JP3424689B2 - 画面分割時のアクテイブウインドウ管理方法及びキヤド装置 - Google Patents

画面分割時のアクテイブウインドウ管理方法及びキヤド装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キヤド装置における画
面分割時のアクテイブウインドウの管理方法及びキヤド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キヤド(CAD)装置においては、図面
作成の際や、図面編集の際に表示画面上の作図領域を二
分割又は四分割等して作業をすることが便利な場合があ
る。無論一つの画面に全体を縮小表示することも可能で
はあるが、その場合には縮小された結果細部が見づらい
ので、画面の要所、要所をそれぞれ拡大表示して、分割
した画面(以下、必要に応じて「ウインドウ」という)
によって作業をすることが便宜である。このとき、同時
に図形入力や図形操作が可能なウインドウは、常に一個
である。このウインドウを一般にアクテイブウインドウ
といい、他のウインドウを非アクテイブウインドウとい
う。
【0003】ところで、キヤド装置の入力機器として
は、一般にキーボードのほかに座標入力手段(デジタイ
ザやマウス等)が併用される。デジタイザもマウスも操
作者の指示する位置に対応するXY座標をコンピュータ
に入力する機能を有する点において共通であるので、以
下デジタイザにて座標入力手段を代表させるものとす
る。
【0004】デジタイザでは、操作者が手に持って座標
検出領域上を移動可能な位置指示器として、パック形状
の位置指示器(「位置指示器としてのカーソル」又は単
に「カーソル」という。)を用いる。このカーソルをデ
ジタイザの板面(座標入力面で移動させると、表示画面
上の作図領域にも例えば十字線で表示される指標(「画
面上のカーソル」又は単に「カーソル」という。)がそ
れに対応して移動する。これら二つのカーソルは互いに
一対一に対応して移動するものなので、混同して用いて
も弊害が少ないから以下必要に応じて両者を混同して用
いることにする。
【0005】位置指示器としてのカーソルには、スイッ
チ(以下「SW」という)が設けられており、コンピュ
ータに対しては、XY座標のほかに該SW情報が送られ
るごとくになっている。従来、キヤド装置における画面
分割時のウインドウアクテイブ化は、所望の画面をカー
ソルでヒットすることによって行っていた。ここに、
「アクテイブ化」とは、それまでアクテイブ状態だった
画面を非アクテイブ状態にし、それまで非アクテイブ状
態だった所望の画面をアクテイブ状態にして、アクテイ
ブウインドウを切換えることをいう。また、「所望の画
面をカーソルでヒットする」とは、カーソルを所望の画
面に移動させた状態で前記SWをオンにすることをい
う。このヒットは、キヤド装置等においてコマンド起動
又は座標入力の際に多用されるイベントである。ここに
イベントとは、コンピュータがなんらかの処理を実行す
るのになんらかの外部からの信号入力を必要とする場合
のその信号入力を発生させるきっかけとなる事象をい
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、アクテ
イブウインドウは、そのウインドウのみが画面操作、図
形操作等の可能なものであって、非アクテイブの状態で
は、操作が不可能なものである。一方、一般に図形選択
や、図形操作等のコマンドには、カーソルのヒットが必
然的に伴うイベントとなる。例えば、線分の入力にあっ
ては、該コマンドをメニュー等で選択してから一方の端
点をヒットし、次に他方の端点をヒットすることによっ
てなされるし、円の入力であれば、円のコマンドを選択
してから中心点をヒットし、次に円周上の一点をヒット
するという具合である。
【0007】これら二つの事情を勘案すると、図形入力
や図形操作等が二つのウインドウに跨ってする場合に
は、当該ウインドウに表示されている範囲内にしか入力
等ができないということになる。このことは、例えば、
線分を二つのウインドウ間に引きたいというときに、あ
らかじめ始点と終点とをそれぞれのウインドウに表示し
ておいてから線分作成コマンドを選択しなければならな
いことを意味する。線分作成コマンドを選択してから終
点の位置が実は表示されている範囲外であることが判明
したときには、線分作成を断念せざるを得なかった。
【0008】本発明の目的は、この課題を解決し、より
簡単な操作で画面分割時のアクテイブウインドウの切換
可能な方法を提供し、かつ、二つのウインドウ間に跨っ
ての図形操作がより少ない操作にて実現できるキヤド装
置を提供することにある。
【0009】この課題の生じる原因を詳細に探るべく、
図面を参照しつつ、従来例の分析を試みる。図6は、第
一の従来例を示す機能ブロック図である。
【0010】図6に示す第一の従来例について、説明す
る。キーボード50及びデジタイザ60は、キヤド装置の入
力機器であり、CRT70は、出力機器としての表示装置
である。キヤド装置の本体は、一般的コンピュータによ
り構成される。キー入力コントローラ52、デジタイザコ
ントローラ64、画面操作コマンド54、CRTコントロー
ラ71、作図コマンド16、メニュー域処理65、作図域処理
66、メニューリバース67、アクテイブウインドウ処理6
8、十字カーソル表示69は、コンピュータのCPUが必
要なプログラムを読み込むことによって実行する処理を
示したものである。DB30、キーデータプール53、XY
座標SW情報63、ワールド座標24、アクテイブウインド
ウ番号23は、コンピュータのメインメモリ上の所定のア
ドレスに書き込まれ、必要に応じて読み込まれる情報で
あって、場合によってはハードディスク等の二次記憶手
段に保存されるものである。なお、DB30は、キヤド図
面のデータであって、キヤドデータベースとかキヤドD
Bとか図面データベース等と呼ばれるものであって、以
下、必要に応じて、キヤドDB又は単にDBと略すこと
にする。図6に描いた矢印のうち実線の矢印は制御の流
れを示し、破線の矢印はデータの流れを示している。
【0011】図6に描かれた個々のデータ及び処理につ
いて説明する。キー入力コントローラ52は、キーボード
から入力された信号を受けてキヤド装置に有用な情報と
して画面操作コマンド54又は作図コマンド16等に対して
引き渡すものである。キーボード50から入力された信号
が文字列入力等の信号である場合は、一旦キーデータプ
ール53に貯えられ、リターンキー(RTキー)入力によ
りその文字列データが入力される(作図コマンド16に引
