JP3259905B2 - ポッドプロペラおよびこのポッドプロペラを搭載した船舶 - Google Patents

ポッドプロペラおよびこのポッドプロペラを搭載した船舶

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JP3259905B2 JP07942298A JP7942298A JP3259905B2 JP 3259905 B2 JP3259905 B2 JP 3259905B2 JP 07942298 A JP07942298 A JP 07942298A JP 7942298 A JP7942298 A JP 7942298A JP 3259905 B2 JP3259905 B2 JP 3259905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポッドプロペラおよ
び該ポッドプロペラが適用された船舶に関する。さらに
詳しくは、ストラットの先端にプロペラを回転駆動する
ための電動機が収容されたハウジングが配設されたポッ
ドプロペラおよび該ポッドプロペラが適用された船舶に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶の推進機の一種としてポッド
プロペラが採用されている。このポッドプロペラは、実
開平3−75099号公報、実開平3−94398号公
報または実開平7−21500号公報に開示されている
とおり、船体からストラットによって下方に懸架された
繭形または魚雷形のハウジング内にプロペラの支持機構
が収容されたものである。ポッドプロペラはそれ以前か
ら採用されていたラインシャフト方式(船体後部の船底
付近から後方へプロペラシャフトが突出したもの)に比
べて、プロペラを水流に沿わせることができるため、耐
振動性や耐キャビテーション性の向上、および推進機関
等の各機器の配置の自由度の向上等の利点があり、とく
に高速船の推進機関として注目されている。
【0003】上記ポッドプロペラを装備した船舶では、
船体内にプロペラを回転させるための電動機を搭載し、
ストラット内に回転駆動軸を挿通し、ハウジング内には
この回転駆動軸からプロペラシャフトに回転力を伝達す
るための傘歯車機構や減速機のみを収容したものがあ
る。一方、プロペラ回転駆動用の電動機までハウジング
に収容したものもある(上記の実開平7−21500号
公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポッド
プロペラは船体の外方に突出したストラットの先端に配
設されたハウジング内に諸機器を収容したものであり、
また、船舶走行時の水の抵抗を低減するために、ストラ
ットを出来るだけ小さく薄くしている。したがって、と
くにハウジング内に電動機を収容する場合にはハウジン
グ内の機器の冷却や潤滑のための機構およびかかる機器
への給電機構を効果的に備えることが困難である。
【0005】たとえば、ハウジング内の機器の冷却のた
めにハウジング内およびストラット内だけに空気を循環
させ、ハウジングおよびストラットを構成する壁面を通
して外部の水に放熱するだけの方法(上記の実開平7−
21500号公報参照)では熱貫流率が低いために効果
的とはいえない。
【0006】また、一般にポッドプロペラは操舵のため
にストラットとハウジングとが一体に旋回させられる
が、その場合に船体からハウジングまでの潤滑配管の設
置は困難であり、ハウジング内の電動機への給電機構の
配設も困難となる。
【0007】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、ハウジング内の電動機が安定して且つ
効率よく作動しうるポッドプロペラおよび該ポッドプロ
ペラが適用された船舶を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポッドプロペラ
は、プロペラシャフトを回転駆動するための電動機を収
容したハウジングと、該ハウジングの上部に連設される
とともに船体に形成されたプラットホーム部に旋回可能
に支持されるストラットとを有するポッドプロペラであ
って、上記プラットホーム部に形成された冷却用空気の
送気口と排気口を有し、上記ストラットの上部にストラ
ット内部を閉止する上部壁が形成されており、該上部壁
の上面にストラットの旋回中心と同心状に内筒と外筒と
が配設されており、該内筒の内部空間および外筒と内筒
との間の空間のうちのいずれか一方の空間が上記送気口
