JP2000003678A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
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- JP2000003678A JP2000003678A JP16848898A JP16848898A JP2000003678A JP 2000003678 A JP2000003678 A JP 2000003678A JP 16848898 A JP16848898 A JP 16848898A JP 16848898 A JP16848898 A JP 16848898A JP 2000003678 A JP2000003678 A JP 2000003678A
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- aperture grill
- screen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】色選別マスクの熱膨張による温度ドリフトを陰
極線管全体にわたって補正できるようにすると共に、そ
の画面全体にわたって電子ビームのミスランディングを
低減できるようにする。 【解決手段】発色蛍光体21を前方内面に有し、かつ、
側方内面の所定部位にスタッドピン18を有した蛍光体
ガラスパネル11と、この蛍光体ガラスパネル11に封
入された電子銃13と、この電子銃13による電子ビー
ムEBを通過させる複数の線状体15を有し、かつ、フ
レーム19を有したアパーチャグリル12と、この蛍光
体ガラスパネル11のスタッドピン18に係合された板
状のスプリング17と、このスプリング17とアパーチ
ャグリル12のフレーム19との間を接合するバイメタ
ル構造の板状のスプリングホルダー16とを備え、この
スプリングホルダー16は、長手方向に斜めに横切るよ
うに形成されたうねり形状部20を有するものである。
極線管全体にわたって補正できるようにすると共に、そ
の画面全体にわたって電子ビームのミスランディングを
低減できるようにする。 【解決手段】発色蛍光体21を前方内面に有し、かつ、
側方内面の所定部位にスタッドピン18を有した蛍光体
ガラスパネル11と、この蛍光体ガラスパネル11に封
入された電子銃13と、この電子銃13による電子ビー
ムEBを通過させる複数の線状体15を有し、かつ、フ
レーム19を有したアパーチャグリル12と、この蛍光
体ガラスパネル11のスタッドピン18に係合された板
状のスプリング17と、このスプリング17とアパーチ
ャグリル12のフレーム19との間を接合するバイメタ
ル構造の板状のスプリングホルダー16とを備え、この
スプリングホルダー16は、長手方向に斜めに横切るよ
うに形成されたうねり形状部20を有するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は色選別マスク機構
を有するカラーブラウン管に適用して好適な陰極線管に
関する。詳しくは、色選別マスクと管体の所定部位に係
合された板状の弾性体とを接合する固定具に、その長手
方向に斜めに横切るようなうねり形状部を設け、色選別
マスクの経時変化と共に、その所定部位を基準にして回
転しようとする色選別マスクの熱歪み応力をうねり形状
部によって吸収して、色選別マスクの熱膨張による温度
ドリフトを陰極線管全体にわたって補正できるようにす
ると共に、その画面全体にわたって電子ビームのミスラ
ンディングを低減できるようにしたものである。
を有するカラーブラウン管に適用して好適な陰極線管に
関する。詳しくは、色選別マスクと管体の所定部位に係
合された板状の弾性体とを接合する固定具に、その長手
方向に斜めに横切るようなうねり形状部を設け、色選別
マスクの経時変化と共に、その所定部位を基準にして回
転しようとする色選別マスクの熱歪み応力をうねり形状
部によって吸収して、色選別マスクの熱膨張による温度
ドリフトを陰極線管全体にわたって補正できるようにす
ると共に、その画面全体にわたって電子ビームのミスラ
ンディングを低減できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー用の陰極線管(以下カラ
ーCRTという)において、良好なカラーユニフォーミ
ティを実現するためには、色選別マスク機構としてのア
パーチャグリルの線状体(スリット)を抜けた電子ビー
ムを発色蛍光体に正確にランディングさせる必要があ
る。例えば、電子銃から発射された、3つの原色信号に
対応する3本の電子ビームは、アパーチャグリルによっ
てビーム照射幅(到達径)が制御され、蛍光体ガラスパ
ネルの内側に形成された赤(R)、緑(G)、青(B)
の3つの発色蛍光体にランディングする。このランディ
ングにより、その発色蛍光体がR、G、B色に発光する
ようになされている。
ーCRTという)において、良好なカラーユニフォーミ
ティを実現するためには、色選別マスク機構としてのア
パーチャグリルの線状体(スリット)を抜けた電子ビー
ムを発色蛍光体に正確にランディングさせる必要があ
る。例えば、電子銃から発射された、3つの原色信号に
対応する3本の電子ビームは、アパーチャグリルによっ
てビーム照射幅(到達径)が制御され、蛍光体ガラスパ
ネルの内側に形成された赤(R)、緑(G)、青(B)
の3つの発色蛍光体にランディングする。このランディ
ングにより、その発色蛍光体がR、G、B色に発光する
ようになされている。
【0003】図11は色選別マスク機構を有したカラー
CRT50、いわゆる、トリニトロン(商標名)方式の
CRTの斜視図である。このカラーCRT50には図1
1に示す色選別マスク2が設けられる。色選別マスク2
は周知のすだれ状の線状体5を有しており、以後、アパ
ーチャグリル(AG)2ともいう。このアパーチャグリ
ル2の上・下部にはAGフレームを構成する一対のAG
フレームAメンバー8が取り付けられ、同じくその左・
右部にはAGフレームを構成する一対のAGフレームB
メンバー9が取り付けられ、アパーチャグリル2を上下
方向に大きな力で引っ張るように支持されている。
CRT50、いわゆる、トリニトロン(商標名)方式の
CRTの斜視図である。このカラーCRT50には図1
1に示す色選別マスク2が設けられる。色選別マスク2
は周知のすだれ状の線状体5を有しており、以後、アパ
ーチャグリル(AG)2ともいう。このアパーチャグリ
ル2の上・下部にはAGフレームを構成する一対のAG
フレームAメンバー8が取り付けられ、同じくその左・
右部にはAGフレームを構成する一対のAGフレームB
メンバー9が取り付けられ、アパーチャグリル2を上下
方向に大きな力で引っ張るように支持されている。
【0004】このAGフレームAメンバー8、AGフレ
ームBメンバー9及び線状体5によってアパーチャグリ
ル2が構成され、AGフレームAメンバー8及びAGフ
レームBメンバー9には板状のスプリング7を係合した
スプリングホルダー6が取り付けられる。アパーチャグ
リル2の前面側には、図示しないスタッドピンを有した
蛍光体ガラスパネル1が設けられ、このスタッドピンに
スプリング7を係合することにより、アパーチャグリル
2が支持されている。パネル内面には図示しない赤、
緑、青の3色のストライプ状の発色蛍光体が形成されて
いる。蛍光体ガラスパネル1にはフリットシール部10
を介して一体化されたファンネル4が接合され、ファン
ネル4内には電子銃3が封止される。
ームBメンバー9及び線状体5によってアパーチャグリ
ル2が構成され、AGフレームAメンバー8及びAGフ
レームBメンバー9には板状のスプリング7を係合した
スプリングホルダー6が取り付けられる。アパーチャグ
リル2の前面側には、図示しないスタッドピンを有した
蛍光体ガラスパネル1が設けられ、このスタッドピンに
スプリング7を係合することにより、アパーチャグリル
2が支持されている。パネル内面には図示しない赤、