渡される)。キーボード50から入力された信号がコマン
ド割付キーのうち、矢印キー、ロールアップキー、ロー
ルダウンキー等の入力に関しては、画面操作コマンド起
動(スクロール、拡大、縮小等)として画面操作コマン
ド54に制御信号を送る。画面操作コマンド54は、その制
御信号に基づいてCRTコントローラ71を介してCRT
70上の表示画面を制御する。CRT70には、CRTコン
トローラ71の制御のもとにDB(キヤドデータベース)
30上の図形データ(作図コマンド16により生成される)
が描画されているが、その描画内容が画面操作コマンド
54からの信号により平行移動やスケーリングがかけられ
て表示される。
【0012】一方、デジタイザ60からの入力信号は、デ
ジタイザコントローラ64により処理される。デジタイザ
コントローラ64の処理を大まかにいえば、デジタイザか
ら送られてくるデータであるXY座標SW情報63を必要
に応じて、他の処理(メニューリバース67、アクテイブ
ウインドウ処理68、十字カーソル処理69等)に引渡すも
のである。デジタイザコントローラ64は、XY座標がメ
ニュー域である場合には、メニュー域処理65に処理を引
渡し、作図域である場合は、作図域処理66に処理を引渡
す。さらに、メニュー域処理65は、SW(スイッチ)が
オンであるときは、コマンド起動の制御信号を作図コマ
ンド16等に送り、SWがオフであるときは、メニューリ
バース67をする。作図コマンド16は、例えば、線分や矩
形、円等の図形を作成するためのコマンドである。メニ
ューリバース67は、入力されているXY座標に対応する
メニューを反転表示(通常の表示以外の色による表示)
をする処理をいう。メニュー決定前の仮の選択状態にあ
るメニューを操作者に明示するためである。
【0013】作図域処理66は、SWがオンのとき、アク
テイブウインドウ処理68、オフのとき十字カーソル表示
69に処理を引渡す。アクテイブウインドウ処理68は、X
Y座標(デジタイザ上の座標)が非アクテイブウインド
ウ領域である場合には、その領域をアクテイブ化し、ア
クテイブウインドウ番号23を書き換えるとともにその座
標をワールド座標(作図コマンドに利用可能な座標)24
に変換し、同時に作図コマンド16に座標入力を促す制御
信号を送る。十字カーソル表示69は、XY座標に対応す
る画面上の位置に例えば十字線の形状を有する指標を表
示する。この表示は、いうまでもなくCRTコントロー
ラ71によりなされるが、煩雑を避けるため、矢印は省略
されている。なお、図6に示した機能ブロック図は、既
に画面分割がなされている状態を前提にしているが、画
面分割自体は周知の方法によってなされ得るものであ
る。
【0014】この図6に示す第一従来例について二つの
ウインドウに跨って図形入力をする場合について説明す
る。例えば、二つのウインドウに跨って、線分の入力を
する場合を考える。今、所定のメニュー域をヒットする
ことにより、作図コマンドのうちの線分入力が選択され
たとする。作図コマンド16は、線分を構成する始点の入
力と終点の入力を要求する。アクテイブウインドウ処理
68は、いずれかのウインドウ上でヒットがあるとそのウ
インドウが非アクテイブウインドウであった場合は、ア
クテイブウインドウ番号23を書換え(アクテイブウイン
ドウである場合は書換えずに、或は上書きして)、さら
にXY座標SW情報63から取得したデジタイザ座標であ
るXY座標をワールド座標(以下必要に応じて小文字で
「xy座標」とも表す。)24に変換し、作図コマンド16
に座標入力を促す制御信号を送る。作図コマンド16は、
それを受けて、アクテイブウインドウ番号23及びワール
ド座標24を取得して、そのxy座標を線分の第一点とし
て取り込む。次に、第二点が第一点を入力したウインド
ウとは異なるウインドウに入力する場合には、アクテイ
ブウインドウ処理68は、上記と同様に、アクテイブウイ
ンドウ番号23を書換え、さらにXY座標をxy座標に変
換して作図コマンド16に座標入力を促す。作図コマンド
16は、それに従い、その座標を第二点として取込み、線
分データベースを生成してDB30に格納する。
【0015】このように、図6に示した第一従来例は、
第二点のヒットにより、アクテイブウインドウ切換と座
標入力とが同時になされるので、非アクテイブウインド
ウ上の表示されている範囲内に第二点を入力しようとす
る際には、便利な面もある。しかし、第二点を入力しよ
うとしてカーソルをそのウインドウに持ってきてみたも
のの実は入力を所望する点がそのウインドウ内に表示さ
れていなかったことが判明した場合には、その作図コマ
ンド(ここでは線分作図コマンド)の実行を断念せざる
をえなかった。なぜならば、画面操作コマンド54がアク
テイブウインドウ番号23を参照して、アクテイブウイン
ドウに対してスクロール処理等の画面操作を実行するこ
ととなっているからである。したがって、図6に示す第
一実施例において二つのウインドウに跨った作図コマン
ドの実行をする際には、まず入力を所望する点が全て双
方のウインドウに確実に表示されていることを確認して
からコマンドを起動する必要があった。
【0016】図6に示した第一従来例は、幾つかある従
来例の一例であるので、他の従来例についても考えてみ
ることにする。図12は、第二の従来例の機器構成を示
す。キヤド装置のコンピュータの中枢としてのCPU1
にバス2がつながっており、バス2には、主記憶手段3
と二次記憶手段4とが接続されている。キヤドは、ソフ
トウェア的にみれば、複数のプログラムの集合であり、
それは、複数のファイルとして二次記憶手段4に記憶さ
れている。そして、必要に応じて、主記憶手段3に読み
込まれ、CPU1は、そのプログラムに従って、処理を
実行する。なお、コンピュータの構成としては、最初の
電源投入時に行う処理のプログラムを書込んだROM等
も必要ではあるが、キヤドとは特に関連がないので図1
2では省略してある。その他、図示しないが、コンピュ
ータとしての一般的構成は備えているものとする。
【0017】さて、二次記憶手段4は、例えばハードデ
ィスクからなるものであって、プログラムファイルを保
存するのみならず、図形DB等のデータをも保存する。
また、主記憶手段3は、いわゆるメインメモリであっ
て、メモリが増設され、拡張されて用いられる場合に
は、それらを含むものである。主記憶手段3には、必要
なプログラムファイルが読み込まれるのみならず、処理
の途中に必要な情報が書込まれ、また読み込まれる。バ
ス2には、その他KBインタフェース51を介してキーボ
ード50が、DGインタフェース61を介してデジタイザ60
