3は、基準タイミング発生部31、アドレス状態遷移管
理部32、トリガ検出回路33、バッファ部34、アド
レス生成部35および可変長メモリ管理レジスタ36を
含む。
【0033】バッファ部34は、データバスBAを介し
てA/D変換器2に接続され、また、データバスBBを
介して一次メモリ4に接続されている。バッファ部34
は、相方向バッファとして機能し、データバスBAとデ
ータバスBBとの間で各バス幅に適合するように波形デ
ータを変換するとともに、一次メモリ4に波形データを
書き込む際のタイミングを合わせるために所定のタイミ
ングで波形データをラッチする。
【0034】トリガ検出回路33は、入力信号のレベル
がトリガレベルと交差した場合にトリガ条件が満たされ
たものと判断し、入力信号のレベルがトリガレベルと交
差した地点をトリガ地点として検出し、検出結果をアド
レス状態遷移管理部32へ出力する。
【0035】基準タイミング発生部31は、A/D変換
器2、アドレス生成部35およびアドレス状態遷移管理
部32が所定のタイミングで動作するように、所定の基
準タイミング信号をA/D変換器2、アドレス生成部3
5およびアドレス状態遷移管理部32に出力し、これら
の動作タイミングを調整する。
【0036】アドレス状態遷移管理部32は、1次メモ
リ4のアドレスの状態遷移を管理する。ここで、1次メ
モリ4は、データを循環させながら順次記憶する複数の
リングメモリ、例えば、表示装置6の表示画面の一画面
分の波形データを記憶可能な記憶容量を有する15個の
リングメモリR1〜R15から構成され、後述するよう
にして、これらのリングメモリR1〜R15のうち所定
のリングメモリがトリガ地点に応じて一つの記憶領域と
して管理される。
【0037】具体的には、アドレス状態遷移管理部32
は、トリガ検出回路33から出力されるトリガ地点に応
じて一次メモリ4の所定のリングメモリの所定のアドレ
スに波形データが書き込まれるようにアドレス生成部3
5を制御するとともに、トリガ地点に応じて一次メモリ
4のうち所定のリングメモリを一つの記憶領域として管
理できるように可変長メモリ管理レジスタ36を制御す
る。
【0038】アドレス生成部35は、アドレス状態遷移
管理部32に制御され、1次メモリ4に波形データを書
き込む際のアドレスを一次メモリ4へ出力する。また、
アドレス生成部35は、1次メモリ4へ出力したアドレ
スを可変長メモリ管理レジスタ36へも出力する。
【0039】可変長メモリ管理レジスタ36は、アドレ
ス状態遷移管理部32に制御され、一次メモリ4のリン
グメモリを可変長メモリとして管理するため、例えば、
トリガ地点のアドレス、プリトリガ期間の始点のアドレ
スおよびポストトリガ期間の終点のアドレスおよび一つ
の記憶領域として管理されるリングメモリ等を記憶す
る。
【0040】なお、トリガ地点のアドレスが決まれば、
プリトリガ期間の始点のアドレスおよびポストトリガ期
間の終点のアドレスを特定することができるため、可変
長メモリ管理レジスタ36にトリガ地点のアドレスのみ
を記憶するようにしてもよい。
【0041】本実施の形態では、1次メモリ4が記憶手
段に相当し、トリガ検出回路33が検出手段に相当し、
アドレス状態遷移管理部32.アドレス生成部35およ
び可変長メモリ管理レジスタ36が制御手段に相当し、
制御部3、表示メモリ5および表示装置6が表示手段に
相当する。また、リングメモリR1〜R15が分割記憶
手段に相当し、可変長メモリ管理レジスタ36がトリガ
地点記憶手段に相当し、アドレス状態遷移管理部32が
記憶領域管理手段に相当する。
【0042】次に、上記のように構成された波形表示装
置の動作について説明する。図3は、図1に示す波形表
示装置のデータ取り込み処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【0043】図3に示すように、まず、ステップS1に
おいて、アドレス状態遷移管理部32は、波形データが
一次メモリ4へ入力されたか否かを判断し、波形データ
が入力されていない場合、ステップS1を繰り返し、波
形データが入力された場合、ステップS2へ移行する。
【0044】次に、ステップS2において、アドレス状
態遷移管理部32は、1次メモリ4の所定のリングメモ
リへ波形データが書き込まれるようにアドレス生成部3
5を制御し、アドレス生成部35から出力されるアドレ
スに波形データが書き込まれる。
【0045】次に、ステップS3において、アドレス状
