JP3260506B2 - ガス燃料エンジンの混合気形成装置 - Google Patents

ガス燃料エンジンの混合気形成装置

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JP3260506B2
JP3260506B2 JP21638093A JP21638093A JP3260506B2 JP 3260506 B2 JP3260506 B2 JP 3260506B2 JP 21638093 A JP21638093 A JP 21638093A JP 21638093 A JP21638093 A JP 21638093A JP 3260506 B2 JP3260506 B2 JP 3260506B2
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス燃料エンジンの混
合気形成装置に関し、O2 センサが活性化していない等
のためにフィードバック制御ができない運転域において
もブリードエア制御弁の開度を所定の空燃比(例えばλ
=1)に対応した開度に保持できるようにしたブリード
エア制御弁の制御方法の改善に関する。なお上記λは、
実際の空燃比F/理論空燃比Fcで定義され、ストイキ
状態の混合気では、ガス燃料の種類,及び組成の如何に
かかわらず常にλ=1である。
【0002】
【従来の技術】ガス燃料エンジンの混合気形成装置とし
て、吸気通路のガス燃料通路接続部に可変ベンチュリ型
ミキサを配設し、上記ガス燃料通路にブリードエア通路
を接続するとともに該ブリードエア通路の通路面積を可
変制御するブリードエア制御弁を設けたものがある。こ
の種の装置では、排気ガス中の酸素濃度を用いたフィー
ドバック制御によってλ=1になるようにブリードエア
制御弁の開度が制御される。なお、上記ブリードエア制
御弁の開度はステップモータによって制御されるのが一
般的である。従って、上記フィードバック制御によりλ
=1となるようににブリードエア制御弁のステップ数が
制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記混合気
形成装置では、例えばエンジン冷間始動時のようにO2
センサが活性化するまでの期間においてはフィードバッ
ク制御ができないので、上記ブリードエア制御弁の開度
が設定できないという問題がある。
【0004】上記問題に対しては以下のようにすること
が考えられる。即ち、上記混合気形成装置では、上記λ
=1の時点でのブリードエア制御弁の開度が予め設定さ
れた基準開度になるように、換言すればステップモータ
のステップ数が予め設定された基準ステップ数になるよ
うに上記ミキサの主ジェット,ニードル弁等の形状,寸
法等が設定されている。従って上記フィードバック制御
ができない運転域では、ブリードエア制御弁のステップ
数を上記基準ステップ数に制御すれば良い。
【0005】しかしながら上記主ジェット,ニードル弁
等の製造時のばらつきにより、あるいは経年変化によっ
て、λ=1の場合の実際のステップ数が予め設定された
基準ステップ数からずれる場合がある。上記フィードバ
ック制御不能時で、しかも上記のようなずれが生じてい
る場合に、ブリードエア制御弁のステップ数を上記基準
ステップ数に制御するとλ=1からずれた混合気とな
り、排気ガス特性が悪化する。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、主ジェット,ニードル弁等に製造時のばらつき,経
年変化等があっても、フィードバック制御不能時におい
てブリードエア制御弁開度をλ=1に対応した開度に制
御でき、その結果排気ガス特性を改善できるガス燃料エ
ンジンの混合気形成装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気弁開口に
連なり、ガス燃料ミキサを備えた吸気通路の途中にガス
燃料通路を接続し、該ガス燃料通路の途中にブリードエ
ア通路を接続し、該ブリードエア通路の通路面積を可変
制御しもってガス燃料量を制御するブリードエア制御弁
を設け、混合気が所定の空燃比となるように排気ガス中
の酸素濃度に基づいて上記ブリードエア制御弁をフィー
ドバック制御するようにしたガス燃料エンジンの混合気
形成装置において、上記フィードバック制御中における
上記ブリードエア制御弁のλ(実際の空燃比/理論空燃
比)=1に略対応した開度を記憶保持する弁開度記憶手
段を備え、フィードバック制御不能運転域では上記ブリ
ードエア制御弁の開度を上記弁開度記憶手段に記憶保持
