JPH11219664A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH11219664A
JPH11219664A JP31703898A JP31703898A JPH11219664A JP H11219664 A JPH11219664 A JP H11219664A JP 31703898 A JP31703898 A JP 31703898A JP 31703898 A JP31703898 A JP 31703898A JP H11219664 A JPH11219664 A JP H11219664A
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color selection
locking
selection mechanism
support member
ray tube
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JP31703898A
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Koshi Hasegawa
幸志 長谷川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なバイメタル部品を使用しなくても熱膨
張等によるミスランディングを防止できるとともに、色
選別機構の着脱に伴う固定ピンの傷つきを低減できる陰
極線管を提供する。 【解決手段】 蛍光体パネルの内面側に色選別機構を装
着するための板状の支持部材20を、色選別機構側に溶
接される溶接部21と、蛍光体パネル側に係止される係
止部22と、これらを連結する中間部23とから構成す
るとともに、溶接部21、係止部22及び中間部23を
区画する一対の折り曲げ跡24を、その部材幅方向Aと
所定の角度θをなして形成し、かつ係止部22内に、溶
接部21平面に対する係止部22平面の傾きを補正する
ための第2の折り曲げ跡24aを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像機等に
搭載される陰極線管に係わり、特に、蛍光体パネルに色
選別機構を装着するための支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来における陰極線管の構成例を
示す斜視図であり、図10はその陰極線管に組み込まれ
た色選別機構を示す斜視図である。図示のように陰極線
管1は、R(赤),G(緑),B(青)の色蛍光体から
なる蛍光面が内面側に形成された蛍光体パネル2と、こ
の蛍光体パネル2の内面側に装着された色選別機構3
と、蛍光体パネル2にフリットシール部4を介して接合
されたファンネル5と、このファンネル5のネック部分
に封止された電子銃6とから構成されている。
【0003】このうち、色選別機構3は、電子銃6から
放射された各色の電子ビームを選択的に通過させるもの
で、これは、多数の小孔またはスリット孔をパターン形
成してなる色選別マスク7と、この色選別マスク7を支
持するフレーム8とから構成されている。また、色選別
機構3のフレーム8には、ホルダ9を介して板状の支持
部材10が取り付けられている。
【0004】支持部材10は、蛍光体パネル2に色選別
機構3を装着するためのもので、その一端側に係止孔1
1が設けられている。一方、蛍光体パネル2の内周面に
は固定ピン12が設けられており、この固定ピン12に
支持部材10の係止孔11を嵌め込むことで、蛍光体パ
ネル2の内面側に色選別機構3が装着されている。
【0005】ところで、この種の陰極線管1において
は、その動作時に電子ビームの衝突によって色選別マス
ク7が発熱し、これに伴う色選別機構3の熱膨張によっ
てミスランディングが発生する。すなわち図11に示す
ように、例えばアパーチャグリル方式の場合、蛍光体パ
ネル2の内面に形成された蛍光体ストライプ13と直交
するフレーム長手方向に色選別機構3が熱膨張すると、
これに追従して色選別マスク7も変位する。
【0006】そうすると、熱膨張していないときにG1
