JP3259552B2 - カラーブラウン管用色選別電極構体 - Google Patents
カラーブラウン管用色選別電極構体Info
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- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
- H01J29/07—Shadow masks for colour television tubes
- H01J29/073—Mounting arrangements associated with shadow masks
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/07—Shadow masks
- H01J2229/0727—Aperture plate
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- H01J2229/0744—Vibrations
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- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
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- H01J2229/0727—Aperture plate
- H01J2229/075—Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements
- H01J2229/0755—Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements characterised by aperture shape
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- H01J2229/0727—Aperture plate
- H01J2229/0766—Details of skirt or border
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アパーチャグリル方式
のカラーブラウン管用色選別電極構体に関し、カラーブ
ラウン管の温度変化に伴うランディング色ズレ(温度ド
リフト)を低減する構造に関するものである。
のカラーブラウン管用色選別電極構体に関し、カラーブ
ラウン管の温度変化に伴うランディング色ズレ(温度ド
リフト)を低減する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なカラーブラウン管用色選
別電極構体の構成を図6の斜視図に示す。1はスリット
孔11を形成する細状グリッドが多数配列されたアパー
チャグリル、2はアパーチャグリル1に一端が固定され
る一対の保持部材21と、保持部材間に差し渡って配置
され保持部材21に固定されたアパーチャグリル1に所
定の架張力を発生するための一対の弾性部材22とから
構成されるフレーム、3はフレーム2に一端が固定され
他端がカラーブラウン管のガラスバルブの一部であるパ
ネルに埋設されたピン(図示せず)に係合するための嵌
合孔311を有する支持構体、4はフレーム2の弾性部
材22に溶接固定され、弾性部材22とバイメタル構造
を形成する高膨張プレート、5はアパーチャグリル1に
接するように配置されアパーチャグリル1の振動を減衰
する働きを持つダンパ線、6はダンパ線5に所定の張力
を付加する働きのダンパスプリングである。なお、支持
構体3はバネ作用を発生するためのスプリング31と、
スプリング31とフレーム2とをつなげるための金属プ
レート32より構成されており、さらにスプリング31
は温度補正機構を持たせるために高膨張率の金属312
と低膨張率の金属313との並接合金よりなっている。
別電極構体の構成を図6の斜視図に示す。1はスリット
孔11を形成する細状グリッドが多数配列されたアパー
チャグリル、2はアパーチャグリル1に一端が固定され
る一対の保持部材21と、保持部材間に差し渡って配置
され保持部材21に固定されたアパーチャグリル1に所
定の架張力を発生するための一対の弾性部材22とから
構成されるフレーム、3はフレーム2に一端が固定され
他端がカラーブラウン管のガラスバルブの一部であるパ
ネルに埋設されたピン(図示せず)に係合するための嵌
合孔311を有する支持構体、4はフレーム2の弾性部
材22に溶接固定され、弾性部材22とバイメタル構造
を形成する高膨張プレート、5はアパーチャグリル1に
接するように配置されアパーチャグリル1の振動を減衰
する働きを持つダンパ線、6はダンパ線5に所定の張力
を付加する働きのダンパスプリングである。なお、支持
構体3はバネ作用を発生するためのスプリング31と、
スプリング31とフレーム2とをつなげるための金属プ
レート32より構成されており、さらにスプリング31
は温度補正機構を持たせるために高膨張率の金属312
と低膨張率の金属313との並接合金よりなっている。
【0003】アパーチャグリル1に張力を付加する方法
としては、フレーム2に予め外力にて所定の変位を発生
させた後、フレーム2にアパーチャグリルを溶接し、そ
の後フレームに予め与えていた外力を解放し、フレーム
が元に戻ろうとする復元力を利用してアパーチャグリル
に張力を発生させるのが一般的である。
としては、フレーム2に予め外力にて所定の変位を発生
させた後、フレーム2にアパーチャグリルを溶接し、そ
の後フレームに予め与えていた外力を解放し、フレーム
が元に戻ろうとする復元力を利用してアパーチャグリル
に張力を発生させるのが一般的である。
【0004】カラーブラウン管の電源を投入すると電子
銃から電子ビームが蛍光面をめがけて発射される。しか
し、この電子ビームのうち8割近くはアパーチャグリル
1に射突し、熱エネルギーとなってアパーチャグリル1
の温度を上昇させる。電源が投入された当初数分間の間
はアパーチャグリル1のみの温度上昇が引き起こされ
る。アパーチャグリル1の熱膨張によりアパーチャグリ
ル1の張力が低下するが、この量はアパーチャグリル1
に張力を発生させるのに必要なフレーム2の変位量によ
って左右され、この変位量を十分大きく確保していれば
アパーチャグリル1の張力がゼロになり自由に変形する
ようなことは起きない。
銃から電子ビームが蛍光面をめがけて発射される。しか
し、この電子ビームのうち8割近くはアパーチャグリル
1に射突し、熱エネルギーとなってアパーチャグリル1
の温度を上昇させる。電源が投入された当初数分間の間
はアパーチャグリル1のみの温度上昇が引き起こされ
る。アパーチャグリル1の熱膨張によりアパーチャグリ
ル1の張力が低下するが、この量はアパーチャグリル1
に張力を発生させるのに必要なフレーム2の変位量によ
って左右され、この変位量を十分大きく確保していれば
アパーチャグリル1の張力がゼロになり自由に変形する
ようなことは起きない。
【0005】さらに、アパーチャグリル1に発生した熱
エネルギーは時間とともにフレーム2に伝達され、色選
別電極構体全体の温度上昇を引き起こす。その結果とし
て、初期状態においては、図7(a)の説明図に示すよう
に電子ビーム9の軌道上に位置していたアパーチャグリ
ル1のスリット孔11とパネル前面部10上に形成され