に通じる送気室を構成し、他方の空間が上記排気口に通
じる排気室を構成しており、上記両筒が、その内外間を
実質的に気密としうるように上記プラットホームに摺接
し、上記ストラット内部が、上記ハウジングとの連設端
から上部壁まで延設された壁によって、下方で上記電動
機に上方で上記送気 室に通じる送気通路と、下方で上記
電動機に上方で上記排気室に通じる排気通路とが相互に
隔離されて形成されてなるものである。
【0009】かかる構成により、ハウジングやストラッ
トの壁面を通して外部の水に放熱しうることはもとよ
り、船体側から常に新しい冷えた空気が送り込まれ、冷
却後の熱せられた空気は排出されるので、従来のごとく
吸熱をハウジングやストラットの壁面を通して外部の水
にのみ頼る方法に比べて、効率のよい冷却が可能とな
る。また、ストラットやハウジング内にファンなどの特
別の機器類を備える必要が無く、単に通路だけを形成し
ておけばよい。ストラットが旋回させられても送気通路
と排気通路とが実質的に気密に隔絶されるので、冷却効
果が低下することはない。
【0010】また、上記電動機に電気的に接続された受
電用のロータ部と該ロータ部に摺接して給電するための
ステータ部とが上記送気室内に配設されており、上記ロ
ータ部がストラット側に取り付けられ、ステータ部がプ
ラットホーム側に取り付けられてなることを特徴として
いる。
【0011】したがって、ストラットが旋回させられて
もロータ部も受電しつつストラットの旋回と一体に回転
するため、ロータ部から電動機までの導電手段がねじれ
る等の不都合が生じることがなく、電動機は安定して作
動する。
【0012】本発明のさらに他のポッドプロペラは、プ
ロペラシャフトを回転駆動するための電動機を収容した
ハウジングと、該ハウジングの上部に連設されるととも
に船体に形成されたプラットホーム部に支持されるスト
ラットと、上記ハウジング内におけるプロペラ配設端
反対側の端部に形成された隔壁により電動機から隔離し
て形成された潤滑油室とを備えており、該潤滑油室か
ら、ハウジングに配設されたプロペラシャフト用の軸受
け部を経由して潤滑油室に至る潤滑油通路が形成されて
おり、該潤滑油通路に潤滑油を循環させるためのポンプ
が配設されてなることを特徴としている。
【0013】したがって、船体内にポッドプロペラへの
潤滑油供給機構を備える必要がないので、造船所におけ
る潤滑油供給機構のための艤装工事が不要となり、ポッ
ドプロペラと船体側との配管のマッチングやポンプ能力
等の仕様決定に手間をとられることがない。また、船体
からポッドプロペラまでの配管が不要となるため、潤滑
油量が少なくて済み、配管長さの大幅な短縮によってポ
ンプ出力も小さくて済む。
【0014】そして、上記ハウジングに、プロペラシャ
フトの後部を支持する第一軸受けと前部を支持する第二
軸受けとを配設し、潤滑油室から第一軸受けに至る潤滑
油配管を取り付け、プロペラシャフト内に上記第一軸受
けと第二軸受けとを連通する潤滑油通路を穿設し、上記
第二軸受けと上記潤滑油室とを連通する潤滑油通路を穿
設することにより、潤滑油配管の配管本数が低減され、
また、とくに潤滑を必要とする軸受け等の部位に効率よ
く潤滑油を圧送することができる。
【0015】特許請求の範囲でいう前部および後部は、
ポッドプロペラにおけるプロペラ配設側を後部と呼び、
その反対側を前部と呼んでいる。
【0016】また、上記ポンプを潤滑油室内に配設し、
潤滑油室を画する隔壁を貫通する軸部によってポンプの
軸とプロペラシャフトとを接続し、ポンプがプロペラシ
ャフトによって駆動されるように構成することにより、
ポンプを駆動するための電動機を別に配設する必要がな
い。さらに、プロペラの回転数に伴って潤滑油の流量が
増減するので効率のよい潤滑がなされる。
【0017】上記軸部はプロペラシャフトの端部であっ
てもよく、ポンプの軸であってもよく、または、プロペ
ラシャフトの端部とポンプの軸とを連結するための別の
軸部材であってもよい。
【0018】如上のポッドプロペラにおいて、上記スト
ラットにおける上記プラットホーム部による被支持部が
平面視で円形に形成し、プラットホーム部にストラット
旋回用の駆動機を配設し、上記円形の被支持部の周面に
第一ギヤを形成し、上記駆動機の出力軸に上記第一ギヤ
に噛合する第二ギヤを固設することにより、これら第一
ギヤと第二ギヤとを回転伝達手段とすれば、ストラット
はハウジングと共にスムーズに旋回させられる。
【0019】または、上記ギヤによる回転伝達手段に代
