JPH09237585A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH09237585A
JPH09237585A JP33372296A JP33372296A JPH09237585A JP H09237585 A JPH09237585 A JP H09237585A JP 33372296 A JP33372296 A JP 33372296A JP 33372296 A JP33372296 A JP 33372296A JP H09237585 A JPH09237585 A JP H09237585A
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JP
Japan
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mask frame
face panel
holder
ray tube
cathode ray
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JP33372296A
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English (en)
Inventor
Shuji Makimoto
修二 槙本
Yonemichi Ochiai
米通 落合
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャドウマスクの温度変化に起因する色純度劣
化および環境温度変化に起因する色純度劣化の両方を補
正可能なカラー陰極線管を提供する。 【解決手段】ホルダ30は、ホルダ本体31とバイメタ
ル部40とを有している。ホルダ本体31は、金属板を
第1および第2の折曲げ線33a、33bに沿って相反
する方向へ折曲げることにより、スタッドピンが係合し
た係合部35と、固定部34と、係合部と固定部との間
を傾斜して延びる傾斜部36と、有して構成され、マス
クフレームが熱膨張した際、マスクフレームをフェース
パネルの中心軸線に沿って蛍光体スクリーンに接近する
方向へ変位させる。バイメタル部は、ホルダ本体の固定
部とマスクフレームとの間に配設され、熱膨張係数の異
なる第1および第2の金属板を貼り合わせて構成され、
加熱された際にマスクフレームを蛍光体スクリーンから
離間する方向へ変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー陰極線管
に係り、特に、シャドウマスクまたはフェースパネルの
熱膨張によるビームランディングのずれを補償する弾性
支持体によりシャドウマスクが支持されたカラー陰極線
管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー陰極線管は、有効部の周辺
部に側壁部が設けられた実質的に矩形状のフェースパネ
ルおよび漏斗状のファンネルとからなる外囲器を有し、
フェースパネルの有効部内面には、青、緑、赤にそれぞ
れ発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンが形
成されている。外囲器内において、フェースパネルの内
側に実質的に矩形状のシャドウマスクが対向配置されて
いる。ファンネルのネック内には3電子ビームを出射す
る電子銃が配設されている。
【0003】そして、電子銃から出射された電子ビーム
をファンネルの外側に装着された偏向装置により偏向
し、シャドウマスクを介して蛍光体スクリーンを水平、
垂直方向に走査することにより、カラー画像を表示す
る。
【0004】シャドウマスクは、電子銃から出射された
3電子ビームを色選別して3色蛍光体層に正しくランデ
ィングさせるためのものであり、多数の電子ビーム通過
孔が形成された実質的に矩形状のシャドウマスク本体
と、このシャドウマスク本体の周辺部に取り付けられた
実質的に矩形枠状のマスクフレームと、を備えている。
そして、シャドウマスク本体が蛍光体スクリーンから所
定間隔離れて対向するように、マスクフレームは少なく
ともその3側壁部が弾性ホルダを介してフェースパネル
側壁に支持されている。各ホルダは、マスクフレームに
固定された一端部と、フェースパネルの側壁部内面に設
けられたスタッドピンに係止された他端部とを有してい
る。
【0005】ところで、シャドウマスクを有するカラー
陰極線管において、電子銃から出射された電子ビームの
うち、シャドウマスク本体の電子ビーム通過孔を通つて
蛍光体スクリーンに到達する電子ビームは、全体の30
%以下であり、約70%の電子ビームは、シャドウマス
ク本体に射突する。電子ビームの射突によりシャドウマ
スクは加熱されて熱膨張する。特に、高輝度の画像を表
示した場合、シャドウマスク本体およびマスクフレーム
の熟膨張により、電子ビーム通過孔と蛍光体スクリーン
との相対的な位置関係がずれ、シャドウマスク本体によ
り整形された電子ビームスポットが目的の色の蛍光体層
に射突、すなわちランディングすることができず、その
結果、色純度劣化を生じるようになる。
【0006】このようなカラー陰極線管の動作時おける
色純度の劣化には、主としてシャドウマスク本体の熱膨
張によるものと、マスクフレームの熱膨張によるものと
に分けられる。
【0007】シャドウマスク本体の熱膨張による色純度
劣化は、高輝度画像表示の初期時にみられ、電子ビーム
のランディング位置は所定の位置から蛍光体スクリーン
の放射方向中心側に変位する。これは、熱容量の小さい
シャドウマスク本体が主として加熱される一方、熱容量
の大きいマスクフレームが余り加熱されないために、シ
ャドウマスク本体が蛍光体スクリーン側に膨出するドー
ミング現象によって引き起こされる。
【0008】また、マスクフレームの熱膨張による色純
度劣化は、電子ビームのランディングが蛍光体スクリー
ン上の所定位置から蛍光体スクリーンの放射方向外側に
ずれることによって生じる。これは、マスクフレームに
シャドウマスク本体の熱が伝わることでマスクフレーム
外形寸法が広がってシャドウマスクのドーミング現象を
緩和する一方、シャドウマスク本体の周辺がマスクフレ
ームに引っ張られることによつて引き起こされる。