た蛍光体8との位置関係が、色選別電極構体の温度上昇
による熱膨張によって、図7(b)の説明図に示すように
スリット孔11がパネル前面部10に平行な方向へ移動
してしまい、電子ビーム9は蛍光体8から外れた点に当
たることとなって、カラーブラウン管としての色純度の
低下を招いてしまう。破線はアパーチャグリル1の図7
(a)に示す元の位置を示す。従来は、その対策として温
度補正機能を有する支持構体の働きにより、図7(c)の
説明図に示すように、フレーム及びアパーチャグリル1
をパネル前面部10側に接近させて、温度上昇時におい
てもアパーチャグリル1上のスリット孔11を通過した
電子ビーム9が蛍光体8上に達するようにしている。破
線は温度補正前の熱膨張後のアパーチャグリル1の位置
を示す。
エネルギーは時間とともにフレーム2に伝達され、色選
別電極構体全体の温度上昇を引き起こす。その結果とし
て、初期状態においては、図7(a)の説明図に示すよう
に電子ビーム9の軌道上に位置していたアパーチャグリ
ル1のスリット孔11とパネル前面部10上に形成され
た蛍光体8との位置関係が、色選別電極構体の温度上昇
による熱膨張によって、図7(b)の説明図に示すように
スリット孔11がパネル前面部10に平行な方向へ移動
してしまい、電子ビーム9は蛍光体8から外れた点に当
たることとなって、カラーブラウン管としての色純度の
低下を招いてしまう。破線はアパーチャグリル1の図7
(a)に示す元の位置を示す。従来は、その対策として温
度補正機能を有する支持構体の働きにより、図7(c)の
説明図に示すように、フレーム及びアパーチャグリル1
をパネル前面部10側に接近させて、温度上昇時におい
てもアパーチャグリル1上のスリット孔11を通過した
電子ビーム9が蛍光体8上に達するようにしている。破
線は温度補正前の熱膨張後のアパーチャグリル1の位置
を示す。
【0006】上述の支持構体3は図8(a)(b)の模式側
面図に示すように一般にパネル側壁部(図示されていな
い)のパネルピンに嵌合していて、スプリング31はパ
ネル前面部10側に高膨張率の金属312、電子銃側に
低膨張率の金属313を張り合わせたバイメタルで構成
されている。同図(a)は初期状態、(b)は支持構体が熱
変形を補正する状態を示している。電子ビームの射突で
発生したアパーチャグリル1の温度上昇とそれに伴うフ
レーム2の温度上昇が支持構体3の温度上昇を引き起こ
す結果、図8(b)に示すようにスプリング部31がバイ
メタルの作用によって湾曲する。支持構体3はパネル側
壁部に取りつけられているパネルピンに嵌合しており、
このパネルピンのパネル中での位置は変わらないので、
結果としてフレーム2がパネル前面部10側に移動す
る。
面図に示すように一般にパネル側壁部(図示されていな
い)のパネルピンに嵌合していて、スプリング31はパ
ネル前面部10側に高膨張率の金属312、電子銃側に
低膨張率の金属313を張り合わせたバイメタルで構成
されている。同図(a)は初期状態、(b)は支持構体が熱
変形を補正する状態を示している。電子ビームの射突で
発生したアパーチャグリル1の温度上昇とそれに伴うフ
レーム2の温度上昇が支持構体3の温度上昇を引き起こ
す結果、図8(b)に示すようにスプリング部31がバイ
メタルの作用によって湾曲する。支持構体3はパネル側
壁部に取りつけられているパネルピンに嵌合しており、
このパネルピンのパネル中での位置は変わらないので、
結果としてフレーム2がパネル前面部10側に移動す
る。
【0007】このように、カラーブラウン管動作時にお
いては色選別電極構体の温度上昇のみが発生し、パネル
の温度上昇による変形はさほど考慮する必要がない。ま
た、熱変形は上昇温度に対してほぼ線形で比例するの
で、ある温度に対しての補正を実施すれば動作条件が変
わって温度上昇が変化しても補正が可能である。このよ
うなカラーブラウン管の動作開始から温度上昇による変
形が発生し安定するまでの変化を経時変化と呼んでい
る。
いては色選別電極構体の温度上昇のみが発生し、パネル
の温度上昇による変形はさほど考慮する必要がない。ま
た、熱変形は上昇温度に対してほぼ線形で比例するの
で、ある温度に対しての補正を実施すれば動作条件が変
わって温度上昇が変化しても補正が可能である。このよ
うなカラーブラウン管の動作開始から温度上昇による変
形が発生し安定するまでの変化を経時変化と呼んでい
る。
【0008】カラーブラウン管の温度による蛍光体8と
アパーチャグリル1上のスリット孔11の位置関係を変
化させるものとしては、上述の経時変化以外に使用環境
温度の変化がある。この場合は使用環境全体の温度が変
化するので、色選別電極構体だけではなくパネルの温度
も変化する。一般のカラーブラウン管に使われているパ
ネルと色選別電極構体の熱膨張係数はほぼ同じ程度なの
で、環境温度が変化した場合も図9(a)の説明図に示す
ようにアパーチャグリル1上のスリット孔11を通過し
た電子ビーム9はパネル前面部10上の蛍光体8に到達
する位置にあり、色純度の低下は少ない。破線は温度変
化前の初期状態を表す。このような周囲環境の温度変化
で発生する蛍光体8とスリット孔11との位置関係の変
化を環境温度ドリフトと呼んでいる。
アパーチャグリル1上のスリット孔11の位置関係を変
化させるものとしては、上述の経時変化以外に使用環境
温度の変化がある。この場合は使用環境全体の温度が変
化するので、色選別電極構体だけではなくパネルの温度
も変化する。一般のカラーブラウン管に使われているパ
ネルと色選別電極構体の熱膨張係数はほぼ同じ程度なの
で、環境温度が変化した場合も図9(a)の説明図に示す
ようにアパーチャグリル1上のスリット孔11を通過し
た電子ビーム9はパネル前面部10上の蛍光体8に到達
する位置にあり、色純度の低下は少ない。破線は温度変
化前の初期状態を表す。このような周囲環境の温度変化
で発生する蛍光体8とスリット孔11との位置関係の変
化を環境温度ドリフトと呼んでいる。
【0009】しかし前述のように経時変化の補正として
バイメタル方式の支持構体を用いている場合は、環境温
度の変化にスプリング31を構成するバイメタルが反応
して温度補正が働く結果、例えば高温側に環境温度が変
化するとアパーチャグリル1を図9(b)の説明図に示す
ようにパネル前面部10側に変位させてしまい、スリッ
ト孔11の位置は電子ビーム9が蛍光体8から外れるよ
うな位置になってしまう。破線は温度補正機構が作用す
る前の状態を表す。このように経時変化の補正は環境温
度ドリフト特性を悪化させるので、現状では経時変化特
性と環境温度ドリフト特性との両者を鑑みて、あるとこ
ろで妥協して調整している。
バイメタル方式の支持構体を用いている場合は、環境温
度の変化にスプリング31を構成するバイメタルが反応
して温度補正が働く結果、例えば高温側に環境温度が変
化するとアパーチャグリル1を図9(b)の説明図に示す
ようにパネル前面部10側に変位させてしまい、スリッ
ト孔11の位置は電子ビーム9が蛍光体8から外れるよ
うな位置になってしまう。破線は温度補正機構が作用す
る前の状態を表す。このように経時変化の補正は環境温
度ドリフト特性を悪化させるので、現状では経時変化特
性と環境温度ドリフト特性との両者を鑑みて、あるとこ
ろで妥協して調整している。
【0010】このような経時変化特性と環境温度ドリフ
ト特性の両者を申し分なく補正する方法として、特開昭
62ー2432号公報に示されるような構造の支持構体
を採用することが提案されている。この支持構体3は図