が、表示装置コントローラ71及びビデオRAM72を介し
て表示装置70が、印刷出力手段82、出力インタフェース
81を介して、プロッタ80、プリンタ90が設けられてい
る。KBインタフェース51は、キーボード50からの入力
信号をコンピュータのCPU1に伝達可能な信号に変換
する機器構成である。DGインタフェースは、デジタイ
ザ60からの信号をCPU1に伝達可能な信号に変換する
機器構成であり、デジタイザ60とコンピュータとの間が
例えばRS−232Cの規格にて通信される場合には、
いわゆるRS−232Cインタフェースとなる。
【0018】図13は、第二従来例を示す機能ブロック
図である。図13にあっては、図12におけるキーボー
ド50、デジタイザ60、表示装置70等を周辺装置として位
置付けその他CPU1を中心とする構成をキヤド装置10
として位置付けている。また、CPU1は、前述のよう
に二次記憶手段4に記憶されたプログラムが必要に応じ
て主記憶手段3に読み込まれたものに従って、様々な処
理を実行するものであるが、その時々においていかなる
プログラムを実行しているかに着目し、その機能に対応
して「○○手段」という言い方をして、それらの関係を
空間的な位置関係により示したもの、すなわち機能ブロ
ック図として描いてある。従って、キヤド装置10の枠内
に描かれた入力信号処理手段11、キーボード入力処理手
段52、メニュー処理手段12、領域判定手段13、タブレッ
トドライバ62、作図処理手段14、作図後処理手段15、R
B(ラバーバンド)表示手段73、図形展開手段74等は、
図12に示すCPU1がその時々に果たす役割を便宜的
に分解して描いたものである。座標変換情報21、メニュ
ー情報22、アクテイブウインドウ情報23、xy座標24、
入力済みヒット数25、図形DB30、XY座標SW情報63
等は、主記憶手段3内の所定アドレスに書込まれ、必要
に応じて、読み込みや更新等がなされるものであり、ま
た場合によっては、二次記憶手段4に保存されるもので
ある。
【0019】さて、本発明において問題とするのは画面
分割時のアクテイブウインドウ切換であるが、作図処理
との関係で課題を捉えるものであるから、図13にはそ
の関連で必要な処理のみを抽出して描いてある。画面分
割自体はよく知られた機能であるから、その処理につい
ては、省略してある。今、画面分割が既になされた状
態、例えば、画面が四分割された状態であると考える。
キーボード50から画面操作のための信号例えば、上下ス
クロール(例えば上下の矢印キー入力)、左右スクロー
ル(例えば左右の矢印キー入力)、拡大スケーリング
(例えばロールアップキー入力)、縮小スケーリング
(例えばロールダウンキー入力)があったとする。その
信号はKBインタフェース51を介して入力信号処理手段
11に伝達される。この入力信号処理はアクテイブウイン
ドウ切換に関しては中心的な役割を有する処理である。
入力された信号がキーボードからのものであるときは、
入力信号処理手段11は、その信号をキーボード入力処理
手段52に送る。キーボード入力処理手段52は、アクテイ
ブウインドウ情報23と座標変換情報21とを参照しつつ、
画面操作の命令を表示装置コントローラ71に伝えるとと
もに、座標変換情報21を更新する。表示装置コントロー
ラ71は、その命令に基づいて、ビデオRAM72上の画像
に対して平行移動又はスケーリングを施すことによっ
て、表示装置70上の表示画面の操作を行う。
【0020】一方、デジタイザ60からの入力信号の処理
は、もう少し複雑な処理によって行われる。デジタイザ
60からコンピュータ側に送られてくるデータは、XY座
標(デジタイザ上で定義されるXY座標を大文字でXY
座標と表すことにする。)とSW情報(スイッチのオン
オフ等に関する情報)とであるが、そのスピードは、主
にハードウェア機器としてのデジタイザの仕様に基づい
て定まるものであり、メーカーによっても機種によって
も異なるが、速いもので一分間に200回程度、遅いも
ので50回程度である。これ以上遅いものであっても使
えないわけではないが、あまりに遅い場合は、後述する
RB(ラバーバンド)表示がスムーズでないという不都
合や、カーソルを見失いがちになるという不便が生じる
場合がある。デジタイザ60のデータ送出スピードはデジ
タイザ自体内で調整できる機能を持ったものもあるが、
一般にデジタイザの最大限のスピードで送出し、コンピ
ュータ側でソフトウェア的に対応している。その手段が
タブレットドライバ62である。タブレットドライバ62
は、ソフトウェア的に見れば、いわゆるドライバソフト
であって、主記憶手段3に読み込まれて機能するもので
ある。デジタイザ60から入力された信号は、DGインタ
フェース61を介してタブレットドライバ62に送られる。
タブレットドライバは、その信号からXY座標SW情報
63を抽出し、必要に応じてそれを間引いて入力信号処理
手段11に引き渡すことも可能である。尤も、座標情報等
の入力のタイミングを入力信号処理手段11が座標を要求
したタイミングとすることも可能である。
【0021】入力信号処理手段11は、領域判定手段13と
協動的に機能して、XY座標がメニュー領域ならば、メ
ニュー処理手段12に処理を引渡し、作図領域ならば、そ
のXY座標を表示装置コントローラ71に通知して画面に
カーソルを表示させる。さらに、領域判定手段13は、ア
クテイブウインドウ情報23を参照して入力されたXY座
標がアクテイブ領域のものか非アクテイブ領域のものか
を判断し、アクテイブ領域である場合は、作図処理手段
14にXY座標及びSW情報を引渡す。非アクテイブ領域
である場合は、SW情報がオンか否かを判断し、オンの
場合には、アクテイブウインドウ情報23を書換えて戻
る。これは、実はアクテイブウインドウの切換を実行し
ていることにほかならない。SWがオフのときは、何も
処理をせずに戻る。この戻りは、入力手段11が次のXY
座標SW情報63を取得しにいくところへの戻りを意味す
る。
【0022】さて、本発明で課題とするのは、作図処理
との関係におけるアクテイブウインドウ切換処理であっ
たから、作図処理手段14や、作図後処理手段15について
も考察しておく。作図処理手段14の実行する処理を大ま
かにいえば、メニュー情報22を参照して、要求ヒット数
を取得して、それを充足するまで座標を取得する。そし
て、それを作図後処理手段15に引渡す。作図後処理手段
15は、それに基づいて図形DB30を生成する。生成され
た図形DB30は、図形展開手段74によりビデオRAM72
上に展開され、表示装置70に表示される。また、RB表