緑、青の3色のストライプ状の発色蛍光体が形成されて
いる。蛍光体ガラスパネル1にはフリットシール部10
を介して一体化されたファンネル4が接合され、ファン
ネル4内には電子銃3が封止される。
【0005】ところで、アパーチャグリル2は電子ビー
ムが照射されることによって、熱エネルギーを受け、熱
膨張による経時変化を起こす。これが原因となって、電
子ビームが正確に発色蛍光体にランディングしなくな
る。この電子ビームのミスランディングによって、CR
T画面の輝度劣化、色度変化が起きてしまう。この種の
表示品質の低下を抑制するために、アパーチャグリル2
には多種多様の温度ドリフト補正機構が取り入れられ
る。例えば、アパーチャグリル2の部分パーツであるス
プリング7やスプリングホルダー6の形状の工夫や、自
己温度補正機構(Self Thermal Control:以下ST
C補正ともいう)などを導入することにより、蛍光体ガ
ラスパネル1とアパーチャグリル2との距離を経時的に
縮めることで、アパーチャグリル2の熱膨張による温度
ドリフトが補正される。例えば、AGフレームBメンバ
ー8に高膨張部材31を取り付ける。
ムが照射されることによって、熱エネルギーを受け、熱
膨張による経時変化を起こす。これが原因となって、電
子ビームが正確に発色蛍光体にランディングしなくな
る。この電子ビームのミスランディングによって、CR
T画面の輝度劣化、色度変化が起きてしまう。この種の
表示品質の低下を抑制するために、アパーチャグリル2
には多種多様の温度ドリフト補正機構が取り入れられ
る。例えば、アパーチャグリル2の部分パーツであるス
プリング7やスプリングホルダー6の形状の工夫や、自
己温度補正機構(Self Thermal Control:以下ST
C補正ともいう)などを導入することにより、蛍光体ガ
ラスパネル1とアパーチャグリル2との距離を経時的に
縮めることで、アパーチャグリル2の熱膨張による温度
ドリフトが補正される。例えば、AGフレームBメンバ
ー8に高膨張部材31を取り付ける。
【0006】図12は通常のスプリングホルダー6の構
成例を示す斜視図である。図12に示すスプリングホル
ダー6はバイメタル構造を有しており、第1の熱膨張係
数を有した高張力部材61と、第2の熱膨張係数を有し
た低張力部材62とが接合されて成る。このように熱膨
張係数が異なった2種の高・低張力部材61、62から
なるスプリングホルダー6を用いると、このスプリング
ホルダー6が熱エネルギーを受けた場合に、それが弓状
に湾曲するようになる。
成例を示す斜視図である。図12に示すスプリングホル
ダー6はバイメタル構造を有しており、第1の熱膨張係
数を有した高張力部材61と、第2の熱膨張係数を有し
た低張力部材62とが接合されて成る。このように熱膨
張係数が異なった2種の高・低張力部材61、62から
なるスプリングホルダー6を用いると、このスプリング
ホルダー6が熱エネルギーを受けた場合に、それが弓状
に湾曲するようになる。
【0007】これは、図13Aに示すスプリングホルダ
ー6の初期状態の温度をt1とし、図13Bに示すスプ
リングホルダー6の定常動作時の温度をt2とすると、
スプリングホルダー6が温度差t2−t1を持つことに
より、この温度差に依存して図13Bに示すスプリング
ホルダー6が弓状に湾曲(しなる)するものである。図
13A,Bにおいて、左側はスプリングホルダー6の上
面図であり、左側はその側面図である。
ー6の初期状態の温度をt1とし、図13Bに示すスプ
リングホルダー6の定常動作時の温度をt2とすると、
スプリングホルダー6が温度差t2−t1を持つことに
より、この温度差に依存して図13Bに示すスプリング
ホルダー6が弓状に湾曲(しなる)するものである。図
13A,Bにおいて、左側はスプリングホルダー6の上
面図であり、左側はその側面図である。
【0008】図14はCRT50の電源オン(0分)時
及びその180分経過後の電子ビームの軌道例を示す上
面図である。図14に示すCRT50において、その初
期状態では、アパーチャグリル2の線状体5と蛍光体ガ
ラスパネル1の発色蛍光体1Aとが同一線上にある(図
14で実線で示す)。従って、電子ビームEBがアパー
チャグリル2の線状体5を抜けると、定められた発色蛍
光体1Aにジャストランディングする。
及びその180分経過後の電子ビームの軌道例を示す上
面図である。図14に示すCRT50において、その初
期状態では、アパーチャグリル2の線状体5と蛍光体ガ
ラスパネル1の発色蛍光体1Aとが同一線上にある(図
14で実線で示す)。従って、電子ビームEBがアパー
チャグリル2の線状体5を抜けると、定められた発色蛍
光体1Aにジャストランディングする。
【0009】また、電子ビームEBが長時間にわたって
アパーチャグリル2に照射されると、アパーチャグリル
2が多くの熱エネルギーを受けるようになる。図14で
は180分の予想ビーム軌道を破線で示している。この
熱によって、アパーチャグリル2の温度が上昇して熱膨
張をする。この熱膨張によるスプリングホルダー6のし
なりによって、蛍光体ガラスパネル1のスタッドピンに
係合されたスプリング7がアパーチャグリル2をパネル
方向に押し上げるようになる。この押し上げ力によっ
て、図14に示すAG−パネル間距離(グリルハイト)
G.Hが縮められ、アパーチャグリル2の温度ドリフト
による歪みが補正され、CRT画面の中央付近の輝度・
色度劣化を抑制することができる。
アパーチャグリル2に照射されると、アパーチャグリル
2が多くの熱エネルギーを受けるようになる。図14で
は180分の予想ビーム軌道を破線で示している。この
熱によって、アパーチャグリル2の温度が上昇して熱膨
張をする。この熱膨張によるスプリングホルダー6のし
なりによって、蛍光体ガラスパネル1のスタッドピンに
係合されたスプリング7がアパーチャグリル2をパネル
方向に押し上げるようになる。この押し上げ力によっ
て、図14に示すAG−パネル間距離(グリルハイト)
G.Hが縮められ、アパーチャグリル2の温度ドリフト
による歪みが補正され、CRT画面の中央付近の輝度・
色度劣化を抑制することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式のスプリングホルダー6による温度ドリフト補正によ
るると、アパーチャグリル2の支持方式によって、スプ
リングホルダー2の位置が概して大まかに決定されるこ
とにより、その補正範囲が局所的に補正されるか、又
は、補正の行き届かない部分について、極端な例では補
正方向を逆にしてしまうおそれがある。
式のスプリングホルダー6による温度ドリフト補正によ
るると、アパーチャグリル2の支持方式によって、スプ
リングホルダー2の位置が概して大まかに決定されるこ
とにより、その補正範囲が局所的に補正されるか、又
は、補正の行き届かない部分について、極端な例では補
正方向を逆にしてしまうおそれがある。
【0011】一般に、スプリング7と蛍光体ガラスパネ
ル1とを接続するスタッドピンの位置は蛍光体ガラスパ
ネル1の中央部に形成されるために、スプリング7の長
さ分だけスプリングホルダー6がその中央部から離れた
位置に取付けられる。
ル1とを接続するスタッドピンの位置は蛍光体ガラスパ
ネル1の中央部に形成されるために、スプリング7の長
さ分だけスプリングホルダー6がその中央部から離れた
位置に取付けられる。
【0012】従って、スプリングホルダー6による温度
ドリフト補正機構によれば、スタッドピンの位置、又
は、スプリング7の支持機構によってスプリングホルダ
ー6の位置が微妙に変化することから、画面全体で考え
るとその温度ドリフトを補正しきれない部分が存在する
ことになる。例えば、図15Aに示す左側にシフトした
アパーチャグリル2に緑(G)色に関する電子ビームE
Bが照射されると、その緑色の発色蛍光体1Aを正確に
ランディングしなくなる。これにより、図15Bに示す
蛍光体ガラスパネル1側から見た発色蛍光体の例えば1
/3が欠けた状態で発光するので、このビーム欠けミス