10の斜視図に示すように、フレーム2との固定部3
3、パネルピンとの嵌合部35、及び固定部と嵌合部と
の間の弾性部34よりなり、固定部、弾性部、嵌合部は
管軸に略平行に位置するように配置されている。このよ
うな構造の支持構体3はバイメタル方式のような温度変
化に反応して補正を行うものではなく、パネルピンとフ
レームとの管軸に垂直な面での熱膨張による寸法の変化
に反応して補正を行うものである。経時変化によりフレ
ーム2が熱膨張した場合は、図11の説明図に示すよう
に弾性部34が変形してフレーム2を前方に押し出し必
要な補正が行われる。ところが、環境温度ドリフトの場
合は、図12の説明図に示すようにフレーム2と同じよ
うにパネルも熱膨張するので弾性部34には変形力が加
わらないためフレーム2を前方に押し出すことが起き
ず、不要な補正が行われない。なお、図11、図12に
おいて破線は初期状態の位置を表す。
ト特性の両者を申し分なく補正する方法として、特開昭
62ー2432号公報に示されるような構造の支持構体
を採用することが提案されている。この支持構体3は図
10の斜視図に示すように、フレーム2との固定部3
3、パネルピンとの嵌合部35、及び固定部と嵌合部と
の間の弾性部34よりなり、固定部、弾性部、嵌合部は
管軸に略平行に位置するように配置されている。このよ
うな構造の支持構体3はバイメタル方式のような温度変
化に反応して補正を行うものではなく、パネルピンとフ
レームとの管軸に垂直な面での熱膨張による寸法の変化
に反応して補正を行うものである。経時変化によりフレ
ーム2が熱膨張した場合は、図11の説明図に示すよう
に弾性部34が変形してフレーム2を前方に押し出し必
要な補正が行われる。ところが、環境温度ドリフトの場
合は、図12の説明図に示すようにフレーム2と同じよ
うにパネルも熱膨張するので弾性部34には変形力が加
わらないためフレーム2を前方に押し出すことが起き
ず、不要な補正が行われない。なお、図11、図12に
おいて破線は初期状態の位置を表す。
【0011】このような寸法変化に反応して補正する方
法は、一般にその形状から縦バネとよばれ、丸孔又はス
ロット孔の開いた金属シートをプレス成形したものをフ
レームに固定するシャドウマスク方式のものには広く用
いられている。シャドウマスク方式の場合、温度変化に
よるフレームの寸法変化はほぼ自由膨張によるものだけ
であり、形状は相似的に変化するので補正が可能であ
る。これに対してアパーチャグリルのような張力をかけ
るものは、温度変化にてアパーチャグリルとフレームと
に熱膨張差が発生すると、図13(b)に示すようにフレ
ームには自由膨張以外に張力の変化が作用するので、も
との形状と相似な形状にならない。図13(a)(b)はア
パーチャグリル方式の色選別電極構体に発生する非相似
的な変形状態を示す説明図であり、(a)は元の状態、
(b)の破線は自由膨張した状態、一点鎖線は自由膨張と
張力変化が作用した状態を表す。さらに図6に示すよう
にフレーム2の弾性部材22には高膨張プレート4が取
付けられてバイメタル構造を形成している。これはカラ
ーブラウン管製造工程の熱工程中において、バイメタル
効果にてアパーチャグリルの応力を低下させ、アパーチ
ャグリルが降伏して伸びるのを防止するためのものであ
るが、このバイメタル作用はカラーブラウン管動作時の
温度上昇にも当然反応し、フレームを変形させてしま
う。このように、アパーチャグリルの場合、温度変化に
よるフレームの変形が複雑な動きをするために、縦バネ
構造の支持構体を用いても熱変形による電子ビームの蛍
光体からのズレを満足に補正することが困難であった。
法は、一般にその形状から縦バネとよばれ、丸孔又はス
ロット孔の開いた金属シートをプレス成形したものをフ
レームに固定するシャドウマスク方式のものには広く用
いられている。シャドウマスク方式の場合、温度変化に
よるフレームの寸法変化はほぼ自由膨張によるものだけ
であり、形状は相似的に変化するので補正が可能であ
る。これに対してアパーチャグリルのような張力をかけ
るものは、温度変化にてアパーチャグリルとフレームと
に熱膨張差が発生すると、図13(b)に示すようにフレ
ームには自由膨張以外に張力の変化が作用するので、も
との形状と相似な形状にならない。図13(a)(b)はア
パーチャグリル方式の色選別電極構体に発生する非相似
的な変形状態を示す説明図であり、(a)は元の状態、
(b)の破線は自由膨張した状態、一点鎖線は自由膨張と
張力変化が作用した状態を表す。さらに図6に示すよう
にフレーム2の弾性部材22には高膨張プレート4が取
付けられてバイメタル構造を形成している。これはカラ
ーブラウン管製造工程の熱工程中において、バイメタル
効果にてアパーチャグリルの応力を低下させ、アパーチ
ャグリルが降伏して伸びるのを防止するためのものであ
るが、このバイメタル作用はカラーブラウン管動作時の
温度上昇にも当然反応し、フレームを変形させてしま
う。このように、アパーチャグリルの場合、温度変化に
よるフレームの変形が複雑な動きをするために、縦バネ
構造の支持構体を用いても熱変形による電子ビームの蛍
光体からのズレを満足に補正することが困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
アパーチャグリル方式のカラーブラウン管用色選別電極
構体においては、経時変化特性と環境温度ドリフト特性
の両方を十分に満足させるように補正することができ
ず、補正残りが発生し、特に大型の高精細なカラーブラ
ウン管においては熱変形による電子ビームの蛍光体から
のズレ(温度ドリフト)による色純度の劣化が発生して
しまう問題点があった。
アパーチャグリル方式のカラーブラウン管用色選別電極
構体においては、経時変化特性と環境温度ドリフト特性
の両方を十分に満足させるように補正することができ
ず、補正残りが発生し、特に大型の高精細なカラーブラ
ウン管においては熱変形による電子ビームの蛍光体から
のズレ(温度ドリフト)による色純度の劣化が発生して
しまう問題点があった。
【0013】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、アパーチャグリル方式のものにお
いて、縦バネ構造の支持構体を用いて有効に熱変形によ
る電子ビームの蛍光体からのズレを補正し、色ズレのな
いカラーブラウン管が得られる色選別電極構体を提供す
ることを目的とする。
めになされたもので、アパーチャグリル方式のものにお
いて、縦バネ構造の支持構体を用いて有効に熱変形によ
る電子ビームの蛍光体からのズレを補正し、色ズレのな
いカラーブラウン管が得られる色選別電極構体を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
カラーブラウン管用色選別電極構体は、細条状スリット
孔を有するアパーチャグリルと、このアパーチャグリル
が架張される一対の保持部材と、この保持部材の間に配
置された一対の弾性部材から成るフレームと、このフレ
ームを保持する支持構体とで構成され、この支持構体は
フレームの保持部材に直接または部品を介して一端が取
着される固定部、他端がパネル側壁部に設けられたパネ
ルピンにより係止される嵌合孔を有した嵌合部、上記固
定部と嵌合部との間に設けた弾性部から成り、この弾性
部が上記細条状スリット孔の長手方向と平行になるよう
に配置され、かつ上記嵌合部の嵌合孔は上記フレームと
アパーチャグリルの接合部をカラーブラウン管の管軸と