示手段73は、作図処理手段14により作図をしている途中
において最終決定前にシミュレーション的に仮表示する
ものである。xy座標24は、XY座標SW情報63にいう
XY座標とは異なり、デジタイザ上での座標ではなく、
アクテイブウインドウ上すなわち作業領域上での図面入
力に直結する座標(ワールド座標)のことである。座標
変換情報21は、このXY座標をxy座標に変換するため
に必要とされる情報であるが、キーボード入力処理手段
52及びメニュー処理手段12によって更新される。メニュ
ー処理手段12によっても更新することとしたのは、メニ
ュー操作によってもスクロール画面操作が可能であるか
らである。作図処理手段14は、座標変換情報21を参照し
た上で、XY座標をxy座標に変換して取り込む。
【0023】次に、図7から図11までのフローチャー
トを参照して、第二従来例について時間的な経過をたど
りつつ、検討をしてみる。なお、これらのフローチャー
トは、入力信号処理を中心に処理の流れを説明したもの
である。図7は、第二従来例のアクテイブウインドウ切
換方法を示すフローチャートである。まず、画面分割時
入力信号処理を開始すると(ステップ900)、アクテ
イブウインドウ情報を取得する(ステップ901)。キ
ーボード入力処理や、作図処理を施す対象となる画面を
特定するためである。この画面分割時入力信号処理は、
前述したように図13における入力信号処理手段11と、
領域判定手段13との協動により実行される。次に、入力
された信号がキーボード入力か(ステップ902)、デ
ジタイザ入力か(ステップ903)を判断する。この判
断はデータ構造の違い等によりすることができる。キー
ボード入力である場合は、図8に示すキーボード入力処
理に進む(ステップ200)。どちらでもない場合は、
戻る(904)。この戻りは、ステップ901に戻るこ
とを意味する。また、煩雑を避けるため図示は省略した
が、取得した情報(例えば、ここでは、ステップ901
で取得したアクテイブウインドウ情報)があるときは、
それを捨てた上で戻る(以下、同じ。)。
【0024】デジタイザ入力である場合は、XY座標S
W情報63を取得し(ステップ905)、メニュー領域か
(ステップ906)、作図領域か(ステップ907)を
判断する。ここでは、煩雑を避けるため図示を省略した
が、メニュー領域か否かの判断のためには、メニュー領
域定義情報を参照する必要がある。例えば、いわば下位
のメニューであるダイアログボックスを開いているとき
のように、通常は作図領域である部分にもメニューが開
かれている場合があるからである。メニュー領域である
場合には、メニュー処理に進む(ステップ300)。い
ずれでもない場合は戻る(ステップ908)。
【0025】作図領域である場合は、画面にカーソルを
表示し(ステップ909)、アクテイブ領域か否か(ス
テップ910)、非アクテイブ領域か否か(ステップ9
11)を判断する。アクテイブ領域である場合は、作図
処理(ステップ400)に進む。いずれでもない場合
は、戻る(ステップ912)。無効領域の入力を排除す
るためである。
【0026】非アクテイブ領域である場合は、所定のS
Wがオンか否かを判断し(ステップ913)、オンの場
合にアクテイブウインドウ情報を書換えて(ステップ9
15)、戻る(ステップ916)。SWがオンでない場
合は、何もせずに戻る(ステップ914)。
【0027】図8は、キーボード入力処理を示すフロー
チャートである。図7に示す入力信号処理のステップ9
02でキーボード入力信号であると判断された場合にこ
の処理が開始される(ステップ200)。ロールアップ
か(ステップ201)、ロールダウンか(ステップ20
3)、矢印キーか(ステップ205)を順次判断し、そ
れぞれ拡大処理(ステップ202)、縮小処理(ステッ
プ204)、スクロール処理(ステップ600)を表示
装置コントローラ71に対して命令するものである。その
後、座標変換情報を書換えて(ステップ206)、戻る
(ステップ207)。いずれのキーでもない場合はその
他の処理(ステップ500)に進むが、本発明の課題と
直接関係ないので省略する。
【0028】図9は、メニュー処理を示すフローチャー
トである。図7に示すステップ906でメニュー領域で
あると判断されると、メニュー処理(ステップ300)
が開始される。まず、所定のSWがオンか否かが判断さ
れ(ステップ301)、オフであれば、戻る(ステップ
302)。次に、作図メニューか否かが判断される(ス
テップ303)。ここに作図メニューとは、線分、円、
円弧、矩形、三角形等を入力するメニューのことであ
る。作図メニュー以外のメニューが選択されている場合
には、その他のメニュー処理に進む(ステップ60
0)。この場合の処理については、本発明の課題とは直
接関係がないので説明を省略する。作図メニューである
場合には、選択されたメニューを要求ヒット数とともに
メニュー情報に書込む(ステップ304)。この書き込
みは以前に書込まれた情報がある場合には更新を意味す
る。メニュー選択を誤ったときの選択し直しを可能にす
るためである。その後戻る(ステップ305)。図形入
力に必要な座標を取得するためである。
【0029】図10は、作図処理を示すフローチャート
である。図7のステップ910で、アクテイブ領域であ
ると判断されたときにこの作図処理に入る(ステップ4
00)。まず、座標変換情報21を参照して、XY座標を
アクテイブウインドウ上のxy座標に変換する(ステッ
プ401)。図形を作成するために有用な座標(ワール
ド座標)にするためである。次に、メニュー情報22が書
込まれているかを判断し(ステップ402)、ある場合
には、それを取得する(ステップ404)。ステップ4
10での判断に必要な要求ヒット数を取得するととも
に、後述する作図後処理のステップ701で図形DBの
生成に必要なデータを取得するためである。メニュー情
報がないときには、戻る(ステップ403)。メニュー
選択がなされていないので座標を取得する必要が無いか
らである。
【0030】次に所定のSWがオンか否かを判断し(ス
テップ405)、オフであれば戻る(ステップ40
6)。ヒットのときの情報のみを取り込むためである。
SWがオンのときは取得済みのxy座標があるか否かを
見る(ステップ407)。ない場合は、そのxy座標を
取得する(ステップ410)が、ある場合は、さらに、
その取得済みの座標と(x,y)とが一致するか否かを
見て(ステップ408)、一致する場合には戻り(ステ
ップ409)、一致しない場合にそのxy座標を取得す
る(ステップ410)。この処理について存在理由を説