ランディングにより緑色の輝度が低下する。
ドリフト補正機構によれば、スタッドピンの位置、又
は、スプリング7の支持機構によってスプリングホルダ
ー6の位置が微妙に変化することから、画面全体で考え
るとその温度ドリフトを補正しきれない部分が存在する
ことになる。例えば、図15Aに示す左側にシフトした
アパーチャグリル2に緑(G)色に関する電子ビームE
Bが照射されると、その緑色の発色蛍光体1Aを正確に
ランディングしなくなる。これにより、図15Bに示す
蛍光体ガラスパネル1側から見た発色蛍光体の例えば1
/3が欠けた状態で発光するので、このビーム欠けミス
ランディングにより緑色の輝度が低下する。
【0013】更に、アパーチャグリル2の温度ドリフト
が大きくなると、図16Aに示す左側により一層シフト
したアパーチャグリル2に緑(G)色に関する電子ビー
ムEBが照射されると、その緑色に隣接した赤(R)色
の発色発光体にオーバーランディングしてしまう。これ
により、図16Bに示す蛍光体ガラスパネル1側から見
た緑色及び赤色の発色蛍光体を例えば1/3づつを跨い
だ状態で発光するので、この他色ミスランディングによ
りCRT画面の緑色の輝度が大きく低下すると共に、緑
色が紫色に色度ずれしてしまう。この現象は画面の上下
左右の隅部に至るほど著しい。
が大きくなると、図16Aに示す左側により一層シフト
したアパーチャグリル2に緑(G)色に関する電子ビー
ムEBが照射されると、その緑色に隣接した赤(R)色
の発色発光体にオーバーランディングしてしまう。これ
により、図16Bに示す蛍光体ガラスパネル1側から見
た緑色及び赤色の発色蛍光体を例えば1/3づつを跨い
だ状態で発光するので、この他色ミスランディングによ
りCRT画面の緑色の輝度が大きく低下すると共に、緑
色が紫色に色度ずれしてしまう。この現象は画面の上下
左右の隅部に至るほど著しい。
【0014】そこで、本発明は上記の課題に鑑み創作さ
れたものであり、色選別マスクの熱膨張による温度ドリ
フトを陰極線管全体にわたって補正できるようにすると
共に、その画面全体にわたって電子ビームのミスランデ
ィングを低減できるようにした陰極線管を提供すること
を目的とする。
れたものであり、色選別マスクの熱膨張による温度ドリ
フトを陰極線管全体にわたって補正できるようにすると
共に、その画面全体にわたって電子ビームのミスランデ
ィングを低減できるようにした陰極線管を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、発色蛍
光体を前方内面に有した管体と、この管体に封入された
電子銃と、この電子銃による電子ビームを通過させる複
数の線状体を有した色選別マスクと、この管体の所定部
位に係合された板状の弾性体と、この弾性体と色選別マ
スクとの間を接合するバイメタル構造の板状の固定具と
を備え、この固定具は、長手方向に斜めに横切るように
形成されたうねり形状部を有することを特徴とする陰極
線管によって解決される。
光体を前方内面に有した管体と、この管体に封入された
電子銃と、この電子銃による電子ビームを通過させる複
数の線状体を有した色選別マスクと、この管体の所定部
位に係合された板状の弾性体と、この弾性体と色選別マ
スクとの間を接合するバイメタル構造の板状の固定具と
を備え、この固定具は、長手方向に斜めに横切るように
形成されたうねり形状部を有することを特徴とする陰極
線管によって解決される。
【0016】本発明によれば、電子ビーム照射による色
選別マスクの経時変化と共に、うねり形状部の熱歪みに
よる固定具を湾曲させる成分を、長手方向に伸縮する成
分とその固定具を短手方向にシフトさせる成分とに分解
することができる。従って、管体の所定部位を基準にし
て回転しようとする色選別マスクの熱歪み応力を、固定
具を短手方向にシフトさせる成分によって相殺(吸収)
することができる。これにより、色選別マスクの熱膨張
による温度ドリフトを陰極線管全体にわたって補正する
ことができるので、その画面全体にわたって電子ビーム
のミスランディングを低減することができる。
選別マスクの経時変化と共に、うねり形状部の熱歪みに
よる固定具を湾曲させる成分を、長手方向に伸縮する成
分とその固定具を短手方向にシフトさせる成分とに分解
することができる。従って、管体の所定部位を基準にし
て回転しようとする色選別マスクの熱歪み応力を、固定
具を短手方向にシフトさせる成分によって相殺(吸収)
することができる。これにより、色選別マスクの熱膨張
による温度ドリフトを陰極線管全体にわたって補正する
ことができるので、その画面全体にわたって電子ビーム
のミスランディングを低減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明をする。
発明の実施の形態について説明をする。
【0018】(1)実施の形態 図1は本発明の実施の形態としての陰極線管の構成例を
示す斜視図である。この実施形態では、色選別マスクの
フレームと管体の突起部に係合された板状の弾性体とを
接続する固定具に、その長手方向に斜めに横切るような
うねり形状部を設け、色選別マスクの経時変化と共に、
その突起部を基準にして回転しようとする色選別マスク
の熱歪み応力をうねり形状部によって吸収して、色選別
マスクの熱膨張による温度ドリフトを陰極線管全体にわ
たって補正できるようにすると共に、その画面全体にわ
たって電子ビームのミスランディングを低減できるよう
にしたものである。
示す斜視図である。この実施形態では、色選別マスクの
フレームと管体の突起部に係合された板状の弾性体とを
接続する固定具に、その長手方向に斜めに横切るような
うねり形状部を設け、色選別マスクの経時変化と共に、
その突起部を基準にして回転しようとする色選別マスク
の熱歪み応力をうねり形状部によって吸収して、色選別
マスクの熱膨張による温度ドリフトを陰極線管全体にわ
たって補正できるようにすると共に、その画面全体にわ
たって電子ビームのミスランディングを低減できるよう
にしたものである。
【0019】この陰極線管(以下CRTという)100
は管体としての蛍光体ガラスパネル11を有している。
蛍光体ガラスパネル11はCRT画面を構成するパネル
22を有し、その後方にはファンネル14を有してい
る。パネル22とファンネル14とは図示しないフリッ
トシールによって接合されている。もちろん、内部は真
空である。このパネル22は前方内面に赤(R)、緑
(G)、青(B)のストライプ状の発色蛍光体21を有
すると共に、その側方内面の所定部位として上下の中央
部及び左右の中央部に、各々突起部としてのスタッドピ
ン18を有している(図1では上部のみ示す)。このフ
ァンネル14の後方には3原色信号に関する電子銃13
が封入される。電子銃13にはカソードが単一構造の電
子銃又はカソードが3つに分離された電子銃を使用す
る。
は管体としての蛍光体ガラスパネル11を有している。
蛍光体ガラスパネル11はCRT画面を構成するパネル
22を有し、その後方にはファンネル14を有してい
る。パネル22とファンネル14とは図示しないフリッ
トシールによって接合されている。もちろん、内部は真
空である。このパネル22は前方内面に赤(R)、緑
(G)、青(B)のストライプ状の発色蛍光体21を有
すると共に、その側方内面の所定部位として上下の中央
部及び左右の中央部に、各々突起部としてのスタッドピ
ン18を有している(図1では上部のみ示す)。このフ
ァンネル14の後方には3原色信号に関する電子銃13
が封入される。電子銃13にはカソードが単一構造の電
子銃又はカソードが3つに分離された電子銃を使用す
る。
【0020】また、発色蛍光体21の後方には色選別マ
スクとしてのアパーチャグリル12が取付けられる。ア
パーチャグリル12は電子銃13から出射された電子ビ
ームEBを通過させる複数の線状体15を有すると共
に、その線状体15を保持するフレーム19を有してい
る。フレーム19には固定具として板状のスプリングホ
ルダー16が接合され、アパーチャグリル12の温度ド
