JP3260655B2 - エレクトロルミネッセントデバイス及びエレクトロルミネッセントディスプレイ - Google Patents

エレクトロルミネッセントデバイス及びエレクトロルミネッセントディスプレイ

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JP3260655B2
JP3260655B2 JP08633697A JP8633697A JP3260655B2 JP 3260655 B2 JP3260655 B2 JP 3260655B2 JP 08633697 A JP08633697 A JP 08633697A JP 8633697 A JP8633697 A JP 8633697A JP 3260655 B2 JP3260655 B2 JP 3260655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は共鳴キャビティ有機
エレクトロルミネッセントデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】共鳴キャビティエレクトロルミネッセン
トデバイス(共鳴キャビティ発光デバイス、RCLED
とも呼称される)、特に、マイクロキャビティ有機発光
デバイスは当業者には公知である。RCLEDは、用い
られているエレクトロルミネッセント(”EL”)材料
が有機材料である場合に”有機”と呼称される。その名
称が示すように、マイクロキャビティ構造においては、
μmオーダーのキャビティ構造が用いられる。
【0003】一般的には、ある種の有機エレクトロルミ
ネッセント材料の蛍光スペクトルはブロードであり、時
として可視光範囲全体に亘っている。蛍光を発する系の
自然放出レートの操作は、そのような系を、それらの公
称自由空間密度及び光子状態を変化させる、マイクロキ
ャビティ構造などの構造物中に組み込むことによって実
現される。プレーナ(平面)型のマイクロキャビティ構
造は、有機薄膜の自然放出を調節することができる。よ
って、例えばプレーナ型のマイクロキャビティ構造中に
配置された有機材料よりなる単一の発光層が、赤、緑あ
るいは青の光放出器を構成するために用いられ得る。こ
の事実は公知であり、A. Dodabalapur,et al., "Microc
avity Effects In Organic Semiconductors", 64(19) A
ppl. Phys. Lett. 2486 (1994.5.9)("Dodabalapur I");
A. Dodabalapur, et al., "Electroluminescence From
Organic Semiconductors In Patterned Microcavitie
s", 30 Elect. Lett. 1000(1994)("Dodabalapur II");
A. Dodabalapur, et al.,"Color Variation With Elect
roluminescent Organic Semiconductors In Multimode
Resonant Cavities", 65(18) Appl. Phys. Lett. 2308
(1994.10.31)("Dodabalapur III"); 米国特許第5,4
05,710号("Dodabalapur特許")に詳述されてい
る。これらは本発明の参照文献である。
【0004】簡潔に述べれば、プレーナ型マイクロキャ
ビティ構造における、放出される光の帯域の”単一”色
へのナローイングは、そのデバイス構造に組み込まれて
いる反射層による増強に由来する。このことは、Nakaya
ma, et al., "Organic Photo- And Electroluminescent
Devices With Double Mirrors", 63(5) Appl. Phys.Le
tt. 594(1993.8.2)に記述されており、これも本発明の
参照文献である。放出される光の波長はキャビティの光
学的な厚さ(光学長とも呼称される)によってさらに決
定され、これはキャビティを構成している層の厚さを変
化させることによって操作され得る。層の屈折率、ある
いは反射表面として用いられるλ/4板の阻止帯域の中
心波長等のその他の光学的性質を変化させることによっ
ても同様の効果が得られる。Dodabalapur特許に記載さ
れているように、適切な厚さを有する充填層が、発光波
長を制御する目的でマイクロキャビティ内に組み込まれ
得る。プレーナ型マイクロキャビティ構造の相異なった
領域における充填層の層厚を変化させることにより、単
一の有機材料よりなる発光層が、相異なった領域におい
て赤、緑あるいは青の光を発する素子を構成する目的で
用いられ得る。
【0005】従って、種々の充填層を用いたマイクロキ
ャビティ有機発光デバイス(LED)は、相異なった発
光材料を組み合わせることなくフルカラーディスプレイ
を構成することが可能であるという点で有利である。特
定の発光素子において特定の色を実現するためにどの層
あるいはどの性質を可変するべきであるかが決定されれ
ば、その層あるいはその性質のみが必要とされる色を実
現するために変化させられればよい。特定のマイクロキ
ャビティを構成している、有機EL層を含む他の全ての
層は、異なった色を呈する発光素子に関しても同一でよ
いことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一般には共
鳴キャビティエレクトロルミネッセントデバイス、特
に、マイクロキャビティ有機発光デバイスが、それらデ
バイスを見る角度(視角)の関数として不必要に変化す
る発光スペクトルを有している、という認識に鑑みてな
されたものである。すなわち、デバイスの発光面の法線
から測定した視角が増大するに連れて、放出される光の
青方偏移(すなわち、より短い波長への偏移)が生ず
る。マイクロキャビティデバイスにおいては、入射波及
び反射波の定在波のノード(節)の間の距離が、視角の