えて上記円形の被支持部の周面と上記駆動機の出力軸と
に回転伝達手段たるタイミングベルト等の無端ベルトを
掛け回すことによっても同様にストラットはハウジング
と共にスムーズに旋回させられる。
【0020】さらに、上記プラットホーム部に上記被支
持部の周面、駆動機の出力軸および上記ギヤまたはタイ
ミングベルトからなる上記回転伝達手段を収容する潤滑
油室を形成することにより、回転伝達手段と被支持部お
よび駆動機との連結部が効果的に潤滑される。
【0021】如上のポッドプロペラにおいて、上記電動
機のロータ軸にプロペラシャフトを一体に連設すること
により、減速機等の介在機器が省略されるのでハウジン
グ内の構造がシンプルとなり、メンテナンス性が向上す
るので好ましい。また、減速機を用いないことによって
高トルクの電動機を必要とするが、逆に部品点数が減少
するため製造コストの低減が図られる点が優位である。
【0022】本発明の船舶は、前述したポッドプロペラ
のうちのいずれか一のポッドプロペラを備えている。
【0023】
【発明の実施の形態】添付図面に示される実施形態に基
づいて本発明のポッドプロペラを説明する。
【0024】図1は本発明のポッドプロペラの一実施形
態を示す断面図である。図2は図1のII−II線矢視
図である。図3は図1のポッドプロペラのIII−II
I線断面図である。図4は図1のポッドプロペラのIV
−IV線断面図である。図5は本発明のポッドプロペラ
の一実施形態の要部を示す断面図である。図6は本発明
のポッドプロペラが適用された船舶の一例を示す部分側
面図である。
【0025】図6に示された船体Sの船尾底部から下方
にポッドプロペラ1が突設されている。このポッドプロ
ペラ1は図2も併せて参照すれば明らかなように、機器
類を収容したハウジング2と、このハウジング2を船体
Sの底部から懸架するためのストラット3と、ハウジン
グ2の後端から後方に突出されたプロペラとを備えてい
る。上記ストラット3はハウジング2と一体に操舵のた
めに水平面内に旋回駆動しうるように構成されている。
【0026】図1には上記ポッドプロペラ1内部の詳細
が示されている。本実施形態ではハウジング2とストラ
ット3とが一体に形成されているが、別体に製造した後
に接続してもよい。一体となったハウジング2とストラ
ット3とは、ストラット3の上端部において船体Sのプ
ラットホーム部5に旋回自在に支持されている。ストラ
ット3におけるプラットホーム部5による被支持部3a
は部分円錐状(転倒した切頭円錐状)に形成されてい
る。また、ストラット3の被支持部3a下端からハウジ
ング2の上面にかけては図3に破線で示し且つ図4にも
示すように、前部および後部がやや鋭い形状の楕円状に
似た断面形状にされている。
【0027】上記プラットホーム部5には円形の容器6
が形成されており、この容器6内にストラット3の被支
持部3aが位置している。そして、容器6の底部壁6a
に形成された円形の開口部周縁に配設されたシール部材
7によって被支持部3a外周縁との間がシールされてい
る。ハウジング2およびストラット3は後述のスラスト
ベアリング10によってその重量が支持されているが、
プラットホーム部5の他の部位によって支持されるよう
にしてもよい。
【0028】上記被支持部3aの外方にはストラット3
とハウジング2とを一体で水平面内に旋回させるための
旋回駆動用電動機8が配設されている。また、上端の外
周にはギヤ9が形成されており、上記旋回駆動用電動機
8の出力軸8aには上記ギヤ9に噛合するピニオンギヤ
8bが配設されている。また、被支持部3aの上端縁
は、容器6の天井壁部6bから下方に突出した円筒状の
支持部6cにスラストベアリング10を介して旋回自在
に支持されている。したがって、旋回駆動用電動機8を
正転・逆転させることによりピニオンギヤ8bが上記ギ
ヤ9を介してストラット3をいずれの方向にも旋回させ
ることができる。
【0029】また、相互に噛合する上記ギヤ9およびピ
ニオンギヤ8bに代えて、被支持部3aの外周にスプロ
ケットを形成し、旋回駆動用電動機8の出力軸8aとこ
のスプロケットとにタイミングベルト等の無端ベルトを
掛け回すことによってストラット3を旋回させるように
してもよい。
【0030】ハウジング2内にはプロペラシャフト11
を回転駆動するための電動機12が収容されている。プ
ロペラシャフト11は電動機12のロータ12aの回転
中心の軸線に沿って挿通されており、ロータ12aとキ
ー13aとキー溝13bとによって結合されている。結