リフト(熱歪み)が補正される。
スクとしてのアパーチャグリル12が取付けられる。ア
パーチャグリル12は電子銃13から出射された電子ビ
ームEBを通過させる複数の線状体15を有すると共
に、その線状体15を保持するフレーム19を有してい
る。フレーム19には固定具として板状のスプリングホ
ルダー16が接合され、アパーチャグリル12の温度ド
リフト(熱歪み)が補正される。
【0021】この例では、スプリングホルダー16の中
央付近には、その長手方向に斜めに横切るように、下側
でうねらせた特徴形状たる凹部を有している。もちろ
ん、この特徴形状に関しては、上側でうねらせた凸部と
してもよい。つまり、スプリングホルダー16をバイメ
タル構造としたときに、その下層が低膨張部材であっ
て、上層が高膨張部材であれば、特徴形状を凹部又は凸
部とすることに関しては、どちらでも構わない。スプリ
ングホルダー16については図2、図3において説明す
る。
央付近には、その長手方向に斜めに横切るように、下側
でうねらせた特徴形状たる凹部を有している。もちろ
ん、この特徴形状に関しては、上側でうねらせた凸部と
してもよい。つまり、スプリングホルダー16をバイメ
タル構造としたときに、その下層が低膨張部材であっ
て、上層が高膨張部材であれば、特徴形状を凹部又は凸
部とすることに関しては、どちらでも構わない。スプリ
ングホルダー16については図2、図3において説明す
る。
【0022】また、スプリングホルダー16には、弾性
体としての板状スプリングバネ(以下単にスプリングと
いう)17が接合され、このスプリング17がパネル2
2のスタッドピン18に係合される。
体としての板状スプリングバネ(以下単にスプリングと
いう)17が接合され、このスプリング17がパネル2
2のスタッドピン18に係合される。
【0023】スプリングホルダー16は、図2Aに示す
長手方向(縦)の長さがαmmで、短手方向(横)の長
さがβ(β<α)mmである。図2Bに示すスプリング
ホルダー16の厚みはtmmである。スプリングホルダ
ー16はバイメタル構造を有しており、第1の熱膨張係
数を有した高張力部材61と、第2の熱膨張係数を有し
た低張力部材62とが接合されて成る。高張力部材61
にはNi−Cr−Feを用い、低張力部材62には36
Ni−Feを用いる。
長手方向(縦)の長さがαmmで、短手方向(横)の長
さがβ(β<α)mmである。図2Bに示すスプリング
ホルダー16の厚みはtmmである。スプリングホルダ
ー16はバイメタル構造を有しており、第1の熱膨張係
数を有した高張力部材61と、第2の熱膨張係数を有し
た低張力部材62とが接合されて成る。高張力部材61
にはNi−Cr−Feを用い、低張力部材62には36
Ni−Feを用いる。
【0024】スプリングホルダー16の上部にはU字形
状の切り欠き部23が設けられ、フレーム19とスプリ
ングホルダー16とを接合するときに、スポット溶接な
どがし易くなされている。そのスプリングホルダー16
の下部には半月状の切り欠き部24が設けられ、同様に
してスプリングホルダー16とスプリング17とが溶接
し易くなされている。
状の切り欠き部23が設けられ、フレーム19とスプリ
ングホルダー16とを接合するときに、スポット溶接な
どがし易くなされている。そのスプリングホルダー16
の下部には半月状の切り欠き部24が設けられ、同様に
してスプリングホルダー16とスプリング17とが溶接
し易くなされている。
【0025】この例のスプリングホルダー16は、長手
方向に斜めに横切るように形成された特徴形状たるうね
り形状部(ビート)20を有している。うねり形状部2
0はスプリングホルダー16となる母材を一度裏面側に
折り込んで、それを再度開いたような形状である。その
表面が波を打ったように図2Bに示す凸部を成してい
る。
方向に斜めに横切るように形成された特徴形状たるうね
り形状部(ビート)20を有している。うねり形状部2
0はスプリングホルダー16となる母材を一度裏面側に
折り込んで、それを再度開いたような形状である。その
表面が波を打ったように図2Bに示す凸部を成してい
る。
【0026】この例では、図2Aに示すスプリングホル
ダー16の長手方向と直交する基準線Rとうねり形状部
20とが成す角度を傾斜角度θとしたときに、この傾斜
角度θは0°<θ≦60°である。傾斜角度θは45°
が好ましい。傾斜角度θ=0°は、うねり形状部20が
短手方向と平行する場合であり、うねり形状部20を斜
めに設ける場合に比べて、その短手方向にシフトする応
力が余り得られない。傾斜角度θ>60°では、湾曲す
る成分が少なくなり、温度ドリフト補正の効果が少なく
なる。この傾斜角度θは、スプリングホルダー16の基
準線Rから反時計回り(正方向)に設定される。これは
傾斜角度θを負方向に設定すると、アパーチャグリル1
2の温度ドリフトを増加する方向に補正してしまうから
である。
ダー16の長手方向と直交する基準線Rとうねり形状部
20とが成す角度を傾斜角度θとしたときに、この傾斜
角度θは0°<θ≦60°である。傾斜角度θは45°
が好ましい。傾斜角度θ=0°は、うねり形状部20が
短手方向と平行する場合であり、うねり形状部20を斜
めに設ける場合に比べて、その短手方向にシフトする応
力が余り得られない。傾斜角度θ>60°では、湾曲す
る成分が少なくなり、温度ドリフト補正の効果が少なく
なる。この傾斜角度θは、スプリングホルダー16の基
準線Rから反時計回り(正方向)に設定される。これは
傾斜角度θを負方向に設定すると、アパーチャグリル1
2の温度ドリフトを増加する方向に補正してしまうから
である。
【0027】図3Aは1段のうねり形状部20を設けた
スプリングホルダー16の機能例を示す上面図であり、
図3Bはその側面図である。
スプリングホルダー16の機能例を示す上面図であり、
図3Bはその側面図である。
【0028】図3Aに示す傾斜型のスプリングホルダー
16はうねり形状部20を有し、熱膨張係数が異なった
2種の部材61、62からなる。このスプリングホルダ
ー16をアパーチャグリル12の温度ドリフト補正に用
いると、アパーチャグリル12を通じてそのスプリング
ホルダー16が熱エネルギーを受けた場合に、図3Bに
示すスプリングホルダー16が凸部側に弓状に湾曲する
ようになる。これは高張力部材61が熱膨張すること
で、凸部側の低張力部材62を縮ませるためである。
16はうねり形状部20を有し、熱膨張係数が異なった
2種の部材61、62からなる。このスプリングホルダ
ー16をアパーチャグリル12の温度ドリフト補正に用
いると、アパーチャグリル12を通じてそのスプリング
ホルダー16が熱エネルギーを受けた場合に、図3Bに
示すスプリングホルダー16が凸部側に弓状に湾曲する
ようになる。これは高張力部材61が熱膨張すること
で、凸部側の低張力部材62を縮ませるためである。
【0029】つまり、スプリングホルダー16の温度上
昇に伴う、うねり形状部20の一点Aを着目すると、こ
の温度上昇によってスプリングホルダー16を湾曲する
成分P0は、スプリングホルダー16を長手方向に伸縮
する成分P1と、それを短手方向にシフトする成分P2
とに分解される。この短手方向に延びる成分P2がアパ
ーチャグリル12にセンターシフトを起こすように作用
する。この例ではスプリングホルダー16によるセンタ
ーシフトを利用した温度ドリフト補正機構を実現するこ
とができる。
昇に伴う、うねり形状部20の一点Aを着目すると、こ
の温度上昇によってスプリングホルダー16を湾曲する
成分P0は、スプリングホルダー16を長手方向に伸縮
する成分P1と、それを短手方向にシフトする成分P2
とに分解される。この短手方向に延びる成分P2がアパ
ーチャグリル12にセンターシフトを起こすように作用
する。この例ではスプリングホルダー16によるセンタ
ーシフトを利用した温度ドリフト補正機構を実現するこ
とができる。
【0030】このスプリングホルダー16によるセンタ
ーシフトによって、例えば、図4Aに示す電子ビームを
