JP3259369B2 - 回転体駆動装置 - Google Patents

回転体駆動装置

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JP3259369B2
JP3259369B2 JP30159792A JP30159792A JP3259369B2 JP 3259369 B2 JP3259369 B2 JP 3259369B2 JP 30159792 A JP30159792 A JP 30159792A JP 30159792 A JP30159792 A JP 30159792A JP 3259369 B2 JP3259369 B2 JP 3259369B2
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稔 笠間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー電子写真複写
機やカラープリンタ等の画像形成装置に使用され、特
に、複数個の像担持体を有する所謂タンデム型カラー電
子写真複写機の感光体ドラム等の回転体を駆動するため
の回転体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転体駆動装置に関する
技術としては、例えば、特開昭61−156158号〜
156161号公報、特開昭63−11967号公報及
び特開昭64−88561号公報等に示すものがある。
【0003】まず、上記特開昭61−156158号公
報に開示されたカラー記録装置は、複数個の感光体ドラ
ムと各感光体ドラムに付設された帯電装置、照明露光装
置、現像装置、転写装置を備え、原稿の色分解された光
像を各感光体ドラムに形成し、1枚の複写紙に各感光体
ドラムの顕像を重ね転写するカラー記録装置において、
各感光体ドラムの軸に取り付けられた歯車と隣接する感
光体ドラムの歯車の間にかみあい配置された各1個の中
間歯車とよりなる歯車列と該歯車列の1つの歯車に直接
又は間接的に連結されるモータとにより駆動手段が構成
され、前記歯車列の歯車が同一形状の歯車として同一型
成形もしくは一体同時加工成形品として形成され、各歯
車の対応位置を取付時に各歯車軸の速度変動位相に応じ
てずれた移動位置に選定配置してあるように構成されて
いる。
【0004】また、上記特開昭63−11967号公報
に開示された画像形成装置は、複数個の像担持体を並置
し、該各像担持体上に形成された画像を順次転写するべ
く該各像担持体の転写位置を通過するように駆動される
移動手段を具備した画像形成装置において、前記像担持
体の全て又は該像担持体中の少なくとも2以上の像担持
体は共通の駆動手段にて駆動され、そして該共通の駆動
手段にて駆動される前記各像担持体は、互いに隣り合っ
た該各像担持体の転写位置を通過する前記移動手段の通
過時間間隔が前記駆動手段の駆動ムラ周期の整数倍に等
しい距離間隔となるように配置するように構成されてい
る。
【0005】さらに、上記特開昭64−88561号公
報に開示された感光体駆動装置は、駆動源の駆動力を歯
車と摩擦力により駆動する摩擦駆動手段を介して潜像形
成用の感光体に伝達することにより、歯車間の噛み合い
回転変動を小さくするように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開昭61−156158号公報に開示された
カラー記録装置の場合には、図9に示すように、各感光
体ドラムの軸に取り付けられた歯車100と隣接する感
光体ドラムの歯車の間にかみあい配置された各1個の中
間歯車101とよりなる歯車列と該歯車列の1つの歯車
に直接又は間接的に連結されるモータ102とにより駆
動手段が構成され、前記歯車列の歯車100、101が
同一形状の歯車として同一型成形もしくは一体同時加工
成形品として形成され、各歯車の対応位置を取付時に各
歯車軸の速度変動位相に応じてずれた移動位置に選定配
置するように構成されている。そのため、上記装置の場
合には、各感光体ドラムの回転変動に伴う位置誤差の位
相を合わせることができるものの、各感光体ドラムで回
転変動の振動振幅が異なってしまうため、形成された画
像に帯状のパターンが生じるいわゆるバンデイングが発
生するという問題点があった。又、コスト等を考慮して
歯車100及び中間歯車101としてプラスチックギヤ
を用いた場合には、図18(a)(b)に示すように、
金属製のギヤに比べて各感光体ドラムでの回転変動に伴
う位置誤差が大きくなるばかりか、後段の感光体ドラム
では位置誤差が累積的に大きくなり、色ずれが発生する
という問題点がある。
【0007】また、上記特開昭63−11967号公報