明する。前述したようにデジタイザのサンプリングスピ
ード(デジタイザが座標検出する速度)は極めて速い。
今、仮に一秒間に100回であるとしよう。ところで、
カーソルに設けられたスイッチは、いわゆるメカニカル
スイッチであること、及びスイッチを操作するのが人間
であること等の制限から、スイッチがオンの状態である
期間をいかに短くしようとしても限界がある。この限界
を仮に0.1秒であるとすると、コンピュータが一連の
処理を終えて再び入力信号を受け取りにいくのに0.1
秒もかかりはしないので、どんなに頑張っても、スイッ
チがオンの状態の信号が二つ続けて入力されてしまうこ
とになる。このことは、もしステップ407、408の
判断がなかりせば、例えば線分を入力しようとしたとき
に、その始点として一点目をヒットしたところ、二点目
のヒットも同じ点に入力されてしまい、線分ではなく点
の入力になってしまうことを意味する。このことを防止
するためには、入力処理手段11が入力情報を要求する頻
度を変えてやることによっても解決できることではあ
る。しかし、前述したように、RB表示のぎこちなさが
今度は問題となることや、画面上におけるカーソルの追
従性が悪くなるためカーソルを見失う事態もあり得るこ
と等のため、あまり好ましくはない。そこで、ステップ
407、408を設けて、続けて入る情報を受け付けな
いこととしている。尤も、SWのオンオフ状態を監視
し、一旦オフになってから次にオンになった場合でなけ
れば次の座標を取得しないこととする方法もある。な
お、ここでxy座標の同一は、グリッドを考慮してなさ
れる。グリッドとは、作図上あまりに細かすぎる座標は
かえって作業し辛いため、あらかじめ設定してある格子
状の点に丸める処理をすることである。先に座標変換情
報21の説明をする際には触れなかったが、このグリッド
がどの細かさであるかについては座標変換情報21によっ
て管理されている。したがって、ステップ401の座標
変換はこのグリッドを考慮したものであり、ステップ4
08の座標の同一性は、グリッドを考慮して丸めた結果
についてのものである。
【0031】xy座標を取得し(ステップ410)、入
力済みヒット数を更新すると(ステップ411)、入力
済みヒット数が要求ヒット数に達したか否かを判断する
(ステップ412)。満たない場合は、戻って(ステッ
プ413)、さらに座標を取得する。要求ヒット数を満
たした場合は、作図後処理に進み(ステップ700)、
一連の作図後処理を終了した後(ステップ706)、戻
る(ステップ414)。
【0032】図11は、作図後処理を示すフローチャー
トである。図10のステップ412で入力済みヒット数
が要求ヒット数に達したと判断したときにこの作図後処
理に進む(ステップ700)。この作図後処理は、図形
DB(データベース)30を生成し(ステップ701)、
生成したデータベースを格納し(ステップ702)、取
得したxy座標を削除し(ステップ703)、入力済み
ヒット数をゼロに初期化し(ステップ704)、メニュ
ー情報を削除する(ステップ705)ものである。
【0033】さて、以上で従来例のアクテイブウインド
ウ切換方法について作図処理との関係で一通り見て来た
が、冒頭に述べた課題が発生することを具体的にこれら
のフローチャートを参照しつつ検討する。
【0034】まず、アクテイブウインドウを切換えずに
線分を入力する場合について流れを追ってみる。線分入
力のメニュー領域をヒットすると、ステップ901、9
02、903、905、906、300、301、30
3、304、305と流れて、線分メニューが選択さ
れ、要求ヒット数(この場合は2)とともにメニュー情
報に書込まれて戻る。このとき、同じ信号が続けて幾つ
か入ったとしてもこの流れを繰返すだけであり、ステッ
プ304の書き込みは前述したように既に書込まれた情
報に上書きすることを意味するから、問題はない。メニ
ューの選択をし直したときも同様である。アクテイブ領
域で1点目をヒットすると、ステップ901、902、
903、905、906、907、909、910、4
00、401、402、404、405、407、41
0、411、412を経てステップ901に戻る。この
とき、同じ信号が続けて入った場合には、ステップ40
7、408、409で排除される。ここで、アクテイブ
ウインドウを切換えずに2点目をヒットすると、同様に
ステップ412まで進み、作図後処理(ステップ70
0)にはいる。作図後処理にはメニュー情報を削除して
初期化するステップ705があるから、同じ信号が続け
て入ってもステップ402から403へと抜けていくの
で問題はない。このようにアクテイブウインドウを切換
えないで線分入力を実行するのは、第二従来例で問題な
く実現される。
【0035】次に、線分入力の途中で、非アクテイブウ
インドウ上の現に表示されている範囲内において2点目
をヒットする場合について考えてみる。メニュー選択と
1点目のヒットについては上記と同様に処理がなされ
る。2点目のヒットを非アクテイブウインドウ上でする
と、ステップ901、902、903、905、90
6、907、909、910、911、913、915
と進んでアクテイブウインドウ情報を書換えて、すなわ
ちアクテイブウインドウを切換えて、戻る(ステップ9
16)。このとき、同一の信号が入るとすると、再び、
ステップ901、902、903、905、906、9
07、909、910を経て、今度は、その同じ点がア
クテイブウインドウ上の点になっているから、作図処理
400に進み、ステップ401、402、404、40
5、407、408、410を進み、座標取得がなされ
てウインドウのアクテイブ化をした点の座標が2点目と
して入力される。このことは、現に非アクテイブウイン
ドウ上の表示されている点を2点目として入力したい場
合には2度手間がいらないことになって便宜である。し
かし、冒頭に指摘したように、2点目として入力を欲す
る点が非アクテイブウインドウ上の表示範囲からわずか
にずれているような場合には、線分入力を断念すること
を操作者に強いるものとなっていた。したがって、この
ような場合には、一旦そのウインドウをアクテイブにし
て所望の点を表示範囲内にもってきておいてからメニュ
ー選択からやり直す必要があった。以上みてきたよう
に、このことは第一従来例と第二従来例とに共通した課
題である。
【0036】本発明の目的は、見方を変えていえば、作
図コマンド実行中であっても、アクテイブウインドウ切
換を可能な方法を提供すること、及びそれに適したキヤ
ド装置を提供することにある。
【0037】