された弁開度に設定制御するようにしたことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】本発明に係るガス燃料エンジンの混合気形成装
置によれば、通常のフィードバック制御可能の運転域に
おいては、λ=1となるようにブリードエア制御弁の開
度が制御され、かつこの場合の開度(又はステップ数)
が記憶保持される。そしてエンジンの次回の冷間始動時
のようにフィードバック制御が不能の運転域では、上記
ブリードエア制御弁の開度が上記記憶保持された開度に
制御され、これにより空燃比がλ=1となるように制御
される。
【0009】また製造時のばらつき,経年変化等によっ
てブリードエア制御弁の基準開度とλ=1となる開度と
がずれた場合、ブリードエア制御弁の開度は、フィード
バック制御によって現実にλ=1となる修正開度に制御
されており、この修正開度が記憶され、フィードバック
制御不能時の目標開度となる。従って、経年変化等があ
った場合のフィードバック制御不能域においても、λ=
1を保持できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。図1ないし図4は本発明の一実施例によるLP
Gエンジンの混合気形成装置を説明するための図であ
り、図1は全体構成図、図2は要部の拡大断面図、図3
は動作を説明するための吸入空気流量−燃料流量特性
図、図4はブリードエア制御弁のステップ数を示す特性
図である。
【0011】図において、1は本発明の一実施例装置を
備えた水冷式4気筒4バルブ型LPGエンジンであり、
該エンジン1のシリンダブロック2上にはシリンダヘッ
ド3がヘッドボルトで締結されており、該シリンダヘッ
ド3上にはヘッドカバー4が装着されている。また上記
シリンダブロック2のシリンダボア2a内に挿入配置さ
れたピストン5はコンロッドでクランク軸に連結されて
いる。
【0012】また上記シリンダヘッド3の燃焼凹部3a
に開口する吸気弁開口3b,排気弁開口3cには、それ
ぞれ吸気弁6,排気弁7が配設されている。該各弁6,
7は弁ばね8により上記各開口3b,3cを閉じる方向
に付勢されており、かつリフタ9を介して吸気,排気カ
ム10,11により開側に押圧駆動される。
【0013】上記排気弁開口3cは排気ポート12によ
りシリンダヘッド前壁に導出されている。該排気ポート
12の壁面開口部には排気マニホールド13が接続され
ており、該排気マニホールド13の合流部には上流側,
下流側触媒14,15が介設されている。また上記排気
マニホールド13の上流側触媒14より少し上流側には
排気ガス中の酸素濃度を検出するO2 センサ16が配設
されている。
【0014】上記O2 センサ16は、排気ガス中の酸素
濃度と大気中の酸素濃度との差を起電力に変換するもの
であり、上記酸素濃度の差が所定値以上のとき、つまり
混合気の空燃比(A/F)が理論空燃比よりリッチであ
るときに検出信号を出力するタイプのものが採用されて
いる。従ってこのO2 センサ16からの出力がない場合
は、混合気が理論空燃比よりリーンである場合、及び排
気ガス温度が例えば概ね350℃以下であることにより
2 センサが活性化していない場合である。なお、上記
2 センサとして、混合気が理論空燃比よりリーンであ
るときに検出信号を出力するタイプのものを採用しても
良い。
【0015】上記吸気弁開口3bは吸気ポート17によ
りシリンダヘッド後壁側に導出されている。この吸気ポ
ート17の壁面開口部にはプリナムチャンバ18aを有
する吸気マニホールド18が接続されている。上記プリ
ナムチャンバ18aはEGRバルブ37を有するEGR
通路38によって上記排気マニホールド13に連通接続
されており、該EGRバルブ37はEGRレギュレータ
39からの吸気負圧で開閉駆動され、上記プリナムチャ
ンバ18aにEGRガスを導入する。
【0016】また上記プリナムチャンバ18aの上流側
開口には本実施例の混合気形成装置19を介してエアク
リーナ20が接続されている。この混合気形成装置19
は、上記エアクリーナ20と上記プリナムチャンバ18
aとを連通する吸気通路21と、該吸気通路21に一体
的に形成された燃料供給チャンバ22とガス燃料源とを
連通接続するガス燃料通路23と、上記燃料供給チャン
バ22のガス燃料通路接続部より上流側部分と上記エア
クリーナ20内とを連通接続するブリードエア通路24
と、上記吸気通路21のベンチュリ部21aの通路面積
を可変制御する可変ベンチュリ型ミキサ(混合器)25
と、上記燃料供給チャンバ22に供給される燃料圧力を
調整するレギュレータ26と、ブリードエア量を制御す