の位置にあった任意のスリット孔が熱膨張によってG2
の位置に変位し、これに伴ってG1位置のスリット孔を
通過して蛍光面上の所定の位置P1に衝突していた電子
ビームEbが、熱膨張後はG2の位置に変位した同じス
リット孔を通過して蛍光面上のP2の位置に衝突し、こ
れによってα距離分のミスランディングが発生する。こ
うしたミスランディングは、輝度の低下や色ずれなどの
不具合を招くため、何らかの対策が必要となる。
【0007】そこで従来においては、陰極線管1の動作
時に電子ビームの衝突によって色選別機構3が熱膨張し
た際、それと同時に色選別機構3自体を蛍光体パネル2
の内面側、つまり蛍光面側に移動させることでミスラン
ディングを防ぐ措置が採られている。
【0008】具体的には図11において、熱膨張前は図
中実線で示す位置にあった色選別マスク7を、熱膨張後
には図中破線で示す位置まで進出させることで、フレー
ム長手方向における熱膨張後のスリット孔の位置G2
を、図中破線矢印で示すように熱膨張前の電子ビームE
bの軌道上に位置させ、これによって熱変形(膨張、収
縮)に起因したミスランディングを防止する措置が採ら
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来で
は、フレーム8に取り付けられる支持部材10の構成と
して、熱膨張率の異なる2種類の金属板を溶接にて貼り
合わせたバイメタルのバネ構造支持物(以下、バイメタ
ル部品と称す)を採用しており、このバイメタル部品が
非常に高価でかつ加工性に難点があることから、陰極線
管のコストダウンを図るうえで大きな障害になってい
た。
【0010】そこで本出願人は、高価なバイメタル部品
を用いることなく、バイメタル部品と同様にミスランデ
ィングを防止することができる新規な支持部材を備えた
陰極線管を既に提案している(特願平08−03935
6号明細書)。
【0011】上記先願の明細書に記載された陰極線管で
は、蛍光体パネルの内面側に色選別機構を装着するため
の板状の支持部材が、色選別機構側に溶接される溶接部
と、蛍光体パネル側に係止される係止部と、その溶接部
と係止部とを連結する中間部とから成り、しかもそれら
の溶接部、係止部及び中間部を区画する一対の折り曲げ
跡が、その部材幅方向と所定の角度をなして形成された
構成となっている。そして、色選別機構が熱膨張を起こ
した際には、これを支持する支持部材が一対の折り曲げ
跡の形成方向に従って変形することにより、色選別機構
をパネル内面(蛍光面)側に移動させてミスランディン
グを防止するようにしている。
【0012】ところで、先願の支持部材を利用した陰極
線管においては、溶接部を色選別機構側に溶接した状態
で、その反対側の係止部に設けられた係止孔を蛍光体パ
ネルの固定ピンに嵌め込む際、固定ピンのリファレンス
面(固定ピンが設けられるパネルスカート部の内周面と
平行な仮想平面)に対して係止部平面が平行にならな
い。これは、色選別機構を支持するうえで支持部材の剛
性を高くする必要があり、また色選別機構と蛍光体パネ
ルとの間では支持部材に適度なバネ弾性を持たせる必要
があることから、そのねじり剛性とバネ弾性により溶接
部平面に対して係止部平面が傾いてしまうためである。
ちなみに、係止部の係止孔を固定ピンに嵌める前と嵌め
た後の状態をシミュレーション(FEM解析)で求めた
ところ、溶接部平面と係止部平面との関係はほとんど変
わらないという結果が得られている。
【0013】このように係止部平面が傾いて嵌め込まれ
る状況では、蛍光体パネルの内面に赤、緑、青の蛍光体
パターンを作製する工程で色選別機構の着脱を繰り返し
たときに、係止部の嵌脱によって固定ピンが傷つきやす
くなり、この傷つきによる固定ピンの削りカスが電子銃
に付着して陰極線管が放電しやすくなる。
【0014】そこで本発明では、高価なバイメタル部品
を使用しなくても熱膨張等によるミスランディングを防
止できるとともに、色選別機構の着脱に伴う固定ピンの
傷つきを低減できる陰極線管を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管に