発色蛍光体21に再現性良くランディングさせることが
できる。この例では、図4Aに示すアパーチャグリル1
6の線状体15の制御エッジがカーボンストライプC上
に位置するので、緑(G)色に関する電子ビームEBが
照射されると、その緑色の発色発光体を正確にランディ
ングするようになる。これにより、図4Bに示す緑色の
発色蛍光体21のみを発光させることができるので、こ
の電子ビームEBのジャストランディングにより緑色の
輝度がミスランディング時に比べて高くなる。
ーシフトによって、例えば、図4Aに示す電子ビームを
発色蛍光体21に再現性良くランディングさせることが
できる。この例では、図4Aに示すアパーチャグリル1
6の線状体15の制御エッジがカーボンストライプC上
に位置するので、緑(G)色に関する電子ビームEBが
照射されると、その緑色の発色発光体を正確にランディ
ングするようになる。これにより、図4Bに示す緑色の
発色蛍光体21のみを発光させることができるので、こ
の電子ビームEBのジャストランディングにより緑色の
輝度がミスランディング時に比べて高くなる。
【0031】カーボンストライプCは、電子ビームEB
の発色蛍光体21へのランディング誤差による色ズレを
少なくするために設けられたものである。カーボンスト
ライプCは、各色蛍光体間に黒色の非発光物質であるカ
ーボンを塗布することにより形成される。このカーボン
塗布により電子ビームEBのランディングに対する余裕
が生ずるので色ズレの改善を図ることができる。
の発色蛍光体21へのランディング誤差による色ズレを
少なくするために設けられたものである。カーボンスト
ライプCは、各色蛍光体間に黒色の非発光物質であるカ
ーボンを塗布することにより形成される。このカーボン
塗布により電子ビームEBのランディングに対する余裕
が生ずるので色ズレの改善を図ることができる。
【0032】このようにして本実施の形態によれば、電
子ビーム照射によるアパーチャグリル16の経時変化と
共に、うねり形状部20の熱歪みによるスプリングホル
ダー16が湾曲する成分P0を、長手方向に伸縮する成
分P1とそのスプリングホルダー16を短手方向にシフ
トさせる成分P2とに分解することができる。
子ビーム照射によるアパーチャグリル16の経時変化と
共に、うねり形状部20の熱歪みによるスプリングホル
ダー16が湾曲する成分P0を、長手方向に伸縮する成
分P1とそのスプリングホルダー16を短手方向にシフ
トさせる成分P2とに分解することができる。
【0033】従って、蛍光体ガラスパネル11のスタッ
ドピン18を基準にして回転しようとするアパーチャグ
リル12の熱歪み応力を、短手方向にシフトする成分P
2によって相殺することができる。これにより、アパー
チャグリル12の熱膨張による温度ドリフトをCRT全
体にわたって補正することができるので、その画面全体
にわたって電子ビームのミスランディングを低減するこ
とができる。
ドピン18を基準にして回転しようとするアパーチャグ
リル12の熱歪み応力を、短手方向にシフトする成分P
2によって相殺することができる。これにより、アパー
チャグリル12の熱膨張による温度ドリフトをCRT全
体にわたって補正することができるので、その画面全体
にわたって電子ビームのミスランディングを低減するこ
とができる。
【0034】(2)比較例 続いて、図5〜図10を参照しながら、本発明方式を含
めた3つのスプリングホルダーと電子ビームEBのミス
ランディングとの関係について比較する。図5は従来方
式のスプリングホルダー6の取付け位置例及びそれを用
いたTVセット500のミスランディングの比率例(温
度ドリフト例)を示す模式図である。
めた3つのスプリングホルダーと電子ビームEBのミス
ランディングとの関係について比較する。図5は従来方
式のスプリングホルダー6の取付け位置例及びそれを用
いたTVセット500のミスランディングの比率例(温
度ドリフト例)を示す模式図である。
【0035】この比較例では、実際に21インチのCR
T100に、タイプの異なるスプリングホルダーを各々
取り付けて初期状態(0分)から180分に至る温度ド
リフトを観察した。そして、3つのタイプのスプリング
ホルダーを比較例1〜3としたときに、どのタイプのス
プリングホルダーを使用した場合に電子ビームのミスラ
ンディングが少なくなるかを評価したものである。
T100に、タイプの異なるスプリングホルダーを各々
取り付けて初期状態(0分)から180分に至る温度ド
リフトを観察した。そして、3つのタイプのスプリング
ホルダーを比較例1〜3としたときに、どのタイプのス
プリングホルダーを使用した場合に電子ビームのミスラ
ンディングが少なくなるかを評価したものである。
【0036】これらの比較例1〜3には、いずれもバイ
メタル構造を有したスプリングホルダーを使用する。た
だし、比較例1は図13Aに示した従来方式のスプリン
グホルダー6を図5に示すTVセット500に使用した
もので、うねり形状部を有していないものである。例え
ば、図5に示すスプリングホルダー6AはCRT画面の
上部中央からやや右寄りに設けられ、スプリングホルダ
ー6Bはその下部中央からやや左寄りに設けられる。ス
プリングホルダー6Aや6Bが片寄って設けられるの
は、図示しないスタッドピン18がパネル22内側の上
下中央部に形成され、そこに係合されるスプリング17
がある程度の長さを有するためである。
メタル構造を有したスプリングホルダーを使用する。た
だし、比較例1は図13Aに示した従来方式のスプリン
グホルダー6を図5に示すTVセット500に使用した
もので、うねり形状部を有していないものである。例え
ば、図5に示すスプリングホルダー6AはCRT画面の
上部中央からやや右寄りに設けられ、スプリングホルダ
ー6Bはその下部中央からやや左寄りに設けられる。ス
プリングホルダー6Aや6Bが片寄って設けられるの
は、図示しないスタッドピン18がパネル22内側の上
下中央部に形成され、そこに係合されるスプリング17
がある程度の長さを有するためである。
【0037】比較例2は図2Aに示した本発明方式のう
ねり形状部20を有したスプリングホルダー16を図6
に示すTVセット200に使用したものである。しか
も、傾斜角度が0°<θ≦60°であって、例えば、傾
斜角度をθ=45°にしたものである。比較例1と同様
にして2つのスプリングホルダー16A、16BはCR
T画面の上部中央からやや右寄り及びその下部中央から
やや左寄りに設けられる。
ねり形状部20を有したスプリングホルダー16を図6
に示すTVセット200に使用したものである。しか
も、傾斜角度が0°<θ≦60°であって、例えば、傾
斜角度をθ=45°にしたものである。比較例1と同様
にして2つのスプリングホルダー16A、16BはCR
T画面の上部中央からやや右寄り及びその下部中央から
やや左寄りに設けられる。
【0038】比較例3は、図7Aに示す傾斜角度がθ=
0°のうねり形状部30を有し、図7Bに示す矢印の方
向にのみ湾曲するスプリングホルダー26を図8に示す
TVセット300に使用するものである。比較例1及び
2と同様にして2つのスプリングホルダー26A、26
BはCRT画面の上部中央からやや右寄り及びその下部
中央からやや左寄りに設けられる。
0°のうねり形状部30を有し、図7Bに示す矢印の方
向にのみ湾曲するスプリングホルダー26を図8に示す
TVセット300に使用するものである。比較例1及び
2と同様にして2つのスプリングホルダー26A、26
BはCRT画面の上部中央からやや右寄り及びその下部
中央からやや左寄りに設けられる。
【0039】 図5に示す比較例1のTVセット50
0によれば、その電源投入直後の初期状態では、スプリ
ングホルダー6A、6Bが湾曲しないし、図示しないア
パーチャグリルも熱歪みを起こさないので、電子ビーム
によるミスランディングが生じない。しかし、電子ビー
ム照射が続いてアパーチャグリルの温度が上昇してくる
と、スプリングホルダー6A、6Bが湾曲してくるけれ