に開示された画像形成装置の場合には、像担持体の全て
又は該像担持体中の少なくとも2以上の像担持体は共通
の駆動手段にて駆動され、そして該共通の駆動手段にて
駆動される前記各像担持体は、互いに隣り合った該各像
担持体の転写位置を通過する前記移動手段の通過時間間
隔が前記駆動手段の駆動ムラ周期の整数倍に等しい距離
間隔となるように配置して構成されている。そのため、
上記装置の場合には、像担持体の全て又は該像担持体中
の少なくとも2以上の像担持体は、共通の駆動手段にて
駆動されるので、高精度化が可能であるものの、共通の
駆動手段としてウオームギアを使用する必要があるた
め、高コストとなるという問題点を有している。しか
も、共通の駆動手段としてウオームギアが使用されるた
め、バックラッシュ等の調整が困難であり、組立性が低
下するため、この点からも高コストとなるという問題点
もあった。
【0008】さらに、上記特開昭64−88561号公
報に開示された感光体駆動装置には、感光体を摩擦力に
より駆動する摩擦駆動手段を設けることにより、ギヤト
レイン中で発生する噛み合いピッチ誤差や累積誤差によ
る速度変動等をある程度抑えることができるものの、複
数の感光体ドラム等の速度変動を十分除去することはで
きず、やはりバンデイング等が発生するという問題点が
あった。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、低コストで高精度の回転体駆動を行うことがで
き、プリント画像の画質の向上が可能な回転体駆動装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 この発明は、上記の目
的を達成するために次の構成からなる。即ち、この発明
に係る回転体駆動装置は、互いに平行に配置された複数
の回転体を同一の所定の回転速度で回転駆動するための
回転体駆動装置において、上記各回転体の回転軸に当該
回転体を回転駆動するためのギヤを取り付けるととも
に、これら各回転体の駆動ギヤを、当該駆動ギヤに対し
1/6〜1/20の高減速比で回転駆動力を伝達する
中間ギヤを介して互いに連結し、各回転体を中間ギヤを
介して回転駆動するように構成されている。
【0011】上記各回転体の回転軸に取り付ける駆動ギ
ヤとしては、例えば、機械的な加工精度が同一のものが
用いられる。
【0012】また、上記駆動ギヤ及び中間ギヤとして
は、例えば、金属製あるいはプラスチック製のものが使
用される。さらに、これらの駆動ギヤ及び中間ギヤとし
ては、例えば、平歯車が用いられるが、噛み合い率の高
いはすば歯車等を用いるのが望ましい。
【0013】さらに、上記中間ギヤは、例えば、3個直
列に連結して用いられるが、これに限定されるものでは
なく、5個直列に連結しても良く、場合によっては1個
でも良い。
【0014】
【作用】この発明に係る回転体駆動装置においては、各
回転体の回転軸に当該回転体を回転駆動するためのギヤ
を取り付けるとともに、これら各回転体の駆動ギヤを、
当該駆動ギヤに対して高減速比で回転駆動力を伝達する
中間ギヤを介して互いに連結し、各回転体に中間ギヤを
介して回転駆動するように構成されているので、各回転
体間で順次回転駆動力を伝達する際に、高減速比で回転
駆動力を伝達するため、回転変動に伴う位置誤差の振幅
は、高減速比に伴う回転伝達速度の高周波数帯域への移
行によって減衰させることができ、次段の回転体に伝達
されるのを防止することができる。したがって、各回転
体の回転変動に伴う位置誤差が累積されて後段の回転体
の位置誤差が大きくなることがないので、各回転体の回
転変動に伴う位置誤差は、各回転体の回転軸に当該回転
体を回転駆動するために取り付けられたギヤ自体の精度
によって決定され、結果的に各回転体の回転変動に伴う
位置誤差を小さく抑えることができる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0016】図2はこの発明に係る回転体駆動装置を適
用したカラー画像形成装置の一実施例を示すものであ
る。
【0017】図2において、1Y、1M、1C、1Kは
それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナ
ー像がその表面に形成される感光体ドラムであり、これ
らの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kは、互いに所
定の間隔をおいて並列的に配置されている。上記各感光
体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面は、一次帯電器
2Y、2M、2C、2Kによって一様に帯電された後、