合方法はこれに限定されることはなく、他の公知の方法
を採用されうる。また、図示しないがロータ12aの中
心に軸を形成し、この軸と別体のプロペラシャフトとを
公知の方法で接続してもよい。なお、電動機12のステ
ータ12bはハウジング2内面に固定されている。
【0031】このように、本実施形態では減速機を介在
させることなく電動機12のロータ12aにプロペラ4
を直結しているが、本発明では減速機を介装してもよ
い。しかし、電動機12のロータ12aにプロペラ4を
直結することにより、ハウジング2内の構造がシンプル
となり、メンテナンス性が向上するので好ましい。ま
た、減速機を用いないことによって高トルクの電動機を
必要とするが、逆に部品点数が減少するため製造コスト
の低減が図られる点が優位である。
【0032】プロペラシャフト11はその前部と後部と
を、ハウジング2内の前端近傍に配設された前部軸受け
14および後端近傍に配設された後部軸受け15によっ
て回転自在に支持されている。なお、ここで「前端」お
よび「後端」における前後については、プロペラ4配設
側を後とし、その反対側を前としている。
【0033】上記プラットホーム部5の容器6の天井壁
部6bには、船体S内からハウジング2内へ冷却空気を
送り込むための送気口16と、ハウジング2内の諸機器
を冷却したあとの空気を排出するための排出口17とが
配設されている。そして、この冷却空気をハウジング2
内に送気し、排気するための通路は以下のごとく形成さ
れている。
【0034】ストラット3の内部における上記被支持部
3aの下端に天井(上部)壁18が形成されており、こ
の天井壁18からハウジング2の上壁面2cにいたる第
一隔壁19が形成されている。上記天井壁18は円盤状
となる。この第一隔壁19によってストラット3の内部
が縦に二室(前部室20aと後部室20b)に画されて
いる。また、上記天井壁18の上面にはストラット3の
旋回中心と同心状に内筒21と外筒22とが形成されて
いる。したがって、この内筒21および外筒22は上記
容器6内であって且つ被支持部3a内に位置する。一
方、容器6の天井壁部6bの下面には、上記内筒21と
同心状で且つその全周にわたって摺接する内輪部材23
が突設され、また、外筒22と同心状で且つその全周に
わたって摺接する外輪部材24が突設されている。ま
た、内筒21と内輪部材23との間、および外筒22と
外輪部材24との間それぞれに環状のシール部材23
a、24aが配設されている。そうすることにより、天
井壁6bの下面と天井壁18の上面との間には、内筒2
1および内輪部材23の内部に第一室25が画されると
ともに、内筒21および内輪部材23と外筒22および
外輪部材24との間に環状の第二室26が画される。第
一室25には上記送気口16が開口していることから第
一室25を送気室25と呼び、第二室26には排気口1
7が開口していることから第二室26を排気室26と呼
ぶ。一方、上記天井壁18には、排気室26と前部室2
0aとを連通する第一貫通孔27a、および送気室25
内と上記後部室20bとを連通する第二貫通孔27bが
穿孔されている。さらに、上記ハウジング2の上壁2c
には、ハウジング2内の電動機12の前方と上記前部室
20aとを連通する第一開口28aが形成されており、
電動機12の後方と上記後部室20bとを連通する第二
開口28bが形成されている。
【0035】したがって、船体S内から送気口16を通
して送気室25に送り込まれた冷却空気は、第二貫通孔
27bから送気通路たる後部室20bおよび第二開口2
8bを通ってハウジング2内に入り、電動機12などを
冷却した後、第一開口28aを通って排気通路たる前部
室20aに入り、第一貫通孔27aから排気室26を通
って排気口17から船体S側へ排出される。
【0036】このように、船体S側から冷えた空気が送
り込まれ、熱せられた空気は再使用されることなく排出
されるので効率よく機器類を冷却することができる。
【0037】なお、上記第一隔壁19によってストラッ
ト3内の前部室20aが排気通路となり、後部室20b
が送気通路となっているが、とくにかかる構成に限定さ
れることはない。たとえば、第一隔壁19を省略して、
上記第一貫通孔27aと第一開口28aとを接続する排
気管(図示しない)を設けるとともに、上記第二貫通孔
27bと第二開口28bとを接続する送気管(図示しな
い)を設けてもよい。もしくは、送気管および排気管の
いずれか一方を設け、ストラットの内部空間を他方用
(送気用の通路または排気用の通路)として使用しても