態遷移管理部32は、トリガ条件を満たすか否かすなわ
ちトリガ検出回路33からトリガ地点の検出が通知され
たか否かを判断し、トリガ条件を満たす場合はステップ
S4へ移行し、トリガ条件を満たさない場合はステップ
S7へ移行する。
【0046】トリガ条件を満たす場合、ステップS4に
おいて、アドレス状態遷移管理部32は、検出されたト
リガ地点を基準に可変長メモリ管理レジスタ36に記憶
されているポストトリガ期間の終点のアドレスを更新す
る。
【0047】次に、ステップS5において、アドレス状
態遷移管理部32は、現在波形データが記憶されている
リングメモリに対するスタートポイントが可変長メモリ
管理レジスタ36に設定されているか否かを判断し、ス
タートポイントが設定されている場合はステップS7へ
移行し、スタートポイントが設定されていない場合はス
テップS6へ移行する。ここで、スタートポイントは、
リングメモリに格納されている波形データの先頭位置を
示すアドレスである。
【0048】スタートポイントが設定されていない場
合、ステップS6において、アドレス状態遷移管理部3
2は、ステップS3で検出されたトリガ地点のプリトリ
ガ期間の始点のアドレスをスタートポイントとして可変
長メモリ管理レジスタ36に設定する。
【0049】次に、ステップS3でトリガ条件を満たさ
ないと判断された場合、ステップS5でスタートポイン
トが設定されていると判断された場合、または、ステッ
プS6の処理が終了した場合、ステップS7において、
アドレス状態遷移管理部32は、最新のトリガ地点から
ポストトリガ期間が経過したか否かを判断し、ポストト
リガ期間が経過している場合はステップS10へ移行
し、ポストトリガ期間が経過していない場合はステップ
S8へ移行する。
【0050】ポストトリガ期間が経過している場合、ス
テップS10において、アドレス状態遷移管理部32
は、スタートポイントを含むリングメモリからこの期間
までの波形データを記憶しているリングメモリを1つの
可変長メモリとして管理するため、これらのリングメモ
リを一つの可変長メモリとして可変長メモリ管理レジス
タ36に設定するとともに、他のリングメモリを書き込
み対象に設定し、その後、ステップS1へ移行して以降
の処理を継続する。
【0051】一方、ポストトリガ期間が経過していない
場合、ステップS8において、アドレス状態遷移管理部
32は、波形データが現在記憶されているリングメモリ
が波形データで満杯になったか否かを判断し、リングメ
モリが満杯になっている場合はステップS9へ移行し、
リングメモリが満杯になっていない場合はステップS1
へ移行して以降の処理を継続する。
【0052】リングメモリが満杯になっている場合、ス
テップS9において、アドレス状態遷移管理部32は、
他のリングメモリを書き込み対象に設定するためのアド
レスを発生するようにアドレス生成部35に指示し、ア
ドレス生成部35は、このアドレスを1次メモリ4へ出
力する。したがって、あるリングメモリが満杯になった
場合、他のリングメモリが書き込み対象となり、以降の
波形データが他のリングメモリに書き込まれる。
【0053】図4および図5は、上記のデータ取り込み
処理による1次メモリ4への波形データの書き込み動作
を具体的に説明するための第1および第2の模式図であ
る。
【0054】図4に示すように、15個のリングメモリ
R1〜R15から構成される1次メモリ4が、トリガ地
点a,bを含む波形データが格納されるリングメモリR
1,R2から構成される可変長メモリA、トリガ地点c
を含む波形データが格納されるリングメモリR3からな
る可変長メモリB、リングメモリR4〜R6からなる可
変長メモリC、リングメモリR7からなる可変長メモリ
D、リングメモリR8〜R13からなる可変長メモリ
E、リングメモリR14,R15からなる可変長メモリ
Fとして管理される場合について説明する。
【0055】図5に示すように、まず、波形データがリ
ングメモリR1に順次書き込まれているときに、トリガ
地点aにおいて波形データがトリガ条件を満たす場合、
トリガ地点aが可変長メモリ管理レジスタ36に記憶さ
れるとともに、トリガ地点aからプリトリガ期間B1だ
け前の地点B1がリングメモリR1のスタートポイント
として可変長メモリ管理レジスタ36に記憶される。
【0056】次に、波形データがリングメモリR1に順
次書き込まれ、リングメモリR1の終点P2まで波形デ
ータが書き込まれると、リングメモリR1の始点P3か