半導体レーザーやポリゴンミラー等からなる露光光学系
3Y、3M、3C、3Kによって画像が順次露光されて
静電潜像が形成される。これらの各感光体ドラム1Y、
1M、1C、1Kの表面に形成された静電潜像は、現像
器4Y、4M、4C、4Kによってそれぞれイエロー、
マゼンタ、シアン、黒の各色のトナーによって現像され
可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、転写前
除電器5Y、5M、5C、5Kによって除電された後、
転写帯電器6Y、6M、6C、6Kの帯電により転写用
紙10上に順次転写される。
【0018】上記感光体ドラム1Y、1M、1C、1K
から順次トナー像の転写を受ける転写用紙10は、図示
しない給紙カセットから供給されて、転写体搬送ベルト
12上に静電的に保持された状態で搬送され、各感光体
ドラム1Y、1M、1C、1Kの下方に位置する転写位
置へと順次搬送される。そして、各感光体ドラム1Y、
1M、1C、1Kから順次各色のトナー像が転写された
転写用紙10は、転写体搬送ベルト12から分離されて
定着器ユニット13へと搬送され、この定着器ユニット
13によって転写用紙10上に各色のトナー像が重合わ
されてカラーの画像が定着される。
【0019】一方、上記トナー像の転写が終了した各感
光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面は、転写後帯
電器7Y、7M、7C、7Kの帯電を受けて除電される
と共に、クリーニング器8Y、8M、8C、8Kによっ
て残留トナー等が除去された後、イレースランプ9Y、
9M、9C、9Kによって除電を受けて次の画像形成に
備える。
【0020】図1は上記感光体ドラムを回転駆動するた
めの回転体駆動装置の一実施例を示すものである。
【0021】図1において、1Y、1M、1C、1Kは
前記各感光体ドラムを示すものであり、第1番目の感光
体ドラム1Yは、ステッピングモータからなる駆動モー
タ15と、この駆動モータ15の駆動軸に固着された第
1ギヤ16と、この第1ギヤ16と歯合する第2ギヤ1
7と、この第2ギヤ17と同じ軸に固着された第3ギヤ
18と、この第3ギヤ18と歯合する第1番目の感光体
ドラム1Yの回転軸23Yに固着された感光体ギヤ19
Yとによって回転駆動されるようになっている。
【0022】また、第1番目の感光体ドラム1Yの回転
軸23Yに固着された感光体ギヤ19Yと、第2番目の
感光体ドラム1Mの回転軸23Yに固着された感光体ギ
ヤ19Mとの間には、直列に噛合された3個の直径の小
さなアイドルギヤ20、20、20が介在されており、
これらのアイドルギヤ20、20、20を介して、第1
番目の感光体ドラム1Yの回転駆動力が第2番目の感光
体ドラム1Mに伝達されるようになっている。
【0023】上記3個のアイドルギヤ20、20、20
は、金属あるいはプラスチック等によってすべて同一形
状に形成されており、これらの3個のアイドルギア2
0、20、20は、感光体ギヤ19に比べて歯数が1/
6〜1/20程度、例えば1/12に設定されている。
そのため、感光体ドラム1Yの回転軸に固着された感光
体ギヤ19Yからアイドルギヤ20に回転駆動力が伝達
される際に、高減速比で回転駆動力が伝達されるように
なっており、アイドルギヤ20の回転速度あるいは周波
数は、高い値となっている。
【0024】上記各感光体ドラム1Y、1M、1C、1
Kの回転軸に取り付ける感光体ギヤ19Y、19M、1
9C、19Kとしては、例えば、機械的な加工精度が同
一のものが用いられる。
【0025】また、上記感光体ギヤ19は、図11に示
すように、すり割り部21を介して締付けネジ22によ
って、感光体ドラム1の回転軸23に取付られている。
【0026】なお、上記感光体ギヤ19は、これ以外に
も、図12に示すように、感光体ドラム1の回転軸23
にキー溝30を設けるとともに、当該感光体ギヤ19に
は、その回転軸23への挿通孔31にキー32を一体的
に形成し、感光体ギヤ19のキー32を感光体ドラム1
の回転軸23のキー溝30に位置合わせして嵌合するこ
とによって、感光体ギヤ19を感光体ドラム1の回転軸
23に取り付けるようにしても良い。
【0027】同様に、第2番目の感光体ドラム1Mの回
転軸に固着された感光体ギヤ19Mと、第3番目の感光
体ドラム1Cの回転軸に固着された感光体ギヤ19Cと
の間、および第3番目の感光体ドラム1Cの回転軸に固
着された感光体ギヤ19Cと、第4番目の感光体ドラム
1Kの回転軸に固着された感光体ギヤ19Kとの間に
は、直列に接続された3個の直径の小さなアイドルギヤ
20、20、20がそれぞれ介在されており、これらの
アイドルギヤ20、20、20を介して、第2番目の感