平行な方向に延ばした仮想延長面と交差する位置に設け
たものである。
カラーブラウン管用色選別電極構体は、細条状スリット
孔を有するアパーチャグリルと、このアパーチャグリル
が架張される一対の保持部材と、この保持部材の間に配
置された一対の弾性部材から成るフレームと、このフレ
ームを保持する支持構体とで構成され、この支持構体は
フレームの保持部材に直接または部品を介して一端が取
着される固定部、他端がパネル側壁部に設けられたパネ
ルピンにより係止される嵌合孔を有した嵌合部、上記固
定部と嵌合部との間に設けた弾性部から成り、この弾性
部が上記細条状スリット孔の長手方向と平行になるよう
に配置され、かつ上記嵌合部の嵌合孔は上記フレームと
アパーチャグリルの接合部をカラーブラウン管の管軸と
平行な方向に延ばした仮想延長面と交差する位置に設け
たものである。
【0015】本発明の請求項2に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体は、アパーチャグリルのスリット孔の
長手方向に並設された支持構体の相対向する一方側をパ
ネルに対して上記長手方向に移動可能にパネルピンに係
止するようにしたものである。
用色選別電極構体は、アパーチャグリルのスリット孔の
長手方向に並設された支持構体の相対向する一方側をパ
ネルに対して上記長手方向に移動可能にパネルピンに係
止するようにしたものである。
【0016】本発明の請求項3に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体は、フレームのアパーチャグリルが接
合される一対の枠辺の中央部、枠辺の略中央を結ぶ線上
の2箇所に副支持構体を配設したものである。
用色選別電極構体は、フレームのアパーチャグリルが接
合される一対の枠辺の中央部、枠辺の略中央を結ぶ線上
の2箇所に副支持構体を配設したものである。
【0017】本発明の請求項4に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体は、副支持構体をパネルに対して管軸
方向に移動可能にパネルピンに係止するようにしたもの
である。
用色選別電極構体は、副支持構体をパネルに対して管軸
方向に移動可能にパネルピンに係止するようにしたもの
である。
【0018】
【作用】本発明の請求項1に係るカラーブラウン管用色
選別電極構体においては、支持構体がフレームとパネル
との熱膨張差に対応して熱変形補正を行う、固定部、弾
性部、嵌合部からなる縦バネ構造であり、弾性部がアパ
ーチャグリルのスリット孔の長手方向に平行となるよう
に取付けられているために、弾性部はアパーチャグリル
のスリット孔の長手方向に直角な配列方向のフレームと
パネルの熱膨張差に対してのみ補正を行う。そのため、
補正の必要のないアパーチャグリルのスリット孔の長手
方向に変形が発生しても不要な補正を行う必要がない。
また、嵌合部に設けられたパネルピンとの嵌合孔がアパ
ーチャグリルとフレームの接合部を管軸に平行な方向に
延ばした仮想延長面と交差するように配置しているた
め、フレームの変形により支持構体が嵌合孔周りで回転
しても不要な変位の発生を抑制できる。さらに、経時変
化特性と環境温度ドリフト特性をともに満足させ得る補
正をすることができる。
選別電極構体においては、支持構体がフレームとパネル
との熱膨張差に対応して熱変形補正を行う、固定部、弾
性部、嵌合部からなる縦バネ構造であり、弾性部がアパ
ーチャグリルのスリット孔の長手方向に平行となるよう
に取付けられているために、弾性部はアパーチャグリル
のスリット孔の長手方向に直角な配列方向のフレームと
パネルの熱膨張差に対してのみ補正を行う。そのため、
補正の必要のないアパーチャグリルのスリット孔の長手
方向に変形が発生しても不要な補正を行う必要がない。
また、嵌合部に設けられたパネルピンとの嵌合孔がアパ
ーチャグリルとフレームの接合部を管軸に平行な方向に
延ばした仮想延長面と交差するように配置しているた
め、フレームの変形により支持構体が嵌合孔周りで回転
しても不要な変位の発生を抑制できる。さらに、経時変
化特性と環境温度ドリフト特性をともに満足させ得る補
正をすることができる。
【0019】本発明の請求項2に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体においては、アパーチャグリルのスリ
ット孔の長手方向に並んだ支持構体のうち一つが、相対
向する支持構体とともに、アパーチャグリルのスリット
孔の長手方向にはパネルピンにより動きが規制されな
い、長手方向に移動可能な構造となっているので、パネ
ルピンがパネルの同一辺上に配置された場合でも、フレ
ームとパネルの熱膨張の差によって支持構体に不要な力
が作用することがなく不要な変位が発生しない。
用色選別電極構体においては、アパーチャグリルのスリ
ット孔の長手方向に並んだ支持構体のうち一つが、相対
向する支持構体とともに、アパーチャグリルのスリット
孔の長手方向にはパネルピンにより動きが規制されな
い、長手方向に移動可能な構造となっているので、パネ
ルピンがパネルの同一辺上に配置された場合でも、フレ
ームとパネルの熱膨張の差によって支持構体に不要な力
が作用することがなく不要な変位が発生しない。
【0020】本発明の請求項3に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体においては、アパーチャグリルが接合
される一対の枠辺の中央部に副支持構体が追加配置され
ているので、カラーブラウン管に衝撃や振動が加わった
場合でも支持構体がパネルピンから脱落することがな
い。
用色選別電極構体においては、アパーチャグリルが接合
される一対の枠辺の中央部に副支持構体が追加配置され
ているので、カラーブラウン管に衝撃や振動が加わった
場合でも支持構体がパネルピンから脱落することがな
い。
【0021】本発明の請求項4に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体においては、副支持構体が管軸方向に
は動きが規制されない構造となっているので、熱膨張の
補正を行う他の支持構体に不要な力が作用することがな
い。
用色選別電極構体においては、副支持構体が管軸方向に
は動きが規制されない構造となっているので、熱膨張の
補正を行う他の支持構体に不要な力が作用することがな
い。
【0022】
【実施例】実施例1. 以下、本発明の実施例1のカラーブラウン管用色選別電
極構体を図1の斜視図に基づいて説明する。スリット孔
11を有するアパーチャグリル1は一対の保持部材21
と一対の弾性部材22とからなるフレーム2の保持部材
21の端面に固定されている。支持構体3はフレーム2
との固定部33,パネルピンとの嵌合部35、及び固定
部33と嵌合部35との間の弾性部34よりなり、フレ
ーム2の保持部材21の両端部固定部33が溶接固定さ
れていて、弾性部34はアパーチャグリル1のスリット
孔11の長手方向に平行となるように配置されている。
また、嵌合部35の嵌合孔311はアパーチャグリル1
とフレーム2との接合線12の延長線を管軸に平行に延
ばした仮想平面と交差するように設けられている。さら
に、アパーチャグリル1のスリット孔11の長手方向に
並設された二つの支持構体とともに、パネルピンと係合
する嵌合孔311の形状がスリット孔11の長手方向が
長辺となる長方形状のものとなっており、スリット孔1