増大と共に減少する。よって、キャビティの特性長に合
致するためには、より短い波長が必要となる。従って、
通常のマイクロキャビティ有機発光デバイスのピークは
長は、発光面の法線に対して45゜の視角の場合には、
およそ25から50nmほど減少する。この青方偏移
は、視覚認識及び印象が重要となる、例えばディスプレ
イ等の、種々の重要なアプリケーションにおけるマイク
ロキャビティLEDの利用を制限してしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術に係
るマイクロキャビティLEDに関する上述された問題点
を、視角の変化に伴う発光波長の偏移を低減すなわち最
小にするマイクロキャビティ有機発光デバイスを実現す
ることによって克服する。本発明の一実施例において
は、マイクロキャビティエレクトロルミネッセントデバ
イスが、少なくともその一部が非平面であるような表面
形状を有する、複数個の所定の領域からなる表面を有す
る基板、及び、前記非平面表面形状上に積層されたマイ
クロキャビティレイヤー構造から構成されている。この
マイクロキャビティレイヤー構造は、少なくとも、前記
非平面基板表面形状上の第一反射層、第二反射層及び前
記第一及び第二反射層の間に配置された、エレクトロル
ミネッセンスを発する有機材料からなる活性層を有して
いる。前記基板は、前記対称非平面表面形状の反対側に
平面表面を有しており、前記基板の前記対称非平面表面
は、反対側の平面表面から突き出している円錐である。
この円錐は、切り込み角が8゜から15゜の間の正円錐
である。あるいは、前記非平面表面形状は、円錐台、ド
ーム状の表面、あるいはそれらの組み合わせである。非
平面表面に対向する領域からのエレクトロルミネッセン
スは、遠視野において、平面マイクロキャビティLED
と比較した場合、視角に伴う発光波長の偏移を低減する
ように加算される。
【0008】本発明に従って、共通の基板上に複数個の
マイクロキャビティLEDが形成され得る。前記基板
は、一方の表面が平面であり、対向する表面は、複数個
の突出した非平面表面構造を有している。LEDは、前
記突出した非平面表面構造上に、それらの各々がサブピ
クセルを構成するように形成される。当該ディスプレイ
の各々のピクセルは、例えば、相異なった色を有する少
なくとも3つの隣接するサブピクセルから構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、従来技術に係る通常のマ
イクロキャビティ有機発光デバイス10を模式的に示す
鳥瞰図である。発光デバイス10は、一般には固体で直
方体形状を有しており、平面ディスプレイのサブピクセ
ルあるいはピクセルとして用いられる。この種の発光デ
バイスは、前掲のDodabalapur I-III及びDodabalapur特
許にも記載されている。種々の堆積、スピンコーティン
グ及びマスク工程によってこの種の発光デバイスを形成
する方法は公知であり、前述の参照文献にも記載されて
いる。選択された波長を有する発光デバイスを形成する
ための、層系の数学的なモデリングも記述されている。
【0010】発光デバイス10は、基板12の第一平面
表面17上に形成された有機マイクロキャビティ層構造
15から構成されている。基板12は、平面表面17に
対向する第二平面表面13を有しており、マイクロキャ
ビティ構造15によって生成された光がこの第二平面表
面13を介して放出される。以下に記述されている、本
発明に係る実施例と発光デバイス10との間の著しい差
異は、基板12が非平面表面を有する基板によって置換
されており、この表面上にマイクロキャビティ構造が形
成されるという点である。本発明に係る実施例において
は、マイクロキャビティ層構造は、基板の非平面表面全
体に亘って概して一様な厚さを有している。マイクロキ
ャビティ構造15の層構造に関する以下の議論は、従来
技術に係る平面発光デバイス10と後に記述されてい
る、本発明に係る発光デバイスの双方に適用され得る。
【0011】マイクロキャビティ構造15は、少なくと
も、多層構造積層誘電体よりなる底部反射層14、有機
エレクトロルミネッセント(EL)層22(”活性”
層)、頂部金属反射層24、及び底部反射層14を介し
て発光させるためにEL層22に対して電界を印加する
ことを可能にするある種の手段を有している。しかしな
がら、活性層が、EL層22及び頂部反射層24との間
に、有機EL層22だけではなく、例えば正孔伝達層2
0及び/あるいは電子/正孔障壁層(図示せず)等の単
一あるいは複数個の付加層を有する構造であることも可
能である。層22を構成するEL材料は、単一材料層
か、あるいは発光特性の異なった2つあるいはそれ以上
の個数の層である。EL材料層は、各々、ドーピングが
なされていてもなされていなくてもよい。
【0012】基板12は、以下に記述されている本発明
に係る実施例における非平面表面を有する基板と同様、
関連する波長での放射に対して実質的に透明である。”
実質的に透明”とは、本明細書においては、関連する波
長における放射に対する関連する距離に亘る減衰が、通
常25%未満であることを意味している。基板材料は、
例えば溶融石英、ガラス、サファイア、水晶、あるいは
ポリエチルスルフォン等の透明なプラスチックである。
【0013】多層反射層14は、適切に選択された厚さ
(通常λ/4)を有する実質的に吸収の無い材料よりな
る互層から構成されている。この種の反射鏡は公知であ
る。その反射率は、層対の個数と用いられている材料の
屈折率に依存するが、このことも公知である。材料対
は、例えば、SiO2とSixy、SiO2とSiNx
あるいはSiO2とTiO2である。図1においては、反
射層14は、一例として、SiO2とSixyとの互層
14a−14f、すなわち3層対、よりなるように描か
れている。より多くの、あるいはより少ない数の層対も
用いられ得ることに留意されたい。
【0014】有機EL層は、光放射源である。EL材料
は、例えば、(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム
(Alq)の三量体、ペリレン誘導体、アントラセン、
ポリ(フェニレンビニレン)、オキサジアゾル、あるい
はスチルベン誘導体等である。EL材料は、例えばクマ
リン、DCM、あるいはローダミン誘導体等によって、
材料のELスペクトルを調節する目的、及び/あるいは
デバイスの効率を向上させる目的でドーピングされるこ
とも可能である。EL材料は、Jordan等によってAppl.P
hys.Lett. 68, 1192(1996)に記載されているようにドー
ピングされた層を含む、複数個の層から構成されること
も可能である。
【0015】ある場合には、正孔伝達層20が含まれ
る。これは、実質的に透明な材料であって、電子−正孔
再結合が生ずるEL層22への正孔の伝達を容易にする
ものである。この目的に適した材料は、例えば、ジアミ
ン(例えばトリフェニルジアミンすなわちTAD)及び
ポリ(チエニレンビニレン)等である。
【0016】EL層22と頂部反射層24との間に電子
伝達層(図示せず)が用いられる場合がある。電子伝達
層は実質的に透明な材料であって、頂部反射層からEL
層への電子の伝達を容易にするものである。この種の材
料は、例えば、2−(4−ビフェニル)−5−フェニル
−1,3,4−オキサジアゾル(PBD)、ブチルPB
D、あるいはこれらのいずれかがポリメチルメタクレー
ト(PMMA)あるいはポリカーボネート等の不活性ポ
リマーにドーピングされたものである。
【0017】頂部金属反射層24は、電子を隣接する層
に注入する。反射層材料は、例えばAl、Agあるいは
Au、あるいはMg/Al、Mg/AgもしくはLi/
Al等の合金である。反射層24は、ディスプレイ応用
に関しては、従来技術に係る場合及び本発明に係る場合
の双方とも、隣接した、互いに個別の発光デバイスを実
現するようにパターニングされる。このような場合に
は、エレクトロルミネッセンスを実現するために、個々
の発光デバイスの頂部反射層に対して選択的に電圧が印
加される。
【0018】EL材料を適切に選択することにより、正
孔伝達層及び電子伝達層のいずれか(あるいは双方と
も)を省略することが可能になる。例えば、AlqはE
L材料と電子伝達媒体の双方として機能し、ポリ(フェ
ニレンビニレン)はEL材料と正孔伝達媒体の双方とし
て機能する。
【0019】(オプションである)フィラー層16は、
製造及び動作条件下で化学的に安定であって適切な技法
によってパターニングされることが可能な、実質的に透
明なあらゆる材料から構成され得る。フィラー材料は、
例えば透明なポリマー(例えばポリイミド)あるいは透
明な誘電体(例えばSixyあるいはSiO2)であ
る。
【0020】活性層に対して電界を印加することを容易
にする手段として、透明(あるいは半透明)な電極層1
8が用いられることが望ましい。電極層18は、例え
ば、インジウムチタン酸化物(ITO);GaInO3
あるいはZn1.2In1.9Sn0.1x等の透明な酸化物;
ポリアニリン等の導電性ポリマー;あるいは金属(例え
ばAuあるいはAl)等の(例えばおよそ10オングス
トローム厚の)薄膜;等から選択される。
【0021】エレクトロルミネッセンスを生ずるEL層
に対して印加される電界は、頂部反射層24と電極層1
8との間に電圧を印加することによって生成されること
が望ましい。エレクトロルミネッセンスは、これらの層
の間におよそ10ボルトの電圧が印加される場合に観察
される。このようなデバイスは、およそ10%の内部量
子効率(すなわち、注入された電子1個あたりのフォト
ン数)で機能する。
【0022】例えばディスプレイ応用の場合のような、
共通の基板上への複数(例えば3つ)の選択された色を
有する多数の発光デバイスを形成することを容易にする
目的で、フィラー層16が発光される色を制御する層と
して用いられることが望ましい。この場合には、同一の
EL材料が、相異なった発色を有するディスプレイ全体
に亘って用いられ得る。この技法はDodabalapur特許に
記述されており、以下に記述されている本発明に係る発
光デバイスに対しても同様に適用可能である。基本的に
は、フィラー層の層厚が、キャビティの全光学長を操作
して、基本発光波長を制御するために用いられる。(Do
dabalapur特許に記載されているように、マイクロキャ
ビティ層構造15を構成している他の層の厚さ及び屈折
率も、キャビティの全光学長を調節する目的で設定され
得る。”キャビティ”それ自体はその光学長によって規
定される。)
【0023】図2は、図1の発光デバイス10の種々の
層に用いられる材料と層厚の例を示した表である。各々
の層に対する屈折率の代表的な値も表示してある。ここ
に示された値を用いることにより、基板12の底部平面
表面13に垂直な方向(すなわち図1のz軸方向)に黄
色の光が放射される。
【0024】図3は、図2に示された特性を持つ層を有
する図1の平面マイクロキャビティ発光デバイス10か
ら放出されるエレクトロルミネッセンス(EL)の実測
強度を示すグラフである。エレクトロルミネッセンス
は、種々の視角Θに対して波長の関数として示されてい
る。ここで、Θは、基板12に対して垂直なz軸からの
角度である(図1を参照)。基板12に垂直な方向(Θ
=0゜)では、およそ590nmのところにスペクトル
幅約25nmの狭いピークが観測される。ピーク発光波
長は、視角Θが増大するに連れて短波長側へシフトす
る。よって、この例においては、ピーク発光波長は、Θ
=0゜における590nmからΘ=45゜における56
5nmへと、25nm分”青方偏移”する。さらに、視
角の増大と共に波長の帯域が増大し、ピーク強度が減少
する。Θ=45゜におけるピークEL強度は、Θ=0゜
において観測される値のおよそ1/3である。ここで、
EL強度及び発光波長の近似を解析的に導出することが
可能であって、図3に示された観測結果と良く一致す
る、ということに留意されたい。この解析に関しては、
以下に詳細に記述される。
【0025】本発明に従って、視角に関する発光波長の
変化が、基板の対称非平面表面上にマイクロキャビティ