【0009】シャドウマスク本体の熱膨張による色純度
劣化の抑制を考慮するとシャドウマスク自体の熱膨張係
数が小さい方が望ましいが、マスクフレームとの熱膨張
係数との差による熱膨張量の相違が問題になるおそれが
ある。しかしながら、シャドウマスク本体を低熱膨張材
で形成し、マスクフレームの熱膨張によってシャドウマ
スク本体がその熱膨張分を超えて引っ張られた場合で
も、シャドウマスク本体とマスクフレームとの固着部分
に適度な弾性を持たせる等の対策を施すことにより、マ
スクフレームの熱膨張分ほどシャドウマスク本体が延び
ることがない。従って、マスクフレ一ムの熱膨張による
色純度劣化についてもある程度の抑制が可能であり、シ
ャドウマスク本体の熱膨張について対策するために、コ
ンピュータのディスプレイ等に用いられる高精細のカラ
ー陰極線管の場合には、シャトウマスク本体をアンバー
材に代表される低熱膨張材から形成している場合が多
い。
【0010】なお、マスクフレームの熱膨張に起因する
色純度劣化を補正する方法として、ホルダの形状を工夫
したものが知られている。すなわち、この構造によれ
ば、ホルダは、帯状の金属板を折り曲げてなる帯状部材
とバイメタル部材とから形成され、バイメタル部材がマ
スクフレームに固定されている。そして、バイメタル部
材のマスクフレーム側を相対的に低熱膨張部材、帯状部
材側を相対的に高熱膨張部材とし、バイメタル部材とマ
スクフレームとの固着部が、バイメタル部材と帯状部材
との固着部に比べ、管軸方向に沿って蛍光体スクリーン
側に位置するように配置されている。
【0011】このような構成によれば、高輝度画像表示
時にマスクフレームからの熱がバイメタル部材に伝わる
と、高熱膨張部材の熱膨張によってホルダが傾き、スタ
ッドピンとの係合角度が変化する。そして、このような
ホルダの動きにより、シャドウマスク本体が蛍先体スク
リーン側に移動し、本来の電子ビーム通過孔が電子ビー
ム軌道上に位置する補正される。それにより、色純度の
劣化を抑制する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにシャドウマスク本体に低熱膨張材を使用した場
合、環境温度の変化により色純度が劣化するという問題
がある。これは、フェースパネルの材料であるガラスと
シャドウマスク本体の材料である低熱膨張材、例えばア
ンバー材との間の熱膨張率の差により発生する。
【0013】詳細には、カラー陰極線管はその製造工程
中で電子ビームのランディングが最も良好となる状態に
調整された後に出荷される。この調整作業を行った際の
環境温度に対し使用時の温度が変化している場合を環境
温度が変化したとするが、環境温度20℃にて調整作業
を行い、このカラー陰極線管を40℃の環境にて使用し
た場合、カラー陰極線管の全部品について20℃の温度
差が生じる。
【0014】シャドウマスク本体に用いられるアンバー
材の熟膨張係数は1.2 ×10-6℃であるから、ガラスの
熱膨張係数10×10-6℃に対して約1/10である。
このため、フェースパネルの熱膨張量がシャドウマスク
本体の熱膨張量を上回り、相対的に電子ビームのランデ
ィング位置が所定位置に対して蛍光体スクリーンの放射
方向内側にずれるようになる。これに対して、環境温度
が低くなる方向に変化したときは、フェースパネルの熱
収縮量がシャドウマスク本体の熱収縮量を上回り、電子
ビームのランディング位置は所定位置から蛍光体スクリ
ーンの放射方向外側にずれるようになる。
【0015】従来の構成のホルダは、マスクフレームの
熱膨張に起因する色純度劣化の補正に対しては有効であ
るが、環境温度の変化に起因する色純度劣化については
劣化を助長するものとなっていた。すなわち、ホルダ
は、シャドウマスク本体を蛍光体スクリーン側に移動さ
せることにより電子ビームランディング位置を蛍光体ス
クリーンの放射方向内側に変化させるものでり、環境温
度が高くなる方向に変化した際、バイメタル部材も熱膨
張を起こし、パネルの熱膨張による蛍光休スクリーンの
放射方向外側への動きと、ホルダの補正作用による電子
ビームランディング位置の放射方向内側への動きとが同
時に起こり、電子ビームのランディングずれが増大す
る。
【0016】これに対し、環境温度変化による色純度劣
化を補正するために、ホルダのバイメタル部材の張り合
わせ方を逆にし、環境温度変化に対してシャドウマスク
本体を補正方向に変位させる構成とした場合、マスクフ
レームの熱膨張に起因する色純度劣化を助長することと
なり、問題がある。
【0017】このように、カラー陰極線管の動作時に、
マスクフレームの熱膨張が生じた場合と環境温度が変化
した場合とでは、色純度劣化の原因となる電子ビームラ
ンディング位置のずれ方向が相反するため、バイメタル
を用いたホルダでは両者を同時に解決することはできな
かった。
【0018】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、シャドウマスクの温度変化に伴って生
ずる色純度の劣化および環境温度の変化に伴って生ずる
色純度の劣化の両方を補正することができるカラー陰極
線管を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るカラー陰極線管は、ほぼ矩形状の有
効部と、有効部の周縁部に沿って立設された4つの側壁
部と、少なくとも3つの側壁部の内面に突設されたスタ
ッドピンと、を有するフェースパネルと、上記フェース
パネル有効部の内面に形成された蛍光体スクリーンと、
上記フェースパネルの内側に配設され、上記蛍光体スク
リーンと対向したほぼ矩形状のマスク本体と、上記マス
ク本体の周縁部を支持しているとともに上記側壁部に対
向したほぼ矩形状のマスクフレームと、を有するシャド
ウマスクと、電子ビームを上記シャドウマスクを介して
上記蛍光体スクリーンに照射する電子銃と、上記マスク
フレームを上記フェースパネルに対して弾性的に支持し
た複数のホルダと、を備えている。
【0020】上記ホルダの各々は、細長い金属板を折曲
げることにより、上記スタッドピンと係合した係合部
と、上記マスクフレームに固定された固定部と、上記係
合部と固定部との間を傾斜して延びる傾斜部と、有して
構成され、上記マスクフレームが上記フェースパネルの