1の長手方向にはパネルピンにより動きが規制されない
ように移動可能に構成されている。フレーム2の弾性部
材22の底面には高膨張プレート4が取付けられ、アパ
ーチャグリル1の振動減衰のためにダンパ線5及びダン
パスプリング6が取付られている。なお、矢印Aはアパ
ーチャグリル1のスリット孔11の長手方向、矢印Bは
アパーチャグリル1のスリット孔11の配列方向、矢印
Cは管軸方向を示す。
極構体を図1の斜視図に基づいて説明する。スリット孔
11を有するアパーチャグリル1は一対の保持部材21
と一対の弾性部材22とからなるフレーム2の保持部材
21の端面に固定されている。支持構体3はフレーム2
との固定部33,パネルピンとの嵌合部35、及び固定
部33と嵌合部35との間の弾性部34よりなり、フレ
ーム2の保持部材21の両端部固定部33が溶接固定さ
れていて、弾性部34はアパーチャグリル1のスリット
孔11の長手方向に平行となるように配置されている。
また、嵌合部35の嵌合孔311はアパーチャグリル1
とフレーム2との接合線12の延長線を管軸に平行に延
ばした仮想平面と交差するように設けられている。さら
に、アパーチャグリル1のスリット孔11の長手方向に
並設された二つの支持構体とともに、パネルピンと係合
する嵌合孔311の形状がスリット孔11の長手方向が
長辺となる長方形状のものとなっており、スリット孔1
1の長手方向にはパネルピンにより動きが規制されない
ように移動可能に構成されている。フレーム2の弾性部
材22の底面には高膨張プレート4が取付けられ、アパ
ーチャグリル1の振動減衰のためにダンパ線5及びダン
パスプリング6が取付られている。なお、矢印Aはアパ
ーチャグリル1のスリット孔11の長手方向、矢印Bは
アパーチャグリル1のスリット孔11の配列方向、矢印
Cは管軸方向を示す。
【0023】アパーチャグリル1とフレーム2の保持部
材21とは溶接にて固定されているので、アパーチャグ
リル1のスリット孔11の熱膨張による変形は保持部材
21の変形で決定される。さらに蛍光面がスリット孔1
1に対応したストライプ形状をしているために、アパー
チャグリル1のスリット孔11の変形のうち、スリット
孔11の長手方向のものに関しては変形が発生しても色
ズレが発生することはなく補正する必要はない。スリッ
ト孔11の変形のうち補正を必要とするものは、スリッ
ト孔11の配列方向であり、スリット孔11の変形がフ
レーム2の保持部材21に支配されることから、保持部
材21のスリット孔11の配列方向の変形に対して補正
すれば良い。本発明の支持構体3は保持部材21の端部
に固定されていて、保持部材21とその延長線上にある
パネルとの間隔の変化に対応して補正機能が働く。支持
構体3の弾性部34がアパーチャグリルのスリット孔1
1の長手方向に平行に取付けられているために、弾性部
34はアパーチャグリルのスリット孔の長手方向に直角
な配列方向のフレームとパネルの熱膨張差に対してのみ
補正を行う。そのため、補正の必要のないアパーチャグ
リルのスリット孔の長手方向に変形が発生しても不要な
補正を行うことがない。さらに、スリット孔11の配列
方向から見た場合、図2(a)の説明図に示すように嵌合
孔311がアパーチャグリル1とフレーム2との接合部
12を管軸に平行に延ばした仮想平面と交差するように
位置しているために、非相似的な変形がフレームに発生
した場合に支持構体が嵌合孔を中心に回転することによ
り発生する不要変位は、図2(b)の説明図に示すような
嵌合孔311がアパーチャグリルとフレームとの接合部
12を管軸に平行に延ばした仮想平面上から外れている
ものに比べて少なく抑さえられ、問題とならない。図2
において、実線が変形前の状態、破線が変形後の状態を
示す。アパーチャグリル1の熱工程中での降伏を低減す
るためにフレーム2とフレーム2に取付けられた高膨張
プレート4で形成するバイメタル効果を大きくしても、
上述したように経時変化特性や環境温度ドリフト特性に
問題が生じないので、バイメタル効果を大きくしてアパ
ーチャグリルの熱工程での降伏を低減することができ
る。経時変化特性と環境温度ドリフト特性の両方を十分
に満足させるように補正することができ、カラーブラウ
ン管を大型化、高精度化しても、熱変形による電子ビー
ムの蛍光体からのズレによる色純度の劣化を防止でき
る。
材21とは溶接にて固定されているので、アパーチャグ
リル1のスリット孔11の熱膨張による変形は保持部材
21の変形で決定される。さらに蛍光面がスリット孔1
1に対応したストライプ形状をしているために、アパー
チャグリル1のスリット孔11の変形のうち、スリット
孔11の長手方向のものに関しては変形が発生しても色
ズレが発生することはなく補正する必要はない。スリッ
ト孔11の変形のうち補正を必要とするものは、スリッ
ト孔11の配列方向であり、スリット孔11の変形がフ
レーム2の保持部材21に支配されることから、保持部
材21のスリット孔11の配列方向の変形に対して補正
すれば良い。本発明の支持構体3は保持部材21の端部
に固定されていて、保持部材21とその延長線上にある
パネルとの間隔の変化に対応して補正機能が働く。支持
構体3の弾性部34がアパーチャグリルのスリット孔1
1の長手方向に平行に取付けられているために、弾性部
34はアパーチャグリルのスリット孔の長手方向に直角
な配列方向のフレームとパネルの熱膨張差に対してのみ
補正を行う。そのため、補正の必要のないアパーチャグ
リルのスリット孔の長手方向に変形が発生しても不要な
補正を行うことがない。さらに、スリット孔11の配列
方向から見た場合、図2(a)の説明図に示すように嵌合
孔311がアパーチャグリル1とフレーム2との接合部
12を管軸に平行に延ばした仮想平面と交差するように
位置しているために、非相似的な変形がフレームに発生
した場合に支持構体が嵌合孔を中心に回転することによ
り発生する不要変位は、図2(b)の説明図に示すような
嵌合孔311がアパーチャグリルとフレームとの接合部
12を管軸に平行に延ばした仮想平面上から外れている
ものに比べて少なく抑さえられ、問題とならない。図2
において、実線が変形前の状態、破線が変形後の状態を
示す。アパーチャグリル1の熱工程中での降伏を低減す
るためにフレーム2とフレーム2に取付けられた高膨張
プレート4で形成するバイメタル効果を大きくしても、
上述したように経時変化特性や環境温度ドリフト特性に
問題が生じないので、バイメタル効果を大きくしてアパ
ーチャグリルの熱工程での降伏を低減することができ
る。経時変化特性と環境温度ドリフト特性の両方を十分
に満足させるように補正することができ、カラーブラウ
ン管を大型化、高精度化しても、熱変形による電子ビー
ムの蛍光体からのズレによる色純度の劣化を防止でき
る。
【0024】この構造の色選別電極構体を21インチデ
ィスプレイモニタ用のものに適用して検討したところ、
今までの構造のものでは経時変化特性と環境温度ドリフ
ト特性の両方を鑑みて如何に調整しても電子ビーム移動
量は15μm程度発生していたが、本実施例の構造を用
いると妥協調整することなく両特性を5μm以内に収め
ることができた。さらに今までの構造のものでは、フレ
ーム2の弾性部材22と高膨張プレート4とのバイメタ
ル作用で発生する熱変形が、経時変化特性や環境温度ド
リフト特性に影響を及ぼすために、アパーチャグリル1
の熱工程中での降伏による張力低下を防ぐために必要な
十分なバイメタル効果を発揮させることが出来なかった