おいては、蛍光体パネルの内面側に色選別機構を装着す
るための板状の支持部材が、色選別機構側に溶接される
溶接部と、蛍光体パネル側に係止される係止部と、前記
溶接部と前記係止部とを連結する中間部とから成るとと
もに、これら溶接部、係止部及び中間部を区画する一対
の折り曲げ跡が、その部材幅方向と所定の角度をなして
形成され、かつ、係止部内及び中間部内の少なくともい
ずれか一方に、溶接部平面に対する係止部平面の傾きを
補正するための第2の折り曲げ跡を形成した構成となっ
ている。
【0016】上記構成からなる陰極線管においては、支
持部材の溶接部を色選別機構側に溶接し、同係止部を蛍
光体パネル側に係止した状態で、その動作時に色選別機
構が熱膨張を起こすと、一対の折り曲げ跡の形成方向に
従って溶接部とともに色選別機構がパネル内面(蛍光
面)側に移動し、これによって色選別機構の熱膨張によ
るミスランディングが防止される。また、中間部内及び
係止部内の少なくともいずれか一方に第2の折り曲げ跡
を形成したことにより、溶接部平面に対する係止部平面
の傾きを補正可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
る陰極線管の一実施形態として、色選別機構を蛍光体パ
ネルに装着するための支持部材の構成を説明する図であ
り、図中(a)はその展開図、(b)はその斜視図であ
る。また、図上に付記したA,B方向のうち、A方向は
支持部材の幅方向、B方向は支持部材の長手方向をそれ
ぞれ示している。
【0018】図示した支持部材20は、薄い板状をなす
ものであって、色選別機構側(図9のフレーム8)に溶
接される溶接部21と、蛍光体パネル側(図10の固定
ピン12)に係止される係止部22と、これら溶接部2
1と係止部22とを連結する中間部23とから構成され
ている。また、溶接部21、係止部22及び中間部23
は、一対の折り曲げ跡24,24によってそれぞれ区画
され、各々の折り曲げ跡24,24を境に所定の角度で
曲げ成形され、これによって溶接部21と係止部22と
の間に段差が確保されるようになっている。この段差
は、係止部22に設けられた係止孔25(図例では丸
孔)を、蛍光体パネル側の固定ピンに嵌め込む際に必要
となるもので、折り曲げ跡24での初期の曲げ角度に応
じて適宜設定される。
【0019】また、上述のように溶接部21、係止部2
2及び中間部23を区画する一対の折り曲げ跡24,2
4は、部材幅方向Aと所定の角度θ(図例では45°程
度)をなして互いに平行に形成されている。折り曲げ跡
24,24と部材幅方向Aとがなす角度θは、予め理論
的または実験的に把握した色選別機構3の熱膨張による
ミスランディング量(図11中のα量)を照準に、支持
部材20の熱膨張率や、折り曲げ跡24での初期の曲げ
角(中間部23の傾斜角)、さらには部材長手方向Bに
おける中間部23の長さL等を考慮して適宜設定される
角度である。
【0020】さらに、係止孔25を有する係止部22内
には、上記一対の折り曲げ跡24,24とは別の第2の
折り曲げ跡24aが形成されている。この第2の折り曲
げ跡24aは、係止部22と中間部23とを区画する折
り曲げ跡24よりも部材幅方向Aとのなす角度θ′が小
さく設定されている(θ>θ′)。そして、図1(b)
に示すように支持部材20を曲げ成形した状態では、溶
接部21と中間部23を区画する折り曲げ跡24での曲
げ方向に対して、係止部22と中間部23を区画する折
り曲げ跡24での曲げ方向が反対方向に設定され、係止
部22内の第2の折り曲げ跡24aでの曲げ方向も反対
方向に設定されている。
【0021】ここで、支持部材20に設けられた一対の
折り曲げ跡24,24よるミスランディングの防止効果
につき、図2及び図3を用いて説明する。
【0022】図2は支持部材20の変形作用を説明する
平面図であり、図中(a)は変形前の状態を示し、
(b)は変形後の状態を示している。先ず、図2(a)
の状態は、溶接部21、係止部22及び中間部23が同
一平面をなしている状態、つまり折り曲げ跡24,24
の部分が全く曲げられておらず、上述の段差が最小(ゼ