【0038】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、 座標入力手段からのイベントによりキヤド装置の作
図手段が座標を取得して作成した作図結果を表示する表
示画面を分割して、そのうちの一つのウインドウをアク
テイブウインドウとしてアクテイブウインドウ情報によ
り管理して該アクテイブウインドウにのみ操作可能と
し、前記座標入力手段からのなんらかのイベントにより
該アクテイブウインドウ情報の書換えを実行する画面分
割時のアクテイブウインドウ管理方法において、前記ア
クテイブウインドウ情報をキー入力について操作可能な
アクテイブウインドウを特定するキーアクテイブウイン
ドウ情報と座標入力について入力可能なアクテイブウイ
ンドウを特定するデジアクテイブウインドウ情報とに分
けてそれぞれ独立に管理して、画面操作コマンドの割り
付けられたキーによるキーボード入力があったときは該
入力信号を受けて、キーアクテイブウインドウ情報を参
照し、該キーアクテイブウインドウ情報にしたがってキ
ー入力可能なウインドウを対象に画面操作コマンドを実
行し、所定の座標入力信号があったときは該座標入力信
号を受けて、デジアクテイブウインドウ情報を参照し、
該デジアクテイブウインドウ情報にしたがって座標入力
可能なウインドウを対象に作図コマンドを実行するもの
である。
【0039】
【0040】
【0041】また、作図された図形を表示する表示手段
と、該表示手段の表示画面を複数のウインドウに分割し
て表示する画面分割手段と、該分割された複数の画面の
うち操作可能な画面がいずれの画面であるかに関する情
報であるアクテイブウインドウ情報と、該アクテイブウ
インドウ情報を書換えるなんらかのイベントを発生させ
る座標入力手段と、該座標入力手段とは独立に所定のキ
ー入力信号を発生させるキーボードと、該キーボードか
らの所定のキー入力を受けて画面操作コマンドを実行す
る画面操作手段と、前記座標入力手段発生させる所定の
イベントにしたがって座標情報を取得して図形データを
作成する作図手段とを有するキヤド装置において、前記
アクテイブウインドウ情報が、キー入力による画面操作
が可能なウインドウを特定するキーアクテイブウインド
ウ情報と、座標入力による作図操作が可能なデジアクテ
イブウインドウ情報との互いに独立な二つの情報を有
し、前記座標入力手段が、該二つの独立な情報をそれぞ
れ書換える少なくとも二つの相異なるイベント発生手段
を有し、前記画面操作手段が、所定のキー入力に基づき
画面操作を実行するに際し、該キーアクテイブウインド
ウ情報により特定された操作対象に対して画面操作を実
行すべく、前記キーアクテイブウインドウ情報を参照す
るという関係を前記キーアクテイブウインドウ情報との
間に有し、前記作図手段が、所定の座標入力に基づき作
図操作を実行するに際し、該デジアクテイブウインドウ
情報により特定された操作対象に対して作図操作を実行
すべく、前記デジアクテイブウインドウ情報を参照する
という関係を前記デジアクテイブウインドウ情報との間
に有するものとすることができる。
【0042】
【0043】
【作用】 キーアクテイブウインドウ情報と、デジアクテ
イブウインドウ情報とを独立に管理することは、デジア
クテイブウインドウ情報により非アクテイブウインドウ
となっているウインドウに対しても、キー入力により画
面操作ができるように働く。
【0044】
【0045】
【0046】また、アクテイブウインドウ情報を二種類
設けることは、画面操作と作図操作とを独立に管理する
ように働く。
【0047】
【実施例】図面を参照しつつ、本発明の実施例について
説明する。
【0048】図1は、本発明のアクテイブウインドウ切
換方法の第一の実施例を示す機能ブロック図である。こ
の第一実施例は、図6に示す第一従来例に改良を加えた
ものである。第一従来例と同じものについては同じ符号
を付している。図6に示す第一従来例では、画面操作コ
マンド54は、所定のキー入力があるときに、アクテイブ
ウインドウ番号23を参照して、画面操作をする対象であ
るウインドウを特定してそのウインドウに対してスクロ
ールや拡大/縮小等の画面操作を実行するものであっ
た。それに対し図1に示す本発明の第一実施例は、画面
操作コマンド54は、所定のキー入力があるときに、アク
テイブウインドウ番号23を参照せずに、XY座標SW情
報63を参照して、XY座標(デジタイザ座標)に対応す
る(すなわちカーソル位置に対応する)ウインドウをキ
ー入力に関するアクテイブウインドウと特定して、その
ウインドウに対して画面操作を実行することとしたもの
である。
【0049】この第一実施例は、見方によっては、4つ
のアイディア(発明)を含むものである。
【0050】第一に、イベントが何であるかに注目する
ときに、作図コマンド16に座標を入力することに関して
は、従来通りそのイベントはカーソルのヒット(すなわ
ち所望の位置にカーソルを運んだ状態でカーソルのスイ
ッチをオンにすること)であるが、アクテイブウインド
ウの切換についてはカーソルのヒット以外のイベントを
用いている。
【0051】第二に、アクテイブウインドウ情報に着目
するときに、アクテイブウインドウ番号23は、従来例で
は、キー入力による画面操作についても、座標入力手段
による座標入力についてもその番号により特定されるウ
インドウのみに操作可能なものとしての性格を有してい
たのに対し、本発明の第一実施例では、アクテイブウイ
ンドウ情報23は、座標入力についてのみ入力可能なウイ
ンドウを特定しているのみであり、キー入力についての
アクテイブウインドウとしての性格を有しない。このこ
とは、アクテイブウインドウ情報をキー入力について操
作可能なウインドウを特定するキーアクテイブウインド
ウ情報と座標入力について入力可能なデジアクテイブウ
インドウ情報とに分けて管理するというアイディアにつ
ながるものである。図1に示す第一実施例では、XY座
標SW情報63をキーアクテイブウインドウ情報として用
いているとみることができる。
【0052】第三に、上記カーソルのヒット以外のイベ
ントとしてカーソルを所望の画面に対応する座標入力面
上に置くという操作を採用するというアイディアであ
る。ここで、図1には、座標入力手段の代表として、デ
ジタイザ60としてあるが、この座標入力手段がマウスで
ある場合でも同様のことができる。デジタイザのように
座標検出面上の絶対位置に置くことはできないが、画面
上のマウスカーソルを自在に移動できるのは、デジタイ
ザのカーソルの場合と同様だからである。
【0053】第四に、イベント判定手段を二つ設けると