側壁部に接近する方向に熱膨張した際、上記マスクフレ
ームを上記フェースパネルの中心軸線に沿って上記蛍光
体スクリーン側へ変位させるホルダ本体と、上記ホルダ
本体の固定部に固定されて上記固定部と上記マスクフレ
ームとの間に配設され、加熱された際、上記マスクフレ
ームを上記フェースパネルの中心軸線に沿って上記蛍光
体スクリーンから離間する方向へ変位させるように変形
するバイメタル部と、備えている。
【0021】上記のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、シャトウマスクが加熱され電子ビームのランデ
ィング位置が蛍光体スクリーンの放射方向外側にずれる
ように変化する際、マスクフレームも加熱されて外側に
熱膨張する。そのため、各ホルダはマスクフレームによ
ってフェースパネルの側壁部に向かって押圧され、ホル
ダ本体の折り曲げが小さくなる。この時、各ホルダ本体
の傾斜部は、幅方向断面がその断面に略垂直な方向に変
位し、この変位の管軸方向成分がシャドウマスクを蛍光
体スクリーン側に移動させる。
【0022】この際、バイメタル部材の熱膨張も同時に
起こるが、ホルダ本体の形状変化による蛍光体スクリー
ン側への変位量は、バイメタル部材の熱膨張による逆方
向の変位量より大きいため、シャドウマスクは蛍光体ス
クリーン側に変位し、色純度劣化を抑制する。
【0023】また、例えば環境温度が高くなる方向に変
化した場合、フェースパネルおよびマスクフレームの両
方が熱膨張し、フェースパネルの側壁部とマスクフレー
ムとの間の間隔はほとんど変化しない。そのため、各ホ
ルダ本体の形状変化によるシャドウマスクの管軸方向変
位も殆ど生じない。従って、環境温度が上昇した場合に
は、各ホルダのバイメタル部材のみの作用によってシャ
ドウマスクが蛍光体スクリーンから離間する方向へ変位
され、色純度の劣化を抑制する。
【0024】このようにして、本願のカラー陰極線管に
よれば、動作時のシャドウマスクの熱膨張に起因する色
純度の劣化、および環境温度の変化に起因する色純度劣
化の両方を補正するものである。
【0025】また、本願におけるカラー陰極線管におい
て、ホルダのホルダ本体は、幅方向の中心を通る長手軸
線に対して傾斜した折曲げ線に沿って折り曲げられてい
る。より具体的には、ホルダ本体の長手軸線に対して同
一方向に傾斜した2本の折曲げ線に沿って2段に折り曲
げられ、固定部と傾斜部とのなす角度、および傾斜部と
係合部とがなす角度は、それぞれ90゜より大きくなる
ように形成されている。このように形成することで傾斜
部の幅方向断面を管軸に対して傾斜させることができ
る。
【0026】さらに、ホルダのバイメタル部は、マスク
フレーム側とホルダ本体測とで熱膨張張係数の異なる板
状部材を張り合わせて構成されている。そして、バイメ
タル部材のマスクフレーム側の部材を相対的に高熱膨張
材とし、バイメタル部材の蛍光体スクリーン側がマスク
フレームに固定されている。さらに、本発明によるカラ
ー陰極線管よれば、マスクフレームに比べシャドウマス
ク本体の熱膨張係数が小さくなってる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態に係るカラー陰極線管について詳細に説明す
る。図1および図2に示すように、カラー陰極線管は、
ガラスからなるフェースパネル3および漏斗状のファン
ネル4を有する真空外囲器10を備えている。フェース
パネル3は、ほぼ矩形状の有効部1と、有効部の周縁部
に沿って立設された4つの側壁部2と、を有し、フェン
ネル4は側壁部2に連結されている。各側壁部2の内面
中央部には、先細テーパ形状のスタッドピン14が内方
に向かって突設されている。有効部1の内面には、青、
緑、赤に発光する3色の蛍光体層からなる蛍光体スクリ
ーン5が形成されている。また、フェースパネル1の内
側には、蛍光体スクリーン5に対向して実質的に矩形状
のシャドウマスク6が配置されている。
【0028】一方、ファンネル4のネック7内には、3
電子ビーム8を出射する電子銃9が配設されている。そ
して、電子銃9から出射された3電子ビーム8は、ファ
ンネル4の外側に装着された偏向装置10によって偏向
され、シャドウマスク6を介して蛍光体スクリーン5を
水平、垂直走査する。それにより、蛍光体スクリーンに
カラー画像が表示される。
【0029】シャドウマスク6は、多数の電子ビーム通
過孔12aが形成された実質的に矩形状のマスク本体1
2と、マスク本体の周縁部を支持した矩形状のマスクフ
レーム13と、を備えている。マスク本体12は、アン
バー材(熱膨張係数1.2 ×10-6/℃)で形成され、ま
た、マスクフレーム13は鉄(熱膨張係数12×10-6
/℃)で形成されている。
【0030】マスクフレーム13は、4つの壁部20を
備え、これらの壁部は、フェースパネル3の中心軸線、
つまり、カラー陰極線管の管軸Zと平行に延びていると
ともに、それぞれフェースパネル3の側壁部2と所定の
間隔を置いて対向している。また、各壁部20はL字形
の断面形状を有している。そして、マスク本体12が蛍
光体スクリーン5に対して所定の間隔を置いて対向する
ように、マスクフレーム13の各壁部20はホルダ30
によってフェースパネル3に支持されている。
【0031】図2ないし図5(b)に示すように、各ホ
ルダ30は、細長い矩形状の金属板を折曲げて形成され
たホルダ本体と31と、ホルダ本体に固定されたバイメ
タル板40と、で構成されている。
【0032】ホルダ本体31は、その長手方向の中心軸
32に対して角度θ(θ<90°)傾斜した2本の平行
な折曲げ線33a、33b(第1および第2の折曲げ
線)に沿って2段に折曲げられている。角度θは、例え
ば45°に設定されている。これら折曲げ線33a、3
3bでの折曲げ方向は互いに相反しているとともに、折
曲げ角度α、βは、90°よりも大きく設定されてい
る。そして、ホルダ本体31は、2段に折曲げることに
より、一端側に位置した固定部34と、他端側に位置し
た係合部35と、固定部34および係合部35の間、つ
まり、折曲げ線33a、33b間に位置した傾斜部36
と、を有している。係合部35には円形の透孔37が形
成されている。固定部34はバイメタル板40を介して
マスクフレーム13に固定されているとともに、係合部