が、本発明の構造の場合は、フレーム弾性部材22と高
膨張プレート4とのバイメタル作用で発生する熱変形
が、経時変化特性や環境温度ドリフト特性に影響を及ぼ
さないために、十分なバイメタル効果を発揮させること
ができ、従来のものでは3割程度あった熱工程中での張
力低下が、本実施例のものでは1割程度に抑えることが
でき、温度変化による色純度の低下が改善されたばかり
ではなく、振動特性に優れたカラーブラウン管を得るこ
とができた。大型化、高精度化しても色ズレのない、高
性能なカラーブラウン管が得られた。
ィスプレイモニタ用のものに適用して検討したところ、
今までの構造のものでは経時変化特性と環境温度ドリフ
ト特性の両方を鑑みて如何に調整しても電子ビーム移動
量は15μm程度発生していたが、本実施例の構造を用
いると妥協調整することなく両特性を5μm以内に収め
ることができた。さらに今までの構造のものでは、フレ
ーム2の弾性部材22と高膨張プレート4とのバイメタ
ル作用で発生する熱変形が、経時変化特性や環境温度ド
リフト特性に影響を及ぼすために、アパーチャグリル1
の熱工程中での降伏による張力低下を防ぐために必要な
十分なバイメタル効果を発揮させることが出来なかった
が、本発明の構造の場合は、フレーム弾性部材22と高
膨張プレート4とのバイメタル作用で発生する熱変形
が、経時変化特性や環境温度ドリフト特性に影響を及ぼ
さないために、十分なバイメタル効果を発揮させること
ができ、従来のものでは3割程度あった熱工程中での張
力低下が、本実施例のものでは1割程度に抑えることが
でき、温度変化による色純度の低下が改善されたばかり
ではなく、振動特性に優れたカラーブラウン管を得るこ
とができた。大型化、高精度化しても色ズレのない、高
性能なカラーブラウン管が得られた。
【0025】実施例2.図3は本発明の実施例2のカラ
ーブラウン管用色選別電極構体の構成を示す斜視図であ
る。図1に示す実施例1の色選別電極構体のフレーム2
のアパーチャグリルが架張される枠辺である保持部材2
1の中央部に副支持構体30を配設して6点支持とした
ものである。上記実施例1のものはスリット孔11の配
列方向に関しては4ケのバネ力だけで支えているため
に、スリット孔11の配列方向に落下などによる衝撃力
が加わった場合外れやすくなってしまう。ところが、こ
の実施例では保持部材21の中央にスリット孔の配列方
向の動きを規制する副支持構体30を取付けているの
で、カラーブラウン管に落下などによる衝撃や振動が加
わった場合でも支持構体がパネルピンから脱落すること
がない。また、この保持部材21の中央の副支持構体3
0は管軸方向やスリット孔11の長手方向に関しては規
制する必要がなく、かえって規制すると他の4ケの支持
構体3の補正を妨害することになるので、嵌合孔301
を管軸方向に長辺を有する長方形状にすることにより管
軸方向に動きが規制されないようにし、スリット孔長手
方向に関してはバネ圧を弱くすることにより、他の4ケ
の支持構体の補正を妨害しないようにしている。そのた
め補正をスムーズに行うことができる。
ーブラウン管用色選別電極構体の構成を示す斜視図であ
る。図1に示す実施例1の色選別電極構体のフレーム2
のアパーチャグリルが架張される枠辺である保持部材2
1の中央部に副支持構体30を配設して6点支持とした
ものである。上記実施例1のものはスリット孔11の配
列方向に関しては4ケのバネ力だけで支えているため
に、スリット孔11の配列方向に落下などによる衝撃力
が加わった場合外れやすくなってしまう。ところが、こ
の実施例では保持部材21の中央にスリット孔の配列方
向の動きを規制する副支持構体30を取付けているの
で、カラーブラウン管に落下などによる衝撃や振動が加
わった場合でも支持構体がパネルピンから脱落すること
がない。また、この保持部材21の中央の副支持構体3
0は管軸方向やスリット孔11の長手方向に関しては規
制する必要がなく、かえって規制すると他の4ケの支持
構体3の補正を妨害することになるので、嵌合孔301
を管軸方向に長辺を有する長方形状にすることにより管
軸方向に動きが規制されないようにし、スリット孔長手
方向に関してはバネ圧を弱くすることにより、他の4ケ
の支持構体の補正を妨害しないようにしている。そのた
め補正をスムーズに行うことができる。
【0026】図4は上記実施例の支持構体3を一体成形
されたフレーム20に適用したカラーブラウン管用色選
別電極構体を示す斜視図である。フレーム20は一枚の
板をプレス加工で成形したものであり、対向する2つの
辺2対からなる矩形形状をしている。一対の辺はアパー
チャグリル1が溶接されるアパーチャグリル溶接辺23
で、もう一対はアパーチャグリル溶接辺23を連結する
アパーチャグリル非溶接辺24であり、両者とも断面形
状はスカート部231、241、及びフランジ部23
2、242からなるL形である。支持構体3はアパーチ
ャグリル非溶接辺24のスカート部241の両端部に溶
接固定され、支持構体3の弾性部34はスリット孔11
の長手方向と平行に配置されており、上記実施例と同様
の効果を奏する。
されたフレーム20に適用したカラーブラウン管用色選
別電極構体を示す斜視図である。フレーム20は一枚の
板をプレス加工で成形したものであり、対向する2つの
辺2対からなる矩形形状をしている。一対の辺はアパー
チャグリル1が溶接されるアパーチャグリル溶接辺23
で、もう一対はアパーチャグリル溶接辺23を連結する
アパーチャグリル非溶接辺24であり、両者とも断面形
状はスカート部231、241、及びフランジ部23
2、242からなるL形である。支持構体3はアパーチ
ャグリル非溶接辺24のスカート部241の両端部に溶
接固定され、支持構体3の弾性部34はスリット孔11
の長手方向と平行に配置されており、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0027】なお、上記実施例では支持構体3の固定部
33をフレーム2の保持部材21の端面(側面)に取着
したものを示したが、図5の支持構体3部分の斜視図に
示すように底面に固定してもよい。図1に示すように支
持構体3を保持部材21の端面に固定する場合は弾性部
34の寸法を確保するために保持部材21の端面とパネ
ル側壁との間隔を広くとらなくてはならず、蛍光体が塗
布される有効画面が狭くなるが、図5のような構造にす
ると、弾性部34をフレーム2端面よりも内側にもって
くることができるので上記有効画面を広く確保すること
ができる。また、上記実施例では固定部が直接フレーム
に取着されているものについて示したが、部品を介して
取着されていてもよい。
33をフレーム2の保持部材21の端面(側面)に取着
したものを示したが、図5の支持構体3部分の斜視図に
示すように底面に固定してもよい。図1に示すように支
持構体3を保持部材21の端面に固定する場合は弾性部
34の寸法を確保するために保持部材21の端面とパネ
ル側壁との間隔を広くとらなくてはならず、蛍光体が塗
布される有効画面が狭くなるが、図5のような構造にす
ると、弾性部34をフレーム2端面よりも内側にもって
くることができるので上記有効画面を広く確保すること
ができる。また、上記実施例では固定部が直接フレーム
に取着されているものについて示したが、部品を介して
取着されていてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
カラーブラウン管用色選別電極構体おいては、細条状ス