いうアイディアである。図1に示す第一実施例では、X
Y座標が作図域にあり、かつ、SWがオンであるという
ことを判定することにより座標取得のタイミングを作図
コマンド16に与える座標取得イベント判定手段と、XY
座標がどのウインドウの領域にあるかを判定してアクテ
イブウインドウ情報を書換えるウインドウ切換イベント
判定手段(図示はしないが画面操作コマンド54がその役
割を果たしている)との二つのイベント判定手段を設け
てある。
【0054】図2は、本発明のアクテイブウインドウ切
換方法の第二の実施例を示すフローチャートである。機
器構成については、第二従来例を示した図12と同じ、
機能ブロック図については、第二従来例を示した図13
と同じであるので、説明を省略する。図2に示した第二
実施例は、図7に示した第二従来例を改良したものであ
る。第二従来例と共通する点については説明を省く。第
二実施例が第二従来例と異なる点は、アクテイブウイン
ドウ情報を書換えるためのイベントないしは、イベント
判定手段の違いにある。図7に示す第二従来例にあって
は、非アクテイブ領域であり(ステップ911)、か
つ、所定のSWがオンであるときにアクテイブウインド
ウ情報を書換える(ステップ915)こととしていた。
図2に示す第二実施例では、非アクテイブ領域である場
合に(ステップ111)、SWのオンオフを判断するこ
となく、アクテイブウインドウ情報を書換えることとし
たものである。この第二実施例は、第二従来例に前記第
一のアイディアを施したもの、又は前記第三のアイディ
アを施したもの又は前記第四のアイディアを施したもの
とみることができる。
【0055】第二実施例は、第二従来例のフローチャー
トから一つのステップを省いたものともみることができ
るが、それにもかかわらず、有益な改良を従来例に加え
たものである。なぜなら、コマンド実行等のために用い
るイベントは伝統的にカーソルのヒットを用いるのが通
例となっていた。例えば、マウスの例でいえば、市販の
様々な流通ソフトを見てもヒットすること(マウスでい
えば、マウスカーソルを所望の位置に持っていってスイ
ッチを押すこと、デジタイザでいえばカーソルを所望の
位置に持っていってスイッチを押すこと)をイベントと
して用いるものがほとんどであり、単にカーソルをその
位置に持っていくことのみをイベントとする例は見当た
らない。本第二実施例は、そのような因習的な伝統を打
破し、マウスやデジタイザカーソルの新しい用い方を提
案する革新的なものである。
【0056】図3は、本発明のアクテイブウインドウ切
換方法の第三の実施例を示すフローチャートである。こ
の第三実施例は、第二従来例の改良の別の方法(第二実
施例とは異なる)である。第二従来例では、アクテイブ
ウインドウ情報を書換えたときに同じ入力信号が作図処
理(ステップ400)においても取込まれたために、ア
クテイブウインドウ切換と、座標入力が一時になされて
しまうという不都合があった。これを解決すべく、それ
らのイベントを相異なるものとする方法として、非アク
テイブ領域の判定(ステップ811)及びSWオンの判
定(ステップ813)をしてアクテイブウインドウ情報
を書換えた(ステップ815)後、ステップ816で、
その時のXY座標をXYヒット情報に書き込むことと
し、さらに、作図処理(ステップ450)についても、
ステップ460、461、463、464の処理の挿入
をして、同じ信号の入力を排除したものである。これ
は、作図コマンドが座標取得するためのイベント判定手
段をより複雑にしたという見方もできるため、上記アイ
ディアの範疇に入る実施例である。
【0057】図5は、この第三の実施例を示す機能ブロ
ック図である。図13に示す第二従来例の機能ブロック
図とほぼ共通であるので、詳細な説明は省く。唯一の改
良点は、XYヒット情報41の存在にある。XYヒット情
報41は、領域判定手段13がアクテイブウインドウ情報を
書換えた際に、更新され、その情報は、作図処理手段14
が座標取得をするか否かの判定の際に参照される。
【0058】以上、本発明の第一実施例、第二実施例、
第三実施例について説明したが、他の有用な実施例につ
いても言及する。座標取得イベントとは、異なるイベン
トをアクテイブウインドウ切換のイベントとするアイデ
ィアについては、その最も優れたものと発明者が認識す
る実施例としてカーソルを当該ウインドウ(そのウイン
ドウに対応する座標入力手段上の領域)に持っていくこ
とを挙げた(第一実施例)。しかし、他の実施例とし
て、例えば、位置指示器としてのカーソルが有する他の
スイッチ(マウスの場合は右ボタン)を用いることとす
る第四実施例も可能である。
【0059】また、第五実施例として、同一のスイッチ
を使う場合において、オンオフの立ち上がり、立ち下が
りをみることとする実施例を挙げることもできる。つま
り、スイッチがオフからオンになるというイベントにつ
いてそれを検出し、アクテイブウインドウを切換える。
オフからオンになるというイベントについてそれを検出
し、座標取得をする。この場合には、例えば、線分作図
コマンド実行中の終点入力を非アクテイブウインドウ上
でしようとする際に、入力を所望する点が表示されてい
ないことが判明したら、まず、そのウインドウ上でカー
ソルのスイッチをオンにし、その指を放さずに、もう一
方の手でキーボードの矢印キー(必要に応じてロールダ
ウンキー)を操作してスクロール処理(縮小処理)を実
行する。所望の点が表示されたところで、その位置にカ
ーソルを運んでスイッチから指を放す。この操作によ
り、二つのウインドウに跨った作図コマンド実行が自在
に行える。なお、この場合、最初から所望の点が表示さ
れている場合には、立ち下がりで座標取得がされること
を操作者は意識することなく、通常のスイッチオンの場
合に座標入力される場合と区別することなく操作可能で
ある。
【0060】
【0061】
【効果】 キーアクテイブウインドウ情報と、デジアクテ
イブウインドウ情報とを独立に管理するので、デジアク
テイブウインドウ情報により非アクテイブウインドウと
なっているウインドウに対しても、キー入力により画面
操作ができる。
【0062】
【0063】
【0064】また、アクテイブウインドウ情報を二種類
設けることにより、画面操作と作図操作とを独立に管理
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクテイブウインドウ切換方法の第
一の実施例を示す機能ブロック図
【図2】 本発明のアクテイブウインドウ切換方法の第
二の実施例を示すフローチャート
【図3】 本発明のアクテイブウインドウ切換方法の第