ども、うねり形状部を設けていないので、温度ドリフト
補正を良好に行えず、特に、画面左斜め上部及び画面右
斜め下部で温度ドリフト成分が非常に大きくなってい
る。
0によれば、その電源投入直後の初期状態では、スプリ
ングホルダー6A、6Bが湾曲しないし、図示しないア
パーチャグリルも熱歪みを起こさないので、電子ビーム
によるミスランディングが生じない。しかし、電子ビー
ム照射が続いてアパーチャグリルの温度が上昇してくる
と、スプリングホルダー6A、6Bが湾曲してくるけれ
ども、うねり形状部を設けていないので、温度ドリフト
補正を良好に行えず、特に、画面左斜め上部及び画面右
斜め下部で温度ドリフト成分が非常に大きくなってい
る。
【0040】ここで、図5中の数値はノンバイメタル構
造の製品の電子ビームのミスランディングを100%と
したときに、バイメタル構造のスプリングホルダー6
A、6Bを用いたTVセット500でのCRT画面の各
部の電子ビームのミスランディングの比率を示してい
る。
造の製品の電子ビームのミスランディングを100%と
したときに、バイメタル構造のスプリングホルダー6
A、6Bを用いたTVセット500でのCRT画面の各
部の電子ビームのミスランディングの比率を示してい
る。
【0041】この例で、TVセット500の画面右斜め
下部が温度ドリフトの大きさが最大値となる部分であ
る。この画面中央の電子ビームのミスランディングは0
%であり、画面右斜め上部のミスランディングは8%で
あり、その画面右端中央部のミスランディングは24%
であり、その右斜め下部のミスランディングは65%で
あり、その画面上部が20%、画面下部が20%であ
る。また、画面左斜め上部が47%であり、画面左端中
央部が24%であり、画面左斜め下部が12%である。
いずれも、数値の少ない方がミスランディングが少ない
ことを意味する。
下部が温度ドリフトの大きさが最大値となる部分であ
る。この画面中央の電子ビームのミスランディングは0
%であり、画面右斜め上部のミスランディングは8%で
あり、その画面右端中央部のミスランディングは24%
であり、その右斜め下部のミスランディングは65%で
あり、その画面上部が20%、画面下部が20%であ
る。また、画面左斜め上部が47%であり、画面左端中
央部が24%であり、画面左斜め下部が12%である。
いずれも、数値の少ない方がミスランディングが少ない
ことを意味する。
【0042】 これに対して、図6に示す比較例2の
本発明に係るTVセット200によれば、その初期状態
では電子ビームによるミスランディングが生じないこと
は勿論のこと、180分を越える電子ビームの照射によ
ってアパーチャグリルの温度が上昇した場合でも、スプ
リングホルダー16A、16Bのうねり形状部20の特
徴を利用することによって、比較例1に対して本発明に
よれば、画面全体にわたって温度ドリフト補正が改善さ
れていることがわかる。
本発明に係るTVセット200によれば、その初期状態
では電子ビームによるミスランディングが生じないこと
は勿論のこと、180分を越える電子ビームの照射によ
ってアパーチャグリルの温度が上昇した場合でも、スプ
リングホルダー16A、16Bのうねり形状部20の特
徴を利用することによって、比較例1に対して本発明に
よれば、画面全体にわたって温度ドリフト補正が改善さ
れていることがわかる。
【0043】この例では、比較例1に対する比較例2の
TVセット200の画面各部の電子ビームのミスランデ
ィングの比率は、その画面中央部は0%と同じである
が、画面右斜め上部が8%から5%に改善され、画面右
端中央部が24%から16%に改善され、画面右斜め下
部が65%から43%に改善され、画面上部及び下部が
20%から13%に改善され、画面左斜め上部が47%
から31%に改善され、画面左端中央部が24%から1
6%に改善され、画面左斜め下部が12%から8%にい
ずれも改善されている。このように本発明によれば、従
来方式に比べて画面全体にわたって電子ビームのミスラ
ンディングが改善された。
TVセット200の画面各部の電子ビームのミスランデ
ィングの比率は、その画面中央部は0%と同じである
が、画面右斜め上部が8%から5%に改善され、画面右
端中央部が24%から16%に改善され、画面右斜め下
部が65%から43%に改善され、画面上部及び下部が
20%から13%に改善され、画面左斜め上部が47%
から31%に改善され、画面左端中央部が24%から1
6%に改善され、画面左斜め下部が12%から8%にい
ずれも改善されている。このように本発明によれば、従
来方式に比べて画面全体にわたって電子ビームのミスラ
ンディングが改善された。
【0044】図9は比較例2のTVセット200のCR
T100の電源オン(0分)時及びその180分経過後
の電子ビームの軌道例を示す上面図である。図9に示す
CRT100において、その初期状態では、アパーチャ
グリル12の線状体15と蛍光体ガラスパネル11の発
色蛍光体21とが同一線上にある。従って、電子ビーム
EBがアパーチャグリル12の線状体15を抜けると、
定められた発色蛍光体21にジャストランディングす
る。
T100の電源オン(0分)時及びその180分経過後
の電子ビームの軌道例を示す上面図である。図9に示す
CRT100において、その初期状態では、アパーチャ
グリル12の線状体15と蛍光体ガラスパネル11の発
色蛍光体21とが同一線上にある。従って、電子ビーム
EBがアパーチャグリル12の線状体15を抜けると、
定められた発色蛍光体21にジャストランディングす
る。
【0045】また、電子ビームEBが長時間にわたって
アパーチャグリル12に照射されると、アパーチャグリ
ル12が多くの熱エネルギーを受けるようになる。この
熱によって、アパーチャグリル12が温度上昇して熱膨
張をする。この熱膨張によるスプリングホルダー16
A、16Bのしなりによって、蛍光体ガラスパネル11
のスタッドピン18に係合されたスプリング17がアパ
ーチャグリル12をパネル方向に押し上げるようにな
る。この押し上げ力によって、図9に示すAG−パネル
間距離(グリルハイト)G.Hが縮められ、アパーチャ
グリル12の温度ドリフトによる歪みが補正される。こ
れにより、CRT画面の中央付近の輝度・色度劣化を抑
制することができる。
アパーチャグリル12に照射されると、アパーチャグリ
ル12が多くの熱エネルギーを受けるようになる。この
熱によって、アパーチャグリル12が温度上昇して熱膨
張をする。この熱膨張によるスプリングホルダー16
A、16Bのしなりによって、蛍光体ガラスパネル11
のスタッドピン18に係合されたスプリング17がアパ
ーチャグリル12をパネル方向に押し上げるようにな
る。この押し上げ力によって、図9に示すAG−パネル
間距離(グリルハイト)G.Hが縮められ、アパーチャ
グリル12の温度ドリフトによる歪みが補正される。こ
れにより、CRT画面の中央付近の輝度・色度劣化を抑
制することができる。
【0046】これに加えて、アパーチャグリル12の温
度上昇によって、スプリングホルダー16Aや16Bを
湾曲させる成分P0は、図3Aに示したようにスプリン
グホルダー16Aや16Bを長手方向に伸縮する成分P
1と、それを短手方向にシフトする成分P2とに分解さ
れる。この短手方向に延びる成分P2がアパーチャグリ
ル12にセンターシフトするように作用する。図9中の
実線は0分時のアパーチャグリル12であり、二点鎖線
は180分後のアパーチャグリル12である。180分
後のアパーチャグリル12が左にシフトしている。この
スプリングホルダー16Aのセンターシフトによって、
図6に示したような温度ドリフト補正機構を実現するこ
とができ、図4Aに示した電子ビームを発色蛍光体21
に再現性良くランディングさせることができる。
度上昇によって、スプリングホルダー16Aや16Bを
湾曲させる成分P0は、図3Aに示したようにスプリン
グホルダー16Aや16Bを長手方向に伸縮する成分P
1と、それを短手方向にシフトする成分P2とに分解さ