ることにより燃料供給チャンバ22に供給される燃料量
を制御するブリードエア制御弁27とを備えている。
【0017】上記ミキサ25は、吸気通路21の上記ベ
ンチュリ部21a部分に配設されており、密閉ボックス
状のチャンバ28と、該チャンバ28内に摺動自在に配
設され、上記ベンチュリ部21a内に出没するピストン
29とを備えている。該ピストン29は上記チャンバ2
8内に配置されたばね30により閉方向に付勢されてい
る。また上記チャンバ28の上記ピストン29で画成さ
れた一方の空気室Aは連通孔29aを介して上記ベンチ
ュリ部21a部分に、他方の空気室Bは連通パイプ28
aを介して上記ベンチュリ部21aより上流側に連通し
ている。
【0018】また上記吸気通路21のミキサ下流側に
は、スロットルバルブ32が配設されており、該スロッ
トルバルブ32を開くことにより吸気流量が増大して上
記ベンチュリ部21a部分が負圧になると、この負圧が
上記空気室A内に導入され、かつ空気室B内が略大気圧
であることからピストン29は上記ばね30の付勢力に
抗して上記ベンチュリ部21aの通路面積を拡大するよ
う移動する。
【0019】さらにまた上記吸気通路21にはスロット
ルバルブ32を迂回するようにアイドルバイパス通路4
0が形成されており、該通路40には通路面積を可変制
御するアイドル制御弁41が配設されている。アイドル
回転数が所定値以下になるとアイドル制御弁41の弁体
41aが上記アイドルバイパス通路40の吐出口40a
を開き、アイドル回転数を上昇させる。
【0020】上記レギュレータ26は、燃料源からのガ
ス燃料圧力を所定圧力に減圧する第1圧力調整弁と、該
調整弁により減圧されたガス燃料の圧力をさらに大気圧
よりもわずかに低い圧力に減圧する第2圧力調整弁を備
えた2段階減圧式のものである。
【0021】また上記ガス燃料通路23のレギュレータ
26より下流側には、燃料遮断弁33が介設されてい
る。この燃料遮断弁33は、エンジンの急減速時におい
て燃焼室内への燃料供給を遮断することにより、燃料が
不完全燃焼のまま触媒14に流入して触媒がオーバーヒ
ートするのを回避するためのものである。急減速時、即
ちエンジン高速回転中にスロットルバルブ32を急激に
絞った場合には、プリナムチャンバ18a内の負圧が切
換弁34を介して燃料遮断弁33に導入され、これによ
り該遮断弁33がガス燃料通路23を遮断する。
【0022】上記ブリードエア制御弁27は、弁体27
aをステップモータ27bによって進退させることによ
り、ブリードエア通路24の燃料供給チャンバ22への
開口22bの面積を制御するように構成されている。該
ブリードエア制御弁27は、ステップモータ27aのス
テップ数が0の場合に上記開口22bを全閉(開度0
%)とし、ステップ数100の場合に全開(開度100
%)とする。
【0023】また上記ピストン29の先端には、上記燃
料供給チャンバ22と上記ベンチュリ部21aとの境界
壁に形成された主ジェット22aと協働するニードル弁
(メータリングロッド)31が設けられている。この主
ジェット22a及びニードル弁31は、通常の運転状態
において吸入空気量が変化しても上記ブリードエア制御
弁27のステップ数が略基準ステップ数のままA/Fを
略一定(λ=1)に保持できるようにその形状,寸法が
設定されている。
【0024】上記ステップ数と吸入空気量,燃料量との
関係を図3を参照しながら詳細に説明すると、図3
(a)において、横軸は吸入空気流量、縦軸は燃料流量
であり、破線は燃料がプロパンの場合のλ=1における
流量特性(計算値)を示している。曲線A〜Cはブリー
ドエア制御弁27による上記開口22bの開度(以下ブ
リードエア制御弁開度と記す)を0%(ステップ数
0),50%(ステップ数50),100%(ステップ
数100)に変化させた場合の実験結果を示す。この実
験結果から、ブリードエア制御弁開度を50%(ステッ
プ数50)に設定しておけば、吸入空気流量Qの変化に
対して燃料流量qは略上記λ=1に沿って変化し、換言
すればスロットルバルブ32の開閉に関わらずブリード
エア制御弁27のステップ数は略50に保持されること
が判る。
【0025】そして上記吸気通路21のベンチュリ部2
1aより上流側部分と上記燃料供給チャンバ22内とは
補助エア通路35によって連通している。またこの補助
エア通路35には手動式ニードル弁36が配設されてい
る。このニードル弁36は、ねじ込み量を調整すること
によってその弁体36aが補助エア導入口35aの開口
面積を調整するように構成されている。例えばこのニー