構造を実現することによって低減される。非平面表面
は、この種の発光波長の変化を低減すなわち最小化する
目的で選択される。
【0026】本発明に係る第一の実施例においては、こ
の非平面表面は円錐形である。図4は、本発明に従う円
錐形マイクロキャビティ発光デバイス40の鳥瞰図であ
る。基板42は、例えば溶融石英よりなり、円錐形部分
と一体になった直方体基底部を有している。発光デバイ
スの一様なマイクロキャビティ層構造15は、基板42
の円錐形部分の上に形成される。円錐形部分は、正円錐
であることが望ましい。この場合には、発光デバイス4
0は、円錐の頂点の回りでZ軸に関して対称である。図
4のAAの部分の断面図である図5に示されているよう
に、基板42の基底部及び円錐部はそれぞれ42a及び
42bとして示されている。光は、基底部42aの底部
平面表面43を介して放出される。円錐部42bは、8
−15゜の範囲の浅いウェッジ角ψを有している。(表
面43に垂直な)z軸からの視角Θ’は、前述された平
面発光デバイス10の視角Θ(図1)と同様である。
【0027】層構造15は、連続する層の蒸着昇華によ
って円錐部42b上に形成されることが望ましい。この
プロセスにより、各々の層が、円錐形表面全体に亘って
実質的に一様な厚みを有して形成されることが可能にな
る。(円錐部42b上への層構造15の形成が、溶液か
らのスピンコーティングによっても可能であることに留
意されたい。)よって、層構造15は、図1の平面発光
デバイスにおいて用いられたものと同様であり、各々の
層の厚み並びに屈折率がマイクロキャビティ構造15の
各々の領域に対して垂直な方向の発光スペクトルに影響
を与える。
【0028】発光デバイス40の視角Θ’の関数として
の発光波長の変化は、図1に示されているような平面発
光デバイスにおいて観測される変化と比較して低減され
ている。この発光波長の変化の低減は、円錐形構造の種
々の領域から発する光のスペクトルの遠視野における加
算の結果である。図5において、x−z平面における各
々の角Θ’での遠視野から見た発光は、層構造15の対
向する半分である15a及び15bからの発光の加算に
よって近似される。よって、例えば、部分15a及び1
5bは、各々図3に示されたような発光特性を有する、
互いに斜めになるように配置された2つの平面マイクロ
キャビティ発光デバイスとして見なすことができる。こ
のような場合には、その形状から、スペクトルの加算に
よって視角に伴う波長の変化が低減されることが理解さ
れる。デバイスの対称性のため、(x−z平面を含む)
全ての平面における遠視野スペクトルは本質的に同一で
ある。円錐形の場合は解析的にモデリングすることが比
較的容易である。なぜなら、遠視野パターンが、各平面
における円錐の2つの半分の双方からの寄与を平均する
ことによって本質的に得られるからである。
【0029】図6は、円錐形発光デバイス40が図2に
示されたものと同様の層特性を有している場合、すなわ
ち、EL層22として90nm厚のAlq層が用いられ
ている等々の場合に、発光デバイス40からのEL強度
を0゜、15.8゜、25.2゜及び45゜の視角Θ’
に関して計算した結果を示すグラフである。基板42
は、屈折率1.5の溶融石英よりなり、基底部42aの
厚さは1−10ミリメートルである。円錐形部のウェッ
ジ角ψはこの場合には12゜である。図に示された曲線
は、視角の変化に伴う発光波長の変化が図1に示された
発光デバイス10の場合よりも低減されていることを示
している。Θ’=0゜の場合の基本発光波長はおよそ5
88nmである。この基本発光波長は、Θ’が25.2
゜に近づくにつれてわずかに長波長側にシフトしておよ
そ594nmに達し、その後、Θ’が45゜の場合にお
よそ583nmとわずかに短波長側にシフトする。よっ
て、発光デバイス40は、視角Θ’が0゜から45゜の
間でピーク発光波長が+6/−5nmだけシフトする
が、図1から3に示された従来技術に係る発光デバイス
では、−25nmのシフトが観測されている。図7に示
されているように、発光デバイス40における視角の変
化に伴うピークEL強度の変化は、デバイスに垂直な方
向でのEL強度の低下は見られるものの、従来技術に係
る発光デバイス10と比較して低減されている。曲線5
4は、図1−3に示された発光デバイス10のピークE
L強度の視角に変化を示しており、曲線52は、同一の
マイクロキャビティ層構造を有する円錐形発光デバイス
40に関する曲線を示している。
【0030】図8は、本明細書に記載された種々の発光
デバイスのCIE色度の角度依存性を示すグラフであ
る。色の知覚を定量化するために用いられたシステム
は、人間の視細胞色素の応答を近似するように設定され
た色度座標X、Y及びZによるCIE表現である。例え
ば、比色分析(Colorimetry)第2版(CIE Publication
15.2, Vienna, Austria (1986))という書籍を参照。
あらゆるスペクトルに対する応答はこれらの座標軸に還
元することが可能であり、2組のスペクトル間の類似性
が測定され得る。
【0031】図8に示されたCIEプロットにおいて
は、規格化されたx及びy座標が、x+y+z=1とい
う規格化によって決定されたzの値と共にプロットされ
ている。純粋に単色な色は、プロットされた軌跡59上
に射影され、それゆえ複数個の色の重ね合わせは、軌跡
59によって規定された領域58内に射影される。図1
−3に示された平面発光デバイスのスペクトルは、黒の
四角55によって示されている。分散は、角度と共に知
覚される色の変化を反映している。フィラー層厚のみが
異なる同一構造の緑色Alqマイクロキャビティデバイ
スに対応する点はより近接しており、この場合には角度
の変化に伴う発光波長の変化がより問題にはならないこ
とを意味している。このことは、人間の知覚に関する実
験によってまとめられているように、人間の目がCIE
位相空間の上側における波長変化に対してより敏感では
ないためである。例えば、D.L.MacAdam, J.Opt.Soc.Am.