よい。
【0038】または、内筒21、内輪部材23、外筒2
2および外輪部材24をも省略して、上記送気口16と
第二開口28bとを直接接続する送気管(図示しない)
を設け、上記排気口17と第一開口28aとを直接接続
する排気管(図示しない)を設けてもよい。しかし、こ
の場合ストラット3が旋回するので送気管および排気管
はねじれにも対応しうる管にする必要があり、さらに、
上記第一潤滑油室29とストラット3内部とのシールも
必要となり、構造が複雑となるため、図1に示す機構が
もっとも好ましい。
【0039】一方、容器6内における上記外筒22およ
び外輪部材24の外側、つまり、排気室26の外部のス
ペースは潤滑油を貯留する第一潤滑油室29を構成し、
上記ギヤ9とピニオンギヤ8bとスラストベアリング1
0が潤滑される。
【0040】上記内筒21の内部、つまり送気室25の
内部には上記電動機12に電力を供給するための給電機
構30が配設されている。この給電機構30は、プラッ
トホーム部5に配設された電力を受けるため(受電用)
のグランド31と、このグランド31に接続されたステ
ータ部32およびストラット3の天井壁18上面に配設
されたロータ部33からなるスリップリング34とを備
えている。ロータ部33は天井壁18上面にストラット
3の旋回中心と同心状に配設されており、ステータ部3
2はロータ部33の円柱状側面に摺接している。そうす
ることによってストラット3が旋回させられたときでも
常にステータ部32からロータ部33へ給電することが
できる。また、ロータ部33から、天井壁18の送気室
25に開口された貫通孔35を通して導電ケーブル36
が電動機12に接続されている。したがって、ストラッ
ト3が旋回させられたときでもこの導電ケーブル36が
ねじれるようなことはない。
【0041】ハウジング2内の前端近傍にはハウジング
2内の前端に第二潤滑油室37を画する第二隔壁38が
形成されている。図1では第二潤滑油室37の前端壁2
aはハウジング壁の一部となっているが、とくにその構
成に限定されることはなく、たとえば、前端壁2aをハ
ウジング2に対してシール部材を介在させてボルト等に
よる着脱自在なキャップとして別体で形成してもよい。
【0042】この第二潤滑油室37内の潤滑油は以下に
説明する構成によってプロペラシャフト11およびその
軸受け14、15を潤滑、冷却しつつ再度第二潤滑油室
37に戻るように循環される。
【0043】上記第二隔壁38の第二潤滑油室37側の
面には潤滑油を循環させるためのポンプ39が配設され
ている。このポンプ39のロータ軸39aは第二画壁3
8を貫通してプロペラシャフト11と連結されている。
そうすることにより、プロペラシャフト11の回転によ
ってポンプ39が駆動されるのでポンプ39専用の駆動
機を別に用意する必要がない。さらに、プロペラシャフ
ト11の回転数に応じてポンプ出力が変化するので効率
のよい冷却・潤滑がなされる。第二隔壁38の反対側の
面には上記前部軸受け14を収容、保持するボス部40
が形成されており、シール部材41によってボス部40
内部が密封された前部軸受け室14aを構成している。
この前部軸受け室14aの底部には第二潤滑油室37と
連通するための潤滑油用の連通孔42が穿孔されてい
る。
【0044】ハウジング2内の後端壁2bにも同様に後
部軸受け15を収容する密封された後部軸受け室15a
を構成するためのボス部43およびシール部材44、さ
らにハウジング2の後端外部とを閉止するシール部材4
5が配設されている。
【0045】上記ポンプ39の吸入口には、先端にフィ
ルタ46aが備わった吸入管46が接続されている。そ
して、ポンプ39の吐出口には、上記第二隔壁38およ
び第一隔壁19を貫通して後部軸受け室15aに至る吐
出管47が接続されている。
【0046】また、プロペラシャフト11内部には、後
部軸受け室15aと前部軸受け室14aとを連通し得る
ように潤滑油通路48が穿孔されている。この潤滑油通
路48は、プロペラシャフト11に外嵌されて上記シー
ル部材45および後部軸受け15と摺接するブッシュ4
9にも連通してその摺接部を潤滑し得るようにされてい
る。
【0047】かかる構成により、第二潤滑油室37内の
潤滑油はポンプ39によってフィルタ46aを通して吸
入管46から吸引され、吐出管47を通して後部軸受け
15、プロペラシャフト11および前部軸受け14をそ
れぞれ潤滑、冷却し、連通孔42を通して第二潤滑油室
37内に戻される。
【0048】このように、特別な駆動機や複雑な機構を