れる。この短手方向に延びる成分P2がアパーチャグリ
ル12にセンターシフトするように作用する。図9中の
実線は0分時のアパーチャグリル12であり、二点鎖線
は180分後のアパーチャグリル12である。180分
後のアパーチャグリル12が左にシフトしている。この
スプリングホルダー16Aのセンターシフトによって、
図6に示したような温度ドリフト補正機構を実現するこ
とができ、図4Aに示した電子ビームを発色蛍光体21
に再現性良くランディングさせることができる。
【0047】このように比較例2によれば、比較例1で
温度ドリフトを補正できなかった部分においても、うね
り形状部20を有した傾斜型のスプリングホルダー16
A、16Bで補正できるようになった。
温度ドリフトを補正できなかった部分においても、うね
り形状部20を有した傾斜型のスプリングホルダー16
A、16Bで補正できるようになった。
【0048】つまり、スプリングホルダー16A、16
Bの取付け側でのセンターシフトは相互に逆向きの補正
となるが、一方のスプリングホルダー16Aではグリル
ハイトGHが小さい分だけ、画面中央部での温度ドリフ
トが小さくなる。他方のスプリングホルダー16Bでは
グリルハイトGHが大きい分だけ、センターシフトによ
る温度ドリフト機構が大きく作用し、これに加えて、温
度ドリフトを補正する方向が「正」であるので、CRT
画面全体で温度ドリフト成分を抑制できた。
Bの取付け側でのセンターシフトは相互に逆向きの補正
となるが、一方のスプリングホルダー16Aではグリル
ハイトGHが小さい分だけ、画面中央部での温度ドリフ
トが小さくなる。他方のスプリングホルダー16Bでは
グリルハイトGHが大きい分だけ、センターシフトによ
る温度ドリフト機構が大きく作用し、これに加えて、温
度ドリフトを補正する方向が「正」であるので、CRT
画面全体で温度ドリフト成分を抑制できた。
【0049】 また、図8に戻って、図8に示す比較
例3のTVセット300によれば、その初期状態では電
子ビームによるミスランディングが生じないが、180
分を越える電子ビームがアパーチャグリル12に照射さ
れると、図10に示すCRT100では、アパーチャグ
リル12の温度が上昇することから、スプリングホルダ
ー26Aなどのうねり形状部30によって、ある方向で
は温度ドリフトが小さくなる。
例3のTVセット300によれば、その初期状態では電
子ビームによるミスランディングが生じないが、180
分を越える電子ビームがアパーチャグリル12に照射さ
れると、図10に示すCRT100では、アパーチャグ
リル12の温度が上昇することから、スプリングホルダ
ー26Aなどのうねり形状部30によって、ある方向で
は温度ドリフトが小さくなる。
【0050】この例では熱膨張によるスプリングホルダ
ー26Aの湾曲(しなり)によって、スタッドピン18
に係合されたスプリング17がアパーチャグリル12を
パネル方向に押し上げるだけである。この押し上げ力に
よって、図10に示すAG−パネル間距離(グリルハイ
ト)G.Hが縮められ、アパーチャグリル12の温度ド
リフトによる歪みが補正される。図10中の実線は0分
時のアパーチャグリル12であり、二点鎖線は180分
後のアパーチャグリル12である。しかし、スプリング
ホルダーのうねり形状部に関して傾斜角度θ=0°のも
のは、補正がそれほど効いていないことが分かる。
ー26Aの湾曲(しなり)によって、スタッドピン18
に係合されたスプリング17がアパーチャグリル12を
パネル方向に押し上げるだけである。この押し上げ力に
よって、図10に示すAG−パネル間距離(グリルハイ
ト)G.Hが縮められ、アパーチャグリル12の温度ド
リフトによる歪みが補正される。図10中の実線は0分
時のアパーチャグリル12であり、二点鎖線は180分
後のアパーチャグリル12である。しかし、スプリング
ホルダーのうねり形状部に関して傾斜角度θ=0°のも
のは、補正がそれほど効いていないことが分かる。
【0051】つまり、比較例2に対する比較例3のTV
セット300の画面各部の電子ビームのミスランディン
グの比率は、その画面下部を除いて、画面右斜め上部の
5%に対して29%と劣り、画面右端中央部の16%に
対して34%と劣り、画面右斜め下部の43%に対して
66%と劣っている。また、画面左斜め上部の31%に
対して50%と劣り、画面左端中央部16%が26%と
劣り、画面左斜め下部8%が37%と劣っている。比較
例3は画面下部に関して13%が11%に改善されてい
るに過ぎず、画面上部及び画面中央部には優劣が生じな
い。
セット300の画面各部の電子ビームのミスランディン
グの比率は、その画面下部を除いて、画面右斜め上部の
5%に対して29%と劣り、画面右端中央部の16%に
対して34%と劣り、画面右斜め下部の43%に対して
66%と劣っている。また、画面左斜め上部の31%に
対して50%と劣り、画面左端中央部16%が26%と
劣り、画面左斜め下部8%が37%と劣っている。比較
例3は画面下部に関して13%が11%に改善されてい
るに過ぎず、画面上部及び画面中央部には優劣が生じな
い。
【0052】これは、比較例3が図7Bに示すスプリン
グホルダー26の湾曲によって長手方向に伸縮する応力
しか発生せず、本発明に係る比較例2のように、スプリ
ングホルダー16Aや16Bの短手方向にシフトする応
力P2が発生しないために、アパーチャグリル12の片
側でしか、温度ドリフト成分を補正できないものと考え
られる。
グホルダー26の湾曲によって長手方向に伸縮する応力
しか発生せず、本発明に係る比較例2のように、スプリ
ングホルダー16Aや16Bの短手方向にシフトする応
力P2が発生しないために、アパーチャグリル12の片
側でしか、温度ドリフト成分を補正できないものと考え
られる。
【0053】このように各々の比較例1〜3によれば、
通常のスプリングホルダー6A、6B、26A、26B
に対して本発明に係るスプリングホルダー16Aや16
Bが傾斜したうねり形状部20を有している。従って、
CRTの局所的な補正から、その画面の全体的な補正を
することができた。単純にうねり形状部のないスプリン
グホルダー6A、6Bに比べて、温度ドリフト成分を画
面全域で最大65%から43%に減らすこと、及び、最
小でも8%から5%に減らすことが可能となった。
通常のスプリングホルダー6A、6B、26A、26B
に対して本発明に係るスプリングホルダー16Aや16
Bが傾斜したうねり形状部20を有している。従って、
CRTの局所的な補正から、その画面の全体的な補正を
することができた。単純にうねり形状部のないスプリン
グホルダー6A、6Bに比べて、温度ドリフト成分を画
面全域で最大65%から43%に減らすこと、及び、最
小でも8%から5%に減らすことが可能となった。
【0054】また、STC補正のようにフレームBメン
バー自体を塑性変形するものではないし、スプリング形
状の変形による補正のように、パネルとスプリングとの
嵌合ばらつきを抑制することができる、などの他の温度
ドリフト補正機構による副作用が極めて少なくなった。
これにより、高精細度の平面カラーブラウン管などを製
造することができた。
バー自体を塑性変形するものではないし、スプリング形
状の変形による補正のように、パネルとスプリングとの
嵌合ばらつきを抑制することができる、などの他の温度
ドリフト補正機構による副作用が極めて少なくなった。
これにより、高精細度の平面カラーブラウン管などを製
造することができた。
【0055】なお、本発明の実施の形態では色選別マス
クとしてアパーチャグリルの場合について説明したが、
デルタ型円形マスクやインライン型スロットマスク等の
色選別マスクを備えたシャドウマスク管においても同様
な効果が得られる。
クとしてアパーチャグリルの場合について説明したが、
デルタ型円形マスクやインライン型スロットマスク等の
色選別マスクを備えたシャドウマスク管においても同様
な効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色選別マスクと管体の所定部位に係合された板状の弾性