35は、透孔37にスタッドピン14が挿通された状態
で、フェースパネル2に支持されている。なお、ホルダ
本体31は、マスクフレーム13よりも熱膨張係数の小
さい材料、例えば、ステンレスSUS420(熱膨張係
数11×10-6/℃)によって形成されている。
【0033】バイメタル板40は、熱膨張係数の異なる
2枚の金属板と張り合わせて構成されている。つまり、
バイメタル板40は、相対的に熱膨張率の高い第1の金
属板41(熱膨張係数20×10-6/℃)と、相対的に
熱膨張率の低い第2の金属板42(熱膨張係数5×10
-6/℃)と、を貼り合わて構成され、第1の金属板41
がマスクフレーム13側、第2の金属板42がホルダ本
体31側に配置されている。
【0034】そして、バイメタル板40の第2の金属板
42に、ホルダ本体31の固定部34が重ねて固定され
ている。バイメタル板40と固定部34とは、複数箇
所、例えば、3箇所44をスポット溶接することによ
り、互いに固定されている。また、バイメタル板40の
一側縁部は、ホルダ本体31の固定部34から突出して
いるとともに、ステップ状に折曲げられて固着部40a
を形成している。そして、バイメタル板40は、固着部
40aの複数箇所、例えば、2箇所43をスポット溶接
することによりマスクフレーム13に固定され、第1の
金属板42は、固着部40aの部分でのみマスクフレー
ム13に接触し、他の部分はマスクフレーム13と間隔
を置いて対向している。
【0035】上記構成のホルダ30は、図4(a)、4
(b)、5(a)、5(b)に示すように、ホルダ本体
31の固定部34の中心軸線32がマスクフレーム13
の壁部13aの長手軸と平行になるように、マスクフレ
ームに固定されている。そして、ホルダ30は、ホルダ
本体31の係合部35に形成された透孔37に、フェー
スパネル3の壁部2に突設されたスタッドピン14を嵌
合することにより、フェースパネル3に支持されてい
る。この状態において、ホルダ本体31の固定部34お
よび係合部35は互いにほぼ平行に延びているととも
に、マスクフレーム13の壁部13aおよびフェースパ
ネル3の側壁部2とそれぞれほぼ平行に対向している。
【0036】ホルダ本体31は、中心軸線32に対して
角度θ傾斜した、特に、図4Aにおいて右上がりに傾斜
した、一対の折曲げ線33a、33bに沿って折曲げら
れていることから、ホルダ本体の係合部35は、管軸Z
に沿って、固定部34よりも蛍光体スクリーン5側に位
置した状態でスタッドピン14と係合している。また、
ホルダ本体31の傾斜部36は、管軸Z方向および管軸
に垂直な直交2軸に対してそれぞれ傾斜して位置してい
る。更に、バイメタル板40の固着部42とマスクフレ
ーム13との溶接箇所43は、管軸Z方向に関して、バ
イメタル板40とホルダ本体31との溶接箇所44より
も蛍光体スクリーン5側に位置している。
【0037】フェースパネル3の各側壁部2に突設され
たスタッドピン14は、側壁部2の長手方向中央部に設
けられている。これに対向して、各ホルダ30は、図6
に示すように、係合部35に形成された透孔37が、マ
スクフレーム13の壁部13aの長手方向中央部と対向
するように、マスクフレームに固定されている。また、
マスクフレーム13の壁部13aの長さをLとした場
合、ホルダ本体31の長さは、ホルダ本体31とバイメ
タル板40との溶接箇所44の内、固定部34側の折曲
げ線33aに最も隣接しかつバイメタル板の固着部40
aに最も隣接した溶接箇所44aが、マスクフレーム1
3の壁部13aの一端からL/4ないしL/2の距離だ
け離れた範囲内に位置するように設定されている。
【0038】次に、上記のように構成されたホルダ30
の動作を、カラー陰極線管の動作時におけるマスクフレ
ームの熱膨張に起因した色純度劣化の補正と、環境温度
変化による色純度劣化の補正と、に分けて説明する。
【0039】カラー陰極線管を作動させた場合、マスク
本体12は電子ビームの射突によって加熱され、この熱
は、マスクフレーム13に伝達される。すると、マスク
フレーム13は熱膨張し、図7(a)に示すように、各
壁部13aは、破線で示す位置からフェースパネル3の
側壁部2に向かって変位する。この際、マスク本体12
もマスクフレーム13に引っ張られ同一方向に変位す
る。この場合、図7(b)に示すように、マスク本体1
2の電子ビーム通過孔12aは、蛍光体スクリーン5に
対して、蛍光体スクリーンの放射方向外側に移動し、そ
の結果、電子ビーム通過孔12aを通って蛍光体スクリ
ーン5に到達する電子ビーム8は、所定の蛍光体層51
に対して放射方向外側にずれた位置にランディングす
る。これに起因して、色純度の劣化を引き起こす。
【0040】このような場合、図7(c)に示すよう
に、各ホルダ30は、マスク本体12を波線で示す通常
位置から実線で示す補正位置まで蛍光体スクリーン5側
に移動させ、電子ビーム8のランディング位置を所定の
蛍光体51と一致するように補正する。
【0041】すなわち、カラー陰極線管の作動時にマス
クフレーム13が熱膨張した際、フェースパネル3は熱
膨張しないため、マスクフレーム13の壁部13aとフ
ェースパネル側壁部2との間隔が狭まる。そのため、こ
れらの間に配設された各ホルダ30のホルダ本体31は
図8(a)に示すように圧縮される。その結果、ホルダ
本体31は、固定部34と傾斜部36とのなす角度αお
よび係合部3と傾斜部36とのなす角度βがそれぞれ大
きくなる方向に変形する。この場合、ホルダ本体の係合
部35はスタッドピン14に係合して固定されているこ
とから、図8(b)に示すように、傾斜部36が係合部
35に対して折曲げ線33bに垂直な方向Dへ変位する
とともに、固定部34が傾斜部36に対して折曲げ線3
3aに垂直な方向Eへ変位する。その際、変位方向Dお
よびEは、いずれも管軸Z方向の成分D1、E1を含ん
でいることから、傾斜部36および固定部34は管軸Z
方向に沿って蛍光体スクリーン5側へ変位する。
【0042】同時に、ホルダ本体31が圧縮された場
合、傾斜部36に撓みを生じる。この撓みにより傾斜部
36は、図8(c)に示すように、傾斜部表面に対して
垂直な方向Fに変位するが、傾斜部36は管軸Zに対し
て傾斜していることから、F方向の変位は管軸Z方向の
成分F1を含んでいる。従って、傾斜部36が撓むこと