ロ)の状態である。この変形前の状態では、係止部22
の係止孔25の中心位置に対し、部材幅方向Aにおける
溶接部21の変位量がゼロとなる。
【0023】一方、図2(b)の状態は、溶接部21側
の折り曲げ跡24の部分が直角に折れ曲がり、さらに係
止部22側の折り曲げ跡24の部分がそれと反対方向に
直角に折れ曲がった状態で、上述の段差が最大の状態で
ある。この変形後の状態では、係止部22の係止孔25
の中心位置に対し、部材幅方向Aにおける溶接部21の
変位量が(L×sinθ)/2となる。
【0024】次に、こうした支持部材20の変形による
色選別機構の動きについて図3を参照しつつ説明する。
先ず、支持部材20の各区画領域のうち、溶接部21は
色選別機構のフレームに直にまたはホルダ9を介して溶
接される。通常、フレームへの取り付けに際してはスポ
ット溶接が採用されるため、溶接部21にはスポット溶
接による溶接痕26が残る。また係止部22は、そこに
設けられた係止孔25(図例では三角孔)を蛍光体パネ
ル側の固定ピンに嵌め込むことで係止されるため、この
係止孔25の位置は熱変形等が生じても変位しない固定
された位置となる。
【0025】このように色選別機構のフレームに支持部
材20を取り付けて、蛍光体パネルの内面側に支持部材
20を介して色選別機構を装着した状態では、色選別機
構の熱膨張に伴う支持部材20の変形により、色選別機
構自体が以下のような挙動を示す。
【0026】すなわち、色選別機構3が熱膨張する前の
段階では、折り曲げ跡24,24での初期の曲げ角に応
じて、係止部22の係止孔25の中心位置に対し、溶接
部21の溶接痕26の位置が部材幅方向(補正方向Zと
同一方向)にM寸法分だけずれた状態となる。この状態
から色選別機構3が熱膨張すると、支持部材20に対し
ては、上述のように係止部22の係止孔25を固定位置
として、その反対側の溶接部21に、色選別機構3の熱
膨張方向に対応した押圧力が加わる。
【0027】そうすると、支持部材20は一対の折り曲
げ跡24,24の形成方向に応じて図中実線で示す位置
から図中二点鎖線で示す位置へと変位するため、部材幅
方向(Z)では上記ずれ寸法Mが小さくなる。これによ
り、係止孔25の中心位置に対して、溶接痕26の位置
がN寸法分だけ近づくため、それと同じN寸法分だけ色
選別機構3が蛍光体パネル2の蛍光面側に近づくように
なる。
【0028】したがって、色選別機構3の熱膨張前後で
も、アパーチャグリル7の任視のスリット孔を通過する
電子ビームが蛍光面上の規定の位置に衝突するよう、各
折り曲げ跡24,24の形成方向を含むパラメータをも
って、熱膨張後におけるアパーチャグリル7の移動位置
(N寸法分の移動量)を上記図11に示す条件で規定す
ることにより、色選別機構の熱膨張に起因したミスラン
ディングを防止することが可能となる。
【0029】ちなみに、支持部材20に設けられた一対
の折り曲げ跡24,24については必ずしも平行に形成
されている必要はなく、例えば図1において溶接部21
側の折り曲げ跡24の形成角度θに対して係止部22側
の折り曲げ跡24をそれよりも小さな角度θで形成した
場合でも、ミスランディングの防止効果を得ることは可
能である。
【0030】続いて、支持部材20の構造と取付状態の
関係を図4及び図5を用いて説明する。図4は支持部材
20の構造を3つのタイプに分けたもので、図中(a)
は溶接部21、係止部22及び中間部23を区画する一
対の折り曲げ跡24,24が部材幅方向Aと平行に形成
されたもの、(b)は一対の折り曲げ跡24,24が部
材幅方向Aと所定の角度をなすように形成されたもの、
(c)は一対の折り曲げ跡24,24が部材幅方向Aと
所定の角度をなすように形成されかつ係止部22内に第
2の折り曲げ跡24aが設けられたものである。このう
ち、(b)のタイプは先述の特願平08−039356
号明細書に開示されたもので、(c)のタイプは本実施
形態で採用したものである。
【0031】こうした3つのタイプの支持部材20に関
して、個々の溶接部21を色選別機構のフレームに溶接
した状態で、係止部22の係止孔25をパネル側の固定
ピンに嵌め込む際には、図5(a)〜(c)に示すよう