32,247(1942)を参照。
【0032】図8には、12゜のウェッジ角を有する円
錐形発光デバイス40に関するCIE空間における計算
された結果(データ点56)も示されている。円錐形構
造に係る視角0゜でのわずかな青方偏移を補償するため
に3nm厚のフィラー層が付加されていることを除い
て、平面発光デバイス10と同一のマイクロキャビティ
層構造15が用いられている。プロットされたデータ点
は、視角Θ(円錐形デバイスの場合にはΘ’)がそれぞ
れ0゜、15.8゜、25.2゜及び45゜に対するも
のである。
【0033】図9は、例えば溶融石英等の共通の基板6
2上に形成された複数個のマイクロキャビティ構造発光
デバイス151−154よりなるディスプレイ60の一部
を示している。基板62は直方体の基底部62aと基底
部62a上に形成された複数個の円錐形部分とから構成
されている。各々の発光デバイス構造15iは、それぞ
れ関連する円錐形部分を有している。このことは、BB
に沿った断面を示す図10(マイクロキャビティ構造1
2及び153に係る円錐の双方を切断する方向の断面
図)により明確に示されている。図10には、基板62
の円錐形部分62b2及び62b3が示されている。基板
62には、石英を鋳型によって圧断することによってこ
の種の円錐形を形成することが可能である。圧断するた
めの鋳型は、例えば、半導体を逆円錐形にエッチングし
てそれを金属被覆することによって形成され得る。ある
いは、比較的大きな円錐形もしくは他の非平面構造の場
合には、基板を直接機械加工することによってそれらの
構造を形成することが可能である。マイクロレンズアレ
イは適切な基板であり、市販されている。
【0034】各々の発光デバイス構造15iは、基板の
関連する円錐形部分62bi上に成長させられてサブピ
クセルを構成する。各発光デバイス構造15iは、特定
の色を有する光を放射するように設計されている。この
ことは、各発光デバイス構造15i毎に相異なったSix
yフィラー層16iを用いることによって実現される。
相異なった色を有するサブピクセルを実現するためにフ
ィラー層のみを変更することの利点は、各サブピクセル
に対して同一の有機活性層を用いることができるという
点である。例えば、3個のまとまった発光デバイス15
1−153が1つのピクセルを構成し、各々のサブピクセ
ルが赤、緑あるいは青の3原色のうちのいずれかを放射
するように設計されている場合を考える。この場合に
は、3原色の適切な強度差と重ね合わせによって、ピク
セル全体としてあらゆる色を実現することが可能にな
る。ここで、各サブピクセルタイプ(それぞれが与えら
れた色に関連している)毎に相異なったウェッジ角ψi
が用いられ得ることに留意されたい。視角の変化に伴う
発光波長の偏移の度合は平面マイクロキャビティ発光デ
バイスにおいては一般的には各色毎に異なっており、そ
れゆえウェッジ角はその偏移を最小にするために各々の
サブピクセルタイプ毎に調節され得る。各々のサブピク
セルは、関連する円錐形部分15iの円形の基部あるい
は一つの円錐形部分15iを含む、大きさSの四角の部
分(図9において破線65によって規定されている部
分)のいずれかによって規定される。例えば、大きさS
は100μmのオーダーである。通常のディスプレイ
は、各々のピクセルが3つあるいは4つのサブピクセル
からなり、数千個以上のピクセルを有している。
【0035】基板の各々の円錐形部分62biの直径
は、通常関連する大きさSよりもわずかに小さい。円錐
形発光デバイス間の領域67には少なくとも頂部反射層
24は存在せず、個々のマイクロキャビティ構造15i
が電気的に分離されている。このことは、例えば領域6
7を反射層24の堆積より前にマスクしておくか、ある
いは反射層24を光リソグラフィを利用してエッチング
して除去するかのいずれかの方法を用いて反射層24を
パターニングすることによって実現される。
【0036】各々のサブピクセルへのバイアス印加を容
易にするために、少なくとも透明電極層18が領域67
に残存していることが望ましい。よって、ディスプレイ
全体あるいはディスプレイ内のストライプ状の大きな範
囲を含む領域においてITOからなる大きなシートが用
いられ得る。このシート、あるいは複数個のストライプ
は、数百個あるいは数千個のサブピクセルに対するIT
O層18を構成しており、バイアスを印加するために一
定の参照電位に保たれる。製造を容易にするために、
(頂部反射層以外の)発光デバイス15iの各種層が領
域67にも存在しており、大きなシートとして堆積され
る。この状況が図10に示されており、頂部反射層24
2及び243のみがマイクロキャビティ構造152及び1
3との間で領域67において不連続である。さらに、
この例においては、フィラー層162及び163は相異な
った層厚を有している。よって、他の層が本質的に同一
の材料及び層厚から構成されている場合においても、こ
の2つのマイクロキャビティ構造152及び153は相異
なった色を有する光を発する。(図10においては、説
明をより明瞭にするために、マイクロキャビティ構造1
2及び153の各層の層厚が円錐形部分の大きさに対し
て誇張されていることに留意されたい。)
【0037】フィラー層の層厚は、通常50−2000
nmの範囲である。実際には、フィラー層は各ピクセル
のマイクロキャビティ発光デバイスのうちの一つにおい
ては存在しない(すなわち、マイクロキャビティのうち
の一つにおいてはフィラー層の層厚はゼロである)場合
もある。通常、本質的に一定の層厚を有するフィラー層
が底部反射層14上に、例えばポリイミドのスピンコー
ティング及びベークによって形成され、その後例えば光
リソグラフィ及びエッチング等の適切な手段によってパ
ターニングされる。パターニングの目的は、相異なった
発光波長を実現するために、光学長の異なった光キャビ
ティを構成することである。
【0038】サブピクセルは、電極層18が共通の参照
電位に保たれており、各々のマイクロキャビティ構造1
iの頂部反射層24iに対して電圧が選択的に印加され
る、という従来技術にかかる方法によってバイアスされ
る。よって、サブピクセルは適切な時刻において励起さ
れてディスプレイ上に希望されるあらゆる画像が生成さ
れる。サブピクセルを駆動するためにはあらゆる適切な
回路が用いられ得る。例えば、K.Murata, Display Devi
ces, pp.47-50, 1992を参照。当該文献は本発明の参照
文献である。この参照文献の第49頁の図9aにおいて
は、本発明に従ったディスプレイにおいて用いられ得る
マトリクス駆動回路が記載されている。
【0039】図11には、本発明に係る別の実施例であ