により、ホルダ本体31の固定部34は管軸Zに沿って
蛍光体スクリーン5側へ変位する。
【0043】一方、カラー陰極線管の作動時にマスクフ
レーム13が加熱されると、その熱により、ホルダ30
のバイメタル板40も加熱されて熱膨張する。この際、
バイメタル板40において、マスクフレーム13側に設
けられた第1の金属板41がホルダ本体31側に設けら
れた第2の金属板42よりも大きく熱膨張する。そのた
め、図8(a)に示すように、バイメタル板40は、第
1の金属板41が外周側となる円弧状に変形し、固着部
40aと反対側の端部がマスクフレーム13の壁部13
aから離間する方向へ変形する。それにより、ホルダ本
体31は、スタッドピン14のテーパ面に沿って下向き
に傾斜し、その結果、マスクフレーム13を蛍光体スク
リーン5から離間させる方向へ変位させようとする。
【0044】しかしながら、上述したホルダ本体31の
形状変化による蛍光体スクリーン側へのマスクフレーム
13の変位量Gの方が、バイメタル板40の変形による
逆方向の変位量Hよりも相対的に大きいため、シャドウ
マスク6全体は、ホルダ30によって通常位置から蛍光
体スクリーン5側へ変位される。これにより、色純度劣
化を補正することができる。
【0045】次に、環境温度変化による色純度劣化の抑
制について、特に、環境温度が高い方向に変化した場合
について説明する。カラー陰極線管の使用時の環境温度
が、カラー陰極線管の製造工程でシャドウマスクを調整
した際の環境温度よりも高い場合、図9(a)に示すよ
うに、ガラスからなるフェースパネル3は、アンバー材
からなるマスク本体12よりも大きく熱膨張する。ま
た、鉄材からなるマスクフレーム13はフェースパネル
3とほぼ同量熱膨張し、マスク本体12を引っ張るが、
マスク本体12のマスクフレーム固着部には適度な弾性
を持たせているため、マスク本体12はマスクフレーム
13により引っ張られても大きな変位は生じない。
【0046】従って、図8(b)に示すように、蛍光体
スクリーン5の所定の蛍光体層51がマスク本体12に
対して放射方向外側に変泣し、電子ビーム通過孔12a
を通過した電子ビーム8は、蛍光体層51に対して放射
方向内側にずれた位置にランディングするようになる。
これに起因して、色純度の劣化を引き起こす。
【0047】このような場合、図9(c)に示すよう
に、各ホルダ30は、マスク本体12を波線で示す通常
位置から実線で示す補正位置まで蛍光体スクリーン5か
ら離間させ、電子ビーム8のランディング位置を所定の
蛍光体51と一致するように補正する。
【0048】すなわち、環境温度が上昇すると、フェー
スパネル3およびマスクフレーム13と共に、各ホルダ
30のバイメタル板40も熱膨張する。この場合、前述
したように、バイメタル板40の第1の金属板41側が
第2の金属板42側の熱膨張量を上回り、バイメタル板
40の固着部40aと反対側の端部がマスクフレーム1
3から離間する方向へ変位する。それにより、図10に
示すように、ホルダ30とスタッドピン14との係合角
度が変化し、ホルダ30は下向きに傾斜する。従って、
マスクフレーム13は、ホルダ30によって蛍光体スク
リーン5から遠ざかる方向に変位される。これにより、
色純度劣化の補正がなされる。
【0049】この際、鉄材であるマスクフレーム13と
ガラスからなるフェースパネル3とは熱膨張係数がほぼ
同一であるため、環境温度が上昇してもフェースパネル
側壁部2とマスクフレーム壁部13aとの間隔は変化し
ない。従って、各ホルダ30の形状変化によるマスクフ
レーム13の変位成分は発生せず、環境温度が上昇した
場合は、バイメタル板40の作用のみによって色純度劣
化を補正することができる。
【0050】上記のように構成されたカラー陰極線管の
色純度劣化抑制効果について、従来のカラー陰極線管と
比較した結果を以下の表1に示す。表において、比較例
1は、マスクフレームの熱膨張に起因する色純度劣化お
よび環境温度変化に起因する色純度劣化の双方に対して
未対策で、かつ、アンバー材で形成されたマスク本体を
ホルダで支持したカラー陰極線管の色純度劣化を示して
いる。ホルダは、帯状の金属板をその長手軸と直交する
折曲げ線に沿って折曲げ形成されたホルダ本体を備えて
構成されている。
【0051】比較例2は、比較例1におけるホルダ本体
に、マスクフレームの熱膨張に基づく色純度劣化を補正
するバイメタル部を加えてホルダを構成し、かつ、アン
バー材で形成されたマスク本体をホルダで支持したカラ
ー陰極線管の色純度劣化を示している。
【0052】比較例3は、上記比較例1におけるホルダ
本体に、環境温度に基づく色純度劣化を補正するバイメ
タル部を加えてホルダを構成し、かつ、アンバー材で形
成されたマスク本体をホルダで支持したカラー陰極線管
の色純度劣化を示している。
【0053】そして、表において、色純度の劣化を、電
子ビームランディング位置のずれ量で示し、+は蛍光体
スクリーンの放射方向外側、−は蛍光体スクリーンの放
射方向内側への位置ずれをそれぞれ示している。
【0054】
【表1】
【0055】上記表1に示すように、比較例1ないし3
においては、マスクフレームの熱膨張に基づく色純度劣
化および環境温度変化に基づく色純度劣化のいずれか、
あるいは、両方が生じているのに対して、本実施の形態
に係るカラー陰極線管では、両方の色純度劣化が良好に
補正されていることがわかる。
【0056】以上のように、上記構成のカラー陰極線管
によれば、動作時のシャドウマスクの熱膨張に対して
は、フェースパネルの側壁部とマスクフレームの側部と
の間隔の変化を利用してホルダ30を変形させ、その形
状変化をシャドウマスクの管軸Z方向の移動に転換する
ことにより色純度の劣化を補正し、また、環境温度の変
化に起因する色純度劣化に対しては、バイメタル板の変
形を利用して補正することで、相反する方向の色純度劣
化を効率良く補正することができる。
【0057】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上記実施の形態では、各ホルダのホルダ
本体は2段に折り曲げられ、折曲角が90゜より大きい
場合について説明したが、本発明におけるホルダは、そ
の傾斜部の幅方向断面が管軸に対して傾斜していればよ