に、いずれのタイプでも溶接部平面21aが固定ピン1
2のリファレンス面Fと平行になるのに対し、係止部平
面22aはタイプごとに異なったものとなる。
【0032】即ち、図4(a)のタイプの支持部材20
では、一対の折り曲げ跡24,24が部材幅方向Aと平
行になっていることから、図5(a)に示すように、固
定ピン12のリファレンス面Fに対して係止部平面22
aが平行に嵌め込まれる。しかし、このタイプの場合
は、支持部材20の変形によって色選別機構をパネル内
面側に移動させることができないため、ミスランディン
グの防止効果を得ることはできない。
【0033】一方、図4(b)のタイプの支持部材20
では、一対の折り曲げ跡24,24が部材幅方向と所定
の角度をなしていることから、前述のようにミスランデ
ィングの防止効果は得られるものの、その取り付けにあ
たっては、図5(b)に示すように固定ピン12のリフ
ァレンス面Fに対し、係止部平面22aが傾いた状態で
嵌め込まれてしまう。
【0034】これに対して、図4(c)のタイプの支持
部材20では、一対の折り曲げ跡24,24が部材幅方
向と所定の角度をなし、かつ係止部22内に第2の折り
曲げ跡24aが設けられていることから、図4(b)の
タイプと同様にミスランディングの防止効果が得られ、
しかもその取り付けにあたっては、第2の折り曲げ跡2
4aでの曲げ成形によって溶接部平面21aに対する係
止部平面22aの傾きを補正できるため、図5(c)に
示すように固定ピン12のリファレンス面Fに対し、係
止部平面22a(係止孔25の周辺領域)がより平行に
近い状態で嵌め込まれるようになる。これにより、蛍光
体パターンの作製工程で色選別機構の着脱を繰り返した
場合でも、係止部22の嵌脱によって固定ピン12が傷
つくことが少なくなる。
【0035】なお、上記実施形態においては、蛍光体パ
ネル側に係止される係止部22内に、該係止部22と中
間部23とを区画する折り曲げ跡24の一端から分岐さ
せたかたちで第2の折り曲げ跡24aを形成するととも
に、この第2の折り曲げ跡24aと部材幅方向Aとのな
す角度θ′を一対の折り曲げ跡24,24のそれよりも
小さくなるように設定したが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0036】すなわち、図6(a)に示すように、係止
部22と中間部23とを区画する折り曲げ跡24の一端
から位置をずらして第2の折り曲げ跡24aを形成した
ものや、図6(b)に示すように、係止部22と中間部
23とを区画する折り曲げ跡24の他端から分岐させた
かたちで第2の折り曲げ跡24aを形成したものであっ
ても、上記同様の作用効果を得ることができる。ちなみ
に、図6(b)に示す支持部材20においては、第2の
折り曲げ跡24aと部材幅方向A(図1参照)とのなす
角度が一対の折り曲げ跡24,24のそれよりも大きく
設定されている。
【0037】また、第2の折り曲げ跡24aを形成する
部位としても係止部22内に限らず、該係止部22に隣
接する中間部23内に第2の折り曲げ跡24aを形成し
たものであってもよい。具体的には、例えば、図7
(a)に示すように、係止部22と中間部23とを区画
する折り曲げ跡24の一端から分岐させたかたちで中間
部23内に第2の折り曲げ跡24aを形成したものや、
図7(b)に示すように、中間部23の部材幅方向の一
辺から他辺にわたって第2の折り曲げ跡24aを形成し
たもの、或いは図7(c)に示すように、第2の折り曲
げ跡24aの形成角度(傾斜)を異ならせたものなど、
種々の形態を採用することができる。
【0038】さらに、これらの組み合わせとして図8
(a)に示すように、係止部22内と中間部23内の双
方にそれぞれ第2の折り曲げ跡24aを形成したもので
あってもよく、図8(b)に示すように、係止部22内
(又は中間部23内)に2つ(又は2つ以上)の折り曲
げ跡24aを形成したものであってもよい。また、第2
の折り曲げ跡24aを曲げ成形する際の曲げ方向として
も、特にいずれか一方向に限定されるものでなく、一対
の折り曲げ跡24,24での各曲げ角度等との関係で適