ドル弁36を開けると燃料供給チャンバ22内に導入さ
れる空気流量が増加し、上記ブリードエア制御弁開度が
一定であればそれだけガス燃料量が減少してA/Fはリ
ーン側に変化する。但し、フィードバック制御が作動し
ている場合は、λ=1になるようにブリードエア制御弁
27のステップ数が制御され、結局この場合は、ステッ
プ数が小さい側に変化する。
【0026】42はECUであり、このECU42は、
上記O2 センサ16からの酸素濃度,水温センサ43か
らのエンジン温度,負圧センサ44からの吸気負圧,及
び図示しない各種センサからのエンジン回転数,スロッ
トル開度,吸気流量等のエンジン運転状態を表す各種信
号が入力され、上記ブリードエア制御弁27,燃料遮断
弁33用切換弁34,及びアイドル制御弁41等の動作
を制御する。
【0027】次に本実施例の作用効果について説明す
る。スロットルバルブ32が略全閉(アイドル位置)の
場合はベンチュリ部21aを流れる吸入空気流量が最少
であることから該ベンチュリ部21aは略大気圧に近い
アイドル時の負圧状態であり、従ってミキサ25のピス
トン29がばね30の付勢力により突出して上記ベンチ
ュリ部21aが略全閉となり、主ジェット22bとニー
ドル弁31との隙間が最少となり、燃料流量も最少とな
る。この状態からスロットルバルブ32を開いていくに
つれてベンチュリ部21aを流れる吸入空気流量が増大
し、該部分の流速が増加して該ベンチュリ部21a部分
の負圧が大きくなり、ピストン29がばね30の付勢力
に抗して該ベンチュリ部21aを開き、燃料流量も増加
する。
【0028】上記スロットルバルブ32の開度変化によ
って吸入空気流量が変化すると、上記ECU42は、O
2 センサ16の出力を受けて、ブリードエア制御弁27
用ステップモータ27bのステップ数を、λ=1となる
ようにフィードバック制御する。この場合、上述のよう
に、ブリードエア制御弁開度が50%の場合に略λ=1
となるように装置全体が設計されているので、上記ステ
ップモータ27bのステップ数は略50に保持される。
【0029】一方、上記主ジェット22a,ニードル弁
31等の製造時のばらつき,エアクリーナの目詰まり等
によって上記λ=1の場合のブリードエア制御弁27の
ステップ数が例えば図3(b)に示すように50から7
0程度にずれる場合がある。なおこの場合に、ステップ
数が50のままであれば、吸入空気流量Q時の燃料流量
は設計値qに対してq′と増加し、空燃比はリッチ側に
ずれてしまう。このような場合にはフィードバック制御
により、λ=1を実現するためにステップ数は50から
上記70程度に調整される訳であるが、その結果、ブリ
ードエア制御弁開度の開側への余裕が設計値50%から
30%に制約され、従ってリーン側への制御可能範囲が
狭くなる。
【0030】一方、主ジェット22aの開口面積がカー
ボン付着等によって狭くなった場合は、そのままでは空
燃比はリーン側にずれてしまうので、ステップ数は50
から30程度に調整され、その結果リッチ側への制御可
能範囲が狭くなる。
【0031】このような場合、本実施例エンジンでは、
出荷時に、補助エア通路35の開口面積を手動弁36に
よって調整することにより、上記λ=1におけるステッ
プ数を当初の基準ステップ数50に調整できる。上述の
ステップ数70にずれた場合の調整方法を具体的に説明
すれば、まずエンジンをホットアイドル状態とし、かつ
フィードバック制御が作動した状態とする。この状態
で、上記手動弁36を導入口35aの開口面積が大きく
なるように調整して燃料供給チャンバ22内に供給され
る空気流量を増加させる。するとこの空気流量増加の分
だけガス燃料流量が減少して空燃比がリーン側に変化す
るので、ECU42がフィードバック制御によりブリー
ドエア制御弁開度が狭くなるようにステップ数を制御す
る。その結果、λ=1のときのステップ数が図3(c)
に示すように基準ステップ数50に戻ることとなる。
【0032】ここで上記基準ステップ数とは、一定期間
における制御ステップ数の中央値のことであり、本実施
例ではECU42は上記中央値を記憶する。この点を図
4に基づいて詳述する。O2 センサ16の起電力が所定
値(例えば500mV)を越えるとセンサ出力はONと
なる。するとECU42は上記センサ出力を受けてステ
ップモータ27bのステップ数をディレイ期間t1の間
は一定に保持し、次の期間t2の間はθ1の割合で急激
に増加させ、その後はθ2の割合で緩やかに増加させ
る。そして上記センサ出力がOFFに反転した時点から
上記と逆にステップ数を減少させる。このような動作を
