JP3260442B2 - カーソル制御方式 - Google Patents

カーソル制御方式

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JP3260442B2 JP26339692A JP26339692A JP3260442B2 JP 3260442 B2 JP3260442 B2 JP 3260442B2 JP 26339692 A JP26339692 A JP 26339692A JP 26339692 A JP26339692 A JP 26339692A JP 3260442 B2 JP3260442 B2 JP 3260442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置におけるカー
ソル制御方式に係わり、特にカーソル表示制御に要する
CPUの負担を軽減することを可能とするカーソル制御
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報処理装置におけるカーソルの
表示方式としては、カーソル表示レジスタを具備しカー
ソル位置を指定することにより指定位置にカーソルを表
示する方式や、カーソル図形を描画図形と同じ画像メモ
リに書き込んで、書き込み/消去を繰り返して点滅させ
る方式等が知られている。
【0003】また、カーソルの表示制御として、表示タ
イミング制御があるが、この表示タイミング制御では、
通常タイマ等で、一定周期にて表示/非表示を繰り返す
場合や常に表示したままの場合等の方式が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カーソル制御方式によれば、いずれの方式の場合にあっ
ても、カーソル表示動作中には、CPUは他の制御を実
行することはできず、図形処理等、装置全体の処理時間
が遅延してしまうという問題点があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、カーソル表示制御に要する処理時
間を極力低減でき、CPUの負担を軽減させて装置全体
の処理性能を向上させることのできるカーソル制御方式
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、外部機器から入力されるデータの表示位
置を指標する表示用カーソルとオペレータのデータ入力
位置を指標するオペレータ用カーソルの両方を表示可能
な装置において、前記表示用カーソルの画面上での位置
データおよび前記オペレータ用カーソルの画面上での位
置データをそれぞれ記憶する記憶手段と、入力データが
外部機器からのデータである場合には、表示用カーソル
を消去したままで、当該表示用カーソルの記憶位置デー
タを更新する一方、オペレータからの入力データである
場合には、オペレータ用カーソルを表示するとともに、
当該オペレータ用カーソルの記憶位置データを更新する
制御手段とを具備することを特徴としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】上記構成によれば、オペレータ用カーソルと、
表示用カーソルの2つのカーソルを表示可能な表示装置
において、表示用カーソルについては、その表示位置の
みを記憶しておくことにより、表示用カーソルの表示を
省略することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】図1は、本発明に係るカーソル制御方式の第
1実施例の構成を示している。
【0013】本実施例は、装置全体の制御中枢となるマ
イクロプロセッサ1と、このマイクロプロセッサ1の実
行命令等を格納したプログラムROM2と、ホスト計算
機(図示せず)等の外部機器とのインタフェースとなる
入出力インタフェース3と、マイクロプロセッサ1のワ
ーキングエリアとなるとともに後述するカラールックア
ップテーブルが格納された制御RAM4と、マイクロプ
ロセッサ1により処理された表示データを書き込む画像
メモリ5と、この画像メモリ5から画像データを取り出
して表示データを出力する表示制御部6と、この表示制
御部6から出力された表示データを取り込んで表示する
ディスプレイモニタ7とを備えている。
【0014】本実施例の制御RAM4は、カラールック
アップテーブル4Aを備えている。このルックアップテ
ーブル4Aは、画像メモリ5に格納された画像データの
表示色を指定するとともに、カーソルの表示色も指定す
るものである。
【0015】次に本実施例の作用を図2および図3のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0016】図2のフローチャートは、カーソル表示ル
ーチンを示しており、カーソル表示の場合(ステップS
T1YES )には、画像メモリ5でのインデックスにより
カラールックアップテーブル4A内の指定された色デー
タによりカーソルが表示される(ステップST2,ST
3)。次に、タイマをセットして次消去までの時間が設
定される(ステップST4)。カーソル表示でない場合
(ステップST1NO)には、タイマがセットされ、次表
示までの時間が設定される(ステップST5)。
【0017】一方、カーソル表示色を変更するには、図
3に示す表示色更新コマンド処理により表示色を変更す
る。これは。表示図形の最後にカーソル色として無色を
設定するコマンドを1つ付加しておくだけで、カーソル
表示はされなくなり、画面を監視しているオペレータに
とって不要なカーソル表示を省略できる(ステップST
11,ST12)。
【0018】このように本実施例によれば、不要なカー
ソルは表示されないので、カーソル表示に要する処理を
省略できる。
【0019】なお、オペレータに注意を喚起するような
場合には、通常のカーソル色とは別の目立つ色をカラー
ルックアップテーブル4Aに設定することにより可能で
ある。
【0020】図4は、本発明に係るカーソル制御方式の
第2実施例の構成を示している。なお、図1に示した第
1実施例と同一構成部分には同一符号を付してその説明
は省略する。
【0021】本実施例は、図形表示処理用カーソルとオ
ペレータ用カーソルの2種類のカーソルを使用するプロ
セス監視画面の表示等に適用されるものである。このプ
ロセス監視画面では、外部計算機等のホスト側から供給
される図形表示データを表示するとともに、必要に応じ
てオペレータがデータを入力する。この場合、ホスト側
にとっては、出力表示したい位置指定には、必ずしもカ
ーソルを表示する必要はなく、位置のみを指定できれば
良い。従って、通常時には、図形表示処理用カーソルを
消しておき、必要時にのみ表示させる。オペレータ用の
カーソルのみを表示する。
【0022】このため、図2に示すように、制御RAM
4内には、表示用カーソル位置記憶部4Bと、オペレー