宜設定することにより、上記同様に係止部22平面の傾
きを補正することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の陰極線管に
よれば、蛍光体パネルに色選別機構を装着するための支
持部材の構成として、溶接部、係止部及び中間部を区画
する一対の折り曲げ跡を部材幅方向と所定の角度をなし
て形成し、かつ中間部内及び係止部内の少なくともいず
れか一方に第2の折り曲げ跡を形成することで、色選別
機構の熱膨張に伴うミスランディングを防止できるとと
もに、蛍光体パネル側の固定ピンのリファレンス面に係
止部平面をより平行に近い状態で嵌め込むことができる
ため、固定ピンの削れとその削りカスに起因した放電現
象を有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の一実施形態として、色
選別機構を蛍光体パネルに装着するための支持部材の構
成を説明する図である。
【図2】支持部材の変形作用を説明する平面図である。
【図3】支持部材の変形による色選別機構の動きを説明
する図である。
【図4】支持部材の構造をタイプ別に示した図である。
【図5】支持部材のタイプ別の取付状態を示す図であ
る。
【図6】本発明の変形例を説明する図(その1)であ
る。
【図7】本発明の変形例を説明する図(その2)であ
る。
【図8】本発明の変形例を説明する図(その3)であ
る。
【図9】従来における陰極線管の構成例を示す斜視図で
ある。
【図10】色選別機構の構成例を示す斜視図である。
【図11】ミスランディングを説明する模式図である。
【符号の説明】
1…陰極線管、2…蛍光体パネル、3…色選別機構、1
2…固定ピン、20…支持部材、21…溶接部、22…
係止部、23…中間部、24…折り曲げ跡、24a…第
2の折り曲げ跡、25…係止孔、F…リファレンス面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体パネルの内面側に板状の支持部材
    を介して色選別機構を装着してなる陰極線管において、 前記支持部材は、前記色選別機構側に溶接される溶接部
    と、前記蛍光体パネル側に係止される係止部と、前記溶
    接部と前記係止部とを連結する中間部とから成るととも
    に、 前記溶接部、前記係止部及び前記中間部を区画する一対
    の折り曲げ跡が、その部材幅方向と所定の角度をなして
    形成され、 かつ、前記係止部内及び前記中間部内の少なくともいず
    れか一方に、前記溶接部平面に対する前記係止部平面の
    傾きを補正するための第2の折り曲げ跡を形成してなる
    ことを特徴とする陰極線管。
JP31703898A 1997-11-27 1998-11-09 陰極線管 Pending JPH11219664A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31703898A JPH11219664A (ja) 1997-11-27 1998-11-09 陰極線管

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32561697 1997-11-27
JP9-325616 1997-11-27
JP31703898A JPH11219664A (ja) 1997-11-27 1998-11-09 陰極線管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7067968B2 (en) * 2002-07-26 2006-06-27 Samsung Sdi Co., Ltd. Cathode ray tube having support member for color selection apparatus
KR100747812B1 (ko) * 2000-11-24 2007-08-08 엘지전자 주식회사 마스크 프레임 완충용 사이드 스프링 구조체

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