用いることなくハウジング2内の機器の潤滑をハウジン
グ2内の機構によって行うことができる。
【0049】図1のポッドプロペラ1では、ストラット
3を支持するスラストベアリング10が、容器6の天井
壁部6bから下方に突出した円筒状の支持部6cに配設
されているが、本発明ではかかる構成に限定されること
はない。たとえば、図5に示されるように、被支持部3
aの下端と容器6の開口6d縁との間にスラストベアリ
ング50を介装し、上記支持部6cには軸周を支持する
通常のベアリング51を装着してもよい。または、この
ベアリング51を省略してもよい。
【0050】本実施形態では、ストラットが旋回駆動さ
れるポッドプロペラを例示したが、プロペラシャフト1
1の潤滑機構および電動機12の冷却機構については旋
回しない固定式のポッドプロペラにも適用しうることは
明らかである。
【0051】
【発明の効果】本発明のポッドプロペラによれば、スト
ラットが旋回させられてもロータ部も受電しつつストラ
ットの旋回と一体に回転するため、ロータ部から電動機
までの導電手段がねじれる等の不都合が生じることがな
い。
【0052】また、従来のごとく吸熱をハウジングやス
トラットの壁を通して外部の水にのみ頼る方法に比べ
て、効率のよい冷却が可能となる。また、ストラットや
ハウジング内にファンなどの特別の機器類を備える必用
が無い。
【0053】さらに、船体内にポッドプロペラへの潤滑
油供給機構を備える必要がないので、造船所における潤
滑油供給機構のための艤装工事が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポッドプロペラの一実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1のポッドプロペラのII−II線矢視図で
ある。
【図3】図1のポッドプロペラのIII−III線断面
図である。
【図4】図1のポッドプロペラのIV−IV線断面図で
ある。
【図5】本発明のポッドプロペラの一実施形態の要部を
示す断面図である。
【図6】本発明のポッドプロペラが適用された船舶の一
例を示す部分側面図である。
【符号の説明】
1・・・ポッドプロペラ 2・・・ハウジング 2a・・前端壁 2b・・後端壁 3・・・ストラット 3a・・被支持部 4・・・プロペラ 5・・・プラットホーム部 6・・・容器 6a・・底部壁 6b・・天井壁部 6c・・支持部 6d・・開口 7・・・シール部材 8・・・旋回駆動用電動機 8a・・出力軸 8b・・ピニオンギヤ 9・・・ギヤ 10・・・スラストベアリング 11・・・プロペラシャフト 12・・・電動機 12a・・ロータ 12b・・ステータ 13a・・キー 13b・・キー溝 14・・・前部軸受け 14a・・前部軸受け室 15・・・後部軸受け 15a・・後部軸受け室 16・・・送気口 17・・・排気口 18・・・天井壁 19・・・第一隔壁 20a・・前部室 20b・・後部室 21・・・内筒 22・・・外筒 23・・・内輪部材 23a・・シール部材 24・・・外輪部材 24a・・シール部材 25・・・送気室 26・・・排気室 27a・・第一貫通孔 27b・・第二貫通孔 28a・・第一開口 28b・・第二開口 29・・・第一潤滑油室 30・・・給電機構 31・・・グランド 32・・・ステータ部 33・・・ロータ部 34・・・スリップリング 35・・・貫通孔 36・・・導電ケーブル 37・・・第二潤滑油室 38・・・第二隔壁 39・・・ポンプ 39a・・ロータ軸 40・・・ボス部 41・・・シール部材 42・・・連通孔 43・・・ボス部 44、45・・・シール部材 46・・・吸入管 46a・・フィルタ 47・・・吐出管 48・・・潤滑油通路 49・・・ブッシュ 50・・・スラストベアリング 51・・・ベアリング
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−28199(JP,U) 実開 平7−21500(JP,U) 実開 昭56−79628(JP,U) 実開 平7−8198(JP,U) 実公 昭47−17546(JP,Y2)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラシャフトを回転駆動するための
    電動機を収容したハウジングと、該ハウジングの上部に
    連設されるとともに船体に形成されたプラットホーム部
    に旋回可能に支持されるストラットとを有するポッドプ