く、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0058】また、上記実施の形態は、各ホルダのバイ
メタル板40として、マスクフレームの側壁部側を高熱
膨張材としたものを用い、バイメタル板とマスクフレー
ムの側壁部との固着部40aが、バイメタル板の蛍光体
スクリーン側端部に位置した構成としている。代わっ
て、図11に示すように、バイメタル板40の第1およ
び第2の金属板41、42の熱膨張係数の関係を逆に
し、すわわち、ホルダ本体31側に位置した第2の金属
板42を高熱膨張材として、かつ、バイメタル板の固着
部40aを、管軸Z方向に関して、バイメタル板40の
電子銃側端部に設ける構成としてもよい。
【0059】この場合、バイメタル板40は、熱膨張に
より、固着部40aと反対側の端部、つまり、蛍光体ス
クリーン5側の端部がマスクフレーム13側に変位し、
その結果、ホルダ30がスタッドピン14に対して電子
銃側へ傾き、シャドウマスク6が蛍光体スクリーンから
離れる方向へ移動される。
【0060】なお、バイメタルの構造は、上述した熱膨
張係数の異なる2枚の金属板を貼り合わせたものに限ら
ず、種々の構造のバイメタルを適用可能である。また、
本発明は、シャドウマスクの電子ビーム通過孔の形状に
捕らわれることなく、マスクフレームが熱膨張を生じる
ものであれば適用可能である。
【0061】また、上述した構成のカラー陰極線管にお
いて、その製造工程中に、フェースパネルの内面に蛍光
体スクリーンを形成する際、シャドウマスク6はフェー
スパネルに対して複数回脱着される。そのため、各ホル
ダ30は、フェースパネルのヅタッドピンに対して脱着
容易であることが必要となる。そこで、シャドウマスク
をフェースパネルに装着した状態において、ホルダ30
の係合部35は、透孔37の周縁部がスタッドピン14
と均一に係合するように、スタッドピンの中心軸線に対
して垂直に配置されていることが必要となる。一方、各
ホルダは、シャドウマスクを所定の位置に正確に保持す
るために所定のばね性を有している必要があり、このば
ね性を得るためには、シャドウマスクをフェースパネル
に装着した状態において、各ホルダはある程度弾性変形
している必要がある。
【0062】そこで、図12および図13に示すこの発
明の他の実施の形態によれば、シャドウマスクをフェー
スパネルに装着してホルダ30がある程度弾性変形した
状態においてもホルダ30の係合部34がスタッドピン
14に対して確実に垂直となるように、ホルダ30のホ
ルダ本体31は、係合部34の部分で更に折曲げられて
いる。
【0063】詳細には、係合部35は、ホルダ本体の長
手軸に対して垂直な折曲げ線33cに沿ってマスクフレ
ーム13から離れる方向へ所定角度、例えば、4°だけ
折曲げられている。それにより、係合部35は、折曲げ
線33b、33c間に位置した第1の部分35aと、折
曲げ線33cとホルダ本体31の一端との間に位置した
第2の部分35bと、で構成されている。そして、第2
の部分35cに透孔37が形成されている。
【0064】上記構成のホルダ30の場合、ホルダの透
孔37にスタッドピン14を係合させてシャドウマスク
6をフェースパネル3に装着すると、ホルダ本体31は
圧縮されて弾性変形する。そして、図13に示すよう
に、係合部35の第2の部分35bは、ホルダ本体31
が弾性変形した状態で、スタッドピン14の中心軸線に
対して垂直となる。従って、透孔37の周縁部は、スタ
ッドピン14と均一に係合し、円滑な脱着を可能とす
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、シャドウマスクの温度変化に伴って生ずる色純度の
劣化および環境温度の変化に伴って生ずる色純度の劣化
の両方を補正することが可能なカラー陰極線管を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー陰極線管の
縦断面図。
【図2】上記カラー陰極線管のフェースパネルおよびシ
ャドウマスクを電子銃側から見た正面図。
【図3】上記シャドウマスクを支持するホルダの斜視
図。
【図4】上記ホルダの正面図および平面図。
【図5】図4の線V−VおよびVI−VIにそれぞれ沿
った断面図。
【図6】上記シャドウマスクとホルダとの配置関係を概
略的に示す側面図。
【図7】図7(a)は、マスクフレームが熱膨張した状
態を示す断面図、図7(b)は、上記マスクフレームの
熱膨張により電子ビームランディング位置がずれる状態
を示す概略図、図7(c)は、上記電子ビームのランデ
ィングずれを補正するために必要なシャドウマスクの動
きを示す概略図。
【図8】図8(a)ないし図8(c)は、上記マスクフ
レームが熱膨張した際の上記ホルダの動作を示す断面
図、側面図、および断面図。
【図9】図9(a)は、フェースパネルが熱膨張した状
態を示す断面図、図9(b)は、上記フェースパネルの
熱膨張により電子ビームランディング位置がずれる状態
を示す概略図、図9(c)は、上記電子ビームのランデ
ィングずれを補正するために必要なシャドウマスクの動
きを示す概略図。
【図10】環境温度が上昇した際の上記ホルダの動作を
示す断面図。
【図11】この発明の変形例に係るホルダを備えたカラ
ー陰極線管において、環境温度が上昇した際の上記ホル
ダの動作を示す断面図。
【図12】この発明の他の実施の形態に係るカラー陰極
線管におけるホルダの斜視図。
【図13】上記他の実施の形態における上記ホルダの平
面図。
【符号の説明】
3…フェースパネル 2…側壁部 5…蛍光体スクリーン 6…シャドウマスク 9…電子銃 12…マスク本体 13…マスクフレーム 13a…壁部 14…スタッドピン 20…壁部 30…ホルダ 31…ホルダ本体 33a、33b、33c…折曲げ線 34…固定部 35…係合部 36…傾斜部 37…透孔 40…バイメタル板 40a…固着部 41…第1の金属板 42…第2の金属板 43、44、44a…溶接箇所

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ矩形状の有効部と、有効部の周縁部に
    沿って立設された4つの側壁部と、少なくとも3つの側
    壁部の内面に突設されたスタッドピンと、を有するフェ