リット孔を有するアパーチャグリルと、このアパーチャ
グリルが架張される一対の保持部材と、この保持部材の
間に配置された一対の弾性部材から成るフレームと、こ
のフレームを保持する支持構体とで構成され、この支持
構体はフレームの保持部材に直接または部品を介して一
端が取着される固定部、他端がパネル側壁部に設けられ
たパネルピンにより係止される嵌合孔を有した嵌合部、
上記固定部と嵌合部との間に設けた弾性部から成り、こ
の弾性部が上記細条状スリット孔の長手方向と平行にな
るように配置され、かつ上記嵌合部の嵌合孔は上記フレ
ームとアパーチャグリルの接合部をカラーブラウン管の
管軸と平行な方向に延ばした仮想延長面と交差する位置
に設けたので、カラーブラウン管の温度変化による熱変
形が発生した場合に支持構体の弾性部は補正の必要なス
リット孔の配列方向のパネルとフレームの寸法変化のみ
反応して補正するため、経時変化特性と環境温度ドリフ
ト特性を妥協調整することなく補正することができる。
さらに、アパーチャグリルの熱工程中での降伏を低減す
るためにフレームとフレームに取付けられた高膨張プレ
ートで形成するバイメタル効果を大きくしても、経時変
化特性や環境温度ドリフト特性に問題が生じないので、
バイメタル効果を大きくしてアパーチャグリルの熱工程
での降伏を低減することができる。従って、振動特性に
優れた色ズレのないカラーブラウン管を得ることができ
る。
カラーブラウン管用色選別電極構体おいては、細条状ス
リット孔を有するアパーチャグリルと、このアパーチャ
グリルが架張される一対の保持部材と、この保持部材の
間に配置された一対の弾性部材から成るフレームと、こ
のフレームを保持する支持構体とで構成され、この支持
構体はフレームの保持部材に直接または部品を介して一
端が取着される固定部、他端がパネル側壁部に設けられ
たパネルピンにより係止される嵌合孔を有した嵌合部、
上記固定部と嵌合部との間に設けた弾性部から成り、こ
の弾性部が上記細条状スリット孔の長手方向と平行にな
るように配置され、かつ上記嵌合部の嵌合孔は上記フレ
ームとアパーチャグリルの接合部をカラーブラウン管の
管軸と平行な方向に延ばした仮想延長面と交差する位置
に設けたので、カラーブラウン管の温度変化による熱変
形が発生した場合に支持構体の弾性部は補正の必要なス
リット孔の配列方向のパネルとフレームの寸法変化のみ
反応して補正するため、経時変化特性と環境温度ドリフ
ト特性を妥協調整することなく補正することができる。
さらに、アパーチャグリルの熱工程中での降伏を低減す
るためにフレームとフレームに取付けられた高膨張プレ
ートで形成するバイメタル効果を大きくしても、経時変
化特性や環境温度ドリフト特性に問題が生じないので、
バイメタル効果を大きくしてアパーチャグリルの熱工程
での降伏を低減することができる。従って、振動特性に
優れた色ズレのないカラーブラウン管を得ることができ
る。
【0029】本発明の請求項2に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体においては、アパーチャグリルのスリ
ット孔の長手方向に並設された支持構体の一方はパネル
に対して上記長手方向に移動可能に、変位が規制されな
い構造にしたので、パネルとフレームのスリット孔の長
手方向の熱膨張に差が生じた場合でも、支持構体に不要
な力が作用することがなく不要な変形が発生することが
ない。より良好な補正が行える。
用色選別電極構体においては、アパーチャグリルのスリ
ット孔の長手方向に並設された支持構体の一方はパネル
に対して上記長手方向に移動可能に、変位が規制されな
い構造にしたので、パネルとフレームのスリット孔の長
手方向の熱膨張に差が生じた場合でも、支持構体に不要
な力が作用することがなく不要な変形が発生することが
ない。より良好な補正が行える。
【0030】本発明の請求項3に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体においては、フレームのアパーチャグ
リルが接合される一対の枠辺の中央部に副支持構体を配
設したので、落下などによる衝撃荷重が加わっても色選
別電極構体がパネルから脱落するようなことがない。信
頼性が向上する。
用色選別電極構体においては、フレームのアパーチャグ
リルが接合される一対の枠辺の中央部に副支持構体を配
設したので、落下などによる衝撃荷重が加わっても色選
別電極構体がパネルから脱落するようなことがない。信
頼性が向上する。
【0031】本発明の請求項3に係るカラーブラウン管
用色選別電極構体においては、副支持構体をパネルに対
して管軸方向に移動可能に、管軸方向の動きに関しては
規制されない構造としたので、熱膨張の補正を行う他の
支持構体に不要な力を加えることがなく、スムーズな補
正が出来る。
用色選別電極構体においては、副支持構体をパネルに対
して管軸方向に移動可能に、管軸方向の動きに関しては
規制されない構造としたので、熱膨張の補正を行う他の
支持構体に不要な力を加えることがなく、スムーズな補
正が出来る。
【図1】 本発明の実施例1のカラーブラウン管用色選
別電極構体を示す斜視図である。
別電極構体を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係わる支持構体の嵌合孔の配置によ
る作用効果を説明する説明図である。
る作用効果を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施例2のカラーブラウン管用色選
別電極構体を示す斜視図である。
別電極構体を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施例1の変形例のカラーブラウン
管用色選別電極構体を示す斜視図である。
管用色選別電極構体を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係わる支持構体の取着例を示す斜視
図である。
図である。
【図6】 従来のカラーブラウン管用色選別電極構体を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】 図6の従来のカラーブラウン管用色選別電極
構体を用いたカラーブラウン管の作動初期状態、作動状
態(補正前後)における、スリット孔、蛍光体及び電子
ビームの位置関係を示す説明図である。
構体を用いたカラーブラウン管の作動初期状態、作動状
態(補正前後)における、スリット孔、蛍光体及び電子
ビームの位置関係を示す説明図である。
【図8】 図6の従来のカラーブラウン管色選別電極構
体の支持構体の構造と熱変形を補正する状態を示す側面
図ある。
体の支持構体の構造と熱変形を補正する状態を示す側面
図ある。
【図9】 従来のカラーブラウン管用色選別電極構体を
用いたカラーブラウン管の使用環境温度が変化した際
に、支持構体に補正機構がない場合とある場合のスリッ
ト孔、蛍光体及び電子ビームの位置関係を示す説明図で
ある。
用いたカラーブラウン管の使用環境温度が変化した際
に、支持構体に補正機構がない場合とある場合のスリッ
ト孔、蛍光体及び電子ビームの位置関係を示す説明図で
ある。
【図10】 従来のシャドウマスク方式のカラーブラウ
ン管用色選別電極構体に用いられている縦バネ方式の支
持構体を示す斜視図である。
ン管用色選別電極構体に用いられている縦バネ方式の支
持構体を示す斜視図である。
【図11】 図10の縦バネ方式の支持構体を備えたカ