タ用カーソル位置記憶部4Cと、カーソル状態記憶フラ
グ4Dとを供えている。
【0023】表示用カーソル位置記憶部4Bは、図形表
示位置を記憶しており、図形表示の時に参照され表示位
置を決め更新される。
【0024】オペレータ用カーソル位置記憶部4Cは、
オペレータがデータを入力する場合に参照されるカーソ
ル位置を記憶している。
【0025】カーソル状態記憶フラグ4Dは、図形表示
処理用カーソルかオペレータ用カーソルかを判断するフ
ラグであり、例えば、フラグが“0”であれば、図形表
示処理用カーソルの表示を示し、フラグが“1”であれ
ば、オペレータ用カーソルの表示を示す。
【0026】次に本実施例の作用を図5のフローチャー
トを参照して説明する。
【0027】先ず、図5(A)のカーソル表示処理で
は、オペレータカーソルであるか否かをカーソル状態記
憶フラグ4Dを参照し、このフラグがオペレータ用カー
ソルを示している場合(ステップST21YES )には、
カーソルを表示する(ステップST22)。オペレータ
用カーソルでなければ、カーソルは表示されない。
【0028】次に図5(B)のカーソル制御処理では、
オペレータ操作許可であれば(ステップST23YES
)、オペレータ用カーソルを指示(ステップST2
4)し、オペレータカーソルでなければ表示用カーソル
を指示する(ステップST25)。
【0029】図形表示処理では、図5(C)に示すよう
に、図形表示時にカーソル位置を更新し図形を表示する
(ステップST26,ST27)。この時、オペレータ
操作が必要でないのでカーソル表示しない。
【0030】このように、本実施例によれば、オペレー
タ入力が必要な時のみ、オペレータ用カーソルを表示す
ることができ、不必要なカーソル表示を省略することが
でき、装置性能の向上を図ることができる。
【0031】次に、本発明に係るカーソル制御方式の第
3実施例を説明する。なお、その装置構成は、図1に示
したものと同一のものが使用できる。
【0032】図6に従来と本実施例のカーソル表示制御
のタイミングを示している。
【0033】カーソル表示のオン/オフタイミングは、
図6(A)に示すように例えば、500msごとにオン
/オフを繰り返している。このため、図6(B)に示す
用にマイクロプロセッサも500ms毎にカーソル表示
制御処理をしなければならない。したがって、図形処理
の実行中であっても、カーソル表示処理のため、図6
(C)に破線で示す時間だけカーソル処理のため割り込
まれ、図形処理ができない。
【0034】本実施例では、図6(D)に示すように、
図形表示処理中には、カーソル表示処理のタイミングを
2秒間隔に設定し、図形表示処理の遅延を防止するもの
である。これにより、図6(E)に示すように、図形表
示処理に要する時間が短縮される。
【0035】図7は、本実施例の処理手順を示すフロー
チャートを示している。
【0036】図7において、カーソルが表示されている
場合(ステップST31YES )カーソル消去時間が経過
していれば(ステップST32YES )、カーソルを消去
して、カーソルオフまでの時間を500msに設定する
(ステップST33,ST34)。カーソル消去時間が
経過していなければ(ステップST32NO)、ステップ
ST38に移行する。
【0037】一方、カーソルが表示されていない場合
(ステップST35NO)、カーソル表示時間が経過して
いれば(ステップST35YES )、カーソルを表示して
カーソルオンまでの時間を500msに設定する(ステ
ップST)。カーソル表示時間が経過していなければ
(ステップST32NO)、ステップST38に移行す
る。ステップST38では、図形処理か否かが判定さ
れ、図形処理であれば、現在カーソルが表示されている
場合(ステップST39YES )には、カーソルを消去
し、カーソルオンまでの時間を2秒間に設定(ステップ
ST41)した後、図形表示処理に移行する(ステップ
ST42)。また、カーソルが表示されていない場合
(ステップST39NO)には、直ちに図形表示処理が開
始される(ステップST42)。
【0038】このように本実施例によれば、図形表示処
理時には、カーソルが2秒間だけ強制的に消去されるの
で、図形表示処理時にのカーソル表示処理による割り込
みを少なくでき、表示処理性能が向上する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ペレータ用カーソルと、表示用カーソルの2つのカーソ
ルを表示可能な場合、表示用カーソルについては、その
表示位置のみを記憶しておくことにより、表示用カーソ
ルの表示を省略することができ、CPUの負担を軽減さ
せて装置全体の処理性能を向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカーソル制御方式が適用された一
実施例構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】図1に示す実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明に係るカーソル制御方式が適用された他
の実施例構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明に係るカーソル制御方式のさらに他の実
施例の作用を説明するタイミングチャートである。
【図7】本発明に係るカーソル制御方式のさらに他の実
施例の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ 2 プログラムROM 3 入出力インタフェース 4 制御RAM 5 画像メモリ 6 表示制御部 4A カラールックアップテーブル 4B 表示用カーソル位置記憶部 4C オペレータ用カーソル位置記憶部 4D カーソル状態記憶フラグ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器から入力されるデータの表示位
    置を指標する表示用カーソルとオペレータのデータ入力
    位置を指標するオペレータ用カーソルの両方を表示可能
    な装置において、 前記表示用カーソルの画面上での位置データおよび前記
    オペレータ用カーソルの画面上での位置データをそれぞ
    れ記憶する記憶手段と、 入力データが外部機器からのデータである場合には、表
    示用カーソルを消去したままで、当該表示用カーソルの
    記憶位置データを更新する一方、オペレータからの入力
    データである場合には、オペレータ用カーソルを表示す
    るとともに、当該オペレータ用カーソルの記憶位置デー
    タを更新する制御手段と、 を具備することを特徴とするカーソル制御方式。
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