光体ドラム1Mの回転駆動力が第3番目の感光体ドラム
1C及び第4番目の感光体ドラム1Kに順次伝達される
ようになっている。
【0028】なお、上記各感光体ドラム1Y、1M、1
C、1Kの回転軸には、必要に応じて、該回転軸に負荷
を付与する負荷付与機構が設けられる。この負荷付与機
構としては、例えば、各感光体ドラム1Y、1M、1
C、1Kの回転軸に6〜8Kgcm程度の負荷を付与す
るものが用いられ、当該回転軸に生じるギヤの噛み合わ
せ等に基づく回転変動の成分が除去される。
【0029】さらに、上記各感光体ドラム1Y、1M、
1C、1Kの回転軸には、当該感光体ドラム1Y、1
M、1C、1Kの回転軸の偏心等に基づく回転変動など
が必然的に生じるが、この実施例では、図3に示すよう
に、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転変動
の位相が同期するように、シンクロモードで各感光体ド
ラム1Y、1M、1C、1Kが回転駆動されるようにな
っている。
【0030】すなわち、この実施例では、各感光体ギヤ
19Y、19M、19C、19Kの任意の一点に目印を
付け(尚、感光体ギヤ19を図12に示すようにキー3
2を用いて感光体ドラム1の回転軸23に取り付ける場
合には、このキー32が目印の代わりとなる)、画像が
互いに一致する(重なる)つまり各感光体ドラム1Y、
1M、1C、1Kの回転変動の位相を、図3に示すよう
に、シンクロナイズさせるように、各感光体ドラム1
Y、1M、1C、1Kの任意の一点の目印(例えば、キ
ー32部)が、図13に示すように、隣合う各感光体ギ
ヤ19Y、19M、19C、19Kのキー部32が互い
に180度異なるように、組合せ位相を変化させてい
る。
【0031】こうした場合には、上記各感光体ドラム1
Y、1M、1C、1Kの転写位置において、各感光体ド
ラム1Y、1M、1C、1Kの回転変動に伴う位置誤差
の位相を互いに一致させることができるため、各感光体
ギヤ19Y、19M、19C、19Kとして射出成型等
によって製造された同一の回転変動に伴う位置誤差を有
するギヤを使用することにより、図14に示すように、
当該各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K自体に回転
変動に伴う位置誤差の位相及び振幅を互いに一致させる
ことができ、形成される画像に色ずれが発生するのを防
止することができる。
【0032】しかし、上記各感光体ドラム1Y、1M、
1C、1Kを必ずしもシンクロモードで回転駆動する必
要はなく、いずれかの感光体ドラム1Y、1M、1C、
1Kの回転変動をエンコーダにより検出し、このエンコ
ーダによって検出された回転変動を駆動モータにフィー
ドバックして、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K
の回転変動の振幅自体を小さくすることができる場合に
は、ノンシンクロモードで各感光体ドラム1Y、1M、
1C、1Kを回転駆動するようにしても勿論よい。
【0033】この場合には、上記感光体ドラム1Y、1
M、1C、1Kのいずれか1つ(例えば、感光体ドラム
1K)の回転軸に、図示しないロータリーエンコーダを
取り付け、このロータリーエンコーダによって感光体ド
ラム1Y、1M、1C、1Kの回転角速度を検出し、フ
ィードバック制御ないしフィードフォワード制御を行な
うことによって、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1
Kの回転変動の振幅自体を小さくすることができる。
【0034】すなわち、この場合には、各感光体ドラム
1Y、1M、1C、1Kをシンクロナイズさせる必要が
なく、上記各感光体ギヤ19Y、19M、19C、19
Kの任意の一点に目印を付け(尚、感光体ギヤ19を図
12に示すようにキー32を用いて感光体ドラム1の回
転軸23に取り付ける場合には、このキー32が目印の
代わりとなる)、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1
Kが図15に示すように、ノンシンクロ状態となって時
間軸上の振動位相を一致させるべく回転駆動されるよう
に、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの任意の一
点の目印(例えば、キー32部)が図16に示すように
互いに同一位置に位置するように配置し、各感光体ドラ
ム1Y、1M、1C、1Kを回転駆動すれば良い。
【0035】こうした場合には、上記各感光体ドラム1
Y、1M、1C、1Kの転写位置において、各感光体ド