体とを接続する固定具が、長手方向に斜めに横切るよう
に形成されたうねり形状部を有している。
色選別マスクと管体の所定部位に係合された板状の弾性
体とを接続する固定具が、長手方向に斜めに横切るよう
に形成されたうねり形状部を有している。
【0057】この構成によって、管体の経時変化と共
に、管体の所定部位を基準にして回転しようとする色選
別マスクの熱歪み応力をうねり形状部によって吸収する
ことができる。従って、色選別マスクの熱膨張による温
度ドリフトを陰極線管全体にわたって補正することがで
きるので、その画面全体にわたってビームランディング
変化を低減することができる。
に、管体の所定部位を基準にして回転しようとする色選
別マスクの熱歪み応力をうねり形状部によって吸収する
ことができる。従って、色選別マスクの熱膨張による温
度ドリフトを陰極線管全体にわたって補正することがで
きるので、その画面全体にわたってビームランディング
変化を低減することができる。
【0058】この発明は、色選別マスク機構を有するカ
ラーブラウン管に適用して極めて好適である。
ラーブラウン管に適用して極めて好適である。
【図1】実施形態としての陰極線管の構成例を示す斜視
図である。
図である。
【図2】Aは、スプリングホルダー16の構成例を示す
上面図、Bはその構成例を示す側面図である。
上面図、Bはその構成例を示す側面図である。
【図3】Aは、スプリングホルダー16の機能例を示す
上面図、Bはその機能例を示す側面図である。
上面図、Bはその機能例を示す側面図である。
【図4】Aは、電子ビームEBのジャストランディング
時のアパーチャグリル16と発色蛍光体21との関係例
を示す断面図、Bはその画面側から見た図である。
時のアパーチャグリル16と発色蛍光体21との関係例
を示す断面図、Bはその画面側から見た図である。
【図5】比較例1のスプリングホルダー6A、6Bの取
付け位置例及びそれを用いたTVセット500のミスラ
ンディングの比率例を示す正面図である。
付け位置例及びそれを用いたTVセット500のミスラ
ンディングの比率例を示す正面図である。
【図6】比較例2のスプリングホルダー16A、16B
の取付け位置例及びそれを用いたTVセット200のミ
スランディングの比率例を示す正面図である。
の取付け位置例及びそれを用いたTVセット200のミ
スランディングの比率例を示す正面図である。
【図7】Aは、比較例3に係るスプリングホルダー26
の構成例を示す上面図、Bはその構成例を示す側面図で
ある。
の構成例を示す上面図、Bはその構成例を示す側面図で
ある。
【図8】比較例3のスプリングホルダー26A、26B
の取付け位置例及びそれを用いたTVセット300のミ
スランディングの比率例を示す正面図である。
の取付け位置例及びそれを用いたTVセット300のミ
スランディングの比率例を示す正面図である。
【図9】比較例2のアパーチャグリル12と発色蛍光体
21との関係例を示す概念図である。
21との関係例を示す概念図である。
【図10】比較例3のアパーチャグリル12と発色蛍光
体21との関係例を示す概念図である。
体21との関係例を示す概念図である。
【図11】従来方式の陰極線管50の構成例を示す斜視
図である。
図である。
【図12】従来方式のバイメタル構造のスプリングホル
ダー6の構成例を示す斜視図である。
ダー6の構成例を示す斜視図である。
【図13】Aは、スプリングホルダー6の機能例を示す
初期状態時の構成図、Bはその機能例を示す経時変化後
の構成図である。
初期状態時の構成図、Bはその機能例を示す経時変化後
の構成図である。
【図14】従来方式のアパーチャグリル2と発色蛍光体
との関係例を示す概念図である。
との関係例を示す概念図である。
【図15】Aは、電子ビームEBのミスランディング時
のアパーチャグリル2と発色蛍光体との関係例を示す断
面図、Bはその画面側から見た図である。
のアパーチャグリル2と発色蛍光体との関係例を示す断
面図、Bはその画面側から見た図である。
【図16】Aは、電子ビームの他のミスランディング時
のアパーチャグリル2と発色蛍光体との関係例を示す断
面図、Bはその画面側から見た図である。
のアパーチャグリル2と発色蛍光体との関係例を示す断
面図、Bはその画面側から見た図である。
1,11・・・蛍光体ガラスパネル(管体)、2,12
・・・アパーチャグリル(色選別マスク)、3,13・
・・電子銃、4,14・・・ファンネル、5,15・・
・線状体、6,16,16A,16B,26A,26B
・・・スプリングホルダー(固定具)、7,17・・・
スプリング(弾性体)、18・・・スタッドピン、19
・・・フレーム、20,30・・・うねり形状部、21
・・・発色蛍光体、22・・・パネル、50,100・
・・CRT(陰極線管)、200,300,500・・
・TVセット
・・・アパーチャグリル(色選別マスク)、3,13・
・・電子銃、4,14・・・ファンネル、5,15・・
・線状体、6,16,16A,16B,26A,26B
・・・スプリングホルダー(固定具)、7,17・・・
スプリング(弾性体)、18・・・スタッドピン、19
・・・フレーム、20,30・・・うねり形状部、21
・・・発色蛍光体、22・・・パネル、50,100・
・・CRT(陰極線管)、200,300,500・・
・TVセット
Claims (3)
- 【請求項1】 発色蛍光体を前方内面に有した管体と、 前記管体に封入された電子銃と、 前記電子銃による電子ビームを通過させる複数の線状体
を有した色選別マスクと、 前記管体の所定部位に係合された板状の弾性体と、 前記弾性体と前記色選別マスクとの間を接合するバイメ
タル構造の板状の固定具とを備え、 前記固定具は、長手方向に斜めに横切るように形成され
たうねり形状部を有することを特徴とする陰極線管。 - 【請求項2】 前記固定具の長手方向と直交する基準線
と前記うねり形状部とが成す角度を傾斜角度θとしたと
きに、前記傾斜角度θは0°<θ≦60°であることを
特徴とする請求項1記載の陰極線管。 - 【請求項3】 前記傾斜角度θは、前記固定具の基準線
から反時計回りに設定されることを特徴とする請求項2
記載の陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16848898A JP2000003678A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16848898A JP2000003678A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000003678A true JP2000003678A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15869029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16848898A Pending JP2000003678A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000003678A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100705843B1 (ko) * | 2000-03-21 | 2007-04-09 | 엘지전자 주식회사 | 음극선관용 스프링 |
-
1998
- 1998-06-16 JP JP16848898A patent/JP2000003678A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100705843B1 (ko) * | 2000-03-21 | 2007-04-09 | 엘지전자 주식회사 | 음극선관용 스프링 |
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