    ースパネルと、 上記フェースパネル有効部の内面に形成された蛍光体ス
    クリーンと、 上記フェースパネルの内側に配設され、上記蛍光体スク
    リーンと対向したほぼ矩形状のマスク本体と、上記マス
    ク本体の周縁部を支持しているとともに、上記側壁部に
    対向したほぼ矩形状のマスクフレームと、を有するシャ
    ドウマスクと、 上記マスクフレームを上記フェースパネルに対して弾性
    的に支持した複数のホルダと、 電子ビームを上記シャドウマスクを介して上記蛍光体ス
    クリーンに照射する電子銃と、を備え、 上記ホルダの各々は、 細長い金属板を折曲げることにより、上記スタッドピン
    が係合した係合部と、上記マスクフレームに固定された
    固定部と、上記係合部と固定部との間を傾斜して延びる
    傾斜部と、有して構成され、上記マスクフレームが上記
    フェースパネルの側壁部に接近する方向に熱膨張した
    際、上記マスクフレームを上記フェースパネルの中心軸
    線に沿って上記蛍光体スクリーンに接近する方向へ変位
    させるホルダ本体と、 上記ホルダ本体の固定部に固定されているとともに上記
    固定部と上記マスクフレームとの間に配設され、加熱さ
    れた際に上記マスクフレームを上記フェースパネルの中
    心軸線に沿って上記蛍光体スクリーンから離間する方向
    へ変位させるバイメタル部と、 を備えていることを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】上記各ホルダのホルダ本体は、ホルダ本体
    の長手軸に対して傾斜した折曲げ線に沿って折曲げら
    れ、上記係合部は、上記フェースパネルの中心軸線方向
    に関し、上記固定部よりも上記蛍光体スクリーン側に位
    置していることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰
    極線管。
  3. 【請求項3】上記各ホルダのホルダ本体は、ホルダ本体
    の長手軸に対して傾斜した第1および第2の折曲げ線に
    沿って相反する方向に折曲げられ、上記第1の折曲げ線
    は上記固定部と傾斜部との境界を形成し、上記第2の折
    曲げ線は上記傾斜部と係合部との境界を形成し、上記係
    合部は、上記フェースパネルの中心軸線方向に関し、上
    記固定部よりも上記蛍光体スクリーン側に位置している
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
  4. 【請求項4】上記固定部と傾斜部とがなす角度、および
    上記傾斜部と係合部とがなす角度は、それぞれ90゜よ
    り大きく設定されていることを特徴とする請求項3に記
    載のカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】上記2本の折曲げ線は互いに平行に延びて
    いることを特徴とする請求項4叉は5に記載のカラー陰
    極線管。
  6. 【請求項6】上記マスクフレームは、それぞれ上記フェ
    ースパネルの側壁部に所定の間隔を置いて対向した4つ
    の壁部を有し、 上記各ホルダは、上記固定部および係合部の長手軸が上
    記マスクフレームの対応する壁部の長手軸とほぼ平行と
    なるように、上記壁部に取り付けられていることを特徴
    とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載のカラー
    陰極線管。
  7. 【請求項7】上記バイメタル部は、上記マスクフレーム
    側に位置した第1の金属板と、上記ホルダ本体側に位置
    した第2の金属板と、を有し、上記第1および第2の金
    属板は互いに貼り合わされているとともに、互いに異な
    る熱膨張係数を有していることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか1項に記載のカラー陰極線管。
  8. 【請求項8】上記第1の金属板は上記第2の金属板より
    も大きな熱膨張係数を有し、上記バイオメタル部は、上
    記フェースパネルの中心軸線の延出方向に関して、上記
    蛍光体スクリーン側に位置しているとともに上記マスク
    フレームに固定された固着部を有していることを特徴と
    する請求項7に記載のカラー陰極線管。
  9. 【請求項9】上記第1の金属板は上記第2の金属板より
    も小さな熱膨張係数を有し、上記バイオメタル部は、上
    記フェースパネルの中心軸線の延出方向に関して、上記
    電子銃側に位置しているとともに上記マスクフレームに
    固定された固着部を有していることを特徴とする請求項
    7に記載のカラー陰極線管。
  10. 【請求項10】上記マスク本体は、上記マスクフレーム
    よりも小さな熱膨張係数を有していることを特徴とする
    請求項1に記載のカラー陰極線管。
  11. 【請求項11】上記ホルダ本体は、上記マスクフレーム
    よりも小さな熱膨張係数を有していることを特徴とする
    請求項1に記載のカラー陰極線管。
  12. 【請求項12】上記ホルダ本体の係合部は、上記ホルダ
    本体の長手軸とほぼ直交する第3の折曲げ線に沿って折
    曲げることにより形成された第1および第2の部分を備
    え、上記第1の部分は、上記第2および第3の折曲げ線
    間に位置し、上記第2の部分は、第1の部分と上記第3
    の折曲げ線と上記ホルダ本体の一端との間に位置してい
    るとともに、上記スタッドピンが挿入された透孔を有
    し、 上記第2の部分は、上記ホルダ本体が弾性変形した状態
    で上記スタッドピンと係合した際、上記スタッドピンの
    中心軸線に対して垂直に位置するように、上記第3の折
    曲げ線に沿って折曲げられていることを特徴とする請求
    項3に記載のカラー陰極線管。
  13. 【請求項13】上記各スタッドピンは、対応するフェー
    スパネルの側壁部の長手方向中央部に設けられ、 上記マスクフレームは、それぞれフェースパネルの側壁