ラム1Y、1M、1C、1Kの回転変動に伴う位置誤差
の位相は互いに一致しないものの、図17に示すよう
に、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転変動
に伴う位置誤差の振幅を小さく抑えることができるた
め、やはり色ずれが発生するのを防止することができ
る。
【0036】以上の構成において、この実施例に係る回
転体の駆動装置を適用したカラー画像形成装置では、次
のようにして感光体ドラムが回転駆動される。すなわ
ち、上記カラー画像形成装置においては、図1に示すよ
うに、駆動モータ15を一定の回転速度で回転駆動し、
この駆動モータ15の回転駆動力を第1ギヤ16、第2
ギヤ17及び第3ギヤ18を介して、第1の感光体ドラ
ム1Yの回転軸に取付られた感光体ギヤ19Yに伝達す
ることによって、第1の感光体ドラム1Yが所定の回転
速度で回転駆動される。次に、上記感光体ギヤ19Y
は、3つの小さなアイドルギヤ20、20、20を介し
て第2の感光体ドラム1Mの回転軸に取付られた感光体
ギヤ19Mに回転駆動力を伝達し、第2の感光体ドラム
1Mは、所定の回転速度で回転駆動される。
【0037】次に、上記感光体ギヤ19Mは、3つの小
さなアイドルギヤ20、20、20を介して第3の感光
体ドラム1Cの回転軸に取付られた感光体ギヤ19Cに
回転駆動力を伝達し、第3の感光体ドラム1Cは、所定
の回転速度で回転駆動される。以下、同様にして、第4
の感光体ドラム1Kは、所定の回転速度で回転駆動され
る。
【0038】このように、上記の実施例では、隣り合う
感光体ドラム1の感光体ギヤ19を、3つの小さなアイ
ドルギヤ20、20、20を介して互いに連結し、回転
駆動力を伝達するように構成されているので、各感光体
ドラム1Y、1M、1C、1Kの位置誤差は、3つの小
さなアイドルギヤ20、20、20で減衰され、次の段
の感光体ドラムには伝達されない。
【0039】すなわち、上記感光体ドラムの回転速度の
変動V(t)は、図4に示すように、例えばcosで近
似することができ、次式で表すことができる。 v(t)=vm +Δv0-p cosωt
【0040】次に、この感光体ドラムの回転速度変動V
(t)を積分して回転位置変動X(t)を求めると、次
のようになる。 X(t)=∫v(t)・dt=vm ・t+(Δv0-p
2πf)sinωt (∵ ω=2πf) ここで、fは回転変動の周波数を示すものであり、又、
積分は、0〜tまでにわたってとるものとする。
【0041】この感光体ドラムの回転位置変動X(t)
を図示すると、図5に示すようになる。
【0042】この図5から明らかなように、感光体ドラ
ムの回転位置変動X(t)は、その振幅が(Δv0-p
2πf)によって決まる。したがって、上記回転位置変
動X(t)の振幅(Δv0-p /2πf)の分母である回
転変動の周波数fを大きくすることによって、依存周波
数は高帯域に移るので、感光体ドラムの回転位置変動X
(t)の振幅を小さくすることができる。
【0043】そのため、各感光体ドラム1Y、1M、1
C、1K間の回転駆動力の伝達を、3個の小さなアイド
ルギヤ20、20、20を介して行うことによって、回
転変動の周波数fを高くすることができ、各感光体ドラ
ム1Y、1M、1C、1K間で回転駆動力を伝達する際
に、アイドルギヤ20、20、20において回転位置変
動の振幅Xr を図18に示すように減衰させることがで
きる。従って、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K
の回転精度は、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K
の回転軸に取付けられた感光体ギヤ19Y、19M、1
9C、19Kによってほぼ決定されることになり、回転
精度を向上させて色合わせが容易になり、且つウオーム
ギヤ等を使用する必要がないので低コスト化も図れる。
【0044】よって、上記各感光体ドラム1Y、1M、
1C、1K間に回転駆動力を伝達する際に、各感光体ド
ラム1Y、1M、1C、1Kの回転変動が順次累積さ
れ、後段の感光体ドラムにおいて回転変動が大きくな
り、バンデイング等の画像欠陥が生じるのを防止するこ
とができ、プリント画像の高画質化が可能となる。
【0045】次に、本発明者らは、本発明の効果を確認
するため、図2に示すようなカラー画像形成装置を試作
し、実際に4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K
の回転変動を測定する実験を行い、図9に示すような従
来の駆動装置を使用したカラー画像形成装置の回転変動
との比較を行った。
【0046】図6及び図7は上記実験の結果をそれぞれ