る発光デバイス70の断面図が示されている。基板72
は、直方体の基底部72aと先端が切り取られた円錐形
(円錐台)の頂部72bとから構成されている。発光デ
バイス層構造15は頂部72b上に形成されており、平
坦な頂部面74を有する円錐台に発光デバイスが形成さ
れている。層構造15の発光層は、円錐発光デバイス4
0において用いられているものと本質的に同一である。
円錐台のウェッジ角ψは、8−15゜の範囲である。円
錐形の場合と同様に、視角Θ’の変化に伴う発光波長の
偏移は、図1に示された平面発光デバイスの場合と比較
して低減されている。頂部面74を規定する円錐台の切
り取り点は、実験的あるいは解析的に最適化され得る。
【0040】図12は、本発明に従った、視角の変化に
伴う発光波長の偏移を改善したさらに別の発光デバイス
80が示されている。発光デバイス80は、平面頂部7
4をドーム状の頂部84によって置換した、という点を
除いて円錐台発光デバイス74と同様である。基板82
は、基底部82a、円錐台部82b、及び円錐台部上に
形成されたドーム部82cとから構成されている。ドー
ム部82cは球面であることが望ましい。しかしなが
ら、その他の対称形状も可能である。発光デバイス層構
造15は、基板の円錐台部及びドーム部の上に成長させ
られる。円錐台部82bの切り取り点、ドーム部82c
の形状、及び円錐台のウェッジ角ψ(通常8−15゜の
範囲)は、与えられた発光デバイス層構造15に関して
視角の変化に伴う発光波長を最適化する目的で、実験的
あるいは解析的に変化させられ得る。
【0041】図13は、本発明の別の実施例である発光
デバイス90を示す断面図である。基板92は、直方体
の基底部92aと、球面の一部を浅く切り取った形状を
有するドーム部92bから構成されている。例えば、ド
ーム部92の幅Wは100μm、高さHは20μmであ
る。発光デバイス層構造15は、ドーム部上に一様に成
長させられる。与えられた発光デバイス層の構成及び層
厚に対して、ドーム部92bの形状は、発光波長の視角
依存性の感度を平面発光デバイスの場合と比較して低下
させるように変化させられ得る。
【0042】図11から図13に示された発光デバイス
70、80及び90のいずれもが、共通の基板上に複数
個形成され得るものであって、図9及び図10に関連し
て記述されたものと同様に、ディスプレイを構成するこ
とが可能であることに留意されたい。さらに、各ピクセ
ルを相異なった形状を有するサブピクセルから構成する
ことも可能である。例えば、発光デバイス80をある色
を放射するために用いて発光デバイス70を別の色を放
射するために用いることが可能であり、その場合には各
々のピクセルが発光デバイス70よりなる少なくとも一
つのサブピクセル及び発光デバイス80よりなる少なく
とも一つのサブピクセルから構成されることになる。
【0043】計算手続き 有機マイクロキャビティ構造から放射される光のEL強
度及びスペクトルは、以下に設定される複数個のファク
タに基づいて計算され得る。計算は、図1に示されてい
るような平面基板上に配置されたマイクロキャビティ構
造に係るものである。図4から図13において示されて
いるような本発明に係る実施例等の対称非平面基板上に
形成された、同一マイクロキャビティ構造を有する発光
デバイスのEL強度及びスペクトルは、その対称構造の
それぞれの面の双方からの寄与を計算して加算すること
によって、あらゆる平面において決定され得る。例え
ば、図6から図8に示された円錐形タイプの発光デバイ
スの場合の結果は、この方法によって得られたものであ
る。
【0044】ファクタI: 分子発光の波長依存性 これは、フォトルミネッセンスを測定することあるいは
有機層がキャビティではない発光デバイスにおいて発生
する発光を測定することによって得られる。一般に、分
子発光は、波長の関数として非常に広い分布を有してい
る。(例えば10nm未満の狭い分子発光を有する有機
材料に関しては、本明細書に記載された角度に関する補
正は有効ではない。なぜなら、この場合にはいずれにし
ろ視角と共に色が変化しないからである。)
【0045】ファクタII: キャビティ内における状
態密度の自由空間の場合と比較した際の増大度合 これは、自由スペクトル範囲(モード間隔)をキャビテ
ィのモード幅で除したものとして定義されるキャビティ
のフィネスの大きさ及び周波数依存性によって記述され
る。例えば、視角が0゜(デバイスに垂直方向)の場合
のフィネスは以下の式によって計算される:
【数1】 ここで、キャビティの反射層の反射率R1及びR2は、M.
Born and E.Wolf, "Principles of Optics", Pergamon
Press, Norwich 1975 (5th Edition) pps. 40-49, 55-7
0に与えられているフレネル(Fresnel)の式を
用いて決定される。周波数依存性はローレンツ型であ
り、スペクトル幅及び中心波長はキャビティのモード幅
と共鳴位置によって与えられる。これらは、転送行列を
用いた式を発光デバイス多層構造全体に対して適用する
ことによって計算される。転送行列を用いた定式化は、
G.Bjork and O.Nilsson, "New Matrix Theory of Compl
icatedLaser Structures", J. of Lightwave Technolog
y, Vol.LT-5, No.1, Jan. 1987, pp.143-146に記載され
ている。状態密度の増大は、波長のみならず光が放射さ
れる方向にも依存することに留意されたい。
【0046】ファクタIII: キャビティモードにお
ける光の電界のピークと谷とに関する発光領域の位置 与えられた波長及び与えられた放射方向に関する電界パ
ターンも転送行列を用いた式によって計算される。電界
の谷に対する発光層の値は容易に決定される。
【0047】ファクタIV: 放射された光のうちの実
際に発光デバイスから出力される(すなわち、誘電体多
層膜反射層を透過してくる)光の割合 これは、
【数2】 によって表現される。この表式は、ファクタIIのフィ
ネスを含むものである。E.F.Schubertらによる以下の参
考文献を参照。
【0048】ファクタV: キャビティによる分子の励
起寿命の低減の度合 これは、実験的にかなり小さいことが確認されている。
この結果は、サンプル内の分子が変化するような発光ス
ペクトルを有する場合にわずかに変化し得る。計算は、
分子の発光レートを、光が完全に内部に反射してデバイ
スから出射しない方向を含む全ての方向に関して平均す
ることによって実行され得る。(例えば、Vredenberg e
t al., Phys. Rev. Lett. 71, 517(1993)を参照。)