繰り返しながら上記ステップ数の中央値Gがメモリに記
憶される。
【0033】そして本実施例では、冷間始動時のように
2 センサ16が活性化していないことからフィードバ
ック制御が不可能の場合は、ECU42はブリードエア
制御弁27用ステップモータ27bのステップ数を前回
の通常運転時において上述のメモリに記憶した中央値G
に制御する。するとブリードエア制御弁27の開度がλ
=1に対応した開度に制御されることとなり、三元触媒
により排気ガスが確実に浄化される。なお、エンジン始
動時にリーン運転をする場合は、ステップ数を上記中央
値の例えば1.05倍とする等、所望のステップ数とし
て運転することが可能である。
【0034】また急減速時、例えばエンジン高速回転中
にスロットルバルブ32が急激に絞られたとき等には、
この急減速状態が負圧センサ44によって検出され、こ
の検出信号により上記ECU42が切換弁34に開信号
を出力し、これにより上記負圧が燃料遮断弁33に導入
され、該遮断弁33がガス燃料通路23を遮断し、燃料
が不完全燃焼のまま触媒14に流入するのが回避され
る。
【0035】そして上記燃料遮断時においては、混合気
の空燃比はリーンとなっているので、本願の如き構成を
とらない場合は、ブリードエア制御弁27は燃料流量を
増加させるべく全閉状態になる。その結果、通常運転状
態に復帰した場合に混合気が過濃になることが懸念され
るが、本実施例では、このような燃料遮断時には、上記
冷間始動時と同様に、ECU42がステップモータ27
bのステップ数を直前の通常運転時に記憶した中央値G
に制御するので燃料遮断から通常運転時に復帰した際の
過濃の問題を回避できる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るガス燃料エンジンの混合気
形成装置によれば、λ=1におけるブリードエア制御弁
の開度(ステップ数)を記憶保持するようにし、フィー
ドバック制御が不能の次回の始動時又は冷間運転時,あ
るいは燃料遮断時には上記記憶保持した開度に制御する
ようにしたので、フィードバック不能運転域においても
ブリードエア制御弁開度をλ=1に略対応した開度に制
御することができ、排気ガスの浄化効率をより向上でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるLPGエンジン用混合
気形成装置の全体構成図である。
【図2】上記実施例装置の要部拡大図である。
【図3】上記実施例装置の動作を説明するためのブリー
ドエア制御弁開度−吸入空気流量−燃料流量特性図であ
る。
【図4】上記実施例の動作を説明するためのO2 センサ
出力とステップ数との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 LPGエンジン 3b 吸気弁開口 19 混合気形成装置 21 吸気通路 23 ガス燃料通路 24 ブリードエア通路 25 可変ベンチュリ型ミキサ 27 ブリードエア制御弁 42 ECU(ブリードエア制御弁開度の記憶手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−240860(JP,A) 特開 昭63−12870(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 21/02 311 F02M 21/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気弁開口に連なり、ガス燃料ミキサを備
    えた吸気通路の途中にガス燃料通路を接続し、該ガス燃
    料通路の途中にブリードエア通路を接続し、該ブリード
    エア通路の通路面積を可変制御しもってガス燃料量を制
    御するブリードエア制御弁を設け、混合気が所定の空燃
    比となるように排気ガス中の酸素濃度に基づいて上記ブ
    リードエア制御弁をフィードバック制御するようにした
    ガス燃料エンジンの混合気形成装置において、上記フィ
    ードバック制御中における上記ブリードエア制御弁のλ
    (実際の空燃比/理論空燃比)=1に略対応した開度を
    記憶保持する弁開度記憶手段を備え、フィードバック制
    御不能運転域では上記ブリードエア制御弁の開度を上記
    弁開度記憶手段に記憶保持された弁開度に設定制御する
    ようにしたことを特徴とするガス燃料エンジンの混合気
    形成装置。
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