    ロペラであって、 上記プラットホーム部に形成された冷却用空気の送気口
    と排気口を有し、 上記ストラットの上部にストラット内部を閉止する上部
    壁が形成されており、該上部壁の上面にストラットの旋
    回中心と同心状に内筒と外筒とが配設されており、該内
    筒の内部空間および外筒と内筒との間の空間のうちのい
    ずれか一方の空間が上記送気口に通じる送気室を構成
    し、他方の空間が上記排気口に通じる排気室を構成して
    おり、上記両筒が、その内外間を実質的に気密としうる
    ように上記プラットホームに摺接し、 上記ストラット内部が、上記ハウジングとの連設端から
    上部壁まで延設された壁によって、下方で上記電動機に
    上方で上記送気室に通じる送気通路と、下方で上記電動
    機に上方で上記排気室に通じる排気通路とが相互に隔離
    されて形成されてなる ポッドプロペラ。
  2. 【請求項2】 上記電動機に電気的に接続された受電用
    のロータ部と該ロータ部に摺接して給電するためのステ
    ータ部とが上記送気室内に配設されており、上記ロータ
    部がストラット側に取り付けられ、ステータ部がプラッ
    トホーム側に取り付けられてなる請求項記載のポッド
    プロペラ。
  3. 【請求項3】 プロペラシャフトを回転駆動するための
    電動機を収容したハウジングと、該ハウジングの上部に
    連設されるとともに船体に形成されたプラットホーム部
    に支持されるストラットと、上記ハウジング内における
    プロペラ配設端と反対側の端部に形成された隔壁により
    電動機から隔離して形成された潤滑油室とを備えてお
    り、 該潤滑油室から、ハウジングに配設されたプロペラシャ
    フト用の軸受け部を経由して潤滑油室に至る潤滑油通路
    が形成されており、該潤滑油通路に潤滑油を循環させる
    ためのポンプが配設されてなるポッドプロペラ。
  4. 【請求項4】 上記ハウジングに、プロペラシャフトの
    後部を支持する第一軸受けと前部を支持する第二軸受け
    とが配設されており、潤滑油室から第一軸受けに至る潤
    滑油配管が取り付けられており、プロペラシャフト内に
    上記第一軸受けと第二軸受けとを連通する潤滑油通路が
    穿設されており、上記第二軸受けと上記潤滑油室とを連
    通する潤滑油通路が穿設されてなる請求項記載のポッ
    ドプロペラ。
  5. 【請求項5】 上記ポンプが潤滑油室内に配設されてお
    り、潤滑油室を画する隔壁を貫通する軸部によってポン
    プの軸とプロペラシャフトとが接続されており、ポンプ
    がプロペラシャフトによって駆動されるようにされてな
    る請求項3または4記載のポッドプロペラ。
  6. 【請求項6】 上記ストラットにおける上記プラットホ
    ーム部による被支持部が平面視で円形にされており、プ
    ラットホーム部にストラット旋回用の駆動機が配設され
    ており、上記円形の被支持部の周面に第一ギヤが形成さ
    れており、上記駆動機の出力軸に上記第一ギヤに噛合す
    る第二ギヤが固設されており、第一ギヤと第二ギヤとが
    回転伝達手段を構成してなる請求項1〜5のうちのいず
    れか一の項に記載のポッドプロペラ。
  7. 【請求項7】 上記ストラットにおける上記プラットホ
    ーム部による被支持部が平面視で円形にされており、プ
    ラットホーム部にストラット旋回用の駆動機が配設され
    ており、上記円形の被支持部の周面と上記駆動機の出力
    軸とに回転伝達手段たる無端ベルトが掛け回されてなる
    請求項1〜6のうちのいずれか一の項に記載のポッドプ
    ロペラ。
  8. 【請求項8】 上記プラットホーム部に上記被支持部の
    周面、駆動機の出力軸および上記回転伝達手段を収容す
    る潤滑油室が形成されてなる請求項6または7記載のポ
    ッドプロペラ。
  9. 【請求項9】 上記電動機のロータ軸にプロペラシャフ
    トが一体に連設されてなる請求項1〜8のうちのいずれ
    か一の項に記載のポッドプロペラ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちのいずれか一の項
    に記載のポッドプロペラを備えてなる船舶。
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