【0049】上記5つのファクタに基づく、EL強度及
びスペクトルの平面マイクロキャビティデバイスからの
視角の関数としての計算結果は、測定結果とよく一致す
ることが確認されている。例えば、図14は、図2に示
された層特性を有する図1に示された発光デバイス10
のEL強度及びスペクトルの計算結果を示している。こ
こでは、Al層24の反射率は0.826+i1.5と
仮定している。この結果は、図3に示された測定結果と
よく一致している。前述されているように、本発明に従
って非平面基板上に形成されたマイクロキャビティ発光
デバイスに関する計算結果は、デバイスの種々の領域か
らの結果を加算することによって得られる。円錐形の場
合には、あらゆる平面において円錐の双方の面を平面デ
バイスとして近似し得るという点で、最も解析し易い。
図6に示された結果はこのアプローチに基づくものであ
る。ドーム状の基板上に形成されたマイクロキャビティ
構造に関しては、あらゆる平面において、ドーム状表面
の曲面の各々の領域からの遠視野における寄与を積分す
ることによって解析され得る。
【0050】本発明に従ったマイクロキャビティ発光デ
バイスは特にカラーディスプレイにおいて有用である
が、その他のアプリケーションにおいても有用である。
例えば、本発明に係る発光デバイスは、光相互接続手段
すなわち光ファイバ通信手段におけるトランスミッタ
や、レーザープリンタ手段などのプリントヘッドにおい
ても用いられ得る。この種の手段は、従来技術に係る対
応する手段と実質的に光源に関してのみ異なっている。
【0051】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。例えば、前述されているように、
マイクロキャビティエレクトロルミネッセントデバイス
の青方偏移を最小化する目的で、基板表面の種々の形状
配置が企図されている。さらに、マイクロキャビティエ
レクトロルミネッセントデバイスを構成する層数、材
料、及び材料の性質についての広い範囲の選択肢が存在
する。それらの全ての組み合わせは本発明の範疇に属す
るものである。同様に、本発明に係る方法に対する種々
の修正もなされ得るがそれらは本発明の範疇に属するも
のである。前述されているように、デバイスの数学的な
モデルが、青方偏移を最小化することを企図したマイク
ロキャビティELデバイスの設計を改良及び/あるいは
確認するために、あるいは新たな設計そのものを生成す
るために利用され得る。
【0052】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、視
角の変化に伴う発光波長の偏移を低減すなわち最小にす
るマイクロキャビティ有機発光デバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に係るマイクロキャビティ発光デバ
イスを構成する種々の層の一例を模式的に示す図。
【図2】 マイクロキャビティ層の材料及び厚さの具体
例を示す表。
【図3】 図1及び2に示された発光デバイスからの発
光強度の波長依存性を種々の視角に関して測定した結果
を示すグラフ。
【図4】 本発明に係る円錐タイプの発光デバイスの鳥
瞰図。
【図5】 本発明に係る円錐タイプの発光デバイスの断
面図。
【図6】 図2及び4によって規定された発光デバイス
からの発光強度の波長依存性を種々の視角に関して計算
した結果を示すグラフ。
【図7】 平面LEDと円錐LEDとのEL性能比較を
示す図。
【図8】 平面LEDと円錐LEDとのEL性能比較を
示す図。
【図9】 本発明に係るディスプレイの一部の鳥瞰図。
【図10】 図9のBBに関する断面を示す図。
【図11】 本発明に係る別の実施例の断面図。
【図12】 本発明に係る別の実施例の断面図。
【図13】 本発明に係る別の実施例の断面図。
【図14】 図1及び2によって規定された発光デバイ
スからの発光強度の波長依存性を種々の視角に関して計
算した結果を示すグラフ。
【符号の説明】
10 発光デバイス 12 基板 13 第二平面表面 14 底部反射層 15 発光デバイス層構造 16 フィラー層 17 第一平面表面 18 透明電極層 20 正孔伝達層 22 有機EL層 24 頂部反射層 40 発光デバイス 42 基板 43 平面表面 60 発光デバイス 62 基板 70 発光デバイス 72 基板 74 平面頂部 80 発光デバイス 82 基板 84 ドーム状頂部 90 発光デバイス 92 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New J ersey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ティモシー マーク ミラー アメリカ合衆国,08816 ニュージャー ジー,イースト ブランズウィック,テ ィンバー ロード 7 (72)発明者 ルイス ジョシアー ロスバーグ アメリカ合衆国,07960 ニュージャー ジー,モーリスタウン,ウェスタン ア ヴェニュー 207 (56)参考文献 特開 平8−8061(JP,A) 特開 平5−3079(JP,A) 特開 平1−315992(JP,A) 特開 平1−38998(JP,A) 実開 平5−94994(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレクトロルミネッセントデバイスにお
    いて、 少なくともそのうちの一つの領域が対称非平面表面構造
    を有する複数個の所定の領域よりなる表面を有する基板
    (62)と、 前記非平面表面構造上に配置された反射材料よりなる第
    一層(24)と、 反射材料よりなる第二層(14)と、 前記第一層及び第二層の間に配置されたエレクトロルミ
    ネッセンスを有する有機材料よりなる活性層(23)と
    を有しており、 前記活性層及び前記反射層がマイクロキャビティ構造を
    形成していることを特徴とするエレクトロルミネッセン
    トデバイス。
  2. 【請求項2】 前記基板が、前記対称非平面表面構造に
    対向した平面表面を有していることを特徴とする請求項
    第1項に記載のデバイス。
  3. 【請求項3】 前記基板の前記対称非平面表面構造が前
    記基板の前記対向平面表面から延在した頂点を有する円
    錐であることを特徴とする請求項第2項に記載のデバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 前記円錐がおよそ8゜からおよそ15゜
    の間のウェッジ角を有することを特徴とする請求項第3
    項に記載のデバイス。