らさらに継続して波形データが書き込まれる。
【0057】このとき、トリガ地点aのポストトリガ期
間が経過する前にトリガ地点bにおいて波形データがト
リガ条件を満たす場合、トリガ地点bが可変長メモリ管
理レジスタ36に記憶されるとともに、ポストトリガ期
間がトリガ地点bを基準に更新され、トリガ地点bから
ポストトリガ期間が開始する。
【0058】次に、波形データがリングメモリR1に順
次書き込まれ、スタートポイントである地点P1まで波
形データが書き込まれると、リングメモリR1が波形デ
ータで満杯となり、アドレス状態遷移管理部32は、次
のリングメモリR2に波形データを書き込むためのアド
レスを発生するようにアドレス生成部35に指示し、こ
のアドレスによりリングメモリR2の始点P2から波形
データが書き込まれ、始点P2がリングメモリR2のス
タートポイントとして可変長メモリ管理レジスタ36に
記憶される。
【0059】次に、リングメモリR2に波形データが順
次書き込まれ、トリガ地点bからポストトリガ期間が経
過した場合、すなわち期間A1と期間A2とを加算した
期間がポストトリガ期間になった場合、アドレス状態遷
移管理部32は、次のリングメモリR3に波形データを
書き込むためのアドレスを発生するようにアドレス生成
部35へ指示し、波形データの書き込み対象がリングメ
モリR3に変更される。
【0060】このとき、アドレス状態遷移管理部32
は、2つのトリガ地点a,bを含む波形データD1〜D
3が記憶されているリングメモリR1,R2を可変長メ
モリAとして可変長メモリ管理レジスタ36に設定し、
リングメモリR1,R2が1つの記憶領域として管理さ
れる。
【0061】このようにして、可変長メモリ管理レジス
タ36には、可変長メモリAのトリガ地点としてトリガ
地点a,bのアドレスが記憶されるとともに、可変長メ
モリAとして管理されるリングメモリとしてリングメモ
リR1,R2が記憶され、リングメモリR1,R2のス
タートポイントP1,P2が記憶される。
【0062】次に、波形データがリングメモリR3に順
次書き込まれているときに、トリガ地点cにおいて波形
データがトリガ条件を満たす場合、トリガ地点cが可変
長メモリ管理レジスタ36に記憶されるとともに、トリ
ガ地点cからプリトリガ期間B2だけ前の地点P4がリ
ングメモリR3のスタートポイントとして可変長メモリ
管理レジスタ36に記憶される。
【0063】次に、波形データがリングメモリR3に順
次書き込まれ、リングメモリR3の終点P5まで波形デ
ータが書き込まれると、リングメモリR3の始点P6か
らさらに継続して波形データが書き込まれる。
【0064】次に、波形データがリングメモリR3に順
次書き込まれ、スタートポイントである地点P4まで波
形データが書き込まれると、リングメモリR3の記憶容
量は1画面分の記憶領域すなわち1表示期間に設定され
ているため、期間A3と期間A4とを足した期間がポス
トトリガ期間となる。
【0065】したがって、地点P4まで波形データが書
き込まれると、トリガ地点cのポストトリガ期間が満了
し、アドレス状態遷移管理部32は、地点cを含む波形
データD4,D5が記憶されているリングメモリR3を
可変長メモリBとして可変長メモリ管理レジスタ36に
設定し、リングメモリR3が1つの記憶領域として管理
される。
【0066】このようにして、可変長メモリ管理レジス
タ36には、可変長メモリBのトリガ地点としてトリガ
地点cのアドレスが記憶されるとともに、可変長メモリ
Bとして管理されるリングメモリとしてリングメモリR
3が記憶され、リングメモリR3のスタートポイントP
4が記憶される。
【0067】以降同様にしてトリガ地点を基準にプリト
リガ期間およびポストトリガ期間が順次設定され、トリ
ガ地点からポストトリガ期間が経過するまでに次のトリ
ガ地点が発生した場合、このトリガ地点からポストトリ
ガ期間が新たに設定され、すべてのトリガ地点に対して
プリトリガ期間およびポストトリガ期間の波形データが
含まれるように各記憶領域が設定され、トリガ地点に応
じて組み合わされたリングメモリにより可変長メモリC
〜Fが設定される。
【0068】上記の処理により、可変長メモリ管理レジ
スタ36には、各可変長メモリごとに当該可変長メモリ
を構成するリングメモリが記憶されるとともに、トリガ
地点およびスタートポイントが記憶されるため、制御部
3は、記憶されているトリガ地点およびスタートポイン
トを用いて任意のトリガ地点のプリトリガ期間およびポ