    部と所定の間隔をおいて対向した4つの壁部を有し、 上記各ホルダ本体の固定部は、その複数部位が上記バイ
    メタル部に固定され、 上記各ホルダは、上記固定部の固定部位の内、上記ホル
    ダ本体の係合部および上記折曲げ線に最も隣接した固定
    部位が、上記スタッドピンとマスクフレーム壁部の長手
    方向一端との間で、上記長手方向一端からマスクフレー
    ム壁部の長さの1/4よりも大きな距離だけ離れて位置
    するように、上記マスクフレームの壁部に固定されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のカラー陰極線管。
  14. 【請求項14】ほぼ矩形状の有効部と、有効部の周縁部
    に沿って立設された4つの側壁部と、少なくとも3つの
    側壁部の内面に突設されたスタッドピンと、を有するフ
    ェースパネルと、 上記フェースパネル有効部の内面に形成された蛍光体ス
    クリーンと、 上記フェースパネルの内側に配設され、上記蛍光体スク
    リーンと対向したほぼ矩形状のマスク本体と、上記マス
    ク本体の周縁部を支持しているとともに、上記側壁部に
    対向したほぼ矩形状のマスクフレームと、を有するシャ
    ドウマスクと、 上記マスクフレームを上記フェースパネルに対して弾性
    的に支持した複数のホルダと、 電子ビームを上記シャドウマスクを介して上記蛍光体ス
    クリーンに照射する電子銃と、を備え、 上記ホルダの各々は、 細長い金属板をその長手軸に対して傾斜した第1および
    第2の折曲げ線に沿って相反する方向へ折曲げることに
    より、上記スタッドピンが係合した係合部と、上記マス
    クフレームに固定された固定部と、上記係合部と固定部
    との間を傾斜して延びる傾斜部と、有して構成されたホ
    ルダ本体と、 上記ホルダ本体の固定部に固定されているとともに上記
    固定部と上記マスクフレームとの間に配設されたバイメ
    タル部と、を備え、 上記係合部は、上記フェースパネルの中心軸線方向に関
    し、上記固定部よりも上記蛍光体スクリーン側に位置
    し、 上記バイメタル部は互いに貼り合わされた第1および第
    2の金属板を有し、第1の金属板は上記第2の金属板よ
    りも大きな熱膨張係数を有し、上記バイオメタル部は、
    上記フェースパネルの中心軸線の延出方向に関して、上
    記蛍光体スクリーン側に位置しているとともに上記マス
    クフレームに固定された固着部を有していることを特徴
    とするカラー陰極線管。
  15. 【請求項15】ほぼ矩形状の有効部と、有効部の周縁部
    に沿って立設された4つの側壁部と、少なくとも3つの
    側壁部の内面に突設されたスタッドピンと、を有するフ
    ェースパネルと、 上記フェースパネル有効部の内面に形成された蛍光体ス
    クリーンと、 上記フェースパネルの内側に配設され、上記蛍光体スク
    リーンと対向したほぼ矩形状のマスク本体と、上記マス
    ク本体の周縁部を支持しているとともに、上記側壁部に
    対向したほぼ矩形状のマスクフレームと、を有するシャ
    ドウマスクと、 上記マスクフレームを上記フェースパネルに対して弾性
    的に支持した複数のホルダと、 電子ビームを上記シャドウマスクを介して上記蛍光体ス
    クリーンに照射する電子銃と、を備え、 上記ホルダの各々は、 細長い金属板をその長手軸に対して傾斜した第1および
    第2の折曲げ線に沿って相反する方向へ折曲げることに
    より、上記スタッドピンが係合した係合部と、上記マス
    クフレームに固定された固定部と、上記係合部と固定部
    との間を傾斜して延びる傾斜部と、有して構成されたホ
    ルダ本体と、 上記ホルダ本体の固定部に固定されているとともに上記
    固定部と上記マスクフレームとの間に配設されたバイメ
    タル部と、を備え、 上記係合部は、上記フェースパネルの中心軸線方向に関
    し、上記固定部よりも上記蛍光体スクリーン側に位置
    し、 上記バイメタル部は互いに貼り合わされた第1および第
    2の金属板を有し、第1の金属板は上記第2の金属板よ
    りも大きな熱膨張係数を有し、上記バイオメタル部は、
    上記フェースパネルの中心軸線の延出方向に関して、上
    記蛍光体スクリーン側に位置しているとともに上記マス
    クフレームに固定された固着部を有し、 上記ホルダ本体の係合部は、上記ホルダ本体の長手軸と
    ほぼ直交する第3の折曲げ線に沿って折曲げることによ
    り形成された第1および第2の部分を備え、上記第1の
    部分は、上記第2および第3の折曲げ線間に位置し、上
    記第2の部分は、第1の部分と上記第3の折曲げ線と上
    記ホルダ本体の一端との間に位置しているとともに、上
    記スタッドピンが挿入された透孔を有し、 上記第2の部分は、上記ホルダ本体が弾性変形した状態
    で上記スタッドピンと係合した際、上記スタッドピンの
    中心軸線に対して垂直に位置するように、上記第3の折
    曲げ線に沿って折曲げられていることを特徴とするカラ
    ー陰極線管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6288480B1 (en) 1997-09-10 2001-09-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Color cathode ray tube
KR100705843B1 (ko) * 2000-03-21 2007-04-09 엘지전자 주식회사 음극선관용 스프링

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US6288480B1 (en) 1997-09-10 2001-09-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Color cathode ray tube
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