ラーブラウン管用色選別電極構体を用いたカラーブラウ
ン管の、作動状態おけるスリット孔、蛍光体及び電子ビ
ームの位置関係を示す説明図である。
ラーブラウン管用色選別電極構体を用いたカラーブラウ
ン管の、作動状態おけるスリット孔、蛍光体及び電子ビ
ームの位置関係を示す説明図である。
【図12】 図10の縦バネ方式の支持構体を備えたカ
ラーブラウン管用色選別電極構体を用いたカラーブラウ
ン管の、使用環境温度変化におけるスリット孔、蛍光体
及び電子ビームの位置関係を示す説明図である。
ラーブラウン管用色選別電極構体を用いたカラーブラウ
ン管の、使用環境温度変化におけるスリット孔、蛍光体
及び電子ビームの位置関係を示す説明図である。
【図13】 アパーチャグリル方式の色選別電極構体に
発生する非相似的な変形状態を示す説明図である。
発生する非相似的な変形状態を示す説明図である。
1 アパーチャグリル、11 スリット孔、12 フレ
ーム接合部、2 フレーム、20 一体成形フレーム、
3 支持構体、30 副支持構体、311,301 嵌
合孔、33 固定部、34 弾性部、35 嵌合部。
ーム接合部、2 フレーム、20 一体成形フレーム、
3 支持構体、30 副支持構体、311,301 嵌
合孔、33 固定部、34 弾性部、35 嵌合部。
フロントページの続き (72)発明者 山田 晃 長崎市丸尾町6番14号 三菱電機株式会 社 長崎製作所内 (72)発明者 服部 睦 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式 会社 管球製作所内 (72)発明者 境谷 博之 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式 会社 管球製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−229736(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/02 H01J 29/07
Claims (4)
- 【請求項1】 細条状スリット孔を有するアパーチャグ
リルと、このアパーチャグリルが架張される一対の保持
部材と、この保持部材の間に配置された一対の弾性部材
から成るフレームと、このフレームを保持する支持構体
とで構成されるカラーブラウン管用色選別電極構体にお
いて、上記支持構体は上記フレームの保持部材に直接ま
たは部品を介して一端が取着される固定部、他端がパネ
ル側壁部に設けられたパネルピンにより係止される嵌合
孔を有した嵌合部、上記固定部と嵌合部との間に設けた
弾性部から成り、上記弾性部が上記細条状スリット孔の
長手方向と平行になるように配置され、かつ上記嵌合部
の嵌合孔は上記フレームとアパーチャグリルの接合部を
カラーブラウン管の管軸と平行な方向に延ばした仮想延
長面と交差する位置に設けたことを特徴とするカラーブ
ラウン管用色選別電極構体。 - 【請求項2】 アパーチャグリルのスリット孔の長手方
向に並設された支持構体の相対向する一方側はパネルに
対して上記長手方向に移動可能にパネルピンに係止され
ていることを特徴とする請求項1記載のカラーブラウン
管用色選別電極構体。 - 【請求項3】 フレームのアパーチャグリルが架張され
る一対の枠辺の中央部に一端部が取着され、他端部が上
記枠辺に対向するパネル側壁部に設けられたパネルピン
により係止される副支持構体を配設したことを特徴とす
る請求項1または2記載のカラーブラウン管用色選別電
極構体。 - 【請求項4】 副支持構体はパネルに対して管軸方向に
移動可能にパネルピンに係止されていることを特徴とす
る請求項3記載のカラーブラウン管用色選別電極構体。
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---|---|---|---|
JP30793294A JP3259552B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | カラーブラウン管用色選別電極構体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30793294A JP3259552B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | カラーブラウン管用色選別電極構体 |
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JPH08167385A JPH08167385A (ja) | 1996-06-25 |
JP3259552B2 true JP3259552B2 (ja) | 2002-02-25 |
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Family Applications (1)
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JP30793294A Expired - Fee Related JP3259552B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | カラーブラウン管用色選別電極構体 |
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KR20040009087A (ko) * | 2002-07-22 | 2004-01-31 | 삼성에스디아이 주식회사 | 칼라 음극선관용 텐션 마스크 프레임 조립체 |
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---|---|---|---|---|
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JPH0685301B2 (ja) * | 1985-03-11 | 1994-10-26 | 株式会社東芝 | カラ−受像管 |
JP2592826B2 (ja) * | 1987-03-06 | 1997-03-19 | 株式会社東芝 | カラー受像管 |
NL8800883A (nl) * | 1988-04-07 | 1988-06-01 | Philips Nv | Kleurenbeeldbuis en werkwijze voor het vervaardigen van zulk een kleurenbeeldbuis. |
KR940003390Y1 (ko) * | 1991-12-06 | 1994-05-23 | 삼성전관 주식회사 | 마스크프레임 지지체 |
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1994
- 1994-12-12 JP JP30793294A patent/JP3259552B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-11-01 US US08/551,668 patent/US5672935A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08167385A (ja) | 1996-06-25 |
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