ストトリガ期間の波形データを1次メモリ4から読み出
し、読み出した波形データを表示メモリ5に記憶させ、
任意のトリガ地点を基準とした波形を表示装置6の表示
画面にすることができる。
【0069】図6は、上記のデータ取り込み処理により
一次メモリ4に取り込まれた波形データを用いて表示装
置6の表示画面に表示される波形の表示例を示す図であ
る。
【0070】図6に示すような入力信号INが入力され
ると、上記のデータ取り込み処理により、トリガ地点a
のプリトリガ期間の始点からトリガ地点cのポストトリ
ガ期間の終点までの波形データがリングメモリR1,R
2に記憶され、リングメモリR1,R2が可変長メモリ
Aとして管理される。
【0071】したがって、可変長メモリAからトリガ地
点aを基準にプリトリガ期間およびポストトリガ期間の
波形データを読み出すことにより、トリガ地点aを基準
に入力信号INの波形を表示する画面Aを表示すること
ができる。また、同様に、可変長メモリAからトリガ地
点bまたはトリガ地点cを基準にプリトリガ期間および
ポストトリガ期間の波形データを読み出すことにより、
トリガ地点bまたはトリガ地点cを基準に入力信号IN
の波形を表示する画面Bまたは画面Cを表示することが
できる。
【0072】また、トリガ地点dのプリトリガ期間の始
点からポストトリガ期間の終点までの波形データがリン
グメモリR3に記憶され、リングメモリR3が可変長メ
モリBとして管理される。したがって、可変長メモリB
からトリガ地点dを基準にプリトリガ期間およびポスト
トリガ期間の波形データを読み出すことにより、トリガ
地点dを基準に入力信号INの波形を表示する画面Dを
表示することができる。
【0073】また、トリガ地点eのプリトリガ期間の始
点からポストトリガ期間の終点までの波形データがリン
グメモリR4に記憶され、リングメモリR4が可変長メ
モリCとして管理される。したがって、可変長メモリC
からトリガ地点eを基準にプリトリガ期間およびポスト
トリガ期間の波形データを読み出すことにより、トリガ
地点eを基準に入力信号INの波形を表示する画面Eを
表示することができる。このようにして、すべてのトリ
ガ地点a〜eを基準に入力信号の波形を表示することが
できる。また、制御部3により各波形データをOR演算
処理等することにより、各波形を重ね合わせて表示する
こともできる。
【0074】上記のように、本実施の形態では、ポスト
トリガ期間より短い間隔で複数のトリガ地点が連続して
存在する場合に、各トリガ地点のプリトリガ期間および
ポストトリガ期間の波形データを含む波形データを複数
のリングメモリから構成される一つの可変長メモリに記
憶することができるので、すべてのトリガ地点を基準に
入力信号の波形を表示することができるとともに、各ト
リガ地点を基準に所定範囲の波形を重ねて表示すること
もできる。
【0075】また、ポストトリガ期間より十分に長い間
隔で複数のトリガ地点が存在する場合は、トリガ地点毎
に当該トリガ地点のプリトリガ期間およびポストトリガ
期間の波形データを一つリングメモリから構成される一
つの可変長メモリにそれぞれ記憶しているので、波形解
析の対象とならない不要な波形データを記録して処理す
ることがなく、波形解析効率を向上させることができ
る。
【0076】この結果、すべてのトリガ地点を基準に入
力信号の波形を表示することができるとともに、各波形
を重ねて表示することができ、さらに波形解析効率を向
上することができる。
【0077】なお、上記の説明では、一次メモリを複数
のリングメモリから構成したが、この例に特に限定され
ず、トリガ地点に応じて記憶領域の大きさを変化できる
ものであれば、他のメモリを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による波形表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御部の主要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1に示す波形表示装置のデータ取り込み処理
を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示すデータ取り込み処理による1次メモ
リへの波形データの書き込み動作を具体的に説明するた
めの第1の模式図である。
【図5】図3に示すデータ取り込み処理による1次メモ
リへの波形データの書き込み動作を具体的に説明するた