示すものである。
【0047】上記図6及び図7から明らかなように、本
発明に係る実験例の場合には、従来の駆動装置に比べて
感光体ドラムの回転変動に伴う各色間の位置誤差偏差を
大幅に低減することができることがわかった。
【0048】また、上記実施例に係るカラー画像形成装
置においては、空間周波数(S.F.)(cycle/
mm)=回転変動周波数(cycle/sec)/プロ
セススピード(mm/sec))と速度変動率(Δv
0-p /v0 )との間の画像に現れるバンデイングに対す
る許容レベルとの関係は、図8に示すようになる。
【0049】この図8から明らかなように、空間周波数
(S.F.)の値が1の場合にバンデイングに対する許
容レベルにおける速度変動率(Δv0-p /v0 )が最も
厳しいため、各感光体ドラムの速度変動率(Δv/
0 )がこの最小値を満足するように設定するのが望ま
しい。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、低コストで高精度の回転体駆動を行うことが
でき、プリント画像の画質の向上が可能な回転体駆動装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)(b)はこの発明に係る回転体駆
動装置の一実施例をそれぞれ示す要部正面構成図及び平
面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る回転体駆動装置を適用
したカラー画像形成装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図3】 図3は感光体ドラムの回転モードを示すグラ
フである。
【図4】 図4は感光体ドラムの回転変動の速度変化を
示すグラフである。
【図5】 図5は感光体ドラムの回転変動の位置変化を
示すグラフである。
【図6】 図6はこの発明に係る回転体駆動装置の実験
結果を示すグラフである。
【図7】 図7は従来の装置における実験結果を示すグ
ラフである。
【図8】 図8は空間周波数(S.F.)と速度変動率
(Δv/v )との関係を示すグラフである。
【図9】 図9(a)(b)は従来の回転体駆動装置を
それぞれ示す要部正面構成図及び平面構成図である。
【図10】 図10は従来の回転体駆動装置における回
転変動を示すグラフである。
【図11】 図11は感光体ギヤの取付け構造を示す図
である。
【図12】 図12(a)(b)は感光体ギヤの取付け
構造をそれぞれ示す断面図及び側面図である。
【図13】 図13は各感光体ギヤの取付け位置を示す
模式図である。
【図14】 図14は各感光体ドラムの回転変動の位置
誤差を示すグラフである。
【図15】 図15は感光体ドラムの回転モードを示す
グラフである。
【図16】 図16は各感光ギヤの取付け位置を示す模
式図である。
【図17】 図17は各感光体ドラムの回転変動の位置
誤差を示すグラフである。
【図18】 図18(a)(b)はプラスチックギヤー
と金属ギヤーを使用した場合における感光体ドラムの回
転変動の位置誤差をそれぞれ示すグラフである。
【符号の説明】
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム、19Y、19
M、19C、19K 感光体ギヤ、20 アイドルギ
ヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠間 稔 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 安齋 敏雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−187156(JP,U) 実開 平1−120149(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/00 550

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置された複数の回転体を
    同一の所定の回転速度で回転駆動するための回転体駆動
    装置において、上記各回転体の回転軸に当該回転体を回
    転駆動するためのギヤを取り付けるとともに、これら各
    回転体の駆動ギヤを、当該駆動ギヤに対して1/6〜1
    /20の高減速比で回転駆動力を伝達する中間ギヤを介
    して互いに連結し、各回転体を中間ギヤを介して回転駆
    動するように構成したことを特徴とする回転体駆動装
    置。
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