三の実施例を示すフローチャート
【図4】 第三の実施例の一部を構成する作図処理を示
すフローチャート
【図5】 第三の実施例を示す機能ブロック図
【図6】 第一の従来例を示す機能ブロック図
【図7】 第二の従来例を示すフローチャート
【図8】 第二の従来例の一部を構成するキーボード入
力処理を示すフローチャート
【図9】 第二の従来例の一部を構成するメニュー処理
を示すフローチャート
【図10】 第二の従来例の一部を構成する作図処理を
示すフローチャート
【図11】 第二の従来例の部分である作図処理の一部
を構成する作図後処理を示すフローチャート
【図12】 第二の従来例の機器構成を示す図
【図13】 第二の従来例を示す機能ブロック図
【符号の説明】
1 CPU 2 バス 3 主記憶手段 4 二次記憶手段 10 キヤド装置 11 入力信号処理手段 12 メニュー処理手段 13 領域判定手段 14 作図処理手段 15 作図後処理手段 16 作図コマンド 21 座標変換情報 22 メニュー情報 23 アクテイブウインドウ情報 24 xy座標 25 入力済みヒット数 30 図形DB(図面データ) 50 キーボード 51 KBインタフェース 52 キー入力コントローラ 53 キーデータプール 54 画面操作コマンド 60 デジタイザ 61 DGインタフェース 62 タブレットドライバ 63 XY座標SW情報 64 デジタイザコントローラ 65 メニュー域処理 66 作図域処理 67 メニューリバース 68 アクテイブウインドウ処理 69 十字カーソル表示 70 表示装置(CRT) 71 表示装置(CRT)コントローラ 72 ビデオRAM 73 RB表示手段 74 図形展開手段 80 プロッタ 81 出力インタフェース 82 印刷出力手段 90 プリンタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−336321(JP,A) 特開 平5−20011(JP,A) 特開 昭63−214827(JP,A) 小嶋貴則,リモートウィンドウシステ ム その5:マルチウィンドウにおける 入力制御の一方式,情報処理学会第42回 全国大会講演論文集,情報処理学会, 1991年 3月12日,p.5−303−5− 304 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 G06F 3/14 G06F 14/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標入力手段からのイベントによりキヤ
    ド装置の作図手段が座標を取得して作成した作図結果を
    表示する表示画面を分割して、そのうちの一つのウイン
    ドウをアクテイブウインドウとしてアクテイブウインド
    ウ情報により管理して該アクテイブウインドウにのみ操
    作可能とし、前記座標入力手段からのなんらかのイベン
    トにより該アクテイブウインドウ情報の書換えを実行す
    る画面分割時のアクテイブウインドウ管理方法におい
    て、前記アクテイブウインドウ情報をキー入力について
    操作可能なアクテイブウインドウを特定するキーアクテ
    イブウインドウ情報と座標入力について入力可能なアク
    テイブウインドウを特定するデジアクテイブウインドウ
    情報とに分けてそれぞれ独立に管理して、画面操作コマ
    ンドの割り付けられたキーによるキーボード入力があっ
    たときは該入力信号を受けて、キーアクテイブウインド
    ウ情報を参照し、該キーアクテイブウインドウ情報にし
    たがってキー入力可能なウインドウを対象に画面操作コ
    マンドを実行し、所定の座標入力信号があったときは該
    座標入力信号を受けて、デジアクテイブウインドウ情報
    を参照し、該デジアクテイブウインドウ情報にしたがっ
    て座標入力可能なウインドウを対象に作図コマンドを実
    行することを特徴とする画面分割時のアクテイブウイン
    ドウ管理方法。
  2. 【請求項2】 作図された図形を表示する表示手段と、
    該表示手段の表示画面を複数のウインドウに分割して表
    示する画面分割手段と、該分割された複数の画面のうち
    操作可能な画面がいずれの画面であるかに関する情報で
    あるアクテイブウインドウ情報と、該アクテイブウイン
    ドウ情報を書換えるなんらかのイベントを発生させる座
    標入力手段と、該座標入力手段とは独立に所定のキー入
    力信号を発生させるキーボードと、該キーボードからの
    所定のキー入力を受けて画面操作コマンドを実行する画
    面操作手段と、前記座標入力手段発生させる所定のイベ
    ントにしたがって座標情報を取得して図形データを作成
    する作図手段とを有するキヤド装置において、前記アク
    テイブウインドウ情報が、キー入力による画面操作が可
    能なウインドウを特定するキーアクテイブウインドウ情
    報と、座標入力による作図操作が可能なデジアクテイブ
    ウインドウ情報との互いに独立な二つの情報を有し、前
    記座標入力手段が、該二つの独立な情報をそれぞれ書換
    える少なくとも二つの相異なるイベント発生手段を有
    し、前記画面操作手段が、所定のキー入力に基づき画面
    操作を実行するに際し、該キーアクテイブウインドウ情
    報により特定された操作対象に対して画面操作を実行す
    べく、前記キーアクテイブウインドウ情報を参照すると
    いう関係を前記キーアクテイブウインドウ情報との間に
    有し、前記作図手段が、所定の座標入力に基づき作図操
    作を実行するに際し、該デジアクテイブウインドウ情報
    により特定された操作対象に対して作図操作を実行すべ
    く、前記デジアクテイブウインドウ情報を参照するとい
    う関係を前記デジアクテイブウインドウ情報との間に有
    することを特徴とするキヤド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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小嶋貴則,リモートウィンドウシステム その5:マルチウィンドウにおける入力制御の一方式,情報処理学会第42回全国大会講演論文集,情報処理学会,1991年 3月12日,p.5−303−5−304

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