めの第2の模式図である。
【図6】図3に示すデータ取り込み処理により一次メモ
リに取り込まれた波形データを用いて表示装置の表示画
面に表示される波形の表示例を示す図である。
【図7】従来のオシロスコープによるトリガ地点を基準
とした入力信号の波形データのメモリへの取り込み動作
を説明するため模式図である。
【図8】従来の他のオシロスコープによるトリガ地点を
基準とした入力信号の波形データのメモリへの取り込み
動作を説明するため模式図である。
【符号の説明】
1 入力部 2 A/D変換器 3 制御部 4 一次メモリ 5 表示メモリ 6 表示装置 7 操作部 8 CPU 9 ROM 10 RAM 31 基準タイミング発生部 32 アドレス状態遷移管理部 33 トリガ検出回路 34 バッファ部 35 アドレス生成部 36 可変長メモリ管理レジスタ R1〜R15 リングメモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の波形を表示する波形表示装置
    であって、 前記入力信号の波形データを複数の記憶領域に分割して
    記憶する記憶手段と、 前記入力信号が所定のトリガ条件を満たす地点をトリガ
    地点として検出する検出手段と、 前記トリガ地点に応じて前記波形データを記憶する記憶
    領域の大きさを変化させて前記波形データを記憶するよ
    うに前記記憶手段を制御する制御手段と、 前記記憶手段の記憶領域ごとに記憶されている波形デー
    タを用いて前記トリガ地点を基準に波形を表示する表示
    手段とを備えることを特徴とする波形表示装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記表示手段により表
    示される一画面分の波形データを記憶可能な複数の分割
    記憶手段を含み、 前記制御手段は、前記複数の分割記憶手段の中から前記
    トリガ地点に応じて組み合わされた分割記憶手段を前記
    波形データを記憶する一つの記憶領域として管理するこ
    とを特徴とする請求項1記載の波形表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記トリガ地点から所
    定時間前のプリトリガ期間および前記トリガ地点から所
    定時間後のポストトリガ期間における波形データが一つ
    の記憶領域内に記憶されるように前記記憶手段を制御す
    ることを特徴とする請求項2記載の波形表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記検出手段により前
    記トリガ地点が検出される毎に、検出されたトリガ地点
    を記憶するトリガ地点記憶手段と、 前記複数の分割記憶手段のうちの第1の分割記憶手段に
    記憶されている波形データが前記トリガ地点記憶手段に
    記憶されているトリガ地点に対するポストトリガ期間の
    終点に達しておらず、かつ、前記波形データにより前記
    第1の分割記憶手段が満たされた場合、前記第1の分割
    記憶手段と異なる第2の分割記憶手段に以降の波形デー
    タが記憶されるように前記記憶手段を制御するととも
    に、前記第1および第2の分割記憶手段を一つの記憶領
    域として管理する記憶領域管理手段とを含むことを特徴
    とする請求項3記載の波形表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150735A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Yokogawa Electric Corp デジタルオシロスコープ
JP2009236918A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Tektronix Inc 表示用データ捕捉方法及び装置並びに表示装置
CN101561453A (zh) * 2008-04-17 2009-10-21 特克特朗尼克公司 在无死区采集系统中绘制波形
JP2018028471A (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 アンリツ株式会社 測定装置及び測定方法

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