  5. 【請求項5】 前記エレクトロルミネッセントデバイス
    が、さらに、前記マイクロキャビティ構造が前記基板を
    介して光を放射するようにさせる目的で前記活性層に電
    界を印加する手段を有することを特徴とする請求項第1
    項に記載のデバイス。
  6. 【請求項6】 前記基板の前記対称非平面表面構造が前
    記基板の前記対向平面表面から延在した円錐台であるこ
    とを特徴とする請求項第2項に記載のデバイス。
  7. 【請求項7】 前記対称非平面表面構造が、前記基板の
    前記対向平面表面から延在した円錐台部と、 前記円錐台部の上部にドーム状の部分とを有することを
    特徴とする請求項第2項に記載のデバイス。
  8. 【請求項8】 前記ドーム状部分が球面であることを特
    徴とする請求項第7項に記載のデバイス。
  9. 【請求項9】 前記対称非平面表面構造が前記基板の前
    記対向平面表面に関して凹部となるドーム状表面を有す
    ることを特徴とする請求項第2項に記載のデバイス。
  10. 【請求項10】 前記ドーム状表面が球面であることを
    特徴とする請求項第9項に記載のデバイス。
  11. 【請求項11】 前記対称非平面表面構造の形状が前記
    デバイスからの発光波長の視角の関数としての偏移を同
    一の組成及び層厚のマイクロキャビティ層構造を有する
    平面マイクロキャビティ発光デバイスと比較して低減す
    るように形成されていることを特徴とする請求項第1項
    に記載のデバイス。
  12. 【請求項12】 前記基板が石英、ガラス、サファイ
    ア、水晶及び透明プラスチックよりなるグループから選
    択されており、 反射材料よりなる前記第一層(24)が、二酸化シリコ
    ン及びシリコン窒化物の互層あるいは二酸化シリコン及
    び二酸化チタンの互層からなる誘電体積層物であり、 前記第二反射層(14)が、Al、Ag、MgとAgの
    合金、MgとAlの合金、及びLiとAlの合金からな
    るグループから選択されており、 活性層への電界印加する前記手段が、インジウム錫酸化
    物あるいはポリアニリン層からなることを特徴とする請
    求項第5項に記載のデバイス。
  13. 【請求項13】 前記活性層と前記誘電体積層物との間
    に配置されたフィラー層(16)と正孔伝達層(2
    0)、電子伝達層を有することを特徴とする請求項第1
    2項に記載のデバイス。
  14. 【請求項14】 前記マイクロキャビティエレクトロル
    ミネッセントデバイスによって前記基板の平面表面に垂
    直な方向に放出されるピーク波長が、前記基板の前記平
    面表面に垂直な方向から45゜の方向に放出されるピー
    ク波長からおよそ6nm未満変化していることを特徴と
    する請求項第3項に記載のデバイス。
  15. 【請求項15】 前記エレクトロルミネッセンスを発す
    る有機材料(23)が、Alq、ペリレン誘導体、アン
    トラセン、ポリ(フェニレンビニレン)、オキサジアゾ
    ルもしくはスチルベン誘導体、及び、前記材料のいずれ
    かに対してクマリン、DCM、及びローダミン誘導体よ
    りなるグループから選択されたドーパントがドーピング
    されたもの、よりなるグループから選択されていること
    を特徴とする請求項第1項に記載のエレクトロルミネッ
    センスデバイス。
  16. 【請求項16】 一方が平面表面であって対向する表面
    が複数個の非平面対称突出表面構造を有する基板(6
    2)と、 各々が前記突出表面構造のそれぞれの上に形成されて各
    々発光デバイス(LED)を規定する複数個の有機マイ
    クロキャビティ層構造(15)と、 からなり、 前記層構造は、前記関連する突出表面上に配置された反
    射材料よりなる第一層、 反射材料よりなる第二層、 前記第一反射層と前記第二反射層との間に配置されたエ
    レクトロルミネッセンスを発する有機材料よりなる活性
    層を有していることを特徴とするエレクトロルミネッセ
    ンスディスプレイ。
  17. 【請求項17】 前記突出表面構造のうちの少なくとも
    複数個が円錐であることを特徴とする請求項第16項に
    記載のディスプレイ。
  18. 【請求項18】 前記活性層及び前記第一反射層が前記
    ディスプレイ全体に亘って実質的に連続であり、前記第
    二反射層が前記LEDの個々のものを規定するようにパ
    ターニングされていることを特徴とする請求項第16項
    に記載のディスプレイ。
  19. 【請求項19】 前記LEDのうちの少なくとも隣接す
    る3つが前記ディスプレイのピクセルを構成しており、 一つのピクセルの前記隣接するLEDの各々は相異なっ
    た色の光を発することが可能であり、 一つのピクセルの前記隣接するLEDの各々は当該ピク
    セルの隣接する他のLEDとは相異なった層厚を有する
    色調節フィラー層を有しており一つのピクセルの前記隣
    接するLEDの各々の前記活性層は実質的に同一の材料
    であってかつ同一の層厚を有していて、バイアス電圧が
    印加されると一つのピクセルの前記隣接するLEDの各
    々によって異なった色の光が放射されることを特徴とす
    る請求項第18項に記載のディスプレイ。
  20. 【請求項20】 前記対称非平面突出表面構造の各々の
    形状が前記突出表面構造からの発光波長の視角の関数と
    しての偏移を同一の組成及び層厚のマイクロキャビティ
    層構造を有する平面マイクロキャビティ発光デバイスと
    比較して低減するように形成されていることを特徴とす
    る請求項第16項に記載のディスプレイ。
  21. 【請求項21】 前記対称非平面構造は、前記非平面構
    造の中心を通るZ軸に関して対称であることを特徴とす
    る請求項第1項に記載のエレクトロルミネッセントデバ
    イス。
  22. 【請求項22】 前記対称突出表面構造は、前記対称突
    出表面構造の中心を通るそれぞれのZ軸に関しておのお
    の対称であることを特徴とする請求項第16項に記載の
    ディスプレイ。
JP08633697A 1996-04-10 1997-04-04 エレクトロルミネッセントデバイス及びエレクトロルミネッセントディスプレイ Expired - Fee Related JP3260655B2 (ja)

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